北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2024年51号の感想

 アクアラインのトンネル内を走る際は窓を閉めて内気循環にしようね。約束だぞ!(やけに眠くなると思ったら酸欠だった可能性)

表紙

 新連載。またヒロイン2人いて大丈夫か……とこの時点(先週の予告時点)で思うのが通常だと思う。男には見えない。

読者プレゼント

 犬。ワンダフル。ダルメシアンコスのグラビアが圧巻なのだが、犬ダジャレを彩るイラストも充実しててなかなか見応えのある回。イラストは青木ヶ原ケンタ先生。イラストの犬だと「買えチャウ」が好きです。ブリンブリンなネックレスに少し意外性あって好き。ちなみに、当選者発表ページでも動物多めになってて嬉しい。あと応募の詳細ページの4コマも良かったです。
 とはいえ、やはり主役はダルメシアンの方で、わざわざ飼い主を横に配置することによってモデルのビフォーアフターを示してるのが見事である。同じ顔だと分かってしまうのが余計におかしい。

巻頭カラー『シド・クラフトの最終推理』筒井大志

 新連載。タイトルに中黒が入るのかなり珍しいです。調べたわけじゃないけど、数年に一度レベルだと思う。筒井先生のこだわりというよりは、おそらく編集部の慣習で人名だったら中黒つけるんだと思う。
 本編。なかなか面白かった。いや、かなり面白かった。個人的にあまり期待してなかったので実際どの程度面白かったのか自分でも分からなくなってるのですが、「あれっ 意外と面白くない?」「それどころか普通に?」みたいな感じ。ミステリーの定型崩しはそれ自体がかなり陳腐化してると思ったりもしますが、とにかくこの初回はこの定型崩しのアプローチががっちりハマった印象。前作に比べてキャラの年齢が高めなのもそうだし、日本じゃないのも良い方に働いたと思う。ただ、ぶっちゃけ本作は次回以降、ラブコメが増してから本番だと思うというか、初回はそれに向けた前フリみたいな予感もするので多少不安ではある。ヒロインはもちろん可愛いのですが、それほど女の子女の子してないのが個人的にはむしろ良かった……んですが、ラブコメに振れたらそういうプラスは期待できないかもしれない。とはいえ、今回に限れば、緩さと固さがめちゃくちゃ心地良くて好きだったなぁ。
 助手。普通に可愛いので一目見たとき(予告ビジュアル)から女性だと思ってたんですが、劇中で男性扱いされてるので「どうせ男だろ……」と思いながら読み進めると早々に男だと明かされるの「最初から分かってたよ!」という謎の忙しさ。もうちょっと女性バレを我慢して寝かせた方がそっち系の好みの人には刺さったと思うんだけど、おそらく筒井先生はそういうのに興味がない。まぁ、筒井作品にはそういうのあまり期待してないんで若干の茶番感も初回特有の段取り臭さということで割り切るべきなんだろうな。
 パブのマスター。めちゃくちゃ好き。筒井先生は学園ラブコメなんてやらずにもっと成人女性キャラを出すべきだったな……とか真剣に考えてしまったが、普通に前作にも成人女性出てたし、アホみたいに人気出てましたね。ポップな可愛らしさの中にしっかり大人っぽい雰囲気がかもされててすごく良かったです。犯人で悲しいのは主人公だけじゃない。
 今回一番面白かった要素、断トツで被害者の「ズック・ハキナ」。この手のオモシロは『魔男』が頭一つ抜けてる印象でしたが、まさかのズック・ハキナ。「履きな!」という命令形なのが靴屋らしくて面白いし、「ズック」の若干の珍しさ(古さ)と人名っぽさが本当に見事でした。舞台がイギリスでありがてぇぜ……。とはいえ、勝手に多文化の名前でリアリティ無視した遊びをされてイヤな人もいるだろうから、そういう意味ではファンタジー世界の方が収まりは良いんだろうな。けど笑ってしまったんや……。
 そしてラブコメの予感がして劇終。面白かっただけにかなり不安なんですが、まぁ基本衣装は2人とも今回のままだろうから一旦良いとしましょう。男装といかにも刑事な衣装のままでいてくれ~!(それ自体は好きなので)

『アオのハコ』173話

 千夏パパの葛藤。正直もうちょっと毒親っぷりとか、千夏パイセンのトラウマ(苦手意識)みたいなところが見たかったんですが、少なくとも読者に見せる描写としては、娘との接し方が苦手なツンデレパパという感じに収まってた印象。まぁそれはそれで可愛いので結果オーライか。こうなったら愛娘に毒を吐かれてひっそり落ち込む親父の方にフォーカスしてほしい。実際されそうな予感。
 んで、光の彼氏こと大喜の一計。本作の基本設定の反転で見事なアイディアだったと思うんですが、ちょっとだけ「そこまで踏み込むのはもう婚約じゃない!?」みたいな気もした。とはいえ、大喜に懐柔されていくツンデレパパも見たいので普通に楽しみです。

『武器職人のアフターサービス』花田智也

 『ONE PIECE』が急遽休載なのでその代わりに15ページの読切。いかにもショートフロンティア用に控えてたって感じのデクだ。
 初めましてかと思ったけど、調べたら十年以上前から本誌には小さめの企画で登場してる方でした。コメディだったりラブコメだったりという作品で、今回もまぁそんな感じでしたね。ラブコメでは全然ないが、明らかにヒロインの可愛さでも勝負してる。
 本編。ファンタジー世界の武器屋で高めの剣を買ったが、欠陥品だったので店員が回収に来る。呪いの剣で “汚い心の持ち主にしか抜けんよ” という捻りが面白い。ヒロインは抜けるのだが、わざわざ「商魂が汚い」という文字通りの汚さで説明してくるのが身も蓋もなくて笑った。こういう設定って「汚いって具体的にどういう線引きなんですか?」となりがちなので、この初手は良い。
 クライマックスでこの「汚い判定」の屁理屈を持ってくると思ったんですが、そうではなく抜けない呪いの運用を裏技的に利用するのでこれも面白かった。まぁちょっとゲームみたいな発想すぎるとは思うが、そもそもこのファンタジー世界がゲームっぽいのでそれほどイヤな感じはしないです。
 巨大なモンスターに一度喰われて、それを逆に利用して切り裂く、というのがこないだ『魔男』で見たばかりで少し損してると思う。どうせなら同じ週に掲載してほしかったところですが、まぁこれはすべて尾田っちに起因するのでやむなし。
 終わり。面白かったです。ラブコメになりそうでならないバランスも良かったと思います。鍛冶用のハンマーで戦うところをもっと見たかったですが、まぁショート読切なのでそんな余裕はないのでしょうね。

『ウィッチウォッチ』179話

 かなり不安だったんですが、本当に腰を据えた過去編に入ってしまった。モイちゃんたちの方ですらマジエピソードそんなにハマってないのに、知らん人たちのマジエピソード、大丈夫なのかな……。細々とギャグ入れるくらいだったら100%マジに振り切って1週で終わってほしい。
 とはいえ、爆破する式神から敵の魔女は複数と読み取るくだりは面白かった。面白かったというか、「本作のマジバトルってこんな感じだったね」と自然に思い出せたのが気持ちよかった。なるほど、今後現在でマジ長編をやるにあたっての土台作りという側面もあるのか。物語的な土台もそうだが、「こんなノリだったでしょ?」と前説を入れてから、万全の状態で現在パートをやるのでしょう。だとすると面白い、というか厳密には面白そうな気もしてきた。

センターカラー『魔男のイチ』11話

 カラー扉。可愛いのだが、正直「こいつも男だったらいいのに」ってなってしまうよな(共感を前提とした語尾)。
 魔女会議。魔男の是非そのものではなく、組織として魔男を最大限利用する方法(今回は公表するかどうか)の話になってて面白い。正直イチからしたら知ったこっちゃない、ある種地味なテーマなんですが、それが逆にリアル。イチが感謝されてることを評価……というか利用しようとしてるのも生々しくて良いし、「世界初の男の魔女を輩出」という世間の評判が欲しがってるのもしょうもなくて最高。てか、世間から支持を集めたがってるのが意外というか、本作の世界がグッと広く、精細になった感じで面白かった。魔女協会が独断すぎると世界が狭く感じられちゃうと思うんですが、人気取りを意識することで世界の中のパワーバランスも感じられるし、何なら他の協会(他国)とかも想像が膨らむ。
 メガネ秘書が出てきて喜んでたら、本題としてまたメガネが出てきたので嬉しい。トンチキネームも冴え渡ってるぜ。いや、もはやうまいとかそういう基準軸ではなくなったので一線越えた感もあるかも。けど好きだよ。

『逃げ上手の若君』181話

 木の棒を股に挟んで弓を射る若。非常に良い。久しぶりに本気を感じたというか、「まだまだ若いもんには負けませんぞ」的な意地を感じた。特別松井先生を贔屓するほど若が好きってわけではないが、みんなそれぞれ頑張って総量を増やしてほしい。
 ヤケクソ作戦。かなり良かった。実際にもありそうと思えるし、雑なギャグにも思える絶妙なライン。

『SAKAMOTO DAYS』190話

 天弓のトンデモアロー無双。相変わらずだが面白い。弓の説明がされた際、真っ先に「弦で直接首チョンパした方が良くない?」と思ったんですが、今回実行されたので嬉しい。「天弓くんと同じ気持ちだったんだね!」というマインドにもなれたが、実際は首じゃなくて顔チョンパだったので最高。キモすぎる。
 この手の弓使いでは定番の残弾問題。天弓はそのへんのモノを射ればやかろう、のスタンス。「そんな真っ直ぐ飛ばないやろがい!」となってもおかしくないのだが(実際狙いは結構ブレてると思う)、最初にやるのが「撃たれた銃弾を射返す」なのでそんな細かいことは気にならない。ここらへんもうまいよなぁ。単に大喜利的にアイディアを羅列するのではなく、最初にトンデモ度が高いネタを見せてから「それならこれも当然アリだよね」という流れになってる。
 アタリの強運無双。結局相手はシンで捻りがなかったのだが、今までとは違う強運描写になってて素晴らしい。「物質の総体積が違くないですか!?」とか思わんでもないんですが、説明からのちょっとした捻りが見事で見てて納得と驚きがあって気持ちいい。あと、アタリが意外とラブコメモードにならないのも良かった。あくまでもラッキーアイテム扱いというか。まぁ今後は知らん。

『僕とロボコ』210話

 相関図を作るロボコ。完全に発想が夢女子なんですが、それがロボコの欲深さとマッチしてるし、そもそも少年漫画と夢女子は相性が良いよね……。荒唐無稽なロボコのギャグに思えて、実際のところめちゃくちゃリアルな話だと思う。
 要するに妄想なんですが、そこにクリエイティビティが含まれるのも確かだと思う。ロボコがいちいち自ら課した難題に対して屁理屈を重ねていくところに「その手があったか」的な快感がないとも言えない。個人的に好きなのは、夏油の “ロボコが好きだが友情をとる” 。ロボコの本命は五条だが、五条夏油の関係性も十分堪能したいという欲深さがものすごい解像度で現れてる。
 『SAKAMOTO』では南雲推し。人気投票で南雲がやけに人気で驚いてたんですが、やはりロボコ的な人気の出方をしてたってことなんだろうな。今更ながら合点がいった。
 ロボコの妄想は作品の壁どころか、現実に人間にも及ぶ。それが大谷翔平なんですが、こうなるとほとんど「Bad Bitch 美学 Remix」のゆりやんですね。ゆりやんは大谷結婚で身を引いたから偉い。

『アンデッドアンラック』231話

 不正義発現からのリメンバーコンボ。リメンバー使ったら記憶が戻ったそれぞれのキャラをねっとり描くと思ってたんですが、ものすごくあっさり、というか情報の洪水のような勢いで各所で勝利が決まっていくので意外だった。ただ、よく考えたら不正義が初めて使われたときも似たような勢いだったと思うので、「お馴染みの不正義お待たせ!」という意味で理想通りなのかもしれない。
 ファン。不正義関係なく勝ってるので笑った。こういうの良いよね。さすが人気キャラだ。
 多少ゴチャゴチャはするものの、その洪水感も込みで爽快な回だったと思いますが、この流れでソウルを放置するのは少し違和感がある。

センターカラー『ひまてん!』19話

 林間学校開始。ジャンプのラブコメ作品におけるこの手のイベント、高確率で変なジンクスみたいな話ぶっ込んでくるけど、本作はひまりがその役を担ってるのが面白かった。ただ、別に普通のジンクスもある。あるんかい。
 近衛さんのギャグめっちゃ面白かったんだけど、こういういろんな人が一同に集まってワチャワチャしてるの学校行事らしい多幸感ですね。
 レク係によるビンゴ大会。罰ゲームのカラオケ、一部の生徒は本気でつらいだろうな……と思ったらビリにもご褒美が用意されてて、それどころか最終的に “どうしても嫌だったら 私達が歌うからやらなくていいよ” となるの優しすぎるだろ。泣くかと思った。まぁ、ビンゴ大会に参加するしないの選択が与えられてない以上罰ゲームを断る権利はあるべきだと思うので、別の方向でケアされてるのが良かった。レク係の2人にも何か良いことあってくれ。
 カラオケ。もっとジェネレーションギャップ感じたかったのでここの選曲はちょっと残念ではあった。どこまでリアリティ(リバイバル的な人気)があるのかは知らんが、もっと「知らねぇ……」と困惑したかったんだ。本作にはそういう魅力がある。

『カグラバチ』58話

 7分前のサムラ。前回の段階で何が起きたかは察せられる(から絶望した)ので、わざわざ時間を戻していちいち説明して回らなくてもいいと思う。またその説明パートの一同のリアクションがみんな説明的でちょっとおかしいレベルなんですが、そっからメインの時間に戻ると同時に展開的にも、絵的にもブチアガって劇終となるのですげぇ良かった。結局良かったのかよ。
 最高なんだけど、先週あんだけかっこよく締めてくれた昼彦くんのことを思うと私はつらい。

『しのびごと』10話

 シリアスなバトルからの敵を特定する “アキネーターみたいだ” はずるい。言われるまで違和感に気づかずマジに読んでたのに……。まぁ、音声会話のみで人物の特定をはかろうとするとああいう会話にならざるを得ないよなぁ。
 のんきに良いことを言うアオイからの2組の遭遇。熱い。そっからのアオイの争奪戦になるんだが、初手で意識奪ってくれるのが優しい、というか少し都合が良い。まぁ、悪意を向けてくるわけではなく、ひたすら物臭なキャラクターであることを考えると自然な選択ではある。
 フリを踏まえてうまいこと言い合うみたいなオチも好きです。本作の一話単位できっちりキレイに収まってるとこ好き。

『夜桜さんちの大作戦』251話

 初代とどうこうするというよりは、遠隔で百と凶一郎の手助けをする感じ。どうしても説明臭くなってしまうのだが、いざとなったら予知で「このままじゃまずい!」とアクセルを踏むことになるのが良い。便利な能力だ。従っていいのかどうか、みたいな論争や葛藤にはならなくて話が早い。
 ということで百復活。というほどではないか。キモ親父ギャグみたいなのも面白いけど、やっぱ百が最も輝くのは悪意を向けながらの変顔だよね。それを味方サイドの攻撃として再現されたのが超良かった。正直なんで百だけ画風ギャグみたいなことするのかよく分かってないんだけど、好きです。

『悪祓士のキヨシくん』21話

 大魔王、強さではなく恐怖でキヨシを圧倒。若干の段取り臭さはあるものの、魔王らしいイベントですごく良かったと思う。ただ、流死原(ルシハラ)(ルシファー)という名前がうますぎるのでちょっと別の感情が混じってしまった。
 ということで、恐怖に落ちそうだったキヨシが再起。ここで初回のネタを持ってくるのが非常に熱い。早期打ち切りだったらこれを最終回に使おうとしてたんだろうな、と勝手に納得してしまったほどに熱い。

『あかね噺』135話

 弟子入りの前にするべきこと。本来なら断るつもりだったが熱意に負けて弟子に取る、というわけではなさそうですね。弟子入り志願をされた際にする行程が慣れてるというか、受け入れ体勢ができてるっぽいのが面白かった。
 ヤクザパパが頭が上がらなかったのは徴兵時の恩。がっつり戦時中の話が出てくるのめちゃくちゃ珍しくて良かったんですが、そこで描かれる内容はかなり『ドリトライ』と近かったですね。元の職業の資質を活かして戦地で信頼を集める、みたいな。あの作品はさらに踏み込んで「余計なことしなければよかった」となるので、それに比べると本作は浅いんですが、まぁどちらも職業らしい活躍をしてて面白かったです。どこまで掘り下げるかは物語の比重による。
 んで、これから本題。暗い話になるのだが、当然のように業界内の確執という話になるのであった。まぁ当たり前なんですが、歴史ある業界特有の「うわっ めんどくさぁ……」という感じが諸悪の根源として置かれてるのは本作の特徴だと思う。業界の負の側面に踏み込むと同時に、下手すりゃステレオタイプ的な、素人でも想像できるイヤな感じの話になる。

ガリョキンPRO審査結果発表

 おでんじゃない方も見てみるか……と普段あまり読まないところも目を通したんですが、プレゼントページでお馴染みの名前を見かけてテンション上がりました。辻くんには頑張ってほしい(は? おまえが頑張れ似非評論家)。

センターカラー『願いのアストロ』30話

 久々の寅三かと思ったら話のメインは銀次の方で……となる導入いいね。ツインテール幼女に復讐の方法を教える銀次パパかっけぇ。まぁ、「タバコ吸いながら子供に顔近づけんなよカス」とは思う。
 ということでキンパ。透明の能力の拡張で、その方法は科学的アプローチなんですが、実の親に執着するのではなく復讐の念はもう消えたとして別の道に進むのが熱い。復讐のメタファーが炎ではなく、氷にしたのも見事ですね。
 何やかんやありながらの熱線。急に太陽神みたいな神々しさになってて面食らったところもあるんですが、透明人間がレーザー操るようになるってのは『ヒロアカ』でもお馴染みの道ですね。内通者&濡れ衣コンボを独りで行ってるから強い。

HUNTER×HUNTER』407話

 急なボードゲーム。「わざわざカードのデザインから作ったんですか!?」と驚きっぱなしなんですが、そういうのとは別に「このゲームの途中で休載に入るのだけは勘弁してくれよ……」という気持ちが強い。強すぎる。ヒソカと団長のバトルとかはしっかり収めてくれたわけだし、大丈夫だとは思うものの、今週が連載再開して7週目。今期の再開が10週だとしたら残り3話。何とも怪しいラインだ。1週で終わるくらいだったら「わざわざルール説明に1週もかけんなよ」ってなるわけで、そうなると2週以上。明日はどっちだ。
 正直な話、『白卓』ですら「毎回新しいゲームのルールを把握するのしんどい……」とか思ってたところに大家が激重なのぶっ込んできたのでちょっと笑ってしまった。『白卓』は全然優しい。当たり前だがめちゃくちゃ読みやすいように工夫されてると痛感したぜ。

『キルアオ』78話

 研究部のアイドル、「本格にしてはちょっと衣装が可愛すぎない?」とか思ってたらそれ以上に全開な話になるので笑った。魂売りすぎである。まぁ、これも競争意識を燃やしすぎたが故の闇堕ちならぬ売り堕ちみたいな話なんだろうなw とはいえ、ガチ考証もできる人たちによるコスプレ路線のメイド、というのはちょっと信頼できるのかもしれない。本格的な演技のできる人が全力でコントやってる、みたいな。
 文化祭のコンカフェでコスプレする彼女の姿を見て何かに目覚める彼氏。エロ漫画でよく見るシチュエーションなのに、いやらしくなくあっさりめのギャグに収まってるからさすがだ。天馬のキャラクターもあるだろうけど、何気に同席してるギャル姫の存在も大きいと思う。しょうもないポイントだとは思うんですが、結構感心しちゃった。
 んで、十三たち。殺し屋スキルで集客をはかる。催眠術使えば勝てそう。勝てるけどやるわけがない。

『鵺の陰陽師』75話

 学郎のスーパーサイヤ人。なんですが、そこに本作独自の理屈を持ってきたのが良いし、その理屈があくまでも鵺さんに協力した学郎ならではのものだったのが良い。まぁ、よく考えたら『呪術』虎杖の「スクナに体貸してたから強い」の理屈と似てはいるか。
 そんな説明パート。どうしても退屈になってしまう場面なので、「鵺さんの膝枕アングルで緩和だ!」という妙案には笑ってしまった。あまりに即物的に、人参をぶら下げるような案なんですが、学郎は鵺さんと一心同体だからこそ強い、という理屈に合ってる絵面でもあると思う。
 んで、鵺さんの借り物ではなく学郎自身のチカラを解放しての、名乗り。熱い。あまりに適切なタイミングでの名乗りが熱い。

『超巡!超条先輩』39話

 きらら様とリリちゃん。基本的にみんな超巡との関係性だったけど(女性キャラは特に)、ここで超巡を介さない関係性が生まれるのは良いですね。今後の可能性がググッと広がった印象。この2人だけでも十分楽しそうだし、他のキャラ同士を組み合わせるのも良さそう。既存のキャラの使い道、まだまだあった。その初めての役目を担うのがリリちゃんだったのも納得。本作の中で、下手すりゃポン以上にまともな人だと思うので、誰と組んでもハマりそう。初期勢故の味の薄さが逆に強みになってる。
 超巡が蚊帳の外になってるのがおかしくもあり、彼がツッコミに徹するのが楽しくもある。同時に、特に用もないのにポンと一緒に観察しながらツッコミ入れてるのが「仲良すぎかよ」という感じで微笑ましい。ゲーセン知識の有無という分業も良かった。

『白卓 HAKUTAKU』9話

 ゲーム完成……だが2ヶ月後。ゲーム作りのリアリティを考えたら妥当な数値(少なく見積もってる可能性もある)だけど、学生主人公の少年漫画ということを考えると「2ヶ月も!?」という印象になってしまうな。ここらへんカルチャーギャップが感じられて面白い。
 んで、リリース。学校の前での声かけ案件で、グーグルやアップルのアプリストアではないところからのダウンロード。アウトすぎる。絶対にアウトだ。マジで「よい子は真似しないで」極まってて笑うんですが、一応能登さんの変人キャラでごまかしてる感じか。あと、先週プログラマー妹に一目惚れされてたくらいなので子供ウケは良い方なのかもしれない。日隈がオドオドしながら声かけたら案件臭すごいし、グツめ男性がやったら余計に案件。手持ちのカードの中では最前の一手というのが分かる。
 さらには、「初めてゲームを入れた人」ではないのも効いてる。既にゲームを始めてる人がいて、「面白いからやろうぜ!」と声をかけてくれることで、最初に始める際の心理的ハードルを緩和したり、メタ的な「そんなゲームやっちゃダメだよ!」という印象を緩和してる。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 111月のネタハガキ東西戦。お題は「ありえなくはないけど……やっぱり変! なジャンプの付録を考えよう」。11/26、いい付録の日にちなむらしい。来週やればいいと思うんだけど、来週は絶対にやりたい記念日が控えてるんだろうな。
 東。ギザ10さんの「感動した時涙を拭う為のティッシュ一枚」。実現できそうなのが良い。今回のお題は実現性を捨てるか否かの2つに分類できそうですが、このネタは実現性故のショボいアイテムに無理矢理理屈を付けてて面白い。
 さばねこさんの「他誌の人気マンガの小冊子」。荒唐無稽に一瞬思えたけど、案外これ良さそうじゃない? 漫画業界、雑誌業界全体を盛り上げるために真面目にあってもおかしくなさそう。間違いなく話題になるし、人気漫画を一話だけ小冊子にするならサイズ的にもあり得そう。逆にジャンプの選抜作品が何になるかも気になってくるし、かなり好きなネタ。
 井の線亭ぽんぽこさんの「ビブラスラップ」。『呪術廻戦』関連グッズという解釈もできそう。絶対にキレイな音はならないが、ビジュアル的な収まりが良いのも好き。
 西。Airさんの「スーパーでつくだ煮と交換できる券」。大手スーパーチェーンとのコラボだったらあり得るかもしれない……と変な想像をしてしまった。特定の月曜日だけつくだ煮を大量生産しててバイトの人が困惑したりして。
 だもんさんの「尾田先生の形した弁当のしょうゆ入れる容器」。これ良くない? これ実現するべきじゃない? とテンション上がったという意味で優勝。まぁ、基本使い捨てだからせっかくもらっても使いづらいって問題はありますね。
 はじけて、あきひろんさんの「DEATH NOTE」。厳密にはイラストの中にテキストがあるだけ。ものすごくシンプルながらあのノート特有のフォントが再現されててツボは押さえてる感じがすごく良かった。とはいえ、イジメ助長とか問題になりそうだから実現は無理だろうなぁw 仲の良いグループ内の遊びだったら結構楽しそう。心臓発作のフリとか、死ぬ前の行動の無茶振りとか。まぁこれも親に怒られそうだな。

次号予告

 『アンデッド』が表紙と巻頭。本編的にカウントダウンの発表とかあってもおかしくなさそうだが、カウントダウンってトップ層の作品しかやらないんだっけ?
 予告ページ全体が「不○○」で遊んでてプレゼントページに似た楽しさがありますね。面白いんだけど、「不治」を「おさまらない」と読むのはルール違反だと思う。

目次

 JUMPマニアッククイズ。次号が1年の最後の号なのでおそらく出題は今号が最終回だと思うんだけど、次号、このスペースに何が書かれているのだろうか。「ありがとうございました」的などうでもいいコメントだろうか。

愛読者アンケート

 新連載についてと、SNS。最もよく見る時間帯。24時から28時かな。寝る前に急いで「置いてかれる~!」とまとめて見てます。関係ないけど、ブルースカイのアカウントがあるので、そちらもよろしくお願いします。

総括

 何もかもが遅くなりました。今週は火曜に大きめな私用があり、出鼻をくじかれたというか、やる気が出づらかったんですよね。知らねぇよって話ですが。

 ベスト作品。新連載。良かった。好きでした。次回以降は全然分からないけど……となる初回も珍しいですね。
 次点は、読切と『キヨシくん』。

 ベストコマ。『ひまてん』の近衛さん。シンプルにめちゃくちゃ面白かった。近衛さんの神出鬼没ギャグ、今後もシリーズ化してほしい。

 ベストキャラ。『シド・クラフトの最終推理』より、ズック・ハキナ。命令形なのが面白い。
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