- 表紙
- 読者プレゼント
- 巻頭カラー『夜桜さんちの大作戦』248話
- 『カグラバチ』55話
- 『SAKAMOTO DAYS』187話
- センターカラー『アオのハコ』170話
- 『あかね噺』132話
- 『逃げ上手の若君』178話
- 『魔男のイチ』8話
- 『僕とロボコ』207話
- センターカラー『インビジブルブラッド』有坂旭
- 『しのびごと』7話
- 『ウィッチウォッチ』177話
- 『白卓 HAKUTAKU』6話
- 『ひまてん!』16話
- ジャンプ次世代バトル漫画賞のおしらせ
- センターカラー『願いのアストロ』27話
- 『アンデッドアンラック』228話
- 『HUNTER×HUNTER』404話
- 『超巡!超条先輩』36話
- 『鵺の陰陽師』72話
- 『悪祓士のキヨシくん』18話
- 『キルアオ』75話
- 『妖怪バスター村上』19話
- 巻末解放区!WEEKLY週ちゃん
- 次号予告
- 目次
- 愛読者アンケート
- 総括
ポケモンカード集めようぜ!
表紙
『夜桜さんち』。一家の集合図だが、子供と犬以外は全員(たぶん)銃を持ってる。本編とは不釣り合いだが、昔あったキービジュアルとかイメージ図の再演とかそんなノリだったりして。「あんた銃より素手のが怖くない?」みたいな人いるよね。
読者プレゼント
イリュージョン。こないだの読切でイリュージョン題材のやつあって、しかもちゃんと面白かったからちょっと本ページは不利ですね。
ダジャレではないけど、奇術になぞらえてグッズ紹介してるのとかは好きです。あまりうまくもないし、強引さが魅力になってるとも思えないのですが、姿勢は良い。
巻頭カラー『夜桜さんちの大作戦』248話
双子の脱走。「そりゃそうじゃ」とオーキド博士になってしまうレベルだったんですが、そこに「良い子」「悪い子」というキーワードを持ってきたのが良い。自分が悪い子だと自覚して落ち込むあるふぁに対し、悪い子を肩代わりするひふみが優しい。双子ならではの美しさ。その際、ひふみが犯す「悪いこと」というのが「大声を出す」だったのも子供らしいですね。子供らしいと同時に、感情の発露を象徴的に描いてて見事だったと思います。
以前から語られてた、あるふぁの見た未来。太陽が死ぬんですが、旦の目的が明らかになった今になって思うと変なイメージですよね。今後、旦大勝利となった場合、あの絵面になることは想像しづらい。兄弟姉妹を太陽が皆殺しにしてる、とかのがしっくりくる。夜桜の作戦が思わぬ結果を生んでしまうのか、旦にまだ隠し玉(太陽からまた別の誰かに移るとか)があるのか。共倒れってのもあり得るか。。漠然とした「最悪の未来」というイメージとして受け取ってたが、具体的にあり得ない未来という情報が加わってしまった面白さ。
『カグラバチ』55話
サムラさんもやばそうなので増援。殺気絶対殺すマンなので協力がしづらく、協力する側にはサムラ対策特化型の特殊能力が必要となる。このワンロジックが面白かったし、すぐバレるのも良かった。たしかに勝手に敵が減ったら逆に不気味だわな。さらに言うと、敵側もサムラ特化型の作戦で来てるので、すべてのバトルがサムラ中心に組み立てられてて面白い。
ただ、「唯一共闘ができる」とかっこよく見開きで紹介されたのに、今話中に別のロジックで共闘する人が出てくるのでちょっと可哀想。「結局のところ実力は大きく劣るので……」と妙にドライな印象もあって結構好きです。
それに感化されたハクリが鼻血解放。かっこいいのは分かるけど、正直味方陣営の作戦上、最重要と言えるほどの便利キャラなのでああいうノリで命賭けられると逆に迷惑かなぁ~、とか酷い感想を抱いた。あと単純に命賭けることのかっこよさに酔ってる節があってちょっと心配になる。
『SAKAMOTO DAYS』187話
眼帯全裸クソヂカラ弓マン、アルカマル出身らしい。感情のない殺人マシーンを作る目的の施設で、失敗作はスラー一派、天弓は成功例。この説明だと感情がないって感じだけど、厳密には感情じゃなくて共感能力? などのコミュニケーションに必要なかなり根幹の何かが欠けてる人、みたいな感じですかね。「全裸登場とか最高じゃん」と大喜びしてたわけですが、彼が全裸だったのは狂ってるから、と理屈で説明されちゃってびっくりですわ……。
レーザー殺し屋のレーザー山本によるレーザー小屋。いやなんで監獄の中でレーザー部屋作れたんだよ。シャバでの仕事ぶりも気になるところだが、明らかに存在自体が出オチ。レーザー部屋も既視感ありすぎるので、さすがにふざけずにはいられなかった感じだろうな。
早速バレかけるが、シンが占い師を自称することで一旦回避。そのままコントロールする流れに。ギャグっぽい勢いもありつつ、妙案でしたな。読者にだけ占い師が女性だと明らかになってることもフリとして利いてる。
こうなるとシンの似てる人の側面がより決定的ですね。平助も面白そうだが、天弓への求愛も捨てがたいぞ……と気持ちが揺れてたのですが。
センターカラー『アオのハコ』170話
犯人、同士たちからの糾弾を受ける。微笑ましくバランスを取るような場面かと思ったら、そのまま間髪を入れずに “去年 蝶野さんとキスしてたくせに 鹿野さんと付き合ってるから!” と流れ弾による脳破壊が行われてて笑った。無駄のないテンポによる脳破壊。見事だ。芸術的な負の連鎖。徹底して恋愛のダーク側面、大喜が堪能してる輝かしい青春のまさに影で行われるドラマに注力してますね。
そんな状態で再び大喜たちが光に包まれながらイチャイチャしてるのでどういう気持ちでこれを見ればいいのかw 千夏パイセンがタイトルにも絡む「箱」によって思い出を積み重ねていく話をしてたけど、立派な箱を積めば積むほど影がさす面積が増えるわけで……。
菖蒲、新たな彼女としての日常。部活の中ではそんなことを感じさせない……からの脳破壊が見事である。というか、特別好きになって付き合ったわけでもないのに顔を見かけた途端に駆け寄れるギャルすげぇ~。いや、あそこは匡と仲良くやってるところを見られたくなかった気持ちもあるかもしれん。高砂くんからしたら部活内に失恋メガネがいるわけで、不安も多かろう(知ったら)。あとは、もっと単純に菖蒲が自身の気持ちを整理するために、もしくは整理した上での行動としてああいう彼女ムーブをしてるのかもしれない。彼女という役は経験豊富なわけだし。
脳破壊脳破壊と楽しんでたわけですが、匡には悩みを打ち明けられる大喜がいる……となるエンディングは美しかった。「お前は彼氏を倉庫に閉じ込めるなよ」くらいのことは言ってほしかったですが、たぶん大喜はそういうことに無関心、気づいてないと思う。
『あかね噺』132話
うらら師匠の語りによる過去編。前から分かってたことですが、「いやこの人いくつだよ!」という衝撃をより実感しますね。とはいえ、過去におけるうらら師匠の若いなりの「良い女」感、素敵です。
てか、面影を残しつつ、ほとんど別人レベルのキャラデザが見事だ。うらら師匠だけ変わってなくて妖怪なんですが、それでも表情とかで若さが溢れてて、絵的な満足度がすごい。実写作品で「子供時代はキャストが違うのにちゃんと同じ人に見える!」となる感動ってあると思うんですが、今回はそれの漫画版、絵版を感じる。単に同じ顔で髪型や皺の数が違う、だけではない緻密さ。
『逃げ上手の若君』178話
築城するらしい。そんな歴史物として超ベタなビッグイベントあったのかよ。史実を知らないので、そういう分かりやすいオモシロはないと勝手に思い込んでました。めちゃくちゃ分かりやすい盛り上がりどころだ。出世の象徴というか。
本編後の歴史コラム。井伊家の歴史の話から『おんな城主 直虎』の女城主説に反論することになるので笑う。柴咲コウは男性だったのか……(観てないけど)。
『魔男のイチ』8話
絵とキャラは魅力的だけど、結局のところ最強主人公モノらしいベタが繰り返されててちょっとダレるな……と思った頃にサメのキャラが予想外の方向に立つので面白かった。あくまでも魔法は一方的にルールを押しつけてくるので、それに従わずに倒してもノーカン。即復活。というか、サメがしっかり可愛いので良いな。胸びれに指があるのも表情豊かで魅力的だ。ただし、魚に指は存在しないぞ。イルカには指の骨があるので、某ドラゴンなら可能。というか、宇佐崎先生こういう類の可愛いやつも作れるのですね。ちょっと意外でした。いや、西先生の手柄かもしれんか。西先生のこと何も知らんので判断に困る。
『僕とロボコ』207話
ハロウィン。仮装はするが、仮装をした上で住宅地を練り歩き、各住宅から菓子をふんだくる。「こんな当たり前のハロウィンの儀式を見れるとは……」と妙な感動を覚えてしまった。そういや、こんなイベントでしたね。縁がなくてすっかり忘れてました。本作史上最も小学生設定が活かされたエピソードかもしれない。おそらく事前に規定エリア内の家庭には了承を得て、それぞれ準備してもらってるであろう、というイベントの背景がめちゃくちゃリアル。日本流として丁寧に進化した形というか。
ダーブラ被りは笑ったんだけど、後半の場面は、どのダーブラか一瞬で分かりにくいところもあったな。まぁ、実際にダーブラの仮装を子供にさせようとするとめちゃくちゃ難しいと思うので、ダーブラをねだられた保護者は「最強議論で必ず名前の挙がるアックマンの方が良いんじゃないかな?」とリクエストを交わすのが賢明かもしれない。
センターカラー『インビジブルブラッド』有坂旭
読切。金未来杯、その4。松井先生の元で手伝ってた方だそうです。お前はもうお世話になっている……。
本編。ホラー系かと思ったらがっつりバトルなのでびっくり。急に生き死にの話になってくる。路線としては『呪術廻戦』路線って感じでしょうか。物語が2世代あって、本作で主に描かれるのは2世代目、というのがかなり珍しい試みだと思うし、個人的に一番好きなポイントだけど、これも考えようによっては『呪術』憧れかもしれない。偶然かもしれない。
いろんなところで絵うまい絵うまいと言われてて逆に身構えちゃうんだけど、ギャグ的な見せ場にも本気作画しててこれはすごい良かった。絵うまいことでオモシロが増すパターンってあるよね。それ。バトルシーンでもかっこいい絵は飛び出るのだが、絵の魅力に比重が置かれた作品(バトル)という意味では先週の方が好きだな。絵としても漫画としても。ただ、個人的に先週のはそれほど刺さらなかったので総合的な好みでは今週。
意外なほどマジのバトルになるので驚いたんだけど、本格バトル漫画として読むにはバトルのロジックが希薄で、後出し的なガジェットで逆転をするだけなので個人的な好みとしてはイマイチ。ガジェット感とか好きなんだけど、ガジェットも絵としてかっこいいだけで、使い道に工夫があるわけではなかったと思う。ただ、「ポケットWi-Fi」のくだりはオモシロバトルとして機能してたと思います。すごい好きなので、ああいうのがもっと欲しい。
全体的には簡素というか、正直取っかかりは少なかった印象。2世代構成は良かったが、それを除くとまぁよくある設定のバトル読切だったなぁ、みたいな。キャラの魅力が弱いのかしら。前世代の死別ブロマンスとか刺さる人はいそうではあるが。というか、冷蔵庫の地縛霊って何!?(これは好き)
『しのびごと』7話
抜け忍は強い。そもそも抜け忍になるのがハードル高すぎるので。これは説得力あった。また忍者の外の世界なのでヨダカが苦戦するのも納得ですな……とマジで思いかけてしまった。まんまとだよ。
強い弱いの主張のぶつけ合い。 “…抜け忍した人に言われても” で一気に形勢(のような印象)が逆転するのが痛快。正論すぎるな。ヨダカのコミュ障キャラもしっかり出てて(空気読めない)、それでいてそれ故に強いと繋がっていく。
結局のところヨダカの最強主人公は揺るがなかったというオチなのだが、それまでの苦戦は「マルチタスクが壊滅的に苦手なので著しく機能が低下する」となるので笑う。知らん設定ではあるが、これまでのヨダカの描写で「まぁそうだろうな」と納得できるラインですよね。見事だったなぁ。そんなヨダカの扱いがうまいオペさんも良かったし、ヨダカの言い分が最初から最後までブレないのに、めっちゃ強いと明らかになってから説得力が増していく流れも良い。やっぱ本作めちゃくちゃ良いな。とにかく良く出来てる。毎週ちゃんと面白いわ。
なんですが、最後は「ここでトゥンクしちゃうの~!?」とビックリはした。
『ウィッチウォッチ』177話
謎ルールの透視。篠原先生の資質が最も理想的に輝くって感じのデクだ。劇中で “よくわかんねえ謎ルール!” とツッコまれてたけど、正直これと似たルールは『HUNTER×HUNTER』のツェリ王子だよね。ツェリは長い期間かけて、真面目に極繊を出せるように特訓してる。本作はそれを一話にまとめるんだからさすがだぜ。
限られた時間、透視使っていっちょ金儲け……が、なかなかできない。たしかに不便だ。使い道がいまいち分からない能力。何となく思い込みで「裸体を見れる」が圧倒的なアドバンテージのように感じるけど、そもそもそんなに裸見たいか? いや見たいかもしれないけど、瞬間移動とかの選択肢がある中でわざわざ透視に憧れるかって話。さらにそもそも、立体的な服だけを透かすのって透視能力のルール的に難易度高いよね。その点を本作はよくギャグにしてる。
からの睡眠で能力暴走。なるほどだぜ。謎ルールの発展として面白い。「透ける距離」と「見えなくなる距離」は同義。また千里眼ではないので、遠くまで透けたところで視力の問題で何も見えない。言われてみればその通りなのだが酷すぎる。加速能力が暴走して『サイボーグ009』の「結晶時間」みたいなことになる回もありましたが、本話の3キロ透視オチも同系統と言えそうですね。今回はそれがオチなので話の構成は違うけど。
『白卓 HAKUTAKU』6話
横おちもの。先週も書いたけど、こういうゲーム苦手なので興味が湧きづらい。そんなところにルール説明が来るの結構しんどいな。ドラクエをやり続ける中高年プレイヤーは他ゲームのルールを把握するのがめんどくさいから、みたいなことドラクエ界隈では言われがちですが、耳が痛いというか実感してしまった。知らないゲームのルールを把握して、興味を持つの、結構ハードルが高い。あの場にいたら「私は見てるだけでいいや……」となりそうで。老いるショック。
ただ、ゲームの魅力としてウケてる要因にはグラフィックなどの構成要素にもしっかり意識が向くようなゲーム内容になってるのは見事だったと思います。その中で、最もすごさが素人が一見しただけでは伝わりにくいプログラマーが主題であって……という最後の流れも好き。
『ひまてん!』16話
カンナ来校。前リュックという上京あるあるみたいな話から「制服どん!」という見せ場に繋げるのうまいな。服が隠れるのもそうだけど、隠れる部分の中心にある胸が彼女にとって重要なのも収まりが良すぎる。ただ、ひまりが「マナーだから」と教えたのは痴漢対策だったりもするのかな……と嫌なことも考えてしまった。痴漢というか、事故的に接触するのもアレだし、みたいな。都内の電車クソですね。
ひまりは殿一を金で雇ってる以上、カンナの引っ越しの手伝いを殿一が無償でやるのは違くない? と無駄にややこしいことになってるのは正直笑った。「知らねぇよ」という感じなのだが、実際にあの状況に置かれたらたしかに気を使ってしまうかもしれん。やはり友人(になり得る関係性の人)を金で雇うのは難しいですね。ただ、そのややこしさが今回の「一日限定」に繋がる。逆に言うと、どんなにありがたくても何度も家に入り浸ることはない、というセーフライン。しょうもない理屈に思えたが、結構ちゃんと良いところに落ち着いたな。
ジャンプ次世代バトル漫画賞のおしらせ
www.jump-mangasho.com
堀越先生による『ブラクロ』、田畠先生による『BLEACH』評。前者は「そこか~」という意外性と納得が感じられたし、後者は完全に思い出込みのリスペクトみたいな話になってて世代の違いを感じる。賞の対象は次世代なので審査員は前世代扱いだと思うが、久保先生だけ前前前世代くらいだよね。一護と恋次が入れ替わりそう。
センターカラー『願いのアストロ』27話
クランのタイマン。相手は憧れのレスラーだったらしい。言われてみれば海外の顔つきにも見えてきたな。すごい。キャラデザにちゃんと人種を感じる。
クラン、かっこつけながらシッポで感情ダダ漏れなのであざとい。というか、彼のアストロだけ変なリスク発生してない? ビビると股の下にシッポ隠しちゃったりするのだろうか。
プロレス技からの水攻め。本人もめちゃくちゃ水浴びてるんだけど、顔が上向きと下向きでは、上向き(クラン)のが圧倒的に苦しいよね。地味な説得力があって好き。
からのレスラーをやめた経緯に対してクランが反論して逆転。ファンならではの見方で面白かったし、天然アストロと人工アストロの違いが出てるのが見事でしたね。ぶっちゃけプロレスのホールドをタコに変身して抜けるのはメタ性能高すぎてちょっとずるさを感じるレベルなんですが、クランの変身能力は彼が願ったことで得たチカラで、ポセの方は人工なので与えられたチカラ。連携のために、他人の計算の上で作られたアストロはだせぇ、という世剣のタイマンイズムが現れててめちゃくちゃ良い。
『アンデッドアンラック』228話
中国拳法組とタイム。老い攻撃に対して不老でメタる……のではないのが良かった。そもそも老いはそれほど悪いものではない、という人間らしい解答が痛快。以前からあった話ではあるけど、中国拳法という伝承にまつわる組が老いのテーマを扱ってるのが良いよね。カンフーの世界だと老人は普通に強そう、っていう。
マスタールールの成り立ち。正直全然ピンとこなかったんだけど、どっかからの引用だったりするのかしら。大ボラにしてはスケールが大きすぎるというか、細かすぎるので。まぁ、あれこれルールを足すことで人間たちの進化(?)を円滑に促そうとした神視点の発想というのはなかなか面白かった。マスタールールはもっと直接的に人間を苦しめる目的のものの選抜(ソウルは例外)だと思ってたけど、そこまで単純じゃなかったらしい。
『HUNTER×HUNTER』404話
字こまけぇ~。字多い~。4週目にして我慢できずに書いてしまった。相手に伝える言葉と、内心で考える思考が平行するくだりとか過剰なんだけど、まぁ過剰なりのオモシロもたしかにあるのかな。あそこまで明瞭な思考はさすがにできないけど、建前と本音という矛盾した言語がクチと頭で同時に巡ることはあり得るわけで。
継承戦だけど、ホイコーロの子供じゃない奴が混じってて、それがバレても権利的に問題ないらしい、という時点で相当謎運用によるややこしルールだったんですが、そこに人格の乗っ取りという、どっかの大作戦みたいな能力が絡んでくるので余計にややこしい。
修行中のツェリ。今週は透視の練習してるようにしか見えないマジックが発生してて面白い。極繊決めてくれ。
『超巡!超条先輩』36話
キモ警視回でサブタイが「ビデオレター巡査長」なので寝取られでもするのかと焦った。具体的には、ポンが巡と楽しそうにしてる様子が送られきて警視が勝手に狂う。
「巡」「巡らない」の花占い。巡らない回避のためK-9が追加の花を渡してましたが、そのコマを注視して数えたら「巡らない」エンドでした。悲しい。
普通にちゃんとした優しいビデオレター。曲名を出してあとは「♪Now Playing…」とすることでJASRAC申請拒否。見事な省略演出でしたな。曲名だけで雰囲気は分かるし、それが響いてる警視のキモさも出てる。
巡ぬいはデザインがマジちゃんとしてるので、そのうちそのままのものがグッズとして出そうな予感。その場合、それを買うのは巡ファンなのか、警視ファンなのか。
『鵺の陰陽師』72話
エッチマンの人から藤乃さんへのバトンタッチ。先輩への確認は多対一の状況で結構雑に済ましたけど、代葉ちゃんは特別なので、という線引きが感じられて良い。そこで語られた諦念がラストに繋がってくるし、そんなあれこれを知らない学郎がヒロイックに頑張ることになるので熱い。今回の件で藤乃家の問題がオールクリアになるかは分からないけど、仮にそうなったら彼女の諦念はなくなり、 “そんなんでええんですか?” への回答は変わってくることになりそうですね。なかなか面白い。
女を守るために男と戦う、という構図がクソシンプルながら熱い。その敵の男も「女を守るため」動いてるというのが悲劇的でこれまたおいしい。どこかで道を間違えてしまった学郎の未来の姿とも言える。
それはさておき、内通者の件をとっとと読者にバラして、さらに学郎と戦うことになるまでも早いので良かった。内通者で延々と引っ張って、読者が忘れた頃にあまり意外性のない正体を明かして壮大な伏線回収みたいなツラされるの結構苦手なので本作に良かった。まぁ『ヒロアカ』のことだけど、長年暖め続けたデコイの存在は面白かったです。濡れ衣専門のアパレルショップに通う全裸女子。
『悪祓士のキヨシくん』18話
オカルト研究部のオカルルコ。良い、めちゃくちゃ良い。家来のメガネを引き連れてるのも込みでめちゃくちゃ好き。オカサーの姫だ。下手すりゃ本作の女性キャラで一番人気を獲得するかもしれない。そんな資質すら感じる。まぁ、今後の出番にもよるか。スカートも長くてスニーカーというビジュアルも好きなんですが、美貌でオカサーを惑わしてるわけじゃなそう、というのも本作らしいバランスで好き。忘れられがちなキヨシのタトゥー設定も拾いつつ、 “こっち側の人間だろ?” と誘ってくるのとか最高だよなぁ。実際そういう趣味はあるわけだし。普通に正しい見抜きの末のスカウト。
オカ研。「ここにいるんですけど」なエクソシストと悪魔のくだりも楽しい。ジャックジョーを見上げる2人とか可愛いし、あの場にいる全員の一挙手一投足が魅力的。もちろんモブギークも。本当に楽しそう。
一方。キヨシが昇格したので、仕事を任せてサカキさんが休み……と思いきや、という終盤の連結も見事でした。裏切りのエクソシスト設定はまぁ定番なんだけど、今週だと「抜け忍は強いから抜けエクソシストも強いんだろうな」という説得力が生まれちゃってますね。いや、エクソシストは忍者より抜けるの簡単そうなイメージあるけど。
『キルアオ』75話
ノレンのラーメン屋事情。先週までも頻繁に話題になってた件が直接的に出てくるので流れが良い。今回はノレン自身の、最も身近な交友関係に対するラーメン屋の話。音速で逃げ場がなくなっていくので笑ったんだけど、 “バスケ漫画みてーになってんぞ” と落ちるので最高だった。藤巻先生渾身の『黒子』ネタ。あの作品の特徴として汗を持ってきたのがマニアックなんだけど、藤巻先生が言うとさすがに伝わる、というバランス。たしか当時は『黒子』と『火ノ丸相撲』が二大汗漫画だった記憶。
ギャルって商店街に突撃するも一瞬でバレる。努力が虚しくて笑えるんだけど、同時にノレンが商店街の皆さんに愛されてるのが伝わってきて良いですね。土台が優しい。
商店街の人たちは一瞬で分かる程度だけど、ラーメン屋の店主(おじさん)は言外のメッセージを送れるレベルでツーカーなので逆にセーフ。これまたギャグなのだがちょっとだけ納得できる流れになってて好き。
そして、秘密を保ったからこそ、いつもは言えない賞賛と感謝の言葉を伝えられる、という良い話に繋がってくるのですごい。秘密は大量ギャグ発生装置だと思ったが、しっかり秘密のおかげで思わぬものを得ることになる。ノレンがおじ好きになるのも納得のエピソードであった。
『妖怪バスター村上』19話
かつて日本と中国とインドを滅ぼしかけた最悪の妖怪、の墓。普通の日本人みたいな名前してるんですが、どうやら実在(お話として存在)しているらしい。知らなかった……。『呪術廻戦』のラスボスがこいつでもおかしくなかったレベルですね。名前が締まらないけど(知らない人にとっては特に)。
最終的には、実は序盤から見切れていた一つ目がそれで、既に封印から解かれていた、という話。先週酒呑組が加わったので、そっち側のモブかと思ったら、というトリック。だとすると酒呑組、特にHAKUTAKUの落ち度があると思うんですが、まぁ紅院軍のメンツが相当カオスなので、互いに「そっちの人じゃないの?」となってもおかしくなさそう。「だってイルカの方が不自然じゃないですか」ってなるよな……。
巻末解放区!WEEKLY週ちゃん
10/31がハロウィンということで、ネタハガキ東西戦。お題は「予算500円くらいでできるハロウィンの仮装を考えよう」。コメントでもあったけど、仮装で大喜利するとどうしても「地味ハロウィン」に寄ってしまうという問題はありますね。まぁ面白いからいいんだけど。
東。唐努利臼さんの「一円玉男」。500円というお題を直接そのまま活用してくるので面白い。500枚だと面積足りなくなりそうで少し不安ではあるが、最低限隠すくらいならマジで実現できそう。
さばねこさんの「ケンタウロス」。「弟(ノーギャラ)」という余計な補足が面白かった。500円のお題に忠実。ノーギャラ理論使ったらいくらでも悪用できそうなんですが、役割のショボさと、弟という身近さが良い。
虹谷ユメ子さんの「握手会のときのAdoさん」。ちゃんと特定の誰かの仮装になってるのが好き。もうちょっと抽象的な仮装になりがちなので。てか、これはマジで若手芸人とかコミケのネタ系コスプレとかでありそうだな。実現できそう、というのが今回の解答全般の魅力だと思います。
井の線亭ぽんぽこさんの「後醍醐天皇」。ジャンプ系かつ本当に500円で実現できそうなラインで良い。若干本人がそこにいる必要がない気もするんだけど、まぁ人影として必要か。
西。むふうさんの「吸血鬼」。かなり具体的に500円内での実現性を考えてて好き。500円を丁寧に拾うネタが好きな傾向にあるなぁ。
だもんさんの「布瑠部由良由良」。たしかにチープな素材でも結構な完成度に持って行けそう。あと何気に渋谷と縁があるのも良いですね。
次号予告
『逃げ上手』が表紙巻頭。特にきっかけもないので強い。本作そんな高みにいるのか。ちょっと意外だった。
あとは『カグラバチ』がまたカラー。実際の人気もあるんだろうが、推され感がすごい。『ヒロアカ』『呪術』以降の若手作品代表みたいな推されを感じてしまう。まぁ1周年過ぎてるので読者が「次はこの作品だ!」みたいな注目するのには遅すぎるのですが。
『しのびごと』もカラー。『魔男』と1週あくだけだったか。どうせなら連続してやれよ。まぁこうなると次次号で『白卓』もカラーだろうな。
個人的な注目は金未来杯の最後のやつということで。最後というのもあるし、ギャグ畑の人っぽいので楽しみです。
目次
担当さんに第一子が誕生しました!おめでとうございます!
(『ひまてん!』)
週ちゃんでお馴染みの村越編集らしい。おめでとうございます。
愛読者アンケート
金未来杯。不支持。そこそこだったのと、2支持、2不支持になってちょうどいいなぁって。
読切についてと、音楽のサブスク。今はどこにも入ってません。録音したラジオ聴くので忙しすぎてイヤホンの余裕がない。数週前のニュース番組とか聴いてて我ながら謎です。今、各総裁が決まって解散総選挙が決まったあたりです。衆院選の勝利ラインは過半数議席らしいぞ。
サブスク。appleユーザーじゃないし、アマゾンにずっと入るような生活をしてないので、入るとしたらspotifyだなぁ、という感じです。
総括
3日で更新するのがきつくなってきました。4日もかけると週の半分以上なので普通にイヤなんですが、それはそうと書くのが遅い。
今週のベスト作品。『ウィッチウォッチ』かな。
次点は読切と『アオのハコ』と『アストロ』。大喜のキラキラが直接他人の脳破壊に繋がってるのが良かったし、『アストロ』はプロレスバトルが目新しかった。
ベストコマ。『キルアオ』のバスケ漫画みてーな汗。藤巻先生はゴルフ漫画も平等にネタにしてくれるので信頼できる。
ベストキャラ。『キヨシくん』のオカルルコ。ひょっとしたら私はオカ研属性に弱いのかもしれない……と変なことに気づかされました。あの3人セットで好き。あと今週はサメも良かった。
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