北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2025年の総括

 2025年の振り返りです。今回は例年以上にデータ集計を頑張りました。偉いぞ。ただ、ミスはあるかもしれない(たぶんある)ので、厳密な正確性は期待しないでください。こういうのは日頃しっかり表にすることが大事なんですが、こちとら年末に焦ってやってます。大体合ってる、傾向は読める、それで充分なのではないでしょうか……(自分に甘い)。
 新語・流行語大賞、連載作、ニュース年表、カラー獲得数、読切の5項目でお送りします。例年よりも細かい。それっぽくなってるぞ。
 範囲は、2025年6・7合併号から2026年4・5合併号まで。

2025年少年ジャンプ新語・流行語大賞

 『カグラバチ』より、「夜を払い、舞い降りる黒翼の剣士」です。おめでとうございます。現ジャンプを代表するセクシーおじ座村さんですが、娘の前に現れる際のアオリというのが高ポイントです。幼稚園のお迎えとかアレで現れてほしい。
 次点は『超巡』より、「前作主人公(オタクが好きなあの)…!?」。アニメ化されることに期待してます。前作が存在しないので何かうまいこと言い換えるのかもしれないけど。

連載作

 個人的には『ピングポング』が圧倒的に面白かった年でした。連載、新連載、終了、すべての括りに入ってしまうのでマジで『ピングポング』のみの記憶。漫画を読むことの楽しさを教えてくれた作品でした。イイヒトデシタ。
 他の終わった作品でいうと『超巡』あたりは惜しかったというか、今振り返ると本当に好きだったと痛感する。
 終わってない作品だと『さむわんへるつ』は好き。のっけから人気も出てそうなので安心……という非常に珍しいパターン。
 年間通じて特筆するほど好きだったと言うとちょっと大げさだけど、相対評価でいうと『エンバーズ』も結構好きでした。見所はあった、という感じでしょうか。偉そう。感じわる。引くわ。
 印象的なエピソード……とまで細かいことになると記憶が非常に怪しいのですが、『アオのハコ』の修学旅行はかなり良かった。高砂くんの破局が今年のハイライト。最低ムーブを繰り返す最高の男。

ニュース年表

 一年を振り返るのに年表っておかしくない? 適切な言い換えが思いつかなかったです。なるべく簡素にしないとどこまでも文字数が増えるぞ。
 抜けが存在する可能性が高いというか、そもそも何を選ぶかが個人差なので怒らないでね。コメントとかリプライくれて私が納得したら追記します。

 6・7合併号。『こち亀』『超巡』コラボ。面白かったですな。来年も『こち亀』載りそうな勢いですが、そのときにはもう『超巡』がいないので悲しい。

 8号。読切『JK勇者と隠居魔王』掲載。今年のうちに同名の連載が始まるという非常に珍しいケースとなりました。よっぽど人気だったのだと思われます。
 同じく8号では、『夜桜さんちの大作戦』完結。特大センターカラーだけど複製原稿企画はナシ、という扱いでした。もう複製原稿全サなんてなくなったんだ。そう思いたい。イヤな線引きなので。

 9号。J金未来結果発表。『信号オールレッド』が優勝でした。珍しく私の好みとも一致。例年通りなら連載化の準備が進行中なんだと思います。楽しみですね。
 同じく9号。『アンデッドアンラック』完結。特大センターカラー及び大増ページ。しかし複製原稿企画はナシ。全サなんて時代遅れってことだよな……。今年の巨大な完結作品だと『夜桜さんち』『アンデッド』の2作だったと言えると思います。この2作は大きな存在ですが、比較的穏やかな一年だったと言えるかもしれない。

 12号。読切9連発企画。「JUMP FUTURE PROJECT 2025」だって。普段の読切掲載と何が違うのかはよく分かりません。最初は連載経験のある有名作家のみなのかと思ったけど、すぐにそんなことなくなった。まぁ、金未来杯も正直よく分からない……というか金未来杯の代わりだった可能性ある?

 15号。『魔男』表紙。単独は3度目ですが、巻頭カラーがなんと5ページ。勢いがすごい。ものすごく押されてる。

 17号。『こち亀』掲載。記念館オープンのタイミングでしたが、内容は特に関係のない通常回って感じで嬉しかったです。終了作品の通常回って何だよ、とは自分でも思った。

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 19号。「ジャンプチケットラリーチャレンジvol.1」開始。紙版限定の通年企画。すべてのチケットを切り取って応募すると結構驚くほど豪華なプレゼントが君を待っている。問題はすべてのチケットを切り取る作業だ。

 20号。『ロボコ』が映画公開記念で表紙。元ネタの『スパイダーバース』新作(3作目)の公開は未だに時期不明です。

 21号。『NICE PRISON』連載開始で表紙なんですが、合併号でもないのに集合表紙。もちろん描き下ろしではない。『ロボコ』に続くギャグの慣習なのか……?

 22・23合併号。本物の集合表紙、テーマがゲームとドット絵なんですが、描き下ろし作品はまさかの一部のみ。ルフィ、坂本、千夏、ニコ、チヒロ、イチ。感じ悪いと思う。

 25号。みたらし三大、散歩中に宮崎駿と出くわす。という旨の目次コメントが載ったのが25号。今年一番驚いたかもしれない。握手してもらったらしい。すごい。

 28号。『超巡』完結。ケツ掲載で薄情なもんです。

 29号。『シド・クラフトの最終推理』完結。こちらもケツですが、大増ページ。カラーも多かったし、意外とダークなテーマも扱ってて好きでした。

 30号。『キルアオ』にて、ガン=カタ披露。生徒会長とのサバゲー回ですね。マジで本格ガン=カタなので最高でした。アニメ化に期待したいところですが、第何クールだよ……という感じなので難しいかもしれない。頼むよ。

 36・37合併号。表紙でポケモンコラボ。ニュース性の高さではここがトップなのかもしれない。前号の時点でポケモンコラボが告知され、ロボコとメガバシャーモの膝コラボが評判でした。
 合併号ですが、ポケモンも入れる都合もあってか、通常の表紙にはルフィ(とピカチュウ)、坂本(とチコリータ)、千夏(とワニノコ)、チヒロ(とポカブ)、イチ(とメガエルレイド)の5人のみ。合併号の選抜は好きじゃないですが、これはまぁやむなしですね。問題は、ポケモン最新作の宣伝の都合上、メガエルレイド以外の4匹はどう考えても選択の余地がなかった点。イラストとしては正直かなりつまらなかったと思います。エルレイドはオスだけが進化できるエスパーかくとうポケモンということで、非常に魔男らしいチョイス。1人だけ得しやがって……。
 詳細はピクシブ百科事典に詳しくまとまってるので、知らない人いたら探してみてください。ただ、『ハルカゼ』がメガガブリアスだったのは、マウンドのサブマリン(地面のサメ)説は書いてないので、起源主張してもいい?

 38号。『あかね』アニメ化発表。収録現場にあかねがお邪魔した、という体の半レポ漫画も掲載されました。監督は渡辺歩ということで、『ドラえもん』勢に緊張感が走りました(一般的には普通に超評価高いと思われます)。

 40号。『キルアオ』完結。センターカラーで、しかも同時にアニメ化発表という異例の事態。


 同じく40号。次号より芥見&岩崎の『≡ -モジュロ-』が短期集中連載。SFらしいよ。

 41号。『呪術廻戦≡』連載開始。前号は嘘予告で、まさかのスピンオフでした~という流れ。内容が移民難民を扱うものだったのも驚きですね。現状とても面白いです。

 42号。『さむわんへるつ』連載開始。ハガキ職人が題材ということで、ラジオ界が騒然としました。TBSの深夜のお笑い枠JUNKでは全曜日が言及してて、みんな浮かれすぎである。しかしヤマノエイ先生はアルピーのファン。あと劇中に出てくる友人の名前が野田&村上なのでマヂラブも怪しいです。まぁ、たぶんオールナイト2部がモデルだからそっちでしょうね。

 43号。『SAKAMOTO DAYS』実写映画化発表。母親が目黒蓮のファンなので楽しみにしてるんですが、こちとら戦々恐々ですよ。そんな目黒蓮、『SHOGUN 将軍』の2ndシーズンに出演決定のため、長期的に海外遠征、映画『SAKAMOTO DAYS』の宣伝に稼働できないとか、続編の撮影ができないとかで一部でゴタゴタしてるらしいです。ゴシップ情報でした(真偽は知らん)。
 同じく43号。『魔男』が次にくるマンガ大賞で1位。おめでたいですが、2位は田村先生の『COSMOS』なのでそっちも忘れないでください。ちなみに3位は『超巡』。ジャンプが読者数多いから有利なだけじゃ……とは思いますが、『魔男』の勢いは疑いようがない。

 45号。『カグラバチ』2周年。堀越先生との対談では堀越先生のお気に入りシーンが紹介されており、偶然ですが「夜を払い、舞い降りる黒翼の剣士」のあそこです。


 人気投票が完全アナログ仕様で珍しいです。しかも選択式のためネタ票も作者票も不可。厳しい。

 46号。『超巡』アニメ化発表。本当に次にきたので笑う。のはさておき、連載終了後にアニメ化発表という非常に珍しいケースでした。昨今のジャンプブランドの高まりと、アニメ業界がアニメ作りすぎなため原作不足に陥ってる面もあると思う。その後もいろいろ続いてますね。

 49号。川江先生、フルタ製菓からチョコエッグを箱で頂く(目次コメント)。オフィシャルチョコエッグ芸人の誕生である。

 1号。『魔男のイチ』と『カグラバチ』が揃って表紙。名付けて「イチかバチか」キャンペーン。ちなみに巻頭は『魔男』です。


 2号。『SAKAMOTO』5周年。井上先生との対談と非常に豪華。そしてベストバウトの投票企画がやたら予算かかってる印象です。芥見先生はコメントがうまい。ちなみに投票方法はデジタルとアナログどっちも可ですが、ポイント制でハガキ投票だと50倍のポイントが付きます。

 3号。『呪術廻戦≡』表紙。2度目の単独表紙ですが、まぁ本作が人気出るのは既定路線……というかよっぽど事故らない限りは決まっていたことだと思います。たぶんアニメ化とかも大人たちが画策してるよきっと。

 4・5合併号。最新号ですね。表紙に全員いるので安心です。そして、予告にて『さむわんへるつ』が2号連続カラーで、次号がセンターカラー。つまり7号では、分かるよな……と今ココ。

 はい、ニュース年表終わり。既に長いけど、まだまだ続きます。

カラー獲得数

 指折り数えました。からミスもある気がする。
 表紙、巻頭カラー、センターカラーの3部門。そして合計数で4部門です。

表紙

 今年は合併号が全員集合じゃないケースがあってややこしいのですが、合併号はノーカンにしました。入れても上位の順位には変化がないと思う。ちなみに「イチかバチか」は両者にカウント。

 『ONE PIECE』が6回で優勝。そりゃそうじゃ。意外性がない。
 次点は『SAKAMOTO DAYS』『魔男のイチ』で5回。イチくんが強い。強すぎる。
 4位は『ウィッチウォッチ』で3回。アニメが放送されたということもあっての健闘だと思います。いや普通に人気作なんでしょうが。
 5位は『アオのハコ』『逃げ上手の若君』『あかね噺』『カグラバチ』『呪術廻戦≡』で2回。『アオのハコ』『カグラバチ』が意外と低いですね。特に後者は単独だと周年のみ。

巻頭カラー

 大体同じなんですが、合併号だったり、「イチかバチか」があるので完全一致ではないです。

 『ONE PIECE』が8回で優勝。当たり前体操。
 『SAKAMOTO』が6回。『魔男』が5回。以下大体同じ。

センターカラー

 表紙や巻頭の数と似た傾向になるかと思いきや、そんなことはなく、まったくの別物です。極端な例だと『ONE PIECE』はゼロ。

 1位。『アオのハコ』『あかね』『しのびごと』で11回。表紙及び巻頭が周年のみだった『しのびごと』が異様なまでの伸び。カラーやりすぎである。その巻頭カラーも謎に5ページやってるので、ページ数でいったらもっと上に行きます。
 4位。『悪祓士のキヨシくん』で10回。これまた表紙は周年のみ勢の大健闘。
 5位。『僕とロボコ』で8回。
 6位。『魔男』『鵺の陰陽師』で7回。表紙も多い『魔男』はセンターカラーも普通に多い。となると当然……。『鵺』のカラーにはファンが多い(というか作品にカルトファンが多い)。
 8位。『ひまてん!』で6回。
 9位。『キルアオ』で5回。連載終わったのに、である。つまりめっちゃ多い。
 以下いろいろ。『モジュロ』は4回、『さむわんへるつ』は3回と連載期間を考えたら超多いです。逆に『カグラバチ』は3回と少ない印象。『ハルカゼ』と同じ。

合計カラー回数(表紙+巻頭カラー+センターカラー)

 これが今のジャンプの本当の序列……と言っていいのかは分かりませんが、何となくの傾向は分かるかと思います。
 合併号はノーカンで、「イチかバチか」はカウントです。合併号の選抜を考慮するとちょっとだけズレますが、ポケモン回の折り返しをどう扱えばいいのか難しいのでノーカン。
 ちなみに『ONE PIECE』はトップ3にも入らないので良い雑学になるんじゃないですかね。

 1位。『魔男』で17回。単独トップです。『しのびごと』がセンターカラー連発してた件とも通じますが、作者が2人いる作品はカラー多くなりがちだと思います……が、それを考慮しても『魔男』はすごい。
 2位。『アオのハコ』『あかね噺』で15回。女性主人公が強い。アニメ化の都合も関わってきますが、逆に考えるとアニメ化決まってない(発表されてない)『魔男』が怖い。
 4位。『ONE PIECE』で14回。センターカラーやらないからや。
 5位。『SAKAMOTO』で13回。『ONE PIECE』ほどではないですが、センターカラーは控えめ(2回)。どうせカラーなら表紙行っちゃおう、という立ち位置ですね。
 6位。『しのびごと』で12回。センターカラーやりすぎである。

 カラー回数の集計終わり。ここが一番疲れた。疲れすぎて単純な足し算も間違えた。大した数じゃないからアナログで集計した方が早いと思ったんや……。
 個人的な印象としては、若手筆頭のイメージがある『カグラバチ』が思ってたより少ない。まぁ、カラーの直後に下書き状態の掲載とかあったので、スケジュール的に厳しいという事情もありそうですね。オサレもあるけど、編集部に大事にされてる。

2025年に面白かった読切

 14本選びました。10本にまとめるのも順位つけるのも面倒かつ不毛なので「これ面白かったよ!」という再確認。それでもベストみたいなものはある。5種類の優勝があります。
 無料で読めるリンクがあったら貼りますので、是非とも読んでください。てか、電子版買ってる人だったら読めると思うので、そっちでもいいよ。号数もちゃんと書くよ。地味にめんどい作業だよ。

『グレイキースの魔界語訳録』帆上夏希(2025年12号)


 いきなりですが優勝。「まだアニメ化してない作家部門」という括りで優勝。このような言い訳が今後も続きます。
 魔界ファンタジーながら言語という切り口が非常に面白かったです。キャラも掛け合いも魅力的だし、言語を生かした物語上のツイストも見事。圧倒的に高水準。
 ちなみに、謎のコーナー「JUMP FUTURE PROJECT」の1発目です。金未来杯の代替なのだとしたら、是非本作を連載にしてほしい。というか帆上先生なら何でもいい。

『センセイフコク』鳥羽裕貴(2025年14号)


 謎のコーナーの3発目。『アオのハコ』以降のラブコメ作品とでも言いましょうが、以前では信じられないほど真っ直ぐなラブコメという感じかしら。隣の年上幼馴染に恋してる話で、彼女が先生になってしまったどうしよう。「そもそも先生と生徒に恋愛とかあり得ないんだよ」という前提に立ってるのが良いですね。

『築和ヶ丘高等学校除霊部誕生秘話』憶拓尾(2025年19号)


 こちらは8発目。どれも無料公開してるのが良いですな。その名の通り除霊モノで、よくある設定なんですが、ホラー演出も決まりつつ、良い話要素もありつつ、キャラも魅力的でした。ジャンプが手元にある人は確認してほしいんですが、作者紹介ページのフリーイラストが女装です。霊を呼び寄せるための女装。のび太にバター塗るのと一緒。めちゃくちゃ面白かったし、大好きな作品なんですが、本編に女装がない問題ですな……。

『ケモノクル』旅頃九時(2025年28号)


 優勝。「連載経験のない新人作家」という括りで優勝。金未来杯の優勝者なので連載に向けて準備中だと思われますが、できれば本作の連載化がいいな。本当に面白かった。召喚系のバトルなんですが、バトル漫画としての完成度が本当に高い。雑味がまったくない。魅力的な設定は次々と出てくるけど、説明的で冗長な場面はゼロ。魅力的なキャラやキャラデザも揃っていて、物語的なツイストもバッチリ。読切作品としてこれ以上ない完成度だったと思います。今読み返しても本当に見事ですね……。

『愛する者の祓い方』KOJIRO(2025年29号)

shonenjumpplus.com
 web上で読めないので、代わりに作者の過去作貼っておきます。
 非カラーの15ページ。ショートフロンティアではなく、『カグラバチ』の休載。今年は『カグラバチ』休載とか下書き状態が多くて大変でしたな。カラーが少ないのはその影響もあると思う。大事にされてる。
 無数の霊を引き連れた霊能者、という話。霊能力をアイドルのファンサになぞらえて描くのが面白かったです。霊と話せる→霊に喜ばれる→ほぼアイドル、という連想ゲーム。そんなアイディアで15ページ全力疾走するような作品。

『ルーツ55』今厳(2025年34号)


 手塚賞準入選。それも納得の完成度でした。話としては因習島で、実は島の地下で人体実験が行われていて……という『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』みたいな感じ。奇しくも掲載された直前に『ゲ謎』がテレビ放送されてて、運が良いんだか悪いんだか。

『青春とキューピット』中宮笑(2025年39号)

 非カラー、15ページ。ショートフロンティアではなく、赤塚賞の準入選。初恋を成就させようとするキューピットというコメディ。そのまんま『ドラえもん』な感じなんですが、それぞれのギャグがちゃんと面白くて最高でした。ツッコミが暴力的なのが良いですね。人間じゃないから何やってもいい、という思い切り。

『恋と夜ふけとヴァンパイア』ダンジョウ(2025年44号)


 やっと出ました、ショートフロンティア。今年は少なかったので寂しい(終わったわけじゃないのが謎です)。
 コンビニでバイトしてるヴァンパイアが同僚の女性と……的な話で、内容としては非常にシンプルなんですが、絵も良いし、小さな幸せを実感させるちょっとした会話とか気が利いてて、質の高い作品だったと思います。

『異形頭の街。』白咲しろくま(2025年45号)


 ショートフロンティア。罪を犯すとその罪を象徴するモノへと頭が変容する、という設定。本作は何と言っても頭がランプのキャラデザでしょうね。本当にかっこいい。キャラデザという点においては今年のジャンプ全体の中でもトップの魅力だったように思います。色気がすごいよ。

『ウラのレポート』沼駿(2025年46号)


 優勝。括りとかナシに総合優勝です。圧倒的でした。『超巡』アニメ化発表のタイミングで掲載された沼先生の凱旋読切。これが面白かった。本当に面白かった。コメディと良い話がちゃんとしたテーマ性が嫌みなく混じり合ってて、それでいて構成も良いし、キャラも魅力的だし、印象的な場面もしっかりある。読切作品でこれ以上望むものはないのでは……というような圧巻のクオリティだったと思います。

『魔法研修行ってきます!』田中ナカ(2025年48号)


 『カグラバチ』の代原。この説明二度目だな!?
 ショート部門の優勝。魔法使いコンカフェでバイト始めようとしたら、チベットに飛ばされてガチ魔法使いの修行をさせられる話。「魔法使い」という設定の土台がそのまんま映画『ドクターストレンジ』だったのもMCUファンとしては嬉しい限り。美少女カエシリウスも出てくるよ。出オチ的な設定から無駄に本格感のあるかっこいい絵が飛び出まくるので最高でした。

『DOLL SHOWS』畠山欣也(2025年51号)


 呪いの人形で異能バトルするような話なんですが、まさかのミステリー仕立て。ミステリー風とかじゃなくて結構ちゃんとしたミステリーになってて、ジャンプではありきたりと言える異能バトル読切の中でも出色の存在感を放っていたと思います。

『事実は小説より怪なり』林間宮路(2025年52号)


 優勝。「初登場初めまして」部門の優勝です。除霊モノという最近のジャンプではお馴染み感ある題材ですが、そこに小説家という設定をミックスしたのが良い。決め絵もかっこよかったし、印象的な場面を反復する構成も見事でした。ネコちゃんも可愛いぞ。

『異邦人』原田くもり(2026年4・5合併号)


 最新号なので特に説明は必要ないと思うのですが、読切はスルーという人がいるならば、読んでみるといいと思います。さすがにまだ捨ててないでしょ?
 宇宙人を見つける特殊公安みたいな設定で、主人公はそこにスカウトされるんですが、スカウトをする人、及び主人公が育った場所が児童養護施設。目新しいというのもありますが、この設定が最後にじんわりと利いてくるのが感動的でした。


 終わり。終わりました。長丁場お疲れ様でした。例年よりも丁寧な振り返りができたのではないでしょうか。2026年も同じことができるかは怪しいですが、とりあえずすぐに次号が出ちゃうので、そこに集中ですね。注目してるのは「次号予告」です。『さむわんへるつ』が、ついに~???(これで違ったらどうしようw)
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