- 表紙
- 読者プレゼント
- 巻頭カラー『SAKAMOTO DAYS』213話
- 『魔男のイチ』34話
- 『あかね噺』158話
- センターカラー『灯火のオテル』2話
- 『鵺の陰陽師』98話
- 『しのびごと』33話
- 『アオのハコ』196話
- 『カグラバチ』97話
- 『NICE PRISON』4話
- 『逃げ上手の若君』203話
- 『僕とロボコ』233話
- 『悪祓士のキヨシくん』44話
- 『ひまてん!』42話
- 『ウィッチウォッチ』202話
- 『シド・クラフトの最終推理』24話
- 『キルアオ』101話
- 『超巡!超条先輩』62話
- 『ひともしころ』浜田志紀
- 『Bの星線』14話
- 『エンバーズ』15話
- 巻末解放区!WEEKLY週ちゃん
- 次号予告
- 目次
- 愛読者アンケート
- 総括
DJ IZOHの韻踏合組合MIX、好き……。
表紙
『SAKAMOTO』。ナイフを向け合う坂本と有月なんですが、『ハイキュー ゴミ捨て場の決戦』の構図ですね。ありがとう……(何が)。
読者プレゼント
三猿。謎にノリがチャラい。オリジナルの「○○ざる」ではなく、ちゃんとオリジナルの見ざる、言わざる、聞かざるで遊んでるのがなかなか良い。ちゃんと別に猿ダジャレも用意してるので偉い。ただ、正直「言わザル」はかなり苦しいw
巻頭カラー『SAKAMOTO DAYS』213話
シンたちの作戦。電波に乗せるので、最大の電波塔であるスカイツリーーを目指す。位置的にもそれほど無理がなくて良いですね。まぁ、全部ダッシュ移動だと途方もない距離だけど、そこらへんのリアリティは気にしても意味ないと思う。
んで、スカイツリーに即カチコミをかけるスラー。話が早すぎてちょっと笑ったんですが、異変に気づいたら迷わず自分が現地に飛ぶ(物理)、というのは何気に偉いですね。理想の上司ムーブと言えるかもしれない。
シンが万事休すと思ったら、セバたちの作戦が成功して銃不発。別々の作戦だったが、偶然一つの結果を生み出した、というのはなかなか感動的。あと、普通に考えればスラーがあの支給の銃をわざわざ使う理由はないんだけど、 “この銃は僕の世界に対する恨みを具現化したもの…” という語りを入れることで、あの銃で殺したかったと自然と分かる流れになってるのも良かったです。
とはいえ、シンの危機は去ってない(動けない)ので、ここは別キャラが助けにくる感じかしら。近くにいて一番頼りになるのはキンダカだけど、ぶっちゃけドラマ的にそれほど面白くなさそう。坂本が飛んでくる(比喩)のはさすがに早すぎると思うので、とりあえず鹿島で時間稼ぎだろうか。いかにも死にそうなタイミングですが……。半話くらいでまた次に人に移りそう。
てか、アレですね。シンがスカイツリーに行くの、かつて坂本が東京タワーで戦ってたことを思うと継承感あって熱いですね。
『魔男のイチ』34話
イチvsゴクラク。まずはイチがチクチク刺しまくる。フィジカルで攻めまくる展開なので、絵的に楽しい。てか、宇佐崎先生、普通にバトルも全然うまいのかよ……。今更ながら驚く。今週一番良かったバトル漫画でしょ。たぶん(他にも良いのはあったので極論、人による)。
んで、蜘蛛魔法で捕縛。蜘蛛魔法のルールとか知らんのだけど、「刺した方が強い」というのは何となく飲み込みやすくて良いですね。魔法の話だけど、ものすごく当たり前の話になってるので。
んで、ゴクラクの精神世界での戦いになる、という感じかしら。人々の悲しみと受け入れる、トラウマと向き合うというのが正直ピンとこないというか、「勝ちとかあるんですか?」という感じなので、心配半分で楽しみ。まぁ、映画『サンダーボルツ』も似たようなクライマックスだったし(マジで)、その上でめちゃくちゃ面白かったので(本当にオススメ)、本作もいけるかもしれない。
『あかね噺』158話
いろいろ試すが全然ダメなあかね。と、今週の扉のタイソンくん。派手なことはまだ全然ないけど、めちゃくちゃ魅力的なキャラだと思う。このほぼ語り手扱いは本章(本大会)限りになると思うけど、人気出て今後の出番も増えてほしい。
んで、冷や汁喰って活路を見出す。この手の日常の些細な出来事からヒントを得る展開、正直かなりベタなんだけど、居酒屋の料理人も落語家と同じ芸術家である、というアプローチが良かった。同じ作家としての大先輩が身近にいたので、その人の言葉には当然ありがたすぎる含蓄がある。めちゃくちゃ良い話でしたな。
センターカラー『灯火のオテル』2話
カラー。扉じゃない。まさかの本編。先週ラストの振り返りみたいな感じですかね。まぁ本編がそのままカラーで見れるのが嬉しいってのもあるけど、バチバチに決めた扉も見たかったんだぜ。まぁ、どんなに人気がなくてもあと一回はセンターカラー来ると思うので、そちらに期待か。てか、今後複数回センターカラー来る程度には人気出る気がする。あと、カラー映えめちゃくちゃするので贔屓されそう。
本編。キャラはどいつも魅力的だし、絵も魅力的なんだけど、驚くほどに説明的な話が続くので驚いた。正直良くはないんだけど、良さとのギャップがあってそのイビツさがちょっと好きでもある。決め絵と長い説明ゼリフみたいなノリなので、絵の印象の熱さと、説明臭い展開の簡素さが謎のバイブス。先週はここまで変な感じしなかったので、たぶん主人公が旅を決意するまでの「繋ぎ」として変な感じになっちゃったんだと思う。
んで、でかい女を鍛えた師匠的な人のところに行って修行らしい。そちらもでかい。でかい男。この2人だけシルエットが『ヒックとドラゴン』のバイキング(男性成人キャラの方)みたいになってるのがまだ新鮮に面白い。理想の北欧人シルエットという感じか。まぁ、川口先生は北欧関係なく好きなだけだと思う……。ちなみに、そんな『ヒックとドラゴン』、今年実写版が公開でして、あのいかにもアニメっぽいでかすぎシルエットを再現してるので笑いました。マントで面積を稼いで印象を寄せる、という感じ。今年は『リロ&スティッチ』とか『ヒックとドラゴン』とかオモシロビジュアルの実写化作品が多くて楽しみですな。それぞれアニメ版の監督が同じなのもすごい。2人のコンビ監督なんですが、その片方は実写版『ヒックとドラゴン』の監督もしてて、もう片方は今年『野生の島のロズ』をやってたので謎の惑星直列感。ちなみに、その『ロズ』の監督の方はスティッチの声(アニメも実写も)です。才能が入り組んでいる……。
『鵺の陰陽師』98話
1ページ目。謎のモブ男性による敗北宣言から始まることで傑作回であることが察せられる。よく考えたら特に悪いことはしてないのも良い。まぁ、普通に嫌な奴とは思うけど。
ということで夏祭り集団デート。さすがにカオスなのでターン制になる。それを鵺さんたちが謎のテンションで見守る、実況する形式になるのが良いね。来週はさすがにもうちょっと真面目なラブコメになると思うけど。
エッチマンの人……じゃない人がエッチマンの話始めるのですごい。まさかエッチマンが掘り下げられるとは。辻田以外にエッチマンの話をさせてから、やや乱入気味に辻田参戦、という流れも良かった。エッチマン界の大御所感、ご本人登場感。
辻田さんあたりで告白の件が本格化し、戦略みたいな概念が持ち込まれるのも楽しい。楽しいというか、恋模様が少し真面目なノリにシフトしていく。文字通りお祭り回という感じもあるが、ちゃんと真面目にラブコメを掘り下げてる感じもあって好きだな。てか、本作は全体的にふざけてるのか真面目なのかよく分からないバランス感覚が良すぎる。ふざけてるけど露悪には回らないというか。
まぁ、そんな辻田さん、場面転換が意味深なので普通にちゃんと断られた可能性があるな。
んで、妹で一呼吸入れて、それでいて学郎の良い奴感と成長を感じさせてから、嫁乱入&退場し、本題とも言えそうな大トリ2人が一気にドン。嫁の格好には笑ったんですが、そこからの正統派という流れが良い。
代葉2.0がロケットスタートぶちかますので先輩が早速死に体な気がするんですが、2人がギスギスする感じではなく、対抗心はありつつ仲良くやってる感じがあるのもすごく良かった。代葉2.0の “先輩はどうしますか?” とか煽りとも取れる言動もあるんだけど、そこまでギスギスしないというか、むしろ先輩に対する助け船のような気もしてくる。
『しのびごと』33話
勝負に向けてヨダカ以外はトレーニング。なので、アオイさんの護衛は別部隊からの助っ人。当然ハヤブサ。『鵺』の直後に男2女1のデートみたいな状況になってるのが良いですね。男女比も対照的だが、何より当人たちの恋心の自覚がゼロなのも両極端。
ハヤブサ、アオイさんの中学時代を知ってるからこそ、今の明るく振る舞いアオイさんを見て、ヨダカに対する「お前すごいな」という認識になるのも流れとして良い。もちろん基本良い奴ってのもあるんだろうけど、普通の忍者とヨダカとの違いを目の当たりにする、という根拠が具体的にある。
『アオのハコ』196話
デート終わりの自宅。 “敬語と 先輩呼び禁止” らしい。個人的な感覚としてこういうこと言い出す人は信頼しづらいというか心理的な距離置きがちなので、ちょっとガッカリというか失望した。まぁ、今回の場合は千夏パイセンのイチャイチャしたい欲の現れと考えればそれほど感じ悪くもないのかな。とはいえ、いつまでも先輩呼びが続いてる関係性も好きなんじゃ……。
敬語3回なので罰ゲーム。まさかのこしょこしょの刑で脱力してしまった。マジで高校生なのかこいつら……。まぁ、身体的な接触を図る口実と考えると案外リアルなのかもしれない。
とはいえ、そっからキスして、セックスしかねない雰囲気が漂ってたのは良かった。良かったとは……? かなりフラットな関係ではあったが、一応「大喜から行く」という体裁になってたのは少し疑問というか、意外だった。別にどっちでもいい。
『カグラバチ』97話
ハクリの現状。使用制限がかかってるらしい。あまりにそのまんますぎるというか、先週のクグリといいゲーム的な感覚を直輸入してますね。まぁ、ハクリの場合はインフレが激しいのであのまま成長されると話が成立しないレベルになっちゃうので、という都合もモロに感じる。
んで、侵入者に対するカムナビにシステマチックな対応。それを私情にまみれたモブ視点で語るのも良かったし、満を持して現れたのが処刑人で、場所が処刑場なので笑う。そのまんますぎる。殺戮ホテルもそうだったか。
そんな曲者処刑場。謎の和太鼓部隊と、巨大スピーカー。お前それ『マッドマックス 怒りのデスロード』やないかい。殺戮ホテルはそのまんま『ジョンウィック』シリーズだったけど、またしてもそのまんますぎる。ただ、今回のは処刑場にアレを持ってきたところにオリジナリティを感じる。
『NICE PRISON』4話
違法マスコット専用牢獄。そしてお馴染みの足枷の正体。味方サイドの異常者という意外性もそうだが、突き抜けた感があって今週めちゃくちゃ面白かった。ツッコミが追いつかない感覚の表現も見事でしたね。
敵囚人が出てからもめちゃくちゃ面白い。先週までは慣らし期間だったんじゃないかと思えるほどに、今週の急加速ぶりがやばい。ページめくるごとに漏れなく面白かったのでちょっと感動してしまった……。
『逃げ上手の若君』203話
苦戦。いくら相手が強くてもそれだけで暗殺が成功しないんだったら正直本作のバランスが崩れちゃうと思うんだけど、そこに「天狗のサポートが厄介」で説得力がもたらされる。そもそもどこまでリアルか分かりにくい存在というのもあって、「暗殺する側なのに隙潰されたらそりゃやりづらいわな」と一気に飲み込めるようになる。
とはいえ、先週も気になったけど、馬での移動中に天狗たちはずっと上の方でついてきたのだろうか。街中とかどうしてたんだろう。
『僕とロボコ』233話
マルチバース再び。ガチゴリラの危機らしい。毎回死んでんな。ただ、今回はガチゴリラの死がマストなのでロボコたちが殺しにくる。ガチゴリラの死がカノンイベントって話、前もしなかったっけ……とマジで思ってしまったんですが、ひょっとして『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』のファンが言ってた説があまりに的を射すぎてるので私がそれを公式だと勘違いして記憶してた可能性。まぁ、正しかったのはその通りですね。というか、マジでそのまんますぎる設定の拝借である。ロボコソサエティの判断で、それに対抗する主人公のロボコと交流のあるロボコたちと再びチームアップして後編に続く……というのが『アクロス・ザ・スパイダーバース』のラストなので。突然のネタバレだけど、本作がそういう話なので仕方ない。ちなみに、タイトルのコマについてるアオリ「運命なんてブッつぶせ」は『アクロス・ザ・スパイダーバース』と同じです。設定とプロットがそのまんま同じ、という意味で本作のパロディ史の中でもかなり特殊なパターンだと思う。とはいえ、刺客たちが来るくだりから追い越しちゃった感。続編いつ来るんでしょうね。
んで、刺客たち。今まで以上に振り幅が広がった別バース感、というのも『アクロス・ザ・スパイダーバース』っぽいんですが、正直そろそろ宮崎先生の限界というか、あの映画でやった何でもアリ感を考えると見劣りもしますね。あの映画、ダヴィンチのデッサンの世界とか出てくるからね。それも冒頭。ただ、実写ネタが出てきたのは『アクロス・ザ・スパイダーバース』と同じ。『スパイダーマン ホームカミング』と『ヴェノム』ネタ楽しいよね。実写アーロンおじさんは続編でも活躍してほしい。
絵柄ネタとしてはヤンキー漫画が良かった。アメコミとカートゥーンも振り幅が広がってて楽しいけど、宮崎先生の限界を感じるというか、アメコミは『ヒロアカ』のオールマイトがそもそもそういうネタだったからね、さすがに分が悪い。
少し話それるけど、世界線ごと消滅どころか別の世界も消滅する恐れがあるので、別のヒーローがやってきて戦うことになる、というのは予想される範囲の話ではあるが、今後作られる『アベンジャーズ』の映画2作も大体そんな感じになる可能性が高い。どいつもこいつもマルチバースやりやがってよぉ……面白いからいいけど。
ということで、みんなで観よう『スパイダーマン スパイダーバース』と『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』。てか、今週何回『アクロス・ザ・スパイダーバース』って書いたのだろうか。お馴染みの略称がないw
『悪祓士のキヨシくん』44話
言い方は悪いが、普通のバトル漫画として普通に面白いので本作はすごいと思う。
キヨシの初撃。エネルギーの総量で勝負するのではなく、出力を一点に集中することで省エネかつ高威力に、という修行の成果をまず最初に見せてくれる。とても丁寧。丁寧かつ、溜めからの放出なので熱い。
聖剣さん、燕返しで一歩リード。斬撃飛ばす系の技で燕返しって成立するんだ……とシンプルながら感心してしまった。いや、バイブス重視でよく分からない話ではあるのだが、ありそうでなかったハッタリとして好き。
『ひまてん!』42話
文化祭のアイドルライブにほのかが誘われる。なぜかセンター。アイドルライブをやりたがる気持ちはよく分かるのだが、グループ外の人間に対して “センターはほのかがいいよねって!!” となるのが意味不明すぎて怖い。やりたい人がやれよ。マジで。まだ「歌うまいから」とか「踊れるから」として数合わせなら分かるが、「可愛いから」でセンターはマジでついていけない世界だったな……。正直引いたわ。
学祭ポスターを貼りに商店街へ。と思ったらめちゃくちゃ夕焼けだんだんなので驚いた。そういや、根津神社にも行ってたし、谷根千エリアだったか。『SAKAMOTO』のアニメオープニングにも出てきたよね、夕焼けだんだん。まさかジャンプの2作品に扱われるとは。谷中商店街、根津神社、そして後楽園と『ひまてん』聖地巡礼コースが充実してきましたな。最後が普通に遊園地なので1日で全部回ろうとすると時間足りない恐れがある。
たこ焼きをもらう。が、割り箸が一つなのでドキドキ割り箸シェアチャレンジである。いや、普通に割った割り箸を太い楊枝として使えば1人1本で食べれるんじゃないかな……。今週何かとおかしいが、作者の体調不良とか心配になってしまう。もしくは地獄スケジュールによるヤケクソ進行。
『ウィッチウォッチ』202話
いきなり脱線。先日の『アタック25』でジャンプ関連の問題が出ました。あの番組はテロップが出ず、読み上げ音声のみのハードコア早押しクイズなんですが、問題文「週刊少年ジャンプで連載中の魔女……」あたりで回答者がボタンを押す。私は「今魔女作品2作品あるけど最近の勢い的に『魔男のイチ』!!」と思ったら見事外れ。ちなみにテレビの中の回答者は『ウィッチウォッチ』で当たり。よく考えたらあの番組の難易度的にジャンプ誌面上の勢いとか考慮されるはずもなく、普通にアニメ放送中の本作でしたな……。すげぇ悔しかったです。
本編。ニコの恋心がモイちゃん以外にバレる。バレるというか、情報が共有されるという感じか。すべての問題は子育てを経験してしまったモイちゃんにある、という前提に立ったのがすごく良かった。前から気になってたので。ただ、ニコが自分の恋心の芽生えをものすごく劇的なものとして語ってるのに、周囲の大人(年上)が訳知り顔で「そりゃそうよ」というリアクションをしてくるの、何気にすげぇ気持ち悪いというか、されたらすげぇイヤだよな。まぁ、ニコ自身の魔法による不思議体験は当たり前のものとして受け入れてるから大丈夫なんだろうけど、緊張混じりに初恋の報告をしたら「感情が戻っただけだよ」と言われるのマジできつい。
そこからモイちゃんの気持ちを確かめる話になるのだが、そこでニコが「自分のせいでモイちゃんの青春が犠牲になってる」という悩みに至ったのが超良い。この視点は完全に抜け落ちていた。言われてみればマジでそう。普通に超申し訳なくてつらい話だわ。当たり前だが篠原先生の解像度がこちらの想像の遙か上を行くものだったわけで。これは今後が面白くなりそう。まぁ、まだモイちゃんの父性問題については何も前進してないというか、解決の糸口すら掴めてない気はするのですが。別にモイちゃんの責任が終わったら(ニコが以前の年齢に戻ったら)、そのまま恋愛感情にシフトはできねぇでしょうよ……という話なので。光源氏みたいな感性がないと無理だよ。
『シド・クラフトの最終推理』24話
エリオの全バレ、一旦終了。「男とか女とかどうでもいい」という結論はマジでその通りで納得しかないのだが、バレた先が日常として回収されていくのには驚いた。もう日常に戻ることは適わないレベルの一線を軽々と越えたと思ったのですが、意外と「スフレ警部の格好が変わった」と同じくらいの扱いで収まりそうなのがすごい。
そして、全バレという情報もしっかり掴むルル。コメディのノリで話は進むが、ルルのスパイ活動としてはめちゃくちゃ順調というか、「普通に超優秀な子なんじゃない?」という気がしてくる。いろいろ重要な情報掴みまくりでしょ。一族の誇りだよ。
そんなルル、エリオ全バレ後の日常として回収された感もあるのだが、個人的にシドの「エリオとルルが付き合ってる?」という誤解がめちゃくちゃ好きだったので、ここが特に掘り下げられることなく終わってしまうのが少し寂しい。1話くらいメインにして遊んでほしかったぜ……。
『キルアオ』101話
生徒会に殺し屋と疑われてるから殺し屋スキルは披露しづらい、というのは分かるのだが、もう既に会長に射撃スキルは披露済みなので整合性を取るためにもあのときくらいの強さは出して問題ないと思う。まぁ、会長はおそらく本番のときにはもっと強くなってるので、十三がさらなる本気は出しづらい、というくらいの扱いだろうか。
とにかく家庭科部のみんなに射撃訓練。だが、クソスパルタ人道無視訓練しかしたことがなく、子供との接し方に失敗して離婚も経験した十三にとって、一般中学生に殺しのスキルを教えることは何よりも難しいことだった……。理屈はめちゃくちゃ分かるのだが、こうして考えると、なんて可哀想な奴なんだw
んで、ヘビ食べるまでの覚悟ができて修行終了。 “面構えが違う” ネタに着地するの面白すぎる……。考えたこともなかったが、絵柄の親和性も高いですね。コマ割りとかまで元ネタをなぞるわけじゃないけど、というバランスも良かった。これが『ロボコ』とか『超巡』だったらそこまで寄せてたと思う。
『超巡!超条先輩』62話
もう1人の超能力警官のリタイアに立ち会う。いきなりめちゃくちゃ良い話じゃないか。最初はてっきり「前任者が闇堕ちか?」とか思ったけど、全然違う、しっとりとした超良い話だった。
ただ、闇堕ちというのはちょっとだけ正しい。超能力のツケとして人間性を失ってしまった。テレパシーで他人の思考や感情に立ち入りすぎた結果、自他の境がなくなり、自分を失う。めちゃくちゃありそう~! 超能力の話なのに「きっとこの業界のあるあるなんだろうな……」と思ってしまう説得力。やっぱ本作、超能力設定の掘り下げがめちゃくちゃうまい。花園さんに認知をジャックされる、みたいなギャグも楽しかったけど、あれもロジック自体はめちゃくちゃ良く出来てたと思うし。
感情を失い、妻も失う。悲劇に襲われたはずなのに涙の一つも流れない。悲しみの感情の欠如を、人間性の欠如として扱う感じは『魔男』と似た話ですな。そこからポンちゃんが共感の涙を流し、自他の境がなくなった超能力者も涙を流す。良い話すぎる……というかマジで完璧な着地だったと思う。『魔男』が長々と男同士のイチャイチャ(殺し合い)をやってる隙に本作が「そのテーマならこういう着地が良いよね!」と完璧な解答を出してしまった感。『魔男』の感想のときにも書いたと思うけど、悲しみの感情は人間性のかなり根幹の部分に位置し、それは「共感」という人間を人間たらしめる行為に不可欠、という話は映画『インサイドヘッド』でも扱われた話ですね。それをこのコンパクトな1話で、本作らしい形で描ききってみせたので驚きというか、マジですごすぎる。アイディアの元として『インサイドヘッド』がある可能性は高いと思うけど、超能力設定の運用として組み込んだのがマジで見事。
超巡もいつかそうなるのでは、という問題は根本的に何も解決せずに終わったんだけど、そこにもしっかり理屈はあって、基本的に超巡は強欲なカスなので、テレパシーによって自分を失うことはとりあえず当面はなさそう。ホビー趣味(重言)が超巡の「自分」を保つ意味で非常に強固な存在。まさかカスの善人こそが超能力者としての適性だとは思わなかったな……。それを軽いオチとして扱ったのもスマートで良すぎる。
超巡の適性もそうだけど、同時に超能力警官の相棒としての適性をポンちゃんが証明した回でもありましたね。いざとなったら暴力で制圧でき、高い共感性で超能力者の人間性を失わせない。完璧な人材じゃったか……。キモ警視たちも決して悪くはないと思うが(ヒーローにしたわけだし)、恒常的な相棒、持続可能性という観点で言えばポンちゃんがあまりに理想的。また妻としての資質という話じゃないのも良いよね。安易にラブコメ的なオチにするのではなく、あくまでも相棒。妻は夫を暴力で制圧する必要がない(DVだよ)。
本話全体を通じて存在したポンちゃんの語りを、超巡がテレパシーで読み取ってラストページ、という構成もめちゃくちゃキレイだったと思います。本作知らない人にオススメする回には決してならないけど(基本コメディなので)、紛うことなき傑作回、ベスト回候補だったと思います。まぁ、人気投票でここまでシリアスな回が1位になるのはさすがにどうかと思うけど。
本編直後の月例賞ページ。沼先生が警視のことを「押しかけヒロイン」と称してるので笑ってしまった。ヒロインだったのか……。
『ひともしころ』浜田志紀
読切。ジャンプショートフロンティア。久々ですな。
浜田先生は本誌だとおそらく3度目。最初はショートフロンティアで、かなりバトル特化な内容なので今回とかなり近い。2度目は白井カイウ先生と組んだ大型(通常?)の読切。そして今回再びのショートフロンティア。白井先生と組まされるくらいだから相当な期待をされてると思うんだけど、独りになるとバトル特化な短編を繰り返してるので面白い。
本編。殺し屋モノで、現役最古の殺し屋に自分を殺すよう依頼される。殺し屋モノ、本当に近年めちゃくちゃ流行ってますね。「とりあえず戦いたいんだよ!」という層にありがたがられてるんだと思う。そこに映画『ジョンウィック』の衝撃。一つの映画が人気になりすぎてその後同系統の作品が増え、もはやジャンルと言えるようになったケースはまぁよくあるし分かるんですが、それが日本の漫画界にまで影響が及ぶのはかなり珍しいと思う。極めて少年漫画的なノリのある『ベイビーわるきゅーれ』という邦画が間に入ったことで、より漫画界に浸透しやすくなった……と漠然と思ってるんですが、ここらへんは雑な認識です。『ジョンウィック』が起点なのはたぶん大丈夫だと思う。
んで、ジーサンは黙って殺されるつもりだったが、主人公が煽ることでバトルが成立。いざ始まったら超ノリノリなのが良いですね。スポーツみたいな味わいがあるというか、爽やかな味わいがある。老いてなお現役というよりは、老いたので別の戦い方に特化してるのが面白かった。機会さえあればもっと仕事続けたかったって感じですかね。
そんなジーサンの過剰なまでの積極性が面白く、謎の良い話感にもなってたと思います。職業倫理の話から始まるのも面白かったけど、その結論としての殺し合い。個人的にそういう話だったら、主人公がしっかりジーサンを殺すオチになった方が良かったと思うんですが、まぁこれはこれで安らかな死なので良いのかな。
『Bの星線』14話
スタジオで収録。初めてのプロの世界。ただの学園モノをしてたらなかなかやれない話だったと思うので、後輩の特殊設定が活きた決着だったと思う。クラシックではない音楽のプロを演奏だけで黙らせる、というのも異種格闘技戦みたいな味わいで楽しい。楽しいが、肝心の演奏のくだりがちょっと駆け足だったというか、淡白に終わってしまった感。少し物足りない。ヤソーの自分探しの旅としては十分面白かったとは思うんですが。
んで、ベートーヴェン捜査隊の人たちと出会って、拉致。正直まだ別ジャンルの漫画みたいな印象があるので若干のチグハグ感があって、そこが楽しくもある。「ベートーヴェンと和解できるのか……」という話の流れもベートーヴェンがめちゃくちゃ和解する気で待っててくれてるのも微笑ましい。微笑ましいが大した困難じゃなかったので面白い。まぁ、子供は自分を見つけられなくてもがくが、大人は酒飲んで潰れたら何となく気持ちの整理がつく(気がする)、というのは結構リアルなすれ違いかもしれないw
『エンバーズ』15話
いよいよ因縁の対決。試合開始直前は宿敵のベンチスタートにブチギレる灰谷の視点だったのに、ホイッスルが鳴ると今度は同じベンチにいる監督視点の進行になるので面白い。灰谷→ベンチ→監督たち、という流れがキレイ。
そんな監督視点で描かれる試合。めちゃくちゃ面白い。戦術のぶつけ合いになってて、相手の戦術を交互にメタる攻防戦になっててすげぇ良いですね。当たり前だけど、試合が面白いスポーツ漫画は面白い。ついでに「ベンチに引っ込んでる練馬を監督が引きずり出す話」というのが前々回練馬と爺ちゃんがやってた「ベンチに引っ込むためのゲーム」と対になってるのも良い。爺ちゃんは負けたけど、今回孫が勝つ。
孫のマンツーマンに対する爺ちゃんの対策、ぐるぐる作戦の見開き、コマ進行が特殊でかっちょえぇ~。ぐるっと一周ポジションを変えることで相手のマンツーマンを崩す、という理屈もとりあえず漫画として分かりやすく、さらにそれに対するメタが個人に依存する作戦で、灰谷がドン。2択を迫ることでマンツーマンを崩す話だったが、優秀な飼い主が反射お化けの灰谷を操ることでそれをカバー。ちゃんとこないだの試合の経験が活きてるのも良いですね。灰谷が個人として成長したのではなく、あのチームの中でどう仕事するかを見つけてるのが良い。
んで、ルービックキューブは見事一面も完成せずに試合出場。よく考えたらルービックキューブって、好きな人からしたら揃えるのにそれほど時間がかからない、サッカーの試合に比べたら時間がかからないと思うので、練馬はそれほどルービックキューブうまくない、まだまだ初級者ってことになりますかね。なんかうまそうな雰囲気を感じてたので妙に面白い。もしくは試合が気になってチラチラ見てたので全然キューブが捗らなかった、という可能性もあるか。……もちろんね、ルービックキューブの盤面(を揃えること)が相手のポゼッションサッカーのメタファーになってることくらいは分かってますよ。野暮を承知でキューブがそんなにうまくない可能性を考えて面白がってるだけです。
巻末解放区!WEEKLY週ちゃん
5月のネタハガキ東西戦。お題は「東西・ポンコツサッカーチームを結成! ポンコツ選手一挙紹介!」。東西のネタの掲載がそれぞれチームのポジションに振り分けられてるのが独特で面白いですね。すべてのネタがそのポジション用に作られてるわけではないものの。
東。虹谷ユメ子さんの「せっかくケンタウロスなのにキーパーをやりたがる」。瞬発力なさそうなので笑った。倒れ込みながらボールを抱えてセーブするのとかも無理だろうし、ケンタウロスの絶妙にキーパー向いてない感が見事ですね。考えたことなかった……。
さばねこさんの「頭と頭がぶつかると中身が入れかわる」。「入川輝」の名前も完璧だし、めちゃくちゃ面白そうな設定で最高。こいつを主人公にショートフロンティア用の読切とか作れそう。狙って入れ替わろうと強引に頭をぶつけに行くとファウルになっちゃうだろうし、掘り下げがいがあると思う。
大富豪金塊丸さんの「判土スル造」。説明文の「ハンドに関しては監督からの信頼も厚い」で笑ってしまった。監督公認なのかよw
西。渋明寺さんの「膝蓋腱太」。脚気の検査が懐かしすぎる……(厳密に言うと実際の経験はないです)。脚気じゃなくて「膝蓋腱」を持ってきたのも面白いよなぁ。
半額カーネルさんの「服部十陸」。名前っぽさも見事なんですが、名前と能力がチガハグなので笑った。ハットリックできそうにないんですが、大丈夫なのか……?
次号予告
総集編映画が公開ということで、芥見先生の描き下ろし付録があるらしい。完結後に描き下ろしの仕事するの結構珍しいですね。読切というほどではない、というのも。
目次
散歩中に宮崎駿さんに出くわして思わず握手してもらった…一生の思い出です… <三大>
(『しのびごと』)
本当に!? すごすぎないか……。出くわすのも信じられないし、話しかけたら握手してくれるのもイメージできないw 何もかもがリアリティを感じられないというか、想像できない話なのですごすぎる。この場合、漫画家を名乗ったりしたのかな。そんな話し込むほどではないのかしら。マジで不思議。
愛読者アンケート
付録について。『SAKAMOTO』の単行本着せ替えカバー。ジャンプは電子だけど、好きな作品の単行本は紙で買う、みたいな人はいてもおかしくないので、そういう人にリーチしやすい付録だったのかもしれない。私には特に関わりのない話でござんす。
ジャンプについて。いつ頃から読んでるか。選択肢だと10年以上前。ブログだけで余裕で10年以上だからすごいぜ。いや、すごくない。自分で言っててちょっと引いた。
ジャンプ買うようになったきっかけは好きな作品の最新話を読みたくなった、かな。たしか。あとは友達が読んでたから。せっかく同じ作品が好きなのに話が合わないと悲しい。ちなみに、こういう話題のときは「『ONE PIECE』の最新話が読みたくて~」と言っておくと年齢がバレないのでオススメです。
購読を続けてる理由。習慣になってるから。選択肢にないと思ったらそのものズバリの選択肢があったので感動した。マジで習慣なのよ。極論「先週買ってたから」。今は『ONE PIECE』に対する情熱もかなり下がったし、熱中して追っかけてる作品も特にないし、かといって毎週読んでみればちゃんと楽しめてるので。
総括
木曜深夜更新。今週はそれなりに順調な進行を見せてたつもりだし、ショート読切があるだけで書きやすい号だったと思うんですが、終わってみればなぜか文字数がめちゃくちゃ多い。バカかと。
今週のベスト作品。『超巡』。圧倒的に面白かった。
次点。『鵺』『NICE PRISON』『ロボコ』『エンバーズ』。あと読切。そうか、今週は面白かった作品、そして話が弾む作品が多かったから文字数が多かったのか。
ベストコマ。『エンバーズ』のぐるぐる。コマというか見開き全体。
ベストキャラ。『超巡』のポン。ほんとは『鵺』冒頭のモブくんにしたい気持ちもあったんですが、まぁ今週はポンだよなぁ。
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