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『八乙女×2』6話の感想

八乙女×2 - 氏家ト全 / 【第6話】10月だよ運動会だよ | マガポケ

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第6話「10月だよ運動会だよ」

 全12ページ。予告通り運動会の話で、運動会のみ。途中で1ページ漫画を挟んで再び4コマ、最後にもっかい1ページという感じ。1ページを挟むのはリズムを生むため、という感じですかね。1つ目の方は特別見栄えのする場面というわけではなかったと思う。基本的に運動が苦手なハルルの視点が多いので、全体的にそれほどテンション上がってないことの反映かもしれませんね。
 秋に、しかも10月に運動会をやるのはかなり定番というか、クラシカルな雰囲気すら。体育の日(世代)を含む三連休に行われた、と考えるのが自然だと思います。

 序盤の4コマでで印象的だったのは2、3、4本目と大人ネタが連続したくだり。カイハルの会話にカイ母が出てくる、ハルルと伏見先生の会話、両八乙女母の会話、とそれぞれ大人キャラの出方、子供との絡み方に濃淡があり、徐々に下ネタのギアが上がっていく構成にも笑わされた。特に親同士での「我が子の歴史」を動画で撮りすぎちゃう話は本作史上最もヘビーな下ネタだったと言えるのではないか。これには前作以前からのファンも大満足だったと思います。まだまだ鈍ってないw それでいて、3人の大人キャラにちゃんと個性があるのも良いよね。下ネタをぶっ込める要員として頼もしい。

 運動が苦手な子供の運動会、という意味では「玉入れ隊」の8コマが好き。ハルルだけではなくアユムも出てきて、苦手同士の連帯、そして少数派になることでなぜか詰められるルイ、というオチが最高。ここらへんの仲良しで、ボケる意志はないけど、オチが発生してしまう感じとか本作の日常という感じですごく好き。

 歴史的なイベントとしては、「さいきん おおいんだよね」。なんとこのネタ、オチが富谷くん。出てくるだけでも驚くというのに、まさかオチまで担当するとは。
 それも誰でも置き換え可能なオチではなく、ちゃんと彼の個性が提示される形でのオチなのも嬉しい。小六ながら糖質オフしてるらしい。子供はそういうことしない方がいいのでは……とか老婆心も湧くんですが、彼がそういうことが好き、もしくはいわゆる意識高い系の子というのは伝わってくる。今後もこっち方面のネタが期待できそうでワクワクする。この様子だと黒松くんの出番も近々ありそうですね。背景のまま終わる可能性も少しは考えてたけど、大丈夫そう。

 運動会の中でのビッグイベントとしては、富谷くんの負傷により二人三脚にカイハルの2人がエントリー。ルイが勝手出るも大人がやんわりと断ってくるのが妙にリアルで笑った。その理由は、身長。いかにも小学生男子が気にしてそうな話題なのが良い。ルイはすらっとした体型だとは認識してましたが、カイとの身長差はあまり意識してなかったので不意打ちでしたw
 その後も二人三脚のネタが続くんですが、ちょくちょく後ろの方からルイが顔を出してくる感じがおかしい。オチを担当しても面白いし、背景でなんか慌ててるのも可愛い。ここらへんのキャラクター描写は相変わらず絶品ですね。

 運動会終了。大きなイベントのあと、しっとりとした雰囲気になるのは本作の定番ですが、最後の最後に放つハルルの失礼発言には笑った。笑ったんだけど、運動会でいろいろ頑張りました、という総括するような話でもありますよね。頑張ったからこそ、というあのオチ。


 終わり。キャラも出揃ってきたので、彼らをどういうシチュエーションに置くかでいくらでも話が生まれそうな安心感すら覚えるような回でした。
 ちなみに次回は「カイ君の家にクラスメイトが続々集合!!」らしいです。男子友達が最初に来て、途中からハルルが女子友達を連れてくる、と予想。何にせよ、黒松くんのオチにも期待できそう。
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