北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2026年18号(紙版)の感想

 えっ、『4コマバンクシー』ないの!? これからが本当の不定期掲載という感じになるのかな。もしくはアンケート結果の反映。

背表紙

 今週のラッキーアイテム。『小副川』より石けん。何かあったような……。どこかのバトルで使ってた気はする。もっと分かりやすいのというか、『小副川』っぽいアイテムはある気がする。

表紙

 『あかね』。アニメ放送直前ですが、200話でもあるよ。アニメ記念なので表紙のデザインは初期基準。あかねが制服を着ておる。あと、おっ父がご存命。
 表紙裏って表現でいいのかな、「アナザー表紙」としてあかねと桑田佳祐のツーショットがあります。桑田佳祐引っ張ってこれるとここまで浮かれた企画が出てくるのだな……。主題歌でこういう企画めちゃくちゃ異例でしょ。

読者プレゼント

 MBTI診断。「あー何だっけあの胡散臭い占いのやつ……」と調べてしまった。当たり前だがページ上には元ネタは書かれてないので地味に困る。
 本ページは8タイプで、8種もネタが用意されてるが、このアルファベット4文字が完全にオリジナルなのか、4文字だけは元ネタ通りなのかが分からん。同じじゃなかったら強引に頭文字で遊ぶオモシロがない……と思ったらどうやら4文字から創作してるっぽい。かなり謎だ。

巻頭カラー『あかね噺』200話

 あかねは先行だが、その前に司会の全生から嫌がらせ。先日の余興も全生。
 事前に死神の解説をしちゃうという禁じ手。あり得ないのも分かるが、二人会が特殊なこともあり、その場の客は納得しちゃうリアリティもありますね。すごく絶妙。極端な嫌がらせをするクズムーブではあるんだけど、一応最低限の体裁は保たれる(ように見える)。現実で起こり得る中で最悪の一手、みたいな。正直私が客席にいたら解説をありがたがってたと思うので、何とも怒りづらいw
 全生の暴走ではあるが、一剣(及び一生)は分かった上で放任。2人への課題としてちょうどいいと判断。余興の時点で一剣が気づいてなかったのは朗報(?)ではあるが、結局のところは一生の右腕としてのクソさがある。食えない、という表現がより近いか。話としては一剣を省略して一生と全生の2人だけにすることもできるんだけど、間に(比較的)まともな一剣が入ることでより魅力が増してると思います。
 んで、それらを察した漫才プロデューサーによる「ジジイ共」呼ばわりが痛快。高齢者が多いのは当たり前だと思ってたけど、たしかにジジイか。そのジジイの世界を若者、それも女性がぶち壊すという痛快ストーリーだったわけだ。本作全体が。こう言われると非常に芥見先生が好きそうな構図。本作はバトル漫画じゃないのでジジイを殺すことはないけど、『呪術廻戦』だったら絶対に殺すシーンがあったと思う。

『魔男のイチ』76話

 イチの上裸。筋肉の描写がちょうどいいバランスになってて良い。デフォルメと筋肉の存在感のバランス。個人的に『ONE PIECE』とかはちょっと筋肉感が強すぎると思ってたんですが、本作は良かった。まぁ、本作と『ONE PIECE』ではデフォルメの度合いが違うので一概に比較もできませんが。
 イチがデスカラスを探してあちこち回る話なんですが、道中で今回の一件の事務処理が語られたのが良かった。前話の感想で「出産の補助に注力して魔法の子という問題の是非は一切語らないのが良い」みたいなこと書きましたが、裏では当然その是非についてめんどくさいやりとりが行われてるわけで。ちょっと同情してしまうw
 んで、デスカラスに到達。突然出てきて即寝。いくらなんでもおかしいと思うんですが、心配はしてるが何言ったらいいか分かってない、というのはイチのキャラクター的に説得力あるか。ゴロニャンムーブがデスカラスのブラコン心を最大限くすぐる、というのも理にかなってる。それに最後に「犬のやつ」と説明がつくのも見事でした。見事に腹に落ちる。

『ONE PIECE』1178話

 ルフィとロキに強制契約による乗っ取りは無効。まぁ有効だったらバトルとしてつまらないからね……とは思ったものの、わざわざ試したということはただ単に「強者には効かない」「能力者には効かない」ではなさそうですね。だとするとゾロとかに効く可能性は残るわけで。
 そんな強制契約の悪魔化。チョニキが叩くと簡単に治る。今までの努力は何だったんだ……。まぁ、巨人が襲ってきたら叩く余裕もないか。今までのシーン全然覚えてないから自信はないけど、悪魔の実の能力者だと契約を追い出せる、という感じですかね。いや、能力者ってだけなら騎士団でいたか。じゃあゾオン系とかランブルボールあたりか。どちらにせよ、ゾロを悪魔化させてサンジとタイマンさせることは可能ということに。例です。

『カグラバチ』116話

 予言の姫。ジャンプのバトル漫画、この手の姫とか、占い師とか多すぎるだろ。あんま予言で話を組み立てるの好きじゃないので正直それほどワクワクしない。『SAKAMOTO』のアタリは「運」の方に話がシフトしていったのが良かった。
 姫。剣聖の姉らしい。そしてチヒロパパとラブコメ関係。そうか、まだチヒロは生まれてない時系列だったか。何となくもうチヒロはどっかにいるイメージだったが、これからなのね。前後関係をまったく把握できてなかった。この先が結構長いわけだ。そして、現在に戻ったあとの話で、チヒロが母親から受け継いだチカラを発揮する展開もありそう。もうあったらごめん。

センターカラー『さむわんへるつ』27話

 ミメイくんお持ち帰られを全力で阻止。先週の引きでそんなことある!? と思ったら二重三重に断る理由を提示し、それを一つずつ潰すことでようやくお持ち帰り成功になるので面白い。慎重すぎる。別に帰りにコンビニ寄ってこっそりコンドーム買っとく、くらいでもいいのに。
 到着。ミメイくんはマンションの前で待機し、うなポテが家から応急処置グッズを持って再び出てくる。しちめんどくせぇw どこまでも健全なので笑ってしまう。お馴染みの「悪いこと」ロジックでいいと思うんですが、これによってミメイくんは世の娘を愛する父親読者から絶対の信頼を得たのだと思う。ミメイくんがまたモテてしまうな……。
 どうでもいいけど、傷口を洗うのには水道水がベストらしい。ペットボトルに水道水入れてきた可能性もあるが、たぶんミネラルウォーターだと思うので、「水道水で洗った方がいいからやっぱりウチあがりなよ」と誘う余地があるな。押しが弱いぞ。「服が濡れちゃうから風呂場で」の攻め筋もあるぞ。
 怪我についてはかなり責任を感じてるらしいうなポテ。それとは別に誘ってもらえたことに感謝してる、というお礼。なるほど、先々週はミメイくんがノリで誘ってしまってあたふたしてたが、うなポテもそのことについてに特別なものを感じてたわけだ。良い話……と思うと同時に「ついこないだラジフェス行ったのに夏祭りはそんなに特別なの?」と気になってしまう。先々週も書いた感想。ラジフェスはうなポテから誘ってるので、夏祭りでおあいこじゃない?
  “それは「ごきげんよう」だね” いくら何でも年齢がおかしい。終わったの10年前なので……。お笑い好きとして何となく知ってる可能性はあるのかもしれないけど、個人的に本作には令和の学生らしい要素が見たいので、おじさんおばさんを喜ばせる方向じゃなくていい。
 選曲オチ。こういう既存曲にエモを託す演出はあまり好きじゃない(実際に音楽をかける映像メディアならまだいいけど)。タイトルだけ出してエモの加点を狙う感じがお手軽すぎて乗れない……というのと単純にこういう場で選ばれる曲と音楽の趣味が合わない。それと真面目な話、AMの深夜の芸人ラジオでしょ。それもネタコーナー終わり。そもそも芸人が選曲してない可能性も大きいので、レコード会社から送られてきたプロモーション用の新曲を流すのが現実的なところだと思う。仮にパーソナリティが選曲したとしても、こんな漠然と良い曲ではなく、その日の放送内容にちなんだ選曲とか、季節にちなんだ選曲がほとんどだと思う。以前にあった「ばかまじめ」はオールナイトニッポンとのコラボ記念というメタ的な選曲を本編にフィードバックしてるので工夫が感じられたが、それ以外は安易なネームドロップという感じであまり好きではないです。

『しのびごと』75話

 すげぇ今更だけど、幻影おねぇさんの指で輪っか作るポーズ、シャボン玉を作るイメージなのかな。子供っぽいモチーフでいいですね。下手するとセクシーすぎるモチーフに見えなくもないんですが、彼女のキャラクターの根幹は子供の方にある。
 そんなおねぇさんが9号部隊に参戦。オペさんに要求しまくるのはギャグだけど、そのことについて “できると断言してくれるだけで… こんなに体が軽くなる” となるのは良い話。本章は大人と子供がテーマになってると思うんですが、おねぇさんはオペさんに甘えることで子供になったということですね。
 泥のメタである泡、そこに9号の連携、トドメとして機能するヒバリの新技。正直後は勝つだけで、緊張感はなく気持ちよくなるだけのバトルなんですが、そのトドメの一撃で当主が吹っ飛んだ先に地下への入り口があり、貞子ばりの登場を決める息子。泥の演出もあいまってかっこよすぎである。長髪があのように活用されるとはw
 親父的には息子は9号以上の脅威なので迷わず殺しにいくが、泥菌が宿主を見限り息子へ移動。なるほど、菌という設定はこのような目的もあったのか。そもそも息子を地下に幽閉した理由に泥菌持ちの事情も関わっていたのかもしれない。
 息子が来て逆転ってのはまぁ予想できたけど、そこに合体要素まで加わるとは。そして、彼が唯一言うことを聞く親父の死。さらにはドーピング効果の継承までをたった一つの展開で行う。見事だ、毎週似たような感想を書いてる気がするけど、本当に見事すぎる。

『SAKAMOTO DAYS』253話

 いきなり脱線。監督及びアクション監督が同じということで映画『アンダーニンジャ』を観ました。予想以上にアクションが良かったですし、『SAKAMOTO』は主演のタッパがあるのでかなり期待できると思います。一定の面白さはほぼ間違いなくあると言っていい。アクションは最高なんだ、アクションは。コメディパートに関しては、好きな人は好きなんでしょうね……。空知先生も福田監督のファンですからね。好きな人はいるのである。今となっては不思議で仕方ないのですが。

 本編。電気との戦い方に慣れてきたシシバ。一気に優勢になるが……という話。電気の充電で強さが変わる設定はたしかに面白いけど、まさか通行人によるAEDで復活するとはなw ここまで直接的にモブがバトルに関与するのも珍しいですね。
 見失うシシバ、からの街から電気が消えるという見開きがかっけぇ~。それはさておき「あんな大都会で戦うなよ」とは思う。いつもそう。
 街から明かりがなくなった状態で吹っ飛ばされると現在地が分からなくなり、そこにゴズが現れるとライトアップ。電気漁のサスペンスも良かったし、そこが実はお堀で……というアイディアの連鎖もさすがですね。地理がどうなってるのかは謎ですが。
  “ピッカピカしやがって…… 一年生ちゃうねんぞお前” とシシバ。まさかの時事ネタなので笑った。

センターカラー『エルロック記録帖』岩上三五

 読切。初めましてですが、扉がかっけぇので否が応でも期待が高まります。
 本編。本編でも奇抜な構図の絵が連発して目が楽しい。若干やりすぎというか、ゴチャゴチャしすぎて視認性が悪くなってるとこも少しあるけど、全然許容範囲だと思います。伸びしろと言うべきなのかもしれない。
 脚本術として「主人公にはまず猫を助けさせろ」というのがあります。最初に良い奴だと認識させるとかそういう感じ。本作は、猫を助けようとした妹を助けようとしたら、宇宙人が助けてくれる。めちゃくちゃねじれてるので面白い。そして良い奴が多い。主人公と宇宙人、良い奴としての方向性は同じだが、主人公だけではあと一歩手が届かない。そこに宇宙人の助けが入る。というのが示唆的ですね。
 火星人は画一的でつまらなかったらしい。一方地球人はとにかく多様。中でも最も面白いのは殺人、同種を殺すこと。まぁたしかに画一的な種と比べたら突飛極まる行動ではあるか。こういうので「地球人すごい」とか「地球の文化すごい」みたいな話に安易になるとちょっと冷めちゃうんですが、最も評価されるポイントが殺人なのが良いですね。宇宙人にホメられたい地球人の特徴、では全然ない。
 からのめちゃくちゃ普通な密室殺人ミステリーになるので面白い。宇宙人に捜査協力してもらうとことか普通に無茶なんだけど、そこらへんの割り切りが特徴的ですね。「そこの理屈付けでページ無駄に使って面白くなります?」みたいなスタンスを感じる。トラックの運ちゃん殺しについてもそうか。わざわざ描いて完全に無視するのはさすがにどうかと思うというか気になりすぎて雑音だと思うけど、そこまで嫌いな変さではない。
 密室が無理ゲー。容疑者を2人に絞れてるのが朗報だが、そもそも密室破りのトリックがあるなら “容疑者は この二人とは限らない” 。このセリフが最初は主人公の心を折る絶望を示してたんですが、実はこのセリフがかなり直接的に正解へと繋がる。おおっ、ちゃんとミステリーっぽい。ミステリーをやるにはシンプルすぎるというか、情報量が少ないんですが、トリックや犯人の正体、その後の展開も含めパズルのように組み立てられていく快感はまさにミステリーですね。意外な面白さ。
 諦めかけた主人公の横で、宇宙人が名推理。椅子に化けれる宇宙人が犯人。一瞬本気になってしまったw こういうミステリー的問題を宇宙人の超常性でメタる話かと思って普通に面白がってしまったんですが、普通に外れ。しかし、トリックなどなく、犯人が椅子に擬態した、という点はこの上なくクリティカル。彼女はその後も自身の推理に従って犯人を追いつめるが、本当に犯人が出てきてくるので面白い。ちゃんとしたミステリーとしての面白さ、そして『人間椅子』という古典への接続もしつつ、宇宙人という荒唐無稽さで突っ走る楽しさもある。めちゃくちゃ良いな。好きになっちゃった。
 真面目に考えれば、椅子の中に残るのが無理ありすぎるんだけど、犯人の掘り下げは一切行わず、「こんな狂った人がいるなんて地球人面白すぎる」という扱いで終わる。ずるいっちゃずるいのだが、このバランス結構好きです。そっから事件の真相とは別のところで思わぬ伏線回収をしてくるのも予想外で良かった。手を伸ばす、手を掴むという2人の出会いの場面をリフレインする契約成立の演出も良かったし、そもそもあの宇宙人は主人公以外に見えてないのかもしれない(誰も対話してない)のも不思議な味わいで魅力だったと思います。
 ……と思ったらエピローグで妹(と猫)が思いっきり仲良くしてるのである。まぁ世間から隔離された場面なのでこれでも十分筋は通るとは思いますが。ガチガチの理論武装というほどの強度ではないが、漫画としてのもっともらしさとしては十分だと思う。もちろんどっちでもいい。
 ちなみに、「第一地球人」というの表現は『笑ってコラえて』ダーツの旅だと思いますが、奇しくも今週の『さむわんへるつ』でうなポテがダーツの旅でボケてましたね。ちなみにちなみに、「第一村人」という表現は最近、数年レベルで使われてません。村に行くことがないから。
 終わり。面白かった。ちょっと奇をてらった絵作りがしゃらくせぇとか一瞬なったんですが、普通に面白さで上回られてしまった。キャラも良かった。宇宙人は分かりやすいけど、心が死んでた主人公が積極性を取り戻すまでの変遷も丁寧に描かれてて魅力的でした。今年有数の読切作品になると思う。

『僕とロボコ』275話

 闇将棋四天王から奪われたロボコの体を取り戻す。「何言ってるの?」という感じだが、本当に分からないまま話が始まるので面白かった。ちゃんと4人全員用意してあって、それぞれに特殊な戦い方と倒し方が用意されてるのですごい。厳密には倒すのは3人だが、それでも十分すぎるほどすごいと思う。話が早すぎる。
 バトルロジックはかなり雑なんだけど、雑なりに筋と勢いがある感じが好きです。こないだマヂラブのラジオで話題になってたドラマ『フードファイト』と似た味わいがある。というか、2人目で出したおじさんを3人目のロジックで使うのとか普通にうまいよ。野島伸司を越えるポテンシャルを感じる。
 からの4人目。「師匠がまさか闇将棋のボス!?」という点に本気でワクワクしてしまったので、普通に嘘だったので悲しい。

センターカラー『UNDER DOCTOR』10話

 カラー扉。チワシュリのカラーは初めてだっけ……と1週目と2週目を確認したらカラーイラストがすべてハイジのワンショットなので笑ってしまった。谷本先生、ハイジが好きすぎる。
 本編。ハイジ殺しを依頼された殺し屋っぽい人、なんとグラサンである。先週の予告によるとハイジの旧友らしく、その話が出ないまま今週終わったことに戸惑いを禁じ得ないのですが、それだけ因縁深い敵キャラ(?)がメガネなのは良いですね。闇社会の住人がグラサンってのはまぁベタだけど、旧友がマジならハイジと対にする目的があるのではないかと予想できる。予告がどこまで本当なのかは怪しいけどね。
 秘密の44階に裏社会の病院がある。都市伝説的なワクワク感が良いですね。そもそも45階以上あるビルは相当な金持ちビルに限られる、そんだけ高いとエレベーターでしか移動しない、という前提も含めてうまい設定だと思います。
 んで、グラサンの襲撃。なるほど、前回は医療ドラマに全振りしたエピソードだったけど、今回はバトルに全振り。いろいろあっていいね。バトル漫画的に気持ちいい絵もバンバン出てくるし、44階という秘密の世界に対して文字通り「扉をこじ開ける」で侵入してくるのが象徴的で好き。
 早速対敵。チワがキャンキャン吠えて負けるところを見たかった気持ちもありますが、予想外に早くハイジが出てくる場面もかっこいい。そして一発喰らって終わるわけですが、メガネが割れて吹っ飛ぶので最高。彼の強さを示す演出のためにメガネが犠牲になる。それでいて、ハイジの場合、メガネを失っても特に弱体化のニュアンスはないのでバトル的な期待も維持しますね。

『アオのハコ』236話

 針生パイセン的にも大学でもバド続けるという選択は感慨深いらしい。「好きなら続けて当たり前じゃない?」とぼんやり思っていた私の認識は根本的に間違っていたと改めて感じる。そんなに大変なことなのか。すぐ代表とかプロの話に直結するので驚いちゃう。まだ大学で4年もあるというのに。不思議な話だ。
 大喜の頑張る姿に希望をもらってる。針生視点の発想であり、あくまでも「劇中に人に」ではあるが、本作そのものについてメタ的に言及してるようでもありますね。あと、スポーツをたかが観戦してるだけの人が「感動をもらった」とかのたまう風潮が嫌いなんですが、ここまで関係の深い人に「希望を与えてる」と言われるとさすがに納得しちゃう。

『エイリアンヘッドバット』8話

 プロレスラー時代の回想。オールラウンドプレイヤーは興行として魅力がない、という先輩方の指摘が興味深い。漫画のキャラクター論としても全然通用しますね。一点特化型の方が個性が分かりやすく、いろんなキャラが揃ったときの魅力も増しやすい。それに対する「何でもやる」の主義も面白いし、そのおかげで未知のエイリアンと戦うときにそんな策が打てる。
 そこにヒールとしての自覚が加わることで、突進しかしてこないエイリアン対策を思いつく。エイリアンは合理的に考えた結果、自分の一番の武器である突進だけで戦うことを選択した、というのも良いですね。奇しくもプロレスラーとしての正しさと合致する。
 ということで、奇策。エイリアンの体が硬くて厄介なら、エイリアンの体を利用して戦えばよかろう。『エイリアンvsプレデター』のプレデターみたいな発想だ。エイリアンの血液が強酸性で武器が通じないなら、エイリアンの体で武器を作ってしまえ、という。
 直前の『アオのハコ』でも思ったんですが、「あっ ここで作品タイトルが出てくるんだ」という意外性がありました。どちらも意外とあっさり出てきた印象。

『ひまてん!』84話

 私のジャンプ、『ひまてん』のページに知らない人の髪の毛が挟まってて激キモでした。紙版クソだわ。
 本編。カンナの正式な告白。完全に負け戦な雰囲気だし、おそらく彼女自身そのことに気づいた上で告白してるのが良い。ちゃんとフラれておくのが彼女自身のためでもあるし、たぶん殿一のためでもある。
 それを受けての殿一。カンナのことはファンとして応援してるので付き合うことはできない。あ~、正論だけど何というか、ずるいというか、何とも断りやすいロジックが目の前にあったので利用したという感じがある。断りづらい状況に追い込むのが戦略的に正しいみたいな言説には反対ですが、今回の殿一を見ると「その言い訳がなかったらもう少し悩んだだろ」と思わざるを得ない。
 カンナからの「もし芸能活動してなかったら」。殿一のアンサーも正論なのだが、カンナの中には殿一の知らない(忘れてる)情報があるのでそのアンサーは正しくない。なるほど、面白いな。カンナの悲恋として面白いし、殿一の誠実であろうとする姿勢は分かるけど、だからといって誰も傷つかない、なんて甘いことにはならない。どんなにちゃんとした理由があっても人の好意を拒否してるのは事実なので、そんな都合良く聖人にはなれない。悲恋の話として、それもハーレム構造のある話としてなかなか良いバランスだったのではないでしょうか。

『回撃のキナト』9話

 坐骨神経痛がつらいのでキナトくん何とかしてくれ。ハイジ先生は金がかかりすぎるので無理なんだ。
 本編。一気にエピローグの様相。あの薄っぺらい悪役はまだ放置だろ……と思ったら事後扱いなので笑った。まぁ大したことなさそうな悪役ではあったが、それだったらそもそも存在自体が不要だった気もする。
 若手冒険者2人をコキ使って、発明家の悲願をかなえる。対立してた2チームによる共同作業ってのが良いですね。抜けの良い気持ちよさがある。その最終目標として「幼女を喜ばせる」が出てくるんだからそりゃ強い。そりゃ感動的ですよ。ただ、あり得ない「花」を咲かせる、というのが『ONE PIECE』のドラム王国をどうしても連想してしまいますね。もちろん細かくは全然違うだけど、話の方向性とバイブスが同じ。行っといでバカ娘……と幼女を引き取る話になるんじゃないかとハラハラしてしまった。まぁ、あの子は普通に魅力的なので引き取るならそれはそれで楽しそうだけど、師弟関係の良さがあるのでそれを引き離すのもしのびない。

『ウィッチウォッチ』242話

 ケイゴのバトル。正直「悩むより前に変身したら?」と思ってたので、本編が始まった時点でちょっと微妙だったんですが、敵が変身させないように戦略的に揺さぶってくるのでちょっと良かった。変身したら理性を失うみたいな設定は定番ですが、本作のウルフはもはやただの良い人なので、変身しない意味がないんですよね。何なら常時ウルフでもいいレベル。まぁ、細かい設定は覚えてないだけで、ここには何か理屈があるかもしれない。
 敵の攻撃がいかにもフィギュア魔法で避けると見映えしそうな感じなのも良かった。ケイゴのまま戦いそうな雰囲気がしっかりある。その言外の誘導が見事だとは思うんですが、そもそも「いや変身しろよ」とずっと思ってるので多少チグハグではある。
 タトゥーという体の「表」に刻む覚悟はすごく良かったと思うんですが、そこまでしなくても服の裏地にでも仕込んでおけば済む話だったような気はする。もちろん、理論上最も確実な選択肢がタトゥーだったというのは分かるんですが。

『悪祓士のキヨシくん』86話

 キヨシのボボの激闘を遠くから見つめる棺くん……というのを「メガネに反射した城」で示すのがナイス。王道という感じでかっこいいコマなんだけど、棺くんメガネのレンズ割れたから捨ててたよね? 謎に復活してるので面白い。爆発した派出所みたいな現象(普通にミスだと思う)。
 んで、ボボの正体。キヨシファン。この手のキャラ付け、よくあるし何ならベタではあるんだけど、ボボの脅威をこれでもかと煽ってからのベタなのでさすがに驚いてしまったし、面白かった。キヨシの技についてのオタク語りとか見事すぎるというか、やってることは本話前半のバトルと同じなんだけど、キヨシが何かする度にワクワクしてしまう心境が描かれるのはやっぱり面白い。楽しむ余裕があるってことでもあるし、技について詳しいってのも含め強敵としての厄介さは揺るがないバランスなのが良いですね。最終的に結局シリアルキラー的マインドでキヨシを殺すことが目的となる。残念なギャグ堕ちにはならないのが見事というか、本作やっぱクオリティが高いと思う。

『鵺の陰陽師』139話

 友亡いいね。アナーキーにならないのは残念だが(アナーキーを自称するのはものすごく友亡っぽい特徴ので)。
 月歌のバトル。超良い。圧倒的に良すぎる。本作のバトルの気持ちよさを実感できる回。基本的に走る、跳ぶというフィジカルベースのアクションになってるのが良いんだろうな。前回はちょっと微妙だったけど、やはり中に浮かぶ異形の化け物という存在を持て余した結果なのでしょう。人間ベースだと急に輝き出す。極端すぎよ。静と動というか、溜めがあるのが良いよね。高速移動の気持ちよさが抜群。やっぱ川江先生、変なギャグじゃなくてバトルだけでもめちゃくちゃ好きですわ。
 対照的に学郎は(ほぼ)一歩も動かずに終わるという対比も良い。まぁ、よく考えたら友亡にもうちょっと活躍させるべきなんだろうけど、あくまでも月歌の月歌の復活と、彼女のパワーアップを担当するだけなのね。次回以降ドラマ的な出番があるんでしょう。

『JK勇者と隠居魔王』19話

 初代勇者で男系のイメージに引っ張られてたけど、母登場。なるほど、意外な人選で良かったし、登場シーンの意外性も素晴らしかった。本作、決めるべきところでしっかり決めてくれるので気持ちいい。
 登場シーンだけで強キャラなのが伝わってくるのが良いんだけど、思ってたよりも強そうというか、何なら作中最強疑惑があるので笑う。話としてバランスが保てるのか分からないが、「勇者が魔王を倒す」という物語に意味があるため、彼女がいくら強くても意味がない(らしい)。
 てか、先代勇者、パーティ内の人に手を出したのか……とちょっと印象が悪い(バンド内恋愛みたいな印象)んだけど、手を出したのはどう考えても母の方。組織的な立場は下なはずなのに、という逆転現象がおかしくもあり、恋愛沙汰のイヤな感じをうまいこと回避(緩和)してたと思う。
 災厄が訪れるらしい。一応魔王関連らしい(じゃなきゃ母親1人で解決できそう)。魔王関連とはいえ、「魔王を人間に戻す」の物語から脱線するような印象があって残念。まぁ、どう考えても最終回に向けた展開なので仕方ないことなのは分かる。デウスエクスマキナみたいなもんだ。

『隣の小副川』20話

 おそらくラスボス戦。互いにほぼシンプルビームで構成されてるのは意図的な「あえて」だろうが、正直今までの本作で見られたようなバトルの楽しさと比べると見劣りする。魔法の使い方とかロジックの組立が面白かったのであって、ビームだとそれが難しいんだろうな。さらに、おそらく尺のない状況で物語を一気に終わらせないといけないため、2人がバトル中にテーマ的に大事な話をしていて、ただの論戦の背景でビームの飛ばし合いが行われるような印象。
 と思ったけど、ラスト、さすがに本作らしいロジックの魅力が出てくる。小副川の魔法はたった一つの戦闘用を除いてすべて捨ててきた、という話ですが、本作の「杖」のシステムを使うと他に魔法を用意する手段がある。これは見事だったなぁ。さすがだ。ちゃんとドラマ的にも気持ちいい落とし所になってるのが良いし、その父親の魔法が漠然と強いのではなく、「どういう魔法か」と「それをどう使うか」のところにしっかり重きが置かれてる。やっぱ本作はここの魅力だよな。反射魔法で勝つってだけじゃつまらないけど、父の「誰かを守る魔法」を自分に使うことで敵の攻撃を反射する。見事だったと思います。守る魔法による反射、ちょっと『ハリポタ』を思い出しますね。あれは母だっけ?

『ゴンロン・エッグ』21話

 最終回。そりゃそうじゃ。今期の3作の巻末固定ぶりは結構レアなことだったと思います。何の変化もない。そこまで酷かったとは思わないというか、基本的に大ヒットした作品との区別はつかないことがほとんどである。『さむわんへるつ』があんなにウケたのもぶっちゃけよく分かってない。たぶん今後いろんな人が後付けで解説するんだろうけど、どうせ分からない。『鬼滅』もそうだった。『ゆらぎ荘』のが面白いし、時代性も先進性もあったと思うけど、そんなもん。ただ、『魔男』は初回からアホほど面白かったし、覇権のビジュアルしてたので分かる。あそこまで分かるパターンも珍しい。基本的に何も分からないのである。好きな作品がヒットしたら「いいんですか!?」となるのが常。もちろん私が鈍いってのはありますが、全部が全部分かったようなこと言ってる人がいたらたぶん後から勝ち馬に乗ってるだけだから少し疑った方がいいと思うよ。

 脱線してごめんね。バトルとしては緩く決着し、エピローグ。そもそもラスボス(と妹)に到達してないので、その件について語ってエンド。ラスボスのキャラ立てと、久々登場というかほとんどまともな出番は初めてとなる妹の只者じゃない感は魅力的でした。妹を卵持ちにしたのも良いですね。まともな話し相手がいることで、彼女にとって、とりあえずの平穏に説得力が感じられる。
 んで、ラスボス。意外と静かで、悪行自慢するよううなキャラじゃなかったので意外。強さもまったく誇示しない。正義と正義の戦い、と書いてしまうと心底ベタで面白味はないですが、マジで正悪の境が分からなくなるようなキャラクターになってて良かったです。人間と仲良くしてるのはマジで予想外だったな。人類解放軍とか敵を喰ったり拷問したりしてるんだぜw
 ということで終わり。まぁそりゃ打ち切りエンドという感じの終わり方ではあったわけですが、急に話を巻いて終わらせたにしては静かなテンションだったのが良かったです。もうちょっとゴチャゴチャしがちなのに、ゆったりとした空気で締められる。こういう本作の独特さ、変さ、が読んでる際にちょいちょい出てきて印象的な作品でした。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 4/1から新年度ということで、フレッシュマンに贈るIT・ビジネスワード28選。週ちゃんの対象年齢ってやっぱ学生じゃなくて社会人なんですかね。大喜利の採用ネタとかも年齢高めな内容が多い印象でしたが。
 内容。用語特集なんですが、メインはイーピャオによる間違い。要はイーピャオの大喜利28連発という感じ。めちゃくちゃ楽しい。小山ゆうじろうイラストも差し込まれて大充実。ここまでシンプルに週ちゃんチームがネタに走る回は珍しいですね。正直毎週こういうのでも大歓迎である。
 面白かったのは「オープンソース」からの「リソース」の串カツネタの連鎖。意味がめちゃくちゃキレイに通るので、冗談でこの用語を店内で説明する店が出てきても不思議ではないと思う。
 そのまんますぎる「タスク」も好きです。

次号予告

 新連載が始まるよ。3本。全員連載経験者という熱い布陣。全員新人で(おそらく)3タテを喰らってしまった『ゴンロン』世代からの揺り返しだろうか。極端すぎる。
 1週目、中村先生。過去2作の連載どちらも好きなので楽しみ。2週目、里庄先生。タイトルは違うけど、2024年のベスト読切に選んだ作品の連載化なので楽しみ。久しぶりに私に見る目があったパターン。ちなみにバスケ漫画なので、『アオのハコ』でバスケ要素が終わったことを嘆いてる読者には朗報だ。そんな人がいるかは知らん。
gohomeclub.hatenablog.com
 そして3週目、空知先生。そらちせんせい!? たまげた。突然すぎるし、まだ漫画家としての情熱が残ってるタイプだったのか。もう既存作の仕事に関わっていく人生だと勝手に思ってました。『だんでらいおん』がネトフリでアニメ始まるし、『銀魂』は今年映画あったし、もうすぐ『モルカー』コラボ始まるし(意味不明ではある)、それに加えて新連載とは……。
 『あかね』が2号連続カラーの2号目、センターカラーです。そして『しのびごと』が次号から2号連続センターカラー……ってまたですか? 多すぎる。先々週にも連続センターカラーやってましたよね。5号の間に4号センターカラーやることになる。編集部はみたらし先生のこと生成AIだと思ってるのかもしれない。
 一方、予告に「ない」情報としては、『回撃』も『エイリアンヘッドバット』もカラーではない。あれ、2度目のセンターカラーは『UNDER DOCTOR』だけになるのかしら。同期が一巡する流れだと思ったんだけどな。

目次

 「ジャンプ作家の大好物」。みたらし先生の大好物映画。『オトナ帝国』。クラシック! 定番ですな。気づけば25周年です。

愛読者アンケート

 読切についてと、付録について。

総括

 金曜の深夜更新。めちゃくちゃ遅いですが、自己認識としてはちょっとずつ良くなってきました。来週はもう1日早く終わらせたいです。

 今週のベスト作品。読切『エルロック記録帖』。非常に面白かった。好き。
 次点は『鵺』と『回撃』。アクションが気持ちいい回と、賑やかなキャラクターの魅力が気持ちいい回でした。

 ベストコマ。『しのびごと』の貞子。貞子モチーフの決めゴマ好きなんですよね。結構多いと思うんですが、毎回テンション上がっちゃう。

 ベストキャラ。『キヨシくん』よりボボ。これまたベタなキャラ付けではあるんですが、本話の構成が良かったのと、強敵としての恐ろしさ、サスペンス性をまったく損なってないのが見事な扱いでした。