北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2025年02号の感想

 さむい。たすけて。

背表紙

 「毎週月曜! 元気になれる一言コレクション」。『夜桜さんち』なのは分かるが、発言者が六美。ちょっと意外。1周目は主人公縛りじゃないのね。元気になれれば何でもいい。
 てか、今はギリ連載中なんだから『HUNTER×HUNTER』でもよかったのに。

表紙

 『ロボコ』。劇場版関連があるとはいえ、周年以外でギャグ漫画が表紙やるってすごいね。今更ではあるが。

読者プレゼント

 漁師。謎テーマだが、そこが良い。強いて言えば、タイトルの「一網打尽」の部分で一つダジャレを入れてほしかった気もする。あと、ハガキを送る側は賞品を一つ選ばなければならないので一網打尽という表現はふさわしくないですね。ユナーミーン。

巻頭カラー『僕とロボコ』213話

 モンブランが停電の一瞬で消える。フーダニット的な話なんですが、さすがに『最終推理』ネタはなかった。早すぎるのと、人気が確固たるものになってからじゃないとネタにしないイメージがある。シビア。
 推理ではなく罠を張って犯人を見つけだすのが普通に意外で面白かった。まぁ、「一瞬でそんなことが可能なのか?」と振っておいて「ロボコなら可能だ」とするのは豪腕すぎるけど。とはいえそこまでフェアなミステリーを期待してたわけでもなし。
 犯人はロボコ。普通に超酷いことしてて、これが普通の人間関係だったら友達やめるレベルだと思うけど、犯人がロボコで被害者がガチゴリラだと「まぁいつもの感じか」でごまかされてる気がする。一線越えてるレベルで酷いとは思うのだが。

『アオのハコ』176話

 夢佳に対してだけは黒い感情(嫉妬など)を抱いてしまう千夏。良い。めちゃくちゃ良い。やはり夢佳は運命の女すぎる。大喜に泣きつくのが、そんな自分がイヤになって、というのも面白いですね。「今は夢佳のことで頭がいっぱいなので……」と別れる可能性の未来も見てみたかったが、そんなはずはない。
 そんな千夏の黒い感情が、大人になったことのデメリットで、そのドラマがうっすらが父親の件とも繋がってる、というのも面白い。面白そう。ぶっちゃけ現段階ではそれほどキレイに連結してるとは思わないんだけど、うまいことハマったらすごく面白くなりそう。

ONE PIECE』1133話

 丸々一話使ってロビンとサウロの再会。何か障壁があるのかと思ったら拍子抜けするようなオチで普通に再会。ぶっちゃけ拍子抜けを通り越して少しガッカリしたのでそれほど面白くはなかった(髪型戻すくだりがピーク)。
 が、変に話が膨らんだりせずに、シンプルに話が閉じていったのは最終章(なのか?)らしくて良かった。飽きたとか疲れたとは言わないけど、「まだ話とか謎が分岐していくのか……」と途方もなさに目眩がすることも多いので、普通に閉じただけなのが嬉しい。失礼な話、サウロの件とかそこまで引っ張っても仕方ないと思ってたのでちょうどいい、というのもある。サウロよりエルバフ自体の方が興味ある。

『あかね噺』138話

 一生の初舞台。てっきり革命的な活躍を見せるのかと思ったが、普通に「良かった」程度で、話としては彼自身がウケを体験することの方にフォーカスする。意外だが、静かに良かったし、そのウケの経験の直後に先の道が閉ざされる(周囲の人の道も閉じる)という絶望も良い。
 時そば。何気に師匠の教えが具体的なのも良かった。変に回りくどかったり、精神論じゃなくて。劇中で主人公がそばを褒めることで、そばの説明を違和感なく詰め込み、客の中のイメージが固まったところで実食、という構成がすごく良い。ぶっちゃけ噺の本質ではないところでの拍手しか描かれないのも面白いですね。一生の真価はまだお預け、という感じ。

『SAKAMOTO DAYS』193話

 天弓の弓大喜利が未だに面白い。弦外しちゃったよw 何気に武器としてのクオリティ、過去キャラの武器含めても最高レベルじゃない? 普通にORDERよりもすごそう。
 シンの予知回避は天弓でも苦労するが、シンが読むのはあくまでも天弓の思考なので、天弓が把握してないリアクションの部分は読めない。『ONE PIECE』におけるルフィvsエネルの最初のやつですね。たこ花火とかそこらへん。逆に平助の跳弾は完全にコントロールしたものなので避けれるのでしょう。知ったアイディアだけど面白い。
 一度限りの超パワーとして自分にかける。「動け」でジャンプした時点で「一度」は終了だと思うので、普通にその場しのぎでしかない、というシビアさが面白い。ぶっちゃけ無駄な行程に思えてしまうくらいなんですが、そのくらいせっぱ詰まってる、という意味で結構好き。

センターカラー『APPLE白井カイウ 天野洋一

 読切。作者はそれぞれ原作と作画。白井先生は多作で助かる。天野先生はおひさ。
 本編。「画力で殴られたいネームを描きました」と白井先生がコメントしてるのも納得なんですが、絵の比重がとても大きい語り口で面白い。めちゃくちゃ特徴的だと思う。神様の泉のくだりとか、普通だったら「願えば何でも出てくる泉」とか言葉による説明を入れると思うんですが、 “神様の泉だった” と絵一発ですべて飲み込ませる。情報密度が大きいというか、ものすごくサクサクと話が進むのでちょっと慣れるのにワンテンポ遅れたが、慣れてしまえばめちゃくちゃ面白い。絵だけで雄弁に物語がグイグイと進んでいくのが快感。当たり前だが、ジャンプだろうと、少年漫画だろうと、こういう語り口は可能なのですね。
 アクション的な見せ場であり、主人公のスーパーパワー。何もないところから武器が現れる。タトゥーからの具現化というこれまた「絵だけで分からせる」でかっこよすぎる。まぁ、冷静になると、泉ともリンゴとも関係ない能力なのでちょっとアレだけど、初読時はひたすら絵による快感に酔ってしまった。
 絵のみによるバトル。かっこいいだけで理屈は存在しないのかと思いきや、 “弾切れだ” という、事前に見せてるアクションシーンを踏まえたオチになってるのが良い。まぁ、何発入りとか聞いてないのでフェアではないんだけど。ただ、ここで「残弾の管理もできないなんて素人」というのがオチへの布石としても機能しますね。とはいえ、ジョンウィックも残弾管理はテキトーなので、これは考えすぎかもしれない……(ただ「主人公でも弾は切れる」という描写がアクション映画的に画期的&弾倉の交換が見せ場だったりするのでそういう都合もありそう)。
 発明とまでは言わないけど、結構驚きつつ感心したのは、クズ野郎は時間をかけて殺したいので毒殺、という点。銃殺は一瞬だから味気ないよね。
 終わり。超良かった。白井先生ずっとこういうの描いてほしいので、今後も絵うまうま先生と組んでほしい。まぁ、連載だと難しいかもしれないので、その場合は知らんけど。

『魔男のイチ』14話

 激烈ハードなファンタジーの直後、ゆるゆるの絵で本作が始まるので笑ってしまった。いや本作も普通に絵うまいんだけど、冒頭の場面の衝撃が誌面上だとすごい。
 本編。クムギの純粋魔法の使い道、地味なだけでなくキモいので笑った。可哀想すぎる。水魔法でやることが「湿度」なのがイメージ悪すぎるというか。話としてはのび太がジャムとバター塗って恐竜釣るのと同じなんだけど、悲壮感がすごい。
 んで、イチのスーパーダッシュ。今週の女装枠って感じですな。クソデカリボンがイカス。機能的には絶対に必要ないのに付いてるのが良い。あと普通に走りにくそうな形状。
 でもって、ボスっぽい人型魔法が出てきてエンド。次号表紙。表紙号に併せてデカいネタぶつけてくる感じは熱いけど、ちょっとだけ「人型出るの早かったな……」という気持ちもある。本作の人外魔法みんな可愛いので少し残念。あと、人型に頼る傾向って「手っ取り早く人気取れるんで」みたいな計算があるイメージだったけど、本作はすがるほど人気に困ってないと思うので、こんな早く人型になるのが意外だった。まぁ、普通に元から人型出したかったとか、人外考えるのだるいとかはあるかも。

『カグラバチ』60話

 ハクリのリタイヤ。結構深刻な話になっててビビる。あと、 “妖術を司る神経” みたいな唯物的、科学的な話になるのが意外だった。『呪術』における「脳破壊で術式復活!」を思い出すけど、こういうタイプの作家が最近は多いのかな。まぁ、『呪術』の場合は「よく分かんないから怪しい一帯を破壊」という雑さだったので、本作の方はもうちょっと科学的アプローチが進んでそう。
 チヒロの復活。意図的な神業だった可能性が濃厚。あんだけ堕ちた風でもチヒロにはまだまだ甘かった、というのが良いね。汚い大人の世界に来るな、みたいな。
 死んだのはマジ(ただの臨死体験のような気もするが)なので、契約はチャラ。あんなすぐ復活するなら死ぬとか無駄な引っ張りしなきゃいいのに、と思ってたんですが、一応意味があったらしい……のに、その契約も再び行うので正直「この無駄なやりとり何だったんだ」みたいな気持ちにもなった。決意とかドラマの意味があるのは分かるけど、そこまで意味のあるものだったのが現状少し疑問。二度手間侍。
 んで、サムラ狩りのミッションスタート。話が早い。唯一共闘できる忍者が唯一戦える、という理屈は好き。ノリで同じスーツ着てるチヒロも好き。あと、「妖刀パワーで視力復活とかはないんだ」とこの時点で初めて確信が持てた。あの巨大フクロウの感知がもろに「視力」なのでちょっと引っかかってたんだけど、カムナビが言うなら間違いないのでしょう。

『シド・クラフトの最終推理』4話

 怪盗。当然女性。同年代。いや、ちょっと上かも(根拠のないイメージだが)。そりゃやるだろうと思ってた怪盗だけど、思ってたより早かった。『魔男』の人型魔法よりも遙かに早いので驚くばかり。それもサードヒロインみたいな感じだし、それどころか「現状一番お似合いでは?」みたいな話になってる。筒井先生、ハーレム構造やるときは三人目が本命なのか?(うるかルートが基本だと考えた場合)
 ただの怪盗ではなく、7代目。まさかの一族。しかもクラフトも一族らしい。急に知らない話が当たり前のように出てきたでござる。めっちゃ大事そうというか、絶対今後掘り下げるようなネタなのに、やはり三人目贔屓がすごい。
 アック・トック美術館で運命の出会い。初回以来なかった「ホレた相手が犯人」のパターンだ。本作の基本パターンだと思ったのに意外と続かなかったやつが再び。やっぱこのすれ違いコントは手堅く面白いと思う。今回は犯人を明かしつつ、犯人視点で進むので余計に良い。
 何やかんやありつつ、毎話ちゃんと面白いので、そろそろ「普通に好きでは……?」となってきました。やっぱ探偵要素が本筋としてしっかりしてるのが好きなんだと思う。まぁ、今週は「本を読みながら予告状ってどういうこと?」とか思いましたけど。

『アンデッドアンラック』234話

 心臓摘出。最初に “風子を生かしつつ” と目標設定するのが良い。終わってから「実は生きてました~」とならないのが良い。そもそも本作の最終章はそういう自己犠牲的な考えは似合わないよね。それをみんなが共有してるのが良い。疑う余地がない。
 と思ってたら風子が「実はその先で自己犠牲」とか言い出すのでちょっと萎えたw まぁ死ぬような類じゃないので良いのか。そっからアンディが「新しい思い出」と恋人らしいことを言うのも好き。なんで話聞いてたのかよく分からんけど、たぶんガチ勢には伝わる何かがあったんだと思う。
 結局最後は普通に面白かったんだけど、女性主人公が記憶を失い、スーパーパワーをゲトり、主人公の連れが新たな思い出を作る決意をする、という話、『ギンカとリューナ』を思い出して少し落ち込みました。面白かったなぁ。好きだったんだよなぁ……。面白かったから未読の人いたらオススメです。短いから気楽に読めるよ。何せ短いから。

センターカラー『願いのアストロ』33話

 急に精神世界でわろす。からのドラゴンボールでわろりんぬ。そんな雑ミッションあるかよ。まぁ、本作の場合はあの声の主が鍵になってくるので、多少は理屈もあるのかな。それなら楽しみ。
  “極道という時点で悪というレッテルを貼られる” それは仕方ないだろ……。まだ本作に入り込めてないというか、酔えてないらしい。やっぱここまで清々しいスタンスを突き通せるの、マガジン系列で育った作家という気がする。偏見だが。これだけ同じ話をやってる『ONE PIECE』は「海賊という時点で悪というレッテルを貼られる」なんてことは言わないじゃん。この差は大きいと思うんですよ。どっちが良いみたいな話ではなく。

『悪祓士のキヨシくん』24話

 温泉回。協会が運営する療養施設なのでタトゥーもok。『アストロ』の直後に読むと味わい深いですね。世剣家にも温泉施設あるのだろうか。
 入浴シーン。見慣れたタトゥーだけど、やっぱお湯に浸かってるのを見ると「タトゥーえぐいな」と存在感増しますね。やっぱそこらへんの偏見というか、埋め込まれた価値観があるんだと思う。最近はインバウンドの客でタトゥー入りの人普通にいると思うんだけど、そこらへんどうしてるんだろ。断るのも馬鹿らしいよね。反社排除の目的に該当しないのは明らかなので。
 それはさておき、着衣のまま入浴するジャックジョーで笑った。ルールはよく分からんが、脱がないのですね。これまた絵面が面白い。
 そんなジャックジョーが体を張って笑いを取り、そっから別のサスペンスになるので面白い。あまりに出番がおいしい。ここまでネハンを圧倒する回も珍しいと思う。

『夜桜さんちの大作戦』254話

 驚きの決着。あまりに早い。もっと引っ張ると思ったのに。いや、今バトルの基本設定を考えたらすぐに終わるのは当然なんですが、それでも「少年漫画におけるラスボス戦じゃん?」とか思ってた。あと、『呪術』と『ヒロアカ』のせいでラスボス戦の尺感覚が大幅にバグってる、というのはありそう。どちらも戦いすぎである。
 とか書きましたが、正直な話、本作はバトル描写そのものの魅力で引っ張るような作品ではないと思うので、まぁすぐ終わって良かったのかな。理屈的なオモシロは間違いないと思うが、エモな側面を強調するラスボス戦だとまぁダイジェスト的にバトルが進んでもいいんじゃないかな。
 消える旦さん。元AV女優のつぼみの引退が受け入れられない人、みたいなイメージ映像になってて好き(元気にやってるらしいよ)。真面目に言うと、消失の場面、バラバラになって消えるんですが、その破片に花びらが重なるように演出され、それが彼の涙のようにも見えてくる。なかなか良い一コマでした。表情のない顔から、表情のない目だけが残るとこんなにもエモくなるのですね。
 というか、最近のジャンプ作品、主人公がよく死にますね。『カグラバチ』も死んだし、『アンデッド』でも死にそうで何とか回避する話してたけど、本作がまた死んじゃった。厳密には死ぬ前に縫合して助けました、的なノリの話だといいな。「死んだけどすぐ生き返りました」は正直あまり面白くなかったというか、死の安売りみたいな印象で好きじゃなかったので。

巻中解放区!WEEKLY週ちゃん

 12月のネタハガキ東西戦。お題は「そんな所にイルミネーション飾らなくていいだろ! どこ?」。
 東。井の線亭ぽんぽこさんの「太陽」。最もイルミネーションが無意味な場所という意味でも面白かったし、『夜桜さんち』直後の掲載というマジックも感じられて好き。ネタの中身にはちょっと『アンデッド』感もありますね。
 角なしユニコーンさんの「ケンタッキー『クリスマスメニュー』」。また別の12月らしさと悪魔合体させてて面白い。理屈としてはどちらも相性が良いはずなんだけど……みたいな。
 サカナデさんの「定礎」。イルミネーションのイメージからかけ離れてて面白い。定礎の外側でも面白いし、中でずっと光ってるパターンも好きだな。今回一番好きかも。
 西。むふうさんの、ギャルの墓。イルミネーションを飾る人の方にフォーカスするのが目から鱗。そして「ギャル」という文字を出さずにイラストのみで伝えてるのがお見事すぎる……。自撮りしてそう感がすごいんですが、墓地で写真撮るなよ的なおかしさもありますね。
 赤海雌細さんの「都庁」。ハガキの真ん中に無機質に2文字のみ、というストロングスタイル。それでいてネタはちょっと風刺的な社会派。週ちゃんでも珍しいタイプで好き。『笑点』だと楽太郎枠ですね(すべてが古い)。

センターカラー『ひまてん!』22話

 カラーでほのかだが、リップ描写はなかったでござる。やっぱ単行本で死ぬ要素はわざわざやらんか……と思ったら今回のカラー、ただの2巻表紙なので笑う。そんなパターンあるのか。急遽センターカラーを押しつけられた人、みたいな印象も湧いてしまうな。あと話題の原稿料がどうなってるのとか。
 カラー裏の番外編。「そもそもタイトルがひまりなんで……」という読者なら誰もが気になるであるネタを扱ってるので面白かった。メタいというか、「そのくらい分かってますよ」と急に真顔の小野先生に睨まれたみたいな。『ニセコイ』でもこういう番外編見たかったぜ。
 本編。天体観測。リップあり。しかし殿一が知ってるのはリップの存在だけなので、目の前のリップが例のリップなのか判断できない、という謎の情報戦に発展するので面白かった。そんな方向になるとは1ミリも思ってなかったよ。
  “キレイだね 叶さん” からの “ずっと好きだったんだ” 。「しょーもねー!!」と頭の片隅で思いつつ、事前に “キレイだね 叶さん” を入れることで叶さんが変に意識し始める、というフリを入れてるのが丁寧な仕事だ。
 そんな興奮する殿一。が双眼鏡を覗いてる隙に彼を観察。おおっ、これは面白い。見る見られるの攻防が良いね。それでいてかつてのお笑いライブのときの意趣返しのようなニュアンスもあり(実際その話にもなる)、2人の思い出が蓄積されてること意識させられる。
 殿一。叶さんと仲良くやってる最中に別の女のことを思い出すのでクソ野郎感がハンパないんですが、そっからちゃんとリップが気になる件に繋がるので良かった。いや、リップのことを聞くのは普通にキモいぞ(必死なのは分かる)。

HUNTER×HUNTER』410話

 マーチンの人気曲をこんなにも丁寧になぞる人初めて見たかもしれない。普通はタイトルをなぞるだけだけど、「そうじゃ」を一度溜めるとこまで再現してて面白い。面白いが、やっぱあれは曲だから成立するのであって、セリフとして出てくると「そうじゃ」を繰り返すのには少し違和感ありますねw
 イカサマは能力で自動感知らしい。「イカサマを自動感知する能力ってどういうこと?」と変なところが引っかかった。本人が気づけないイカサマを能力が勝手に判断してくれる。よく分からん。ルール上あり得ないことが起こると発動する、くらいの条件だったら可能か? いや、超能力なので可能もクソもないんだけど、どういう条件付け、プログラムにすればこんなことになるのかが妙に気になってしまった。
 特殊戒厳令。奇しくも超タイムリーな題材になってしまいましたな。韓国がこんなことにならなくて本当に良かった。国会に止める方法が残されてたのが如何に素晴らしいことか痛感しますね。カキンにはおそらくそんなものない(そもそも王政だし)。
 そんな戒厳令。1王子がタイムリミットを背負いながらの決死の作戦。韓国よりも発令の意図、目的が分かりやすい。如何に韓国がクソだったのか痛感しますね……。陰謀論にハマった以外に納得できる言い分がない。ただ、普通にカキンもクソです。
 超久しぶり、本当に久しぶりにまともな出番のあった十二支ん(元からのメンバー)……と思ったところで今期の連載終了である。お疲れ様でした。悲しい。法曹関係の重要キャラとして絡んできたのはちょっと面白い。スーパー念能力者みたいな分かりやすいオモシロではなく、あくまでも社会的な属性(職業)に基づく活躍。いや、まだ活躍は全然ないな。ただ出てきただけ。

『ウィッチウォッチ』182話

 バトル。だが、バトルそのものはただの時間稼ぎで……という逆転が面白かった。秘密の暗号も読み返したくなる魅力がある。読み返したら、かなり冒頭の場面で、あの博士が勝手にベラベラと喋り出した際の最後の文章なんですよね。会話のやりとりではなく、彼が勝手に喋り出した、すなわち彼が好きな文章を作れる。これはナイスですわ。逆に言うと、妖怪ご一行が有無を言わさずバトル開始してきたら、違和感なく時間を示す数字を含む文章を考えなきゃいけないわけで、かなりパニックになってたと思う。バトルじゃなくてかなり高圧的に話をふっかけてきて、質問の返事以外は許されない感じになるとかなりヤバかったんじゃないかな。
 鬼パンチ。地面を殴り、任意の方向に地面を割りながら衝撃が飛んでいく。ハルクも似たようなことやってて気になってたんだけど、この「任意の方向に」の部分かなり無理じゃない? 殴ったポイントを中心にした円だと思う。横(斜め)向きに殴ったとしてもそこから放射状に広がるのが関の山なのではないか。ただ、ハルクもそうだけど、漠然としたイメージで「何かできそう」と思えてしまう不思議。

『超巡!超条先輩』42話

 カレー屋。近年だと思いますけど、カレーって急激に意識の高い食べ物になりましたよね。意識高いだとちょっとトゲがあるけど、グルメ意識が高い。元々カレーって子供の好きな食べ物の代表格で、大人のカレー好きってそういう子供の感覚を引きずってる人、みたいなむしろ意識低いイメージがあったと思うんだけど。不思議だ。まぁ、ラーメンと同じで、ただのグルメではなく、ちょっと男らしいイメージが乗っかってるのは大きな要因と言えそう。劇中で蕎麦が言及されてて、蕎麦も男らしいイメージあるけど、蕎麦は普通に(日本国内の)歴史が深い食べ物だからラーメンやカレーとは少しだけ別ジャンルなのかな。地域性とか伝統の知識が大きく関わってきちゃう。ただ、ラーメンに比べるとカレー好きはインドの地方ごとの違いみたいな蘊蓄を語るイメージがあるので、ひょっとしたらラーメンより蕎麦に近い雰囲気もあるかもしれない。
 そんなカレー。意識の高さをバカにするのではなく、超巡が率先して誰よりも意識の高い存在になるのが本作の強さだと思う。
 食み吉。レビューのサンプルが少ないから何とも言えないけど、普通に文章が面白い(キモい)だけで、食に関してはただのバカ舌(何でもおいしい)の可能性あるんじゃないかしら。酷評レビューは味関係ないんですよね。ただのオモシロレビュワーとして人気になったパターン。「自戒」のとこが最高に好きです。
 ギャグが尽きないので忘れそうだったけど、今回の話、普通に頑張って普通に成功しただけの話ですよね。超すごいじゃん……。あと、オタクの夢である「軍師ヅラ」を偶然も含みつつも実現してしまった超巡が狂ってしまう、というのは妙にリアリティのある話だと思う。喰うだけだったカレー好きがノリで考えた策がすべてハマってしまう恐ろしさ。間違いなく調子に乗る……。

『しのびごと』13話

 学校内の交友関係を広げる。絶望するのは当然だが、 “忍者は多分体育会系だろ!” のオペさんで笑ったわ。やはりオペさん好き。
 ただの無理ゲーとするのではなく、男子グループの要であるウミネコがヨダカのファンボーイなので愛が深い、という謎ワンクッションが入ることで面白くなりますね。基本的には普通にありがたいサポートなんだけど、ほんの少しだけズレてるというか、ありがたいけどヨダカが困る余地は残る。
 女子グループと合流。つまり、ウミネコとヒバリがアオイさんの護衛に参加することを意味する。普通に考えれば盤石なのだが、アオイさんは人が良すぎるので自ら危機に身を投じがち……というのを知ってるのはヨダカ一人。2人の活躍、からの1人の予想外の活躍、そこに現れるヨダカ、という流れが見事でしたな。あり得ない行動に慣れてるが故に足を止めなかったのが勝因。『ハイキュー』でこんな話あった気がする(対稲荷崎のラストプレーだっけ?)。
 そんなアクション的な活躍でヨダカが周囲の生徒に認められる、仲良くなり始める、というのもキレイなオチ。バレないか心配になる、というのはまぁある。人間関係がレベルアップしたわけですが、人間関係がレベルウアップしていくとたどり着くのが友情とは別の恋愛。ヨダカの苦難としては結構順当な話で面白い。そもそも本作にあまり恋愛要素を求めてない、というメタ的な心配はあるけど(ヒバリの件もそう)。ヨダカの無理ゲーがひたすら続くという意味ではかなり納得の展開なのかもしれない。

『鵺の陰陽師』78話

 キスするんかーい! 先週の良さは、キス(人工呼吸です)より先に告白が来てしまう点にあったと思うので、結局冷静な判断としてキスするのでちょっと無駄な往復に思えなくもない。まぁ、「息してない→意識がない→告白聞いてない」という確認をしてからキスするのはちょっと丁寧すぎて面白かった。別にいいだろ。告白聞かれても、意識ある状態でキスしても。『名探偵コナン 14番目の標的』ですら意識あったぞ(取り戻した、だったかも)。あと、先週キスまでやってくれれば『アストロ』との合致でより面白かったですね。
 学郎、無意識下の語り(何それ)。キスの感触を満喫しててなかなかキモかったんですが、そこから目を覚ますと一気に話が先に進みだし、学郎自身が置いていかれそうになる。結構な強敵との戦いを終えたのにまったく休ませてもらえない。まぁそもそも何の意味もない戦いだったからね……という状況のヤバさを改めて感じさせてくれる。良い展開だったと思います。
 藤乃家一派のクソさはお馴染みですが、感情任せにぶん殴った直後に “感情的な行動して許されると思ってんのか?” はクソさがすごいですね。超矛盾した行動に笑う余地もあるかもしれないけど、さすがにアレは意識的で、「俺のこの感情的な行動は許される(止められてないから)」と見せつけたかったんだと思う。クソ野郎ムーブとして高度。
 んで、藤乃さんの「ガクえもんなんて大嫌い! ずっと一緒に暮らさない!」が炸裂。ガクえもんと泣きながら抱き合って劇終。ではなく、今度は藤乃さんを連れ戻す戦いが始まる。忙しすぎるぞ、ガクえもん。そもそも文化祭はどうするんだ!(気にしてる人がどれだけいるかは不明。私はちょっと気にしてる)

『キルアオ』81話

 謎部活による大食い評が超面白かったんだけど、「食べることは芸能界をプロとして生きていくために不可欠な要素」という話には普通に「そうだったの!?」と面食らってしまった。謎部活は存在がギャグだからテキトーなこと言っても笑えるけど、芸能人(アイドル)における食事ってめちゃくちゃ枝葉な要素だと思うんだ。アイドルの四大要素、容姿、歌、踊り、食。衝撃の事実である。
 ノレンのプロ意識はラーメン屋としてのプロ意識。だからこそラーメンとは微妙に違うつけ麺に興味がなかったわけだけど、実際にプロとしてラーメン屋をやることを考えたらつけ麺は立派な競合ジャンル。個人として好き嫌いは別として市場として同じ括りに存在するのだからつけ麺を食べる、というロジックはかなり良かった。単に十三の言い分が店のオッサンと重なっただけではない。逆に言うと、十三の頑張りが直接ノレンの胸に響いたわけではなく、かなり結果オーライな偶然によるもの。

『白卓 HAKUTAKU』12話

 天才ゲームクリエイター。やけに見た目が若い。ゲーム業界というそれこそプロの世界を舞台にすると重鎮がオジサンになるのは不可避。ただ、少年漫画なのでオジサンの世界という印象は避けたい、という苦肉の策を感じる。ここらへん体を動かすスポーツとは違う点ですね。スポーツの現役選手の高齢なんて30過ぎとかそこらなんで。例外はいるけど。逆に言うと、「だったら魅力的なオジサンもジジイも出してやらぁ!」と振り切った『あかね噺』のすごさも感じる。
 インディーゲームのサミット。面白そう。文化系だと実際に会ってコネを作ることも大事そうってのもあるけど、そもそもゲームは実際に触って遊ばないと話にならない、という特殊さも感じる。ただ、前にも書いたけど、次から次へと知らないゲームに触り、知らないルールを急いで把握しながらゲームの出来映えを判断する、というのはかなり超人のなせる技だと思う。まぁ、なので余計に超人たちが一堂に会する場所がありがたい、って話か。
 いざ京都。モーリー可哀想すぎるんだけど、彼はヤニカスなので怒るとか悲しむより先に “もう何でもいい タバコ吸ってきていいか” となるのには笑った。最高すぎるだろ。ぶっちゃけ作劇的な都合(モーリーはいらないけど現実的な移動手段として欲しい)なんだけど、それをキャラの個性でうまいこと処理してる。てか、運転中(休憩時間)に吸わなかったのめちゃくちゃ偉いですね。喫煙者の鑑だ。まぁ、たった5時間半であれだけの限界を迎えてしまうことにはちょっとヤバさも感じるw
 新作ゲームではなく、既存のARゲームを京都仕様にして勝負する。作者のアップグレード欲にフォーカスするのが面白かった。文化系、芸術系の話の中でも、既存の作品を「もっと良くできる」という話、かなり珍しいんじゃないかしら。教訓を活かした新作を作るのではなく、同じ作品のままアップグレード。

次号予告

 年内最終号!……と思ったけど違うのか。何となく年末が3・4合併号で、年始が5・6号な気がしてた。調べたら去年も普通に3号出てたらしい。あっ、そうなの……。
 表紙は『魔男』。15話目の快挙ですが、まったく驚きがない。とはいえ、「連載開始直後即大反響!」となるのでスタートダッシュ的な人気爆発は実際にすごそう。「人気作家連れてきたらそりゃそうだろ」と言いたくなるかもしれないが、『アストロ』はここまでの勢いではなかったと思うのでやっぱ『魔男』がすごいんだと思う。まぁ、初回とか見るからにすごそうな雰囲気だったからなぁ。

目次

 「ジャンプのオトモ」。沼先生の作画のオトモ。「作画のオトモ」はおそらく固定ですね。「ご飯のオトモ」とか「散歩のオトモ」とかそういうのはナシ。そして、沼先生というチョイスが謎だ。表紙作家かと思ったら全然違う。アンケートの返事早かった順とかそういう緩い感じかしら。もしくは編集ごとに持ち回りでやってて、各担当作家の中での順番はテキトー、みたいな。

愛読者アンケート

 読切についてと、コミックス。月にどれだけ単行本を買うか。ほとんど買わない。平均するとゼロに近い。ジャンプの新刊紹介ページ。読むけど購入の参考にはしない。買うかどうかの基準は別にある。新刊紹介ページで知りたい情報。情報は特にないな。まぁ表紙は見るので選択肢の中だと「表紙」になるか。プレゼントページとか予告ページみたいなおふざけが読む際の楽しみ。

総括

 1日遅れるのは計画的だったんですが、いざ書き始めようと思った火曜。あまりの寒さに対応できず体調が終わりました。体が芯から冷え切ってしまったのを感じる。マジで使い物にならないレベルの体調不良に陥る。家の中なのに外出するときみたいな厚着をするのがイヤだったんですが、そんなこと言ってる余裕はないと知りました。

 今週のベスト作品。読切。『APPLE』。普通に面白かった。
 次点は『最終推理』。

 ベストコマ。『キヨシくん』より、入浴するネハン、キヨシ、ジャックジョー。タトゥーまみれとスーツ着用布被りという絵面が面白かったです。

 ベストキャラ。『超巡』のリリちゃん。今週のリリちゃんやけに可愛かったと思うんだけど、私だけだろうか。話とは特に関係がない。話と関係ある人だと特に思いつかなかった。