北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2025年09号の感想

 「殺連」のイントネーションが思ってたのと違った。アニメ化でたまに起きる現象。ジャンプ作品だと「ボッスン」「殺せんせー」あたりが有名だろうか。もっといろいろありそう。面白そう。

表紙

 『逃げ上手』。4周年だそうで。最近のジャンプのデフレした感覚だと「めっちゃ長期連載じゃん!」ってなりますね。実際にめちゃくちゃ古株ってことになるんですが、作品だけでなく松井先生は今の連載陣だと普通にめっちゃベテランなので重鎮感が増す。結局強いベテランが生き残る世界……と考えるとちょっとイヤな感じもするけど、今週終わる(今の感覚だと)長期連載の作品は若手のデビュー作なのでそんなこともないですね。

J金未来杯結果発表

 『信号オールレッド』が優勝ということで、おめでた~。今回は珍しく私も「一択でしょ」くらいの確信を持ってて、それが本当に当たったのでそういう意味でも嬉しい。いくら確信を持ってもよく外れるので。屋宜先生の『ゴブリンナイト』が優勝しなかったのはマジで謎です。ジャンプ読者のことが何も信じられない(しつこすぎる)。
 ちなみに金未来杯、優勝賞品が連載だと誤解されがちだけど、あるのは名誉だけで、たまたまみんな連載に至ってる、という慣例があるだけです。ただし優勝作の連載化とは限らない。ややこしいですな。普通に「優勝で連載枠ゲット!」と煽った方が盛り上がると思うんですが。
 今回の優勝作は拡張性もある作品(設定)だったと思うので、人気が高かったのならこのまま連載化という未来を期待してもいいかもしれない。まぁ、これで全然違う作品が始まって「なんでだよ!」とみんなでずっこけるのも伝統芸能で楽しい。
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 年末の振り返り記事でも金未来エントリーからは本作だけを選出してるので見てくれ。みんなと好みが一致してるのが珍しい。

読者プレゼント

 パフェ。パフェの撮影ってどうやるの!? と変なところに気が行ってしまった。撮影用のパフェなんてこの世に存在しないと思うし、持ち帰りのパフェもあり得ない。そう考えるとパフェのありがたみが増すというか、お店でのみ食べれる特別な食べ物って感じで良いですね……。それはさておき、だとすると考えやすいのは自作。頑張りすぎじゃない? ただ、そういう疑いを持ってよく見てみると、クリームとプリンが安っぽい気がしてくる……。マジで自作なのかもしれない。というかプリンはプッチン?
 ちゃんとパフェの構成メンバーでダジャレを用意してて凝ってるし、週ちゃんのアワードでこの回出てこないかな。制作裏話が聞きたい。

巻頭カラー『逃げ上手の若君』188話

 巻頭でモテ散らかす若のラブコメ回に振り切るかと思ったら、意外と地味。ラブコメの助走に徹してる。いや、この手の恋愛事情って歴史物における鬼門の一つだと思うので、そこを松井先生がどう料理するかが堪能できて普通に面白いんですけどね。もっと分かりやすいオモシロをぶつけてくると思った。松井先生はそういう計算するタイプだと思うので。逆に言うと、「巻頭ブーストがあればこのくらいの若比率で十分戦える」ということなのかもしれない。
 ということで、結論。一旦の結論。重婚。総取り。1人戸籍がないけど大丈夫なのだろうか……とかマジで無意味な心配をしてしまった。天皇の血筋よりも雫の子の方が出自が神々しい気がしてきて怖いですね。『スターウォーズ』だったら選ばれし子不可避って勢いがある。

『アオのハコ』181話

 大喜も重婚すればいいのに(父娘)。
 本編。中三から高校に入るまでの中間期間、1人休まずにバスケを続けていた千夏の前に現れる大喜。まさに夢佳と入れ替わるように出会うのが良いですね。正直こういう「物語が始まる前から結ばれていた(因縁があった)」みたいな話は「自由意志はないんですか!?」って気がしてあまり好きじゃないんだけど、この夢佳の代わりというのはなかなか良かった。単に夢佳が好きすぎる可能性。
 まぁそんな大喜との本当の出会いをエモく描いてたけど、今重要なのは「夢佳がサボってる間も頑張ってました」という話。ずっと試合に出続けてる千夏が再び入った夢佳を抜き去る、というのが2人のバスケ人生の反映になってて良いですね。

ONE PIECE』1137話

 古代巨人族と、エルバフの血と、差別。なかなか面白い。2年後以降かなり顕著だがこの手の社会問題が当たり前のように出てくる。いや、元々この世界には存在したが、ルフィの旅が世界の中心(真実)に近づくに従って露見するようになった、という感じかな。「同じ巨人族」のくだりとか超良かったです。
 アロアロの実。矢印の具現化はさておき、白矢印は未来の確定軌道らしい。ちょっと意味が分からないというか、今回の描写だけだと「普通に蹴るのと何が違うんですか?」という感じ。実力以上の速度で蹴れるって話かもしれないけど、本作のマッチョな世界では鍛えた結果その速度で普通に蹴る人がいてもおかしくない。まぁ、アレか。漫画映えする描写と、謎のロジック自体が面白いってやつか。『呪術』でもいたよね。名前忘れたけど、おじいちゃんがアニメーターみたいなこと言い出して笑った記憶。比べてみると「謎のロジック」の度合いが『呪術』はずば抜けててどうかしてるな。今回『ONE PIECE』にしては七面倒くさいと感じたけど、よそと比較したらあまりのシンプルさに感動してしまうほど。
 シャンクスのそっくりさんについては、正直「これ以上ややこしくしないでくれ」という気持ちが強いので、単に尾田っちのイケオジデザインのバリエーション不足という解釈にしたい。

センターカラー『アンデッドアンラック』239話

 カラー3ページで最終回。複製原稿はナシ。このままずっとナシならいいのですが……。
 カラー。本編が結婚式らしく、式での集合写真。男女がほぼ同数揃っててすごい。何気にめちゃくちゃ珍しい男女比なんじゃないかしら。今まで意識してなかったけど、他にはないすごいことを達成していたと言えるのかも。
 それはさておき、結婚式。本作の物語的には納得なんですが、『夜桜さんち』もついこないだ結婚式やってたばかりなので「またかよ!」みたいな気持ちにはなった。正確には「あっちは最終回の手前で済ませてて良かったね!!」。いやマジで2週連続で結婚式最終回だっったら笑ってしまうというか、下手すりゃ本作を陳腐に感じてしまう可能性すらあったと思う。まぁ、物語の内容を考えれば「なんで今更結婚式やるんだよ!」とスパイ一家に文句言いたくなるのが自然ですが。
 本編。2人が式に遅刻。それぞれボーイズグループ、ガールズグループの補助を受けて式に急ぐのだが、その行動原理が “先に着いて” “今後の主導権を握る!!” なので笑った。しょうもなさすぎる。だったら普通に覚えとけ。とかいろいろ思うけど、同時にちょっとリアリティも感じられるバランス。妙に生々しいというか、本当にこういう夫婦いそうだと思えちゃう。片方だけならザラにいるのではないか。
 そのしょうもない行動原理で超急ぐのが楽しく、最終回らしい気持ちよさに溢れてるんですが、その移動手段がちょっと地味で残念。否定能力も超常現象もない世界なので仕方ないんだけど。あと、行動原理がおかしいのは2人が変人だからなので、急ぐのは2人のチカラで行ってほしかった気もする。まぁこれも同じ理由で仕方ないのは分かる。逆に言うと、この地味さが「戦いは終わったんですね……」という感覚に繋がってむしろ魅力と言えるかもしれない。
 そしてチューしてエンド……と思ったらしない。マジか。意外すぎる。『夜桜さんち』以下のチュー描写かよ。いくら何でもカマトトぶりすぎだと思う……というか、本作は他人と触れない風子が謎の全裸男性に誘惑されまくるところからスタートした話なので、最後に接触でハッピーエンドになるものだとばかり思ってました。超意外だ。
 終わり。普通に楽しい最終回でしたけど、マジでチューが意外……。まぁ、今更肉体的な接触をありがたがる関係じゃないってことなのかもしれないし、それはそれで分かるんだけど。

『SAKAMOTO DAYS』198話

 ディナーショー(?)会場での大立ち回り。ピアノマンをどう料理するのかと思ったら、まさかの暗転。正直ピアノ要素がそれほど活きてないと思うのでその点はイマイチだが、坂本がシンを背負っての目瞑り無双は分かる。アニメの再現だ。マジでちょうど、テレビ放送時点では最新回である、遊園地でのヒーローショーとの一致(反転)ですよね。私はネトフリで1話先に観ちゃってるので正確には「1つ前だと最新回だよね!?」という感じ。まさかの弊害……。この手のアニメ放送と呼応させるような仕掛け、『呪術』の頃からよく見かけるようになった気がして、なので「芥見先生の計画性すげぇな」とか思ってたんですが、ひょっとすると編集部(かどこかの大人)との連絡がものすごく密に行われるが故の産物かもしれませんね。何にせよ、知らなきゃ何も違和感がないほど自然で、それでいて知ってると「キレイに反転してる!」と感動できる、すごい回でした。他のアニメ化作品、観てないのもたくさんあるけど、ひょっとしたらこういうアニメとリンクさせる演出見逃してたのかもなぁ。悔やまれる。
 てか、だとすると、あの遊園地の時点でシンは「あのときの作戦だ!」とピンときたわけで、かなり感慨深かったのでしょうね。てか、過去にやったことがあるから思いついた、という感じか。

『カグラバチ』65話

 チヒロの成長速度がえぐいのは父の持つ「刀匠の目」を引き継いでるから。理屈としては面白いんだけど、父の「鋼の状態を目で見極める」というのがちょっと無理あるというか、目以外にも音や触覚の情報も大きいと思うんですよね。「刀匠ってもっとむずくね?」と変な方向の違和感。
 勝負はお預け。結構ずっこけたが、まぁあの戦いで一番おいしいのは勝負が成立した時点、ということなのかもしれない。だとするとちょっと納得できる。お預けによるギャグ感も楽しいし、チヒロ陣営が作戦の遂行を第一にしてるのも良い。逆に作戦を二の次にすると損をする。
 京都殺戮ホテル。急に『SAKAMOTO』みたいなふざけた名前。
 娘との会議。「どうせ記憶を消すから」とかなり扱いが雑になる面々と、自分と重なるところがあるから肩を持ちまくるチヒロ。まぁ、チヒロの場合は自分と重ならなくても普通に気持ちが揺れてた気もするが。チヒロの甘さを引き立てる存在とはいえ、忍者連中のドライさ、合理的な思考は結構好き。それでいて冷酷にはなりすぎず、「結論が出せない以上沈黙」という感じだったのも良い。なのでチヒロがガチで対立するのではなく、チヒロのあまちゃん思考に引きずられるのが微笑ましい。柴さんもそうだけど、チヒロの子供性が強調され、そここそがヒーローとしての本質、という扱いになるの良いよね。

センターカラー『悪祓士のキヨシくん』28話

 決戦前に学校。守るべき日常、そしてより分かりやすい目標としての体育祭を持ってくるのが良い。しょうもないとも言えるんですが、そのしょうもない日常をキヨシは大事にしていて、そのチグハグさが本作の魅力なのでしょう。
 そんな学校。個人的にはオカルルコが好きすぎるというか、インパクト強すぎたので早乙愛さんのことすっかり忘れてました。ごめんね。けど、そのあと早乙愛の出番のすべてを無に帰するオカルルコの出番に歓喜してしまった。完全に愛すべき学園生活代表じゃん。キヨシにたぶらかされるのも最高。前回は年上お姉さんに誘惑される回でしたが、今回は逆にキヨシが王子様ムーブを華麗にかます。ラブコメが本格化する作品ではないと思いますが、このラブコメの予感くらいの段階はかなり好きです。コミュニケーションに悩みを抱えてるキヨシのキャラクターとも合致するテーマですし。
 公的機関と連携が取れてるのかは怪しいが、少なくとも働きかけての決戦。「日常を守る」というテーマにふさわしい描写ですごく好き。『鬼滅』でもこういう描写がもっと欲しかったし、絶対面白くなると思ってたんですが、意外と少なかったですよね。『アンデッド』は逆に無視する方向に振り切ってて「非否定者への興味はないんですか?」という感じもあったけど、本作はそこを丁寧に描いてて良い。正義の組織的な話するなら掘り下げれば面白いテーマだと思う(『アンデッド』は正義の組織って感じではないが)。
 ラスト。オカルルコがスーパーヒロインムーブをかましてエンド。あまりにおいしい出番なのでちょっと笑ってしまったレベル。このテンションが維持されたら最終回への登場間違いなしだと思う。タイミング的にすぐ最終回のこと考えてしまう。

『シド・クラフトの最終推理』9話

 沈む船の中でスフレの捜索。「脳内劇場」という推理シミュレーションが面白い。ふざけたノリだけど、天才探偵の推理力を示す意味ではかなり全うな場面だと思う。そして「方向性と結果は合ってた」というオチも良い。
 んで、長期的な悪役からのメッセージ。そして水攻め。犯人のミスに気づくわけではないので、「なんでわざわざヒントなんて残すんだ……」とか思っちゃいますけど、まぁこれは今後ゼロさんのキャラクターが紹介されたら納得できる可能性もありますかね。
 水攻め。答えにはたどり着いたが、時間が足りず万事休す……からの酸素補給キス。最近流行りすぎである。どいつもこいつも水中でキスしすぎ。まさか『鵺』『アストロ』に続く3作目が現れるとは。そのくせ結婚式をあげる完結作品ではどいつも真正面からのキス描写を避けてるのでマジで混乱する。脱法キスシーンかよ。そして、本作はラブコメミステリーということで『名探偵コナン』とネタが被っちゃって大丈夫なのか……みたいな心配も別に湧いてくる。『14番目の標的』、そしてセルフオマージュの『黒鉄の魚影』。個人的には脱法キスシーン的な言い訳っぽさが一番薄い(別にロマンチックなものではないと割り切ってる)『アストロ』が一番好きかな。
 脱出。困ったときのルルさん。頼りになりすぎる。頼りというか、便利すぎる印象も少し湧いてきたレベル。今後もお世話になる予感がすごい。怪盗キャラの扱いがこうなるとは思ってもいませんでした。

『あかね噺』143話

 パリ落語。落語以前にまんじゅうも知らない人に伝わるのか……という前フリの部分はちょっと無理を感じた。別に「何かおいしい食べ物」と伝われば普通に問題ないでしょ。別に「私はズンドコベロンチョが大好物でして」とかでも全然成立する。ましてや落語の専門家(海外公演にも詳しい)なのに。ちょっと作劇の都合を感じる。
 とはいえ、まんじゅうを知らない人相手だからこそ今のあかねの表現力のすごさが引き立つ、という流れは良かった。まぁ、今回の場合はあかねが知らない人用にチューニングした成果、と評価する方が正しい気もするが。「まんじゅう? 何それおいしいの?」というリアクションの客の反応を見つつ、「それならいつもよりも念入りに描写を入れて……」となるのが今回の真価だと思う。
 あかねの顔。前回気になってたけど、マジで平時でもちゃんと大人を感じさせる顔になってて感動した。出てくる人の人種も豊かになって馬上先生無双が止まらない……と思ったら帰国なので少し残念w

『ひまてん!』27話

 カンナ。作者に愛された女すぎる……と思ったが、女優デビューということで話にバリエーションが広がって面白そう。私にグラビア知識がなさすぎるせいかもしれないが、グラビアアイドル設定にはそれほど話の展開に可能性を感じなかった。
 手頃な美容室を探していたところ、殿一マム登場。そう来たか! 殿一のプライベートの掘り下げはほのかが担当すると思ってたので意外。しかし、母親が出てくるときにも「職能」が絡んでくるので笑う。徹底ぶりがマジでえげつない。
 からの弟妹を連れて遊園地デート。殿一のプライベート(家族関係)はカンナが担当なのか。今んとこ、ほのかがアイデンティティクライシス起こしてる印象もあるけど、ほのかは「普通の学生としての殿一」担当という感じになるのかな。さすがに遊園地デートは職業要素絡まないと思うのでかなり苦しいが……(これで絡んだら最高ですね)。

『発表してよ!ハカセちゃん』四谷啓太郎

 読切。15ページ。『メムメムちゃん』でお馴染みですが、私は出張版のときに読んだきりなので「人気者なら別に私が読まなくても……」と若干のめんどくささも感じつつ、読み始めたら「さすが人気作家は普通に面白いでげす」と降伏した形。降伏というか、「そりゃそうなんでしょうね!」みたいな。片目隠れにメガネを合わせるセンスが素晴らしかったというか、個人的にめちゃくちゃ好きでした。そりゃ人気出るわ。
 本編。突飛な発明(薬)をしたが、発表するとマスコミに変な(下心を)詮索をされるのでは……と恐れて発表しない。という短編を3回繰り返してから、それらを踏まえたクライマックス。見事であった。発明の内容やキャラも楽しく、最後にしっかり物語的にキレイなオチがつくのも快感。贅沢を言えば3つの薬はすべて使ってほしかったのだが、透明薬は「見られる」オチと壊滅的に食い合わせが悪いですね。
 というか、最初読み終えたときは反射的に「巨大化だけで良くね?」とか思ってしまったんですが、巨大化しても服は巨大化しない設定なのですね(ケモでも破ける)。だから裸を毛で覆うためにケモ薬が必要だったと。事前のイメージが嘘なのでちょっとずるい気もするが、クライマックスの1コマだけ見れば「服は巨大化しない」のルールがはっきりと伝わるのでそこはやはり見事。巨大ケモの際にはメガネをしてないので、そこも分かりやすさの一因だったのではないかと思います。反射的に読み間違えたという話から分かりやすいという結論に至るのは我ながら無理も感じますが、「よく見ればしっかり分かる」という意味で丁寧。ケモ薬だけかと思わせて実は……という引っかけの描写もうまかったと思います。
 終わり。個人的には巨大化薬が一番好きでした。ちゃんと服着てるから一番健全なはずなのにちゃんと変態に見える、というマジック。

センターカラー『僕とロボコ』218

 『野生の島のロズ』コラボ。ロボコが一方的に絡んでるだけなので笑ったと同時に安心もした(洋画ファン)。ただ、この「勝手に真似てるだけ」感がいかにもロボコらしいですね。それはさておき、『ロズ』はマジで楽しみな映画で、おそらく絶対面白いのでみんなも観てくれ~!! という気持ちがでかい。別に上映期間被らないからどっちも観ようぜ。
 本編。テレビがロボコに密着。『超巡』でもあったけど、ギャグ漫画だと定番のシチュエーションなのですね。まぁ、本作も既に似た話やってた気もする。
 ロボコの張り切りと自意識がディレクターを置き去りにする。もちろんロボコが大ボケなんだけど、それを目の当たりにして黙認するディレクターもどうかしてる、というバランスになってるのが面白かった。
 完成品。嘘が土台になってるが、密着取材の内容はパッと見リアルっぽくなってるので面白い。というか、タチが悪い。あと「佐藤琢磨」のくだり超面白かった。宮崎先生のこういうギャグ好きなんだよなぁ。荒唐無稽なんだけど、字面は「ちょっと分かる」ってなっちゃう。
 ロボコは家電を使わない。ツッコミがなかったからそれ自体は良い話風になってたけど、普通に意味が分からないでしょ。殿一だって家電くらい使うんだからロボコもいいだろ。まぁ、そこからのウーバーイーツオチは良かった。良かったが、個人的に『火ノ丸相撲』の八宝菜の修行(100円で八宝菜を作れ)を思い出したので、何か勝手に勝った気分。

『しのびごと』18話

 新たな学園の日常。隣のクラスのイケメンくんが登場。そいつも忍者。だが味方。ただしアオイさんの敵かもしれない。たぶん敵のまま終わるが、「イヤな奴なだけで悪い人ではない可能性も?」と少し感じた。
 こないだのトビと同じで、突発的なパワーアップの術を行ってる様子。忍者の里には伝わってない技術かと思ったけど、そうでもないのね。だったら「里の人たちがヨダカに教えてやれよ」って思っちゃう。そもそもオペさんもいるし。オペさんレベルだと知らないこと、という線もあるが、それはそれで違和感あるかなぁ。本当に難しそうな気がするのだが、どのように処理するのだろうか。
 そんなイケメンくん。単に強いだけではなく、学園生活に送りながら、周囲の人をごまかしながら戦うスキルがめちゃくちゃ高い。マルチタスクが壊滅的なヨダカとは対照的。たしかに学園の恋人という任務にも適性を感じる……が、それは能力としての適性であり、アオイさんという個人を踏まえた適性ではない。という対決。

『魔男のイチ』19話

 精神世界にゲットしたポケモンが住み着いてる。ちょっと精神世界設定は安易すぎると思ったが、今後の拡張にはワクワクを感じてしまうし(開墾とかしてほしい)、そもそも安易と感じた精神世界設定もまぁ『BLEACH』とかでお馴染みだからな。文句言ってもしゃーないのかもしれない。
 反世界さんは早々に撤退。普通に萎えるというか、 “多勢に無勢” を恐れて逃げるのがめちゃくちゃダサい。普通に「有象無象なんて怖くなくない!?」ってなった。とはいえ、デストゲが背中合わせになったコマにはちょっとときめくものがあったな。嘘。ちょっとではない。

『キルアオ』86話

 パイカルを元に作った短期間だけ元に戻る薬。藤巻先生が意図的なのか偶然なのかはちょっと自信がないんですが、ラストに至るまでのすべての場面、完全にシリアスというよりは「シリアスのフリをしてる」感じがしたので、「最後にずっこけるような変身が待ってるんでしょう?」と期待してしまった。そしたら、予想外の変身は間違いないのだが、まさかの青年期、つまり全盛期。意外だ。マジで話が進んでしまう。下手すりゃ終わってしまう。赤ちゃんになるとかおじいちゃんになるべきじゃないのか。
 バトル的なワクワクは当然するのですが、正直好みとしてはオジサンの方が全然良いと思うので、『SAKAMOTO』みたいに「今後の本気バトルはずっとこれです」みたいなことにならないといいな。もしくは白髭を蓄えた老年期に殺人術の極意にたどり着くので実はおじいちゃんが一番強い、みたいなそういうノリ。

『願いのアストロ』38話

 真っ向勝負でヒバルが勝つが、本当の勝利はそこではなく、あくまでもヒバルが王としての格を見せつけて勝つ。基本的にバトル漫画はどれも「格を見せつけた方が勝ち」となると思いますが、本作はそこをマジで徹底してて、表面上のバトルロジックにはほとんと注力してないのが面白い。面と向かって殴り合った上で、相手をホレさせて勝つ。どこまでも基本に忠実というか、圧倒的ストロングスタイルにこちらもホレボレとしてしまいますね。その格を見せつけるロジックの中に「弟」という要素が絡んでくるのもめちゃくちゃ良い。極道描写をガチでやるなら “破門よ破門!!!” という軽いギャグっぽい描写では終わらず、今後も執拗に組から狙われることになると思うんだけど、そこらへんのことはヒバル考えてるのだろうか。まぁ、だからヒバルの下で働かせる、という感じになるのかな。

『鵺の陰陽師』83話

 成長した学郎のバトルスタイル、というか本作のバトル全体に言えることかもしれないけど、高速移動を土台にバトルが組み立てられてるので見てて楽しいですね。必殺技を使う前の段階から派手。体術による攻撃の応酬が始まる前の段階で既に楽しい。
 根拠は分からないのに善戦する学郎。それは戦闘の中で成長してるからであり、その成長は怒りに由来する。この手の「戦いながら成長してるというのか……」みたいなやつ、定番ですけど、今回の学郎はそこに「忘れてねぇからな」というドラマが加わるのでめっちゃ熱いですね。熱さで細かい部分を吹っ飛ばすような展開なんだけど、その熱さに乗れてしまった。敵に対して強者としてのリスペクトはしっかり抱きつつ、「それはそれとしてクソはクソ」となるのがめちゃくちゃ気持ちいい。目標のブレなさ、見失わない感じがかっこいいというか、ヒーローとしての資質を感じちゃうな。んで、本作はそうなると「立派になりやがって……」みたいな感覚になれるのが魅力。

『ウィッチウォッチ』187話

 チャミーが新作のために水泳の練習。チャミーとスランプとかすっかり存在を忘れてたので、1ページ目で数秒フリーズしてしまったぜ。そういやめっちゃ重要キャラみたいな感じで登場してそれっきりでしたね。
 水泳の練習はしなきゃいけないし、ニコの前だと多少は頑張れるかと思ったが、プールには行きたくない。ので、ニコが魔法で解決。対象のみが感じられる架空の水を生み出す。その水が室内を、屋外を、街中を覆う。めっちゃ素敵でこれまたセンスオブワンダーを感じるレベルなんですが、よく考えたらこれ『ドラえもん』でありましたね。架空水面シミュレーターポンプ。映画だと『人魚大海戦』におけるキーアイテムとして有名ですが、ぶっちゃけ凡作なので、その元となった短編の「深夜の町は海の底」の方がオススメ(映画のあとにテレビアニメ版が放送されたのが謎である)。もちろんのぶドラ版もあるよ。原作が良いのは言わずもがな。
 別にパクリとか言いたいわけではなく、むしろ篠原先生はめっちゃ意図的に「俺流にアレンジしてやんよ!」という気概に溢れているのだと思う。過去にも『サイボーグ009』の「結晶時間」そのままの設定の回があったりするので。そしてちゃんと篠原作品らしいギャグや展開になってて見事だと思います(人気投票したらトップ層狙えるレベルの回だと思う)。
 今回の場合だと、タイトルにもあるように『ドラえもん』は深夜なのでね、真っ昼間にリゾード感覚を味わう意味で町を海にしたという違いがでかい。誰もいない町を海に変えるのはまさしくセンスオブワンダーでしたが、昼にするだけでかなり味わいが変わってくるので面白い。そして、後発らしくインフレで勝負してくる終盤もやはり面白い。厳密に言うと、インフレ度合いだと『人魚大海戦』もかなりのものなんですが、正直 “空の海だ!” という本作の方が良いと思う。あとはドラえもんという保護者の不在ですかね。スランプはいるものの、海に変えたのが子供自身という差は大きいと思う。自分たちのチカラでやったワクワク感と、子供の暴走というドキドキ感が良い。

『超巡!超条先輩』47話

 カラオケ。社会的な属性から一般的に連想すると一番リリちゃんがカラオケに縁がありそうなのに、彼女は蚊帳の外でリアクション専門になってるのが面白い。ゲーセンには出てくるがカラオケには出てこない。
 そしてローボが当たり前に参戦してくるのも面白い。いきなり出てくるのではなく、一旦カラオケマシンとしての役割を担い、満を持して自身が歌う。「歌う」の定義とは……と悩んでしまうレベルの話なんですが、それを当たり前に飲み込めるようになった現状が面白い。47話もの付き合いですっかり染められてる。
 キーアイテムとして出てくる蜂蜜のど飴も、ガチ感はあるが極度にガチすぎない牧歌的な雰囲気があって好き。ローボが食べるギャグも当然楽しいし、みんなが参加賞として手に持ってるときの収まりの良さ。

『白卓 HAKUTAKU』17話

 イジメカス野郎の佐野くん。この手の久々登場キャラには結構好きな作品でも「どちらさん?」となるんですが、今回はちゃんと「名前は覚えてないけどあのときのイジメカス野郎じゃないか!!」とテンション上がった。見所があると思ってたというか、初回の面白さの土台として彼の功績はかなり大きいと思ってたんですよね。浅くて平たい悪役かと思いきや、よく見ると血の通ったキャラになってて、「彼にも何か事情があるんじゃないか?」と想像を歓喜させる余地を感じさせる良いキャラでした。その後ただ浅くて平たいだけの悪役が出てくる度に「あのときの彼は奇跡だったのか……?」と困惑したんですが、たぶん初回は作品を練る時間が長いからちゃんと脇役のキャラクターも固められたんだと思う。
 そんな佐野くん。相変わらず良い、というかあのときの答え合わせのような回でしたね。かつてのイジメを後悔し謝罪までするが、一番のドラマは日隈のことを羨ましく思っていたと自覚すること。ここめちゃくちゃ良かったですね。心底バカにしてたし、下に見てたはずだが、その嫌悪感は羨望という敗北感に由来するものだった、と。『桐島、部活やめるってよ』における東出昌大神木隆之介みたいな関係。ちなみに2人とも桐島ではないです。『ゼルダの伝説』とか『AKIRA』と似た現象。
 佐野くんは良かったのだが、その後の日隈のリアクションは正直あまり噛み合ってないというか、それほど化学反応が起きてるようには感じなかった。まぁこれは単純に2人のドラマの分量が足りないって話かもしれない。佐野くんの大反省にピンときてない日隈、みたいな話でも面白そうだが、それだと今回改めて決意を固める、という着地に繋がらないから難しいですね。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 大河ドラマ『べらぼう』スタートということで、江戸時代の本作り特集。イーピャオのかつての専門分野らしい。そんなの勉強してる人だったのか。マジでイーピャオのことを何も知らない。
 ガチめの特集というか、マジで授業用の本をそのまま紹介してるようであった。面白いが若干「それでいいのか」的な気もしなくはない。せめて挿し絵は小山ゆうじろうに描かせてほしかったのだが、まぁ絵にも出版とは別の情報が詰まってるのでそこの解説も面白いですね。メタとか普通に驚いたんだけど、まぁ思いつくだけなら誰でも思いつくことなんだろうなぁ。それを分かりやすく、面白いバランスにするのは難しいのでしょう。

次号予告

 新連載だよドラえもん。サッカーと、マジで何も分からない2本目。本当に分からなくてちょっと面白い。思えば『白卓』にも似たバイブスがあったな。
 そんなサッカー。知らない原作と知らない作画。「そんなことある!?」ってなりますが、たまにあるのだ。そもそも本誌以外読まないし、大雑把にまとめれば和久井先生も西先生も知らない人という意味では同じ括りだったと言える。内容については、ヤンキーがサッカーに目覚める系の話らしい。ヤンキー設定最近だと珍しいかもしれませんね。
 さっきツイッターで見かけたのですが、作画の方、『ブルーロック』でスタッフやってたらしいです。よその人気サッカー漫画じゃないか!
まぁ未読なのでだからといって何も思うものはないのですが、スポーツ漫画が『アオのハコ』だけというのはどうかと思うので、頑張ってください。
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 そして2本目。謎すぎて面白い……とか思ってたが、作者が2023年のショートフロンティアで面白い読切を描いてる人だった。『妖精の飼い方』。2023年19号、マジオススメ。個人的に年間ベスト読切にしたので「やはり見る目があったな!」とガハハ系の気分。本誌に載せた読切はどちらも叙述トリックっぽい話で、それはさすがに連載だとやりづらいと思うので、内容についての参考にはなりません。結局謎です。とりあえず楽しみ。ちなみに、今週タイムリーな切り口としては、所詮金未来杯の敗北者じゃけェ…!(取り消せよ)

目次

 『アンデッド』完結系のコメントがやっぱり多い。先週と同じく、決して全員というわけではないのが逆に良い。マジで交流ない人は別にしなくていいと思うし(形だけの挨拶に意味も面白さもないので)。

愛読者アンケート

 漫画の単行本。漫画雑誌で読んだ作品を改めて単行本で購入したことが、ある。理由。コレクションと何度も読みたいから、かな。特典系ももちろんありがたいが、購入の理由とはちょっと違う気がする。
 初めて単行本を買うときのきっかけ。雑誌で読んでたが9割以上。人生の中で考えたらそれ以外もなくはないけど。そこまで熱心に漫画の単行本集めたいとは思わないので、評判の作品とかだと「アニメ化したら観るかも」になっちゃう。我ながら感じ悪いな……。ちょっと引いた。好きな作品がアニメ化されたら「漫画とアニメはそもそも別作品なので~」とか言うくせに。

総括

 やはり水曜深夜更新は難しい。なんで今までできてたんだろう。すごすぎだろ。てか水曜深夜でも普通に遅いと思うのだが、世の中のスピードについていけない。まぁ別についていきたくもないしな……という気持ちでいるから更新が遅いのだと思う。

 ベスト作品。『SAKAMOTO』。アニメ一致演出がシンプルながら、というかめちゃくちゃシンプルだからこそ感動してしまった。
 次点は読切。『発表してよ!ハカセちゃん』。あとは『アンデッド』。

 ベストコマ。『魔男』デストゲの背中合わせ。ときめくものがありました。2人は何キュアなんだ。

 ベストキャラ。『白卓』の佐野。掘り下げがいのあるキャラだと思ったので、もっとちょくちょく出してほしかった気持ちもありますが、久々に一度出てきてそれっきり、というのも美しかったと思います。
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