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『八乙女×2』30話の感想

八乙女×2 - 氏家ト全 / 【第30話】〇〇の秋が多すぎる件 | マガポケ

 性欲のアキ!!
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第30話「○○の秋が多すぎる件」

 4コマが6ページ、ショートが6ページ……かと思ったらちょっと違う。そもそも前半は5コマと8コマしかないし、後半は1ページ漫画がほとんど(見開き2ページ区切りも一つだけある)。いつもとちょっと変わった構成が本話の見所であり、大きな仕掛けである。

 前半。とにかくハロウィン。さすがに学校でトリックオアトリートはやりづらいので、と開幕から2本だけ八乙女(カイ)家。ここだけ後半の仕掛けと関わってこない。『八乙女×2』の2人は独立した存在というのがよく分かる。
 ガチめな魔女コスのハルルが可愛いのですが、その衣装の出所が一つのオチ。両母の絡みだとツッコミ役に周りがちだが、ハルルの母親も大概である。というか、このレベルの好き者はこの世界では標準なのかもしれないw
 一方、カイの母親も負けておらず……と思ったらまさかの父親なので笑った。子供は親の性的な話を聞きたくない、というのは一般的なあるあるですが、この世界だとさらに一歩踏み込んだ状態でようやく “聞きたくなかった!!” となるのが良い。

 以下学校。まずは「読書の秋」。文芸部の話ではなく、ふつうのクラスで読書週間が行われ、そこで読書に苦労する黒松くんに文芸部マウントを取るカイ(取れてない)。
 カイと違って真面目に文芸部やってるアユムは逆に目が悪くなってきたかも。キレイなまでの負の側面だ。てかこれ、アユムが今後メガネかけるようになるフラグじゃない? そうだと言ってよ。

 「スポーツの秋」で8コマが2本。ドッジボール大会が行われてる模様。チーム分けは謎。ほぼ同中のキャラしか出ないのだが、やたらと黒松くんの出番が多い。富谷くんは運動神経良いだろうし、それなりに本も読むだろうから不憫な出番は黒松くんが重宝される、って感じかな。何気に川村さんの出番も多い。直接のドッジボール対決だとルイに軍配が上がる模様。バレーボール経験者のドッジボールは最強ですね。『HUNTER×HUNTER』にそう書いてあった。
 ドッジボールの前半はハルル、後半はアユムのネタで、どちらも運動神経が悪い話。偶然成功するハルルと、偶然失敗するアユムという感じ。明らかに運動神経が悪く、参加意識も低い人はドッジボールで逆に残りがち。これはめちゃくちゃ分かる。リアルだと思う。結局のところ、子供たちも空気を読むからね。ノリノリの人の方が狙いやすい。社会性が生んだ悲劇。

 前半最後は「食欲の秋」。調理実習でハロウィンっぽいものを作る。ここでも富谷くんは見切れるだけでセリフすらない。不憫である(先月あったか)。
 今月全体的に言えるけど、オチはハルルが担当することが多く、その次にアユム。この2人の絡みを含めると、学校でのネタはすべてと言っていいレベル。かなり偏ってると思うんですが、今月はそれどころじゃない仕掛けがあるので、意図的にシンプルにまとめたのかな。

 ということで後半。衝撃の後半であった。話としては、好調からホームページ用の行事写真の撮影を、佐久間先生が任される。佐久間先生が主役である。今月で一気に佐久間先生ファン増えたと思う。ネタ的にも、サービスショット的にも。
 1ページで完結するショート漫画が続くんですが、まずは「読書の秋ネタ」。つまり、4コマパートで描かれた読書週間の模様を、同時刻の模様を写真撮影のためにこっそりと居合わせていた佐久間先生視点で描き直す、というもの。面白い。面白いし、こんなトリッキーなことをしてくるとは思わなかった。4コマとショートのハイブリッドである本作らしい仕掛けになってて素晴らしいですね。
 そんな図書室でのネタで、文芸部の先輩2人が出てくるのも面白い方法。初読時、この時点で先ほどのネタと同時刻だったと気づけた読者はかなり少ないと思います。ただ、よく見ると4コマパートの方の背景に佐久間先生が描かれてる。他のネタでも同様。
 「スポーツの秋ネタ」。つまり先ほどのドッジボール大会。ルイの放ったボールが佐久間先生のお尻に直撃……のコマ、めちゃくちゃ可愛いですね。カメラという視界を小さい四角に限定する行為の最中だったからこそ、逆方向からのボールはまったくの不測。てか先ほどはハルルのノーコンに呆れてたルイですが、ルイも暴投してたのですね。ハルルの暴投だったらそれほど痛くなかった(気持ちよくなかった)だろうに……。
 「食欲の秋ネタ」。関わろうとするとロクなことにならないので黙々と撮影に徹するが、ハルルの包丁さばきがおっかないので……という佐久間先生の大人としての優しさ、ともすれば母性みたいなものが出ててめちゃくちゃ魅力的。てか、今月の佐久間先生のオチ、すべて生徒たちに対して優しさや気配りを見せる言動で統一されてるんですよね。ドジ的なものはあったものの、佐久間先生の魅力が確立された回だと思う。
 ラスト。撮影の成果を女子生徒(大事)たちに披露。するはずが、うっかりプライベートの写真も見られてしまって。本作史上最大のセクシーショットが飛び出た瞬間と言っていいのではないか。それも事故とかではなく、当人がそういう目的で行ったセクシーショットというのが強い。強すぎる。ふとした瞬間に大人の、それも人妻の世界を覗き見てしまったようなドキドキ感があって素晴らしかったです。
 要はエロ自撮り風のおふざけらしいのですが、オフショルダーの服でふざけたにしては肌の面積が広すぎると思いませんか……? ガチのエロ自撮りだったが生徒たちの手前、咄嗟に「安心してください」的なウソをついた可能性も考えたくなってしまう。まぁ、おふざけに本気になったため、通常よりも服を下げてより裸に見えるようにギリギリまで攻めた、というのが現実的なところかしら。何にせよ、このおふざけの目的は佐久間先生独りで完結するのか、もしくは夫との戯れなのか、気になるところです。後者だったらまた一際エロいですね……。


 終わり。佐久間先生の魅力が爆発した回でした。前から描かれてきたキャラクターの延長線上にあるものの、明らかに本作の中で一歩踏み込んだネタになってて最高でした。何なら『生徒会役員共』や『プチたん』を含めても突出してたと思う。
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