北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2025年22・23号の感想

 『サンダーボルツ*』はいいぞ。

表紙

 合併号なので集合表紙……じゃない。全員集合してない。正確には描き下ろしが全員じゃない。
 ゲームがテーマで、コントローラー持ってる主役というイラストと、ドット絵で描かれた主役。前者が選抜で、後者が全員。そんな格差作るなよ……。ちなみにドット絵制作は石田芙月。これ自体は大変可愛い。色とか記号的なアイテムとか、パキッと分かりやすいデザインの方がドット映えしますね。チヒロの地味さとかとても人気作には思えないので面白い。
 問題の描き下ろし。少ないのですべて挙げるのが手っ取り早いんですが、ルフィ、坂本(痩せ)、千夏、ニコ、チヒロ、イチ、のみ。すくねぇ~。イラストの大きさ的には、ルフィが最大、やや小さいくらいの坂本。坂本が思いの外でかい。アニメが跳ねなかったのに……。坂本と千夏が並ぶというよりは、その下に千夏とチヒロが並ぶ、という感じかな。んで、若手のイチと、アニメ放送中のニコということだと思う。アニメやってなかったらニコは選抜落ちしたんじゃないかな……そのくらい線引きがシビア。個人的には「あかねは今のジャンプで一番出来が良い誇るべき作品だろ!」という気持ちがあるので(おまけに今号センターカラー)、かなり衝撃。ただ、一番可哀想なのは2番目の古株で、現在映画が公開中なのに落ちたロボコだと思う。……現在公開中というのを加味しない判断だとすると、ニコは単なる人気を評価された可能性もあるかも。
 先週の表紙も何か新しいことをやってる感ありましたけど、今年度初の合併号表紙はそれ以上の驚きでしたね。正直あまり良い印象はないかな……。とりあえず、次号の新連載と、次の合併号(夏だっけ?)がどうなるのかを楽しみにしておきます。正確に言うと楽しみではなく、関心を持って待つくらいの感じ。

読者プレゼント

 武田信玄風林火山。ジャンプ的にはその続きもお馴染みですが、山止まりのパターンであった。もっとダジャレ増やせよ。

巻頭カラー『カグラバチ』77話

 サムラ、一応チヒロも狙ってるらしいので少し意外。娘を狙ったことで一旦昼彦に殺意が集中してると思った。
 んで、昼彦、ホテル全体を操って(破壊して)、物量攻撃。おかげで再びの「黒翼の剣士」が見れて嬉しかったです。正直笑いそうになった。空中のサムラに無数の死体が一直線の山になって伸びる、というのは『HUNTER×HUNTER』でもあったけど(ヒソカvs団長)、『ワールドウォーZ』みがあって素敵な絵面。あの映画、正直そこまで評価高くないし、映画史に残る感じもあまりないけど、あのイスラエルのくだりだけは人気ですね。無邪気にイスラエル出せてたのんきな時代というのを感じる……。
 黒翼の剣士で瞬殺。号泣する昼彦は大変おいしいんですが、正直この対決、決着の場面はいまいちだった印象。省略演出もあまり効果的じゃないというか。今までの剣戟からは考えられないほどハデになったのに、結局決着は普通に斬っただけっぽかったのがチグハグ。昼彦死んでないし。首チョンパがデフォルトの世界なのに……。今のサムラ的に殺さない理由はないと思うんだけど、だとするとあんだけかっこつけた大技出して、「無に帰した」とかナレーションに語らせてる割には中途半端なダメージしか入ってなかったような気がする。まぁ、私怨で泣かせたかったので即死はしない程度の致命傷にした、という考えはあるが、個人的にそういうイメージはあまりないんだよな。

『アオのハコ』194話

 記念日デート。渋谷だよね? たぶん。初手が映画なのが少し意外だった。定番ではあるけど、本作の2人ほど既に仲良くなってる状態、かつ久々の恋人モード全開だったら2時間映画に時間取られるのもったいなくない? もっと初々しい段階で「とりあえず2時間一緒にいれる」みたいなイメージがあるというか(特にフィクションだと)。まぁ、ベタなデートを意図して行ってる、という線はあるか。
 ちなみに、そんな映画。洋画特有のラフなラブシーンと言っててこれまたフィクション内だとベタなものとして扱われがちですが、意外とこれ最近の洋画では確実に減少傾向にあるやつですよ。洋画そこそこ観る人からすると「洋画エアプかな?」となる瞬間。こういう「ラフにラブシーン入れすぎでしょ」というあるある的なツッコミは、アメリカ人も普通に感じてるらしく、最近の大作だと特に少ないです。去年の『ツイスターズ』とか「いやこの映画はキスくらいしろよ!」というくらい雰囲気もあったんですが、キスすらないまま終わりましたし。それはさておき『ツイスターズ』、ハリウッド大作の良心という感じの超良い映画なのでサブスクで観れるようならオススメです。
 千夏パイセンのデート服に興奮する大喜。適度にキモくて微笑ましかったんですが、あくまでも彼自身の中で終わらせたのが良かったですね。化粧についても答え合わせ的な話は出てこないまま、大喜が独りで「デートしてくれてるじゃん!」と満足して終わり。ここらへんのバランスはやはり良い。
 アルバイトやら運転免許やら、部活引退後、卒業後の話が次々出てきて新鮮。すげぇ面白そうなので、本作には(大喜)高校卒業後にも連載を続けてほしい気持ちが湧いてきた。そもそも「高校卒業で必ず終わる法則マジで何なの」という気持ちがある。生活が一変した2人の関係とか普通に面白そう。

ONE PIECE』1147話

 敵陣営の犯行声明と、要求。ルフィとロキを除いた中では最大のストーリーラインがはっきりと設定されたようで面白い。面白いというか、分かりやすくなったというか、いよいよ本題が始まった感。天竜人が相手を基本舐めてるので、やること(作戦)がシンプルで良かった。
 母ちゃんのくだりは「MMA」がくだらなすぎて笑ったんですが、あんなしょうもないギャグでドリーとブロギーという強キャラが脱落してしまうと思うと普通に困惑もあるな。魚人島でサンジが鼻血で死にそうになったときと似てる。ギャグなのに深刻。
 天竜人の要求。戦闘奴隷だけでなく、忠誠を誓わせる。いかにもなクズで良いですねぇ。学校と図書館の破壊を命じるのも象徴的で良い。若干今のアメリカ感が出てきた気がするんですが、ベタな悪役ムーブを繰り返してるから仕方のない類似なのかな。まぁ、そんな図書館の破壊ということで、かつてのオハラの再現という話になったのが熱い。熱いんだけど、話の熱さとは関係なくめちゃくちゃ頼もしいヤーさんの存在がうまく飲み込めないw めっちゃ精力的に動いてくれるのが最高なんですが、ドラマ的に熱いロビンとチグハグというか。ヤーさんに比べればロビンは大して頼もしくないし、ヤーさんは防衛システムのように黙々と動いてくれるのが頼もしいけど味気がない。これがどう転がるのかは楽しみです。あとルフィとロキね。

『魔男のイチ』32話

 仲良しボーイズコンビが連携を披露。何なら本作史上最も痛快なバトルシーンになったとすら思うんですが、ストーリー的に「まぁ試練関係ないしな……」ともなる。試練設定、未だに「ちゃんと面白くなる?」と不安だったりします。本作に対する信頼はかなり上がってきてるんだけど、ここだけちょっと信じきれてない。
 仲良し連携をした本話の果てに2人が戦うことになる(たぶん)、という着地が見事。ゴクラクが洗脳される(とはちょっと違うが)イメージのくだりも良かったですね。姉上の涙という嘘の証拠、というか象徴的なものが描かれるのが良い。姉上の涙を取り戻すための戦いなのだが、その涙が嘘の証拠になってしまうのが悲しい話ですな。
 頼もしかったゴクラクと戦うことになるってだけでも面白いんですが、本話の前半に「50%以上は自分の体を傷つける」という情報がしれっと提示されてるのもうまい。正気を失ってる今の状態はまさに50%以上を躊躇なく使ってしまう状態であり、彼と戦うのだけでも大変なのに、彼が暴れるだけで彼の命が削られるという二重のサスペンス。

センターカラー『あかね噺』156話

 タイソンくん、あかねに使いっ走られてるので嬉しい。本章は最後まで彼の語りで進んでほしいかも。
 そんなタイソンくんのツンデレ発言で安心させた直後、あかねを絶望が襲う。あかね、この手の絶望リアクションが似合うタイプの主人公ではないと思うんだけど、一生を相手するときだけは例外なのが面白いですね。そういう意味でもタイソンくんの語りが効果的だと思う。
 ということで、一生からの課題。無理ゲーというか禅問答みたいな課題なのがいかにも修行っぽくて面白いですね。演目を変えるのがアリなのだとすると、人情噺とかそういうのが想像できるけど、そんな単純な話ではない気もする。

『悪祓士のキヨシくん』42話

 棺くんと氷魔王。やっぱ面白い。今週も面白い。棺くんの戦略と成長、魔王の絶望を感じさせる全力、という攻防が本当に良い。マジで現状本作のベストバトルになった気がする。私だけだろうか。無意識的なメガネびいきなのかもしれない。
 人間界の絶対零度は-273度だが、魔界では-500度らしい。バカの考えたら冷気インフレって感じで最高。もちろん臼井先生がバカと言いたいわけではなく、意図的にバイブス重視の大ボラを吹いてて最高。絶対零度というのは原子の運動が停止する温度のことというか、原子の細かい運動が熱なので原子が停止という温度の低さの底は存在するわけで、それがー273度。……という一般的な知識を越えて激ムズ学問領域に突入すると絶対零度以下の温度というのも一応存在するにはするらしいけど、本話で語られるノリでは絶対にないので「んなわけねぇだろw」という認識で正しいと思う。あと、そもそも「度」という単位が人間界における人間の発明なので、魔界の絶対零度がキリ良くー500度というのもなかなか味わい深いというか、意図的な「バカバイブス」として評価できるポイントだと思う。そのー500度の世界というのを具体的に何も表現できてないのもハッタリのイズム全開で最高ですよね。「結局瞬時に凍るだけかい!」みたいな。
 そんな魔界の絶対零度で左腕が死んだけど、気合いでカバー。あまりにバカすぎる展開なのだが、正直嫌いになれない、というか普通に超好き……。
 そして、かめはめ波の撃ち合いで勝敗不明のまま両者立ち尽くし……というラスト。雨降ってるのが良いですね。熱で氷を溶かしたということなので、あの雨の存在が棺くんの勝利確定演出。

『SAKAMOTO DAYS』211話

 ー500度からのカミハテ登場。良い。バカと熱さのマリアージュですわ。
 カミハテ、普通に「超強い銃をぶっ放つ」くらいの活躍なのが良い。いや、活躍としてはショボいんだけど、ショボいと分かってるのに来てくれた、というのが熱い。
 からの新たな刺客。電気使いらしい。磁力とか電気とか似た属性偏りすぎてません? (一応)現実ベースに考えると近いネタが出ちゃうのも仕方ないってことなのかもしれない。とはいえ、磁力も電気もシシバ(トンカチ)が苦手としてるので笑う。苦労人すぎる。
 そんな牛頭さん。口癖が「ピリピリ」らしく、最後の “ピリッと来た” が『ドラえもん のび太の地球交響楽』に出てくる少女ミッカ「ピピッと響いた!」と似てて可愛い。お兄ちゃんって呼んでほしい。

センターカラー『魔人学園グランギゴルガ』仲間只一

 読切。『磯兵衛』『高校生家族』ではない仲間先生お久しぶり。ヒップホップ好きの方の仲間先生。「洗濯物干すのもHiphop」ネタを本編に組み込む方の仲間先生。
 本編。なぜか魔人学園に通うことになった人間の主人公。どうやら256分の1だけ魔物の血が流れてるらしい。『ドラクエ』でしか聞いたことのない数値だ……。まぁ、実際は2の8乗なので8代前の先祖ってことですね。上の世代とかは全員死んでしまったのだろうか。意図的に殺して回ってる人がいる、とかならあり得る話なのかな。
 それはさておき、冒頭から治安が悪すぎる。軽いノリで行われる暴力の度合いが引くほど高いので驚いた。逆さ吊りして首に切り込み入れて血抜きして死亡って突然生々しすぎる。まぁ、あのくらいの傷の描写はバトル漫画では日常茶飯事なので、本作に対してそこまで驚いてしまうこと自体が少し興味深いかもしれない。
 とはいえ、やはり本作の治安は悪すぎる。暴力の度合いというか、躊躇のなさですね。普段少年漫画を読んでるとある程度暴力が飛んでくるタイミングがお約束のように分かってくると思うんですが、本作はそのタイミグを意図的に外す、というかワンテンポ、ツーテンポほど早めてぶっ込んでくる。暴力のインフレって意外と描写が難しいというか、下手すりゃ陳腐になりがちだと思うんですが、本作はこの暴力のマジさが圧倒的に良かった。うまいと言っていいと思う。好きかは別だが。冒頭の出血死の「傷自体は地味だけど」という件もそうだし、暴力が飛んでくるタイミング、そして女の子にも容赦なく顔パン(がんぱん)。常に読者とギョッとさせる暴力の創意工夫。「人間じゃないから大丈夫」的なノリなのだろうか。
 んで、主人公の1/256の正体。ヘルバトラーではなく吸血鬼であった。あんま不死身から連想されるものではなかったし、血要素もあまりなかったけど、日本っぽい雰囲気が強かったことからの振り幅ってことなのかな。とはいえ、変な超能力で勝つのではなく、これまたシンプルな超暴力で勝つので良かった。一貫してる。
 個人的に、冒頭の学園都市の街並みとか好きだったので、冒頭以外は特に出てこなかったので少し残念。これは勝手に期待したのが悪いんだとは思う。とはいえ、あの坂の街に路面電車が走ってる感じとか好きなんだよなぁ。
 逆に「これは私の勝手ではないよね?」という点だと、人狼の子の活躍は見たかったな。トロフィー的な扱いで終わってしまったのは残念というか、登場シーンではかっこよく戦ってるのが魅力的だったわけで、その魅力をクライマックスでも感じたかった。
 終わり。やはり一番印象的だったのは暴力描写。近年のジャンプだと『チェンソーマン』がタガを取っ払ったという見方ができると思いますが、そういうインフレとは別方向に「イヤな暴力」というのがてんこ盛りで、そこは素直に良かったと思います。特別な好きなわけではないけど、感心はしちゃう。主人公の顔が潰れるのもそう。絵としてのグロさが突出してるわけではないけど(黒ベタなので)、それでもそこに描かれてるものの状態を考えると「予想より遙かにえぐいんですけど……」と引いちゃう良さがありました。

『僕とロボコ』231話

 兵士時代の話。気軽に片腕落ちてたのが伏線として機能するのは普通にうまかったと思う。まぁ、ギャグ的なオチを期待すると弱すぎるのですが。
 本格っぽい雰囲気を作るのが相変わらずうまくて良いんですが、バトル後に缶の飲み物をどこからともなく取り出したので「工事現場かよ!」ってなった。タバコとライターは分かるけど、缶はないだろ。

センターカラー『NICE PRISON』2話

 気づけば四天王が残り1人になってたオチ好き。冒頭の故人が良い。各々のギャグは普通に面白かったのと、終盤、 “あたし何もしてないじゃん…!” となったテラがすることなくてゴミ拾う場面が地味にめちゃくちゃ良い。しょうもない人間心理としてリアルだったと思う。普通のドラマの最中にあったらめちゃくちゃ感傷を誘う良い場面になってた可能性も感じる。
 本編後、まさかの4コマ。それも右ページに。下手すりゃ単行本未収録かもしれない……。マジで本編関係ない、フリー4コマで驚いたけど、ここ数年のジャンプには4コマが足りてないと思ってたので本当に嬉しい。みんなも真似してほしい。

『しのびごと』31話

 海。水辺でパシャパシャすることのできないヨダカ。パラソルの下なので物理的に日陰者という演出だ。そのまんますぎる。そこにアオイさんが気にかけてくれるんだけど、 “野月くんは来ないの?” と誘うだけでなく、 “…私も休もうかな 疲れちゃったし” と隣に座る。良い子すぎるだろ!! ちょっと不意に泣きそうになった。日陰なのに眩しい。今までも「惚れてまうやろ!」的な爆発力はあったけど、最近は「良い子」要素の方が尊い気がしてきた。
 んで、アオイさんの中学時代の知り合いとエンカウントするが、実は忍者で中学時代の護衛者。それが6号のエース。高校に上がって護衛のランクが下がるのは少し謎ですね。アオイさんのために護衛を少なくなるのなら分かるけど、それなら少数精鋭のためランクは上がると思う。まぁ、個人の実力(戦闘力のみ)ならヨダカの方が評価高い、という可能性はあるか。

『鵺の陰陽師』96話

 ライセイへのご挨拶。の裏で悪巧み。丸投げされた学郎が今彼マウントのようなことをしてしまうのに笑ったんですが、ここでのラブコメ的な発想がちゃんと本筋と関わってるので良かった。相変わらず素っ頓狂なギャグのノリではあるが、意外とちゃんとしてるというか、全体をラブコメが通底してる。鵺さんを巡るラブコメ事情というテーマをぶち上げたのは面白いですね。「学郎→鵺」も新鮮な切り口で良かった。ぶっちゃけ「恋愛的な好きは普通にないんじゃないかな……」と思ってしまったが。
 んで、忘れてなかった夏祭り前日。ものすごいゴチャゴチャしたけど、ちゃんと戻ってこれて良かった。もう当日を迎えてしまうと未だにゴニョゴニョしてる先輩が死亡確定ですが、前日の段階で動き出したので良かった。ギリ間に合う……のかもしれない。

『逃げ上手の若君』201話

 尊氏陣営は普通に劣勢のまま。しかし尊氏本人は不死身なので尊氏討伐は延期。ということで、トカゲの尻尾切り的な妥協案が出され、両者から承諾される。面白かったような気もするが、やはりあらすじを淡々と提示されてるような感じで何とも困るタイプのノリだ。本作あるある。まぁ、「裏若君」みたいなのが出てきて尊氏の寵愛を一手に引き受けてる、というのがキャラ的な要素で大事なのでしょうね。

『ひまてん!』40話

 まさかの新キャラ。猫はここに向けた助走だったのですね。唐突だと思ったけど、そういうことか。
 んで、陸上ガチ勢。部活、ありそうでなかった新鮮な要素で面白いですね。クソほどベタなのにそういえばなかった……。
 からのひまりと幼馴染で、殿一とはそこそこ仲良くて、と思ったらひまりのガチファン。キモいファンネームが出てくるので笑ってしまった。てか、ひまりってファンクラブあるのですね。あの手の有名人のあり方をよく分かってないというか、直接のタレント活動をしてるわけでもないのに公式ファンクラブって作られるものなのか。会員No.0001というある意味トップオタだが、まぁ幼馴染なら最初の会員になっても不思議ではないですね。ただ、逆にそこまで行くと超古参ファンとしてひまりに認知されそうな気もする。ファンとの交流をするような企画は特に行われてないってことなのかな。ひまりの有名人的な面はぼんやりと扱われてるだけだったので、そっちの解像度が上がるのはなかなか面白そう。「初めてのメイク」的な話になるのも良さそうですし。

『キルアオ』99話

 殺し屋バレの話かと思ったら会長登場。まったく凄みが感じられない不気味さ。ちょっと『黒子のバスケ』の黒子っぽい感じもあるのかしら。まぁ、正体は全然違うと思うけど(スポーツじゃないので同じ能力は無理でしょ)。
 んで、生徒会はちゃんと校長たちの異変に気づいていて(当たり前だ)、その余波として騒動の中心にいると見られるノレンを狙う。「そう発展するのか」となかなか面白かったのと同時に、いくら何でもノレンが可哀想すぎるよな。『しのびごと』じゃないんだから。生徒会はそこまで悪の存在になるとは思えないので、何とか話聞いてもらえたりしないのかしら。まぁ、何はともあれ、話の中心にノレンが居続けるというのは良いですね。言われるまで気づかなかったけど、十三が会長を目指すという動機以外の部分で生徒会の話にノレンは関わってないんだったわ。

『ウィッチウォッチ』200話

 34個の魔法をまとめてゲトった強キャラ風の男。34のザコ魔法は笑った。シリアスバトル回だと思ったよなぁ……と思ったら最後にまた真面目な方に振れるので面白い。これは見事でしたね。見事だが、正直34のザコ魔法で1話丸々遊んでほしかった気持ちはある。面白すぎたので。
 あと、終わってから考えると「そろそろニコを一気に3年ほど進めたい」という結論から逆算したギャグだったのですね。いきなり3年分の魔法が一気に出てくるといくらなんでもご都合主義すぎるので、それを隠すために「大量の魔法持ちが現れたがそのすべてがザコ」というギャグにしたと。
 ということでニコ14歳。前から気になってたらモイニコの真面目ラブコメパートの行く末がそろそろ本格的に出てくる感じですかね。「子育てしちゃったらもう恋愛感情抱くの無理じゃない!?」というのが現状の考えで、もっと極端な表現をすると「子育てした相手に恋愛感情抱くとかモイちゃんキモすぎないか……?」という感じ。ニコ側が素敵お兄さんであるモイちゃんにより恋心を抱くようになるのは分かるんだけど、その逆。正直何をどうしたらクリアできる問題なのかまったく想像もつかないので楽しみです。

『超巡!超条先輩』60話

 尾行任務のため超巡が真噛さんとデートを演じる。ハレンチで騒ぐのはやめろと最初に釘を差してからの、別の騒ぎ方をするので楽しい。任務的に大丈夫なのかは心配だが、一周回ると「普通のめんどくさい彼女」になる、というのは笑った。ハレンチ感度が高すぎる、という基本設定からの派生として納得いくめんどくささになってるのがさすがですね。
 直前の『ウィッチウォッチ』とまさかの575ネタ被り。しかも本作は後ろに77をつけて連歌にするという、より高度なことをやってるのですごい。本作が後ろの方で良かった……。しかも57577を二度やるのでマジすごい。ツッコミが入ってから「今のなってた!?」と驚かされる形。二度目の方は超巡のフリのセリフに575の前に一言入ってるので気づきにくいですね。隠れ575で思わず読み上げたくなってしまうセリフ。改行も違和感ないし、マジで見事だよなぁ……。
 ラスト。真噛さんがデレる形なんですが、「また超巡がモテてしまったか……」という話であると同時に、単に超巡の方が年上なのでその分スマートだった、というバランスにもなってるのが好き。時にはオッサン扱いもされるが、オッサンのライトサイドもちょくちょく出てくる。……まぁ、2人の細かい年齢設定とか覚えてないんですけど。

『シド・クラフトの最終推理』22話

 ゼロではないが、ゼロの手前くらいの人、エクスさんが出てくる。男であった。さすがにシリアス長編の敵は男になるのか。まぁ、まだゼロが女の可能性は残るのかもしれないけど、このまま男になりそうな気もする。
 そんなエクスが、子供を助けるための究極の2択を仕掛けてくる。探偵は即座にその2択の意味を読み取るので、ルルに伝えることなく自分が犠牲になる道を選ぶ。ヒロイックではあるものの、ルルからしたら「こっちにも選ばせろよ!」というキレに繋がる話だったというのが良い。ここは普通に目から鱗だったな。男ヒーローの欺瞞性。そして、そもそも「選択」というのが2人の人生において重要なテーマであり……と繋がるのもすごい。シリアスエピソード、どう考えてもルルだけ頭一つ出た面白さがありますね。探偵と対というかセットのストーリーになってるというのもあるし。
 シドは自己犠牲の選択をするが、エクスが消えた謎を解くことで、自分もそこから脱出しようと考えていた、というのも良い。とにかく探偵が探偵としての推理力を発揮することで先に進む話になってる。
 ……のはいいんだけど、肝心のエクス消失のトリック、例によって「事前に絵としてヒントは描いてましたよ?」というバランスになってるのが誠実なんだけど、そのヒントとなるワイヤーの跡が漫画の効果線でカモフラージュされてるのはちょっとどうなの。さすがにずるいと思うw
 んで、ルルが選択をし、自分のために盗むものを見つける。それがあなたの心です(銭形)。はい……と落ちるのも見事でしたね。自己実現というか個人の幸福追求として、シドを狙うことになるんだけど、その道は霧猫のまま実現可能。そして、ルル的にも霧猫という仮面を被ってるから大胆になれたというか、告白はしたけど「霧猫」という半分匿名の存在なので、即座に返事とか付き合う付き合わないの話にはならず、ラブコメ的にもおいしい。本作は前から誰が誰の秘密(誤解含む)を知っていて……というのが異様なほどややこしかったんですが、ルルが霧猫というキャラを持ってることでこの大きな前進を果たす、というのは本当に良いオチだったと思います。愛の告白をオープンに行ったが、投げっぱなしのまま放置されても物語的に違和感がない。真面目に、めちゃくちゃ面白いことになってる。

『Bの星線』12話

 初回のコンビニ再び。深夜に入店する有害大学生が「店長が仕事に戻らざるを得ない」くらいの役割なのが面白い。もっとトラブル起こしそうな雰囲気だったじゃん。客として来てるバイトとの私語を中断させるって別に全然有害じゃない普通のことなので面白い。
 からの大学生たち、今度こそ有害トラブルを起こ……さない。お湯入れたカップラーメンをぶつけてしまうので、ここでキレて喧嘩になるのかと思ったら即座に サーセンサーセン!” と謝るので笑った。良い子かよ!! 普通に声がでかいだけの元気な大学生グループであった。となると、普通に超可哀想な話でしたね。まぁ、細かいことを言うと「外人」はあまり言わない方がいいよ。特に知らない人に、面と向かっては。
 んで、悩めるヤソーの元へ後輩が現れる。なるほど、彼女も特殊な存在という方向に進むのか。ヤソーが捨てた普通の世界という扱いが好きだったので、残念ではあるものの、異様にキャラが濃いのであのまま終わるのも変ではあったか。とはいえ、少なくともクラシック畑の人ではないと思うので、クラシック以外の音楽の話になるのはかなり面白そう。

『エンバーズ』13話

 王者黒林はポゼッションサッカー。実際の高校サッカーでああいうスタイルを実現できてるチームって存在するのかしら。学生スポーツとはちょっと食い合わせが悪い印象がある。日本代表も一時期目指して中途半端なまま終わった印象。まぁ、本作的には「灰谷と相性悪そう~!」って感じですね。1人のディフェンダーで戦う感じではないと思うので。
 んで、黒林のエースくん。時間を停止する演出。この手のスポーツだと上空から俯瞰するような感覚に陥る、というのがいわゆるゾーン状態でよく出てくると思うんですが、おそらく今回のはゾーンほど大げさなものではなく、そして時間が停止した空間で行うのは全体の把握というよりは無数の選択肢のシミュレーションという感じか。たしかに天才の頭の中の表現として「何かありそう」感あって良い。そして、その瞬間的なシミュレーションに監督から出された縛り(ゲーム)が加わるので無限にややこしい。ルービックキューブを持って初登場したこととも合致する能力ですし、前段のポゼッションサッカーのくだりで感じた「複雑な戦略は灰谷苦手そう~」の件とも関わってきそう。ただ、灰谷は「後出しジャンケン」のスキルなので、彼のシミュレーション能力の天敵になれるかもしれませんね。シミュレーションして最適な択を選んでも、その択に反応して動かれちゃったら意味がない。まぁ、一対一でなら、という感じか。面白そう。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 5/10が地質の日ということで、岩の修行シーン特集。こんなにたくさんあるとは思わなかったので笑ってしまった。みんな岩使いすぎだろ。『ドラゴンボール』がやってたことで、「有名な修行」として一つの定番になった可能性もあるのかな。
 そんな『ドラゴンボール』は「割る」と「押す」。2種類あるのが珍しいんですが、他だと唯一『鬼滅』が「斬る」「押す」の2種類やってるので偉い。岩の修行複数でヒットの法則もありそう。今のジャンプで今後岩修行やる余地のある作品は『カグラバチ』『キヨシくん』『魔男』あたりだろうか。参考にしたらいいと思う。あと次号からの新連載も。
 岩という巨大さが大事なので暑苦しくなるのは必然だと思うんですが、そんな中、静かに岩を斬った『ONE PIECE』ゾロのかっこよさが光る。修行ではなく、バトル中にコツを掴んだことを確かめるための岩斬り、というのも特徴的ですね。
 あと、静か系だと『べるぜバブ』の邦枝葵もそう。こちらは素手で真っ二つというのが新しい。そして岩が小さいことでちょっとだけ「リアル武道でありそう」感も出てたと思う。てか、邦枝葵懐かしい~!!

次号予告

 川口先生の新連載。やはりファンタジーらしい。2作連続でファンタジーになるのって結構珍しい気がする。まぁ、ファンタジーの中にもいろんな方向性があるから括り方が雑か。
 ちなみに『NICE PRISON』は3話目だけど増ページではないらしい。これは次号から巻末固定になる可能性あるんじゃない? 調べたら『村上』も3話からだったし。

愛読者アンケート

 読切と、付録について。表紙のドット絵を厚紙のカードにしてゲームとして遊べるようにしたもの。正直遊ぶ人は相当稀だと思うので、単にドット絵のカードにした方が良かった気がする。

総括

 金曜深夜の更新と相成りました。普通に遅い。まぁ合併号なので仕方ないでしょ、という心の甘え。

 ベスト作品。何だろ、『最終推理』にしようかな。思いの外普通に面白い。
 次点。『ウィッチウォッチ』『鵺』『ひまてん』、あと読切。
 良かったとか好きなわけじゃないけど、今号の表紙はちょっと事件性ありましたね。次点とは別の何か。

 ベストコマ。『キヨシくん』の “ー500℃” 。バカ丸出しのバイブス全開で本当に好き。

 ベストキャラ。『最終推理』の怪盗霧猫。ルルは面白いけど、怪盗要素は未知数……と思ったら怪盗の方でも超面白かったのでぶったまげました。筒井先生のこの手の作品でこんなにも好きなキャラが偏るとは思ってもみなかったぜ……。
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