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『生徒会役員共』379話の感想

『生徒会役員共』378話の感想 - 北区の帰宅部

 慣例的に「金曜に上げればいいか」と思ってる『生徒会役員共』の感想なんですが、今週は意識的に木曜に書きました。なぜなら本日は6月9日。ビバ! シックスナインの日!!

 #379。扉はアリア。風呂上がりなのが色っぽいですね‥‥なんですが手コキ牛乳のせいでそれどころではないw
 本作、というか本作者ってこういう小ネタを精力的に仕込むタイプではない印象なんですよ。もちろん過去になかったワケではなく、不定期には存在するんですが、「隙あらばぶっ込んでやる!」という感じではないと思います。気分かしら。アニメの方は割と小ネタを盛りまくるタイプですね。
 まぁ、たまにしかないからインパクトが強くて笑える、というのは間違いないと思います。笑うわこんなん。
 てか、「手濃き牛乳」って字面だけだと「手絞り濃厚牛乳」みたいでおいしそうな感じあるw

 本作ではよくある2本目にその回のシチュエーションが提示されるパターン。1本目のオチがそのシチュエーションを知らないことに起因してる、というのが面白いですね。導入としてすごい自然。
 まぁ、そういうワケで、タカ兄が会長&カエデちゃんに混浴希望。タカ兄が情熱を見せたら空回り、というのも笑えるし、それに動揺する2人というのが可愛いですな。このリアクションは会長だけでも充分成立するし、魅力的だと思うんですけど、やっぱこの手のポジションはカエデちゃんのお家芸という感じがあると思います。
 会長とカエデちゃんという少し珍しい組み合わせ。カエデちゃん的には「親睦を深める目的は理解できる」みたいなノリで了承したんでしょうけど、そこに男が後乗りしてくるという地獄。

 ということで銭湯。身も心もあたたまった会長はアリアの無意識巨乳発言に対しても慈愛の笑み。風呂という嫌でも巨乳なことが目立ちやすいシチュエーションを踏まえたうまいオチですね。
 てか、巨乳がバスタオル巻くとボディラインが太くなってそれが悩み、というのリアルでイイですよね。まぁ、当たり前な話なんですけど、フィクションの世界では乳袋になったりしがちですからね。ちゃんと巨乳のデメリットを描いていて、そんなデメリットすらも貧乳は羨ましい(けど今回は許せる)、というのが素晴らしいです。まぁ、本作に乳袋的な要素が皆無かというと少し疑問ではあるんですけど、極端な乳袋表現の作品ではないですよね。
 ‥‥乳袋表現が一概に悪か、というと少し難しい問題ではあるんですが、それ話始めたらもう脱線だわ。

 スズと轟さん。会長がカエデちゃんを誘っただけかと思ったらスズも誘ってたのか。最後には柳本くんまで来てたし、意外と大所帯ですね。今回の銭湯の集い。本作の連載が6ページだったら間違いなく1年女子代表としてコトミ&トッキーが参加してたと思うの。百合ネタあったかも、と思うと残念ですねw
 メガネと風呂。今回の銭湯回の魅力は「風呂入る時の小さなイメチェンいいよね」ってのが大きいと思います。本作の場合は裸によるエロはそれほどフィーチャーされませんので。そんな中、轟さんはメガネですので、その影響が一番大きいです。轟さんのイメチェンというと天下一ロボ大会での髪結いが印象的ですけど、あの時も轟さんのことを見直すような側面があったと思います。ここらへんは本作の中でもトップクラスにシモレベルが高い轟さんならではですねw

 再び轟さんとスズ。フリとしては脱衣所で化粧(アイライン)をしてるモブ。こういう描写が独特だと思うんですよ。「風呂ってことは裸だー!やったー!!」という単純な話にはならない。風呂というシチュエーションが抱える即物的な側面を忘れずに描くんですよね。こういうピンポイントな所にリアリティーが宿る感じ、個性であり魅力だと思います。正直「風呂でアイライン処理するんだー」って思いましたもん。
 まぁ、ということで轟さんにとってのアイライン。なんでわざわざ友達と来た時に‥‥というのが轟さんクオリティーですね。見せたかったとかツッコミが欲しかったとかそういうのだと思うw

 風呂の椅子にある穴の謎。「知りません」じゃなくて「諸説ありますがよく分かってません」なのがスズクオリティー。正解ナシ、という正解。
 からの会長ボケ。なんですが、その標的が轟さん、というのが超新鮮。会長の下ネタに轟さんが乗っかる、というのはよくあると思うんですけど、今回の轟さんは最後まで受けのままである。ちょっとしおらしいじゃないかw まぁ、この会長のボケが直前の轟さんの発言からインスピレーションを得ている、というのは大いにあり得ると思いますけども。
 てか、轟さんネタが3本続くってのも意外ですね。導入はカエデちゃんだったけど、カエデちゃんメインってワケではなかった。

 会長に相談するカエデちゃん。「プライベートでも親睦も深めよう」という当初の目的を律儀に守るカエデちゃんかわいい。
 からの会長の剛毛ネタ。会長の剛毛ネタはいつ見ても好き。会長の剛毛が好き、と書くと誤解を招く。
 てか、ネタとしてもめちゃくちゃよく出来てるんですよね。パンツを突き破る陰毛には雑草魂を感じるし、それを明け透けに指摘するアリアとの関係性もイイ。そして何より「陰毛魂」という語感が最高じゃないですかw
 昔アニメのオリジナルネタでタカ兄が雑草に対して「ボーボーですね」って言うと会長がドキッとする、というネタがあったと思いますけど、そんなことを思い出してしまいました。

 ラスト。銭湯のシメは瓶牛乳をゴクゴク、というのを半ば儀式的に行うの、会長っぽい気がします。こういうイベント感好きそう。イベントごとは好きだけど、一見微笑ましいトラブルに思える牛乳ヒゲは気になる、という乙女な部分とのギャップが素晴らしいですね。さきほども書いた変な所がリアル、というのとも通じる話なのかな。
 このネタで気になるのは最後に出てきたタカ&柳本くんですよね。無言のまま、至って平穏のまま銭湯を満喫しておりました。てか、女子よりも入浴時間長いってことかw 「この風呂を出たらまた下ネタなんだろうなぁ」とか思ったのかもしれない。
 そして、「お前も来てたんかい!」感溢れる柳本くんがいいじゃないですか。まぁ、タカ兄も銭湯行く場合、誰か男子を誘わないと寂しいですからね。とはいえ、その情報を最後の最後まで取っとくのかw こういうバランス最高ですよね。
 てか、そんな柳本くん、メガネを外しているのもポイント高いです。ここに来て轟さんのメガネネタが効いてきますよね。常人はメガネ外すくらいじゃボケが発生しませんよ、という感じが凄い。


 ということで終わり。ただ銭湯に行くだけなんだけど、ビッグイベント感あったのがイイですね。そしてサプライズ要員の柳本くん、という扱いもうまい。
 ギャグ的に一番笑ったのは陰毛魂かなぁw

『生徒会役員共』380話の感想 - 北区の帰宅部