- 表紙
- 読者プレゼント
- 巻頭カラー『アオのハコ』166話
- 『逃げ上手の若君』174話
- 『SAKAMOTO DAYS』184話
- 『あかね噺』128話
- 『カグラバチ』51話
- 『夜桜さんちの大作戦』244話
- センターカラー『呪術廻戦』271話
- 『しのびごと』3話
- 『願いのアストロ』23話
- センターカラー『白卓 HAKUTAKU』2話
- 『ひまてん!』12話
- 『魔男のイチ』4話
- センターカラー『鵺の陰陽師』68話
- 『超巡!超条先輩』32話
- 『アンデッドアンラック』224話
- 『僕とロボコ』203話
- 『キルアオ』71話
- 『悪祓士のキヨシくん』14話
- 『ウィッチウォッチ』173話
- 『妖怪バスター村上』15話
- 巻末解放区!WEEKLY週ちゃん
- 次号予告
- 目次
- 愛読者アンケート
- 総括
来年の『ドラえもん』はいいぞ。おそらくわさドラ映画で一番人気の『ひみつ道具博物館』の寺本監督が久しぶりに帰ってくる。勝ち確と言っていい。ただ、私は八鍬監督のが好きなんじゃあ。あの人は『窓ぎわのトットちゃん』を撮って、それが傑作で評価も高いのでおそらく帰ってこない……(悲観的予想)。
表紙
アニメ開始直前の『アオのハコ』。アニメ開始に併せて各所でアオハコポーズ(指で四角を作る)を見かけるのですが、あれ、キレイな四角を作ろうとすると指がピキピキなりません? 何か取り返しのつかないことになりそうな予感がして怖い。
読者プレゼント
F1。ダジャレ的にもグラビア的にも正直パンチが弱い。いや、F1マシンからドライバーの上半身が飛び出てる画とか軽くどうかしててそこは面白いんですが。『マリオカート』のノリでF1すなーっ!(マリオだけに)
巻頭カラー『アオのハコ』166話
巻頭カラーの見開き扉。童話モチーフの各キャラが楽しい。雛と遊佐弟が同作品の繋がりでカップリング感あるんですが、赤ずきんと狼なので結ばれる関係ではない。匡と咲季がヘンゼルとグレーテルでカップリングなんですが、これまた恋人ではない。先週の『村上』からグレーテルは狂人、という法則ありますね。本編。まさかの大喜。巻頭回だから、みたいな配慮もあるのかな。そんな大喜が匡の現状を聞くのですが、それに対する圧倒的不快感が最高であった。部外者ながら主人公として痛快な存在である。てか、大喜はああいうギスギスした世界と無縁あ存在だと思ってたので、結構普通に接してくれるのが意外でもあり、友達として良い奴感あって好き。
そんな大喜のことを “本当に思ったことを伝えようとする能力が高い” と匡がリスペクト。「伝える能力が高い」じゃないのはご愛敬だが、千夏パイセンを射止めた(イヤな表現)勝因もここにあるんでしょうね。恋愛の先輩として大喜から学ぼうとする、というのが良い。大喜の絡み方として適切というか。あと、伝えるのが苦手な匡だが、今回の悩みを大喜には相談した(伝えた)わけじゃん? という前提もありますね。2人の関係の特別感が良い。
体調不良。風邪なのかは知らんが、アメリカンドッグをシェアした(未遂?)大喜の体調も心配になってしまうな。絶対にそんなややこしい話にはならないだろうけど。
匡。考えすぎてしまう嫌いがあり、その間に世界がどんどん先に進んでいってしまう。高砂くんの告白も目撃していたのが良いですね。咲季に続いて再びの寝取られだ。正確にはBSS。そう考えると高砂くん、寝取られると最高にイヤなタイプだ(良い人そうなのが逆につらい)。前回、匡と高砂くんの対比があったけど、これは先ほどの大喜に対する評価と同じで、自分の思いを伝えるのがうまい高砂くん、ってことなんでしょうね。敵対(?)する相手として匡が苦手とするタイプの人であり、まぁ成長のドラマとしては極めて妥当。
そんな伝えるのが苦手なドラマ。2人の女性がどうこうではなく、まず匡自身の体調不良という話になったのが面白い。体調が悪いのに周囲にそれを伝えることができないという悩み、かなりの範囲で通用するあるあるなんじゃないかしら。すげぇ良いシーンだったし、そこを助けにきてくれる貞子がさながら王子様のような存在感。ただ、ドラマ的には匡自身が「休むからあとは任せた!」と言えるようになるのが穏当な路線なので、ここで安易に助けられて終わるのはちょっと違うと思う。まぁ何かあるといいな。
『逃げ上手の若君』174話
ミマに尊氏の神力を注入するのはまぁ分かり切った話なんですが、わざわざそれを児童レイプのように描くのは普通に引く。ないです。うんこ。
『SAKAMOTO DAYS』184話
シンの決戦。フィジカル面の成長は望めないシンが今回縛られたところからスタートしたのが象徴的。身体的な動きではない部分が勝つしかない。
ということで、倉庫の隣にあるらしい制御室にいる人を操って、倉庫を消灯。そこから思考を探って闇討ち。見えないところにいる人を操るというのが大きな成長だと思いますが、そこで一旦 “そこか!” と位置を探り当ててる行程を挟んでるのが良い。消灯後の闇討ちでもその探り当てるスキルが活かされる。安易に「自分を縛れ」的な命令で勝つのではないのが面白かった。まぁ、消灯になったくらいで格上の相手が急にビビりすぎだとは思うので、そこにもうちょっと理屈の補強が欲しかった気はする。けど、正直そこまで重要なボスキャラじゃないのでサクサク次行った方が良かったのかもしれない。
からの3の命が消える件。マジくだらないオチがつくので笑ってしまった。普通に考えたら「騙すためだけのことするなよ!」って感じなんですが、それほど長期の引っ張りでもなかったし、明らかに肩透かしギャグという扱いなのでまぁ別にいい気がしてくる。わざわざサブタイにすることではないだろw あと、単純に長期的なスパンの露骨な引っ張りをしないのは本作の良いところだと思うので、逆に安心したところも少しある。ガチファンからしたら楽しみにしてる長期的な謎とかあるんだろうけど、他の作品に比べたらかなり少ないと思う。それはすごいことなのではないか。
『あかね噺』128話
学問先生の記事であかねのプロップス爆上がり。なるほど、学問先生のこういう立ち回り、言われてみれば当たり前なのに全然考えてなかった。単に落語超詳しい部外者なので客観よりの解説がしやすい、みたいな都合ばかり気にしてた。
そんな記事を見てキレるひかると、虎視眈々と次を狙うからし。ほとんど『ONE PIECE』の世界である。てかマジでこの2人仲良すぎるだろう。勘違いされるのも仕方ないというか。
『カグラバチ』51話
分かりやすくサムラが活躍する回。盲目については自分で瞑ってるらしい。おそらく自分で潰した、斬ったということでしょう。グロ。そしてタバコはくわえてるだけ。ヨダレでビチョビチョになりそう。禁煙中の人の行動として普通にありそうだけど、ヨダレ大丈夫なのかしら。「ダメにするくらいなら吸っちゃおう」ってなりそう。私ならなる(元々吸わないけどいざ吸ったらハマる気がする)。サムラは保護対象だけど、彼のバトルスタイルと強さの信頼のため、いざ戦うとなったら距離を置いて居合わせない。理屈としてはかなりシンプルなんですが、活躍の前フリとしてめちゃくちゃかっこよかったですな。
実際のバトルも理屈としてはかなり定番で目新しさはない。ただ、めちゃくちゃかっこいい。音に反応するのは当たり前だし、自ら音を出してその反響で位置を探るのも定番。映画『デアデビル』でもあったんですが、懐かしいです。あの映画だと雨が降ってると最強、みたいな感じだったと思う。逆に地下鉄の突発的な爆音では何も認識できなくなる。今考えると「雨降っても音分からなくない?」ってなるな……。
最初の1人は声に反応したので顔を斬るが、他は反響やバトル中の音にい反応するので斬る箇所がバラバラ、というのも良かった。
坊さんのお経が煙のようにまっすぐと伸び、それが最初の死体から発せられるタバコの煙と重なって、さながら線香のようである。かっこよすぎである。チヒロも今すぐタバコ吸ってくれ。
『夜桜さんちの大作戦』244話
旦の狙いは太陽。つぼみの血に順応してるからで、その理由は六美。ということで太陽を乗っ取ることになるのだが、この理屈から言うと六美に直接悪さをする線もアリなんじゃないと思えてくる。最終的には旦から六美を守る戦いになったりするのかしら。いや、その前に双子の話も残ってるのか。結構大変ですね。ということで、乗っ取り。完遂するとは思わなかった。ギリギリのところで隠し玉的な逆転をするのかと思ったら、一旦全部乗っ取られるまでが作戦だったようで。こりゃ反対意見も出るわけだわ。よくokになったな。
普通にびっくりしました。主人公の乗っ取られ(NTR)。マジで予想外だったんですが、納得もあって、長男長女及び全兄弟姉妹が「対太陽」として連結する展開とかあったら超ワクワクしてしまうし、双子の物語としてもとても面白そうになってきた。あとは六美に当主らしい活躍をしてほしいのだが、直接的なバトルは難しいし、どうなるんだろうか。ただ待ってるだけの存在になるとはさすがに思わないけど。
センターカラー『呪術廻戦』271話
最終回だよ。本編がのっけから字が小さい&多いので少しだけ面食らった。大した話じゃないのに。「どうせ読むでしょ」という圧力を感じるが、どうせ読むんだよなぁ。事件解決。マジでどうでもいい事件でしたな。その割に話しすぎなのよ。初連載の序盤でこういうことやったら普通に怒られるタイプだと思う。が、 “楽勝!!” な事件解決の中にも気持ちの良いアクション、それも釘崎のアクションを瞬間的にとはいえ入れてきたのは嬉しい。ここらへんさすがのバランスだと思う。とにかくフィジカル的な活躍をしてくれる。あとはこういう高低差を活かした立体的なアクションが本作は魅力的でしたねぇ……と遠い目。
犯人。キャバ嬢の元太客。普通に「知らんがな」という感じの言い分だったんですが、釘崎が “目クソ鼻クソ案件だとは” と切り捨てるので笑った。全然違うだろw まぁ、「せめて換金しろよ」とかは少し思うけども。
犯人に同情(?)的な釘崎、依頼者に同情的な伏黒、そして虎杖は……という最後が良かった。『呪術廻戦』という物語における虎杖の成長を感じさせる象徴的な一幕。長期連載となった作品の最終回で「次世代」の話になるのは定番で、こないだの『ヒロアカ』でも見たばかりですが、その次世代のキャラがまるで全然違う。どちらが優れてるという意味ではないですが、あまりに違うので本作の意外性がより輝いて見えた。マジで超良かった。 “死刑になるわけじゃねぇんだから” とラフな冗談のように言えるようになってるのが泣ける。五条から虎杖、そして虎杖から犯人、というテッペンからド底辺呪術師まで一気に振り切れる話になってるのが最高である。ここでの五条先生の言い分は割と今までにもあった話の繰り返しみたいな印象もあったのでそれ自体に意外性はなかったんだけど、そこにマジでどうでもいい事件の犯人を持ってきたのが白眉。
ということでラスト。秤キララカップルがこの並びに入るの意外だったけど、現高専生の3組ってことか。それにしても肩乗りパンダ可愛いですね……。いや、人格を知ってるとなるとそんな素直に可愛がってられないのかな。
終わり。さすがに『ヒロアカ』最終回一個前のバーサンは越えてこないでしょ、みたいな気持ちでいたけど、今回の虎杖はそれに匹敵するくらいの驚きと感動があったなぁ。やっぱ主人公としての虎杖好きだわ。とても良かった。
『しのびごと』3話
クラスのみんなでカラオケ行きがてら忍びチームの試運転。『キヨシくん』がボウリングで良かったな。マジで似すぎである。とはいえ、本作は「チーム」にフォーカスしてるので一応中身としては差別化できてて安心。
ということでチーム。将来の彼氏とメガネ。2人がプロとして振る舞って、ヨダカはそれに半ば振り回される形だが、初日の件があるので戦闘力においてはヨダカに対してある程度評価してくれてるっぽい(変にバカにしてこない)のが面白い。ひたすらナメられるところからスタートする話になってもおかしくないのに。意外で面白くもあり、そこがプロらしさにもなってて良かった。
メガネ(外し)のウッカリ。初日もそうだったが、この子結構ミスが多いな。ちゃんとミスしそうなキャラクターになってたので納得だが。
んで、最後の1人を忍びながら処理してクリア。将来の彼氏がスマートに援護し、ヨダカが必死で、かなり無理ある形でクリア。この対比も良かった。
『願いのアストロ』23話
未だに本作の主人公がヒバリかヒバルか覚え切れてないんですが、直前の作品にヒバルが出てきたので困った。……逆だ。キンパの父。名前がプルコギイチボなので笑った。こんなにおいしそうな人名があっていいのか。てか、キンパってマジで韓国の海苔巻きだったのですね。連想はしてたけどまさかそんな安直なことないと思ってたら……。
んで、危険な研究成果を持ち出そうとする研究員を組織の人間が追いかけるという定番のアレ。そこに警察の人間が出てきて平然と銃殺するのが怖いですね。『ONE PIECE』もそうだけど、ヤクザを正当化するために警察が過剰にクソになってる感。いや、そこまで警察のこと信頼してるわけでもないですが……。組織としては別に連行するだけで良かったわけじゃないですか。それをその場で殺したのはほとんど腹いせだったと思うわけで。
てか、アレか。自分で『ONE PIECE』の例出して気づいたけど、ココヤシ村でベルメールさんが殺された事件と似てるのか。銃殺を見せしめのように象徴的に使ってるのもそう。まぁ、銃の扱いについては本作はもうちょっとメインテーマ寄りなので、そういう意味では『ONE PIECE』よりも扱いは重いですね。
ただの回想ではなく、目の前に投影されてる(に近い)ことなので……というラストページの決め画がかっけぇ~。キンパが駆け寄り抱きかかえるだけでも感動的なのに、そこに入ってくるヒバルで完璧な構図が完成する。
センターカラー『白卓 HAKUTAKU』2話
前回「佐野の作品だからウケた」という感想を書いたけど、マジでその件が掘り下げられ、「佐野じゃないなら冷める」と露骨なこと言い出す子が出てくるので笑った。気持ちは分かるが、そんな素直な気持ちを強気な姿勢で表明する勇気! その情けない状況を看破するスイクンも良かったが、ここで思うところがありそうな佐野も良かった。佐野が特に良い。この手の役所は記号的なクソ野郎になりがちだけど、前回から佐野は妙に味わい深い。掘り下げがいのありそうなクソになってて非常に良い。「好きなキャラ」とはさすがに言わないが、本作の評価を底上げする大きな一因になってるキャラだと思う。
部屋にお邪魔することになって、本作で初めての女の子扱い。さすがに初めて女子と認識した瞬間ってわけではないだろうが、これまでは忙しすぎて女子相手にキョドる余裕もなかった、みたいな感じかしら。とはいえ、基本は対人が苦手なだけで、異性だからどうこうみたいな話はかなり少なめになるんじゃないかしら。ここらへんも今後が楽しみ。
んで、コンビ結成。細かいことは分からんが、プロデューサーとデザイナーみたいな関係になるのかしら。卑下してたけど、6年間作り続けて、何本か作り上げてる時点で相当な超人だと思うので「作るのはお任せ」まで下がらない方がいい気がする。
『ひまてん!』12話
バレちゃってどうしよう、と思ったら全然困ったことにならないので笑った。 “家守さん家政夫だったんですか!?” “2人共かっこいいですね!!” という本編1コマ目ですべての不安が解消する。笑うが、この解決にそれなりの説得力が感じられるのもすごいな。圧倒的後輩ムーブ、もしくは子分キャラ。前回の感想で殿一とこの子は「推し」で繋がるのではないかと書き、それは殿一が推す関係のつもりで書いたんだけど、どうやらあちらから殿一のことを推す感情もあるらしい。舎弟にしたくなるタイプの美少女キャラ、新鮮……。
殿一の仕事ぶりに感動もするし、キュンにもなるのだが、そこには同時に「高校生で旦那さんみたいな家政夫を雇うひまりパイセンさすがっす!」という憧れも含まれてるのが良い。安易な殿一しゅきしゅきキャラではなかった。圧倒的子分感。
前回は気づかなかったが、グラビアアイドルとしての巨乳は、彼女にとっての職能という扱いなんですね。殿一がうまいカレーを作るのとまったく同じ。まぁ胸の大きさは生まれ持ったものという側面も大きい(たぶん)から多少のニュアンスは違うが、持ってる武器は自信持って使う、という彼女の仕事に対するスタンスの話に繋がってくるので面白い。マジで仕事というテーマが徹底している。高校生のラブコメで、それもハーレム構造なのに……。
『魔男のイチ』4話
首都。社会の構成について説明が入り、そこで出てくる魔法具と学院。なるほど、女性用にデザインされた魔法具を今後ゲットすることで女装が捗り、学ランで女学院に通いながら女装ライフをエンジョイするわけだ。勝ったな……(冬月)。
おそらく掘り下げられることはないだろうけど、この世界における一般男性の境遇とかめちゃくちゃ興味ある。結婚したら「奥さん」とか呼ばれててほしいし、その呼称も時代的に如何なものか、みたいな話になっててほしい。
んで、おそらく一般人代表としてイチの旅に同行する子も出てくる。盤石だな。個人的に『食戟』の田所ちゃんが代表例なイメージなんだけど、本作の場合は恋愛にはならないんだろうな。てか、よく考えたらデスカラスはえりな様ポジにも見えてきますね。それだけ『食戟』が意外とクソベタ超王道だったということなんだと思う。
センターカラー『鵺の陰陽師』68話
第一支部副隊長。ひたすら圧が強い。一応「隊長かくあるべし」みたいな考えがあり、そこに学郎を無理矢理入れようとしてくるところにおかしみがあるのだが、このシリアスな場面なのに暴走的なギャグが混じる感じ、めちゃくちゃ良いな。地元に帰省したときのようなホッとする感覚。いや、これでも今はめちゃくちゃうまくコントロールした「良く出来たギャグ」になってて、初期はもっと「これ笑っていいんだよな……?」と混乱するような感覚とはちょっと違うと思うが、それでも良い。順調に面白くなってる感。もちろん荒削りな魅力は帰ってこないという寂しさも少しだけある。
副隊長、決戦フィールドを用意してくれるらしい。ちょっと時期的に領域展開の対抗策的な連想をしてしまうが、正直ゲームでありがちな発想だとも思うので、源流はそっちじゃないかな。ボス戦になると突然ドーム状の部屋の中で戦うようになったり、とかそういうゲームシステム状の都合みたいな設定。
からの突然の夏祭りラブコメ。達観した大人が “わかるよ” と勝手な見守りモード入ってるのがウザくもあり、楽しすぎる。本エピソードで本作は大きく化けるかもしれない……。それくらいのワクワクを感じる。
『超巡!超条先輩』32話
超巡、女性アイドルになる。突然の女装回。女装ブーム到来。
当然のように巡子ちゃんの人気が爆発するのだが、そこに例のエロガキが噛んでくるというロジックが良い。単に「塩対応が逆にウケた」ではない。まず伴くんに刺さり、彼の啓蒙活動によってその魅力が徐々に全国レベルに広がっていく。てか、伴くん、意外とSNS強者だったんだな……。話の都合もあるだろうが。今後何かと便利そうな設定。
事件解決。ここも伴くん。何も知らない伴くんがかっこつけようと犯人を取り押さえ、普通に危ないので超巡出動。超巡の大人としての振る舞いも良かったし、伴くんも可哀想ではあるが、変な意味で性癖が破壊されないのも良かった。ここで「むしろ男で良かった」とまで踏み込まないのが、本作のバランスだと思う。下ネタとかやり出すと超能力設定は危険なので。ここらへんものすごくうまい。まぁ、ちょっと「新連載に潜みし虎あり」みたいなジャンプ感想をSNSで発信してほしい気持ちもあったけど。
『アンデッドアンラック』224話
結局マスターさんたち元気なんか~い! となった。別にそれ自体がガッカリというわけではなく、全然楽しそうなのだが、結局個別にボス戦が用意されるようなので、前回のビックリ展開はその場しのぎのものだったのですね。まぁ週刊連載としては至極全うな姿勢と言えるかもしれない。ソウルあたりは腹にイチモツありそうな雰囲気だったので、単なる衛星の一つとしてボス戦、幹部戦があるだけではないのかな。ソウルなだけに味方についてくれて超絶パワーアップとか想像しやすいけど、想像しやすすぎて逆にない気がするw
今週の『鵺』で「ボス戦用のフィールドが用意されるのはゲームっぽい」みたいな話したけど、今回のマスター戦はまさにそれですね。ゲーム的感覚というのは現代の少年漫画を読む上で結構重要な切り口なのかもしれない。いや、現代ってほど最近の文化じゃないけど、最近特にってことで……。映画でも結構「ゲームっぽい」と感じること増えてきた印象がある。『エイリアン ロムルス』にも感じました。面白いのでホラー平気な人はオススメ。
『僕とロボコ』203話
『呪術』完結スペシャル。おそらく現連載陣の中で本作が、ロボコが特にお気に入りだった作品が『呪術』なのでこの特別待遇は納得。感慨深さすらあるし、何ならちょっと感動してしまった。
舞台はロボコの現実逃避先の仮想現実。要するに夢ってことでいいと思うけど、ロボットなので『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』的な哲学にぶつかってしまうので言葉を言い換えた可能性。
ちなみに、現実逃避の夢に主人公が入りこむ最終章って『さいくるびより』でもあったので、タイミングがずれて本当に良かった。『呪術』完結企画が『さいくるびより』の最終回と被ると無駄にややこしい。
ロボコの夢。ド直球の「夢女子」なので笑った。『呪術』キャラの誰かになりたいのではなく、自分があの世界に入って好きなキャラと好きなことをしたい。ファン心理というか欲望に忠実すぎる。
領域展開対決。ここでもロボコの夢女子イズムが炸裂してるというか、「あの領域展開を使いたい」ではない。そもそもロボコは既に領域展開を収得しているので……と久々の「朝までガスト」。あの回マジで好きだぜ。初期(初回だっけ?)から続く『呪術』ネタがあのような形で昇華されて普通に感動したんですが、それを今週久々に持ってきたことにまた感動してしまう。さすがだ。
『呪術』最終章の、さらにその中でもクライマックスの超おいしい展開をなぞることになるんですが、宮崎先生はどこまでの回を見て書いたのかが気になる。呪言コンボとか普通にうまくて感心したけど、クライマックス感という意味ではやはり釘崎サプライズの方が適切だと思うので。
『キルアオ』71話
騎兵対決スタート。メガネくん(どっちもメガネだが)が十三の頭部を狙うコマ、あえて十三のヘルメットだけが枠に入るような構図にすうることでボウリング玉の練習を彷彿とさせてる。うまい。
となると「やっぱ敵のアクションが成功したら死ぬよなぁ~」と思ってたら、ちゃんとそこの言い訳が入るのですごい。集団催眠が可能なので処理も余裕。納得してしまった、というか、そのために彼は入学したのでしょうね。今まで彼に頼ることがなかったのが意外なくらいだ。
落馬確実、からの二人乗り。事前に明らかに何もない方向に飛び出てるので、何かしらのトリックで空中ジャンプした、空を飛んだということなんでしょうね。たぶん中継用のドローンだと思う。そんな体重かけてジャンプできるかは知らない、というかかなり怪しいと思うけど。校長のリアクション的にも一番妥当な線なのではないか。
『悪祓士のキヨシくん』14話
前回「みんな森の試験軽視しすぎだろ」と思ったら早速その話になるので良かった。ちゃんと結構な驚異らしい(キヨシたちは除く)。
棺くんの映画術。『パーフェクトブルー』だった。水関係ないやんけ。いや、他の人も映画のチョイス自体はかなり雑だと思うが。とはいえ、映画タイトルがどれもちょっと渋いというか、ドメジャーの大ヒット作ではないところが共通点かな。さすがにお馴染みのタイトルすぎるとパッと見で気がそれちゃうって問題もあってそのためかも。
『ウィッチウォッチ』173話
そういや今週まだ『ウィッチウォッチ』読んでなかった!! と最初驚いちゃった。まぁ、本作は打ち切りと縁遠い作品なので、ここらへんにいるのが個人的にはちょうどいい気がする。今後もそうなるとは全然思わないが。
黒和さんのその後。スーパー感動エピソードになりそうな予感がすごかったんですが、最後にもう一幕あって、そっからかなり強引なギャグで上塗りしてくるので笑った。本作って泣かせるときは泣かせに全振りするイメージだったので、こういう照れ隠し的なバランスのギャグは意外。個人的には大好物です。
笑わせながらも泣かせエピソードとしての強度もしっかりあって良かったんですが、最終的に「黒和小麦」という名前に対して「お前めちゃくちゃパンじゃねぇか!!」となるので良い。パンを愛し、パンに愛された女。ズッコケ的な笑いも生じたが、ここまでキレイだと意図的なんだろうな。
『妖怪バスター村上』15話
ラブコメ回。今までなかったのが不思議なくらいですね。出揃ってるキャラクター的に。変人同士の掛け合いが楽しく、それでいてメリーさんのヤンデレキャラというコンセプトが比較的シンプルで分かりやすい。そして天狐がツッコミとして優秀なんだけど「これはこれで超変人」というバランスなのが超良い。伊原先生の地力がシンプルに出た回だと思う。めちゃくちゃ楽しい。
本来なら本作で最も「まともな人」であるべき紅院が徐々に変人に近づきつつある、とバレてきたのも良い。緊縛は緊縛自体によるM的快感もそうだが、緊縛を解除した瞬間全身に血が巡り出す感触がサウナにも近い効果があって気持ちいいらしいです(サウナと同じくらい危ないって意味でもあると思う)。つまり劇中で紅院が “…こういうのも案外…えへへ…” と言ってたが、その先にもさらなる快感が待ってるわけで、これは緊縛沼不可避。
メリーさんが紅院に化けてテストなのだが、本物の村上と遭遇してしまって……というオチ。面白かったが、その前に、村上(本物)による紅院(メリーさん)へのイチャイチャが激しすぎてメリーさんが引く、みたいなネタが来ると思ったので少しだけ肩透かしだったぜ。てか、村上はさすがに紅院のことを緊縛する関係にはならないと思うので、メリーさんの緊縛、「対村上」においてかなり有効な一歩だったのではないだろうか。心では村上が好きと言っても体は正直じゃねぇか……的な感じで緊縛を迫れる。強い(そうか?)。
巻末解放区!WEEKLY週ちゃん
10/1、2019年に消費税が10%になったとういことで、初めて消費税が導入されたときのジャンプを振り返ろう、の巻。それは最初の消費税が導入された日にやるべき特集だと思います(正論)。
ゼロから3%になったので大騒ぎになるのは分かりますが、それにしても驚くほどの大騒ぎ。その後の増税ではここまでの騒ぎにはなってないですよね。反対の声とかパニック的な反応はもちろん多かったけど、それでも全然小さくなっている。つまり消費税というシステムに飼い慣らされてるのを感じる。もう諦念みたいな感覚が広がっちゃってるのではないか……。いろんな党首が新しくなったので、意外と切実なレベルでタイムリーと言えそうですね。良い特集でした。
次号予告
金未来杯が始まるそうです。5週連続。あと『HUNTER×HUNTER』が再開。何か連載の形式を変えるとか言ってた記憶があるんですが、結局いつもの感じに収まりそう? 謎だ。
そして『ひまてん』がセンターカラー。マジでか、かっちゃん……。『キヨシくん』と差が生まれてしまった。いや、美少女コンテンツはカラー映えするから優遇されがち、みたいな事情もあるかもしれん。どっちも好きだぞ。そして『村上』は高みの見物。
個人的に楽しみなのは『HUNTER×HUNTER』の連載形式についてです。何かしらアナウンスがある、といいな。
目次
漏瑚の耳栓の内側の匂いを嗅ぎたかった。きっと備前焼みたいな優しい土の香り
(『夜桜さんちの大作戦』)
日車好きです。19巻のカバーめっちゃ好きです。芥見先生連載お疲れ様でした!
(『妖怪バスター村上』)
権平先生が漏瑚、伊原先生が日車好きなの、めちゃくちゃしっくりくる……。何だろう、数年前から知っていたかのような納得。
愛読者アンケート
付録や最終回、応募者全員サービスが買うきっかけになったか。ならない。極論全ページ白紙でも買うからな。そして感想ブログをやめて翌週から買わなくなる。
『夜桜さんち』と『逃げ上手』のアニメについて。どちらも観てない。『アオのハコ』は最初少しだけ観るかもしれない。スポーツシーンがブーストされてる可能性を確認したい気持ちがある。
総括
通常運転復活。無事復活。良かった。普通に書けた。楽しむ気持ちは捨てて、とにかく最初に通しで全部読む、という手が効果的でした。初読時に「感想は大体こういう切り口」みたいなものが浮かぶので、その考えがあると実際に書き始める、書き進める際のメンタルがかなり楽。感想書くならジャンプは読もう(当たり前だ)。
今週のベスト作品。さすがに『呪術』だろうか。
ただ、『夜桜さんち』『鵺』『ロボコ』あたりも超良かった。次点にするのはもったいないくらい。
ベストコマ。『アストロ』のラスト、キンパの背中に手を置くヒバル。
今週は『カグラバチ』のタバコ線香で決まりだと思ってたんですが、それ以上のものが出るとは思わなかった。てか、どちらも煙ですね。ただの煙好きでは。
ベストキャラ。『鵺』の吏童大和。若者にウザ絡みオジサン(成人男性)という感じで大変良かった。本作固有、マジで本作にしかないバイブスが全開で素晴らしかったです。熱血すれ違いキャラみたいなのは割とよくいるタイプだと思うけど、そこからもちょっとだけズレてるのが良いんだよなぁ。
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