北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2025年26号(紙版)の感想

 ソロアーティストのライブにおける大規模な舞台演出って領域展開(もしくは卍解)感ある……と先日youtube配信を観ながら思いました(ラッパーがDJを始めてエロダンサーがセックスを模したダンスをし最終的にフィーチャリング相手のラッパーが逮捕されて一区切りつく)。当人の世界観、ビジョンの具現化であり、そこに対象を巻き込む、という意味で。『あかね』が領域展開っぽい件は「ジャンプだから」ではなく、アーティストを扱うにあたって当然のことなのかもしれない。『食戟のソーマ』で服が脱げるのも同じ。あと音楽でも芸術や芸能系の作品何でもいいよ。

表紙

 『ONE PIECE』。ドライブするルフィとチョニキとサンジ。「ってなんでサンジくんが!?」と言いたくなってしまったのだが、こういう場、こういう人数におけるサンジの起用珍しいと思う。車の運転がサマになる一味キャラ、が意外といなかったのかな。

読者プレゼント

 三国志。グラビアに3人いて、それぞれ名前がついてるわけではないんですが、どう見ても孔明な人がいて、それの担当が「護」(つまり呉)なので違和感がすごい。ビジュアルはまぁ作品によって違うから誰とは特定できないんだけど、孔明は比較的どの作品でも似たような傾向にあることが多く、今回の「護」の人、孔明だよなぁ……。

巻頭カラー『ONE PIECE』1149話

 ヤーさん無双。初めましての一味キャラがリアクションすることで話が分かりやすく、それでいてヤーさんのすごさが改めて感じられる。あとチョニキが情報収集(攻撃の通し方)に本気になってるのも面白かったですね。珍しいムーブだと思う。特にチョニキは。最初は「どうせ覇気でしょ」とか思ってたんですが、チョニキの奔走が強調されるということは別の理屈があり、ちょっとした謎解きっぽいことになるのでしょうね。
 んで、ヤーさんの弱点としての息子。息子の存在がバレることをヤーさんが恐れ、それに気づいた軍子がノーモーションで殺し(脅し)にかかるのが面白い。まぁ普通にクズの極みなんだけど、レベルの高い駆け引きのような楽しさがある。ルフィだとこういう場面はなさそう。
 ヤーさんは瞬殺を選択したが、失敗が見えてしまったので心が折れる。なるほど、現状最強クラスのキャラだが、最強の実力を持ってるが故に未来が見えて心が折れる。結果的には「まぁヤーさんは強すぎるので退場だよね」という話なんだけど、最強の説得力は遺憾なく感じられた上での退場になったので見事だったと思う。あとは、子供に甘い描写をするときにグラサンの隙間からヤーさんの目が見えたり、グラサンが透過する演出がされててナイスメガネですね。
 からのまさかのブルック掘り下げ。予想外~。そうか、生前のブルックの話をやると時代的にかなり昔を描けて今までにないスケール感になるのか。ちょっと目から鱗だった。とはいえ、ちょっと父子(特に父娘)の話が最近多すぎるので新鮮さは薄まりつつある気もする。尾田っちに娘さんが出来たとか疑いたくなるレベル。もしくは娘欲しい欲。
 もういっちょまさかのイム様降臨。からのムーさん。本編関係ないところでちょっと面白い……。

『魔男のイチ』35話

 デスカラスちゃん、巨大バトルしててかっこいい。そしてブタさんが緊縛されてて可愛い。どうやらバクガミはあの魔法のことを指すっぽいので、あのブタの正しい名称は不明。
 んで、ゴクラクの試練。あくまでもリチアの悲しみ(トラウマ)をゴクラク追体験する話になってたのが良い。あとお母様がちゃんと年齢を感じさせるビジュアルになってて偉い、というかすごい。「女性は美少女しか描けません」的な作品結構ありがちだよね。
 リチアの自殺を直接は見せない(ゴクラクは目の当たりにする)演出も良かったんですが、この話だとリチア以外の悲しみはゴクラクにダメージを与える要素がほとんどなさそうじゃない? いや知らん人でも悲観して自殺する様子を延々と見せられたら狂ってしまうと思うけど、リチア個人の悲しみにのみフォーカスしてて悲しみ爆弾のスケール感(被害人数の大きさ)が関係なくなっちゃってる気がする。

『SAKAMOTO DAYS』214話

 シンは動けないので誰か助けが来ると予想してたんですが、普通にシン動けるので笑った。動けんのかい。まぁ、予想してたの鹿島の登場(そして死)なので、シンが元気にアクションしてくれた方が楽しい、というのはある。
 殺意を向けるとタカムラ起動で困るが、通常スラーの状態でも十分すぎるほど厄介。厄介と同時にスラーのモノローグや語りを入れれるのも良いですね。シンに対して坂本の姿を重ねるくだりとかすごく良かった。
 からの水族館。そう来たか。一度行ってみたいんだよな。それはさておき、スラーがまだ正気なのでリオンとの思い出に浸ってしまう。スラーくん正気だと結構ポンコツだな。アキラなら殺せるんじゃなかろうか。
 が、サメがスラーを殺そうとしてしまい、殺意でタカムラ起動。水族館のサメってそんなに殺意剥き出しかなぁ……とは気になるんですが、そもそもスラーの殺意にサメが反応した、と考えるとまぁない話でもないのかもしれない。
 んで、魚全滅。可哀想に……。

『鵺の陰陽師』99話

 金魚すくいでも煽ってくる代葉2.0。先週も書いたけど、煽りつつ「先輩もどうぞ」とアシストしてくれてるので優しい。ギスギスしないが、ライバル関係は見せる、という結構すごいことをしてる。 “こいつぁ酒のアテだな” となるのも納得である。無駄にキャラの濃いモブを3人も出してくるのには笑った。
 んで、鵺さんプロデュースのお化け屋敷。 “イヤなノリ…!” “とてもおせっかいな感じだ……” と学郎ドン引きなので笑う。直前まで鈍感ムーブしてたのに、そんな学郎でもドン引きってどんだけだよ。
 お化け屋敷の事後、他の女子陣も混ざって学郎にしがみつく謎の流れ。からの見開きオチで笑った。強い。ネタ的に面白いというのもあるが、急転直下のオチに向かう流れがめちゃくちゃ丁寧というか、効果を最大にするための工夫がバッチリですね。すごく良い。
 学郎のハーレム、学郎自体何か感じの悪い言動をしてるわけじゃないんだけど、学郎(たち)に嘘をつかれてる人からしたらそりゃキレるよね……と納得しかないオチになってるのも良い。あと、あの和やかなハーレムのノリに嫁も混ぜてあげてほしいとは思ってたので、気持ちは分かる。まぁ、こうなると和やかなノリはもう戻ってこないだろうが……と思ったけど、これで有耶無耶になったまま夏祭りが終わるとも思えないので、こっからちゃんとラブコメ的な着地に戻るんだろうな。「本当にそんなことが可能なんですか?」とは自分でも思う。

『僕とロボコ』234話

 マルチバース同士のバトル。意外とちゃんとバトルやってる、勝利の理屈を用意してるのが良い。SFのロボコの敗北とかぐうの音も出ないほどの理屈で笑うのだが、直後に同様に戦闘描写のな松尾ロボコが勝つので奥が深い。まぁ、突っ込んだ話をすると「実写ロボコにおけるガチゴリラの死って何?」とはなるな。
 そんな中の人ネタの直後に昭和ロボコが野沢さん召喚するので流れとしてもキレイ。まぁ、キャスティングの意図的には悟空よりもドラえもんの方が適切だと思う。
 本格バトル展開として一番ハマってたのが少女漫画改め二次創作ロボコだったのも良い。戦い方が完全に領域展開なんだよな。そりゃルフィにも勝てるよ(ルールがややこしいので)。あと、何でもアリの極北として二次創作を持ってきたのが『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』並みに自由でそこも良かった。先週「元ネタの方がマルチバース大喜利がぶっ飛んでるぞ」とか思ったんですが、二次創作を持ってくることでようやく戦えるようになった感。とはいえ、二次創作がアリなら別にガチゴリラの死というカノンイベントを無視するのも簡単だろうとは思う。むしろ「ガチゴリラが死なない世界線が見たい」という願望を自力で叶えるのが二次創作の本分だと思うので。

センターカラー『ウィッチウォッチ』203話

 ネム回かと思ったらネム母回。意外な展開だった。「やっぱネムの恋愛エピソードはウケが良いんだろうなぁ」とか思ってたら、特にキャラ人気には頼らない人選になるので強い。ハーコーだぜ。
 ということでネム母がモイちゃんに化けて家へ潜入。説明がなかったけど、モイちゃんの持ち物も詳細にコピーできるので家の鍵もゲット、だったのかな。めちゃくちゃ便利そうだ。その理屈が通るならコピーしたスマホを勝手に覗くことも可能だろうし(ロックが生体認証なら突破できそうな気がする)。
 モイちゃんの異常な日常を追体験するネム母。ここ数週「親になりすぎてしまったモイちゃん」というテーマがよく語られてたが、今週はついに「親というか母」とまで踏み込むので笑う。もう恋愛とか無理だろ……。
 ミハルに吸われたときに変身が解けないのには都合を感じたが、ウルフに変身を見破られるというオチは良かった。本来の目的を忘れそうになってたが、ケイゴの視察に行ったらケイゴ(ウルフ)に仕返しに遭う。オチとしてキレイ。ただ、変身の精度を上げれば体臭のコピーもそれほど難しくないと思うので(持ち物のコピーに比べたら楽でしょ)、もうちょっと修行したらいいと思う。

 本編後に人気エピソード投票の結果発表。ギャグ回とか『SKET DANCE』回が「あの話」として投票しやすいのは分かるのですが、恋愛系でネム(ケイゴ及びウルフ)が強いのですごい。というか、ニコがそれほど強くないので少し心配ではある。まぁ、出番が少なめの方が代表的な回が絞られるので投票に強い、という傾向はあるかも。

『アオのハコ』197話

 千夏パイセンのお引っ越し。完全に今までの日常から一線が引かれた感あって良いですね。学年が上がったり引退のときよりもある。やはり「同棲」という基本設定は強い。
 大喜がちょっとした喪失感を抱き、それ故に一緒に帰るのが沁みるわけですが、パイセンの “寄っていく?” に対して下心を抱いてしまい焦って断る……が、パイセンとしては「そういうんじゃなくて独り暮らしが寂しいんだよ!!」とオチがつくので見事だった。完全に騙されたというか、キレイに印象を誘導された。そりゃそうだよね。大喜側の家は1人いなくなっただけで家族はいてワイワイしてるし、それに比べてモノも少なく人もいないパイセンの方はよぉ……というラストが鮮やか。
 話は戻って修学旅行の件。菖蒲の友達のガチギャルがあまりに良すぎるんですが、それはさておき、京都2泊3日って少なくね? 高校の修学旅行ってそんなもん? (東京基準として)中学が京都2泊なら分かる、というか私がそうだったんですが、高校もそれと同じ規模なのか。(中学は公立で)高校は私立だったからあまり参考にはならないと思うけど、沖縄に4泊か5泊くらいだった記憶。相場とか全然知らないけど、ピンキリでかなり差があるのですね。結構衝撃。
 まぁ、修学旅行はこの1年前に千夏世代がやったはずなので、「今更驚くなよ」という話ではある。覚えてるわけないのよ……。

『悪祓士のキヨシくん』45話

 第1魔王、酒を飲むと強くなるらしい。いや本気を出せるほどの敵だと嬉しくなって飲んじゃうだけで、飲むことと強くなることの因果関係は不明。 
 そんなより本気になった第1魔王、相変わらず雑に大振りをかますだけで人間サイドはたじたじ、という絶望感。あの捻りの描写も面白かったですし、変にハデな必殺技をする必要もないほど、ベースが超強い。剣すら術で出現させる聖剣さんとの対比にもなっててすごく良かった。不条理の決めゼリフにも納得です。そっから剣を出現させる聖剣さんが “俺の剣をいくら折ろうが無駄だ” と繋ぐののでこれまた良い。

センターカラー『あかね噺』159話

 大会前の緊張感。気まずいので外でうんこ座りしてるそんちゃんが可愛いのだが、彼視点で大会を俯瞰する話に繋がっていくのも良い。本来はそれほど大きな扱いを受けるような大会ではないのだが、ひかるとからしによって大会の意味自体が大きく変わってしまった。ひかるはまぁ彼女のスター性ですけど、からしの場合は大会の意味を変えることすら彼の意図に入ってそうなので面白い。ひかると再会した際に、最初は普通に会話してたのに突然全力で煽ってくるのとかめちゃくちゃ不自然なんですけど、あそこでマイクパフォーマンスすることで話題性を高めると同時に自分に注目させる計算ですよね。きっと。
 そんな思惑が絡む2人の対話にナチュラルすぎるあかねが参加、という圧倒的主人公感。空気を無視した緊張感のない会話でその場をジャックする感じ、そしてそれを狙ってない感じがかっこいいですね。憧れる面もあるが、私だったら絶対に自意識が働くので(そしてそれが漏れる)、ただの「気にしてないですよ」アピールが必死なクソダサ人間になってしまうのが関の山。まぁ実際は空気に呑まれて終わりなので安心ですね。

『灯火のオテル』3話

 師匠に会いに行く。 “肉体強化の秘技を知る者だ” らしい。あのデカい体は秘技によるものなのですね。特に意味なく、何となくデカいものだと思ってたけど、ちゃんとあのデカさはあの世界における異常らしいので少し安心しました。
 師匠。すっとぼけてて緊張感がないが、それはあくまでも弟子にする気がさらさらない、上に子供と戦士の線引きをしっかりしてるから、となるのは良かった。正直緊張感がないくだりはちょっと滑ってた気もするんだけど、話としては、キャラクターとしてはとても良い。

『カグラバチ』80話

 カムナビ本部の戦闘員の説明。頭に叩き込んだ本の数が強さの指標らしい。そっから修行期間の比較も出てくるので、「そこまで具体的に数値化しなくても……」とはなった。なんか資格の勉強を「取得に○時間必要」で示すことにも似た効率思考というか、ちょっと苦手なノリ。とはいえまぁ、本作の場合はバトル漫画における強さの説得力の話なので、突然「道力」の計測して大滑りするよりは全然マシというか、誠実だと思う。カムナビの精鋭たちを相手にハクリが無双しても「出自が特殊だから当然だよね」と納得できるようにしてるわけで。まぁ、ちょっと「家庭内暴力ありがとう」的なノリになっちゃわないか心配ではある。まぁ、一応「愛」の語りをハクリが無視するような表現になってたので、そこは良いですね。ハクリが自分の中で納得した理屈を思いついたけど、「いやそんなありがたいもんじゃねぇから」と自ら否定してるかのような味わい。
 ハクリが強い説得力は良かったんだけど、冷静になって考えると、「カムナビ大したことねぇな」的な印象は正直湧くよね。最初に出会ったのが薊で、「薊が戦力の一角に過ぎないのか……」とかワクワクしてたら、「いや彼がトップ層です」となるので若干のスッコケ感。まぁ、精鋭部隊もピンキリってことなんだろうけど。緋雪とかいるしね。「あんなのがゴロゴロいると思ったら普通にトップの数人を見てるだけだった」ということで同じ話ではある。頼むからもっといてくれ。

『NICE PRISON』5話

 今週もめちゃくちゃ面白いし、すごく好きなんですが、感想に困るタイプですね。正直ジャンプの範疇ではもう感想に困るとかないと思ってたんですが(難解すぎて困ることも少ないので)、あらすじに依存しないフリーギャグの連打みたいな作品は結構困るかもしれない……。いや、このブログをやるに当たってあらすじをなぞるだけの感想は書いてもつまらないと思ってて、あらすじに偏った感想を書いてるつもりはなかったんですが、本作の感想に困るということは、まだまだあらすじに依存してたのかもしれない。
 あらすじとフリーギャグの話にも通じるけど、ツッコミがワンテンポ遅れて、それも大量のボケに対して一つだけツッコむみたいな内容が多くて、それが怒濤のフリーギャグの洪水感を支えてたと思う。ツッコミが追いつかない感。即座にツッコむこともあるが、少し泳がせることもあって、心地良いリズムが生まれてると思う。ギャグ単体の面白さもあるが、全体として、流れとしての面白さもしっかり感じる。
 爪ネタ、爪の間ネタが豊富で、本話丸々を通じてずっと出てくるのには笑った。出オチかと思ったら結構丁寧に掘り下げてくるじゃん……。

『しのびごと』34話

 好きかどうか、の選択肢を与えられたことによってヨダカが変なことを意識するようになり、その動揺は隙に繋がる。好きだけに隙ってか……というのが劇中にないので気になってしまった。まぁ、オペさん相手にツッコむ人がいないので仕方ないのだが。
 そんな隙の種を植え付けたハヤブサ、戦略としてやったならなかなかスパイっぽくて面白いんですが、同時に「同世代最強」の評判にかなり固執してるので面白い。実力で劣っても策を講じて勝つかっこよさもあるとお思いますが、同世代最強というフワフワした基準の戦いをするならある程度真っ向勝負がふさわしいと思うので、そういう意味ではフェアなスポーツマンみたいな印象もありますよね。ハヤブサの、敵対はするけどそこまで悪い人ではなさそう感、かなり好きです。陰キャ主人公に巨大感情を向けてくるイケメンくん、という構図は定番ではあるもののやはり魅力的ですね。現状、そこまでジメジメした感情じゃなさそうなのも良い。今後、半ストーカーみたいな味付けに変わる可能性もあり得ますが。

『逃げ上手の若君』204話

 北条と高一族は似てるらしい。何か分かったような分からないような。あと下の人間を “こういう強欲なカス共” とか言わない方がいいと思うし(言ってはないが)、それも滅んだ一因なんじゃないかと思う。
 一族ですべてを背負うのがそもそも無理だった、労働に見合わないほど恨まれたとあるが、死に際のセリフが “お前が復讐に生を費やす間に” “俺はこの世の栄華を楽しみ尽くした” となるので苦しい。まぁこれは苦しいのを自覚しながら負け惜しみを言ってる、とも取れるか。あと関係ないけど、「この世の映画を楽しみ尽くした」だと途端にシネフィル海賊王みたいで羨ましいですね。今そういう誤変換しそうになった。

センターカラー『キルアオ』102話

 試合開始。『進撃の巨人』ネタが継続してるので笑ってしまった。同じネタで二度笑わされるの何か悔しい。あれからずっとこの状態だったのか……。
 順調な出だし。生徒会としてもサバゲーは本職じゃないので、よほど飲み込みの良い人じゃないとアッサリ負けてもそれほどガッカリはしない、というバランスなので面白い。顔見せであり、交流としての機能もちゃんとあって、現実の学園であるレクリエーションみたいな意味合いも感じる。もちろんこれからは苦戦にもなるんでしょうが。

『シド・クラフトの最終推理』25話

 スフレ警部を助けに行こうの回だが、前話から本話への間にルルからスフレの秘密をバラされてるので笑う。エリオのときもそうだったけど、「とりあえず全部バラしときますね~」でエピソードが始まるのめちゃくちゃ面白い。まぁ、スティーブと違ってルルがバラすので、彼女が貴重な手持ちのカードを捨てるほどの非常事態、という感じになっててあのときよりは自然だと思う。
 そんなスフレの正体にシドが気づく。バラシという読者に向けた情報の一歩先を行くシドの推理が良いですね。鮮やかなどんでん返し。
 意外ではあるんですが、ちょっと納得するところもある。前から「ルルだけストーリーが濃すぎない!?」と思ってて、こないだのエリオでちょっとエリオも善戦した(シドの探偵嫌いのエピソードと繋がった)んですが、そうするとスフレが途端にマジどうでもいいキャラになってしまい、バランス取れるのかかなり心配だったんですが、おそらく本作最大のボムを投下することによって見事大逆転。ちゃんと「3人とも必要!」となったのですごい。ルルがシドに共感し、エリオがシドを救い、スフレが真犯人。それぞれ違った路線の重要性になってるので面白いと思います。
 とはいえ、すべて計画通り的な真犯人ではなく催眠。若干ずるい気もするんですが、とはいえこのおかげでエクスが「花嫁泥棒」的な役割を担う悪役になったのでこれはこれで面白い。そのまんま結婚式を挙げる展開には極端さも感じつつちゃんとした面白さも感じる。ここまで露骨な花嫁泥棒な悪役って『食戟のソーマ』以来じゃないかしら。あれは父殺しの話もかなりストレートに扱ってて面白かったですね。
 そんなスフレ警部。囚われの花嫁になってしまったが、シドがかっこよく助けに来る前に彼女自身がしっかり活躍してエクスに一矢報いる、謎解きをして真相に近づく展開になったのも良かった。ただ助けられるだけのヒロインってのは3人とも似合わないけど、スフレが一番似合わないと思うので、ここは普通に警部としての意地を見せてほしい。

『ひまてん!』43話

 ほのかのアイドルライブ。歌が苦手だけど可愛いから無理矢理センターに誘ったのなら、ライブは口パクでいいんじゃないかしら。マジで。歌下手で苦労するんだったら「なんで誘ったんだ」ってなっちゃうだろ。
 んで、カンナはファッションショーやるらしい。本職じゃない初めてのことだったらプロ的にもアリらしい。正直ちょっとよく分からないが、そこからひまりに表舞台の禁止令が出て絶望……と思ったら裏方として文化祭をエンジョイすればいい、となる展開は良かった。複数ヒロインの文化祭的なイベントって結局主役が贔屓されて他のキャラが踏み台にされがちだけど、本作はひまりだけ別軸の物語になっててなかなか面白い。まぁこれも踏み台だと思う人もいるかもしれないけど、芸能人キャラのいる文化祭エピソードとして、ラブコメ的な着地を見せたのが個人的に新鮮なアイディアに感じられて良かった。
 まぁ、よく考えると、ひまりは既に学園内で(有名人なことが)有名なので、顔と名前を変える級のことをしないと目立たないのって難しくない? まぁ、イベントに出るとかに比べたらマシなのはその通りなのでいいのかな。

『超巡!超条先輩』63話

 突如として出現するプール。すべてはキララ様のおかげなのだが、作るだけ作ったら即退場なので笑った。まぁ、今回は女子陣視点の話なので、下手するとトラブルもなくただ普通に仲良くしてしまう恐れがあるので退場になったのかな。
 いつものメンツが順繰りに顔を出す流れなのですが、花園&警視という意外かつ納得しかない最悪コンビの登場で笑った。とはいえ、基本ポンリリの話なので、花園さん単体なら普通に大歓迎になるのが良い。男の話題で狂わなければ普通に良い人で普通に仲良し、というバランス。
 からの伴くん。超巡はキッズションベンを知って水を恐れるが、逆に伴くんは水をありがたがって浴びる。真逆だけど同じ要素を気にしてるので笑う……からの龍虎揃い踏み。具体的なイベントは起きなくても2人が顔を揃えるだけで面白いのでずるい。何もない状態でもいるだけで対立できる2人。
 キッズの危機には迷わず走り出す超巡。ポンが見直す良い話オチか~と思ったら「善行は善行なんだけど……!」というガッカリな絵面で笑った。これすごいな。ションベンを嫌がる超巡の言い分と、いざとなったら頼もしいというポンの言い分がどちらも真のまま、なぜかガッカリできてしまうマジック。
 良い話オチかと思ったらギャグに全振りの終わり方だったのも意外で良いし、その終わり方が文字通り機械仕掛けの神(デウスエキスマキナ)なので笑った。強制終了。

『Bの星線』15話

 F様が重要人物らしい。「藤子か?」とどうしてもなってしまう……というかクラシックの知識がないので手も足も出ない。
 ヤソーへの尋問(拷問)。死者の復活はキリスト以外許されず、普通なら誰も信じないが、ベートーヴェンの場合強引に本人だと納得させることが可能なので危険もしくは重要。やけにスケールがでかくなったが、彼らが必死になる理由の一端が分かり、そこに説得力があるので面白い。この歴史上の人物の復活と、本人の証明という角度は考えてなかったのでとても良い。
 ヤソーが実力でどうにかできる状況ではないのだが、彼の覚悟と「どうやらベートーヴェンと仲良いらしい」という周辺情報によって逆転。危機があっさりクリアされたので少しずっこけるところもあるが、まぁよく考えたら危機が消滅したというよりは敵(?)がベートーヴェンが匿われてる住所を特定する、という目的をあっさり果たしただけですね。ヤソーの救助はそのおまけ。
 とはいえ、話のどこに本腰入れてるのかよく分からなくてチグハグな印象は否めない……のだが、最後のヤソーとベートーヴェンの気まずそうな再会の挨拶ですべてが吹き飛んでしまうんだよな。話のテンションが一貫しないのがチグハグさに繋がってると思うけど、話のテンションが一貫せず、急に仲良し同士の気まずい再会というあまりにスケールの小さいリアルな空気が描かれることの魅力があるのも間違いない。

『エンバーズ』16話

 練馬くん入場。よく見たら最初に無限シミュレーション(未来視の方がニュアンス近い?)みたいな特殊能力を使ってるんだけど、基本的に本話内の活躍においては「ただ基礎的なステータスが高い」だけで無双。前回が監督同士の戦術の戦いだったことから一転、今回は個人の基礎的な能力だけで逆転されてしまう。なかなか良い絶望感だと思います。ただ、彼の能力を考えると、ただ勝つのではなく、相手が絶望する勝ち方を意図的に選択してると思われるので、やってることがヘビ先輩と変わらなくて面白いですね。まぁ、相手がすぐに諦めてくれた方が効率が良い、というのはその通りなんですが。
 主人公チームが絶望するはずなのに練馬くんの方が “見えたものをなぞるだけの 退屈なルーティンか…” と絶望してるので面白い。前も書いたかもしれないけど、ルービックキューブが良いメタファーになってますよね。メタファーというか、その能力があるからルービッッキューブをやってる、もしくはキューブ由来の能力なのかもしれない。論理的思考というか、正解に向けたルートを設定し、それに従って一手ずつ動かす。そして、これも以前に書いたと思うけど、超人的反射神経で「後出し」で動ける灰谷は唯一練馬のルーティンを崩せる天敵。すごいよく出来たライバル設定になってて面白いです。ただ、反射神経は天敵と言えるが、今回基礎的なフィジカル勝負で負けてしまったので、最適な選択をしたところで実際に勝てるのかどうか……という危うさ。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 オアシス特集。正直全然興味ないというか、年上世代が異様に興奮してる話題ってのと、「世界一仲の悪い兄弟」ネタみたいな扱いのイメージしかない。ので、今回の丁寧な総論的な解説がなかなか面白かった。ぶっちゃけ聴くかというと聴かないんですが、まぁ知識として面白かったので充分。
 今回に限らないけど、音楽評論独特の文体ってあるよね。今回の8枚のディスクレビューも特徴が分かりやすく紹介されてて面白かったんだけど、それはそうと文体の独特のノリがむず痒かったりもする。まぁ、別の世界の人の話を聞けて楽しいってのが第一にあるんですけどね。

次号予告

 また『魔男』が表紙。すごい。別に誰かに訊かれることもないんですが、漠然と「今1番勢いある漫画どれ?」と訊かれる想定しがちで、ここ最近はずっと『カグラバチ』だと思ってたんですが、早速『魔男』が追い抜いてしまいそうな感がある。「ヒット作抱えた2人を組ませたらそりゃヒットするでしょうよ!」という新人贔屓の気持ちと、「宇佐崎先生が前作以上のヒットをしてくれそうでマジで何より……」という気持ちがある。

目次

佐伯先生の結婚式素敵でした!ご挨拶できた先生方、ありがとうございました!
(『シド・クラフトの最終推理』)

先日入籍しました。結婚指輪が奇しくも屋久杉製のもので物防が上がりました。
(『超巡!超条先輩』)

 佐伯先生と沼先生が結婚したのかと誤解しそうになった。それはさておき、「結婚されたんですか!?」という驚きが2回あって忙しい。おめでとうございます。

愛読者アンケート

 付録についてと、『呪術』の映画について。観に行かない予定です。総集編に興味が湧かない。
 映画の有名シリーズについて。厳密にはシリーズではないが。ディズニー・ピクサースタジオジブリスターウォーズ、マーベル、ハリーポッターについて。全部数多く観たことがある。新しいハリポタの実写キャストようやく発表になりましたね。今回はリアルの成長にあわせてシリーズを進めていく予定だと思うので、長い目で楽しみです。ラドクリフポッターは終盤「大人すぎるだろ」となってたと思うので。面白かったけどね。

総括

 木曜更新。ただ、ちょっとだけ更新時間が早いのでホメてほしい。この調子で何とか水曜更新をですね……。マジで生活習慣的にジャンプに4日もかけてらんない。のにそれが常態化してるのでつらい。

 今週のベスト作品。『鵺』だろうか。あのオチがなくても充分すぎるほど面白かったのに、爆発力のあるオチでさらに加点してきた形。
 次点は『最終推理』。今週はどちらも分かりやすく「衝撃の展開」が面白かったですね。

 ベストコマ。『鵺』の “こいつぁ酒のアテだな” 。あのオチよりもこの3人の方が好きです。

 ベストキャラ。『ONE PIECE』のヤーさん。前から「強すぎるから逆にすぐ退場しそう」と思ってて、実際その通りになったんですが、強さはバッチリ見せた上で、あり得ないほど強いからこそ退場する、という理屈が通されてて感心しました。天竜人のクズっぷりを考えるとヤーさんが降参したところで子供は殺されるだと思ったんですが、イム様降臨でそれどころじゃなくなる、とこれまた納得できる煙に巻き方をしてたのも良い。まぁ、ヤーさんの未来視がどこまでできてたのかは不明……というか理屈的に完全に外部のイム様のことまで読むことは無理だと思う。
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