北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ(2011年30号)の感想

 今週から新連載。来週も新連載。正直新連載読むのめんどくさい。1話って長いし。けど、がんばる。打ち切りが楽しみだから。
 そして、そんな打ち切りが今週も。これがなによりです。
 ついでに、ジャンプと同日に『ハンターハンター』の単行本の新刊が出ました。ゴンの急成長はまだです。来月にも新刊が出て、来月から連載再開らしいです。年越えられるのでしょうか。越えられないと思います。


新連載
『ST&RS』
 「ST&RS」と書いて「スターズ」と読む。わーい、無茶苦茶だーー。
 宇宙飛行士を夢見る少年が云々、という物語。はやぶさ効果ですかね。映画化とかも複数されるし、それに先駆けて、ということでしょうか。企画から実現までの時間が映画よりもマンガの方が早い、というのを実感しますね。
 話数の数え方は「第○歩」。月面でのアレでしょう。まぁ、69年に月面着陸を生で体験していない世代の宇宙観というのを描くのはおもしろそうですね。ワタクシ自身も生まれてませんし。
 物語としては、宇宙人からのメッセージが届き「約束の日」に火星で宇宙人と会う人間を地球全体から探している。天文オタの主人公はそれに憧れて宇宙飛行士を目指す。
 主人公の名前が真帆だから女主人公かと思ったら、真帆って男かよっ!! これだから未来人は・・・・。
 天文オタに、幼なじみヒロイン、優等生な転校生(実は天文オタ)。ドリカム状態ってヤツですね。
 ○○試験が始まります。んで、説明会の段階で「実は試験は既に始まっている」パターン。
 ラストの「約束の日まであと560日!!」っていうのは『宇宙戦艦ヤマト』オマージュなのかな。もしくは、アナログ放送終了オマージュ。どちらとも違うのが、絶望へのカウントダウンではなく、希望へのカウントダウンだということ。まぁ、例の宇宙人が『宇宙戦争』とか『スカイライン』とか『LA決戦』みたいな侵略が目的の悪役の可能性もなきにしもあらずだけど。てか、『第9地区』パターンでも歓迎です。
 こういう明確なカウントダウンがあると打ち切り映えするからイイですなぁ。今からゾクゾクします。ていうか、試験が終わったところで、「俺たちの戦いはこれからだ」エンドでもいいし。楽しみであります。
 とはいえ、割とおもしろかったです。今後が気になる感じ。冒頭のメッセージを受け取った2つの時間が異なっているのとか、背景に映ってる『いいとも』がフリになってるのはうまいと思いました。あと、一見クールに見える隠れ天文オタが主人公の天文オタっぷりに対して目を輝き出すってのもよかった。


『ワンピース』
 タコ侍のヒョウゾウが本格的に出てきた。この人好きだわぁ。ファンです。ただ、下半身のタコ足で剣持っちゃうとハチとの区別がつかなくなるというかなんというか。ただ、酔拳ならぬ人斬り上戸ってのは楽しいですね。ゾロとのギャップがイイです。てか、泥酔してる顔がかわいい。
 一方、擬音バカは微妙だなぁ。ていうか、今は凶悪魚人たちの恐ろしさを描く時間だから、無駄なギャグとかいらないと思うよ。
 ホーディさんヤク切れで危ない。ツメゲリ部隊みたいに自滅したら爆笑なのに。ツメゲリ部隊と違ってホーディはなんか覚醒しちゃうみたいです。理性が飛んで凶暴化するかでしょうか? これでようやくルフィの相手が出きる程度のレベルになってくれるといいんだけど。


べるぜバブ
 人気キャラ投票の結果発表。超普通でした。


バクマン。
 一番「CROW」の終わりに反対であるはずの編集が新妻に肩入れ。新妻の一番の理解者は雄二郎さんだった、っていうね。サイコーじゃないのが悲しい。
 てか、あのカラー扉、実際にもカラー扉にすればいいのに。単行本の時にしたりするのかな?
 平丸と吉田氏の組み手(笑)
 超大ネタの割にアッサリと話が進むのは相変わらず。とはいえ、結果を来週に引っ張るとは。今回がいかに大ネタなのかよくわかる。


こち亀
 映画のプロデューサーがスポンサーの言いなりになるうちに、物語がトンデモな方向に行ってしまう、という定番のネタ。『こち亀』でも何度かやってると思う。
 ネタが映画ということで、実際の映画の名前が出てくるんだけど、どうしようもない感じに着地。
 『マジすか学園』をもじってたから、秋元康ネタとかがあると思ったのに。
 ていうか、プロデューサーだったはずの両さんが途中から着ぐるみの演技をしてたけど、あの後絶対にギャラで揉めるよね。両さんなら。出演料も取るよね。そういうトコがあった方が両さんらしい気がする。
 なによりも、最終的に「シュールならなんでもアリ」という考えが気持ち悪くて仕方ない。ギャグマンガ家とは思えない発言ですね。


『奇怪噺 花咲一休』
 超常アイテム出てきちゃった。超常技も出てきたわー。マジかー。そういうのアリなのかーこの作品。
 これは微妙だ。とんち自体も微妙だし。超常アイテム&超常技を使ってるくせに地味だ。


『magico』
 本作が『一休』の後ろとは。これは、『一休』が好調なのか、本作が不調なのか。今週からの勝ち抜き戦のバトル展開がどう転ぶんでしょうかね。個人的にはバトル展開は嫌い。


スケットダンス
 新キャラ。女の子に間違えるほどかわいい見た目の男が実は下ネタ大好きの下衆ヤローだった、って話。
 下ネタの中でも、下衆さで笑わせるタイプっていうのは、読者の予想を突き抜けてないと笑えないと思うんですよ。「それは言っちゃだめだろw」って思うくらいに。それに、劇中のキャラが感じるのと読者が感じる下衆のレベルは違いますからね。正直そこまで下衆押しするほど下衆ではないよ。
 下衆道貫いてる人って、学校に1人はいたね。今思えばなかなかうらやましいポジションだったのかもしれないな。
 やっぱりロマンが煽るほど下ネタない。ロマンのメタネタは、突き抜けてるんですよ。読者(ていうかオレ)の予想の遙か上を行っちゃってる。ギャグマンガに新キャラが出てきた時にあんなこと言っちゃうロマンはイイんだけど。肝心の新キャラが特別下衆くない。ていうか、エロでなく下衆と表現してる割にはエロ関連しかなかったような。
 けど、「ゲスゲスゲス」って笑い声が一番おもしろかった。リアリティー無視しすぎてて。


黒子のバスケ
 アメリカ行くと、セリフが横書きになってる(笑) 微妙な英語表現だな。微妙だけど、嫌いではないわ。


いぬまるだしっ
 いぬまるくんが徐々にオッサンゴルファーに入れ替わる話。最終的なオッサンがまるだしでない時点で、たまこ先生なら気づくはず。いぬまるくんのオッサン化に対して、まるだし問題を言及しないのはちょっと無理があると思う。


『ブリーチ』
 悪役の能力紹介。まぁ、今までの展開からして特に新しい情報はなかったかな。
 まったく戦闘に活かせない能力というのが気になります。


『戦国ARMORS』
 ラスボスの能力発表の回。ズバリ、ドクターオクトパスでしたーっ!!!
 アメコミの能力真似るのは『ワンピース』だけで充分だよ。
 んで、来週はいよいよ・・・・かな?


『メルヘン王子グリム』
 打ち切りーー!! ギャグとシリアスのバランスが中途半端で、とても残念な最終回でしたね。最終回特有の熱もなく。普段通りの回だった印象。そんなクールな打ち切り作品なんて興味ないんだよ。もっと突き抜けてほしかった。


投稿コーナー
 25号の「日本一イヤな帰れま10決定戦!!」の結果発表。1位の、

ADのミスでタイトルが「帰れま1000」に。
(運命と呼ぶ他ないさん)

 ↑こないだの『IPPONグランプリ』で千原ジュニアがまったく同じネタを答えてました。もちろん、パクリとは言わないけども。

日本一カッコいいコンビニでの行動決定戦!!

マイおでんケースを持参してくる。
(眠いあいうえおさん)

 先進的すぎてなんか一時代昔に戻っちゃった感じ。てか、マイおでんケースって想像するに、ただのタッパーじゃん。

 お題が『ブリーチ』関連だった「まおちゃん交換日記」のコーナーで「なん…だと…!?」ネタがあった。なびDさんのイラストネタ。「なん…だと…!?」が好きすぎるのでツボです。1つしかなかったのは意外です。


目次コメント

人気投票に沢山の応募ありがとうございました。意外にも、このキャラが上位に…!!という事がほぼなくて逆にビックリしました。
(『べるぜバブ』)

 ランキングが普通すぎてちょっと拍子抜けでした。

13誌に執筆します!死ぬかもしれません(笑)どこか落としたらごめんなさい!読者の皆様も13誌読破ラリーに参加して下さい!!
(『こち亀』)

 ↑これが目次コメント。

13誌執筆します!死ぬかもしれないけど(笑)読者の皆様も13誌読破にチャレンジして下さい!!

 ↑これが集英社の13の雑誌に出張版が掲載されることが知らされたニュースページに載ってるコメント。コメントを考える時間もないほどに忙しいと受け取りましょう。言葉尻が微妙に違うことから完全流用ではないと思われる。多分、思いつきのコメントが被ったのかな? だとしたら、相当疲れてますね。

服部さんにタルトの差し入れをいただきました。おいしかったです。ごちそうさま。
(『エニグマ』)

 この圧倒的なぬるま湯コメント。女子力がにじみ出てます。内容ゼロ、エッジゼロなこのコメントが逆に目立ってます。

ココの作者コメントってなんかtwitterみたいですよね。やったことないですけど
(『戦国ARMORS』)

 これ、前にも誰か言ってたなぁ。『いぬまるだしっ』の人だったかな。


 総括です。
 気になるのはやはり新連載&打ち切り。おそらく来週『戦国』も打ち切りだろうから、一気に4作品も打ち切り。中4つがこないだの新連載っていうのが悲しい。そう考えると『保健室の死神』が不憫すぎて笑える。4作も打ち切っといて始まる新連載は2つというのは気になるところ。
 また新連載の片っぽ宇宙飛行士を目指す話、もう片っぽがラブコメ、というどちらもジャンプの王道路線でないのがおもしろい。とはいえ、今週の『ST&RS』はハンター試験みたいなのがあるけど。まぁ、とりあえずは来週に期待ですね。今週のも嫌いじゃないですよ。めずらしいテーマで目新しさもあって。
 新連載関係ないトコでいうと、『一休』のとんちに超常アイテム&能力が加わったこと。超常アイテムの使い方に対してとんちを使うのだと、読んでて「知らんがな」って思えちゃうんだよね。お前の都合でアイテムの設定決めてるだろ、って風に。だからなるべくない方向がよかったです。少なくとも今週のは微妙でしたよ。

 では、MVPキャラでも決めようと思うんですが、今週は無理矢理。正直言ってそんなにいなかったんだけど、なんとか自分を騙して。まずは次点から。

白舟真帆 『ST&RS』
 うん、まぁ、特別好きなキャラであったり、好きな言動があったワケじゃないんだけど、とりあえず新連載なので期待の意味を込めて。

 んで、MVPは、

ヒョウゾウ 『ワンピース』
 まぁ、好きなだけです。久々に出てきてくれてうれしかっただけです。酔った顔がかわいかったから満足です。


 ・・・・てか、この程度だったら、この企画無理してやる必要ないんじゃね?
 ということで、今週は変則的に、ガッカリ作品も挙げてから、終わりにしようかと。

べるぜバブ
 人気キャラ投票の結果が平凡すぎてガッカリ。

こち亀
 「シュールなのが客にウケ」って理屈はホント気持ちが悪いです。ガッカリとか通り越して、嫌い。

『奇怪噺 花咲一休』
 とんちに超常アイテムを使い出しちゃったのがガッカリ。前から使っていたアイテムをまったく新しい使い方をする、とかならまだしも。うーん、残念。

スケットダンス
 基本的に少年マンガのエロキャラって好きなんですよ。憎めないじゃないですか。けど、劇中のキャラがあんだけ下衆だ下衆だと連呼されたら、ちょっと引いちゃう。そんなに下衆じゃねぇよ、って思っちゃう。

『メルヘン王子グリム』
 打ち切り作なのに、なんかいつも通りな温度なのが好きじゃない。あと、ギャグは好き嫌いのせいかもしれないけど、シリアス展開が絶望的にハマってない。主人公のメルヘン化、グリムとの友情、ヒロインとの恋の行方、どれも微妙でした。