- 背表紙
- 表紙
- 読者プレゼント
- 巻頭カラー『しのびごと』64話
- 『魔男のイチ』65話
- 『ONE PIECE』1170話
- 『ウィッチウォッチ』231話
- センターカラー『さむわんへるつ』16話
- 『逃げ上手の若君』233話
- 『SAKAMOTO DAYS』243話
- 『悪祓士のキヨシくん』75話
- センターカラー『いいかげん気付け』古味直志
- 『あかね噺』189話
- 『アオのハコ』225話
- 『隣の小副川』9話
- 『カグラバチ』107話
- 巻中解放区!WEEKLY週ちゃん
- センターカラー『呪術廻戦≡』17話
- 『JK勇者と隠居魔王』8話
- 『ひまてん!』73話
- 『僕とロボコ』264話
- 『鵺の陰陽師』128話
- 『灯火のオテル』33話
- 『ハルカゼマウンド』28話
- 『ゴンロン・エッグ』10話
- 巻末解放区!WEEKLY週ちゃん
- 次号予告
- 目次
- 愛読者アンケート
- 総括
2025年の振り返り記事も書いたで、お時間あったら読んでおくれ。それよりも大事なのはジャンププラスで『春雷卓球』を読むことだよ。
背表紙
今週のラッキーアイテム。ニコで「キャラTシャツ」。謎なのが来たな……。大人しい週とどうかしてる週の差が激しい。そして後者が多い。
次回は『アオのハコ』で千夏ということで、普通にバスケットボールでいいと思うんですが。ですが……。
表紙
合併号なので集合。正月の正装という感じだろうか。毎年これでいいと思うんですが、何度もやる作品が出てきちゃうのでたまにしかできないんだろうな。
最大の特徴だと思うんですが、ルフィが小さい。最前列で全身映ってるので当然序列は感じるのですが、それでも前号の「ルフィを中心に……」みたいな構図に比べるとルフィがただの一員になってる印象。
ルフィの左右にイチとバチ……じゃなくてチヒロ。全身が見えるおいしいポジションにこの2人というところに意図を感じますね。
生きの良い若手2人が前に出て、ベテラン気味のNo.2格の坂本と千夏がルフィの後ろ。ちなみに前者は痩せ。もう肥満で固定になるかとも思ったんですが、許されないらしい。
そんな2作品のさらに横にマルとヨダカ。ヨダカが良い位置だぞ、やったな! とか思ったけど、今週巻頭なのでむしろ地味めな位置だったと言えるかもしれない。今週カラーの作品は上と左右にちょい大きめに鎮座、という感じですね。うなポテが上。
あとはもう一列あって、さらにその後ろにその他、という感じ。その他感が薄いというか、グラデーションがあって穏当なのではないでしょうか。あんま序列感が露骨に出るのはアレだと思うので。
小物で面白かったのは千夏の鞠。正月感あるんだけど、彼女の場合はバスケットボールの代替物ってことなんでしょうね。「正月くらいバスケのこと忘れたら!?」という気分になれて大変よろしい。
読者プレゼント
午年らしく馬なのですが、リアル馬がどどんと出てくるのでビビった。すごいな、馬用意したのか……。たまにブツを用意して驚かせる回はありますが、最大レベルなのではないだろうか。馬も困惑してることだと思う。
巻頭カラー『しのびごと』64話
カラーでウミネコの火血界が披露されててとても派手。単独表紙じゃなくて悲しいですが、巻頭カラーを最大限活かした演出になってて非常に良い。
早すぎる覚醒の理屈について、分からないなりにしっかり説明されてて面白い。逆境パワーは少年漫画の常ですが、逆境でも心が折れずにいると覚醒のチャンス。ということで、地道は努力はいくらでもしてきたウミネコの話を持ってきたが見事ですね。 “俺はこの努力が報われないまま終わるなんて 許せない!!” という幼稚な怒りにしたのが良い。怒りによる覚醒なんてスーパーサイヤ人を連想せざるを得ないんですが、その怒りの内容を “子供だね…” と言われてしまうようなものに設定したのがお見事すぎる。その子供性を指摘するのが大人にならざるを得なかった青春の幻影おねぇさんですからね。ストーリーとキャラクターのテーマが完璧に合致する形での、ウミネコの覚醒。あまりにキレイな展開。話としての収まりが良すぎるのでちょっと感動しちゃった。
そんな幻影おねぇさん。 “なんで助けてくれないの!?” という子供の主張が踏みにじられた過去がフラッシュバックしつつ、大人として “私は逃げたりしない…!!” となるが、そこにヨダカの助け。ヨダカがバトル的に活躍しなかったのも良いし、幻影おねぇさん子供堕ちのドラマとしても本当に秀逸。最後の見開き2ページにおける、2人のヨダカへのリアクションを左右対称に配置したのもオシャレですし、巻頭回らしくめちゃくちゃな完成度の回でしたね。気合いを感じる。
『魔男のイチ』65話
デスカラスの回想再び。今度は弟がメイン。弟が重度の魔法オタクなのでその影響と、その期待に応えるべく……というデスカラスの物語が熱いのは分かる。分かるけど、魔女になる才能を持たなかった少年が、魔法オタクで何かブツブツとオタク早口をしてるのを見ると、「君はヒーローになれる」と髪の毛食べさせたくなってしまうんだよな。あの子の代わりに最強の魔女を目指すのではなく、無個性なりに魔女になる道を探すのが少年漫画として進むべき道な気がする。筋トレするのもオススメです(『ブラクロ』もしくは『マッシュル』ルート)。まぁ、本作の場合は魔法を倒すのではなく、習得したいという話なので厳密には違うってのは分かるけど、ちょっと引っかかった。描写も含めて『ヒロアカ』すぎるので、これは私の勝手な連想ではないと思う。かっちゃんが「デクの代わりに最強のヒーローになってやる」的な決意をしても感動はできないと思う(姉じゃないから当然ですね)。
……65話目になって書く感想ではないと思うんですが、今週びっくりしてしまったのは、デスカラス及び、あの民族の人の手のひらが白い。リアルだけど漫画では省略されがち(というか忘れがち)な有色人種描写なのでちょっと感動しました。感動すると同時に、64話も読んで気づかなかった自分にドン引きですw 今まで私は何を読み、何を見てきたというのでしょうか。謎は深まるばかりです。少なくとも本話の中では、拳を握ってる場面でも白い線が入ってたりして、かなり目立った描写だと思うのですが、それを1年以上も??? ちょっと怖いというか、普通にショック。節穴すぎる。
『ONE PIECE』1170話
空飛ぶハンマーは『ONE PIECE』の世界でも可愛い。ムニョムニョに認められる話というのは同じでも、ムニョムニョそのものを手にする話ではなく、ムニョムニョはあくまでも国宝である悪魔の実の番人的な立ち位置。ロキは現状そこまで(一味入りするほどまでの)魅力は感じてないんだけど、あのハンマーなら別だ。すぐにでも連れて行きたい。
んで、喰ったロキがハラルドと戦う。縦長にコマを割った見開きが面白いですな。淡々と殴り合いを見せるような感じで面白いけど、まぁちょっと見にくくはある……。ロキの全容を出し惜しみする都合もあるけど、変わった演出をする割にはそれほど爆発はしなかった印象。
『ウィッチウォッチ』231話
ペアのシャッフル。この件でもっとドタバタすると思ったら、ここは意外とアッサリと解決というか、結論が出るのですね。肩透かしのような印象もあるが、この組み合わせについては本番の様子でしっかり見せていく方針なのでしょう。どうせケイゴとネムの話もやるだろうし。
モイパパ。普通に「お前がやれ」という感じなんですが、日本中がパニックになってるので、仕事が増えてしまって帰れないらしい。納得したかは別としてなかなかうまいこと理屈を用意しましたね。
んで、本番直前。特殊な衣装が用意されるという劇場版でよくありそうな展開。布に限りがあるので、肌色多めの女性陣がいるという理屈だが、非戦闘員ほど布は多めに使った方がいいんじゃないのか? 理屈がある分、変なことになっちゃってる気がする。いや、「戦う人の方に布を費やした方が効率的」的な言い分なのかもしれないけど。
あと、紙版ジャンプだと、黒ベタに潰れてしまって、おそらく凝ったのであろう服のデザインは全然分かりません。
センターカラー『さむわんへるつ』16話
謎のスペシャルセンターカラーの正体はオールナイトニッポンとのコラボだったそうです。コラボ等、諸々の情報は誌面に全然載ってないので困る。誌面外の情報まで熱心に追いたくないというか、いや本作の場合は普通に関心あるからいいけど、誌面で情報は一通り完結してくれないのはブログ的には厄介な傾向だなぁ。まぁ、次号ってことか。
別の企画でアルピー引っ張ってきたのとか豪華だし、オタクの夢って感じで微笑ましいのですが、今アルピーはオールナイトやってない……けどたしかにオールナイトのイメージは未だに強いかもな……けど別に公式コラボしてる横でアルピーが出てくるのはややこしい……、などと複雑で面白かった。普通に考えたらややこしいので避けると思うんだけど、せっかくだからオタクの夢叶えてやろうってことなんでしょうね。ジャンプドリームだ。
本編。ミメイくん、うなポテからの呼び出しをまさかの拒否。小市民って感じで面白い。ミメイ的には憧れの念があるので邪魔できないという言い分だが、うなポテとしては、同じ立場の人間としてミメイくんのことを頼っていた……というすれ違い。憧れは理解から最も遠い感情だよメガネのやつですね。うなポテも裏切ってくれ(何を?)。
そんなことも知らず、決勝のネタをニコニコで楽しむミメイくんが可愛すぎる。それどころじゃないのも含めて良い。うなポテとの関与がないところの、ただのファンという様子が微笑ましい。本作はやはり「んふふ」の瞬間が一番美しいと思う。ラジオファン特有の自分の中でかみ殺そうとするも漏れ出てしまう喜び。
んで、事の重大さに気づいたミメイくんが夜の街を走り出す。無線ヘッドホンとかちょっと段取り臭くはあったんですが、それ以上にヘッドホンしたままのチャリに拒否反応を示すのが面白かった。そもそも夜の街に出るのがダメって話をさっきしてたやろがい。まぁ、ミメイくんらしい不器用さが出てて可愛らしい場面ではある。その気持ちもあるけど、ドラマ的にはここで彼が自分独りの選択として「悪いこと」をするのが大事だと思うので、若干話がブレたような印象はある。もちろん夜の街に出た時点では悪いことをしてて、それが感動的なんだけど。
からのオールナイトニッポンとのコラボ記念選曲で笑ってしまった。それなりにうまいことハマってると思うからいいんだけど、オールナイトニッポンの存在は本作を読む上ではメタな存在なので、本編で最もエモが高まる瞬間がちょっとだけ気が散るような印象はあった。あとあの企画は全然追ってないから気持ちが冷めてるというか、疎外感もしくは梯子を外されたような感覚もある。説明すると、オールナイトニッポンが過去に演劇をやった際の主題歌です。「ラジオの演劇って何?」と思われるでしょうが、私もよく分かってないまま告知を何度も聴いた感じです。演劇と配信ドラマの折衷的なやつなんだっけ?
んで、マジスランプだったうなポテ。ここらへんの、ネタ投稿をスポーツ的に描くくだりは本作少し弱いというか、そもそもかなりの難題だと思う。ネタが思いつくかどうか、どんなネタが生まれるかが完全にブラックボックスなので、ドラマというか理屈を組み立てようがない。「実際にやってみよう」というふざけたノリだったら微笑ましさで気にならないけど、真面目な場面だとちょっとそこの弱さが目立つと思う。まぁ、頑張って理屈を妄想するならば、日頃ミメイくんの優れたリアクションに甘える生活を送ってしまったことで、孤独な環境で、即興で大喜利することへの対応ができなかった、みたいな感じだろうか。「俺のツッコミがないとボケられない体にしてやるよ……」というエロ漫画的な発想。
『逃げ上手の若君』233話
普通に若だけ捕まえることはできたらしい。すごい気になってたというか、作品の雑な部分だと思ってたので何だか申し訳ない気持ち。信心が足りない。
んで、そこまでして尊氏が話したかったこと、というか提案。ものすごい勢いで物語が終わりに向かうのでちょっと面食らってしまった。エピローグ的な本章で、老尊氏との対決が描かれるのかと思ったら、一方的に負けて、会話で終わっていく。歴史物としてはまぁ分からんでもないのだが、勝手に変なものを期待してしまったので盛り上がりにくい。まぁ、ここはそんなに重要ではないのだが。
そして、嘘。ここは個人的に冷めた。史実との帳尻を合わせるための工夫なんだろうけど、嘘ついていいんだったらもう何でもアリじゃん。簡単すぎる無敵ロジックなので萎える。まぁ、歴史詳しいとこの件についてもオモシロを見出せるのかもしれないけど、私は無理だった。あと、つまんないこと言うけど、嘘は良くないよ。フェイクニュースをうまくやって悦に浸ってるのは何ならダサいと思うし、もっと何なら有害。極端な話、この後時行は死んでおらず、平穏に余生を過ごしました、みたいな終わり方したら面白いか? まぁ、もうすぐ公開のハリウッド大作の(原作の)オチがそんな感じの嘘による歴史改変なので心配なのです……。
本編後の歴史コラム。本郷先生が帰ってきてるので驚いた。まとめ的な回があったからもう終わりなのかと思ってたのに。
『SAKAMOTO DAYS』243話
おっ、下書きだぞ~、と思ったけど、あんま目立たないですね。私はもっと事故っぽいものが見たい(クズ)。
カナグリの演出。普段本作がやってるオモシロ振り付けを劇中のキャラがやってるので笑った。「こいつが一番強いんじゃねぇの?」的な感じもあるけど、殺意はないからタカムラセンサーには反応しないんだろうな。
ということで、ケーキ入刀。劇中で演出が入るというわざとらしさがあるってことなんだろうが、マジで普段のノリと大差ないような気がする。普段が十分めちゃくちゃ恣意的なので。とはいえ、面白いは面白いのでまいったw
『悪祓士のキヨシくん』75話
あけおめ扉が可愛くて大変良い。
本編。長男の親子喧嘩からの酒天のリベンジマッチ。いや、リベンジはちょっと語弊があるかも。タバコの銘柄は面白かったが、ちょっと気づくのに時間がかかった。アメスピとメビウスしか知らん。あと、「メビウス」は映画タイトルシリーズの方でも使えましたね。
炎対策としての液状化、そして体で包んで殺す作戦は面白かった。ちょっと今の『しのびごと』と似た雰囲気もあるが、人間じゃない戦い方という感じがあって楽しい。溺死というのも、人間の情けなさが出た死に方で良いですね。まぁ、地味なのでバトル漫画的には扱いにくいのかもしれないが。
親父と酒天、どちらも変身(的な本気モード)になるのでちょっと単調だったというか、何も同じ話にまとめなくても……と思った。まぁ、あの程度の変身は過去にもあったとはいえ。
センターカラー『いいかげん気付け』古味直志
新年号の目玉企画。古味先生懐かしいでごわす。絵も話のノリも懐かしいが、絵はしっかり今っぽくチューンナップされてる感もあって、懐かしさと新鮮さの両得。逆に言うと、懐かしさのない若めの読者がどう受け取ってるのかはかなり気になるところではあります。美少女絵は時代の変遷が激しいと思うので、すぐに古く見えてしまうところがあると思うんですが、何も知らずに本作を読んだらどうなってるのか。古味先生は時代の象徴すぎるので。
本編。匿名シンガー(絵ではない)の大ファンだが、彼の幼馴染がそのシンガー。タイトルの時点で「どうせコイツなんだろうなぁ」と思って読み始めたので、早々に “…まぁ私がヒカリなんですけどね” とギャグにしてきたのが楽しい。それを前提にした話になってるのが良いし、さらにページをめくると天丼になるので最高。懐かしさも感じたが、古味作品面白いですね……。
そんなタイトルの通り、鈍感主人公の話なんですが、あまりに鈍いという一点を除けばいろんな方面に積極的なキャラクターになってるので面白い。鈍感系だと受け身なイメージもあるけど、彼は重要な情報を目にしても何も察せられず、誤解した上で話をグイグイ動かしていく。すれ違いの急加速が楽しいですな。あと、「気付けよ!」と言いたくなるヒントに関しても、冷静に考えると、あれくらいだったら気付くのは難しいというか、気付かなくても無理はないと思う。本作の大オチに関しても同様で、ヒロインのヒントの出し方に問題(原因)があったんじゃないかな。ただ、気の利いた正体の明かし方みたいなことがしたかった気持ちも分かるので、どうしようもなかった事故なんですかね。どっちも悪い子ではなさそう、というバランスが保たれてるのが良かったと思います。大事だと思う。
誤解の上でオタ活デート。サインをありがたがるオタクと、それにキレる本人というギャグが良かった。オタクはこの上なく嬉しいが、本人とってはマジで無価値なものとしてのサイン。言われてみれば、ですね。
そんな無価値サインぬいをプレゼントされる。無価値なはずだが、彼の優しさと献身、そして今日という思い出というプレミアが付与されることで突如として欲しくなってしまう、というのも良い話。
そんな大事なぬいを剥き出しで持ち歩くなよ、とは思うが、ぬいを持つことで以前から持っていたギターを忘れてしまう。ヒロインの二面性を象徴する面白い展開だったと思う。音楽に疎いので「別のギターでよくねぇ?」とは思うし、そんなに大事ならスタッフが管理するとは思うのだが、象徴として2つのアイテムを対比させるのはかなり好き。
んで、本番。てっきりadoばりに顔隠すと思ってたので、めっちゃ顔出してて驚いたんですが、カメラでアップとかにならなかったら、確かにそこまでハッキリとは分からないのかもしれない。匿名性が確保できるかは別問題だけど。ライブシーンに関しては、元々私ああいう場面すごく苦手なので、印象的なワンカットを描くだけであとは「ワアアアアア」で済ませたのが逆に良かったと思う。どうせ面白く描くのは無理なので……という割り切り。もちろん普通に良かったとは違うけど。去年の出張読切みたいな「そんな熱唱されても知らない……」という置いてけぼり感はないので良かった、という意味。あれはバンド音楽好きがバンド音楽好きの読者に向けてモールス信号を飛ばしてるようなものだと思うので。
終わり。思いの外古味みが濃厚に感じられ、ノスタルジーもあってその部分がものすごく良かった。あのベタとお約束の比重が大きいノリ、懐かしいわね。あと、オシャレにバラしたいんだったらライブのステージ上に例のぬいを持って行くとかしても良かったんじゃないですかね。ライブとして違和感はないけど、本人にだけはピンとくるものがある……かもしれない。まぁそれでも伝わらないのかもしれないけど。
『あかね噺』189話
決まり事メガネの「死神」。思いの外軽い。ただ、よく考えたら重厚なまでの品格を感じさせてからの落差のギャグで笑わせるスタイルだったから、ああいう死神になるのは自然だったのかもしれませんね。軽さをフリに死神の迫力で圧倒する……と思ったらそれもフリとして利用する。たしかにこれは面白そうかも。何なら今までの本作の中で最も客席でどうウケるのかが想像しやすかったと言えそうなレベル。敷居の低い死神だったという意味もあるが。
ということで、死神の本質は何でもアリ。伊集院光が座布団の位置を間違え、降りてきた緞帳が五代目圓楽に直撃したという有名な逸話も死神の醍醐味……(ただの事故です)。
『アオのハコ』225話
熱中しぶつかり合う部活男子たちを見つめて「尊い……」となるギャル。言い分としてはその通りだが、菖蒲の悲劇は単にそのときの人が悪かっただけだと思うので、部活をしないギャルライフにも尊い青春はあったはずだと思う。あとどう考えても諸悪の元凶はギャルにちょっと優しくされたらすぐにホレてしまう野郎の方にあるよな……。オタクに優しいギャル幻想の弊害を感じる。別にそういう話ではないが。
んで、尊いの本旨は部活に熱中することでも、色恋よりも楽しいことを見つけることでもなく、同じ立場で友達かつライバルになれる存在がいること。この結論はすごく良かった。たしかにギャルやっててもそういう存在はちょっと想像できないな。まぁ、モデル業とか始めたら成立するかもしれないが。
そんな菖蒲のドラマが一段落して、コート上の2人にフォーカスしていき(匡から大喜へ)、そっから再びカメラが引いていろんな観客を映して回る。人間関係の外の、学校外の、バド業界のキャラたちがここに来て出てきたのが良かったですね。友人対決というあまりにプライベートな話だったのに対し、この試合を俯瞰したバドプレイヤーという視点が最後に出てくる。
『隣の小副川』9話
バトルが終わってからの後処理。地味だが面白い。呼子のふざけた頑張りが相変わらず微笑ましいし、そこにプロである公的機関が登場する展開も良い。当たり前だが一般人の扱いも仕事の一部なわけで、そういう分野はどうやっても彼らの方が向いてる。まぁ、武器剥き出しで一般人の前に現れるのはちょっとどうかと思うけど、たぶんきっと何とかなるのでしょう。
バトル後の小副川。見事勝利でめでたいが、勝手に犯人は魔法界に送還、ショッピングモールは破壊、そして小副川自身の武力。警察がほっといてくれるはずもなく……というのがリアルで好き。そこまで悪いことにはならないと思うので、手錠はやりすぎだと思うけど、たぶん魔法界の人は人権とかない(少ない)んだと思う。そんな設定話されてたかもしれないけど、覚えてない。
『カグラバチ』107話
サムラさんが本格的に負けてからのチヒロ。本来は単身では立ってることすら叶わない相手だが、真打絶対壊すマンとしてメタ性能を発揮する。分かってる話ではあるが、あまりに都合が良いですね。ここまで主人公側にメタ性能がある設定って珍しいと思うので面白い。いや、『ブラクロ』のアンチ魔法とかも魔法全体のメタだけど、本作のはより個別具体的な対策をしてるニュアンスが強いので珍しい気がする。昔のジャンプだったら人気がある限りどこまでも連載が続くように最初の立て付けをしないといけないと思うので、本作みたいな最初から上限が決まってる設定はやりにくかったのではないか。たぶん。
巻中解放区!WEEKLY週ちゃん
新年のご挨拶漫画。シンプル漫画で嬉しい。「凝るティナ」も可愛いし、イーピャオりゅうおうも嬉しい。
ジャンプだけで富士鷹茄子を網羅できるのには驚いた。富士山はまぁ普通だけど残り2つが相当難しいでしょ。『ヒロアカ』ホークスみたいな鷹モチーフじゃなくて、めちゃ写実的なそのまんま鷹が出てきてるのでちょっと笑いました。たしかにあんなシーンあったなw
センターカラー『呪術廻戦≡』17話
カラー裏4コマ。双子の考える宇宙人イメージがそのまんま映画なので面白い。それぞれ好きな映画の方向性が違うのが良いですね。
本編。真剣の方のバトル。派手だし、見応えあるんだけど、ちょっと見にくい。まぁそもそも位置関係がワケ分かんなくなる能力なので……という気持ちもあるが、それを抜きにしても派手すぎて見にくいところはあると思う。フィジカルの比率が大きいバトルだったことも関係してたりするのかな。まぁ、そういうのは追々。
んで、メインイベントとしてはリカちゃん復活。アニメの再登場も楽しみですが、こっちにも出てくるとは。人間以外のキャラはそのまんま出せるので便利ですね。
正直言うと、サプライズ要素はこないだのマコラの方がインパクト強かったと思うんですが(そもそも指輪が既出なので厳密にはサプライズではない)、それでもリカちゃんのキャラクターが良い。あまり考えたことなかったけど、おじいちゃんである女たらし純愛マンと絡んでるリカちゃんの場面がほとんどだったわけで、好きピが完全に不在の状態で、自由に、それも好いてない相手の前で自我が剥き出しになって喋るリカちゃん、めちゃくちゃ楽しい。 “んまぁー生意気!!” のノリとか超好きです。あとビジュアルがプレデターっぽいのも良い。
てか、アレですね。宇宙人サイドは地球の呪霊とばかり戦わされてちょっと可哀想かもしれませんね。話が違うw
『JK勇者と隠居魔王』8話
魔王の倒し方。魔王の生物的な設定の掘り下げがドタバタしながら進んでて楽しかった。もっと説明臭くなると思ったけど、スマートでしたね。ただ、冒頭の場面で突然勇者のセクシーお風呂ショットが出てきたのには面食らった。娘属性の強いキャラなので不要じゃないかな……。雑に加点が狙える描写として入れたのかもしれないけど。
魔王は代謝がないから洗濯もしないし、風呂も入らない。「年取ると汗かかなくなるから……」とかほざいて風呂キャンセルしようとするジーサンバーサンみたいな言い分。まぁ、本作の場合はマジで代謝ないから風呂入らないのは分かる。けど、洗濯は別じゃない? 洗濯で落とす汚れって別に体から出たものだけじゃないし。外的な汚れから身を守る目的もあるでしょ、服って。それなのに数百年洗濯してないは無理があると思う。普通に汚い。あと、風呂はさておき、手とかは洗いなよ……。本人は風邪とか引かないだろうけど、スーパー不衛生ハンドで家中ベタベタ触るとなると勇者が可哀想というか、体調不良不可避。
『ひまてん!』73話
スノボーのはずが、今度はほのかが風邪。振袖で外出しすぎた、という理由があるのが面白い。防寒性能そんな高くないのか。ますます着る意味が分からなくなるというか、お疲れ様です……。
ほのかの中学時代はビジュアルがちょっとだけ幼くなってて見事だと思うんですが、母親は普通に高校生キャラと特に変わりがないですね。謎の機微だ。他の成人女性キャラはもうちょっと大人感あったと思うけど、ファッションとかそういう外的な要素で大人っぽくしてるってことなのかな。
んで、殿一が家の手伝い……というほど本話ではしてないが。外出て雪見てロマンチックなのは分かるけど、風邪っ引きを連れて寒い外出るの良くないと思うな……。 “お邪魔します” じゃなくて部屋戻れよ。雪に足跡つけてないで部屋戻れよ。という身も蓋もないことを考えてしまう。色恋よりもほのかの健康を第一に考える方がキャラクター的にも殿一らしいというか、誠実な姿勢だったのではなかろうか。
『僕とロボコ』264話
ジャンプ禁止令を出されたボンド。ロボコとの攻防が楽しい。ロボコがシンプルにツッコミに回る回、良いですよね。「回る回」ってすごい字面だな……。ちょっとした顔文字みたいだ。
勉強中にジャンプを読む方法。絶対『デスノート』のポテチが来ると思ったんですが、ネテロだった。あの流れは絶対にポテチだろ……と思いつつ、そもそも勉強机にポテチが置いてある状況がおかしくね? 十何年経って初めて気付く違和感。
背中タトゥー(タトゥーではない)は笑った。ただの刑務所モノである。それはそうと、あの方法だと読めるページは限られてしまうと思うが、その中で読む作品が『僕とロボコ』でいいのか? もしも自分が今のジャンプで1作しか読めないとしたら何にするだろうか……などと考えてしまう。ちょっと前なら『ピングポング』だが、今だと何だろ。『さむわんへるつ』か? いや、今回のボンドの方式だと最新号に縛る必要はないと思うので、やっぱ『ピングポング』だわ。中途半端に新しい作品に絞る必要もない気もするんですが……。
『鵺の陰陽師』128話
空・アナーキーさんの凶行は自ら進化するため。進化のために人間の感情を知りたかったらしい。お祭り好き設定がここに繋がるのか。面白いですね。第一印象で最もぶっ飛んでる特徴だったものが、今回の過去編の中で最も重要なイベントのトリガーになる。見事だったと思います。それにしても、空・アナーキー……。
何やかんやあるけど、現代に月歌がいるのも面白いですね。モフモフが結構可愛いので「もう戻らなくてもいいんじゃないかな」とか少し思ってしまったけど、あの過去編が新キャラ紹介も兼ねてたわけで。
からのリゾートでの水着回。そんなことがあり得るのか……。マジで衝撃だった。いつまで経っても侮れない作品である。掴めないというか。急にリゾート、急に水着、からの急に恋愛ドラマ始まるので気持ちがついていかないw
『灯火のオテル』33話
たくさん説明して、説明が終わったら裏ボスみたいな人が復活して、ラスボスだと思ってた人と共闘。唐突な展開で「終わるのだな……」という思いを新たにするが、それでも説明が長かったから普通に尺は結構取ってるんですよね。緩急が変なんだと思うが、それでもやろうと思ってた物語を何とかやり尽くそうとしてる(できる限りは)姿勢は好きです。あとやっぱ決めコマのかっこよさは絶品ですね。悪王の登場もそうだし、最後の変身した2人もそう。改めてだけど、変身パワーアップした姿がシンプルにかっけぇのですよ。変身系でここまでかっこいい作品は最近の中でもかなり珍しい方だと思う。今週の『モジュロ』も変身展開が熱かったけどあれはシリーズとしての蓄積込みのアゲなのでちょっと別。
まぁその、決めコマはかっこいいけど、通しで読むと展開の唐突さが目立ってしまってちょっと惜しい、みたいな感じはバトルシーンのかっこよさと見にくさとも通じる話だと思う。
『ハルカゼマウンド』28話
逆境で折れそうになる凪春……だが、彼は逆境にこそ強いのだった、という弟視点の回想。やっぱ弟からの激重視点が始まると本作は輝きますね。若干のキモさが良いぞ。
ということで、凪春の強さの源、強さの理屈は、兄だから。「炭治郎だ!」となってしまうのは近代ジャンプ読者にかけられた呪いだと思いますが、 “人は「役割」が決まってると 集中しやすいし強くいられるの” は普通に良い話だったと思います。これは母親が言ってくれた言葉だけど、きっと彼女も母親という役割を得ることで今まで頑張ってこれたんだと思います。もちろん、役割に押し潰されてしまうみたいな困った側面もある話なので何にでもこの役割論を当てはめるのは危険だと思いますが、兄弟のドラマを野球のポジションと重ね合わせる切り口は見事だったと思います。人生の教訓を何でも野球で表現する人ってめちゃくちゃ苦手だけど、今回のポジション論は特別野球に限った話じゃないのが良かった。「弟がいるから強くなれた」という意味では今週の『魔男』と同じ話だと思うんですが、理屈としては本作の方が好きです。弟がキモく重く、立派に育ったという点も良い。弟が守られるだけの存在になるのは惜しいというか、もったいないと思うんですよ。『鬼滅』もそう。最終章で戦ってほしかった。まぁ、人間に戻ったから無理なんだけど、その無理筋に説得力を持たせるのがエンタメだと思う。
『ゴンロン・エッグ』10話
人類解放軍登場。あり得ないほどに強いが、強さの源はどうやら竜神の心臓を食べてるかららしい。不気味で信用できるか怪しいのが良いですね……と思ったけど、そんなこと言ったらゴンロンも大問題なので変な考えだったのかもしれない。けどそういう話だと思う。
心臓の食べ過ぎで感情が高ぶると顔が竜神化する。二度繰り返すのはシンプルにテンポが悪いし間抜けに見えるので良くないと思うんですが、それをサブタイで「般若」と表現したのは良かった。あまりに和風な言葉なので本編内に持ち込むのは難しいですが、かなり言い得て妙だと思うので、ナイスサブタイ。
んで、話し合うことも不可能で、嫌われまくってピンチ。それはそれでごもっともだし、面白いんだけど、本話の最後のヒキが「今お前はどうでもいいだろ!」と言いたくなるような内容なのでちょっと面白かった。注目してなかった意外性よりも、興味のなさが勝ってしまう。まぁ、次回でうまく話が連結すればいいですね。
巻末解放区!WEEKLY週ちゃん
特別企画。「あとあと読み返したい! みんなと作ろう! 日常生活あるある双六」。要は投稿企画である。嬉しい。今回はテキストネタに適宜週ちゃんサイドがイラストを添えたり添えなかったり、というスタイル。今週は小山先生の仕事量が多くてお得だ。
原キノコさんの「改札で、ICカードと間違えて家の鍵を出した」。そもそものお題が十年後くらいに見返して2025年の日常を懐かしがるという趣旨なんですが、そこにICカードを持ってくるのが良かった。全然考えたことなかったけど、消えゆく当たり前ですね。見事だったと思います。
松本いこいさんの「当たり判定が小さすぎる広告の×ボタンに苦労する」。あるあるネタとしてシンプルに面白いし、これも悪質すぎるから十年後には何かしらの規制が入って改善される、もしくは消滅する文化(?)だと思う。今だけの、消えゆく日常あるあるというお題の魅力が感じられて好きです。
白髪ネギ華道さんの「カワイイだけじゃダメだと気付く」。シンプルな文章ながら前段で例のメロディが流れてくるようで面白い。そしてそのメロディがぶった切られて終わる快感。そして、2026年の正月のタイミングってのも良いですね。2025年は終わったので、やっぱダメだったか……とようやく気付く。
唐努利臼さんの「三節棍の扱いに苦労し、夜を明かす」。お題からの逸脱がすごいというか、アナーキーすぎるので笑ってしまった。無法すぎるんだけど、確かに扱いは難しそうだし、部屋でガチャガチャやって時間を無為に過ごしてしまう光景が想像できてしまう。
次号予告
『さむわんへるつ』が表紙と巻頭。おめでとうやで。17話目にして快挙だと思います。好きな漫画の人気が出るのは嬉しいですな。出なくても良いもんは良いので嬉しいですが。
目次
「ジャンプ作家の大好物」。篠原先生の好きな映画。渋いぞ。3本あって3本とも渋い。たぶんそれぞれ方向性の違う3作品を選んだのが伝わってくるんですが、総じて渋い。もちろんベタでもあるんだろうけど、という感じ。『たそがれ清兵衛』がちょっと意外というか、名作は名作なんだろうけど、という感じで興味深い。どこかで篠原先生が語ってたりするのだろうか。
本誌に戻れたら一番に言いたかった事。Yさん毎年万里花の誕プレありがとう!
(『いいかげん気付け』)
最高。同窓会感覚で出す名前じゃないのよ。本編でもネタにしたりと愛されてるなぁ。トップオタである。
ネタが古いので分からない人は「ニセコイ Yさん」で検索するといろいろ当時の熱狂が分かると思います。面白いよ。現代のジャンプにおける投票企画はすべて「Yさんの登場を受け止める覚悟はあるか」という2択を最初に迫られており、すべての投票企画は影響下にあると思います。ひとりの投票が世界のあり方を変えた。その世界に私たちは今も生きている。
愛読者アンケート
読切についてと、『呪術』のポスター付録とか、全サ企画について。『呪術』のポスターは、特に今度のアニメと関係ないけど良かったです。関係なさすぎてちょっと意外ではある。
総括
更新は遅かったですが、合併号なのでやむなし。これでも頑張ったよ。いつもより長いし。
今年は少し真面目に今号の振り返りをしていこうと思うのですが、今号は『さむわんへるつ』2号連続カラーの一発目でオールナイトニッポンコラボの発表、古味読切(及びコメントでのYさん)、あたりが大きなトピックですかね。
ベスト作品。『しのびごと』です。めちゃくちゃ良かった。巻頭らしさもあって、話としてのまとまりが抜群。
次点は読切と『ハルカゼ』。後者は兄論、役割論が良かったです。
ベストコマ。『オテル』の最後。変身がかっこいいので良かった。
ベストキャラ。『呪術廻戦≡』よりリカちゃん。アニメ放送直前号だったのに、どこでもアニメの話してなくて少し驚いたんですが、彼女の存在自体がアニメ楽しみにさせてくれる。ビジュアルも新鮮だったし、独り漫才形式も良かったです。



![トキワ荘の青春 デジタルリマスター版 [Blu-ray] トキワ荘の青春 デジタルリマスター版 [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/41DO2KwVrcS._SL500_.jpg)