北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2023年21・22号の感想

 まさかジャンプショップにマイケルBジョーダンがやってくるとは……。サンダーキャットに続く週ちゃんでのインタビューも期待してしまうぜ(無理だよ)。

背表紙

 「ジャンプキャラクター初登場シーン集」。100。同時にあしびも映ってる良いコマだ。

表紙

 合併号なので集合。テーマは猫らしいんだけど、なぜ猫……。
 猫の種類というか、柄の種類とかは分散されてて、ある程度管理されてるのを感じる。同時に猫のバリエーションの豊富さを思い知る。
 あとはアレだ。上の隅っこにフワフワ浮いた白い人がいると幽奈さんを思い出して泣ける。ありがとう、天幕……。

読者プレゼント

 金太郎。なぜ金太郎……と混乱するのだけど、クマダジャレの豊富さ、突然ぶっ込まれる「まさかり(ょうきんが……)」のうまさとかなかなか見応えがある。まさか……と思ったらやはり三ツ森編集担当回であった。マジであの人プレゼントページの申し子だろ。合併号に起用されるのも納得である(たぶん関係ないよ)。
 クマダジャレ。「~まで」にクマを重ねる手法が多いかと思いきや「たクマしく」「クマなく」「切磋たクマ」とマジでちゃんとしてるんだよな。「~まで」で思考を止めない。
 タイトルに「欲しがら山」とあるんだけど、何のダジャレか分からなかった。調べたら足柄山。べ、勉強になるぜ……。

巻頭カラー『ONE PIECE』1,081話

 黒ひげの10番船長であるクザン。なぜ黒ひげのとこにいるかまでは語られなかったけど、黒ひげと意気投合するくだりが丁寧に、そして魅力的に描かれてるのが印象的だった。てか、びっくり。あくまで利害の一致でつるんでるのであって、心は開いてないと思ってたけど、結構な仲良しぶり。
 黒ひげかクザンのどちらかがキャラクター的に破綻してもおかしくない話だと思うんですが、まったくそんなことはない。これは黒ひげの悪役としてのキャラクターが特殊だからこそのバランスなんじゃないですかね。クズで憎たらしい奴なのは分かるけど、誰よりも海賊らしいのでその存在を全否定する気には全然なれないというか。そもそもルフィとも意気投合してたわけですし。ラスボス(たぶん)の風格はしっかりあるけど、同時にどこか小悪党的な感じもあって……ととにかく奥が深い。海賊漫画で「黒ひげ」なんて名前を付けちゃうのも納得の名キャラだと思う。

『呪術廻戦』221話

 五条先生復活。超盛り上がるイベントなのに、まったく緊張感がなく描かれてるのが最高。各キャラのギャグ的な魅力が炸裂してる。「トリビアの種」のくだりはマジで笑ってしまった。ただ、「ちゃんと面白いじゃん」となるので売れない芸人キャラとしてどうなんだ、と思わんでもない。まぁ、ネタが古いからいいのかな。
 復活するまでは緊張感がなかったけど、五条先生が復活した先では一気に緊張感マックス。この緩急は見事でしたね。ワクワク感がすごい。
 からの12/24にデートの約束。意外と先だったが、激エモである。これは今年の12/24に映画『呪術廻戦0』が地上波初放送待ったなしだな。調べたら日曜で都合が良さそうw
 これはマジな話になるけど、作者的にはtvアニメの放送が始まるタイミングにあわせて五条先生を暴れさせたいのではないだろうか。映画を挟んだ2期は五条夏油の過去編から始まるらしいですし。綿密にテレビ放送と連載の内容を計画するタイプだと思うんですよね。前回がそんな感じだったので。

僕のヒーローアカデミア』386話

 荼毘の自爆で直径5kmが消し飛ぶ。なんかゴジラみたいなスケールになってきて困惑もするんだけど、まぁ今までのバトルのインフレ具合を考えると特別やりすぎなバランスでもないのかな。ただ、人一人のチカラで直径5kmという数値に面食らう。あと、こういうときって「半径」じゃない? どうでもいいけど違和感があった。
 からのオールマイト。これはマジで予想外だった。オールマイトが無個性として戦う。サポートアイテムを駆使して戦う予感なので、これは映画『2人の英雄』への関連不可避か? ここはメリッサじゃなくてデヴィットの方が絡んできてほしいなぁ。捕まってるけど、やりようはあるでしょ。どうだろうか。
 サブタイが「I AM HERE」なんですが、「私が来た」の英訳って「I HAVE COME」じゃなかったのね。意外だ。

『SAKAMOTO DAYS』116話

 徳ポイント。破綻しかないクソ理屈なんだけど、クソなりに理屈をひたすら重ねる感じとかめちゃくちゃ面白いな。終盤の坂本の人助けを「ズル」と言うくだりとかマジで最高だった。まぁ、世の中にはああいう端から見ると本当にクソにしか思えない理屈に正当性を見出す人がいたりするから怖いんだけど。何ならリアリティのあるキャラクターだったと言えるのかもしれない。
 毒使い。 “毒殺最高なんだが” の決めゼリフがかっこいいと同時に「たしかに……」と激しく納得してしまうところがある。なんでこの世界の殺し屋はあんなにも殴り合っているのだろうかw

『あかね噺』59話

 難しい三択はあっさりと答えが出る。読者的にも「それしかないだろ」という感じなので、逆に意外。これで残り2つに何の意味もなかったらさすがに末永先生に落ち度があると思うんだけど、これマジでどういうことだったんだろう。
 おっ父の完コピ、からの母親。こういう形での母親登場は意外で面白かった。別にあかねと直接会ってもいいんだけどね。別にそんなレアな存在ではないんだけど、ちゃんと「ここで母親か!」とワクワクしたから負けだわ。

センターカラー『キルアオ』2話

 予想以上に勉強に偏った話になってて面白い。積み重ねが必要な数学でつまづくというのもリアル。
 からの友達。ひたすら良い子なんだけど、良い子の種類が大人を好感度で殺しに来るタイプというのは笑う。友達なのは間違いないけど、同時に大人として彼のことを見てしまう側面も大きく存在していて、それは友達とは少し違うニュアンス。
 からのハイスペックPC野郎。何を言わんとするかは一目瞭然なので笑った。特別顔を似せたわけではないけど、明らかに、明らかすぎる。モノマネではないけど、特徴を掴むという意味でマジ見事だった。一人称がオイラなのも良いね。
 ハイスペックPCは彼の主張とあまり関係がないので個性付けとしてやや強引かな……と思ったらPCを使ったオチがこれまた見事であった。大事なものを返して(渡して)あげる、という表面的には優しい行動がこの上ないトドメになる。

『一ノ瀬家の大罪』22話

 またループ。ループからの事態の把握、共有がめちゃくちゃ早くなったな。ただのループとは違う前進を感じる。ただ、何でも直接言っちゃう翼が言えなくなる……ってこの悩みは前回やってなかった? 面白いとは思うけど、面白さの種類がまったく同じ気がする。
 んで、アルツハイマー。前回、1人目のアルツハイマーってだけで「情報が複雑すぎてついていけるか不安」とか言ってたのに、早速2人目が出てきたので笑った。まぁ、こっちはまだそんな複雑さを思わせるタイプの症状は出てないけど。とりあえず、何でも食事で解決させようとする癖が実は……という展開は良かった。よく「夕飯はさっき食べたでしょ」みたいな話は聞くけど、人に食べさせるパターンもあったのか。

『テンマクキネマ』3話

 部の面々と姫希が顔合わせ。前者はまだそれほどキャラが立ってないというか、お馴染みって感じではないんだけど、みんなが揃ってワチャワチャやってるのはめちゃくちゃ楽しそうで良いな。思えばこの『食戟』コンビ、こういうワチャワチャ感の名手だったんだわ。今号はないけど、合併号とかである番外編4コマの打率が異様に高い。
 予算問題。『カメラを止めるな』が300万で、公開当時は「そんな安いなんて嘘だろ?」と思ったけど、学生主人公だと300万が絶望感のある数値になるから面白い。まぁ、その300万もコネとか駆使して本来ならお金が発生するものも省きに省いて300万だったんじゃないかな。
 面白いけど天幕の出番がないのは個人的に不満だな……と思ったら天幕の正体にフォーカス。名前がクレジットに残ってないし、本人の記憶もない。不穏さしかないんですが、普通に考えればゴーストライターだったという感じかな……ってダジャレかよ!!

『アオのハコ』98話

 試合終わってた。マジか。
 ギュッとに大喜がやきもきしてたところに、千夏パイセンの “イヤだった?” 。ぬわっ、これは良いな。めちゃくちゃに良い。久々に千夏パイセンのこういうキラーシーンでストレートにぶち殺されてしまった印象。冷静に考えれば、こういう確認をするのはまぁ普通のことにも思えるんですが、意識しまくってる側からしたらこんなこと言われたらさぁ!! って勝手に鼻息荒くなってしまう良さ。
 そんな大喜を見る雛……を見る菖蒲。たまらず動きだそうとすると、そしてページをめくると、匡。彼のキャラクター、そしてここでの雛への話題の不自然さ的に、彼も雛(もしくは菖蒲)のことを見てた可能性もあるのかな……という余韻。そんな2人を呆然と眺めてる菖蒲、からの左に視線が動いて、場面が終わる。良すぎる。前からそうだけど、本作はこういう視線のやりとり(一方的含む)のみでドラマを生み出すのがうまい。キャラクターが行う最小単位のアクションがこの視線ってことなんでしょうね。最小の動きなんだけど、そこには最大級の感情の第一歩なのではないか……という無限に膨れ上がるエモがある。もしくはエモの予感がある。

センターカラー『超巡!超条先輩』沼駿

 合併号らしく豪華な新作。実際にめちゃくちゃ面白かった。「面白いんだろうなぁ」という期待と予想にそのままの形で応えてくれる。やっぱギャグが面白い(肌に合う)作家は何やっても強いというか、序盤の舞台とキャラをセッティングするくだりからもう十二分に引き込まれる。
 ただ、単発のギャグが面白いだけではなく、良く出来てると感動する部分もある。主人公(女性の方)は島流しのような形で超能力巡査にあてがわれるのだが、彼女は上司のセクハラを暴力で解決してしまったので飛ばされてる。ギャグ的な設定ではあるが、この暴力設定のおかげで「超能力者にセクハラされるかも」という不安要素が自然と除去される。それも丁寧にモブ親父に “おネーちゃんのパンツは覗くなよ〰っ?” と言わせてる。主人公が左遷させる過去(暴力)を読心術で覗くくだりもある。
 ちいかわ風の『ドラゴンボールヴィランズがあまりにも可愛い。あれはマジでコラボするべきだろ。3人がそれぞれ個性を生かしつつ、めちゃくちゃ可愛い。好き。
 ウンコで始まり、ゲロで終わる。あの超能力の使い方はフレッシュだったし、そこから柔ゴリに繋がるのも笑った。正直なところ、超能力者が良い人すぎる気もして、最後も良い話に振れすぎると思ったんだけど、そこからの暴力オチがあまりにも見事で痛快でした。

『逃げ上手の若君』107話

 頼重があっさり死にそうな流れ(若がそれを受け入れる)になったのが歴史モノらしいシビアさで面白かった。まぁ、結局そこから目的が救出に繋がるのでややこしくはあるが。
 頼重と尊氏。「諏訪頼重の乱」で、歴史全然知らない身としては「そんな名前の戦いがあったのか」と納得し、頼重死亡を確信してからの若登場。歴史モノであることをメタ的に利用した仕掛けになってて面白い。
 からの若の一計。「逃げて勝つ」をド直球に実行。そのまんますぎてアイディア的な面白さは全然ないんだけど、世紀の対決としての盛り上げ感はバッチリだと思う。テーマが剥き出しすぎる。

センターカラー『ゲリラ食堂』市真ケンジ 伊達恒大

 読切。作者はそれぞれ原作と作画。『タイムパラドクスゴーストライター』コンビですな。
 カラー扉。殺し屋モノらしく『ジョンウィック2』パロ。この扉、こないだ(本号発売より後)ジャンププラスでも見たし、ちょっと前には某エロ漫画でも見たな。パロディの題材として謎の大流行。今年の新作も楽しみですね。

 本編。びっくりした。めちゃくちゃ面白い。今号の優勝は沼先生で決まりだと思ってたけど、これはひっくり返ったな。本作のが尺が短い分、オモシロしかない。不条理でナンセンスなギャグで、次第に「こういう感じね」と掴めるのだが、最後には一気にストーリー要素が出てきて再び驚かせる。ストーリーは限りなくゼロに近いと思ってたら最後の最後に一気に詰め込んでくる構成が良い。読み味としては、ショートフロティアの豪華版、って感じではなかろうか。ショート読切の強さを感じる。29ページあるから全然短くはないんだけどね。
 殺し屋が謎の屋台に出会う。殺し屋がツッコミ役なんだけど、ちょくちょく(てか毎ターン)出された料理にについて丁寧に語っていくのが可愛い。チョロい。不条理ショートという意味では『世にも奇妙な物語』にも近い印象で、独りで飯食って語ってるという意味では「夜汽車の男」もしくは「理想のスキヤキ」とも通じる面白さがあるかな。まぁ、私が好きになるわけだ。
 ナンセンスな展開なんだけど、その中にはしっかりフリとオチがついてたりして、丁寧で確かな満足感。白米やビールという繰り返し出てくるもので展開が生まれてるのが良い。どんどん深みにハマってる感ね。
 ラスト。突然の回想で物語的なオチがつく。物語とかあったんだ!? という驚きですね。突然の良い話に面食らうんだけど、それまでは中二の記号としか見てなかった殺し屋の目の傷で涙を表現してみせるのとかオシャレで好きです。殺し屋として荒んだ人生を送ってた彼が救われる瞬間として非常に象徴的。
 終わり。最高だった。超面白かったけど、沼先生の読切と違って「このまま連載やっちゃいなよ!」とは1ミリも思わないタイプの満足感。

『ウィッチウォッチ』106話

 モイちゃんをドキドキさせよう大会。お色気は逆反応どころか即ゲームオーバーというルール設定が面白いのだが、そもそもお色気と恋心は近いようで別物なので、別にモイちゃんのような変人じゃなくて成立しないのではないか。まぁ、バカだから多少は勘違い的に好きになることはあるにしても。
 そんな細かいことを気にしていたので、「コスプレが最適解」という展開にも納得しつつ少し引っかかる。いつもと違う衣装にドキッとするならそれはすべてニコの手柄になるけど、好きなアーティストのコスプレだと一気にそれはそのアーティストの手柄になって、その代替物としてのニコになってしまわないだろうか。アニメのコスプレとかだとニコの手柄になるイメージだが。あと、普通に可愛いとかホメ殺しが続くと、「ほっときゃホレるだろ」とか思わんでもない。まぁ、慣れによって感覚がバグってるのかな。悲しい。
 コスプレの変奏としての生地フェチ。ギャグ的に面白いが、これもいよいよモイちゃんの好きなものに偏りすぎてるので、もはやニコはマネキン扱いになってたりしないだろうか。ドキドキはするかもしれないけど、それは好きなのか?
 まぁ、コスプレによるドキドキとエロは紙一重、というのをオチに持ってきたのは見事だった。肝心のお色気シーンが後ろから見ると(読者的に)まったくエロくない、というのも本作的には重要なバランスだったと思う。

『アンデッドアンラック』156話

 デブリ対策に反発弾。当たれば “その弾と オレ達は” “反発する!!” らしい。当然「オレ達」側にも反発は生じるわけなので、それだったら当たるのと大差ないのでは? いや、さすがに衝撃と100%同じエネルギーで押されるとは思わないけど、結構な衝撃じゃない?
 ショーン、頑張る。穴埋めとして頑張る気持ちは分かるけど、反省の意志があるなら勝手に動き出さないで……。頑張りよりも「何も分かってないじゃん」という呆れ(と少し怒り)が湧く。
 ステーション内。荒廃したステーションの中でぽつんと立つ無感情の少年。あり得ない状況がホラーみあって良い場面。何考えてるか分からない少年(少女)のパッと見の恐ろしさってあるよなぁ。

『夜桜さんちの大作戦』175話

 ひふみ、あるふぁと凶一郎おじさん。敵意は感じないし、身内なのは本当だろうけど、圧倒的に不気味。なぜならば……というギャグは笑った。先入観のないファーストコンタクトだからこそ、なぜ彼は拒絶されるのか、が明確化されるw
 そんなお兄ちゃんの扱いがうまい六美。元々うまいってのもあるけど、母になって肝が据わるなどして、より余裕が生まれる。ひょっとしたら六美が人妻&母親であるということを新章になってから最も感じた場面かもしれない。

『マッシュル-MASHLE-』153話

 時間を遅くする魔法。対応策は当然……と読者なら自然と察せられるのが良い。まさに “僕だから分かる” 。100倍くらいだったらまぁそれほどあり得ない話じゃないのかな、と謎の納得がある。何をもって100倍があり得るのかは自分でもさっぱり分からないのだが。今までのマッシュと、パワーアップの理屈の印象から鑑みて「100倍くらいならまぁね」という感じ。
 1年の筋トレ。 “精神世界での筋トレなど……意味があるのか…?” は正論すぎて笑った。あまりにも正論なんだけど、これ言われるまで私は1ミリもその疑問を抱いてなかったのも怖い。
 神が力を貸したらしい。筋トレ以上のパワーアップを施したのか、精神世界での筋トレを現実世界に反映させた程度なのかはよく分からないんですが、個人的には後者を推したい。まぁ、多少色を付けるくらいならあるかもしれないが。

『僕とロボコ』134話

 忘れた頃に「千夏-1グランプリ」。着眼点が見事すぎる。そもそもな話、元の企画がどうかしてるので、名前を出すだけで笑えてしまうんだよな。
 ギャグにしかならないと思ったら、意外と真面目に好きなロボコが集まる。たしかに、ちょくちょく普通に良い話やってるからな。これは違和感ない展開。てか、最初にロボコがボケなければ案外普通にロボコの承認欲求はストレートに高まる話だったのですね。普通にやったら普通に良いロボコが集まるだけのテーマだったわけで、これで1話成立させたのは意外とすごいことだったのかもしれない……。

ブラッククローバー』358話

 まさかアネゴレオンが触手責めされる日が来るとはな。いや、個人的には『ドラクエ10』の闇の根源さん(手)の方がイメージ的に近かったりはする。オフラインだとver.1の最後に襲ってきたやつ。たぶん(オンラインと同じならあるけどオフライン未プレイなので知らない)。
 ただ、逆転のロジックがまさかのモブ兵の特攻なのが何だかなぁ。「貴い犠牲」みたいな感動は1ミリも生じないし、基本的にこういう行動は悪役がするものだと思うんだよなぁ。特に本作では見たくなかった。よりによって大好きなキャラの最後の晴れ舞台かぁ……と少し寂しい。

『「ブラッククローバー」ミニキャラ4コマ劇場』田代弓也

 七人衆の終盤2人。割と美少女キャラで勝負してた感のある田代版『ブラクロ』では珍しくオール男性キャラ。これはこれで田代先生の色が出てて魅力的だと思う。大人の男性キャラで、渋めのおじさん、というのが良いですね。まぁ、富士くんは優男って感じだが。てか、「富士くん」呼びがなんか面白かった。

『暗号学園のいろは』21話

 ポーカーの細かい展開全部やったら退屈だし、そんな説明まみれにするわけないので、途中がダイジェスト的に飛ぶのは何の不思議もないんだけど、それに対して無駄にメタな、特に面白くもないくだりを入れてくるから本作のこと好きになりきれないんだよな。1話の跨ぎで場面が飛ぶとか、別に奇抜な話じゃないじゃん……。てか、これが面白い、これがサービスとなると思ってることが怖い。
 いろはが逆転したのはクラスのみんなのことをよく知ってたから。この展開、仕掛けは見事だった。2人のキャラクターの違い、そして兵長を決める戦いとして非常に収まりがいい。
 からのメガネを外させる、というのも相手の心を開かせる行為として象徴的。まさしくリーダーらしい行動だったと言える。まぁ、サングラス外したらキラキラした可愛いおめめ、という超古典的なギャグが飛び出したのには驚きましたがw
 エセ関西弁のヒートアップ。私は関西弁に詳しくもないし、特別な思いもないのでそれなりに楽しめたけど、コテコテが強調されすぎて後半何言ってるか分からなくなってきたのも確かかな。

『人造人間100』19話

 自己犠牲の負の側面。自己犠牲で助けられた側、いや第三者として取り残された側からしたら自己犠牲による英雄的行為は困ったものでもある。めちゃくちゃ面白いテーマだし、それをあしびという少年の目から “俺のことなんてどうでもいいのかな?” と語ったのが最高。子供の視点になることで、嫉妬とか独占欲とかの話ではなく、「いなくなったらマジで困るんだって」という死活問題として飲み込みやすい。
 ただし、あしびには悲しむ人がいない。だから大丈夫……と場面が終わってしまったけど、当然そんなことはないわけで。とても気になる終わり方で良かった。
 からのNo.1。キャラクター紹介としての抜き取り検査のくだりが最高だった。話自体「まぁたしかにね」と納得してしまうものだったのもあるし、それだけではなく、これが彼の何を表しているのか、という部分まで考え出すと非常に腑に落ちるものがあって気持ちいい。飽くなき知的好奇心ってのはまずあるし、「ロット」という括りが100体(自分除いて99体)の人造人間のことを指してるようでもあり、八百家の末裔のことを指しているようでもある。
 てか、No.1のお付きの人造人間(たぶん)は女性なのかな。やっぱ100と重ね合わせるような形になるのだろうか。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 4/24は植物学の日ということで、植物系攻撃特集。面白い。意外とあるよね。メイン(主人公)の能力になることは珍しいけど、作品の中のバリエーションの一つとしてはかなりの頻度として出てくる。主要なバトル漫画(超能力あり)だと大体出てくるんじゃないかしら。
 個人的に真っ先に思いついたのは『BLEACH』の千本桜だけど、直接の植物じゃないからか、もしくは桜モチーフが現連載陣にいるからか選外であった。『BLEACH』の代表そっちか~。

目次

マーク5が好きなんです…!
(『僕のヒーローアカデミア』)

 映画『アイアンマン2』におけるアイアンマンスーツですね。スーツケースが変形してそのまま社長の体を包み……という序盤のハイライト。それが今号のオールマイトが持ってたスーツケースそのまんま、というわけで。
 『ヒロアカ』だとパワードスーツで戦うイメージがあまりないんだけど、この先もマーク5をなぞうことになるのだろうか。

愛読者アンケート

 両読切についてそれぞれ。ここで主人公の名前見て気づいたけど、ポンとボンだったのね。だから何だって話だけど。

総括

 何となくだけど、借金が4を越えると精神衛生上よろしくないので、今週中にもう1本終わらせたいんだけど、まぁ無理ですわな。合併号で大変だったということで納得するしかない。

 今号のベスト作品。『ゲリラ食堂』だな。
 次点は『超条先輩』と『ヒロアカ』。マーク5と『2人の英雄』が好きなので。
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