最近『ドラクエウォーク』内の運が良いので嬉しいです。
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第29話「女子中学生は穴を目指す」
前半6ページ、後半6ページの通常運転。内容としても日常回と言って差し支えないものだったと思います。予告から何か大げさなことを受け取ってしまったが、極めて普通だった。月イチだとどうしても大きなイベントの話が多くなってしまうので、日常回が逆にありがたい、みたいな感覚も少しあります。
前半。予告にあったたこ焼きがオープニングでいきなり出てくるので笑った。マジで何てことない一幕を予告で言わないでよw 話としては比較的平和な話なんですが、2周目だと気づきますが、このオチであるハルルの “あと蒸れた服脱ぐ瞬間とかね” が今月の大オチにおけるルイと呼応してるような感じありますね。いや、ルイは脱がないのですが、かなり近い状況に追い込まれることになる。
佐久間先生の2ネタ。ハルルたちの会話に途中参加し失敗する話と、その件を門脇先生に愚痴る話。1つ目は思春期女子たちの会話に入り、そのまま相談に乗ってあげようとする感じだったんですが、2つ目はその話の裏側というか、佐久間先生の内に秘めたる下ネタ属性が制限なく発散される。佐久間先生の二面性が現れた良い2本だったと思います。生徒たちの前で漏れ出そうになるネタも多いですが、そういうのとはまた違った新たな魅力。
富谷くんと川村さん。小6時代のクラス委員コンビだが未だに仲が良いらしい。といっても口論だが。運動ガチ勢同士の意気投合の裏返しとしての口論なのが微笑ましいし、知らないし興味もなさそうなカイとの温度差も楽しい。だったら今度は同じ文芸部のハルルと芦田ホシノが口論してるが……と当然こちらも興味がないので笑った。下ネタなのはまぁ予想がつくんですが、内容がしょうもなくもあり、予想外……というか単純にマジで知らない話なので驚きました。フルネルソン体位とは。勉強になったぜ……。最近はまったく知らない下ネタに出会うことも少なくなってたんですが、まさかの完全なる無知。
文芸部でのカイ。汚文字ネタが思いの外続きますね。ひょっとしたらいつか矯正しようとする話とかも出てくるかもしれない。リアル年月による成長が本作の見所なので。8コマ漫画の後半は同じ「自分でも読めない」話を武隈アキナが再演。自分でも読めない汚文字というのは一部の人の中ではあるあるだと思うんですが、後半も別のあるあるで見事でしたね。ちなみに任天堂は、I(アイ)、O(オー)、Z(ゼット)が数字とややこしいのでギフトカードやシリアルコードとかで使わないようになってます。言いたいだけの豆知識。
ちょっと考えすぎかもしれませんが、最後の汚文字のネタ、先月のカイが口(くち)を○と書いてしまうネタと通じてるような気もする。字がきれい(普通)なはずの武隈アキナが奇しくもカイの汚文字と同じ問題に陥ってしまう、みたいな。
後半。公園にてハルル、アユム、ルイ。公園の看板が見えるんですが、頭が欠けて「白公園」。絶対名前が設定されてるやつじゃん。気になる……。下ネタだと思うのですが、ちょうどいいのが思いつかない。それがまた悔しい。
3人が公園でだべってるとひょんなことからルイが壁尻。ハルルの学生証のボケが個人的にめちゃくちゃ良かった。何を言わんとしてるのか説明しすぎないけど、絵面だけで分かってしまうインパクトが抜群。壁尻ってどうしてもファンタジー的な方向に寄りだちだと思うけど、至って現実の範疇のボケなのも良い。プレイとして真似することも可能なレベル。
通りすがり(てか公園で遊んでるだけ)の女子の目もあるので……という状況がルイを焦らせるわけですが、ここで男子を持ってこないのが優しいですね。壁尻も、学生証のボケも知らなきゃ全然エロには見えないというのもうまい。間違いなく下ネタなんだけど、絶妙なラインを狙ってる。
指輪が抜けなくなったときは潤滑剤を使うのが正攻法だが、そんなものは当然ない……と思ったら、というオチもうまい。当然のようにハルルが間で一旦ボケてくるのもあって普通に理屈が通るオチが来たことに驚いてしまいました。カイの登場はルイ的には悲劇であるんですが、そのことによってルイが焦ることが大事だったわけで、ここらへんもうまい。最終ページまではコメディとしての出来事が止まらないんだけど、最後の最後にちゃんとした解決が訪れ、そっからもう一捻りして落ちる。
解決に必要だった汗には困った側面もあって……というのが見事でしたね。本話冒頭の「蒸れ」の話が現実に起きてしまうことに運命のいたずらを感じるし、咄嗟に目をそらすカイもナイスジェントル。いや、そらしたってことは一瞬見たってことだよね……とか意地悪なことも考えてしまうのですが。それと、ハルルがちょっと照れて、変にボケたりせずに普通に助け船を出してるのも「そんなにヤバいの!?」という感じで面白かった。そして当然のように漫画上でその具体的な描写は一切されないという鉄壁のガード。
終わり。次回はハロウィン回でお菓子をもらおうとする話になる模様。これはさすがに疑いの余地はないでしょう。まぁこれで冒頭で4コマやって終わりだったら笑うけど、ハロウィンは意外と今まで扱ってないので普通に大きめのイベントとして描かれるんだと思います。ただ、本作のことだからサービス的な分かりやすいコスプレになるかは少し怪しいですかね。あくまでも現実の中学生ができる範囲に収まりそう。