北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2022年27号の感想

 エアコンの取付工事(をただ待ってるの)、めっちゃ大変。

背表紙

 「このキャラだ~れだ??」。先週のはユノで正解。
 今回。黒髪のツンツン。前回のユノとほとんど同じですね。ユノは一点特化トンガリという感じだろうか。んで、今回のクイズ、たぶん伏黒だと思う。放射型トンガリ

表紙

 新連載。ここにも黒ツンツンが……と変なところに意識が行ってしまう。

読者プレゼント

 考える人。実写で『ダビデくん』やってるような印象。一瞬ヌードグラビアやってんのかと思ったけど違ったわ。全身タイツなのか? ヌーブラヤッホー。

巻頭カラー『ALIENS AREA』那波歩才

 新連載。略称は「AA」か「エリエリ」だろうか。
 主人公の名前がタツナミタツミ。タイトルと同じように繰り返し系の名前が続くのだろうか。言葉遊びとして楽しみ。よく考えた当ブログも似たようなもんかもしれない……。
 自宅に帰ると妹と弟。親は不在。ランドセルが幸せの象徴と思ったら貧困を意味するアイテムだった、という転換とか地味に良い。派手さはないが、説明的な場面の中に的確さを感じる。こういうのを味わえるのが新連載や読切の魅力だと思う。かなり好き。
 突然のホラーが差し込まれてからの宇宙人との遭遇。宇宙人の第一声が “我々は…” なので笑った。こういうの好きよ。シリアスな場面だし、何なら怖い場面なんだけど、だからこその味わい。
 主人公の覚醒。ラーメン屋での切り傷のくだりもそうだけど、自分の体が気持ち悪いことになるボディホラー的なアプローチでゴム人間をやってるのが面白い。面白いが、この「ボディホラー×ゴム人間」といえば悪名高い映画『ファンタスティックフォー』(2015)。あの映画がウケなかった理由の一つとして言われがちだけど、アプローチ自体は独自性あって面白かったと思います。そんな気持ち悪さを再び見れるとは……と妙な感動がありました。妙に気持ち悪いのが良い。逆にステッキを使ったアクションはスマートさがあって対照的。
 初回の終わり方が最近の新連載の中だとかなり珍しい。物語として一番盛り上がる瞬間にバシッと終わるんだけど、話としては全然終わってないタイミング。後方では『メンインブラック』ばりの記憶消去ライトが光ってて、運命の二択って感じでかっこいい。弟くんがライトを見えちゃってるような気もするんだけど、服のモコモコでギリセーフかもしれない。
 終わり。不気味さ、ホラー感がとにかく印象的。メインジャンルがホラーになるほど極端ではないと思うんだけど、微妙に怖い、イヤな感じというのが良かった。あと、助けと呼ぶよう指示された際の弟の行動に不意打ち的な感動があった。バカとか言わないであげて……。

ONE PIECE』1051話

 サブタイトルがすごいネタバレなんだけど、まぁ先にオチを説明することで、そこまでにどう盛り上げるか、という部分に注目させる効果もあったと思う。絵面的なサプライズもしっかりあるしね。
 ヤマトが乗船決定。かなりあっさり決まった気がする。まぁ、ジンベエはいろいろ時間がかかりすぎたので、どんな決まり方してもあっさりに思えてしまうのかもしれない。あと、正式な手続きというか、報告や発表はルフィやゾロが目覚めてから、という感じか。ヤマトがワノ国サイドに別れを言うドラマはまったく想像できないんだけど、『ONE PIECE』だったらそこでひと泣かせ入れてくるのが定石じゃない? どうなるのかしら。
 ということでモモの宣言で終わるんだけど、話の中心はモモよりもお玉だったと思う。やはりワノ国編の冒険の第一歩であるお玉がこの勝利宣言の場面にはふさわしいというか、最重要ですよね。ルフィが今回戦った理由はお玉ですので。ここらへんのブレなさというか、的確さは本作の良さだと思います。事前にほっぺ団子ではなく “ずっとそばにいてくれたらいいな♡” で射抜かれる場面あったけど、能力ではなく人柄によって「守りたいこの笑顔」となるのは象徴的。ギャグっぽい場面だけど、やってることはルフィに対する最初のエピソードとそう変わりはないというか。
 んで、モモ。お玉のためにルフィは頑張ったけど、ワノ国を救ったのはルフィだけではない、と示すために味方陣営における最弱の存在に見せ場を用意する。お玉もそうだけど、ルフィと子供キャラの絡みが素晴らしい長編でしたね、ワノ国。

僕のヒーローアカデミア』355話

 AFO、圧倒的なパワーでぶっちぎるのかと思いきや、意外と相手の弱点を見極めて効率良く勝利を狙う。狡猾さとして面白いし、生徒が最前線に投入される本作のヤバさを指摘するようでもあって今週は結構好き。


 こないだの『レザボアドッグス』オマージュ(たぶん)の『SAKAMOTO』表紙について後から上のようなことを思いついたんですが(耳が削がれるのが有名な映画です)、まさか『ヒロアカ』の方で実現するとは驚いたなぁ。
 先週、AFOの弱点はマスクという話で「そのままじゃん」と笑ったんですが、よく考えたら「耳で攻撃する」というのも同じくらい弱点剥き出しでしたね。生徒が最前線にいるヤバさの象徴とも言える剥き出し感だったかもしれない。
 やられるだけでは終わらない、という感じの盛り上がりで今週終わったんですが、正直「影&耳」の参戦がそれほど有機的に機能してるとは思えないので、これでこの2人の出番が終わるんだとしたら残念だなぁ。一応包丁に振動が加わることでサンドイッチがキレイに切れる!! というアイディア家電みたいな技はやってたけど、それくらいだもんなぁ。 こういうの。こないだテレビで見た。

『SAKAMOTO DAYS』73話

 敵チーム集合。からの勧誘。勧誘方法がかなりまともなのでちょっと笑った。アピールポイントがリアルな雇用条件なのが良い。そっから場面転換して “ほんまブラックやわ” となるのも良い。別に大した話はしてないんだけど、小さく気持ちがいい展開。そっから映画監督がなぜあっちにいるのか、むしろなんでORDERに潜入できたのか、の説明がサラッと済まされるのも良い。細かい話に重きを置いてないバランス、本作の魅力だと思う。まぁ、やってることは大体ヒソカと同じ。
 殺連は正義か否か、2つの組織はどっちが正しいのか、という対立軸を用意しておきながら “行き過ぎた正義感は” “悪よりたちが悪いけどね” となるのも面白い。「正義の暴走」的な言説はネット上に死ぬほど存在して目眩がするレベルなんですが、正義ではなく「正義感」にするだけであら不思議、一気にまともな言い分に思えてくる。この言葉遊び的な楽しさよ。言ってることは大して変わらないんだけど、言葉の性格さ、指し示すものの解像度が1文字足すだけで数倍にも跳ね上がるから面白い。

『夜桜さんちの大作戦』132話

 お父ちゃんの弟。そこまで徹底して家族要素を入れてくるとは。父の弟、親戚だけど血の繋がりはとても薄い存在という立ち位置で面白い(夜桜の血中心の考え方)。まぁ、比喩表現としての弟だとは思うけど。いや、実際の弟をベースにしてる、みたいな考えは可能か。こわw
 ということでモンスター戦。これは予想外の要素。チーム対モンスターという構図はアガりますね。もっと前からやっててもおかしくないのに。六美がリーダーとして指揮を執ってるのも珍しくてかっこいい。形だけでなく、実際に何かしらの活躍をするといんだけど、それは期待しすぎだろうか。

センターカラー『あかね噺』16話

 話題の尾田っち帯コメが見えるのでありがたい。本屋に行きたいけど、なかなか行く機会ないんだよねぇ。本屋が少ない。
 本編。素人落語大会だけど、超重要大会のようにぶち上げる感じは面白い。素人大会だからこその良い意味でのチャラさがあるのもジャンプ連載用のアイディアなんでしょうね。
 落語といったら演じ分け、演じ分けといったら声優だ!! と声優が出てきたのも面白い。想定の数倍チャラい大会になってる。そもそもあけねが出場すること自体が相当グレーというか、大人げない話なんですが、別の意味で大人げない人が出てくることでそれが中和された感じもある。
 「エデンスノヴァ」は何か具体的な元ネタみたいなのあるんだろうか。詳しい人だと「アレっぽい」とか分かるのかな。羨ましい。

『逃げ上手の若君』65話

 首チョンパは残虐行為ではなく、むしろ不要な殺生を防ぐためのもの、という話は目から鱗だった。ひょっとしたらこのくらいは歴史好きの人からしたら常識なのかもしれないけど。まぁ、現代でも大統領戦で「負けてない」とか言い張る人とそれを信じる人がいるくらいなので、こういう証明手段の問題は昔からあるんだろうなぁ。首チョンパでも信じない人とかいただろうし。そもそも首を全員が見れるわけでもないし。情報伝達の面白さ、奥深さ、難しさをふとしたタイミングで感じるエピソードであった。ここらへんは『dr.stone』とも似たものがあるかな。原始世界の情報問題。

『すごいスマホ』5話

 入社式……じゃないか、面接。城としての会社であり、王様としての社長、軍隊としての社員という描写は面白かった。ダースベイダーだったらフォースチョークで殺してるとこだよなぁ、とか想像してしまう。あと、今はタバコに火をつけるのではなく、フリスクを差し上げる、というのもちょっと好き。実際にやってる人いるかは知らんけど(いないだろ)、漠然としたイメージの現代版って感じかな。
 セキュリティの詳細。「何でも検索できる」がデフォルトの世界では「検索できません」ですマホ所有者確定。無敵ガードに思えて、結構ガバガバで危なっかしい。「全能vs全能」ならではの戦いって感じがして面白い。
 画像だけ一手間加えて消してくれるの便利すぎると思うんだけど、まぁ現実のスマホでああいう消しゴム機能が存在するので「あり得ないとも言えない」と何となく感じられるラインを保ってると思う。何でもアリになりすぎないバランス感覚はこういう作品においてとても大事。

センターカラー『高校生家族』88話

 球技大会。ゴメス編が続くと思ったのでびっくりしてしまった。もうちょっとヤンキー漫画読みたかったなw
 狭いエリアに入り乱れるので、他学年、他クラスと交流しやすい場としての球技大会。それもドッジボール。体育館で思わぬ出会い、本来ならあり得ない出会いを果たすってのは『アオのハコ』っぽくもある。そういう状況で各新入生たちに見せ場を用意し、それぞれの部活以外の人たちと絡む、というのはたしかに良いエピソード。「新入生紹介」の総決算みたいな印象。
 ドッジボールでバレー作戦。本作の中では必然性のある作戦なんだけど、『HUNTER×HUNTER』にしか思えないので反則退場オチは二重に笑えた。ゴンたちも不戦勝できたはずだったのか……。

『ウィッチウォッチ』64話

 カンシは『男はつらいよ』オタク。絶妙なチョイスで面白い。ただの映画好きではない。マニアックだけど、情報量はめちゃくちゃあって、誰もが表面だけは知っていて、観ようと思えば簡単に観れる。本作を機に寅さん沼にハマる人もいるかもしれない。
 と思ったら創作オタクの話になるので笑った。空虚な情報が無駄に肥大化していってしまい……というのはSNSフェイクニュースの時代らしい寓話になってて好き。発端となるビー玉についてのウソが「ちょっとありそう」な感じなのも見事でしたね。『こち亀』感もある1話だったかな。
 こういう軽薄な話題を嫌ってそうなミハルきゅん&モイちゃんが誰よりもノリノリで、むしろ乗りすぎでマウントしかける厄介オタクに成り下がってるのも笑った。意外なんだけど「一度ハマるとこうなるかも」と納得できるのが良い。

『マッシュル-MASHLE-』110話

 各実力者たちが現れるんだけど、ヤバい、みんなグロいw 急に本作のグロ要素が急上昇したんだけど、甲本先生に何があったんだ。元からこのレベルの魔法はグロいという計画があったならいいけど。
 死に方だけでなく、演出としてもグロいというか、しっかり怖くなってるから面白い。それぞれにちゃんと個性というか、方向性が違うんだよね。
 イモータルの人をアイスの人が凍らせて、「地獄で会おうぜベイビー」ってやりたい。
 ラストの “修行っしたらほぼ確で死ぬって言ったけど” は笑った。たしかにああいう脅し(確認)ってインフレしちゃって意味を感じにくいよね。ちょっとメタな印象もあるセリフ。

『PPPPPP』35話

 基本的に本作のこれまでの物語は、敵キャラが抱えるメンタルヘルスをラッキーが助ける形だったと思うけど、ここに来て本作の柱であるラッキーのメンタルがボロボロ。事態のヤバさとして迫力あったし、物語がネクストステージに達したようなワクワク感もある。
 ファンタ。徹底してファンサービス。音上の価値観的に怪しくもあるけど、ここまで突き詰めたスキルがあると文句も言えない、って感じだろうか。商業主義の権化というキャラクターで面白いんだけど、そんな彼が展開する術式(違うよ)が遊園地というのも的確すぎて最高。「遊びじゃなくて仕事」というセリフも見事でしたね。遊園地は遊びを提供する場所なんだけど、それを「遊びじゃなくて仕事」と言い切る人が支配してる。
 本話、新キャラの紹介回としてほぼ完璧と言えるのでは。めっちゃ面白そう。

『僕とロボコ』91話

 コスプレ回。正直「誰が何のコスプレをするか」のチョイスを見るだけで十二分に面白いな。これは宮崎先生の圧倒的なまでのセンス。
 それとは別に、既存キャラや実在の有名人(主に女性)を宮崎タッチに消化するのもめちゃくちゃうまいと思ってたので、今回えなこが見れてマジ嬉しい。こういうのもっと続けてほしい。ただ、困った話があって、えなこがそれほどピンとこない……。いや、有名なのは知ってるし、『生徒会役員共』の最終回では巻頭でグラビアやってたから勝手すぎる恩もあるんだけど(コスプレなのに脱いでて笑った)、熱心なファンではないので素のフェイスをそれほど認識してない。申し訳ねぇ……。
 てか、モツオがレイのコスプレをするって話にはならないんだね。先週はしてたのに。この基準は謎だが、たしかにコスプレといってレイが出てきたら先週ほど面白くはならなかった気もする。
 「ありったけのゴン」という呼称を使ってるのもセンスを感じた。死ぬほど擦られてるネタだけど、微妙に違ってオリジナリティを出してくる。

センターカラー『アオのハコ』55話

 カラー扉のファミレスがどこか気になる。ガストっぽいロゴは見えるんだけど、ガストって今マルゲリータピザあんの?(マヨコーンばっか食べてたw)
 本編。いつもよりツリ目だからなのか(絵のブレなのか劇中の化粧なのかは知らん)、今週の雛めっちゃ可愛いっすね。本作にはツリ目が足りなかったのか……。
 大喜のガチ試合、と同時にそれを応援する女子たち……と同時にその友人との関係を描く。雛と千夏の観戦ぶりも面白いんだけど、何よりそれぞれの友人が良い!! どちらも心底良い奴で、女子同士だからこその生き生きとした感じが最高。直接恋愛の話をしてるのは案外少ない、というバランスも適切というか、だからこそのフラットな友人感。同居の話を聞いた際のリアクションが心配&キレだったのも最高。ここらへんの女子描写はやっぱ本作強いですね。

 本編後に「千夏-1グランプリ」の結果発表。1コマ切り取った絵としての魅力、物語のワンシーンとしての魅力、みたいなせめぎ合いが感じられて面白かった。デートと誕生日と第1話でトップテンがほとんど埋まってておかしいんですが、物語要素の加味が大きいんでしょうね。
 扉から水着を無理矢理持ってきてるのには笑った。反則ギリギリみたいな印象。まぁ、あれが1位だったらいろいろ論争を呼んだかもしれないので5位なのは穏当だったかもしれん。
 個人的には本作のデフォルメ絵が超好きなので4位のとか最高に好きなんですが、とはいえそれが1位取っちゃうのはさすがにどうかと思う。4位は募集の時期との関係もありそうだけど、ふとした瞬間の気の抜けた言動が可愛い、ってのは間違いなくあるよね。
 あと、初回は顔が全然違う!! 変わってる印象はなかったんだけど、驚きの変化を遂げてるので衝撃。「雛-1」と「大喜-1」もいつか頼む。

『アンデッドアンラック』113話

 記憶超人。ビリーみたいなコピー能力じゃないけど、記憶の精度が高いので体術、技術的なことなら完コピが可能。他の否定能力は科学で再現(かなり無理矢理だが)。
 記憶というテーマはめちゃくちゃ面白いし、人生経験無限のアンディに対して精神面でマウント取れる話になってて見事なんだけど、「記憶の否定が忘却じゃね?」とか少し引っかかる。まぁ、そんなこと言い出したら「生の否定が死だろ」ってなっちゃうんだけど。
  “今” “思い出しただけだ” とか一般人と完全記憶者との違いを端的に示してて素晴らしかった。その情報量があるからこそ妻の記憶が薄れゆく、という本話のケツに向けた展開としてもキレイ。
 あと、これは作者が狙ったことなのかは分からないんですが、私は失礼ながら「ボイド……?」となってしまったので、これが奇しくも今の話のテーマとピッタリで余計に面白かった。最初に出てきた人だよね、たぶん……。

『地球の子』15話

 絆が強くなればなるほどバトル的に強くなる。ちょっと『べるぜバブ』っぽくなってきたな。本格バトル回とかやる予定あったりするのかしら。
 思い出の観覧車デート。そもそも観覧車が宙に浮かび、地上に帰るアトラクションだということを踏まえた話になってて面白い。決まった道を進むので「未来」を意識させる場所だった、という解釈もできるかもしれない。話が面白いので停電キスとかいらないくらいなんだけど、まぁハデさも必要って判断も分かる。
 自撮りからスマホに穴が空く絶望、という演出は面白いんだけど、ちょっと位置関係が分かりにくいというか、スマホを貫通した小石は2人に直撃しなかったの? まぁ、そのために腕をめいっぱい伸ばした絵にしたんだろうけど。

『ドロンドロロン』25話

 ドハデバトルから、水しぶきを浴びたナオトラが彼女の特徴とも言えるボサボサの髪がまとまって……というフェイス2への移行がかっこいい。絵的に大きな違いが生じるので自ずと「スイッチ入ったな」みたいな印象になる。そっからの妖気爆上げ(瞬間ドライヤー)で髪が逆立つ、という流れも見事でした。具体的にはまだ何もしてないんだけど、「やっぱナオトラすげぇ!」ってなる。
 刀モードのクサナギが思いの外直接的にサポートしてるのも面白かった。さすがに直接的すぎて安直とも思うんですが、その愚直さが本作とは相性が良いというか。即座に感謝の言葉を述べるドラも良いよね。

『異常者』蟹北小袖 大森かなた おむたついこと

 読切。ジャンプショートフロンティア。今週は15ページ。作者はそれぞれ原作、構成、作画。まさかの3人体制!! そんな構成の大森先生はショートフロンティア二度目ですね(初?)。前回はロマンスだったが……というか、そもそも構成ってどんな仕事するのかピンとこない。文章の原作をコマ割りした漫画状態に近づける、みたいな感じだろうか。
 本編。ワケの分からない話だったというか、裏の裏は表!! かと思ったらその裏の裏の裏の裏の……みたいに延々とツイストを続けたまま劇終するのですごい。これは短期決戦じゃないとあり得ない物語だw
 整合性を考えて最初から読み返すと新たな発見が……とか思ったけど、そもそも最終的にも納得できる情報が得られないので無理な話。とはいえ、面白かったなぁ。この実験性というか、ショート読切という場を最大限生かして遊びまくってる感じが非常に好き。作品のジャンルすら分からない、という状態で読むからこその「何この話!?」という困惑体験。読み返したら冒頭に「ノンストップジェットコースターコメディ」と紹介されてて、これは的確ですね。間違いなくノンストップで、ジェットコースターでコメディだ。ジェットコースターだけど最終的に到着しないままコースから放り出される、みたいな感覚。いや、一応「ピザに始まりピザに終わる」という形にはなってはいる。
 てか、これは人に説明がしにくい作品ですね。何て言ったらいいのよ。

『守れ!しゅごまる』26話

 最終回。今週も最終回が巻末であった。方針が変わって一律で前の形に戻ったのかしら。
 本編。小福の正体。「やっぱりか!」というオモシロもあるが、同時に理屈とかない知識超人であってほしかった気もしてしまうw
 ただ、話としてはめちゃくちゃ面白かった。小福もさなぎと同じように「見守る」存在であったという話の軸が面白いし、しゅごまるのスカル問題に対して具体的な解決策は何も提示されないまま終わるのもめちゃくちゃ良い。そもそも「しょごまるが大問題児だとしてもかまわない」という話なので、「問題児じゃなくなりました」となったら話的に台無しなんですよね。それに対して「何もしない」という本作の結論は正しかったと思う。沈黙! それが正しい答えなんだ。
 世界に絶望した小福を救ったさなぎ(だけじゃないけど)こそが本作における最大の超人なのでは……というバランスも大変好み。マジで最終章めちゃくちゃ面白かった、超好きなタイプの話だったのでちょっと困惑も隠しきれない。本作に対してこういう面白がり方をして終わるとは思ってもいなかったなw

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 6/11は傘の日。ということでジャンプ系漫画の傘コレクション。主にオシャレ視点。「系」は少年以外の作品が少し出てくるので。
 一番お馴染み感あるのはやっぱ神楽だったかなぁ。ヒルダも結構傘の印象強い。
 あとは、各紹介の最後に傘ダジャレが用意されてるのも嬉しい。というか、ほとんどノリがプレゼントページなんだよな。傘ネタで1本考えてる人がいたらどうするんだw

次号予告

 来週も新連載。増刊で好評だったらしい。たぶん同名タイトル。まったく知らないし、作品紹介が「増刊で好評」しかないのでマジでどんな話なのか想像もつかないw

目次

髪伸びすぎて終盤の強い敵みたいな風貌になってる。この街で多分一番弱いのに
(『僕のヒーローアカデミア』)

 デクみたいな想像をしたんだけど、もっと長いってことなのかな。弔とか。

ポカリスエットの新CMを今更見ました。CGをあまり使ってないのがすごい!
(『SAKAMOTO DAYS』)

 たしかに鈴木先生好きそう、というか『SAKAMOTO』っぽいダイナミズムがあると言えるかもしれない。

久々に映画館へ行ってきた!大きい画面と音はやっぱりいいですね! <健太郎>
(『すごいスマホ』)

 情報がまったくないけど、たぶん『シンウルトラマン』だと思う。

愛読者アンケート

 新連載についてと、GIGAについて。買ってない……と思ったけど今回は買ったか。
 ジャンププラスについて。少年ジャンプが定期購読できることを知ってるか。知ってるが利用してない。漫画賞の受賞作が読めるのはめっちゃ良いことだし、興味ある~とか思いながらも読むことは少ないな。てか、ジャンププラスで読む漫画の本数なるべく減らしたいのよ。多すぎるのよ。

総括

 水曜深夜更新になりました。まぁこんなこともある。もう特別なことではないです。問題は今月末からの『モンハン』。

 今週のベスト作品。読切。『異常者』。めっちゃ良かった。好き。
 次点は新連載と『ウィッチウォッチ』『PPPPPPP』『アンデッド』、そして『しゅごまる』。多いな。

 今週のベストコマ。『マッシュル』より、顔の皮。グロ系が続いてるし、イモータル言うてるので展開自体は予想通りなんだけど、予想を遙かに越えるビジュアルのインパクトに負けた。

 最後に今週のベストキャラ。こちらー。

  • 音上ファンタ 『PPPPPP』
    • 新キャラの紹介として本当に今週のは魅力的だった。キャラクターとそれがもたらす物語のコンセプトが最高に面白い&面白そうで、今までとは全然違う新機軸感もあって本当に良かった。芸術を扱う作品において商業性ってのは重要なファクターだよね。『食戟』にはあまりなかったテーマと言えるんじゃないかしら。忘れてたらごめんよ。

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