北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプの感想の感想

 先日、「wjchk ジャンプ感想サイト更新チェック」なるサイトにリンク貼られてるのに気づきまして。
 全然知らなかったんですが、ジャンプの感想ブログのリンクを片っ端から貼ってるサイトらしい。「ジャンプ感想ブログのまとめ」というのは需要があるのか、随分と前から存在してるらしいです。先代のサイトが3月で止めたので有志の方が継いだ、というのがこのサイトだそうです(多分)。

 ジャンプ感想ブログ(映画も書くけど)を始めて2年半くらい経つと思うんですが、ワタクシ人の感想はあまり読まないようにしてたんですよ。どうしても好きなトコはいくつかあったんですが、人の読み過ぎると感化されそうで。それに、そこまでの情熱をジャンプに抱いていなくて。映画の感想とかだと、おもしろい人のを貪るように読みたいんですが、ジャンプの場合は読まずに好き勝手にオナニー感想書けてればいいかなぁ、なんて。

 枕終わり。本題としては、「wjchk ジャンプ感想サイト更新チェック」に載ってるジャンプ感想ブログを一通り読んでみた、という話。
 ジャンプ感想というジャンルの傾向、その中での自分の感想の立ち位置、というのを思い付きで考えてみようかと。あと、自分のジャンプ感想について。

 人のジャンプ感想を読んで、一番最初に思ったこと‥‥みじけぇ!!
 逆ですね、自分のが長すぎました。毎回1万字余裕で越えるんですが、そういうブログは稀だということを知りました。ただ、個人的に一言感想はあまり好きではなくて。一言だとおもしろい感想って書きづらいですしね。やっぱおもしろいのが読みたいです。
 「wjchk ジャンプ感想サイト更新チェック」を巡っていると、長い感想もいくつかあるんですよ。その中には、あらすじ紹介みたいなのもあって、これは論外。感想じゃないからね。興味ないです。
 長い感想の中でもちゃんと感想書いてるブログもあって、これは好み。思わずRSS登録しちゃったブログがいくつかあります。気づかなかったことも多く、自分の読解力不足に劣等感を抱くこともしばしばです。‥‥そうそう、劣等感抱いちゃうから人のジャンプ感想読まないようにしてたってのもありますね。

 人のジャンプ感想読んで、最も驚いたこと‥‥みんな渚くんをぺろぺろしてねぇ!!!
 『暗殺教室』の潮田渚。主人公ですね。こいつが、まーかわいいじゃないですか。何気ないところから醸ち出るかわいらしさ、色っぽさにもうクラクラですよ。現行ジャンプで一番かわいいキャラはコイツだと思っているくらいなんですが。なんですが!!
 渚くんに鼻息荒くしてる人が全然いないんですよね‥‥。ワタクシなんて、毎週のように「渚くんのコスプレぶひぃぃぃ」っていう感想書いてるんですが。あれっ‥‥渚くんってそういうキャラじゃないの? そういう楽しみ方をするのって間違ってるんですか? 『暗殺教室』が現在人気を博している理由の大部分は渚くんの魅力だと思っているんですが、世間の評価は違うようです。
 これは今回人の感想を読み漁ってよかったことですね。これに気づかないまま渚くんぺろぺろし続けるのは恥曝しですね。まぁ、ぺろぺろは続けますけど。
 ただね、感想の中には「渚には個性がない」とか言ってる人もいまして。これには顔真っ赤にして反対したい。渚くんはE組の中で最も固まった殺意と覚悟を持ったキャラなんですよ。コレは今までに何度も描かれてたことでしょうよ。ぺろぺろとか関係なく渚くんの魅力、個性、キャラクターですよ。
 また、渚くんが続けている「観察」というのは読者の視点になってるワケで、『暗殺教室』という異常な世界観に読者を誘う最重要人物なんですよ。
 結論。渚くんのいない『暗殺教室』なんて即打ち切り。

 自分の好みの話を続けますと、ジャンプ感想ブログの皆さん的に『べるぜバブ』と『新米婦警キルコさん』はそんなに人気じゃないのがショックです。人気の平均値は掲載位置と大体同じだった印象です。完全にあちらがマジョリティーですね。ジャンプが目指しているのはそういう人たちに好かれる雑誌なんだと思います。
 要するに、ジャンプ編集部はオレのためにジャンプを作ってくれない、って話。泣ける。

 時事性が高すぎる話題ですが、『ジェダの通学路』。これがまたワタクシ以外のブログでは概ね不評で驚いた。わけがわからないよ。
 学校生活の喜びを「通学」という一点に集約させて描いた本作は新学期SP読み切りとしてこの上ない傑作だと思うんですけどね。どのブログでも「ページが少ない」って言ってて少しげんなり。
 「続きの方が見たい」みたいな意見もありました。これは的を射てないようで射ていて。要するに「学校生活の喜び」というのは当然学校が始まってからの日々のことなんですよ。それを本作は「学校生活が始まる直前」だけを描くことで済ませた、と。これは、遠足って行く前が一番楽しい、みたいな話と一緒で。「学校生活」の喜びを端的に、象徴的に描くためにはそれを直接描かない方が適切、ということなんじゃないですかね。

 逆。みんな大好きだけど、ワクタシはあまりハマってない作品。
 これは『ワールドトリガー』ですね。いまいち魅力がわからん作品です。たしかに細かいところでうまい展開や描写はあるんですけど、「ポニョ『ワールドトリガー』すきー!!」って興奮に至る程の何かがないような気がします。
 作者の過去作を全然読んでないからってのが大きいのかな、とも思うんですが。
 まっ、嫌いって程ではないからいっか。

 いろいろなジャンプ感想を読んで気づいたこと。メタに走りすぎる感想はつまんねぇ。
 「打ち切り」「掲載位置」「主人公補正」などの単語、作品で語られてることと別次元の話に偏りすぎた感想はつまんないです。作品読む身としてあまり誠実じゃないですね。自分が上に立とうとしてるだけです。
 先ほどの『ジェダの通学路』でいうと、「ページ数」の話題が地雷ですね。ページ数が少ないのは読まなくてもわかることです。
 うがった目線はおもしろいけど、それだけになっちゃうと、「お前ただの冷やかしだな」と言いたくなります。フツーに読めてこその感想、と気づきました。
 ‥‥この話題、自分で言ってて耳が痛いんですが、ワタクシも結構やりがちなんですよね。メタ的なこと言って茶化して終わり、っていう感想。最近は打ち切りが云々って話を意図的に避けてはいるんですが、それでもやっちゃうんですよねぇ。安易に楽しいから。作品ちゃんと読まなくても書けるから。

 ジャンプ感想って、主観的な感想と客観的な感想の2つに分かれると思います。
 主観的な感想ってのは「○○大好き!」だけの感想ですね。極端な話、腐女子目線の『黒子のバスケ』の感想。先ほどのメタ的な感想と通じるんですが、作品で語られてることとあまり関係のない話になりがちなんですよ。ただ、主観視点、好み全開な感想の中にもおもしろい感想はありまして。そういう感想はどれも書き手の話術、文章力が卓越しています。腐女子目線の『黒子のバスケ』の中にも、「そういうのもアリかもな」と思ってしまう程に引き込まれる感想ありましたしね。
 客観的な感想を突き詰めると、完全な解説になるのではないかと。作者の意図、演出を読み取り、それを感想読者にわかりやすく伝える、っていう感じ。これが出来る感想ってのは本当に読んでておもしろいんですよ。次からジャンプを読む上で新たな読み方が出来る、という読者としての成長が得られる感想。こういうブログ見ると感動と共に、「それに比べてオレは‥‥」と劣等感に苛まれることもしばしばです。これを実現するには、高い読解力が必要なワケでして。読解力がない人がやると、「お前それ間違ってるよ」で終わってしまう。
 ワタクシにはどちらも出来ないんですよ。話術も読解力もないし。んで、どうすればいいかと考えたら、どっちもやるしかないんじゃないかな、と。主観と客観、低いレベルの分際でどちらかに偏ってしまうと酷い出来になるので、「そこそこおもしろい」レベルを目指して主観的感想と客観的感想を両立させるしかないのかなぁ、と。主観と客観のバランスが大事、という話。次回からがんばろうと思います。ワタクシの場合で言いますと、「渚くんぺろぺろ」しか書いてない『暗殺教室』の感想はクソ、ということです。

 ジャンプ感想ブログを見渡して気づいたワタクシの感想の特徴。目次とジャン魂。あんまり書いてる人いなかったですね。
 これに関してはどのブログにも負けてないのではないでしょうか(競争相手がいないという意味で)。まぁ、ワタクシの感想って、ネタ等を丸々引用してコメント付けてるだけなのでホメられたものじゃないんですけどね。
 まぁ、ということで、出来るか限り続けようと思った次第です。「マンギリ!!」とかがんばって追い続けるよ。

 最初の話に戻りますが、今回ジャンプ感想ブログを巡回して気づいた、うちのブログの一番の特徴は、結局は長さなんじゃないですかね。ホントどーしよーもない程に長い。
 今回の記事だってそうですよ。軽い気持ちで書き始めたのに、既に4千字。なげぇよ。
 文章が下手な人ほど文章が冗長になりがち、という話はありますが、その通りだと思います。自分の感想が長いのは下手だからです。「これは書かないとな」「あっ アレ書き忘れた」の連続。その結果、毎週クソなげぇ駄文が出来上がる。
 取捨選択が出来ないんですよねぇ。自分が好きすぎて切り捨てられないのかもしれない。

 これは、ジャンプの感想の書き方が原因かもしれなくて。詳しくは知らないんですが、大体の人はジャンプを一読してから内容を振り返りながら感想書いてるんじゃないですかね。
 ワタクシもこの方法で書いてたんですが、ジャンプを2度読むのが面倒なんですよ。その結果、最近はジャンプを読みながら、各シーンで思ったことを見つけては、読書を中断して書き殴る、というスタイルに落ち着いてます。実況に近い感じですかね。
 これをやってるから細かい、どーでもいいようなことにでも首を突っ込んでしまい、結果的にクソ長くなっているのではないか、と。2度読むのがめんどい、という理由から始まったのに、結果的に感想が長くなって手間はかかってるですよね。
 ただ、やっぱり2度読むのは億劫なので、実況形式のやり方は変えたくないです。

 結論、長いのは直せない。どうかクソ長い感想にお付き合いください。てか、切り捨ててくださっても結構です。
 しばらくは月曜更新を心がけてがんばりますので、気の長い人はお付き合いいただけるとありがたいです(締めが思いつかなかったので優等生的発言)。