北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『8マンVSサイボーグ009』8話の感想

 大変申し訳ないのですが、前話、7話の感想を書くの忘れてました。チャンピオンREDは買ったし、読んではいたんですが、岡崎版の感想書いて満足してしまっていました。失礼しました。
 よりによってめちゃくちゃ良い回でしたね。7話。003の名探偵ぶりは『サイボーグ009』ファンとしてもかなり新鮮でした。

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 上記リンクは前前話です。

第8話「魔神像」

 対魔神像。003が自分が足手まといになることを嫌がり、2人を戦いに向かわせる冒頭が素晴らしい(そのくせ後に大活躍する)。前話では009のことを信頼してるからこそ攻撃されても微動だにしない姿が描かれていて、男女の深い絆が7話全体を包むテーマだったと思います。一方本話では8マンと009の夢のタッグ。003が送り出す際の “二人にしかできないことをやって!” というセリフが最高。本作を象徴するセリフと言えるんじゃないですかね。本作で映画の予告みたいなのを作るとしたら、このセリフを予告の最後に配置したい(妄想)。

 他のゼロゼロナンバーによる破壊工作。8マンと違って009には同格の頼もしい仲間たちがいる、と『サイボーグ009』という作品の特徴を描いたエピソードだと言えそう。思えば『サイボーグ009VSデビルマン』でもゼロゼロナンバーの協力プレイはかなり丁寧に描かれてたんですが、それも同じ理屈でしょうね。
 仲間というのは001、そしてギルモア博士も同様。決戦の地に仲間を送り込むのは「地下帝国ヨミ編」と同じ展開なんですが、本作では全員送り込むので景気がいい。

 仲間とは別の『サイボーグ009』要素として、魔神像を操るスカール。平ゼロファンとして若本ボイス(超濃いめの演技)が脳内に響きわたってしまう。加速装置の真骨頂は速く思考できる、速く認知できることにある、という解釈は原作の『サイボーグ009』及びその他派生作品諸々でもちらほら出てくるアイディアですね。SF度が強いエピソードに出てくるイメージ。
 魔神像そのものが大暴れする絵面、ましてや009たちとの対決というのは「ヨミ編」ではあまり描かれなかった要素なので、ここらへんはマジでファンへのご褒美感がすごい。『8マン』陣営及びファンには申し訳ない表現になっちゃうけど、『サイボーグ009』単独作としてもマジでめちゃくちゃ面白いというか、ファンに向けたチューニングが丁寧にされてる印象。まぁ、『8マン』ファンからしたらそっち向けのサービスが充実してると感じるんでしょうね。

 スペックのごり押しで勝負するスカールに対してヒーロー陣営勝利の鍵は、003。スペックの差をチームワークで逆転するのは『サイボーグ009』の定番ですが、情報解析及び連携の要となるのが003という解釈。先月完結した岡崎版では最終話になって「主人公は003だったのか!」という衝撃だったんですが、こっちの作品でも003は愛されてますね。分かる。前話でも003が大活躍したんですが、感想書き忘れてしまってね……。
 003と009の連携によって勝ち筋を見つけ、お膳立てし、トドメは8マン先輩お願いします!! という流れ。コラボ作品ならではの喜びに溢れる場面であり、細かいところに気を使ってるのが透けて見えるようで好きw


 終わり。次回は1月発売のチャンピオンREDだそうです。二度と忘れないようにします。申し訳ない。
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