北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

マンガ『サイボーグ009』完結編(4話)の感想

 今月も10日になりました。こんくるーじょんごっずうぉーのお時間です。
 月刊ビッグガンガンで連載中の映画のコミカライズはスルーの方向で行きます。扱うのはクラブサンデーで連載中の完結編マンガ版。

 「摩天楼の底(前編)」の公開が7/12までなので気になる方はお早めにどーぞー。ちなみに、サイトに「摩天楼の底(後編)」の掲載期間が7/9までとなってます。誤植ですかね? 10日現在フツーに後編読めます。

 ワタクシの感想としましては、1話2話3話、と今のところ完備しております。
 いつまで続くか挑戦中です。

 前回でジェットが終わったので、いよいよフランソワーズの登場でございます。スーパーパワーコンプレックスと言えばフランの他にありません。
 フランのスーパーパワーコンプレックスでいうと、無料掲載されてる「目と耳編」も傑作ですよー。ばったり会った男といい感じになって・・・・というのは今回の「ありえざるもの」と通じるトコがあります。見所としては、ラスト、ジェロニモの肩に座ってるフランが超かわいいっていう。

 とりあえず、4話「サイボーグ003〜ありえざるもの(前編)〜」のあらすじー。

  • フラン、ルーヴル美術館前にてアランと待ち合わせ
  • アランは考古学の研究員
  • オーパーツが専門
  • アランが発掘した不思議石を天使像の目にはめる
  • アランが変死体で発見される

 まぁ、あらすじまとめるのヘタってのもあるんですが、今回は特に難しい。フランが特別なにもしてませんからね。自分から事件に首突っ込むタイプじゃないから仕方ないんですが。
 基本的にサイボーグ戦士時代のことを思い出したり、ジョーのことを思ったりしてます。そして、見えるはずのないものが見えてしまってヘコみます。これぞフランソワーズ。悩める姿を愛でてナンボ、というのがフランの魅力であります。
 ピラミッドの上空に謎の光源(天使?)を1人発見してはスーパーパワーコンプレックス、「石の花」の話が始まると機械の身体であることを思い詰め、挙げ句仲良くなったアランが死んで顔面蒼白。登場コマの半数以上はネガティブな表情してるんじゃねぇの?ってレベル。ジョーやイワンのいない時のフランとしては魅力が100%堪能できますね。・・・うむ、カチューシャかわいい。

 ジェットと違って過去を割り切れてない。過去を割り切れてないのは、ジェットと違ってフランの能力はスイッチのオンオフがないことが関係してると思われますね。そんなワケで過去に思いを馳せます。当然ジョーも思い出します。劇中ジョーのことが言及されるのでファンとしてはテンション上がりますね。
 現在なぜジョーと別々なのか、のくだりは実にいじらしいですな。理由がフランらしいと言いますか。
 そんな思い出のくだりで、「アタシはジョーを愛し……」 「ジョーもアタシを愛してくれた……」と語られていたのが結構新鮮でした。作品によって2人の関係性が変わるというのもあって名言するのは大事ですね。ちなみに、作品によってはジェット→フランの恋心というのも語られることもあるんですが、今回はなさそうですね。ジェット編でフランの名前1回出てきましたが。

 1話の時に石ノ森章太郎の作品で語られる00ナンバーサイボーグの名前は正確ではない、と語られた際、フランソワーズ アルヌールというのも事実じゃないと出てきたので、ひょっとしたら今回003の本名が出るかと期待してましたが、出ませんでした。終盤に警察が「フランソワーズ アルヌール」って呼んでました。まぁ、サイボーグ戦士から離れる際に石ノ森章太郎命名の名前で生活を始めたとも考えられますが。
 そもそもこのマンガ自体が石ノ森章太郎の作品として発表されてるので名前もそっち、とも考えられます・・・・・・ってメタメタな話で頭がこんがらがってきました。この話はナシで。

 あっ、そうだ。個人的な関心事として扉絵。前回「ピラミッドかモナリザ」と予想しましたが、見事的中(小説版読んでるんだから当たり前か)。ピラミッドでした。
 ただ、扉絵が1ページ目でなかったのが意外。2ページ目からの見開きでした。扉が1ページ目でないのは初ですね。ジェット編では前編後編で扉は同一のものでしたが、今回はそうはいかなそうですね。次回に期待です。(まぁ 次回は扉が存在しないとも考えられますが)

 そんな扉と同時に出てくるのが、フランとルーヴルで待ち合わせをするアランとかいう男。まぁ、読者としては「アラン爆発しろ」という思いが一般的でしょう。まぁ、死にますのでご安心を(そうじゃない)。
 フランは母性の塊みたいな人ですので、弟のような存在であるアランはかなり有利でしょうね。その上孤児院育ちでジョーと重なるとあっちゃあ、フランも引っかかるワケです。対フランソワということに関して、最強の男であると言えますな。

 まぁ、あとは、天使像が出てきたので今後の展開が気になるところですなぁ。それにオーパーツというネタも本作と実に相性ぴったりでテンション上がります。
 ただ、オーパーツのくだりでセリフ量が一気に激増したので戸惑いました。またこの時に、「ありえざるもの」というサブタイが言及されたのは大きいんじゃないでしょうかね。サブタイが本編内に出てくるのは初じゃないかしら。「ありえざるもの」というのはオーパーツのことを指してるのはもちろんですが、フランや天使たちのことも指してるんでしょうね。


 といった感じで4話はおしまい。次回は後編ということで、003編が終わります。フランを愛でるのは来月までですよ。再来月からはいよいよハインリヒ登場。楽しみすぎますね。

マンガ『サイボーグ009』完結編(5話)の感想 - 北区の帰宅部