- 表紙
- 読者プレゼント
- 巻頭カラー『ゴンロン・エッグ』谷崎修平
- 『しのびごと』55話
- 『ONE PIECE』1163話
- 『魔男のイチ』56話
- 『僕とロボコ』255話
- センターカラー『さむわんへるつ』7話
- 『ウィッチウォッチ』223話
- 『SAKAMOTO DAYS』234話
- 『アオのハコ』217話
- 『呪術廻戦≡』8話
- 『魔法研修行ってきます!』田中ナカ
- 「JF2026告知漫画」大江しんいちろう
- センターカラー『ひまてん!』64話
- 『あかね噺』180話
- 『鵺の陰陽師』120話
- センターカラー『悪祓士のキヨシくん』66話
- 『逃げ上手の若君』224話
- 『ハルカゼマウンド』19話
- 『灯火のオテル』24話
- 『ピングポング』16話
- 『エキデンブロス』17話
- 巻末解放区!WEEKLY週ちゃん
- 次号予告
- 愛読者アンケート
- 総括
映画『Mr.ノーバディ2』を観たんですが、昨今のアクション映画のトレンドって『SAKAMOTO DAYS』と通じてるよな、と思った。通じてるというか、アクション映画のトレンドを取り入れつつ漫画らしく加速させたという感じ。そんな作品が実写映画化されるわけですが、母親が楽しみにしてるので面白くあってくれ……。
表紙
新連載。ジャンプ畑っぽい野暮ったい絵で良いぞ。
読者プレゼント
メロス。まさかすぎるテーマだが、グラビア、ダジャレ共に頑張っててめちゃくちゃ良い。作りながら楽しかったんだろうな、と伝わってくる。結構な傑作回だったのではないでしょうか。
今「メロス」をやるんだったら普通「メロい」とか「メロつく」で何かやりそうなもんだけど、「メロメロス」のみなので好き。メロスには若者言葉がわからぬ。
巻頭カラー『ゴンロン・エッグ』谷崎修平
新連載。中黒だ。タイトルに中黒があるぞ……。何気に珍しいことなんですが、おそらくタイトルロゴの兼ね合いだと思う。卵を中黒にしてるので、正式タイトルにも中黒を入れたのではないか。
本編。具体的な説明は何もないまま、荒廃した街での主人公と卵の運命の出会いを描く。何も分からないが何となく良い感じの雰囲気になってからの、説明、そして意外なまでにハードな奴隷設定。思ってたファンタジーと違うので面食らってしまった。『進撃の巨人』や『チェンソーマン』などの影響で少年漫画の基準が変な方向にズレてしまったトレンドも感じる。まぁ、これは日本の少年漫画に限らず映画でも、昔は広く売れるために避けていたR指定が逆に宣伝材料になる時代。『プレデター』の新作のレイティングが緩くて世界中のプレデターファンに不安が走ったんですが、人間が出てこないからレイティングが緩いだけらしい。人間の赤い血が基準なので。
まぁ、そんな意外なほどにハードな設定が面白いっちゃ面白いのですが、いくら過酷な奴隷の話をやっても、心に希望を持っていれば普通に耐えられるくらいの話なのでね、そこはやはり少年漫画という感じだ。死ななくても怪我とか病気とかいろいろ大変な話にはなりうるのだが、そうはならない(怪我はしてるけど少年漫画的にはまぁ普通の範疇でしょ)。食事も恵まれてないらしいが、血色は良さそうなイメージ。あの虫、栄養は豊富なのかもしれない。ディストピア飯としての昆虫食というのは映画『スノーピアサー』を思い出しますな。日本人には羊羹にしか見えないでお馴染みのgkbr。
主人公の行動原理は妹。また妹か。親の仇ではなく、妹を守り幸せに暮らすため、というのは少年漫画的に妹設定が本当に便利なんでしょうね。とりあえず妹だ。『ピングポング』もそうだし、忘れそうになるが『オテル』も妹だ。美少女コンテンツとして妹属性が重宝されるのではなく、とりあえず主人公の行動原理としての妹。愛でる目的は特にないので、ぶっちゃけ出番自体はなくていい。むしろ主人公の旅の過酷さを描く上で邪魔になるので出てきてほしくない、のかもしれない。わたしはかまどねずこ!(言いたいだけ)
卵がバレて話が深刻な方向に転ぶが、約束された逆転パートへのカウントダウンが始まったような安心感もちょっとある。とか思ってたら主人公が首チョンパなので笑った。やっぱり思ってたより謎にハードだ。しかし、あの小さいナイフで首チョンパは無理があったと思う。首が転がることで卵と対等な立場になる、という絵的なインパクトは良かったのでどうしてもやりたかったんだと思いますが、あのナイフを人間が使うんだったら目も当てられないほどに苦しむことになると思う。一瞬でチョンパも苦しいけど。なかなか切れなくてまごついてるところに奴隷主が痺れを切らして一刀両断……とかの方が強キャラ感も出るので良かった気もするが、生々しすぎるのでダメなのでしょう。生々しいのは避けるくせに無駄にハードな話をやりたがるのはちょっとどうかと思うよ。
んで復活、覚醒してスカッとジャパン。分かり切った展開なのですが、アクションシーンが意外と良くて……は書き方が悪い。意外性のある見せ方になってて良かったです。あの触手を縦に切って、その横のコマで静かに “わかる” と話し始めるとことか超かっこいいです。ただ、その後の特質がどうののくだりは、説明してくれてる割によく分からなかった。普通に切られて死ねば良かったと思うんだけど、主人公が直接殺すのは感じが悪いから卵の特質を直接の死因にした、とかかしら。ハードさ、残酷さのバランスがやっぱり不思議だ。
終わり。正直掴みきれないところもあるが、旅の始まりを描く初回としてはめちゃくちゃシンプルなので全然okか。卵との絆の描写も好きでしたし、アクションシーンにも良さがあったので今後が楽しみです。
『しのびごと』55話
おおっ、すごい。巻頭の直後、『ONE PIECE』の前という黄金ポジションだ。カラー連発でみたらし先生が心配というのはあるが、人気が上がってきてるっぽい雰囲気なのはファンとしても嬉しい限り。身内で戦うと人気が出る、という謎のジャンプあるあるかと思ったけど、その後の展開も人気を維持してるようなので何よりです。身内の戦いは楽しくてもストーリー的にはどうしても寄り道なので。本編。3人で何とか勝ったと思ったら元1号部隊の抜け忍。ついに1号まで出ちゃったか。いくら何でも乱暴な設定にも思えるんだけど、抜け忍サイドの言い分である「組織がクソなんで抜けました」の説得力がどんどん増してきてるとも言える。ジャンプの正義の組織、大体クソである。よくジャンプ雑語りで体制側のヒーローばかりって言われるけど、半分くらいは正しいものの、そっから「その体制がクソ」となる作品がほとんどなので論旨としてはちょっと怪しくなってくると思う。
んで、ヨダカ頑張る。面白いっちゃ面白いし、謎の根性パワーに対するツッコミを劇中で描いてるので目新しくもあるのだが、さすがにヨダカがピンチになってから踏ん張る展開が多すぎると思う。まぁ、バトルの理屈をギャグで終わらせてしまう豪腕は本作らしいバランスなので好きです。
『ONE PIECE』1163話
現世代の悪魔の実の前任者が出てくるのも面白いが、予想外にブチアガってしまったのが、ボムボムの実。鼻糞砲を再び見れたことに自分で驚くくらい感動してしまった。ちょうど『魔男』とか、今やってるジャンプ映画とかで爆破属性の人が活躍中ですけど、爆破属性を鼻糞ギャグにして、ほとんど使い捨てみたいな扱いにしてしまうのが当時の『ONE PIECE』の強さですよね。超かっこいい能力なはずなのに、鼻糞。今回それなりに強そうな雰囲気の活躍だったので良かったです。てか、鼻糞砲の実写化が来年公開ですね。ウイスキーピークをやるのは確定なので楽しいです。ただ、あの島で一番楽しみなのは鼻糞砲ではなく、メマーイダンス……。どちらかは改変されると思う。そして、その先、アラバスタに向かう途中には本作における最大の鬼門とも言えるオカマが出てくるぞ。まぁ、ここの改変は案外簡単に済みそう。『魔男のイチ』56話
ウロロ覚醒(乗っ取り?)の真相。結構入念に話し合ってるので良かった。というか、ウロロも不自由ですね。契約の詳細を詰める、というイチの成長も感じられて面白い場面。契約の設定も身体の乗っ取りの設定も『呪術』と同じなんだけど、あっちは完全に「騙す」の行程が入ってたので話としてはまったくの別物。まぁ、今回のウロロがどうなるかは分かりませんが、イチが想定した範囲内で収まるんだとしたら、今回ウロロは自由になったように見えて実際はイチに緩くコントロールされていた、とも取れそう。ウロロの能力の真価がマスターシップそのものだったのが面白かったのですが、そのウロロを支配してるのがイチ。
てか、あれだ、奇しくも「爆破」と「支配」の対決となってる現状、かなり『チェンソーマン』だ。
『僕とロボコ』255話
帯の話。各キャラの帯大喜利なのだが、一番可哀想な扱いを受けるのが円ちゅわんなので笑った。1人だけ最新巻のルールを無視してるので正直省いてもいいくだりだと思うんだけど、寄り道した価値はあった。帯大喜利はいろいろあるけど、個人的には『火ノ丸相撲』に寄せた久保先生の帯コメントが世界で一番面白いと思ってるので、何をやられても物足りないという気持ちもある。『火ノ丸相撲』パロディ巻が出た際はあの帯も再現してくれ。1巻じゃないので無理そうだが。
センターカラー『さむわんへるつ』7話
幼馴染の子に恋バナをぶっ込まれる。変に気を使って放置されるよりも健全だと思うのでとても良いと思う。一方それを聞いてる男子メンツは直球を避ける。思春期のあり方の違いって感じで面白い。ミメイくんの友達の方がどういうリアクションだったのかも気になる。一緒に照れてるだけなのか、冷やかしてくる感じなのか。
そして、うなぎポテト。いつもよりも調子が良いというか、ボケの放り込み方が雑。まともなコミュニケーションを取れないド腐れラジオ野郎という印象が日に日に増していくよ。それはそれで好きだが。そして、「セリヌンティウス」のボケが奇しくも今週のプレゼントページと一致してるので嬉しい。
コンビニで再びうなポテ。食事前にコンビニで肉まん食ってくる娘、超イヤだな……(親目線)。ただ、そのコンビニではラジオの話題で盛り上がるので、まともな双方向的なコミュニケーションが成立する。好きなものの話しかまともにできない感じが良いぞ。悪いラジオリスナーの良い例って感じだ。「何考えてるか分からない」が魅力になるヒロインというのは昔の『アオのハコ』とまったく同じだと思うし、あちらの千夏パイセンもそれなりにコミュニケーション下手なキャラではあったと思うが、比較するのも申し訳ないくらいうなぎポテトの方は変人。常時大喜利のことを考えてきたことの弊害という感じだろうか。悲しきラジオモンスター。いや、それだとパーソナリティっぽいので、リスナーモンスター。
ミメイくん、うなポテへの尊敬やら恋心とか関係なく、ラジオが好きでそれは揺るがない、と誇らしげに語ってるのが良かった。本作みたいな話だと、すぐ恋愛が第一になりそうな感じあるが、ちゃんとミメイくん(おそらくうなぎポテトも)の土台には「ラジオが好き」がある。
んで、うなポテの恋心が進む、もしくは始まる予感が……となるのだが、正直全然興味ないというか、別に具体的に進めなくてもいいと思う。変人のままでいてほしい。人間墜ちみたいな印象であまり乗れない、という感じだろうか。あと、「自分より面白い人が好き」というルールに自分が縛られすぎてるというか、あのルールってクソほどどうでもいい話だと思うので、今好きならもう好きでいいだろ。ミメイくんの成長待ちとか本当にどうでもいい話というか、ルール破りをするくらいの方が気持ちの爆発を感じられて物語としても魅力的だと思う。あのルールには実はうなぎポテトの悲しい過去が関係していて……みたいな過去編も作れないだろうし。それと、現状ミメイくんはツッコミの才気が輝いてて十分に面白いというか、脈絡のないボケを放り込み続けるうなポテよりも既に面白いという見方すらできると思う。すべての笑いは大喜利に収束する、みたいな世界観はおかしいのですが、本作ちょっとその気配がする。
『ウィッチウォッチ』223話
モイちゃんが返事する。渾身の回という感じで、ラストの植物演出とかエモくて良かったんだけど、突然飛来した魔法によってモイちゃんの呪いが解けて、それまで抱えていたモイちゃんの悩みがすべて解消するって展開が雑すぎて引いた。本作に人気を感じなかったら「そうか 打ち切りか……」と確信してしまうほどに急に話が進む。爆ぜる服とかギャグに見えちゃった。
というか、真面目に、モイちゃんの悩み、葛藤のくだりが感動的だったからこそ、モイちゃんの意志や選択とはまったく無関係なところですべてが解決する展開がはっきり言って嫌い。結局のところモイちゃんは最初から最後まで魔法でオモチャにされてるだけ、みたいな印象が強い。本作においてかなり大事な話だったと思うし、これを楽しみにしてたファンは多いと思うんだけど、「こんなのでいいんですか……?」という疑問が大きい。いやマジでモイちゃん可哀想すぎる。人の心を弄ぶな。
『SAKAMOTO DAYS』234話
世話焼きな兄と、全然理解しない弟妹。透明スーツを他人に使う、というアイディアが良かったし、ちゃんとその後も自己犠牲ではなく単身で勝つつもりでいたのも良かったんだけど、妹がもはや雑魚ムーブしかしてないので悲しいw 兄属性を立てるための装置になってしまっている。
そんな逆転の一手となるはずだった透明な集中治療室の存在が逆に相手にヒントを与えてしまう、という再逆転の展開、ロジックも良かった。ここらへんの丁寧さはさすがですね。未だに特殊な能力を見せたりせずに打破してくるのが末恐ろしいんですが、何も見せてくれないなりに、ちょっとだけ真相の片鱗が見えてきた感じもあって、それがサーモグラフィー演出と連結してるのも面白いです。
『アオのハコ』217話
イノヘッドだ! 井の頭公園ですね。通ってた学校が近くだったので嬉しい。公園エリアには結構行ったけど、動物園の方には行ったことないのでいつか行ってみたいな。猪見たい。
雛のターンと見せかけて、その場のノリで同行してきた友人たちに大喜が励まされる話になってるのが感動的。直接そんな話をするほど野暮じゃないけど、みんな静かに気にかけてくれてる感じが友情だぜ。この恋愛を介さない友情の話ってのが「千夏先輩と付き合えるのか~?」ということをやってた時期の本作では描きにくかったと思うので、すごく良いと思います。
てか、その場にいた人をノリで「イノヘッド行こうぜ」ってなって、ちゃんとついてきてくれる感じ、学園生活のライトサイドって感じで超良いですね。謎のメンツが揃ってちょっと特別な場所に行く輝き、青春だ。
そして、雛がオススメなところへ案内しようとしてエンド。これは池のボートじゃない? ちょっと遠いけど、乗ったカップルは別れることになるジンクスでお馴染みの井の頭公園名物。ボートに乗るようなカップルは若いんだからそりゃ統計的に別れるカップルが多くなるだろ、などのツッコミも含めてお馴染みのスワンボートだ。あとは通りがかりの学生に「爆ぜろ!」と呪詛をかけられるから、というのはあるかもしれない(当時の私)。
そんなローカル情報と思い出話はどうでもいいのですが、ひょっとしたら雛は別れるジンクスを知った上で大喜をボートに誘ってるのではないか。そのジンクスを大喜に伝えるか、内心に留めるかまでは自信が持てないけど、井の頭公園っつったらやっぱボートで、あのジンクスだと思うんですよ。エモの予感。美しき負けヒロインの世界。『やまとなでしこ』の矢田亜希子である。
こりゃ来週が楽しみですな~……と思ったら休載予告。なんてこった。いや休むのは別にいいけど、まさか井の頭公園ピンポイントで引っ張ってくるとは。刺さる読者が局地的すぎる。もはや『ウィッチウォッチ』の公園もイノヘッドなんじゃないかと疑いたくなってきてしまう。ヒントが少なすぎるので陰謀論ですが。
『呪術廻戦≡』8話
突然のSFお伽噺。元ネタを開示することで術式効果を高めることでお馴染みの芥見先生ですが、元は井戸を掘る話だったのを運河に変えてる。個人から初めて運河を造るのはスケールがデカすぎるってのもあるんだけど、先週出てきた「川」「対岸」「橋」のモチーフの発展させたものとしての運河。このアイディアが素晴らしかった。海と海を川で繋ぐというのが、前回の「川」の意味合いから逆転してて面白い。ただ、それは同時に大陸を川で分断してるのでは……みたいな不穏さも漂ってる気がする。考えすぎかもしれないが、陸地に線を引く行為がどうも不穏に思えてならない。
『魔法研修行ってきます!』田中ナカ
読切。『カグラバチ』が「制作上の都合により」休載なのでその代原。言わんこっちゃない、という印象しかない休載である。
本編。魔法使いのコンカフェでバイトするため、魔法使いの研修をする。コンカフェで可愛いギャグでもやるのかと思わせてからの、2ページ目でチベットなので笑う。映画『ドクターストレンジ』的なビジュアルイメージへと飛躍するのが面白すぎる。そこで語られる魔法使いの用語説明も、ジャンプの読切作品でよくある空虚な用語説明パートをメタ的にネタにしてるというか、「いろいろ言ってるけど全然頭に入ってこねぇ~」という感覚込みのおかしさ。
からの闇の禁術に惹かれてしまう友人。カエシリウスだ! 目から黒いヒビが入るビジュアルまで同じ。思ってたのと違うジャンルのベタを全力疾走するのが本作の魅力だと思うけど、そのベタのそのまんますぎる元ネタとして『ドクターストレンジ』があるのは興味深い。ジャンプ漫画みたいな話だったんだな、あの映画……。
ということで終わり。見事だった。超面白い。外薗先生も草葉の陰で喜んでいると思う(死んでねーよ)。どっちのジャンルとしても成立する絵柄が最高でしたね。キャラ自体は地続きのままあり得ないまでの振り幅を体現してみせる。ショート読切ならではの性急さも、本作においては「話が早すぎてついてけないんですけど」というオモシロに繋がってたと思う。すべてが無駄なく、効率的に面白く、フルスロットルのまま完結していく。ブラボーだぜ。
GIGAの最新号でも載せてるらしいよ(宣伝)。電子版定期購読の人はとりあえず読んでみるといいのではないでしょうか。
「JF2026告知漫画」大江しんいちろう
そういえば、こんな漫画も恒例でしたわね……という年末に近づいてきてるやつ。すごい懐かしい名前が出てきたので驚いている。ここは使い勝手のいい最強系若手作家が担当するイメージでしたが、実際に大江先生も最強で仕事してたらしいので、そういうルートか。こんなこともあるとはなぁ……。本当に驚いた。
天使と悪魔形式の告知漫画で、まぁ告知漫画なので内容は規定通りという感じなのだが、その中で、それなりに面白かった。否定する立場の悪魔が肯定的な補足説明し出すくだりとか普通に面白い。悪魔ではあるけど、普通に父親のように見えるのも良いよね。混雑イベントへの参加を渋る父親が実は子供と同じかそれ以上のジャンプファンで……みたいな話だとすると、かなり現実味のある内容だった気もする。アプリからの電子チケットが必須で、その情報の把握と管理をした上で、子供の面倒見なきゃいけないんだから世の保護者たちは大変ですね。などと思いを馳せてしまうような話だった。真面目な話、このジャンプを読んでてジャンフェスに行きたくなったキッズの取るべき行動はこの告知漫画を保護者に読ませる、だと思う。
センターカラー『ひまてん!』64話
カラー扉。ほのかがトンチキな格好をしておる……と思ったけどハロウィンか。そういや今年はハロウィンを題材にした作品なかったですね。本編。クリスマス、ほのか編。相談しに来るほのかを、ひめのの先生が普通に迷惑がってるので笑った。その内心を表に出さないのがプロなんですが、それは前職で培ったスキル。
“仕事がある人にとって クリスマスは24・25だけじゃないからね!!” 見事だ。ハーレム構造の作品における季節イベントって難しいと思うんだけど、それを本作らしい「仕事」の理屈で別日を用意してる。そんな方法があったとは。
スタバでは饒舌のほのか。スタバに苦手意識を持つ人が抱くスタバの嫌なところを体現してるので面白い。こんな店員絶対に嫌なのだが、まぁ嫌がる客くらいは見分けてるんだと思う。見分けてくれ。事務的な文言以外話しかけないでくれ。てか所詮は高校生のバイトなので、それがあそこまでの積極性を発揮してるのはちょっと異様な光景だと思う。まぁ殿一的に「仕事を頑張ってて好印象!」となる理屈は分かるんだけど。
プレゼント。あまりに不均衡でほのかが気まずすぎると思うんだけど、近衛さんというワンクッションが入ることで、そのやりすぎ感に言い訳が入るのは良かったと思う。普通に付き合ってもない男子高校生がクリスマスにイヤリングを贈ってくるのとか普通に「明日から話しかけないでくれるかな……」となる案件だと思うので。そこを劇的で派手なプレゼントにしても成立させてるのですごい。
『あかね噺』180話
ひかる主導の激重打ち上げ開始。最初はひかるが重すぎると孤立してたのに、気づけばあかねがひかる側に立ってからしを攻めることになってるので笑う。ノリが良すぎる。そんなからし、情報通というか、普通に落語界における人付き合いもうまそうなので面白い。からそんの絡み、普通に見たいぞ。何ならあかねを相手するより相性良いかもしれない。
『鵺の陰陽師』120話
突然の学校。正直意味不明すぎる展開だが、本作のトンチキ学園生活は大好物なので嬉しいです。学郎と鵺さんを巡る異常すぎる日常、というのを新キャラの視点を通じて描き直す、というのも定番ながら楽しい。姫様は漫画を通じて人生を勉強してきた、という設定が利いてて、学園観がちょっとベタに傾いてるのがツッコミの立場として効果的だったと思います。学郎ハーレムが異常すぎるという話だが、したり顔で兄を紹介する妹も相当ヤバい、というツッコミが入るのとか超面白かった。キャラとしてはレベル4が設定の火力高すぎて面白いはずなんだけど、「妹」という本来なら現実的な設定がめちゃくちゃ輝く。
からの体育祭が決戦の準備。この説明から学郎が振り回されるツッコミのポジションにシフトしたのが良いですね。トンチキギャグ回が楽しかったわけですが、気づけばしっかり学郎の物語へと帰ってきて、次のミッション、次の強敵の話になってる。この忙しさが本作の魅力だ。
センターカラー『悪祓士のキヨシくん』66話
ロト領皆殺し計画ということで、悪魔を助けようって話。キヨシ的にはヤマダのおっちゃんが常に頭にあるわけだけど、そのことを相談するまでもなく、先輩たちは悪魔を救おうと決意し、動き出してる。尊敬できる先輩たちカッケェ。キヨシが組織内の知り合いが増える話なんだけど、その繋がり方、紹介の仕方が見事だったと思います。ものすごく感動的だった。感動的なんだけど、逆に棺くんはいつまでも動機がないのでちょっと可哀想かもしれない。おいしいポジションとも言う。『逃げ上手の若君』224話
尊氏が普通に雑魚敵ムーブをするので面白くない。若が初めて鬼側を演じるのがラスボス戦らしいスペシャル感で、それが(数少ない)面白いところだったのに、尊氏がすぐに鬼側を演じ出すことで、陳腐なやられ役みたいな印象が増すばかり。本当に先週の珍妙なメタネタが意味不明というか、あそこまで突飛なことをやっておきながら普通に若に負ける流れとかちょっとついていけないな。
んで、若の逆走馬燈。師父に始まり父に終わるのがキレイでしたね。貫通のくだりは正直よく分からなかったけど、まぁとりあえず派手にしたかったんだと思う。
これで来週尊氏が「うっそぴょーん」と全部なかったことにするしか成立しないと思うんだけど、実際にやられても「もういいよ……」と虚しい気持ちになるかな。
『ハルカゼマウンド』19話
バッセン行く話。バッセンの略称に馴染みがないのでその珍妙な響きが面白いぜ。バッセン。雑な不良が絡んできて、対決。ライジングスライダー(だっけ?)でビビらすんだけど、相手がビーンボール疑惑をふっかけてきて、それを相手が言い出したルールによってストライクを証明する。キレイな構成でびっくりした。相手がつまんないキャラなので普通に理屈とかなく勝っても違和感なかったんですが、ここまで整えてくるとは。
面白かったんだけど、走り出す相手の足下にボールを配置して転ばせるのはちょっと邪悪すぎるというか、危険すぎるのでマジやめた方がいいと思う。普通に引きずる怪我してもおかしくないでしょ。そこまでの暴力しちゃうとスカッとしないよ。
からの弟がかっこよく登場する展開は熱いのですが、兄との再会で頬を赤らめてるのが適度にキモくて良かった。温度差がすごいw
『灯火のオテル』24話
オテルの料理人設定忘れてたので、料理に大感動ギャグで笑ってしまった。それぞれの設定がうまく噛み合ってて楽しい。ビール煮おいしそう。ということで、エルフ。男でも女でもないけど女だ、という言い訳から入るので、さぞデカい女が出てくるのだろうとワクワクしてたら意外とそうでもなかったな……。いや基準がバグってるだけで普通に大きくはあるんだけど。
『ピングポング』16話
宇宙卓球は飛来するデブリにバウンドさせる。なるほど、スクランブル交差点の頭上テーブルをさらに発展させた形か。あれは頭の移動がほぼ平面だったけど、今回はそれが立体、そして速い。まぁ冷静になって考えると「向きによる有利不利が大きすぎない?」とか思うんだけど、無茶苦茶に見えて変なところで丁寧に理屈が通ってくる感じは本作らしい気持ちよさだ。明らかに来週アレするのもあって、逆転のロジックの応酬とはならず、ほぼラリーも描かれないので物足りなくはあるんですが、まぁ試合だけ描いてたら話を締められないという事情も分かる。話を進める情報的な比重が試合よりも大きくなる感じが本作らしくなく、露骨な最終章展開でも本作らしい捨て身ダッシュ進行が続いてた先週までと比べると印象が弱まるというか、人の子らしい部分が見えてきたと思う。それは今週の睦月の印象とも合致して、睦月さんが人間堕ちしてしまったようなもの悲しさはある。ずっとまともなことを言っている。
『エキデンブロス』17話
最終回。そりゃそうじゃ。箱根駅伝直前から、本番、そして直後までを描く。まぁそれしかないだろ、という内容なのだが、そのまとまりが意外なほどに良かった。ダイジェスト進行と言えばそれまでですが、ダイジェストの編集が気持ちいいというか、そもそも駅伝がダイジェスト映えするスポーツだったのかもしれない。野乃先生の思わぬ才気が露わになる最終回でしたが、このセンスはなかなか通常回では発揮する機会がないかもしれませんね。過去編をコンパクトにまとめるのには向いてるかもしれないけど、本話でものすごくキレイに機能してた年賀状演出みたいなのはハマりにくいんじゃないかな。マジほんとすごく良かった。最終回が急にここまで面白くなるタイプの作品とは思わなかった。先週の『カエデガミ』は少しヤケクソ的に性急に終わっていった印象だし、来週のアレもまぁ理屈を整えて終わる感じだと思うので、そこまで跳ねない気がする。最終回の完成度という意味では本作が頭一つ抜けていた、ということになるんじゃないかしら。まぁ来週次第ですが。先週までの感想と本作の総括的な感想になるけど、「駅伝は一試合が長い……」というリアル駅伝に対するイメージがそのまま本作の感想に当てはまってしまった。リアルな戦術面の話とかめちゃくちゃ面白かったけど、そういう具体的な話をやろうとすると試合全体のボリュームが途方もなくなってしまうんだろうな。逆にそういうのをすべて捨ててざっくりまとめようとすると、本話みたいに別方向の輝きを放つ。悩ましいところである。まぁ要するに問題はすべてジャンプのシステムの方にあると思うので、本作は普通に面白かったと思います。リアル箱根駅伝まで続かなかったのは無念ではありますが(今週特別コラムがあるよ)。
巻末解放区!WEEKLY週ちゃん
10月のネタハガキ東西戦。10/30が香りの記念日ということで、「どうせ売れないだろうな…という予想を覆しちょっと売れた香水、どんな香り?」。香りのあるあるネタ、というのがとても楽しいお題だったと思う。記憶と強く結びいたものなので、ネタによって想起される香りでいろんな記憶が呼び起こされる。『時をかける少女』ですな。
東の最優秀。井の線亭ぽんぽこさんの「3本のうち1本はチョ~すっぱい匂い」。イーピャオコメントが妙にずれてる気もするんですが、レモンの駄菓子ですね。めっちゃ好きだった。あのすっぱみが好きなので、むしろ当てに行ってた思い出がある。粉が入ってるので振ると分かるんですよね。
ふみとさんの「金のにおい」。黒バックのデザインとネタのシンプルさ、それでいて他のネタとは角度が違っていて見事だったと思います。黒バック強い。ハガキ投稿ならではの戦い方という感じ。
照りさんの「タバコとバーボンと硝煙の香り」。個人的には次元大介的なイメージ。あるあるネタではあるが、実際に嗅いだことはなく、だからこそ想像上の香りが抽象的に、それでいて強烈に喚起される。
西の最優秀。渋明寺さんの「鉛筆削りのトレイの香り」。嗅いだことある~! 強烈だけどたしかにちょっと良い香りでもあるアレね。あるある的な強度と、嗅ぎたくなる気持ち、そして現実的にあまり難しくなさそうなラインが絶妙でした。個人的に一番好きかも。
KAZUさんの「1万円新札100枚帯付き100万円親指でザーッとめくる時の匂いの香水」。硝煙のネタとも近いフィクションではあるあるな場面なんだけど、これに関しては香りがまったく想像がつかないので良い。たしかに嗅いでみたい……。
石光亮一さんの「瑛人の『香水』の香り」。つまりそれはドルガバ。くだらなくて好きなんだけど、ちょっと懐かしく思い出す感じが、香りのあるあるネタという今月のお題に意外なほどフィットしてたと思います。
大喜利ではなく、掲載されたネタを見て思い出したんですが、ヤングマガジンって独特な匂いしません? 今もするか分からないし、嫌いだったけど、急に思い出してしまった。なぜかヤンマガでしか感じたことのないスメルだった気がする。紙やインクが特殊だったのだろうか……。
次号予告
新連載が続くよ。そして『しのびごと』がまたもカラーだ。おら! カラーイラスト だせ!(やめたげてよお!)
愛読者アンケート
新連載についてと、ジャンプの公式アカウントについて。何もフォローしてない。正直なんでフォローするのか分からない。
企業の公式アカウントをフォローするサービス。ツイッター。
総括
木曜深夜更新。ちょっと遅い。ちょっとなので偉いと思う。来週も頼んだぞ。
今週のベスト作品。読切『魔法研修行ってきます!』。すごく良かった。代原で載るショート読切という出会い方も良かったと思う。これが新連載とかだったら、さすがに『ドクターストレンジ』すぎる点が気になったりしたと思うけど、気軽な気持ちで読むとめちゃくちゃ楽しい。今年の中でも有数のショート読切(の満足度)だったかもしれない。
次点。新連載と、『アオのハコ』と、ジャンプフェスタ告知漫画、そして『エキデンブロス』。
ベストコマ。『ONE PIECE』の体の垢砲。懐かしさという意味でもそうだし、前任者にも不憫な能力の使われ方されてるので笑った。
ベストキャラ。『鵺』の姫様。『鵺』名物のトンチキ学園生活で主役を張ってて、それでいてとても輝いていたと思う。すごいことですよ。
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