北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2023年17号の感想

 『黒鉄の魚影』めっちゃ良かった……。

背表紙

 「ジャンプキャラクター初登場シーン集」。ロリ愛火。初登場って少女だったっけ。意外であった。大人状態で会って、そのあと回想を挟む順番だった気になってた。記憶が雑すぎる……。

表紙

 『ブラクロ』。8周年もあるけど、映画公開記念……のはずでした。実際は6月に延期。そのタイミングでももっかい表紙やらせてあげてほしいのだが、難しいのだろうか。

読者プレゼント

 刀匠。謎テーマだが、クオリティはすこぶる高い。ダジャレも多いし、強引さと多様さが良い。写真も頑張って刀匠感出してるし、なかなかの良回……と思ったら三ツ森編集回であった。あの人本当にすごいな。明らかにレベルが高い。奥歯を代償にプレゼントページの才能を得た変人としか思えない。このままプレゼントページを続けてほしい……(無茶だよ)

巻頭カラー『ブラッククローバー』355話

 敵の猛襲。変に話し合ったりせず攻撃してきて容赦がない。リアルだとは思うが、漫画ってもっとほらこう……ともごもごしたことを言いたくなる。実際にダラダラ喋ってたらそれはそれで文句言うんだけどね。
 スケールでかすぎて戦力が釣り合ってないんですが……と思ったらユノのレベルアップがえげつないことになってて笑う。無数の市民が助けられた状況を認識してるので、このまま勝てたとして、ユノ魔法帝待った無しだろ。何をしたらアスタは勝てるんや……。
 ということで、ユノがおもくろかっこよく登場して終わってしまった。ただの主人公で笑う。こないだの『アオのハコ』で、「巻頭でユメカ主役回やったら面白いのに結局は千夏出てきたな」みたいなこと書いたけど、それを完遂してみせたのが今回の『ブラクロ』。超かっこよかったけど、「アスタ生きてるって伝えにくいな……」みたいな気まずさもちょっとあったよね。ユノが背負ってるものがドラマチックすぎて。

『「ブラッククローバー」ミニキャラ4コマ劇場』田代弓也

 その4。今回の扉はノエルなんですが、田代ノエルめっちゃ可愛いのな。特別変わった試みをしてるわけではなく、原作の再現度高いんだけど、デフォルメの加減とかが田代版ならではで、見たことないタイプの魅力を放っている。二次創作って良いもんですね……と染み入る。

『ウィッチウォッチ』102話

 眼帯中二病女子きた。なまじ美少女としての造形が整ってるのでギャグキャラに突き抜けた感じもせず、結果、妙に痛々しいバランスになっててすごい。このくらいの変人だったら本作では珍しくないんだけど、しっかり「きついな……」という感じがする。
 んで、ミハルジキルの学校の方。なるほど、フランケンシュタインの怪物か。眼帯の紐を手術痕に見立ててるのとか秀逸すぎる。そうと知った状態ではカチューシャのデザインがネジにしか見えないw
 西洋系のモンスターが揃ってて魅力的なんですが、それだったら狼男はこっちに欲しかったよね……。ケイゴにはすぐにでも移籍してもらいたい。あとは合唱部にオペラ座の怪人とか欲しいな。
 とか思ってたら新キャラが透明人間も兼ねるので驚いた。発想が「ユニバーサルモンスター」すぎる。これは案外マジでオペラ座の怪人とか来る可能性あるで。あとは水泳部の半魚人w
 話としてはミハルジキルの関係を違法薬物と勘違い。いやそこはBLでしょ。露骨にそういう描写をするのがこの2人の基本コンセプト(決めつけ)なのに、それを除いて別の勘違いをされるとややこしい。
 んで、誤解は大したことなく話は終わるんだけど、まぁ新キャラ紹介の方が大事なのでやむなしか。「フランケンシュタインは博士の名前だ」警察もニッコリのオチなのが良かった。ここらへんの隙のなさは見事である。眼帯の有無で見分けがつくのだが、できるならカチューシャも外してほしかった気がする。まぁ、見た目を変えすぎるのも問題、という判断なのでしょう。分からんでもない。
 それにしても、『イチゴーキ!操縦中』みたいな回だったな。篠原先生、あの作品が始まったとき焦ったのかなw 登場を遅らせた、くらいはされてても不思議じゃない。

ONE PIECE』1079話

 ベガパンクのミステリー。セラフィムの命令権限とかを踏まえたので、マジで事前にしっかりフーダニットとして楽しむべきだったのですね。普通に面白そうだったので、急ぎ足で読んだことがマジで悔やまれる。
 んで、キッドとシャンクス。シャンクス傘下には小物も多い、というのが良かった。「慰霊刃のフガー」とかしょうもなくて笑ったわ。それはさておき、ルフィの周りには自然と仲間が集まってしまう、というのがあって、それが海賊王としての資質だと思うんですが、シャンクスも似たようなことをやってたのですね。明らかに庇護の関係にあるのでルフィとはちょっと方向性が違うけど、ある意味ではルフィ以上の才能というようにも見える(逆か?)。
 船団を相手にするキッド。能力的に見応えあるんだけど、まさかのシャンクスが予知能力で阻止。シャンクスの強さってどう表現するのか気になってたけど、予知能力が出てくるとはなぁ。ザコの傘下を守るためには必要な能力というのならよく分かる。今回の使い方的にスパイダーセンスがかなり近い気がする。『ヒロアカ』の危機感知ね。てか、あれ、見聞色ってことでいいのだろうか。不意のタイミングで発動してるからあんま見聞色っぽくない気もするんだけど、悪魔の実でもないよなぁ。傘下と一緒にいるときは常に注意してて、その網にキッドがかかった、という感じだろうか。それなら見聞色。
 からの懐かしの巨人コンボ。ここで既知の技をぶっ込んでくるのが見事すぎる。知らん能力が連発されると萎えるのだが、十何巻の頃の技が未だに最強クラスで登場してくれるのが嬉しい。
 面白かったのは事実だが、キッドがあまりに噛ませ犬すぎて「可哀想……」という印象も湧いたというか、どちらかと言えば勝ったかもしれないw あの流れるような降参劇が泣けるのよ。これだけの重大事件があのスピード感で行われることはすごいんだけど、キッドが不憫でな……。

『あかね噺』55話

 あかねの後輩アラサーと、おそらく年下の同期、玉ちゃん。詳細は分からんが本作が急におねショタバイブス放ってきたのでドキドキしてしまった……。あかねに後輩ができるってイベントにも驚いたけど、年上お姉さん(仮)としての顔を見せたのも衝撃だった。まぁ、そういう意味ではお茶を濁すようなアラサーの存在は偉大だったな。彼がいなかったら正気を保てなかった(大げさ)。
 てか、そんなショタ(仮)が一剣師匠のとこにいるってのも良さしかないな……。おっちゃんの色気ダダ漏れの一剣師匠との組み合わせとして素敵すぎる。座組がスケベだ。
 何度も何度も同じ感想を繰り返すことになってしまい申し訳ないですが、本作は本当にキャラクター(キャラデザ)が多様でいろんな方向に魅力が豊富。言うても今回のアラサーも良いキャラしてたし、曲者揃いの落語界を描くにあたって、本当に作者2人のポテンシャルがこれでもかと発揮されててニコニコしちゃう。お笑いとかコントを題材にせず、落語が舞台になって本当に良かったなぁと思う。

『SAKAMOTO DAYS』112話

 四ツ村とシシバの過去の件と繋がってきてビビった。本作がそんな細かい話になるとは思ってなくて……。本作に対する向き合い方を見直さなければならない時期に入ったw
 一般人と結婚することの難しさと、子供(女の子)のあやし方。坂本の今と密接に関わってくるというか、このときの経験が間違いなく大きな影響を与えてる。
 そんな情報が複雑に絡み合ってきてビビるんですが、最後の手榴弾の処理はいつも通りの楽しさで安心。この楽しさに気を取られてると細かいことをどんどん忘れていってしまうから困る……。目の前の快楽が強すぎるのよ。

センターカラー『アンデッドアンラック』152話

 風子とビリーの早撃ち対決。前回の感想で「ルールが全然フェアじゃないんだが」とか書いたんだけど、その内容がまさに本話の冒頭で説明されてるので笑った。手の上だった……。
 めちゃくちゃハンデがあるけど、それでフェア(公平)らしい。公平と公正の違いについてとか考えたくなる話だが、間違いなくそういうことではない。
 ビリーはビリーアルフレッド。アンビリーバブルのダジャレにはなってるけど、アンフェアのダジャレになってない、と以前から思ってたけど、アルフレッドの方が担当してるのですね。たぶん。ちょっと苦しい。

『アオのハコ』94話

 試合開始。本作におけるスポーツ描写がどこまで本格化するのかは大きな注目ポイントなんですが、今回いよいよそうなりそう……でならない。あくまでも観戦してるユメカが主軸。ただ、この元プレイヤーの観戦者という描写がめちゃくちゃ細かくて、時間(体感時間)についての話とか最高に面白かった。ここらへんはさすがだな。髪クシャの癖についても、彼女独りの場面で出たのが良かった。見入ってしまった際、照れ隠しのように癖が発動するんだけど、癖を指摘されたことを思い出して癖をやめる。つまり逃げずに試合を直視するようになる。この一連の流れのなんとドラマチックなことよ。理解ある彼くんの功績はあまりに大きい。
 からの大喜と雛。気まずすぎて笑うんだけど、雛の “別に彼氏いなくても楽しめるんだから” が頼もしくて別の意味で笑う。ここらへんは菖蒲による影響も感じますね。直球の憎まれ口なんだけど、それがポジティブな意味も含む。
 再びユメカ。向き合った結果、千夏に通じる。感動的なラストで、それを最小のセリフで描いたのが美しいんですが、「試合中に客席に意外な人がいると気づけるものなのか……?」と野暮なことも考えてしまう。この手の大舞台には縁がない人生だったので、マジで分からないw

『一ノ瀬家の大罪』14話

 植物状態の翼の夢の中らしい。かと思ったら、いよいよ舞台が現実に移ったので驚く。真相がどんどん明らかになってワクワクすると同時に、翼の主人公性が結構好きだったので、翼というヒーローを他者として描く視点にちょっと惜しい気持ちもある。まぁ、新鮮で楽しいのも大きいが、翼に突っ走ってほしかった気持ちも捨てがたい。
 夢の共有。もっとSF的なギミック(機械とか)が出てくると思ったけど、まだ不思議現象であった。この不思議現象に具体的な理屈がつくのかどうかが気になるのだが、どっちに転ぶのか正直分からないな。本作の今までもあまり参考にならないと思うし、作者の前作呼んだことないし。個人的には是非とも理屈がついてほしい。そういう意味で『インセプション』的な機械を期待してた。

センターカラー『影ノ罪忍』辻田大誠

 読切。ザイニンのタイトルが中二心をくすぐってくれますね。好き。
 ちなみに、作者は以前にショートフロンティアで出てきた人らしいが、ショートフロンティアだけで2回、それ以前に普通の読切で2回。計4回も載せてて今回が5回目。しゅごぃ……。
 本編。ひたすらに説明が長くて結構たるい。いくら何でも語りすぎだと思う。まぁ、肝心のバトルを最後の一回に集中させたかったのは分かるし、主人公と敵の忍術を小出しにしてワクワクさせるくだりとかは普通に好きなんですけどね。果てしなく長い説明パートにもうちょっとキャラクターの魅力があると助かる。
 肝心のバトルと物語的な決着。ここは本当に良かった。焦らしに焦らされた甲斐は間違いなくあった。影というテーマに対する掘り下げと描写がとにかくキレキレ。絵として影が多くなるのもかっこいいし、敵が火を操るので影の天敵かと思ったら、火によって影が濃くなっててこれまた絵的にかっこいい。盛り上がれば盛り上がるほどページ上の影が増えていく、という感じ。
 影忍術のアイディアも豊富で楽しかったんだけど、最終的な決着については「やっぱ懐刀つええわ」になったのはちょっと拍子抜けでしたね。あんだけイキってるから懐刀相手でも勝算があるとか、彼自身も懐刀(主人公の後釜とか)とか考えたんだけど、普通に「やっぱ無理」で終わってしまうので残念。まぁ、普通にバトル描写は楽しかったので、変なこと喋らせなければよかった気もする。
 冒頭の見透かされてるようでお天道様が嫌い、からの「影からいつも見てるぞ」のオチも最高でした。影大喜利が本当に見事。
 スーパー関係ないけど、こないだ『ドラえもん 月面探査記』を観まして、最後のゲストキャラとの別れの場面で「ずっと月から見てる」というセリフがあったので連想不可避であった。しかも月の影の話だったからなぁ、勝手すぎるが驚異的なシンクロニシティだ。ルカくん好き……。
 終わり。良いところと悪いところが両極端な作品でしたね。いや、悪いところも積極的に悪いという感じではないんだけど。

僕のヒーローアカデミア』383話

 巨大スパナをぶんまわすマウント、素敵すぎるでしょ。ここでスパナというチョイスを出せる堀越先生マジリスペクト。
 能力がエイリアンすぎてなかなか活躍がなかったと思われる酸個性。マキア相手だったら思う存分ぶっぱできる、というお膳立ても良かったな。ドラマ的なオモシロが優先しすぎて能力の内容にはそれほどフォーカスされなかったのは少し残念ではあるけど。
 マキア殺しの切り札としての心操くん。「声」という要素を強調してからの彼の活躍は熱かった。ここは熱心に読んでたら「ひょっとして心操くんが……?」と予想できたかもしれませんね。それくらいキレイにハマってる。
 AFOにマキアをぶつけるという最後の見開きも超かっこよかったけど、逆に操られる可能性を考えると普通に「待て!」とかにした方がいい気もするんだけど、そこらへん大丈夫なのだろうか。

センターカラー『僕とロボコ』130話

 メイド大会。前大会の実力者がどちらもロングスカートだったので、ミニスカートのメイド一同が急にパチモンっぽく見えてしまう。今まで麻痺してたけど、よく考えたらおかしいんだった。メーデル氏がブヒブヒ興奮してたけど、それが逆にブヒブヒ用のデザインだったことを思い出させてくれるというか、小学生の世話役として買い与えるロボではないよな……と正気に戻る。
 あと、掃除洗濯の試練のくだり、汚部屋といえば『一ノ瀬家の大罪』なのに、意外とそっち系のネタはなかったですね。宮崎先生の中でネタにしやすい、しにくいの線引きとかあるのかしら。

『マッシュル-MASHLE-』149話

 取引とか難しいのは無理。ギャグではあるが、本作のスタンスを明確に示した良い場面だ。そういう難しい駆け引きはよその作品に任せる。
 からの世界を救うことが条件。人がいなくなったら困るというのはツンデレっぽい発言だけど、極小単位の理屈として何となく分かる。これも見事だったし、精神世界を利用して筋トレする展開も最高。死から復活したら何となく強くなってるイメージあるけど、ちゃんと強くなる理由がものすごく物理的に存在する。
 メリアドールさんとゼロさん。やり直し魔法がずるいのであった。ドクターストレンジの「ドルマムゥちょっと話がある」作戦ですね。あれは本当にずるかったw あれでサノスも倒せると思ってたけど、蓋を開けてみたらサノスの方が使ってきたという絶望感。やっぱこういうのは敵が使うのが定石と言えそう。

『夜桜さんちの大作戦』171話

 5年後。『エンドゲーム』ですね……ってさすがにMCUの話が多すぎる。連続するのはさすがにまずい。
 夜桜太陽になる、という当たり前の事実からちょっと衝撃だった。1ページ目1コマ目がナイス。
 双子のあるふぁとひふみ。対等のようだけど、どう考えても物語的にはひふみがメインになる予感……だが、個人的には圧倒的にあるふぁ派だ。権平先生はロリよりショタのが強いのかもしれない。
 とか思いながら読み進めてたら、あるふぁの口から「アイ姉ちゃん」というワードが出てきて死んだ。「アイさんどうすんだよクソが」と割とキレ気味だったけど、まさか成長した世界でおねショタを担当することになるとは。これは死ぬ。死ぬからマジでドラマがひふみに偏重するのだけは勘弁してくれ。「手がかかる子ほど可愛い」とかいう理不尽は見たくないのよ。真面目に頑張ってる子も可愛いに決まってるんだから。

『逃げ上手の若君』103話

 大仏殿の崩壊。なんか1、2話読み飛ばしちゃったのか疑ってしまうくらい駆け足で、薄味なエピソードだったな。急に始まって急に終わった。何だったんだろう、あれ。せっかく鎌倉の大仏という引きの強い題材だったのに、マジで印象が薄すぎて「何がしたかったの?」という感じ。有名すぎるから逆におもしろおかしくアレンジする余地を見出せなかった、みたいな感じかしら。不思議な回であった。しかも今後「台風攻撃すればいいじゃん」という雑念がずっと湧いてしまうな。対抗策の神力バリアとか出てくるのだろうか。

『イチゴーキ!操縦中』16話

 アメリカ行ったら収監。 “サクサク進むなぁ” のツッコミはその通りすぎて笑ってしまった。金玉発見もそうだけど、それに至る流れもサクサクすぎんのよw
 ステレオタイプアメリカンプリズナーのおっちゃんをミサオがなだめる。映画史における最高傑作のひとつ『パディントン2』を思わせる展開だw 全体的にギャグではあるんだけど、ミサオがその小ささを生かして活躍するのとか意外と感動的なエピソードだったと言えるのではないか……? と混乱してくる。たぶん、8:2くらいのバランスなのではないか。9:1かもしれん。

『人造人間100』15話

 もう倒した奴の回想とかいらねぇんだよな……と正直思ってたが普通に良かった。まんまと感動してしまったよ。『鬼滅』みたいな「彼も可哀想な存在だった」というほど寄り添わないバランスも新鮮で良い。今回メインで描かれたのは「手」の子だけだったが、他にも無数の少年少女がいて……というのが最後の屋敷の場面でハッキリと描かれたのも素晴らしい。集団でいると途端に『約束』感出ますね。

『桐律のキリツ』KOJIRO

 読切。ジャンプショートフロンティア。タイトルはキリツノキリツ。作者はコージロー。前に金未来杯で読んだことある人。雪のやつ。
 本編。真面目生徒会長と不良ギャル。変人キャラのコンセプトはめちゃくちゃベタだし、意外なことはそれほど起こらないんだけど、丁寧な正攻法故の魅力はバッチリと感じる。意外性がないのにここまで面白く、キャラが魅力的になってるのは逆にめちゃくちゃすごいことな気もしてきた。
 ツッコミヒロインとしても魅力的。 “かぶれを引き起こす雑草を!!!” の説明的な感じもおかしかったし、 “お友達から!!!!” という定番の返事が逃げのセリフとして出てくるのも面白かった。まぁ、無理にラブコメに落とし込まなくても面白かったと思うけど、短くまとめるにあたって便利だったんだろうな。
  “原因は恐らく第二次性徴”“まだ終わってなかったのか” も良かった。思春期真面目キャラとしてこのバランスは珍しいのでは。むっつりか性欲ゼロの両極端になるイメージだった。
 面白かったし、2人のことが好きになったのでもう本作の勝ちなんだけど、何を言うなら主人公(不良少女)の “あたしの周りは 外見だけで不良扱いする奴ばっか…” の物語への回答がちょっと緩いというか、安易に思えて少し残念だった。個人的にはあの格好のまま生徒会に入ってほしかったし、(友達からの)お付き合いをしてほしかった。校則違反がどうしても飲み込めないのなら、校則に違反しないレベルで着崩すとかオシャレをするみたいな方向の落とし所が欲しい。単に「彼女は間違ってたので改めます」だといくら何でもあんまりなのでは。

『暗号学園のいろは』17話

 暗号禁止デー。日常回という感じか。いや、暗号があるのがデフォルトなので非日常なのだが。
 頭を使うのがダメなのでスポーツも読書もダメ、と突き詰めていくのは面白かったのだが、バウムクーヘンはokというのが全然分からん。材料がない中でどうやって作るか、と知恵を絞ってる時点でダメじゃん。むしろレシピを与えられてそれに従うだけの方が脳を使わない気がする。マジで突き詰めると「シコって寝ろ」という感じになってしまいそうだな。厳密に言うとシコるのもダメ。寝る以外に納得できる答えをくれ。
 「マイバウム」の紹介がギャグ的に面白かったけど、学園の外に現実世界と同じ店(バウム)が展開されている、と理屈を整える気なのだろうか。それは面白そうなので頑張ってくれ。

『ギンカとリューナ』27話

 ギンカ過去編。角ありショタがなかなかよろしいですな……とか思いながらページめくったら早速ビンタされてるので泣いたw 本作、話がハードすぎるのよ。ハードさに容赦がない。とか思ってるとリアルめのウサギが “シビアだ…” とか書き文字で言い出すので良い。本作のいろんなエピソードに対してあのコマの気分になってるよw
 妹。リューナは娘ポジだけど、かつての妹の姿も投影されてそうね……とか思ってたら妹の死がすごい形で示されるので、 “シビアだ…”
 からの復讐もダイジェスト的にサクサク進み、そこに後悔の語りが重ねられる。この語りもとても良い。妹の骨を抱くギンカ、というコマが差し込まれてるのとか、最小の表現で最大の情感を読者に与えてる。
 そしてその後悔がまだ続き、ウサギの正体が明らかになって回想終了。シンプルにうまいというか、短い中に凝縮されてて、そに詰まった情報と、情報開示の瞬間のエモーションの高まりとかが見事すぎて気持ちいいものがあるな。
 現在のリューナが登場はするが、遠くの方で元気に呼びかけてくるだけ、というのも的確。個人的には、本作の魅力はリューナの魅力だと思ってるのでリューナ不在の回とかもったいないと感じてしまいかねないんだけど、ちゃんと面白かったし、リューナが(ほぼ)不在であることによるエモがしっかり発生してて良かった。キャラも良いが、シンプルに漫画として面白いな。

『大東京鬼嫁伝』28話

 再びの日常。ただ、学園生活が突拍子もなく始まっててちょっと学パロみたいな雰囲気も感じる。が、これは明らかに意図的。『鬼滅』最終回みたいな感じでもあるか。非日常なキャラたちが学園という日常の空間に集まってくる感じ、独特の良さがありますね。話それるけど、やっぱ『ゆらぎ荘』の雪崩は湯煙高校に転校してほしかったなぁ……。
 おそらく最後の危機がお台場にで発生。ゆりかもめに乗ってる最中、海の中から現れる、という東京のご当地感が最高。怪獣映画にも似た良さですね。この東京ご当地感は本作の大きな魅力だったし、タイトルにあるように最初からコンセプトとして組み込まれたものがそのまま魅力的だった、という意味で見事でしたね。このままいろんなとこに移動して戦ってほしい気もするけど、このお台場が最後になっても不思議ではないのかな。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 3/28は江戸東京博物館開館の日ということで、ジャンプ作品の中に出てきた日本史。これは力作。連載中とか最近の作品優先……とか言ってられないくらい多岐にわたる。作品は知ってても「そんな時代描いてたっけ?」となる作品も多くて面白い。『幽遊白書』とか分かりっこないのよw あとは『戦国ARMORS』とか個人的にちょうどいい懐かしさで好きですね。たぶん全話感想書いてあるはず。漠然とではあるけど、結構思い出せるもんだな。

愛読者アンケート

 大きい方の読切についてと、雑誌で既に読んだ作品のコミックスを買う理由。一番の理由はおまけページと作者コメントだろうか。その作品にまつわるすべて(限界があるので少なくとも一次情報のすべて)は追っかけたい、という気持ちが一番大きいと思う。今は電子版の雑誌で読んでる人は本編はいつでも読み返せるから、単行本に対する価値観も大きく変わってそうですね。
 よく利用する飲食店チェーン。選択肢に鳥貴族が入ってるんだけど、今の鳥貴族って未成年も入れるの? 急に飲み屋が出てきてびっくりしてしまった。ちなみに、真面目に答えると、ガスト、サイゼリヤ、ココス、松屋、丸亀、はなまる、リンガーハット大戸屋マクドナルド、スタバ、ドトールミスドーですね。ファミレス大好きなので「おいおいデニーズがないとかナメてんのかよ」みたいな気持ちにはなった。フレンチトーストが好きなのよ……。

総括

 終わり。前の記事からめっちゃ空いちゃいましたけど、まぁこれはすごい事情があるんですが、ブログに書くのは適切ではないので。それも一旦落ち着いたので再びジャンプ記事借金に全力を注げる状態になったんですが、『モンハン』アプデが来てしまった……もうすぐ1周年だよ……。

 最後に今号のベスト作品。いろいろあるけど、『人造人間100』。とても良かった。
 次点は田代『ブラクロ』と、読切2つ。どちらかと言うとショートフロンティアのが好きかな。あとは『ギンカとリューナ』も良かったよ。連載作だとどちらも回想ですね。好みの偏りがひどいw
gohomeclub.hatenablog.com