- 表紙
- 読者プレゼント
- 巻頭カラー『魔男のイチ』36話
- 『鵺の陰陽師』100話
- 『ONE PIECE』1150話
- 『逃げ上手の若君』205話
- センターカラー『しのびごと』35話
- 『ウィッチウォッチ』204話
- 『SAKAMOTO DAYS』215話
- センターカラー『那落華』迫賢利
- 『灯火のオテル』4話
- 『あかね噺』160話
- 『カグラバチ』81話
- 『NICE PRISON』6話
- センターカラー『ひまてん!』44話
- 『キルアオ』103話
- 『悪祓士のキヨシくん』46話
- 『僕とロボコ』235話
- 『シド・クラフトの最終推理』26話
- 『超巡!超条先輩』64話
- 『Bの星線』16話
- 『エンバーズ』17話
- 巻末解放区!WEEKLY週ちゃん
- 次号予告
- 目次
- 愛読者アンケート
- 総括
先日の『アド街ック天国』が根津だったので、「根津神社がどんな感じが分かりやすいので東京以外の『ひまてん』ファンにオススメ!」とか思ったんですが、結果は当たり前のように1位で、当たり前すぎるので大した紹介はされずに終わったという……。
表紙
『魔男』。まだ36話なのにすごいわね……。
読者プレゼント
水戸黄門。黄門様の顔芸が圧巻である。仮装としては全然奇抜じゃないのに、じゃない分頑張ってる。
1万のプリペイドカードが計10枚って結構すごいっすね。まぁ図書カードとクオカードだと使い道ない人もいそうか。
巻頭カラー『魔男のイチ』36話
カラー。見開きで扉なんだけど、右端は本編継続で、右ページの途中からのんきな扉イラストになる。なかなか面白い試み。
本編。家族を知らないイチにゴクラクが家族を教えるのは良い話なんだけど、杭の話がちょっと「良いこと言ってまっせ」感強くてちょっと引いた。まぁ、親を亡くしてるので墓石が杭と重なる、みたいな感じになると面白そうではあるが、特にそういうのはない。
んで、杭パワーでゴクラクが復活。キャラが良いので少し感動はするんだけど、「そんなバイブスのみで乗り越えられるような話だったの!?」とはなる。いやたぶん何かしらの理屈は隠されてて来週説明されるんだろうけど。
『鵺の陰陽師』100話
まさかの巻頭に次ぐ位置。『ONE PIECE』休載号とはいえ快挙じゃろ……と思ったら『ONE PIECE』掲載されてるのでぶったまげた。たしかに面白いときの本作はどこまでも面白いと思うし、今もその最大級だと思うけど。
本編。学郎自身はそれほど悪くないとはいえ、身ごもってるカミングアウト(誤解)は笑うな。外道すぎる。嘘だと告白しても意味がないのも良かった。冷静かつブチギレてる判断として怖い。
凍結系能力のスケールのでかさを、一般人のビールがフローズンになる、で表現したのも面白い。お得じゃねぇか。
一般人も多い夏祭りの場で、相手の目的はハーレム壊滅、というめちゃくちゃ戦いにくい状況でのバトルが楽しい。学郎が自分に気を引いて、それでいて一般人を殺そうとする爆弾を逆に利用して……という新しい能力を使いこなす学郎がスマート。
勝ったが、さすがに万事解決とはならない。5日後に結婚式で、従わないと死ぬらしい。たぶん。キスして氷の種を仕込むのはかっこいいんだけど、キスだったら種が入るのは肺じゃない? もしくは胃。胃に穴があいて死ぬの地味でイヤだな……。
『ONE PIECE』1150話
イム様陣営の猛攻。単に支配するのではなく、ドリブロの2人を支配した上で、エルバフの正式の手続きにそって国王にさせる。傀儡国家の作り方として妙にリアルだ。今までの乱暴なやり方だったら破壊と脅迫ですべて終わらせそうだったのに。やり方が微妙に変わった、という感じで面白いですね。
とはいえ、ドリブロの2人を支配する方法はやはり乱暴で、「そんなん出来るなら何でもアリじゃない?」とか思わんでもない。別にヤルルを殺さなくてもヤルルを悪魔にして従わせればいいんじゃないかと。まぁ直接戦える人以外興味ないってことかな。
そんな悪魔。映画『FILM RED』に魔王が出てきたときほどではないものの、少ししらける。というか、イム様陣営が堂々と「悪魔はいいぞ」と主張するのが悪役としてちょっと陳腐というか、あくまでも「政府」を名乗ってる人たちが悪役なのが面白かったと思うので、悪魔って露骨に悪そうなものが出てくるとちょっと……。
『逃げ上手の若君』205話
師直の遺言を尊氏に届けにいく。あの遺言ちゃんと意味のあるものだったのか。面白いな。そういう体裁で尊氏に会う方法があるとは。……と面白かったので、出会ったら即殺そうとしてくるので話が違うよ。まぁ、敵対してることを考えると当然なのかもしれないけど、だったら別に遺言なくても成立したじゃろ。
尊氏の真の狙い……というほど意識的なものではなかったが、結果的に尊氏に都合の良い粛正となった。というのは面白い。面白いが、以前から本作に感じる「メタ歴史物」みたいなスタンスがやっぱり苦手なんだよな。歴史物を多く親しんでる人からするとトリッキーなアプローチで面白いのかもしれないけど、王道の歴史物にそれほど馴染みがないので、「言い訳じみたメタ語りやめてもっとどっしり身構えててくれ」とか思っちゃう。
センターカラー『しのびごと』35話
カラーの方針が変わった。変わるんかい。
本編。6号部隊の他のメンバー。エナガがいるぞ。最近何かと人気のシマエナガだ。エナガの寒い地方の亜種がシマエナガらしいです。桜レイアみたいなもんですね。
9号オペさんは一般家庭の出なので忍者界にコネがなく、ワケアリの忍者しか拾えなかったらしい。だからこそ忍者の血すらないヨダカのことを溺愛してるんでしょうね。
9号部隊の出足は順調で、それ故にハヤブサが本気になってぶつかってくる。閉所での電撃は厄介そうで面白そう。あと関係ないけど、『SAKAMOTO』より先に電撃使いの活躍を一通り描いちゃった方が吉だと思う。
『ウィッチウォッチ』204話
カンシの合コン。そんな話あったな……。あのときから結構な年月経ってると思うけど、それまでずっと連絡取り合ってたということだろうか。だとしたら普通に仲良しだと思うし、久々に連絡がきて「あのとき面白かったからまた会おう」となったなら不自然すぎて怖い。知らない世界だけど、合コンってそういうものなのかしら。
ずれたことを言う魔法と、かっこええことを言う魔法。使う先を間違えて合コンに向かい、そもそも魔法の内容が思ってたのと違った。さすがにややこしすぎる。「ずれたこと言う魔法」の把握だけで正直いっぱいいっぱいなのに、その他の要素が多すぎる。篠原先生ノリノリというか、張り切りすぎだと思う。かっこええこと言う魔法がそもそもかっこよくない、というのも無駄にややこしいというか、タブレットを正しく食べても普通に失敗だったので萎える。ちょっと高度に進化しすぎてて、そこまで熱心なファンじゃない身としてはついていけない気持ちがある。
カンシの失言。ただの失言じゃなくてちょくちょくセクハラめいたものが飛び出すのでハラハラしますね。ハラハラというか「一発レッドカードじゃない?」みたいなヤバさ。よくあそこで心が折れなかったというか、持ち直せると思ったな。
『SAKAMOTO DAYS』215話
水族館でのスラー(タカムラ)との戦い。単純に実力差がえげつないので戦いが成立しないレベルなのだが、その上で一般人も多くいる場所なので別の心配もしないといけない。特殊なルール設定で面白いですね。それでいて、タカムラの殺気センサーがあるので、基本的に一般人を直接狙うことはしないが……というのも妙にリアルなバランスで好き。万が一、一般人に攻撃が向きそうになったら殺気を出せば引き寄せられる。
からのモブ殺連(サ↑ツレン)。シンに殺意向けても殺されるのはさすがに可哀想。からのゴルフ殺法で笑う。タカムラおじいちゃん、休日の嗜み。
サメプールに死体の山。からのホラー的にスラーが登場して、血の洪水。さすがにかっこよすぎる。シンの心が本格的にポキポキ折れ出すのも仕方ないというか、怖すぎる。シン視点の強敵バトルというオモシロが満ち溢れてて素晴らしかったですな。
センターカラー『那落華』迫賢利
読切。タイトルの読みはナラカ。担当コメントに「本誌デビュー」とあるけど、以前にショートフロンティアに載ってるよね……? 担当ってそっちは把握してないもんなのかしら。ショートフロンティアは本誌じゃない、という差別意識か? もしくは同姓同名の可能性。いや、そんなことはないんだろうけど、作品のノリが違いすぎるのでちょっと疑いたくもなるw(ほのぼのとした可愛らしい作品で好きでした)
本編。死神に願い事をする少年。設定としては悪魔と契約する的なものなんですが、そこに信仰が絡んでくるのが面白かったですね。治安の終わった世紀末シティの中の神頼み。悪役であるヤクザが組織的に同じ願い事(と生け贄)をしてるのも良い。1人の少年と組織立ったヤクザというミクロとマクロ。設定とその見せ方とキャラの立て方が流れるように魅力的でまぁこの時点で一通りは満足というか、勝ちでいいと思う。
というホメポイントに偽りはないんですが、同時にヒーローたる死神のキャラとしての魅力、話としての魅力は結構しょぼかった印象。結局最初から最後まで最強で「やる気出せば勝てます」状態のまま動かなかったのと、元々ヤクザは壊滅させるつもりだったというくだりで少年の物語との連動がなくなってしまう。マジな話、あの少年は何もしなくても同じハッピーエンドを迎えてたんですよ。ただ説教されるためだけに出てきた語り手、という感じで何だか盛り上がりにくい。
バトル。敵の人形能力はまぁ定番ではあるが、不気味だし悪役のスタンスの象徴として機能してて面白かった。あと、普通に考えたらモブ兵士の人形設定って「いくら殺してもグロくなりません」のためのものだと思うんだけど、本作だとなぜか景気良く血が吹き出まくるのでちょっと笑った。とはいえ、死屍累々の中、大量の血を浴びながらガイコツのヒーローが立ち上がる場面はかっこよかったですな。「血が出るならゾンビでよくねえ?」とか思ったんですが、人形使いだと人形が死んだあとも放り投げて武器にできる、という外道アイディアも良かったです。糸を伸ばすビジュアルもかっこよかったですが、まぁあれは『ONE PIECE』のドフラですね。
決め絵主体で見せるタイプのバトルで、まぁ心惹かれる決め絵があったので満足っちゃ満足なんだけど、バトルが盛り上がれば盛り上がるほど具体的な動きとして2人が何やってるのか分からなくなるので個人的には乗り切れないところもある。振り付けのしっかりしたバトル漫画って貴重なんだなぁ、もっとありがたがらないとなぁ、など。
終わり。シンプルドクロなのに独自性あるビジュアルになってたのも何気にすごいですね。良いところはたくさんあったが、読んでる最中のテンションの動きがクライマックスにかけて下がっていくのでそこは少し残念であった。まぁ、これは私のバトル描写の好みが大きいです。
『灯火のオテル』4話
どうしても「テオル」と間違えそうになるんですが、4話目にして原因が分かった。テオ・テスカトルだ。『モンハン』の炎の奴。どうしても「炎なのでテオだろ!」と脳が判断してしまう。判決、地獄行き~。
本編。主人公の自傷的覚悟を否定する師匠のスタンスが良かった。『ヒロアカ』にもこういう話が欲しかったですな(なくはないです)。オテルの繰り出す炎攻撃への対策がそのままオテルの身を助ける行為になってるのとかすごく良かったです。雪の使い方のスケール感も予想外で面白かったですし。
からの温泉プレゼントで弟子入り成功。面白かった部分はあるが、与えられた課題をクリアしてるのか少し疑問ではある。読み返したらたしかに「一撃を与える」はあくまでも提示された一例に過ぎないんだけど、温泉は少なくとも戦いではないからなぁ。
んで、修行の説明。英気らしい。そのまんますぎる念なのでちょっと笑った。あと、「体が大きくなるのは関係ないの!?」と少し残念。いや、オテルは今のままの方がたぶん魅力的だと思うので良かったっちゃ良かったのだが。
『あかね噺』160話
大会開始。ひかるからしがまるっと省略されたのは良かった。そりゃ見たい気持ちはあるけど、各1話ずつやっても話の停滞感すごいと思うので英断だと思う。
んで、あかね。笑わせないの課題。笑わせなくとも客に集中させる、というスタートが良い。既存の技術でここまではイージーという話だが、静かなロケットスタート感として緊張感があって良かった。
『カグラバチ』81話
カムナビ本部内の指揮系統が面白い。緊急で新たな指令が出され、敵の数、裏切り者の数が分かって疑心暗鬼になり、それでも近づいてくるめちゃくちゃ信頼できる人……からの変身能力。お見事ですな。この世界だったら変身能力があっても何の不思議もない。
そんな緊張感が面白かったので、普通に強行突破してくる実力者が現れたのには少し萎えた。劇中でも言ってたけど、変身の意味なくない!? まぁ、彼女が殺したのが裏切り者の方で、松爆弾起動というのは意外で面白かった。
んで、一目で偽物だと分かる人が「あれっ 本物?」となるラストも面白い。まぁ、変身能力者はこのためだったわけで、やっぱちょっと強引でしたね。テンションぶち上がるが、一呼吸したあとに「黒翼の剣士さん誰も殺せてないってこと!?」とちょっと笑いそうになる。予想以上に激甘な可能性があるので、別ロジックでの生存、復活であってほしい……。
『NICE PRISON』6話
先週「どう見てもアナル挿入だよね……?」と思ってたので、今週の冒頭で「触診」が出てきて超笑った。1話跨いだのがめちゃくちゃ面白い。下品なネタではあるんだが、あくまでも触診というワードで済ませてるのもスマート……。
テニス対決に勝利してから、悪役パワーアップの儀式。急に禍々しい入り口が出てくるのとか急すぎるんだけど、絵としては普通にかっこいいので反応に困る。ちょくちょくバトル漫画的かっこよさをしっかり入れてくるのが良い。
センターカラー『ひまてん!』44話
カラー扉。突拍子もない水着扉。突拍子がなければないほど、空虚であればあるほど「劇中のグラビアってことか」と納得できるので面白い。
本編。文化祭に妹参戦。今んとこ妹の友達が空気すぎるんだけど、今後何かしらの役割を担うのかしら。まぁ、殿一が妹友からもモテて、妹が誇らしげにするくだりとか結構好きですけども。
んで、妹がカンナのライバル(とおぼしき人物)にサツアイ。殿一の異常な日常にフラットな部外者がツッコミを入れてくようでなかなか面白い。妹に挨拶したいがダサくて恥ずかしい、と葛藤するひまりも現状意味分かんなくてちょっと面白い。まぁ、これは最後にキメキメもしくはナイスカップル感出しまくってる状態で妹に認知されるという流れだろうな。妹友よりは分かりやすい。
んで、本番たるカンナ。プロのグラビアアイドルがコスプレして接客してる絵面には「なんでひまりはダメなんだっけ……?」と混乱するんですが、あくまでも一線引いた妹の語りになってるのでギリ成立してると思う。いくら何でも後方彼氏ヅラすぎるクライマックスには少し笑うけど、物語的に感動的なのも分かる。
カンナのファッションショー。間違ってカップル部門でエントリーしてしまったので殿一が参加する流れ……に冷や水をぶっかける殿一で笑った。たしかにまだ変更できると思う。すっとぼけフラグ破壊芸は超ベタだけど、ちゃんと殿一らしい誠実さが感じられて良かった。「誠実なのは分かるけどそうじゃないんだよなぁ……」という妹の視点がここでも決まる。
『キルアオ』103話
先週気づくべきだったけど、十三がルール外の人物と通信してるのめちゃくちゃアンフェアですね。常時してる通信なので疑問に思えなかったけど、実戦が始まり、情報伝達の重要性が出てくると急にえげつないズルをしてることに気づかされるw まぁ、もちろん実際に役に立つ話をするほど空気読めない人じゃないのは分かるんですがー。
生徒会のでかい人。俺の両手は機関銃なので熱い。校舎内をゆっくり歩いてる絵面が予想以上に迫力あるので笑った。劇中でも出てきたけど、『ターミネーター』感がすごい。あの映画に学校は出てこないけど、すごく良い表現、かつちゃんと「T-800」表記なのが熱い。
ギャグなノリでの進行が楽しかったのですが、ちょっとマジなトーンになって、ノレン覚醒。なるほど、持って生まれた資質が開花してしまった形か。めちゃくちゃギャグでコーティングされてるのでまったく気づけなかったが、言われてみればかなり納得度の高い展開になっててすごい。
『悪祓士のキヨシくん』46話
肩書きが人を強くする論。なかなか面白いし、正論だと思う。正確には期待と責任が強くする。良い話なんだけど、さすがにバトルの逆転のロジックとしては一つ足りない気がする……と思ったらパラディンクロスにのみ使用を許された武器を取り出すのでずっこけた。それは話が違うでしょ。たしかにそれも「肩書きが人を強くする」に合致するけど、そんな身も蓋もない理屈が最後の決め手になるのはちょっと……。
ただ、その武器のビジュアルはすごく良かったです。カイロレンみがある。聖剣さんは突然キスしたりしないでほしい。
『僕とロボコ』235話
何しても死なないガチゴリラ。ギャグ漫画時空だとしても不自然。理屈の超越ぶりがいくらなんでも無理あるので面白い。漫画という話法のずるさが全開というか、下手なバトル漫画(真似しちゃいけないバトル漫画)の例として漫画の教科書に載せたい。漫画を読む上で連続性って大事というか、土台の部分にある、ある種の作者と読者の信頼関係のことなんだな……と漫画論を考えたくなる。
んで、不死身の理由。既に死んでるから。おおっ、すごい。以前のマルチバース回の際、私が「これってカノンイベントだよね?」的な感想を書いたんですが、そしたらコメントかな? で「この世界のガチゴリラは既に死んでるから安心という説があるらしいですよ」的なことを教えてもらった記憶がある。そのファンセオリーが100%大正解だった形ですね。ちょっと完璧すぎるので逆に宮崎先生がファンセオリーを逆輸入したんじゃないかと疑いたくなってしまうレベル。考察カルチャーって苦手なことが多いけど、これは理想的な考察の形だったと思う。羨ましい限りです。
ずっこけるようなオチではあるんだけど、マルチバースのロボコたちが “ガチゴリラが生きてる世界線か…” と感慨に耽るのとか急に感動的なので困る。良すぎる。マルチバースの醍醐味とも言える場面ですね。『スパイダーマン ノーウェイホーム』でアンドリュー・ガーフィールドがMJを救ったときのような感動。たぶんだけど、今後作られる『ビヨンド・ザ・スパイダーバース』でもこんな場面あると思う。
『シド・クラフトの最終推理』26話
すべての謎が繋がる幼少期の記憶。ちょっと催眠で記憶を消したのはミステリーとしてずるいとも思うけど、それでもエリオの過去とも接続するくだりとはやっぱり面白い。結局は逆恨みに間違いはないんだけど、親からの教育が歪んだ形で伝わってしまい、それが呪いとなって精神をむしばんでいくくだりとか大好物でした。
現在。助けが来る前に一通りスフレ警部の活躍。ちゃんと謎解き推理ショーになってるのが良かったですね。「犯人(実行犯)はお前だ」でスフレ自身が救われる形。
からの催眠で殺人はさせられない、と急にリアルな話になるのも良かった。というかアレだな。本話全体に言えることですが、各人の絶望顔とか、闇の感情が広がった表情がめちゃくちゃ良いですね。筒井先生の普段の作風からはまったく使い道がないスキルなので面白い。まぁ、私がルル(とシド)の話に引き込まれたのも2人の「こんな仕事ほんとはイヤ」の表現が真に迫ってるからだったし、やっぱ筒井先生はすごかったのである。
とりあえず催眠対策はしないと何やっても勝てないんですが、そこはルルの声真似でクリア、らしい。「催眠ってそういうことじゃなくない!?」とは思うんですが、正直ここのロジックを丁寧にやっても作品全体は面白くならないと思うので仕方ないのかもしれない。映画『X-MEN2』だと、催眠的な能力を持つミュータントを支配する親が彼を操って味方サイドの最強ミュータントを利用しようとするんですが、第三勢力の変身能力を持つミュータント(美女でスパイ的な役割)がその父親に変身して命令を上書きする、という本作と似た催眠メタが出てくるので面白いです。そりゃあっちの方が面白いんだけど、この説明文にあるようにややこしいのでまぁ仕方ない。
からの今までの知り合い総出で逆転。熱い展開だが、今までの知り合いと今やってるエピソードの緊張感に落差がありすぎるのでちょっと面白い。エリオも『民衆を導く自由の女神』やってる場合じゃないのよw
『超巡!超条先輩』64話
どいつもこいつも秘密に包まれた過去エピソードをやりやがってよぉ……。面白いからいいけど。
キモ警視とのコンビ時代、読心の誤爆で丸腰の市民に発砲してしまう。おおっ、これまたすごい。相変わらず本作は読心の応用、読心メタのアイディアがすごい。薬物で現実の認識がバグってる被疑者の爆破予告の妄想を現実だと誤認してしまう。花園さんのシリアスバージョンみたいな話になってて本当に見事ですね。というか、花園さんのエピソードと布石として利用してきた形。うますぎる。
警視の発砲を “俺が超能力で撃たせました” と罪をかぶる超巡。さすがに警視本人が否定すればそんなの成立しない……と思ったが、洗脳という可能性を前にしたら超巡をかばう言動に説得力は生じない。濡れ衣専門のアパレルショップだ!! 濡れ衣慣れしてる超巡が濡れ衣を利用して警視を言いくるめる。彼にとってはつらい過去のはずだが、それを利用して真実に蓋をする。なんて良い話(悲しい話)なんだ。
スーパー良い話だったが、良い話にしすぎないバランスも最高。警視のクソデカ感情には正当な理由があったので下手すりゃ「もう彼で笑えない」となってもおかしくないんだけど、本話冒頭に消しゴムでの買収のくだりがあるので「やっぱキモいわ」と安心できる。そして最後まで特に説明がなかった変装のオチも笑った。どういうコンセプトなの。ツッコミ側のポンちゃんも十分不可解……。
『Bの星線』16話
殺し屋(?)の視点から「ピアニストってキモくない……?」と語らせたのが良い。ヤソーの身に生じた困難はよく分からないうちに何となくクリアになってるので、相変わらず全体の流れとしてはピンとこないところもあるのだが、それでもやっぱ面白いんだよな。不思議な作品……。
ヤソーの目標設定。1章のクライマックス感あって良い。今までストーリーの主軸がよく分からなくてフラフラした印象だったが、ヤソーにとっての「海賊王におれはなる」が語られたおかげでそこにバッチリと力強い背骨が通る。主軸か背骨どっちかにしろ。
そこで語られた、ベートーヴェンという人類史上でも有数の天才が無数の凡人を不幸にしてきた、というのも良い。本人は何も知らなくて気楽でいいけど、という味わいも良いし、改めてヤソーの目標の荒唐無稽なまでの困難さも実感させられる。
『エンバーズ』17話
アバンで練馬くんの未来視による絶望を語らせてから、ページをめくると灰谷の “さア! リスタート!” 。シンプルながらめちゃくちゃ良い。練馬的には少し違和感を抱く、程度に留まってるのも良いですね。
んで、追加点で逆転を狙う練馬。前に出てきたゴールキーパーをゆっくりと越えるループシュートなのが実に彼らしい。未来視という個性も感じるし、あとは見えたシナリオに従うだけの状況に絶望してる彼の怠惰さが現れてる、と同時に適切な場所に全力でダッシュすれば間に合う可能性がある選択肢だったのも見事ですね。最後まで灰谷を信じてたのが敵チームの監督のみ、というのも熱い。キレイな「ワシが育てた」である。
後出しで動ける灰谷のことを「見えない」「消える」と称したのも面白い。ぶっちゃけこの能力の関係は過去の描写から普通に分かる話なので、情報としては驚くものじゃないんだけど、初めて天敵に出会った、出会ってしまった、出会えた練馬の動揺というドラマが熱い。そしてお見通しなジジイ。後方師匠ヅラである。
んで、練馬と灰谷にフォーカスするのかと思ったら、灰谷の熱に感化された別のキャラに移っていってエンド。これまた熱いですな。てか、スポーツ漫画って楽しいですわね……と定期的に感じてる気がする。常時1作くらいは連載しててくれると嬉しいかもしれない。いや、たまに見るから輝いて見えてるのかもしれないけど。
巻末解放区!WEEKLY週ちゃん
募集。初めてのジャンプにまつわるエッセイを募集するらしい。たぶん9割の人は「『ONE PIECE』が○○の頃でした」で説明できそうなので面白い。私はたしか空島の終わりの頃で、次の章が始まるタイミングを見計らってジャンプ誌面上の『ONE PIECE』を読み出した……だと思う。新たな仲間カクに心躍ったもんですよ。
もう一つ。工具ガリョキン。おでんよりも楽しみ方が分からなそうで困惑するんだけど、工具だと選択肢がおでんよりも広いかもしれないので、そこれは面白そうなのかも。
次号予告
『キヨシくん』が表紙と巻頭。1周年らしい。もうか。この次に「1周年で2度目の表紙」になるのはどの作品かも気になりますね。1周年で表紙にならないパターンも今の連載陣(この下のメンツ)的にはあり得るかもしれん。
目次
多くの方のご協力をいただいて、はじめての本誌掲載です。ぜひご一読ください。
(『那落華』)
やはり同姓同名なのかもしれない……。というのは9割くらい冗談ですが、担当だけではなく作家本人も誤認してるって珍しいパターンですね。最悪の可能性としては担当が初掲載(ショートフロンティア)のときに連絡し忘れてるとか。初掲載のジャンプって多めに買って実家や親戚に送りつけるレベルだと思うので、だとしたら穴山編集かなり最低ですね。良いプレゼントページを作るだけに残念です。
まぁ、ジャンプくらい連絡受けなくても買って読んでる可能性が高いので、一番あり得そうな線は担当と作家の間で「ショートフロンティアは例外だから忘れろ」という認識が共有されてる、あたりだろうか。それはそれで酷い……。
愛読者アンケート
読切についてと、ショートドラマについて。『世にも奇妙な物語』みたいな奴でしょ。こないだの『夜汽車の男』はやっぱ最高だったよなぁ!! とか思ったんですが、質問内容と選択肢的にたぶんショート動画でやってるドラマのことかもしれない。じゃあ観たことないです。広告も観たことないです。広告を観ないことに全力を注いでるので、仮に流れてきても全力で意識をそらしたりスキップする方法を探す。
総括
水曜深夜更新。ついにやったぞ。久々ですな。最後はいつだろうか。去年……じゃないといいな。
この調子で火曜更新も目指します、というのは嘘。現状水曜がベストというか、一番ちょうどいいと思ってます。まぁ、来週も水曜に終わらせられるかは正直自信ないんですが。今週は早く終わらせたかったので(早く終わらせる)モチベーションが高かったです。
今週のベスト作品。『ロボコ』。前回のマルチバース回のときから既にオチは見えていた、という構成が面白かったです。
次点は読切『那落華』と、『カグラバチ』『ひまてん』『最終推理』『超巡』。多いな。
ベストコマ。『最終推理』の、殺すに殺せないスフレの顔アップ。催眠中なので彼女の意思は存在しないのだが、それなのに彼女の本質が現れた場面として良かったと思います。
ベストキャラ。『ひまてん』の妹。急に出てきたその一話をジャックしてみせたのは見事だったと思います。ラブコメ作品におけるあのポジション、あの切り口というのも珍しくて面白かった。
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