北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2025年32号(紙版)の感想

 『ブラクロ』のアニメの続きが作られるの、本当に良かったねぇ。『BLEACH』もそうか。どっちも黒いな。

表紙

 新連載。「ピンポン球はそんなに光らんやろ~」と微笑ましく思っていたら、本編でめちゃくちゃ光るので笑ってしまった。漫画的な誇張ではなく。

読者プレゼント

 ヨガ。だいぶスピ感強めのヨガって感じですね。ここまで「近づかんとこ」ってなるタイプのヨガは最近見かけないと思う。幸せなことです。
 「ヨガ」と「余暇」のダジャレはシンプルながらすごく好き。

巻頭カラー『ピングポング』片岡誉晴

 新連載。片岡先生の過去の読切が結構な確率で好きなので楽しみにしてたのですが、今回のカラー、今までの絵とかなり印象が違うので驚いた。実はカラー得意だったパターンなのか、外部発注がハマったのかは知らん。
 タイトル。シンプルカタカナで助かるのですが、タイトルロゴのとこにいかつい漢字があるので笑ってしまった。いかつすぎる。ここに書くのが大変なくらいいかつい。「顰愚碰喰」。
 本編。母が死んで、父が失踪し借金10億を押し付けられて妹が売り飛ばされそう、というスタート。不幸というより治安が悪すぎる。初手が人身売買。ちょっと好きではない方向な気もしたんですが、妹が何かされる具体的な描写としては「髪を引っ張られる」だけで完結してるのが良かった。もっと暴力とかあってもおかしくない話なのに、髪を引っ張るだけで人身売買その他有象無象の地獄を示してる。「口だけかよ」となって物足りない人もいるかもしれないけど、正直人身売買のくだりは本作のフカシみたいなものだと思うので、このバランスは良かったと思う。
 親とかいると作劇的に面倒なのでいなくなってもらうが、主人公の動機として家族は欲しく、そこで弟妹が駆り出される、というのは割とありがちですね。家を守ろうとする意味では主人公が父親(こういう話ほとんど男だと思う)役になるというか。ただ、本作で少し意外だったのは妹は妹でも、双子。別に上下の関係が限りなくゼロに近い。近いというか、マジでゼロですね。兄と妹という上下は形式上でしかないと思う。そういう意味で妹の存在は今後も気になるのですが、とりあえず今何か考えるなら、主人公の動機である「兄」という立場すら意味のないもので、それに囚われてて可哀想という感じだろうか。わざわざ双子にしたのには何かしらの意図があると思うので、このまま妹が守られるためだけの存在になるとは思えないのですが、まぁ今後が楽しみですな。
 いきなり発砲。それを避ける主人公。主人公の恵まれた才能は驚異的な反射神経、というのは『エンバーズ』と同じですね。あちらはサッカーのディフェンスだけど、本作はおそらくスポーツ界で最もシビアな反射を要求される卓球(がベースの何か)なのでこれまた納得度が高い。
 そこに救いが入るわけですが、発砲に関しては何もしてくれず、主人公が超人じゃなかったら普通に死んでたわけですよね。治安悪すぎないか。避けるというアテがあった、という可能性もあるけど、たぶん違うんじゃないかな。
 ヘンテコ卓球ピングポング。よく分からないままスタートするので景気が良い。さすがに球とテーブルが違ったら既存のスキルも活かせないと思うんですが(卓球ってそこらへん繊細そうなイメージ)、まぁ最低限の基礎があれば充分ってことなのかな。
 ピングポング特有の派手さが楽しいというのもあるが、単純に卓球としての迫力もあって良いですね。というか、漫画は基本的に一瞬を切り取って動きを示すメディアなので、とにかく瞬間的な判断を要求される卓球とはそもそも相性が良い、というのはありそう。野球もピッチャーの投げとバッターの打ちが溜めからの一つの動きで成立するので漫画映えするのと似てる。そんな野球が今期あったので話としてはアレですが、単純なスポーツ描写としては本作が今んとこ一番好きかもしれない。すごさ、かっこよさ、動きが分かりやすい。
 関西弁を殺そうとした判断について説教される展開は良かった。思い切りの良さについては見込みがあるが、何に飛び込むかはちゃんと考えて判断しろ、的な感じ。なかなか良いお説教。少年漫画に広く当てはまりそう。
 そして、反応速度と火に手ぇ突っ込む度胸の2つが噛み合って主人公覚醒。その後は一方的なのでまぁ消化試合感もあるんだけど、具体的な描写は減らして語りで話を進めておきながら、トドメで関西弁の顔面にズドン。からのスプリンクラー直撃で鎮火、となるオチが良かった。いや、火消したいなら試合中にボールぶつけりゃいいんだけど、激戦に勝利したら火が消える、というのが象徴的で良い。
 んで、勝って終わり。シンプルに一戦やって終わる初回というのが良かったですな。今期のスポーツ漫画の他作と違ったタイプの初回になってて。あと、おもくそ変速型のスポーツになってたのも良い。あの2作、どちらも現実ベースの理論派な作品なので、それが3作続くのはさすがに飽きると思う。理論派なの自体は私大好きですけどね。

『魔男のイチ』41話

 姉弟の、王国についての会話。ゴクラク万歳のノリがちょっと苦手だったのと、バクガミを連れてきてしまったことを反省する姉が “だから私は王になった” とかっこつけるのがまったく乗れない。問題を起こした政治家が「職務を全うすることで責任を果たしたい」とほざいて続投するみたいなイメージで萎えた。やっぱ王国やめればよかったと思う。まぁ、ゴクラクが国に十分尽くしたからもう好きに生きなさい、的な結論には納得なので、大筋としてはまぁ分かる。振り落とされるほどではないが、途中のカーブで「あれ?」という瞬間はあった。
 んで、「うるせェ!!! いこう!!!」でも、「行っておいでバカ弟」でもなく、ゴクラク自身の「イッちゃん愛してる」に着地したのはめちゃくちゃ良かった。意外だったというか、目から鱗だったというか、たしかにこの状況において最も重要なのは誘う側でも、送り出す側でもなく、出て行く側だよな。あの場におけるチョニキが何してたか思い出せないのは結構問題かもしれない。泣いたり走ったりしたのは覚えてるが。まぁ、ここまでストレートに気持ちを伝えるのではなく、照れ隠し的に婉曲表現するのが男のロマン、みたいな美意識が『ONE PIECE』の魅力なのかもしれませんが。サンジが送り出されるときの小芝居とか、ウソップ再加入の際のめんどくさいやりとりとか。似た展開、というかまったく同じ展開だからこそ『ONE PIECE』と本作の違いが象徴的に現れてて良かったですね。んで、おそらくその違いの部分に本作爆ハネの要因があるんだと思う。

『SAKAMOTO DAYS』220話

 坂本ワンミニッツレスキュー……と思いきやほぼ死んでる、という扱いなのが良かった。こないだシンも死ぬ死ぬ詐欺やったばかりなので、一旦「マジで死にました」となるのは良い。ちゃんと人は死ぬ世界だが、本作らしい超能力で大逆転が起きる、かも。
 そんな救援。車で突っ込んで、車で逃げて、電車にダイブして、という一連の場面の楽しさはやはり圧巻ですね。各キャラの強さ的にはどう考えても無理ゲーなんだけど、とにかく逃げるだけに特化してることを考えると結構ちゃんとあり得そうなバランス。反省会をするなら、牛頭は遠隔で電撃食らわせた方が良かったのかもしれませんね。圧倒的格下にワンパン食らって吹き飛ばされるのは残念すぎるが、あの状況だと納得できちゃうので、あの状況に自ら行ったのが間違いなのでしょう。

『アオのハコ』202話

 俺の高砂きゅんが今週も最高の男すぎるのでつらい。匡にかまされた際、論争にはならず、ええ顔して即承諾するのとかあまりにおいしすぎる。良い彼氏でいようとする外面~!! 外面を気にする割には菖蒲の言い分(約束)を無視してしまう落ち度が良すぎる。
 恋人と同じくらい友達を大事にするギャルが描かれる一方、友達がいないなら一切の興味を示さないギャルも描かれるので笑った。あのガチギャルグループ良すぎるな。出番増えてほしいけど、あまりに本筋とノリが違いすぎるので無理があるかもしれない。今回高砂くんが大喜たちと合流したのにはかなり感動したんだけど、それよりも無理がありそう。
 というか、この話で「高砂vs匡」みたいな対立構図でギスギスしないのすごいですね。すごすぎると思うというか、さすがすぎるよ。バド部のグループに馴染み出す高砂くんが個人的に良すぎるんですが、その入り口となるのが歴史オタクムーブだったのも良い。先週もこの部分は良かったんだよ。この部分だけは菖蒲とのデートが良好そうに見えたんだけど。そこだけだったのが問題なんだw まぁ、真面目な話、これは両者にも言える話で、どちらも腹割って話せてないのが問題というか、自己開示できてなかったのでしょうね。その後高砂くんはエゴを出そうとしたが(水族館)、あまりに勘が悪い。良すぎる……。んで、今回匡が菖蒲に対するスタンスとして、彼女のエゴが好き、となるし、菖蒲がエゴを解放することで彼女自身が救われる。見事すぎる着地だったと思います。圧巻でした……。
 からの高砂くん回想。ここでメガネ持ってくるとかやはり私のために……(厄介ファン心理)。てか、菖蒲、メガネに好かれすぎである。メガネに優しいギャルか。その文脈で考えると、今の高砂くんが脱メガネしたのは良い彼氏であろうとする背伸びの現れですね。そう考えるとメガネに戻って再び菖蒲とデートする話になってもおかしくないと思うんですが、メガネを外す判断自体は尊いものだと思うので、そのままでも良いのよ……という気持ち。けどメガネも似合ってたよ。……そろそろキモいか?(ずっとキモいと思う)
 んで、高砂くんが匡に勝てない、という話になるんだけど、そこで匡が “自分のためだよ” という結論を持ち出すのがこれまたキレイ。デートが失敗した原因はエゴ不足だが、今回の匡の行動原理もエゴであった、というオチ。お、お見事……。
 匡と高砂くんがベタベタする関係になるのではなく、高砂くんと大喜が「匡ファンクラブ」として意気投合するオチも良かった。高砂くんが闇堕ちしないルートもあったのですね。マジですごい。この話でギスギスせず、良い話として成立させられるので超すごい。
 ただ、それはさておき、せっかくの修学旅行なのに成り行きでよく知らんグループの中に独り放置される高砂くんはそれなりに可哀想なのでちょっと報われてほしい。まぁ水族館に誘った(小さな)罰と考えるべきなのかも。

『カグラバチ』85話

 ヒビ入ったけど、朱雀で直せる黒翼の剣士。それを「娘を直視しない逃げの姿勢」=「目を治さない」として描いたのが面白い。ちょっとバトルの行く末がエモに傾きすぎて、個人的には乗り切れない部分もあるんだけど、このヒビと目の2択にサムラの人生を象徴させたのは熱い。
 てか、よく考えたら、このまま順調にチヒロが勝ったら刀は折れ、目は治らないまま話は終わってしまうので(チヒロが治す線はあるかも)、開眼の話をやるならバトルの最中しかないのか。開眼の話が重すぎて「バトルどうでもよくなってない?」と結構気になるのだが、仕方がないのかもしれない。

『鵺の陰陽師』105話

 娘vsパイセン。悪魔の誘惑的に「手伝ってやろうか?」と迫るついでに “お前は今 恋愛競争において一歩リードしている気になっているが それは間違いだっ!!” と正論説教ぶちかますので笑った。お前がまともなこと言うのかよ。
 面白かったのだが、それに対する先輩が “ほら こんな事 普通男子にやれないよ 遅れをとってなんかいない” と事実から目をそらしてるのでずっこける。競争の話なのに「普通やれない」と自分の話をしてるのがおかしい。現実から目をそらして自己満足に走るの結構やばいぞ。

センターカラー『エキデンブロス』2話

 いきなり大学生になった~!! マジで驚いた。前回がかなりキレイな序章だと思ってたけど、まだ本話も序章なのね。まさか大学入ってからが本番だとは。「大学編来ないかな」とか言ってる場合じゃなかった。先週の自分が恥ずかしい。
 ジャンプで大学生の部活やるの珍しくて楽しみだな。ただ、一般的な大学生活は一切描かれない可能性もあるので、その場合はひょっとしたら特に大学スポーツ感のない話になるかもしれない。それは残念。まぁ、普通の部活漫画との差がないのは強みになるかもしれないけど、もっと大学生感が欲しい。
 1メートルロープの修行面白い。普通に危ないだけじゃないかと少し心配ではあるが、目標との距離を具体的な距離として示すのが良いし、「実際の速さの体感」を描くのが前回に続いてめちゃくちゃうまい。
 「オーバーワークはダメだよ」と極めて全うなことを言うが、それに食い下がる主人公。主人公の熱意を見せたいのは分かるけど、ここで食い下がるのはただ何も考えてないだけというか、「話聞いてた?」となるのであまり好きな態度ではない。それでも “今日はダメだ” と断ったのは良かったですね。ここらへんのリアリティは特に本作大事だと思う。大きな魅力なので。

『あかね噺』165話

 若い女性を連れて酒を飲む一剣師匠のスキャンダル臭がすごいので笑った。大物落語家のスキャンダル編も面白そうだな。落語界のパワーバランスに変化が生じて政治が発生するのとか。
 んで、大会。正明師匠がマイペース審査を続けるおかげで、客が師匠のことを気にしてウケにくくなる。なるほど、たしかにこういう現象は実際にも起こりそう。本人にその意図はなくても、いち審査員がその日の審査と客席をジャックしてしまう。大物感として面白いが、実際の大会運営を考えたらえらい迷惑な話でもありそうですね。いや、大会として楽しむ以上は何でも無条件でウケやすい空気を求めること自体間違いなのかもしれないけど。あと、残り2人の審査員も何気に大変ですね。90点スタートをしてしまった手前、その基準を変えるわけにはいかないけど、明らかにその場の空気が正明師匠の基準に引き寄せられてる。まぁ、日和ることを考えるなら特に点に上下を与えず、審査に影響を持たないようにする(正明師匠に丸投げ)、という線があるか。クソな姿勢だが、ありそう。
 んで、ひかる。皿屋敷という有名ネタは良いですね。知ってる上、有名な「1枚 2枚……」ですらなく、もっとシンプルな「恨めしや」で読者を殺す、という気概が良い。
 そんなひかるの行動原理はとにかくあかね、つまりは競争心。芸事としてそれはいいのか、と少し気になるんだけど、「珍しいから武器になる」という一剣師匠のガイドが良い。そんな自分を出せるネタが皿屋敷ってのが面白いですね。ひかるの巨大感情は正直重く感じられることも多いんだけど、その重さをそのまま芸にしてお出しする話。その結果が「恨めしや」。面白すぎる。そのキャラクターの個性が直結するような性質の必殺技、というのが漫画として面白くないわけがなく、その理屈が劇中の芸のアドバイスとして出てくるのも良い。

『ハルカゼマウンド』4話

 元女子校が共学化。その1年目なので(男子)野球部が親切らしい。そんな『生徒会役員共』みたいな設定だったのか。なので部員は1年しかいない。普通に考えたら無理だと思うんだけど、その逆境感が良いね。
 こっちでもオーバーワーク問題が出てきたので面白い。スポ根をやる際、めちゃくちゃ便利な話だけど、現実的な理論を売りにする上では NO を突きつけなくてはならない。逆に言うと、『ピングポング』はオーバーワークやっても全然成立しそう。トンデモ路線をひた走ると思うので、いくら過剰でもアリになるんじゃないかな。
 練習試合はコネが命。新設でコネがないので、とにかく勝ち続けて評判を上げないといけない。ので、練習試合がいきなりトーナメントのような緊張感、という理屈は良かった。荒唐無稽な設定を実際にありそうな理屈で補強してくる感じが非常に好み。さすがに今後一度も負けないってのは不自然だと思うけど、あくまでも評判なので、「全国クラスの○○から三振を取っただと……」みたいな実績を得られればいいわけですね。面白そう。

センターカラー『ウィッチウォッチ』208話

 モイちゃん、お菓子付きシールにハマる。逆かも。ビックリマン風ってことだと思うんだけど、ビックリマンのチョコ部分、おまけにしてはうますぎるよね。昔シールの方にハマった小金持ちの学校の先輩に「チョコくれ~」って群がってた記憶がある。ギブミーチョコレートを経験した世代。
 そんなチョコを漏れなく喰うモイちゃん、しっかり太るので笑う。シンプルながら実際にありそうな身体的な変化、良いよな。「少し太った」くらいの扱いなのがまた良い。何なら今週の本作で一番笑った部分、この太るくだりかもしれない。「どうせハマるんでしょう?」と話の予想はつくんだけど、身体的な変化という結果がいきなり出てくる不意打ちにやられた。ちゃんと最後まで太ってたのも好き。
 シールのバックストーリーを考え出すと面白いらしい。いわゆる考察カルチャーで、たぶんこれは考察ジロを意図的に仕込んでる商品ってことなんでしょうね。だったらネットに先人たちの知恵が蓄積してて、途中参加のモイちゃんに居場所はないと思うんだけど、一応「本来子供向けなので考察する人が少ない」という言い訳なんだと思う。ちょっと無理あると思うけど。
 そんな考察。「くだらねw」という笑いもあるし、「ちょっと面白そうかも」という肯定的な余地もあるバランスで良かった。基本的に私は前者寄りだと思うんだけど、どっちの過激派からもウケそうなバランス。
 ちょっと本作から離れるけど、こういう考察系の遊びって陰謀論と表裏一体というか、かなり近い、ほとんど同一だよね。今回のは企業がそういう意図で設計したものを解読した形だからいいけど、モイちゃん漫画読んで予言とか読み取る直前のところまで来てる気がする。いや、あれは陰謀論とはちょっと違う、悪質な大ボラ商法か。

『カエデガミ』3話

 中華っぽい舞台に衣装良いね。そしてロバが可愛い。まさかこんなにも動物が魅力になる作品だとは思わなかった。意外と珍しい資質ですね。今後も楽しみです。
 そんなロバ。可愛いと思ったら不気味で、「あっ 察し……」と気づいてしまう恐ろしさがあって面白かった。完全にモイちゃんの気分で “彼らは全員元人間だ” と言いたくなってしまう。てか、マジな話、普通に今週の『ウィッチウォッチ』が本作のネタバレになってるのも面白すぎる……と同時に読書感の邪魔すぎるので泣ける。小太りモイちゃんがなかったら私の「察し」のタイミング、もうちょっと後ろ倒しになってた可能性があるし、その場合はもうちょっと騙される快楽が増してもっと面白かったのではなかろうか……。ベテラン作家が新人の妨害してる、掲載位置になるの酷すぎるので順番逆にできなかっただろうか。モイちゃん見て「ロバと一緒じゃん!」となるのは特別邪魔にならないからそっちのが平和だと思うんですよね。
 街の人間が既に入れ替わってる、というのはSFとかでもお馴染みだけど、今回はロバのおかげで「人肉バーガー食べさせられる」という別のサスペンスが発生してるのが良い。ある程度察せられた人はそっちのサスペンスで十二分に楽しめる。『ウィッチウォッチ』を読まなかった場合、どこまで察せられなかったのか、今では想像するしかないんですが、どこまでも察せられなかった場合は「バーガー食べなくて良かった~!!」って安堵する感じだったんですかね。そっちも楽しそう……。
 まぁ、何にせよ、めちゃくちゃ面白い話だったと思います。こういうオモシロが提供されるタイプの作品とは思ってなかったので、ちょっと本作の評価が爆上がりしちゃうパターン。今期で一番好きになりました。
 中国の妖怪、全然知らないのでめっちゃ面白いんですが、話としてはかなり『千と千尋の神隠し』っぽいですね。食べたら家畜になっちゃう。そこに逆に食べられる、という生々しい話にフォーカスしていったのが良い。まぁ、『千と千尋』もいずれはそういう話になったんだと思いますけど。どこの国にでも似たような怖い話が生まれてしまう、もしくは影響を与え合ってる、というのが本当に面白い。まぁ今回のは中国の方が古いから影響は一方的、という感じかもしれないけど。

『灯火のオテル』9話

 相変わらずアクションシーンの決めゴマ単体はどこまでも気持ちいいのだが、動きの連続性としてはちょっとだけ気持ち悪い。気持ち悪いというか、数コマ足りないって感じかな。アクションの始点と途中経過をもうちょっと欲しいというか。
 マジで毎週新鮮な気持ちで思ってるから仕方ないんですが、ブログとしては毎週同じ感想を書くことになってしまいそうで(既になってる)、これはちょっと困った話かもしれない。毎週同じように「うまく言えないけど何か物足りないんだよなぁ……」と歯切れの悪いことしか書けないので、漫画詳しい人の解説が欲しくなってくる。

『僕とロボコ』240話

 円ちゅわんとカヲルちゃん。カヲルが天然魔性というか、男の望むものを体現しすぎ問題。初登場時「エロ漫画にありそうな設定だ……」と感じたのは間違ってなかった。健全な表現をすると “男子が好きそうなこと全部やってる” 。エロ漫画ってそういうものですね。いや、「同性の友達だと思ってたら実は異性」というのが男子一般が好むものなのかは少し怪しいが、その点は円ちゅわん知らないので仕方ない。同性として近づいた心の距離が、そのままの距離感で一気に異性(エロ)に反転するのが良いよね……。いや、異性になっても友達のまま仲良くすればいいじゃんと言われたらそれはそう。
 とにかく、カヲルに危機感を抱く円ちゅわん、という構図が良い。元々円ちゅわんの顔芸は好きだったけど、危機感もあってか今回フルスロットルすぎるので楽しい。久々のカヲル登場だけど、どう考えても読み味は円ちゅわんが支配してる。強い……。謎に初期『ONE PIECE』ネタ多めなのがめちゃくちゃ面白かった……。
 ストッキングと酒で大人アピール……とあるが、さすがに酒飲める年齢じゃないし、ボンド側も酒飲んでる人に大人の魅力を感じる年齢じゃないでしょ。と思ったら一応芋焼酎は購入ではなく、持参なので細かい。いや持参でも大人同伴じゃないとダメな気もするけど。
 そんな本話を読むと、対立構図にしない『アオのハコ』は改めてすごいと思う。まぁ、本作は小学生なので全然イヤな感じはないし、ダメというわけではなく、『アオのハコ』が勝手にすごい。今回のカヲルムーブをする高砂くんも見たいし、変顔をする匡も見たい。

センターカラー『悪祓士のキヨシくん』51話

 サカキさん、まだ仕事するらしい。勝利&退場かと思ったら。元気というか、謎の回復効果が予想以上に高かったという感じですかね。
 んで、キヨシくん。部下全負けの報を聞いた大魔王が落ち込まない、というのはまぁありがちですが、そこで地上を壊滅させるのに “一分あれば” と言い、 “日の出まで40分もある” と制限時間を丁寧に説明してくれるので手厚い。まぁ、キヨシくん大好き言動ばかり印象に残ってるので「なんでそこまで地上壊滅させたいんだっけ?」とはなった。壊滅よりキヨシとのデートのが好きそうなイメージ。
 仲間の全敗を気にしない大魔王と、仲間の全勝に奮い立たせられるキヨシ。これまたスーパーシンプルな話なんだけど、それをシンプルにかっこよく描けてるのが本作の良いところですね。変に気をてらってないというか。

『しのびごと』40話

 ヨダカの新技。師匠がめちゃくちゃかっこよく期待を煽ってくるのもあって、まんまと爆笑してしまった。よく考えたら最初の修行のときから一貫してヨダカのマルチタスクよわよわ問題に着目してたので、必殺技の内容がそこに関わるのは理にかなってるというか、よく考えれば分かることだったかもしれないんだけど、マジで不意打ちで笑ってしまった。面白すぎる。かめはめ波っぽい予備モーションがあるのが騙し要素として最高なんだけど、メンタルコントロール的にも実際に体を動かすのは効果的そう、と思えてしまうので強い。オペさんとミミズク、という2人の大人キャラがリアクション役としているのも面白い(オペさん子供の可能性もあるかもしれんが)。知らないオペさんのリアクションが面白いのはまぁ分かりやすいけど、知ってるミミズクのリアクションすら面白いのは予想外というか、マジで面白すぎるな。『ドラゴンボール』のスーパーサイヤ人、『ONE PIECE』のギア2みたいな回かもしれん。具体的に強くなったわけではないのが良い。
 ハヤブサが動揺を誘うためアオイさんの話を振る。「あっ! UFO!」と大差ないノリなんだけど、徐々にその口振りが真に迫ってくるというか、本音が混じってくるという展開も良かった。おそらく過去の失敗によって得た “忍者なら任務を遂行するためだけに動け…!” は今のヨダカが集中してるのと同じ結論ですよね。任務に集中。それなのに真っ向から対立する関係になってしまったというのが熱い。

『ひまてん!』49話

 事故的にすみれとデート。オタ活するときはオシャレする、というのが女子オタク特有の心理っぽくて面白かったし、卑下するくせに「ファン代表として恥ずかしくないように」と謎に自分を高く見積もってる矛盾が面白い。コスメ収集というのも珍しいし、何よりひまりの仕事をファン目線から描く、というのが良いですね。言われてみればひまりの具体的な仕事内容、全然知らなかったわ。殿一が興味ない(=分からない)ので仕方ないか。すみれ、貴重な人材である。
 化粧で自分の気持ちをアゲる、というのをティアラに象徴させるのも分かりやすかったし、前回の「ひまり自身も自分の仕事に勇気づけられてる」という話とも繋がってくるので何気にめちゃくちゃ良い話でもある。ただのオタク回なのに。
 というか、思春期に化粧が絡んでくる女子のオタクは本当に大変ですね。ブヒブヒ言ってる意味では男女に違いはないけど思春期に自意識こじらせた際に、化粧という存在が強く出てくる女子オタク、マジで生きるの大変そう。各々幸せになってほしい。
 殿一の良い奴ムーブとして「化粧に気づく」が出てきたのも良い話だと思うけど、自意識こじらせる部分にのみ感情移入してる身からすると「気づいても言わないで!!」って気分になってしまった。が、自意識こじらせ女子オタク当事者のリアルは分からないので興味深い話でもある。「1年前ならギリセーフ!」となるかもしれないし。

『逃げ上手の若君』210話

 尊氏陣営、というか尊氏自身、あの会議以降安定するのかと思ったらまだまだ不安定なので笑う。忙しいな。
 面白いは面白いけど、敵である尊氏陣営が不安定で未だにゴタゴタしてると「本当に強敵なのか?」とかなるので、ちょっとこの話が長引くとしんどい……と思ったら若の話に移るので見事だった。まんまともてあそばれたというか、若の物語の新章開幕として分かりやすい。若が直義を救うことになるのは面白いが、そうすると尊氏から「周囲の悪い虫」として認定されるので、より憎しみ合うことになる。なるほど、盛り上がってきたというか、最終局面が近づいてきた感じもあって良いね。

『キルアオ』108話

 十三が風邪。風邪と言えばコナンがパイカル飲んで大人に戻る話ですが、「そうはならないよ?」と釘を差してからサプライズ。見事でしたな。というか、マジで驚いて、めちゃくちゃ面白かった。
 家庭科部の看病。 “いいですか 落ち着いて聞いてください” から始まるのとか最高だったし、やっぱ藤巻先生の日常ギャグ回は最高ですな……と思ったら「もう日常には戻ってこれないかもしれない」級のボムが投下されるので強すぎる。
 ノレンのラーメンを形容する言葉として「シグネチャームーブ」が出てきたのも爆笑してしまった。ひょっとしたら日常ギャグ回が一番面白い作品かもしれない。そんなノレンの日常が……というボムが(2度目)。
 まぁ、冷静に考えるといくら具やスープを病人用にカスタマイズしたところで麺が麺なので、普通にうどんとかの方が良かったと思う。まぁ、詳しくないから先入観かもしれないが。
 んで、キス失敗からのノレンが大人化。マジでびっくりした。そんな作品の根本からひっくり返るようなネタが控えていたとは。具体的な目的は謎だし、記憶の問題があるから謎は残るが、まぁあの親だったらそういうことしてても不思議はないかも。そして何より直前にキス未遂を持ってきたのもうまい。何も知らずに読んでるときは「未成年にキスされなくてよかった~!!」となったんですが、ノレンが大人となると、まさかの合法という線が出てくる。えっ、ガチで十三と結ばれる可能性あんの? 今までは「絶対にない」という信頼があったんですが、見事に壊れてしまったw まぁ、十三の気持ちの問題は残りますな。「実は大人ならキスしてもいいよねグヘヘ」となる十三は見たくないw

『NICE PRISON』11話

 ダーク模範囚は二重人格。普通に真面目な作品でも面白そうな話になるので困る。テラちゃんが初手で “もう模範囚じゃないじゃん…” と身も蓋もないことを言うのも最高。それはそう。
 真の模範囚を決めるべく対決するのだが、24時間で笑う。普通にイヤすぎる。最下位は刑務所からの追放というのに対して “それって釈放…” と飲み込みが早いテラちゃん好き。ナンセンスギャグの嵐の中で正気を失わないの偉すぎる。
 そして無関係のおまけ4コマ。面白すぎる。巻末固定で4コマの連載してくれ。「イエティ」のオチとかシンプルながら最高でした。1コマ何もしないシンキングタイムがあるのも良い。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 7/7がゆかたの日なので、ここ数年のゆかた特集。「ゆかた」表記が徹底されてたのが興味深いというか気になる。当て字だから正しくないということなのか、近代ではお風呂要素が皆無なのでふさわしくないということなのか。
 22年以降なんだけど、異様なほど充実してるので驚く。そんなにゆかた着てたのか。大きいのは『アオのハコ』がゆかた着るようになった点ですかね。「あえて着ない」というのが良さの作品でしたが、彼氏を殺すために着る、というパラダイムシフト。
 もう一つ大ネタとしてはこないだの『鵺』の夏祭り。こうして並べられるとゆかた描写に気合い入ってるというか、デザインが凝ってるのが分かる。飾り紐とか言われるまで気づかなかったよ……。ちなみに『ひまてん』も紐アリ、『あかね』のうらら師匠も紐アリ。同じゆかたでも「どこまでガチるか」という違いが生まれるのですね。勉強になった。

目次

ここ数年でお腹に脂肪が。腕ヒョロ足ヒョロで腹だけ出てる。シルエットは餓鬼
(『灯火のオテル』)

 餓鬼シルエット分かる……。

愛読者アンケート

 新連載について。卓球をプレイしたことがありますかとあるが、ほとんどの人がとりあえずやったことくらいはあるんじゃない? 学校でやらなかった? と思ってしまったんですが、学校の環境って意外と千差万別なのでしょうね。とりあえず、身近さという意味ではかなり上位にあるスポーツだと思う。卓球なら。
 アニメ絵と原作絵、グッズを買うならどっち。あまり買わないので答えづらいのですが、めちゃくちゃ興味深い質問。安易に原作アゲとかしたくなる気持ちもあるが、グッズにするんだとカラーのが何かとやりやすいと思うし、カラーの原作絵だとかなり限られちゃうので、これはアニメ絵の方が普通に魅力的な可能性もある。描き下ろしも多いイメージがある。うちにあるアニメグッズ、ほとんどが『モルカー』だからなぁ……。グッズは大体描き下ろしだけど、アニメでもないです。あと、こないだ『サイボーグクロちゃん』のガチャガチャ回したけど、あれはグッズ用に第三者が描き下ろしたものなので、原作でもアニメでもなかった。ややこしい。めちゃくちゃ良い出来だったと思います。ありがとう……。

総括

 何とか水曜に終わりました。ものすごく急いでるというか、ケツに火がついてる状態なので「火曜に終わらせちゃったりするとすごく助かるな~?」とか考えてたんですが、普通に無理だったので落ち込む。

 今週のベスト作品。『カエデガミ』にしよう。新しいタイプの話で超面白かったし、直前の『ウィッチウォッチ』にネタバレされた状態でも面白かったので、「本当はもっと面白かったのか?」となってる。ぽっちゃりモイちゃん許すまじ。
 次点は新連載『ピングポング』と、『しのびごと』『アオのハコ』。毎週この2作を挙げてる気がして申し訳ない気もする。あと『ロボコ』『キルアオ』も好き。

 ベストコマ。これは『あかね』の「恨めしや」。あんなお馴染みのシンプルワードが怖くなるとはね。本当にすごいと思う。

 最後にベストキャラ。どうしよう、今週も高砂くんが好きすぎる。まぁ2週くらいいいか。ということで『アオのハコ』の高砂くん。よくある表現をするなら「えっ こんな状況でも入れる保険があるんですか?」というう感じ。闇堕ち回避、どころかバド部と仲良くなって光に包まれる高砂くんが見れるとは思いもしなかったんだぜ。
 てか、冷静になって読み返すと、エゴを通す匡、言うほど良い話ではないというか、失恋したのに密かに写真ゲットしてほくそ笑んでるのとか結構ヤバい人である。かなり不健全なのでやめた方がいいぞ。高砂くんにバレるのはもちろん、大喜でもバレたら「それはちょっと……」となりかねない話。まぁ、外から見えるほどキレイなものではない、という話だったわけですな。結果的にはやはり総合点では高砂くんが最高の男。ベストモーメントは清水寺行きを笑顔で快諾するくだり。外面が良すぎるのウケる。ただ、彼女より同じ部活のメガネくんを優先するのとかなかなかのクソ野郎である。大好き。
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