北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2025年16号の感想

 『デアデビル ボーンアゲイン』めちゃくちゃ面白いです。

表紙

 『アオのハコ』。「結婚式の二次会ですか?」という感じ。いや、参列者にしては大喜が主役の格好しすぎてるのでちょっと違うか。とはいえ、白にアオを足すデザインはなかなか良いですね。本作らしいけど、本編では絶対に着る機会がない。

読者プレゼント

 カンフーの象形拳ならぬ懸賞形拳。ダジャレも撮影も気合いが違うな……。単純にかけられてる労力が他の週と違うのが一目で伝わってくる。賞品紹介のところでジャンプネタを盛り込んでるのも芸が細かいというか、マジで頑張りすぎだろ。週ちゃんのアワードで何かしら振り返られる回だと思う。

巻頭カラー『アオのハコ』188話

 スパダリ大喜に触れて性欲が湧く話、前回のオチで区切りがついたと思ったら普通に続くのね。「これ以上続いたらそろそろヤバくない?」と不思議な楽しみ方をしてしまったw
 周年の巻頭回らしく主人公カップルが人生を振り返り、最終的に今の隣の人に感謝、みたいな話。巻頭回らしい内容ではあるが、実際にやるのは2人で話してるだけなので「さすがに地味すぎない!?」とか思ってた。思ってたんだけど、最後にその地味さを巻き返すボムをドロップしてくる回でした。なるほど、巻頭回らしい計算を感じる。それはさておき、「普通にキスくらいしたらいいんじゃないかな……」とはなる。中学生カップルだと微笑ましくてニコニコしちゃうけど、高校生カップルでここまで健全だと少しだけ正気を疑ってしまうというか。まぁ、普段から一緒に暮らしてると逆にイチャつくきっかけがないので今の謎の関係に至る、みたいな感じか。
 キスの概念とか性欲の概念がない異常な人たち、というわけでは決してないのが良いバランスですよね。今回とかモロに千夏パイセンのリビドーを描いてるわけですし。

『魔男のイチ』26話

 バクガミ国の成り立ち。手頃な大きさの抱っこ用ぬいぐるみみたいな魔法が突然現れる。めちゃくちゃ分かる。あのサイズ感のぬいぐるみ抱くとマジで悲しい気持ちがどっかいっちゃうよな。うちのモルカーぬいを初めて抱いたときも本作のような感動に包まれました。劇中に出てきた浮浪者はほぼ私(王女でもいいのだがさすがにおこがましい)。真面目な話、フリーハグとかアニマルセラピーとかあるわけですし、抱きしめるだけで不思議と癒される現象は間違いなくあると思う。私はアイツが魔法じゃない可能性を睨んでいる。あのサイズの可愛い奴を抱かせてくれたら大抵「ポワッ」ってなる。
 今は誰も抱いてないっぽいし、国が栄えたのは観光なので、マジであのバクガミが魔法である必要ないよね。固有種のゲキカワアニマルで観光立国する話は普通にあり得ると思う。可愛いんだから魔法とかもうどうでもいいんじゃないかな……。
 それはさておき、等身大バクガミ様(初期)のグッズ化不可避だろ。マジで。みんな抱きしめて「ポワッ」ってなりたいだろ。マジな話、購入者は魔法を体験できると思うよ。
 そんなバクガミ様の良い話風の回想から国の歴史を説明し、現在の国民のちょっとヤバい宗教臭い雰囲気を見せつつ、回想で主役だった少女が大きくなって登場し、そのまま今の国の説明をしてると背景でピョンピョンしてるイチが現れて……という本話の流れが美しすぎる。あの少女が入ることで「激ヤバ宗教国家じゃんw」と一蹴する感じにはなれないんですよね。あと、個人的にぬいぐるみ状態のバクガミ様を見ると「私はこっち側でいいや」って気分になる。主人公への肩入れ放棄。殺そうとすなw(ピクピクしてるのは可愛かったけど)
 イチの登場をデスカラス視点で描いたことを考えると、おそらく母親(姉だが)役のデスカラスからしたら、イチに男の友達ができたのは喜ばしいが、ヤンチャな影響を受けすぎて心配……みたいな状態ですね。ちょっと今回面白すぎたな。

『SAKAMOTO DAYS』205話

 スラーの演説。一般人が殺連(サ↑ツレン)の存在に驚いてるけど、そもそも本作における殺し屋の認知度がピンときてない、という問題はある。というか、本作名物の「超絶バトルに居合わせる素っ頓狂すぎる通行人」を今後やりづらくならない? めちゃくちゃ心配になってきた。
 んで、スラーの目的。日本が銃社会になるらしい。『キルアオ』の校長も似たようなこと言ってたよね。殺し屋漫画の悪役は銃社会を目指しがち。謎のあるあるが生まれてしまった。
 総理は脅すし、雑なコメントには普通にキレるし、スラーさんやり方が乱暴すぎて心配になってくる。まぁ、ここで分かりやすいくらいクズな悪役にしたのは今の時代むしろ誠実と言えるのかもしれない。何でもすぐに悪役のバカな主張を真に受ける人が出てくる時代なので。「こんくらい極端にすれば大丈夫やろ」という本作の優しさかもしれない。
 スラーの目的は明らかになったけど、その動機はおそらく誰も気づいてなくて、リオン。思ってたより激重くんだったな。久々に晶が出てきたのは物語的には結構重要だったのかもしれませんね。今後いろんな人とリオンガチ勢対決になると思うので。
 てか、スラー(有月)の中のリオンが今後出てきて「こんなの望んでねーよw」とかなったら面白そうですね。本人同士なので伝える手段がない。

センターカラー『僕とロボコ』225話

 川崎フロンターレとコラボするらしい。ジャンプでJリーグっつったら馬上先生がいるのにどうして……と思ったら真っ先に馬上先生ネタが出てくるので笑った。通すべき筋。というか、今のジャンプだったら普通にサッカー漫画連載してるのでそっちも気になるんですが、そういうこと言い出したら馬上先生も以前はサッカー漫画やってたし……と無駄に話が膨らみすぎちゃうからかな。馬上先生がいない世界線だったら『エンバーズ』に言及してたのだろうか……と少し気になる。
 トラックを止めるロボコ……ではなく家長選手。実在の選手出して最初にやることがトラックかよw リアリティラインが分からなくなる。その後の活躍は尻すぼみというか、徐々に現実レベルに落ち着いていくので謎面白い。「高井選手が高い」も面白かったが、これはマジで死ぬほど擦られてるネタなんでしょうね。ちょっと同情する。
 というか、先日のあのちゃんに続いて宮崎先生の似顔絵仕事が多すぎる。好きだから嬉しいです。美形という分かりやすさに重きが置かれてないのがレアで良かったです。男性も普通にうまいからすごいよね。

『カグラバチ』72話

 家の前でずっと喋ってるので面白い。先週の緊張感どこいった。いや、緊張感がなくなるから話を跨いだんだろうけど。
 罪の正体。思ってたより超単純であった。剣聖がクズで乱心。まぁ、今後「あのとき実は……」みたいな追加情報が出る可能性もあるけど、まさかこんなにたった1人の愚行で話が終わるとは思わなかった。契約者全体は全然関係ないのにチクチク言われ続けてるので同情するぜ。まぁ、本人(サムラ)が罪の意識を抱くのは分からんではないか。
 まぁ、一応剣聖の乱心は妖刀に引き起こされたもの、みたいな感じになるのが予想しやすいところでしょうか。そうなると問題の根本はチヒロパパになるので、チヒロの物語としてもかなり面白そう。少なくとも剣聖の人選があまりに間違いだったので、現段階の情報だけでもチヒロパパはそれなりに追求されて然るべきだと思う。チヒロの行動原理である父親への信頼が揺らぐかもしれない、というのはかなり面白そうですね。
 そんな罪の話から、今行動を起こす理由として出てくるのが「予言」。剣聖の乱心もそうだけど、話がかなり雑……だよね……。乱暴というか。まぁ、元々そんな楽しみにしてた部分じゃないから別にいいか。
 最後に娘。 “今の見てた?” が良かった。「見れねーよ!」と言いたくなる魔力。父親と同じことやりたくて自分は目瞑ってるのに、平気で “今の見てた?” と言っちゃう緩さが微笑ましい。
 そして、休載宣言。ひょっとしたら表紙やるよりも人気作の証と言えそうな計画的な休載。とはいえ、もっとみんな休んでいいのよ。みんな等しく休むくらいのシステムになるのが望ましいと思うので。

『あかね噺』150話

 監修の(元)けい木さんが真打になったと告知が入ってて驚く。本作を読んでると真打の価値が身にしみるというか、物語がそこで終わっても不思議じゃない感。
 本編。志ぐまの芸に向けたロードマップ。指定された3つの噺を極めるといいらしい。めちゃくちゃ具体的というか、建設的というか、分かりやすすぎてちょっとゲームみたいな印象すらある。特定のスキルをマックスまで振ると隠された必殺技を覚える的な。なので「そんなことある?」というのが第一にあるのだが、まぁ3つの噺を土台に何か大きな仕掛けがあって蓋を開けてみたら大納得、という可能性もあるのでとりあえず期待か。
 先代がたどり着いたのはあくまでも「たまたま」であり、弟子や他人が狙って目指すものではないらしい。これは分かりますね。そりゃ内容によってはそういうこともあるだろう。ただ、それがあまりにレアだと伝統芸能として全体で見た場合、後ろの世代が重圧なり意識したりといろいろ不都合が生じる。伝統芸能ならではの困った話としてかなり面白い。口伝で伝承していくものなので、個人の資質に依存しすぎた芸はどうすればいいのか問題。
 んで死神ゲットだぜ、ということでメガネ。メガネムーブを決める決めごとメガネ、というめちゃくちゃメガネすぎるメガネなので嬉しい。あかねもメガネをかければいいと思う。

『ウィッチウォッチ』194話

 ラブカと生徒会。今の会長が極度の変人なので彼が卒業したら生徒会はどうなってしまうんだ問題。ジキルは現会長に憧れてるけど、彼が継いだとしても同じ路線(ベタキャラ大喜利)にはなるはずもないわけで、ふざけたキャラなのに継承というテーマが丁寧に掘り下げられてて面白い。再現性がゼロだもんな、現生徒会。主要メンバーの卒業で総崩れ。
 ジキルが行動逆転。「前進しようとすると後退する」とか普通に面白そうなんだけど、体の動きは前進のままっぽいので、ルールの運用と、実際の彼の動きがどうなってるのかがよく分からなくて惜しい。惜しいというか、動きの表現に漫画の限界を感じる。
 ハイド発現で事態がこじれるが、とりあえず一般の生徒に被害は及ばないようなので一安心。この絶妙に緊張感がないバランスは笑った。一瞬焦るがすぐに「別に放置でもいいのかな……」ってなるし、あまりにみっともないので「さすがに可哀想か……」ともなる。
 んで、ラブカが活躍して、人の役に立つことを知る。ラブカがちょうどよかったのは分かるけど、ハイドが逃げようとしたら近づいてくるわけなので、捕獲は結構簡単だったんじゃないかという気もする。まぁ、遠隔攻撃で瞬殺できるならそれが一番か。

『しのびごと』25話

 オペさんの声に安心するヨダカ、改めて可愛い。よく懐いたペットのような愛おしさがある。帰宅したらシッポ振って玄関まで来てくれそう。
 ヒバリがカワセミとめちゃくちゃ相性が良い(メンタル攻撃的に)。バトルとは関係ないところでの頼もしさに笑ったのだが、メガネは普通に似合ってると思う。というか、カワセミがメガネしたまま戦えるなら、ヒバリもメガネかけ続ければいいのに。
 カワセミ、本来なら死んでるはずらしい。血界の内容を推測しながらバトルを進める感じかと思ったら、それどころじゃない謎が出てきたでござる。死体の再利用かと一瞬思いましたが、彼には普通にプライベートがあるっぽい(メガネ買ってる)ので違いますね。
 今週のオチ。今週も見事である。あまりに気持ちいい。今週出てきた要素がものすごい勢いで収束して、「そう来たかぁ!!」と膝を叩きたくなるラスト2ページ。やっぱ最高だな。連載形式で読む際の気持ちよさがちょっと頭一つ抜けてる。

センターカラー『SWIMEST』雪一

 読切。9連読切企画の5/9。タイトルの通り水泳です。競泳。『ベストブルー』を思い出しますなぁ!(お前だけだよ)
 カラー。いつもの左ページはモノクロでアバン、ページをめくって右ページにカラー扉。ここの自由は利くのですね。まぁ、いつもの読切でもたまにあるからそりゃそうなんだろうけど、9連企画の一括り感もあってちょっと意外でした。
 筋肉隆々の主人公、からのさらなるガチムチ登場。陰キャっぽいガチムチがモブ女子たちにモテてる絵面、なかなか魅力的ですね。ただ、競泳にあそこまでのビルダー体型って不向きなんじゃないかと少し気になる。国際的な大会で見る競泳選手ってあんなバッキバキに分かれた筋肉じゃないというか、表面は柔らかそうだけど奥に筋肉はしっかりありそう、みたいな感じだと思うんですよ。本作の筋肉は一見して「筋肉すげぇ!」とはなるけど、「泳ぎ速そう!」とはあまりならないというか。まぁ、所詮はテレビでしか観ない、それも雑に観てるような人の素人考えなので、実際の筋肉考証は詳しい人に任せます。というか、誰か語ってくれ。是非とも聞きたい。
 第一の対決。スタートのみの描写で、負ける。ゴール後の2人を絵一枚見せるだけで勝敗をハッキリ示すのが見事でしたね。決めゴマがめちゃくちゃかっこいい。しかも静的な決めゴマで、筋肉も関係ないので意外。
 主人公、普通にクズムーブを繰り返すのだが、それでもしっかりチャーミングなキャラクターになってるのですごい。安易に好感度を上げる描写だけで構成するのではない。なかなか難しいことだと思うんですが、平然と成立させてるので超良かった。クズ主人公を愛せるのはフィクションの醍醐味だと思うのですごく好きです。少なくとも作品としては、キャラクターとしては。実際に近くにいたら普通に嫌いなまま終わりかねないけど。
 暴力ヒロイン。今時暴力ヒロインは流行らないので暴力を振るったら彼女が吐血するルールを付与しました、という謎すぎる運用がされるのですが、その吐血ルールが実は心臓病というクソシリアスな話だったので笑う。これはちょっと無理があるだろ。暴力振るって吐血がもう1ミリも笑えなくなる。変に暴力ヒロインの言い訳を用意したら全体がチグハグになってしまったという感じだろうか。普通に暴力ヒロインを出せばよかっただけの話だと思う(私は普通に好きなので)。
 んで、話がシリアスになってから気づかされる、ウサギとカメの例のレース。なるほど、中学で世代最速の記録を出したら、その後タイムを更新できずにいる主人公をウサギとするのは面白いですね。厳密に考えるとちょっと違う気もするんですが、何となくのノリでは分かるし、話としてはめちゃくちゃ面白い。カメに追いかけられるアキレス側の苦悩、みたいな雰囲気も感じる。
 クズ主人公も愛せるようになるのが本作最大の魅力だと思うんですが、それはさておき「トロ」という蔑称であるあだ名は改めた方がいいと思うよ……。『ヒロアカ』のかっちゃんだって反省してたわけですし。
 んで、主人公が急成長。 “闘争心を煽るためさ” という一言が成長の理由であり、それまで停滞してた理由でもあるのが見事ですね。ウサギとカメの話と絡めたのも利いてるし、勝敗のロジックとしても本当に良い。本当にすごく良く出来た話だと思う。記録競技って理屈を示しにくいと思ってたけど、そこに説得力があり、物語と不可分になってるのが素晴らしい。
 息継ぎナシってルール的に大丈夫なんだっけ……と気になって軽く調べたのですが、どうやら息継ぎは自由らしい。ややこしいが、ずっと潜水は禁止。ただ、闘争心を煽られた若者が無理して息継ぎナシで泳ぐのは普通に危ないというか、大人が止めなきゃいけないやつだと思うよ。てか、今回のに味を占めた主人公、今後も息継ぎナシで頑張る方向になりかねないだろ。100m、50秒弱を息継ぎナシを当たり前にするのは大丈夫なのか……老婆心がヒートアップしてしまう。
 終わり。すごい良かった。話も良かったし、主人公のキャラクターも良かった。ああいうクズだけど、クズさを含めて好きになれるタイプの主人公ってコメディ以外だと珍しいと思うので、それが成立されてた段階でちょっと負けた気分。

『ひまてん!』34話

 いきなり全裸なので笑う。とはいえ、よく見ると体を張ってるのはカンナだけなのが本作らしいバランスか。安易なエロに思えても、彼女はエロを喚起する体が職業的な武器であり、おそらく努力の結晶だと思うので、全裸を見ても「ナイスボディ!」とカラッとした感じになる可能性がある。窃視的ないやらしさが少ないというか。グラビアアイドル属性面白いですね。便利というか、意外と奥が深くて興味深い。
 ホラー映画。観たあとにまともに夜道歩けなくなるほどホラー苦手な人がいたら普通に観るのやめた方がいいと思うよ……。こういうこと言い出したら身も蓋もないかもしれないけど、風呂全裸よりも「いいのかこれ」という気持ちが湧く。楽しめない人がいるのを楽しむ、というのが不健全というか。普通にみんなで映画を楽しんでほしい。
 ひまりのモヤモヤ。この期に及んで社長脳で括るのが「しちめんどくせぇ!」ともなるんですが、そのモヤモヤに蓋をせず、モヤモヤしてる現状をできる限り殿一に伝えて解決を図るのがめちゃくちゃ健全ですごく良かった。この手のモヤモヤウジウジってラブコメ作品では定番だけど、1人の中で完結して全体の物語は何一つ進まないことが多いと思う。その点、本作はモヤモヤのまま伝える、という前進をしてるのが良いですね。その思い切りの良さというか、現状を共有することの重要性を知ってるのが社長脳なのかもしれない……。

『エンバーズ』7話

 試合終了……と思ったら先週のあともポンポンと点入ってて笑う。冗長だと思うのだが、ヘビ先輩の降格に説得力を持たせるためには必要だったのかな。灰谷も1回ボール奪っただけで他はヘッポコだったら評価しづらいだろうし。
 んで、キレるヘビ先輩を理論的にグサグサ刺すJK監督が良かった。現状既に有能監督らしいムーブがいくつもあって良いですね。一番好きなキャラかもしれない。問題児の扱いもうまいし、ヘビが口答えしてきたとき用にボール奪われた回数カウントして、トドメとして怠慢を指摘。勝てる怠慢なら文句言いづらいけど、負けた上に怠慢なら逃げようがない。今週の読切『SWIMEST』と同じように、一度負けることが今後の成長に繋がるかもね、と見越してる感じも良い。今回のテスト、新人の発掘もあるが、緊張感のなくなったヘビにお灸を添える意味合いもあったというか、彼はまんまと利用された形じゃないだろうか。昇格はテストで行われるので、まぁサッカーやめなければ再び昇格するのもほぼ間違いないだろうし。
 一番好きなキャラかもしれないとか抜かしながら申し訳ないんですが、今まで彼女のこと、眉毛か睫毛が輪郭の外にまで飛び出てると思ってました。よく見たら大きくカーブしたロング前髪。突飛な漫画的デザインかと思ったら、一応現実でも再現できそうな「髪型」だった。おで、見る目がない……。

『逃げ上手の若君』195話

 吹雪相手に吹雪に教わった技を披露する若。ちょっと舐めすぎなんじゃないだろうか。「これで正気に戻ってくれ」的があったのかもしれないが、かなり捨て身で失敗するとリスクが大きい技だと思う(足場最悪だし)ので、かなり無理を感じる。
 からの登ってきた縄を利用した空中戦。これは良い。本話の中で、事前に絵として見せなくてもズルとは感じられない良いサプライズ。まぁ、吹雪が縄を登ってくる場面はちょっと間抜けに見えたけど……。若がすぐ縄切らないのが違和感ハンパないのだが、まぁ屋上に誘い込んだ、と考えるべきなのかもしれない。この期に及んで吹雪との対話を重視するのはどうなんだ、という問題も発生するが、まぁそこは全然飲み込める範囲かな。
 前回の「記憶はあるけど分かり合えない」というのが個人的にめちゃくちゃ面白かったので、ラストの身の上話には「えっ 分かり合う感じですか……?」とちょっと不安。何事もなく仲良くなるとは思わないけど、ちょっと意外な方向だったな。

『Bの星線』6話

 ベートーヴェンの師匠ポジ。めちゃくちゃ良い。ここまで魅力が爆発するとは思わなかった。前回「そんな分かりやすくしなくてもいいのに」とか思った分際ですが、ここまでハマるとは思ってませんでした。
 時代錯誤なスパルタ指導というのもあるが、スパルタ以前にいろいろヤバい、というギャグを持ってきたのも良い。そんなベートーヴェンの姿勢が徐々に軟化する、師匠の方も成長するというドラマもめちゃくちゃ良かった。記憶がロックされてるくだりはちょっと超常的すぎてあまり好きじゃなかったけど、まぁ秘密だか謎が残るのは今後の楽しみだろうか。よく知らない本作オリジナルの女性を持ってくるとは思えないので、有名どころのエリーゼ(のために)が怪しいかな。そのまんますぎるとは思うが、それがダメだともう何も知識がないw

センターカラー『悪祓士のキヨシくん』36話

 カラー扉。割と普通というか、ピンポイントで本話用の扉って感じ。カラー扉にそこまでありがたみがなくなってきた感じがあって良い。
 本編。ヒドラ子ちゃん。毒らしい。『しのびごと』とまさかのバッティングするとは思わなかった。最強主人公と毒使い。最強主人公を最強のまま苦戦させる理屈として毒は便利なんだろうな。『しのびごと』は最強故の慢心で毒を食らっちゃう話だったけど、本作は毒を食らった先で我慢するので笑った。最強大喜利になってて楽しい。
 久々だったキヨシの最強っぷり、無双が楽しい回でした。とにかく相手をパワーで圧倒する話なんだけど、各技に対する反応がとにかく早く、すべてが瞬殺。舐めてるわけではなく、全力で倒そうとしてる感があって良かったです。
 そして赤ちゃん。棺くんが親心に目覚める可能性がありそうですね。大好物かもしれん。てか、赤ちゃんがピアスしてるの怖いな……。

『キルアオ』93話

 ノレンの動揺。言ってしまえばすべて十三が悪い話なので、十三には分かってもらえない。そこでノレンが頼るのが同年代のチビ姫であり、ギャル姫。あくまでも子供同士、女同士の友情としてノレンが困難を乗り越える(気持ちに折り合いをつける)話になっててめっちゃ良かった。この話も十三が解決してくれるんだと普通に台無しだったと思う。
 ギャル姫。ノレンの好きの気持ちを全面肯定してくれるので眩しい。女同士の熱い友情。その上で「十三が悪い」という指摘も入ってて本当に気持ちが良い。納得しかないというか、十三の選択は結構乱暴だったというか、「本人が納得してるからok」という甘えを感じる。もしくは、大人と子供の立場の違いを都合の良いときだけ忘れてたというか。ここらへんのバランス、精度がマジで見事でしたね。

『願いのアストロ』45話

 シカバ戦。よく分からないまま、変身しながら高速移動するシカバ、めちゃくちゃ楽しい。変幻自在な戦い方が脳筋タイプのヒバル的には相性が最悪というのも実感できる。
 とはいえ、「実は可哀想な人」方向の掘り下げはちょっと頻発しすぎというか、食傷もしくは飽きつつあるので効果が薄いと思う。相手の言い分(悩み)を丸ごと受け止めるが、具体的に細々と解決してくれるとはちょっと違う、とにかく度量の大きさを示すヒバルの特殊さが出てくるあたりは相変わらず好きなんですが。

『鵺の陰陽師』90話

 バトルのエピローグ、からの夏祭りへの移行。すっとぼけたリズムのギャグが相変わらず最高なんですが、ちょっとキレイにコントロールされてる感じもあってそこは少し残念でもありますね。作者がモノにしてしまったのか、読者側が慣れたのかは分かりませんが、「これは笑うべきなの……?」と困惑する感じも含めて好きだったので。まぁ、とはいえ今も好きです。何なら今の方が好き。
 夏祭りでの告白。忘れかけてたというより、「まだその件生きてたんだ……」という印象。それでいて、告白も学郎の成長のために必要なイベント、と無理矢理に理屈を通してくるので面白い。面白いがちょっと鵺さん感じ悪いですね。人の人生を何だと思ってるんだ感。ただ、そんな鵺さんの無茶苦茶に思えた言い分がすべて100%正しかったと分かるラストの発光で爆笑してしまった。もう負けだわ。面白すぎる。発光すんなよ。その発光を他人が視認すんなよ。
 女子陣のラブコメ心理戦……かと思ったら駆け引きもなしに迷いなく告白に至る藤乃さん。実家の一件で呪いが解けたというのが最終的な決断には大きいが、元々ああいう肝の座り方はしてたよね。そして、そんな彼女のことを周囲の女子たちがリスペクトしてるのが良い。以前と違うのは、現在既に告白を終えて大惨敗してる人がいる、という点だろうか。それでも晴れやかに、内心は思うところがあるだろうが、黙って見守ってるエッチマンの人も良かったぜ……。
 代葉との対比というのもあるが、安易な(お約束的な)逃げに徹する先輩が少し哀れではある。まぁ、いよいよ逃げ道を塞がれたので面白くなるところか。とにかくあの告白を見守る女子たちが最高なんですよね。緊張感のないギャグっぽい雰囲気もあるけど、学郎がどうこうではなく「告白をした代葉」に対するそれぞれのリアクションが丁寧に描き分けられてて。その上で発光する学郎で「いよいよこれは笑うしかない」と落ちる。面白すぎるぞ。

『超巡!超条先輩』54話

 超巡の同期登場。真人間代表というか、真面目くんみたいな感じで意外となかったアプローチ……かと思ったらラブコメが加速するので笑った。昔気質から男子校、惚れっぽいと連鎖させたのが見事すぎる。具体的には誰も何も恋愛してないのにラブコメ的な構図がやたらに複雑になっていくのも面白い。
 ポンの正体(柔道ゴリラ)が明らかになったタイミングで最悪な人が現れるのも最高。やはり本作のラブコメの中心人物はキモ警視である。K-9は一面を除いては極めてまともなので。順調にポンとの関係が蓄積されてるのも良い。ツッコミ(一応)同士特有の現象と言えそう。
 あとは、最近ではすっかり定番となりつつあった「勝手なラブコメ的な噂を立てられるポン」に対して彼女自身が心底キレてる、と示されたのも何気に良かった。その発散がシンプルに暴力なのも最高。「男の上司を絞める」を昭和マインドの人間に目撃させる、というのも面白かったですね。本来ならアウト中のアウトな行為だが、もう恋盲目なのでそれすらも……というオチ。おかげでK-9を見逃す。

『シド・クラフトの最終推理』16話

 歓楽街で麻薬の密売を追う。探偵の相方はスフレ警部ということもあり、やけに珍宿を連想させられる流れ。
 話としては、実は女の子趣味のあるスフレの掘り下げ。問題の根幹に署長がいるのが何気に深刻すぎるというか、シンプルにクソ野郎に起因するので「早急に解決すべき問題では?」みたいな気もしてくる。てか、女性蔑視クソ野郎の上司というキャラクター、『超巡』ではいろいろ気を使ってるのが窺える話だが、本作は時代が昔なので変な言い訳がゼロで純度100のクソ野郎を出してくるので面白い。この手のちょい古めのお約束、もしくは極端すぎるデフォルメは筒井作品の特徴だと思うけど、それをアリにするのが時代設定。今週の『Bの星線』も似た話やってたけど、「昔だから」というアプローチでごまかすのは結構面白かったです。特に筒井作品における結構巨大な問題点をクリアする方法としてかなり良かったと思う。時代劇はすべてを包み込んでくれる。
 謎解きを「服」で行い、その服によってスフレの偉大さを語るラストは普通に見事だったと思います。思いの外ストレートに、めちゃくちゃ良い話になるので少し面食らったレベル。というか、スフレ警部が完全に不可逆的に巨大すぎる変化、成長を遂げてしまいましたね。そんな思い切りの良いことをこんなにも早くするとは思わなかったので、そういう意味で面食らった。今後どうするんだろうか。お決まりの衣装として読者に定着してた衣装そのものが彼女の呪いだったとしてしまったわけで。割り切って仕事中はあの格好で、プライベートでは可愛い格好になる、みたいな感じだろうか。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 3月のネタハガキ東西戦。お題は「現代はどんなしくみで天気予報をしている?」。お題が良かったということなんだろうけど、今回めちゃくちゃ面白かった。採用されたネタがどれも面白かったんですが、お題だけ見た段階でお題の善し悪しをまったく判断できないので、ちょっと困ったものですね。そっち系のセンスがまるでない。
 東。南蛇井さんの「決めつけ刑事」。個人的には優勝。シンプルに決めつけ刑事が好きすぎる。イラストも素敵。あのcm、フジテレビの一件の前からラジオcmでよく聴いてたんだけど、テレビで観るようになってから一気に好きになりました。
 ふみとさんの「『今年の流行色』と同じように」。実は事前に天気が決まっていて……というアプローチのネタは多かったのだが、その中でも「流行色」というアイディアがめちゃくちゃ良い。
 虹谷ユメ子さんの「パドックを見て判断」。ゆるいイラストが最高。抽象概念すぎるのでゆるさがちょうどいい。予報(予想)というところに着目したのも意外性あって良かったです。
 西。セッドあとむさんの「スケジュール表を撮る」。これまた事前に天気が決まってる系のネタですが、連絡事項としてものすごく事務的に職員(?)が対応してる、という日常風景を切り取ったのがめちゃくちゃ良かったです。
 半額カーネルさんの「気象衛星から靴占い」。現実にある気象衛星はしっかり残して別の使い方をしてるのが最高。大気圏突入に耐えられる強度と、落下地点の予測など高度な科学が必要とされそう……だったら普通に天気予報もできそうw

次号予告

 『こち亀』があるぞい。めっちゃ精力的で驚きますが、記念館がもうオープンするのか。それ用のショートですね。
 9連読切はボロアパートで、妖怪で、ラブコメらしい。アパートと妖怪ってこないだあったよね。面白そうな設定だとは思いますが、こんなに頻発するとは……。

目次

川越小江戸の街並みを初めて散策!長く愛される歴史を感じる素敵な街でした!
(『シド・クラフトの最終推理』)

 筒井先生のコメントは癒やし。

愛読者アンケート

 読切についてと、紙の単行本を買う理由。なんだろ。過去に買ってきた本が紙なので統一させないと分かりにくいから? とはいえ、置き場所の問題があるから雑に電子にすべきとも思う……。
 家庭用ゲーム機。スイッチのみ。買うソフトはパッケージとダウンロードどっちも。これはダウンロードに統一しようと思ってたんですが、何回かパッケージの割引に負けた。千円くらい違うと揺れるだろ……。

総括

 3日で更新無理でした。一応漫画の感想が終わるところまでは行った。その先が地味に長いんですよね。

 はい、今週のベスト作品。読切も良かったけど今週は『魔男』がめちゃくちゃ良かったのでベストは『魔男』。
 次点が読切。あと『Bの星線』。

 ベストコマ。『鵺』より発光する学郎。引きの方。面白すぎる。ネタ的なオモシロを抜きに考えたら、告白を目撃する女子4人のコマかな。勢い任せに見えるけど、めちゃくちゃ丁寧。

 ベストキャラ。読切『SWIMEST』の主人公。クズな軽薄野郎だけど、漫画の主人公としてしっかり魅力的だったのが素晴らしいですね。
gohomeclub.hatenablog.com