北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2026年29号(紙版)の感想

 『ヒトナー』がオランダと引き分けて勝ち点を獲得しました。

背表紙

 今週のラッキーアイテム。『SAKAMOTO』より、プリ。やけに最近のやつ。最近特に本コーナーのノリについていけないというか、苦手意識が出てきた感ある。笑わせる方向性が絶妙に居心地悪いみたいな感じ。

表紙

 新連載。実は兄を亡くした弟でした、というトリックなんだろう。分かってるよ。と思いながら本編を読んでました。

読者プレゼント

 サッカーのゴールキーパー。ワールドカップの時期に合わせてきましたな。オランダ戦の鈴木彩艶とても良かったと思います。名前が一瞬「シオニストか?」となるんですが、どうやら割とよくある名前らしいです。めちゃくちゃ宗教臭いのに意外だ。
 ダジャレはキーパー関連の用語なんですが、鉄壁とかは守備全般に当てはまる言葉なのでキーパー感はそれほど強くないと思う。

巻頭カラー『HAL FORMULA』寺坂研人

 新連載。『UNDER DOCTOR』以来の英語タイトルですな。
 巻頭カラー。渋すぎるので圧倒される、と共にちょっと笑えてきた。カマシとしては完璧だったと思います。ただ、ここで具体的な情報が何もないのも「実は兄が死ぬ」の布石としてうまいですね~、と思いながら読んでた。
 本編。2017年5月が舞台。兄が死に、弟が主人公になって現代となるわけですな。すべてお見通しだよ、と思いながら読んでました。
 「WF1」。ワールドフォーミュラ。そうか、「F1」は権利がガチガチに厳しいから使えないのか。ブラピの映画のタイトルにも登録商標のマーク付いてたわ。まったくの盲点。モータースポーツを題材にすると不可避だと思うんだけど、難しいのですね。過去の作品はどうやってきたのかも気になる。
 そんなレーサーの19歳が4歳の弟の面倒を1人で見てる。寺坂先生、こういう設定好きすぎますね。まぁ、スポーツの金銭面の事情をかなり前面に打ち出す姿勢は個人的にかなり面白いと思うので、同じすぎるとは思いつつ結構面白そうだとも思う。
 レーサーのことを本格的に描こうとすると語るべきポイントが多すぎて大変だと思いますが、今回示したのは「如何にアクセルを踏み続けるか」の一点。ビビった分だけ負ける、というのはシンプルで良いですね。理屈として分かりやすいし、モータースポーツの異常性も感じられるので良い切り口。
 それを踏まえたジャンプの儀式も象徴的で面白かった。いわゆる「leap of faith」。踏み込むというアクションをレーサーと重ね合わせる演出が見事だったし、クラッシュ車両の隙間に向かってアクセルを踏み込むのはまさに leap of faith そのものでしたね。「信じて跳べ」が「信じて踏め」と変化する。
 感動的な演出ですが、気になるのは弟が跳躍をしてる点。つまり物語の主人公となる資格は彼にもある。そう考えると、ただ信じて踏み込む兄貴の末路は推して知るべし。本話全体が兄の死、弟の奮起に向けて作られていて美しいとすら思います。名前も「HAL」のタイトルを満たしますね。とはいえ、悲劇的すぎてつらいですな……と思いながら読んでました。最後の上り坂を越えたところで前方からの強風で車体が吹っ飛んじゃうパターンでしょ。映画の『グランツーリスモ』でもやってたわ。読み進めてるのがイヤになるくらいの悲劇ですね……と思ったら無事優勝して本話が終わるのでぶったまげた。そんなことある!? いや別にいいし、むしろ朗報とは思うんだけど、めちゃくちゃ死に向けた作りになってなかった? 2017年なのなんで??
 とみっともない読書体験となりましたが、絶対死ぬと確信して読み進めるハラハラはそれはそれで楽しいものでした。間違ってたけど。サスペンスの基本は「死にそう」だと思うんですが、今回は「絶対死ぬ」と思ってたのでそりゃもうハラハラですよ。初回自体が時限爆弾みたいなものなので。そしたらめちゃくちゃ不発弾でびっくり。『あかね噺』初回のパターンだと思ったんだよなぁ……。
 正直自分の見識が何も信じられないのですが、これはさすがに「兄が死ぬと思ったっしょ?」と作者が誘導してたんじゃないかと疑ってしまう。が、こういう発想は陰謀論の入り口なので良くない。まぁ、とにかく面白かったのは確かで、ジャンプという行為を象徴的に描くのはそこそこ定番だと思いますが、そこに「leap of faith」のテーマを持ってきたのが本当にうまかったと思います。

『あかね噺』210話

 初回でおっ父が死んだでお馴染みの『あかね噺』がこの位置。やはり意図的に騙そうとしてたんじゃないかという気がしてくるw
 本編。魁生の生い立ちを踏まえて、死神をショタ視点に改作する。即座にあかねよりウケるというわけではないが、まったく別軸のオモシロを用意することで、客の舌をリセットする狙い。理にかなっててすごいですが、本当に即座にここまでできるものなのか? まぁ、後攻が決まった時点で「先行が大ウケしたらどうするか」を想定するのは当然のことなのかもしれないけど、ここまで狙いがピンポイントの改作をわざわざ用意してくる、というのはかなり大変そうなイメージ。
 そんな魁生を見守る弟弟子と師匠、そのどちらもが成人男性というのが良いですね。完全に親目線になっちゃってる。まぁ、一剣師匠のそばにはいろいろな問題の元凶でもある一生がいるわけで、そんな和やかなまま話が終わるのかは少し怪しいのですが。

『ONE PIECE』1185話

 すごい、本編の直前にブルック過去編と現在の軍子について、具体的に何年前なのかを整理してまとめてある。始まったばかりの過去編だというのに丁寧すぎる。さすがですね。一般的に考えたら普通に下手くそすぎるストーリー展開をジャンプ編集部が全力でバックアップだ。
 本編。ブルック過去編の、さらに大過去というパートは早々に終わったので良かった。マジで過去から大過去に飛ぶのを常用するのは良くないと思うので、とりあえずすぐ終わるのは良かった。
 そして過去パートもサクサク進む。有毒スモッグによって声(歌)を奪われる、からの王妃の死、世界政府への上納金が用意できずに戦争開始、即負け、軍子誕生。いくら何でもダイジェスト進行すぎる印象もあるんですが、そこに歌を載せる演出でうまいこと整えられてたと思う。あと、「世界政府はいくらクソに描いても納得できる」という前提が共有できるのも強いですね。あまりに突然で理不尽なことが起きても「まぁ世界政府だからな」と飲み込めるので強い。そもそも発端の濃霧が世界政府が仕掛けたものでも特に驚かないレベル。そこまでして欲しいものがこの国にあるかは分かりませんが。

センターカラー『アニマルシグナル』2話

 カラー扉。感動的にレッサーパンダが可愛い。ちょっとびっくりした。目を閉じてるのが良かったのだろうか。漫画っぽいデフォルメとのバランスがあまりうまくない(私好みでない)印象だったので、目を描かないことでその欠点が回避された、みたいな。そもそもリアルレッサーパンダが本当にぬいぐるみみたいな存在なのでどうかしてるんですよね。レッサーパンダはいつ見ても本当に信じられないくらい可愛い。
 本編。高校。お前ら学生だったんかい~とはなった。警察的な役職なので普通に成人してると思ってたので。まぁ、学校だと今後お手軽にイベントを作りやすい、みたいな事情もあるんだろうな。そんな事情が透けて見えるから「とりあえず学生で」みたいな設定があまり好きじゃないんですが。その点、今週の新連載は偉かったと思う。まぁ、兄が死んで弟が学生となって物語が始動すると思ってたわけですが……。
 事件は、夜の校舎の生首の謎。良いですね。早速「どの動物か」がさっぱり分からなくなる。そもそも容疑者が紹介されるフーダニット的な構成ではないので、マジで動物を当てることに主眼が置かれていて難しい……と思ったら一応紹介済みの先生が犯人でした。そして、動物の種類は細かく特定しなくても成立するトリック。面白い反面、「いきなりルール違反じゃない?」という気もしないではない。まぁまだ2話なのでルール違反というよりは、「こういうパターンもあるよ」という紹介なのでしょうね。いやしかし、タペタム(夜行性の動物の目が夜光るアレ)の拡張とか言われても知らんて……。一応本編1ページ目におけるアニマの紹介コマも伏線のつもりなんでしょうね。アオリまで利用してるのはちょっと面白い。
 多少強引でも律儀にトリックと謎解きをするパターンは個人的に好きなのでなんやかんや言いつつ今週も面白かったです。まぁ、ココネの「怖いけどバレたくない」の部分がビタイチ興味湧かなかったのと(段取り臭い)、楽しみにしてたレッサーパンダが物語にまったく関わらなかったのは少し残念です。
 小ネタとしては、ウサギのアニマが宇崎さんなのはめちゃくちゃ面白かったです。ダジャレ好きなので……。

 本編後の動物コラム。レッサーパンダ編。レトロニム的に「じゃない方」感出される不遇の存在、というのは割と定番のレッサーパンダ雑学ですな。そもそもジャイアントパンダとレッサーパンダが全然似てないので共通項が素人には分からん、というのはある。
 本編でのレッサーパンダの出番が不満だったんですが、ラテン語の学名では「光輝く猫」を意味するので今回の犯人を連想させる……とかなり頑張って本編と結びつけてくれてるので嬉しい。担当の篠原さんが有能すぎる。というか初期だから本編を踏まえた内容にしやすい、という事情もあるのかな。
 レッサーパンダのおすすめ動物園として挙げられていた熱川バナナワニ園は、creepy nutsの曲でもお馴染みですね。まぁ、日本一になっておいて助演とか言うなよ……とは思う。

『魔男のイチ』86話

 最悪の魔女さん登場。イケオバだ! 良すぎる。もっと神秘化されたバーサンだとジャンプにもちょくちょく出てくるけど、このくらいのオバとババの間くらいの年代で、それも上品な感じはものすごく珍しくて良い。所持魔法の説明が全然ないまま話が進む感じも面白い。レジェンドすぎるため紹介から具体性がなくなる。
 そんな最悪さんによる解毒。体が頑丈じゃないと解毒には時間がかかるらしい。ので、結局動けるのはデスカラスのみ、という制限もうまい。
 ということで、デスカラスちゃん無双。多彩な魔法を使い分けるが、基本的には圧倒的な力量で圧倒する、という感じ。魔法の運用とかロジックで勝つわけではないが、持ち魔法の多さ(=強さ)ははっきりと伝わる内容になってて超良かった。本作のバトルシーン、普通に好きではあるが、大好きとなる瞬間は少なかったんですが、今週はめちゃくちゃ良い。
 からのフヂミネに血判状を見抜かれる。月島さん状態なのでイチから必要な情報を引き出すことができる、という魔法の運用も面白く、非常にピンチ……とハラハラする暇もなくイチの死対死発動。別に月島さん状態が解除されたわけではないが、それはそれとして殺すのは面倒。ちょっと面白すぎるな……。短い中にオモシロ展開がギチギチに詰め込まれてて圧倒された。もうちょっと最悪さんの爆イケぶりを楽しんでたいくらいなんですが、どんどん話が次に行ってしまうw

『SAKAMOTO DAYS』263話

 シンは勝利したが、ダウン。シンは動けないが、南雲は動けるので、坂本のスラー戦に向かうらしい。各キャラの強さ的、各バトルの苦戦的には分かるんだけど、物語的にはどう考えてもシンが同行しないといけないと思う。ほぼ主役なので。まぁ、前世代の問題が現在にまで尾を引いてる状態なので、坂本南雲有月の3人が揃うのもそれはそれでドラマチックなのかもしれないけど。
 一方、楽が復活。しぶとすぎわろた。ただ、タカムラ絶対殺すマンと化したことで事態がややこしくなるのは面白い。スラーの中のタカムラももう死んだと思うので、楽が現場に着いてからどうなるのかも面白そうですね。普通にタッグマッチとなるのかもしれないけど、ここまでタカムラへの執着を描かれたら、何かしらの展開があって面白そう。

『さむわんへるつ』37話

 夏休み明け、優勝後の学校。退屈な生徒会長業務も楽しくこなせるミメイくん可愛すぎる。『(500)日のサマー』のセックス後のミュージカルシーンの激かわバージョンという感じ。
 からの友人に異変を察知される。察知してくれるのは良い友達の証拠だと思うけど、 “聞く?俺の有意義な夏休みの話” がナチュラルにうざくて良い。ここでもツッコミを要求されてたのか。やはりミメイくんは総受け。受けなのにツッコむ男、それがミメイ。
 付き合ってるという誤解ギャグ、割と定番なのでそれで引っ張るのかと思ったら、即ルーキー戦優勝のこと説明してて面白い。ちゃんと良い友人関係を築けてるのが伝わってきて地味に良いですね。そのうち、こっちの友人2人の出番も増えるといいな。まぁ、野田村上の2人も特にフィーチャーされることはないので、かなり先だろうけど。あと、名前は小宮と相田だと予想します。
 んで、ポイントが並んでる件。自分より面白くないと好きになれないとかナンセンスだし、正直心底どうでもいいんだけど、カーテンが2人の間に広がるショットは良かった。風のエモさと近くて遠い感じが絵として出てる。
 からのうなポテの赤耳問題。野田村上に言及されるのだが、それ本人にバラしちゃっていいのか。初期から継続して描かれる、気づいた読者がニヤつくポイントだと思ってたのに。かなり意外。ミメイくんのルーキー戦優勝(とポイント同数)によって第2章開始、みたいなことなのだろうか。ちょっとマジでびっくりした。
 それはさておき、耳隠しスタイルが違和感ありつつも普通に似合ってるので面白い。くらげ感も増すし、普通に可愛いので来週からもずっとこれでいいレベル。
 それに対するミメイくん、違和感には気づくけど、髪型とまでは気づかない。ラブコメらしい朴念仁ムーブではあるんだけど、違いそのものには気づかないまでも、何かが違うことに気づくのは大事なことなんだと思う。というか、そこまで解像度が上がらないのが対人コミュニケーションとしては地味に適切というか、このくらいの気づかなさが最も正解な気もしてくる。ファッションなどに詳しくていちいちすべてに気づいて深堀りしてくるのもウザいだろうし(ラブコメ抜きにしても)。

『しのびごと』85話

 舌戦。かっこいいはずなんだけど、間抜けでギャグのテンションが維持されててめちゃくちゃ楽しい。ミミズクの親心リアクションも面白いんですが、そのやかましさに対して劇中でツッコミが入るのも最高。やはり本作は何をやっても面白い域に達してる可能性がある。会議での推薦みたいな話は『キヨシくん』でもあったし、あの作品もギャグ多めにはできるけど、ここまで別物になるとは興味深いですね。もちろん『キヨシくん』は当人不在だったりと細かい違いはあるんだけど。
 合理ヨダカはガス欠。だが、元に戻ったヨダカの感情論が人の心を打つこともある、という展開も熱い。知り合いが多い状況というのも活かして、タイミングが合えばみんな味方してくれる展開が連続するのも良いですね。正真正銘のメガネクイッが披露される展開とか見事すぎて唸りました。ギャグを伏線のように使うのが本当にうまい。
 そんなミミズクの出した助け船というのが結婚。キモすぎるので笑うが、そういや一応父親代わりの人でもあるので、アオイさんについて深い話をするのにも一応の筋は通るのか。もちろん本人不在でキモい話すんな、というのはある。

『夏の蛍籠』9話

 中学時代の大失態。パスミスの連続というのも含めて『ハイキュー』とそっくりなエピソードで、それは読切のときから気になってたことなんですが、連載化となり、9話になって初めてその実態が『ハイキュー』と大きく違うと明かされる。面白いですね。連携の話ではなく自己評価の話として扱うのがとても良い。低すぎる自己評価は時として普通に有害。保身のために自分を卑下したがる人も多いですが、全体としてはめちゃくちゃ問題を生むのでやめた方がいい。ひえ~、耳が痛い~。
 そして、ケーキの相棒を巡って前と現がバチバチになってきてるのも面白い。それぞれが違った事情で闇感情を膨らましてるのが非常においしいですね。芳醇な味わい。
 「火」として虫たちを惑わしてるのに自己評価が「虫」のままのケーキ。それぞれが感情を爆発させてて、それ自体は悪いことではないと思うんですが、やっぱ問題の根っこはケーキの自己認識が「虫」な点ですね。これがある限り誰ともフェアな関係を築けない。現実や事実から目をそらした自己保身のための卑下はマジで有害。耳が痛い~。

『4コマバンクシー』

 忘れてました! そして、今回の4コマ、普通にめちゃくちゃ面白い。人気が出ちゃうぞ、劇中で。
 そんな劇中にもある4コマについてのリアクションが描かれる2ページ漫画。4コマを見た人ではなく、ニュースとして騒がれる話。賛否両論に揺れる中、感情を揺さぶられる作者。町中華の人に感謝するなら募金箱に札束入れるのは間違ってると思うんですが、さすがに直接金を渡すのはまずいってことなんですかね。直接感謝(金)したいが、それはまずいので、行き場を失った感謝の気持ちを募金箱にぶつけた、とかそんな感じじゃないかしら。神父っぽい理性が感じられて、それでいて極端で軽率な行動となってて面白かった。意外と奥深い心理を感じる。

センターカラー『僕とロボコ』285話

 6周年が迫る記念。宮崎先生、車を買うかもしれないらしい。すごい。いや、アニメ化されて、映画化もされてるので普通に億万長者でも不思議ではないというか、「キャッシュで買ったったわw」くらいのフレックスしてほしい気持ちはある。
 本編。秘密基地。最初はただの善意だったが、個人のチカラによって秘密基地が制作されると「みんなのもの」ではなくなってしまう問題。結果、少年たちのマウントの取り合いが生じる。しょうもないが、人間心理、それも男、特に子供の心理として妙に生々しいので面白い。これまでにもゲームとかの対決という形はあったけど、今回はあくまでも表現や制作として暗にマウントを取り合ってるのがすごく良いですね。間接的でめんどくさいが、それ故に強固な意志が感じられてうざいw

『2年B組勇者デストロイヤーず』8話

 地下ダンジョンに元勇者がいるので、そいつから情報を得たい。からのチーム編成、のための自己紹介。能力が個人の特性に関連したものと改めて説明されたのは良かった。九門はやっぱ肛門の能力なのですね。たまたま似てるとかではなく。
 そんな肛門能力についての説明として「しむけん」。うますぎる。三段活用があまりにキレイ。「脱糞」のダジャレはまぁそこそこ面白いレベルだったんですが、その後さらに畳み掛けてきたのでもう負けだわ。うますぎる。
 んで、ヤクザの息子。能力は鉄砲玉。 “そのナリでまさかのサトシ的な戦い方すんの?” はギャグとして面白いんですが、汚れ仕事はすべて鉄砲玉に任せる、という彼の言い分はかなり説得力がある。ムショにも入ってくれるのが頼もしいですなw

『カグラバチ』124話

 曽我家の政治もしくは権力闘争。当主を継いだ弟が自身の利益のために人質(というか人的被害)を喜んで差し出す。なるほど、理屈にはかなってるというか、自分の利益に一直線に進んでて清々しいクズだ。
 まぁ、自分のこともあるが、 “曽我を在るべき姿に戻す” というのも本心なのでしょう。心の声だし。これ、偶然ですけど今の『回撃』とほぼ同じ構図の話ですよね。一族内の権力闘争で、保守派が個人の自由を無視したクズムーブに出るという。違うのは、『回撃』は革命を起こそうとしてる最中で、本作は権力は既に手にしちゃって、その権力をさらに強固なものにし、比較的外に開けた先代の路線を全否定してより「らしい」姿に戻そうとしてる。現実含め、いろんなところで見るやつだ~。最悪だけど説得力があるので困る。やっぱね、『回撃』もちゃんと面白いですよ。まさか『カグラバチ』過去編と同じ話になるとは思わなかったけど。
 一方チヒロパパは既成事実を作って一発逆転を狙う。つまり妖刀の制作……というところでエンド。長期の休載に入るそうです。やっぱ無理があったんだよなぁと納得するところもあるけど、同時に「そこまで大事だったの!?」という驚きもある。過労とかそういう類かと思ってたけど、1月以上休むとなるとそれどころではないのかもしれない。もうちょっと早めにできることはなかったのかね……とは思ってしまう。たらればなのかもしれないけど。
 たらればを足すと、その休載の分を『エイリアンヘッドバット』にあげてほしかった……。

『ロクのおかしな家』10話

 アルトラ回。自己主張がまったくない彼女は良い子だけど、それ故に厄介でもある。相互理解のために外に出るのは前回のジェヴォちゃん回とまったく同じ流れなんだけど、犬扱いでいいのか?(まぁ細かくは違う)
 アルトラは難しいが、ロクが打つ手はやっぱり自己開示。すごいですね、徹底してる。本当に毎回同じ話をしてるというか、話を聞くためには自分から話をする。正論すぎるのでぐうの音も出ない。
 そして、アルトラの隠れた意志としての、スカートを掴む手。同じアクションで彼女の変化を示したのも見事でしたし、ロクが手をさしのべたのも象徴的で良い。その手を握ってくれた、というほどの大きな前進はしなかったが……という小さなハッピーエンドが感動的。
 トカゲのしっぽからアルトラの足が取れるオチに繋がるのも見事だったと思いますが、普通に絵面が怖すぎるのでやめてほしいw

『ウィッチウォッチ』251話

 よく分かってなかったけど、領域展開が一時的に解除され、再展開された形らしい。メンバーチェンジについて事前説明がなかったので屁理屈でゴリ押せる、と作中で説明されたのは良かった。さらに「説明されてなければ一度は不正できる」という新たなルールになる感じも面白い。
 ということで、ゲーマスさんの管理をすり抜けてモモチと数字を合わせるゲーム。ゲーマスさんがいつの間にかめちゃくちゃ人間臭いキャラになってるので少しだけ笑える。生意気なガキンチョにイライラしつつ平静を装ってるように見えてしまう。そもそも魔法とは一体……という話なのだが、妙なオモシロが出てきたので個人的には嬉しい。

センターカラー『アオのハコ』246話

 優勝。エモ演出は前回が過剰だったので今回もイマイチな印象があるが、決着後の遊佐兄のデレっぷりにはおいしいものがある。ストレートにスポ根展開やるならやっぱ遊佐兄との関係性をもっとメインに据えた方が良かったと思うのだが、そこらへんは本作との方向性の違いというやつだ。あと、遊佐兄は覚えてないフリした件をまずは謝るべきだったと思う。千夏パイセンの代わりとなる体育館友達となる展開は感動的ですがー。
 そんな遊佐兄との体育館デート。10時の待ち合わせなので千夏パイセンとの互換性が低いと思えてしまう……が、最後に「早朝はきつかった」とネタバラシされるので面白い。ラブコメ的にも良いオチだし、「相手がいるから早朝練習も頑張れた」というスポ根的にも良いオチだったと思う。やっぱ本作の根幹ともなる部分の理屈は強いですよね。かなり練られてるのが分かる。
 んで、インターハイほっぽりだしていちゃつき出す話になるので笑う。まぁ、あんだけクライマックス感出したらもう試合とかやれないかw となるとやっぱ完結に向けての最終章(というかアディショナルタイム)って感じですかね。正直言うと、せっかくの最終決戦ならもうちょっと最終決戦感を最初から出してほしかった。これは私の目が節穴なだけかもしれないが、インターハイやると思うじゃん……。何なら大学バド編もあると思ってたw

『悪祓士のキヨシくん』96話

 期末試験頑張るの巻。いろんな知り合いの中から頼りになる人を探すが、高確率でバカなので笑う。バカばっかだ、まったく。
 学校の友達も含めてワイワイしてて多幸感。最終決戦後のエピローグみたいな雰囲気もありますね。本作は終わらないけど。そんな中、一般人の友達とのパイプ役のような役割を見せるネハンくんがとても良い。前から良いが、あのストレートに、裏表なく良い奴な感じ、意外と珍しいと思うんですよね。あのバランスをしれっとやれるのは本作の強みだと思う。
 んで、無事夏休み。ご褒美として山に旅行……と思ったらめちゃ大事な人事の話に繋がるので熱い。あの日常のワチャワチャ感から組織の話に直結するのが見事ですね。もちろん学校の友達は置いてくけど、日常のノリを引きずったまま組織の、めちゃ偉い人になるギャップがとても良い。

『ひまてん!』94話

 修学旅行とほのかレター。正直どうでもいい話だったんですが、自己評価が低いほのかを、大人が慎重に、優しく肯定してくれる展開は感動的だった。まぁ、「選ばれる権利」みたいな考え方は結構キモいと思うというか、選ばれ待ちの姿勢がそもそも間違ってるのでそこから治すべきだと思うんだけど、ひめのの先生はアイドルの職歴によるアドバイスを送ってるので、「選ばれる」の視点になるのも仕方ないのかな。
 叶は家内さん。キモすぎて笑ってしまったのですが、正直中学女子の思考って所詮こんなもんという偏見があるので、説得力を感じた。偏見というか、中学のときに男性アイドルの苗字に自分の名前を付けてキャーキャー言ってる女子が実際にいたので、ちょっと懐かしい気持ちになりました。思春期女子のしょうもない性欲(ロマンス欲?)、しょうもないけど微笑ましくもある。
 とはいえ、あんだけ仕事仕事言ってた本作の物語が「家内」に着地してしまうのには心底がっかりする気持ちもある。もちろん対比としてどこまでも古い「将来の夢はお嫁さん」的な思考を持ってきたのだとは思うけど、それにしたって萎えるもんは萎えるのである。ラブコメなのに、ハーレムラブコメなのに、仕事仕事言ってるのが本作の独自性で、そこが好きだったので。

『鵺の陰陽師』149話

 学郎の帰省。お化け屋敷としてホラー的な盛り上げをしてからの、お化け(父親)。なるほど、学郎のルーツを探る旅としてはものすごく端的で、それでいてクリティカルな話だと思う。余りに最短距離で進むので驚く部分はあるが、予想外に良い話としての感動もあったし、それによるパワーアップの高揚感もあった。
 まぁ、元々鵺さんと結ばれる(契約)運命だった、という設定にはちょっと萎えるところもあるんだけど、一応父親がそんな運命を否定し、その上で学郎が再選択する話になってるのは結構うまい落とし所だと思う。ちょっと感心しちゃった。「また血統の話かよ」的なツッコミはよくされるけど、そこへの回答としてよく考えられてると思う。まぁもちろん「そもそも血統じゃない話にすればいい」と言われれば、それはそう。
 んで、新たなチカラを得て、次号センターカラー。熱い。熱いが、最近の学郎、バトルの度に新しい能力を得てるというか、新しい変身に至ってるのですごいですね。『BLEACH』でももうちょっと各変身を堪能してたと思う。

『UNDER DOCTOR』20話

 楠見のいる生活、をシュリ視点で描く。一発目に朝のウンコ問題を持ってきたのが良いですね。同居のトラブルとして定番であり、さすがにチワ相手ではできない話だ。
 そんなトイレの掃除当番。男3人の名前しかないんだけど、ひょっとして女子トイレが別個用意されてるのか? 豪邸だ。まぁ、どういう経緯で用意された家なのか知らないので何とも言えないけど。
 シュリ視点の楠見。嫌いだけど、認めたくないけど尊敬できそうな部分もあり、何よりハイジと大人の会話をしていて間に入れない。このキッズ感、最高ですね。楠見の大人感としてもそうだけど、シュリの子供感がものすごく丁寧に描かれてる。ただ、シュリのことを丁寧に、誠実に子供として扱えば扱うほど、彼の出番を用意しづらくなる問題はありそう。普通にバトル要員として、チワより頼りになるのですが、「子供にそんなことさせられるわけないでしょう」というのが現状の印象。シュリも好きなキャラなので悩ましい問題である。
 ハイジ邸の常備品にして、おそらくハイジの好物はどん兵衛(そば)。どん兵衛はどう作ってもうまいのだ……ってこと?
 んで、楠見の食生活が終わってるのでハイジが怒りの医食同源メシ。「食事はシュリ担当じゃないのか」と一瞬思ったけど、ハイジにしかできない目利きしてるので笑った。しょうもないことに超能力を使うなw
 からのツボ押し調理。ノリがほとんど『トリコ』のノッキングなので笑う。ノッキングマスターハイジ。
 そんな調理をワクワクしながら待つチワ。可愛すぎる。その横でイノセントで新鮮なリアクションを取るシュリもそうだけど、話の本筋とは関係ないところのキャラの演技がどれも活き活きとしていて本当に良いんだよな……。いざ実食の際の万歳と合掌も2人のキャラが対照的に現れてて最高。楠見のクールを気取るけど、いざ食べておいしかったら普通に号泣するのも、大事なところ(?)で素直なのが良い。
 んで、最後の3ページを除けば一話完結として、相変わらず最高の回だったわけですが、最後の3ページで次の話。たぶん長そう。偽ハイジが現れたらしい。なるほど、正規の医者じゃないからこそ偽物が現れる隙があるのか。世界各国で活躍するとなると余計に手に負えない。そこの管理はチワがするべきな気もするけど、彼女のテリトリーはあくまでも裏社会の表(なにそれ)で、裏の裏(なにそれ)は楠見担当ということなのでしょう。
 となると、やはりシュリの出番はなさそうなので泣ける。危ない任務には連れて行かない気がする。悩ましいところだ……。

『回撃のキナト』19話

 人間狩り開始。ゴーレムもいるらしいが、ジエンが粉砕。傷つく女性をゴーレムから助ける、という超ヒーロームーブをしてるのにヘイトを集めてるので笑ってしまった。見直す話になってもおかしくないのに、ゴーレム応援女性視点なので罵声になるの面白い。てか、普段は農業や家事用なのに、一日限定で戦闘用にチューンアップされるゴーレムくんもなかなか良い設定ですね。映画『マスターズ・オブ・ユニバース』にも出てきて、非常においしい役なのでそちらも是非。
 そんな救出された女性から禁忌に手を出した裏切り者(?)の話を聞く。ジエンがようやくマジな話に合流したわけですね。楽しいので合流しなくても良かったけど、まぁさすがに話に関わらないわけにもいかないか。
 んで、5人に追いつめられるキナト。直接の戦闘では勝てるはずもないが、整体で強制的にリラックスさせ、相手の攻撃の姿勢を無効化する。言ってることは理にかなってるが……というしょうもなさが楽しい。ただ、贅沢を言うなら、ここの整体魔法で5人同時に相手する場面はイメージに逃げるのではなく、実際のアクションを見せた方が、バトル的にも、何ならエロ的にも効果的だった気がする。まぁ、変にエロくなりすぎるのもアレなんで、安易なイメージでお茶を濁した、というなら分からんでもない。
 禁忌の秘薬。オタクの好きな蠱毒だ!! 比喩的な蠱毒ではなく、最終的に薬として利用するのが蠱毒としてかなり王道というか、由緒正しい感じがあって逆に新鮮。マジョの一族には東洋の神秘的なニュアンスが多分に含まれるので、そのイメージとも合致しますね。蠱毒自体は定番だけど、使い所としてはかなり的確だと思う。
 んで、革命を狙う保守派の暴走によって族長が引っ張り出されてエンド。ジエンもそこに向かうし、中継でキナトを知る。早くもマジョ狩りの競技が崩壊してしまったが、まぁこの手の展開では定番ですね。族長の本気バトルが楽しみであると同時に、あそこで煽りに乗ってしまうのは絶対に悪手なのでサスペンスでもある。あと、さっきも書いたけど、やってる話が『カグラバチ』とかなり近く、同じ話を逆方向でやってるとも言えるので、二重においしいです。『カグラバチ』が休載に入るタイミングで同じ話をやってくれる、というシンクロニシティも面白い。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 ワールドカップ特集こんなのやってた特集。2006年以降の大会なんですが、大石先生がめちゃくちゃ頑張ってるので笑った。こういう雑多な仕事をこなしてるのを見ると「ジャンプの中核だったんだな……」という実感が湧きますね。妙な感慨深さがある。まぁ、若手で押しつけられてただけなのかもしれないけど。
 2014のブラジル大会。こちらではかなり本格的な特集が連載。「蹴ジャン」ですよ。感想書いてたので懐かしすぎる……。そうか、2014だともうブログやってるのですね。そうですか。変化がなさすぎる……。

次号予告

 最後の新連載。個人的に一番楽しみにしてるんですが、アオリ、予告ビジュアル、簡単なあらすじを見ても何一つ内容が分からないので笑う。たぶんバトルっぽい感じなんだと思う。たぶん面白いから読んでね。

目次

 「ジャンプ作家の大好物」。鈴木先生の音楽の大好物。Snow Manの「BANG!!」。超具体的なの来て嬉しい……と思ったらただの映画の宣伝。いや、自作が映画化されて、主題歌が作られるという経験は相当感慨深いだろうから大好物となっても不思議ではないんですけどね。とはいえ、Vaundyとかではない点を考えると、やはり宣伝。

暖炉を置いてアンティークな部屋にしてたけど、ポポッコが熱がるので撤去した
(『さむわんへるつ』)

 暖炉のある部屋とかすごい暮らしだな……と一瞬マジで思ってしまった。『ぽこポケ』です。

最近は27AMというラッパーに憧れています。痺れるかっこよさ。ありがとうございます。
(『カグラバチ』)

 外薗先生の口から27AM!! 飛びそうで飛ばない少し飛ぶラッパーですが、来週から外薗先生が飛ぶことになります。

愛読者アンケート

 新連載について。2人のキャラの印象についてなんですが、兄は「死にそう」、弟は「来週から主人公になりそう」という印象でした。
 もう一つは、回し読みについて。なるほど、紙版らしい重要なテーマだ。まぁ電子版でも回し読みに近いことできるだろうけど、一応紙版のアドバンテージと言えそう。とはいえ、回し読みしてません。

総括

 金曜の夜更新。今週は月曜の朝5時起きで生活のリズムが崩れたので、その分ヘロヘロになった、という感じです。次は日曜のお昼なので大丈夫。

 ベスト作品。今週は『魔男』だなぁ。こまった、ちょっとかてない。
 次点。新連載『HAL FORMULA』と『4コマバンクシー』。あと普通の連載だと『鵺』と『UNDER DOCTOR』。

 ベストコマ。『しのびごと』より、ミミズクのメガネクイッ。あれだけギャグにしておいて、ストレートにかっこいいメガネクイッを持ってくる構成に唸りました。

 ベストキャラ。『魔男』の最悪の魔女かな。超良かった。ただ、超良かっただけに、その後すぐデスカラス無双になったり、イチの死対死になったりと展開が早くて若干もったいなかったというか、もっと活躍が見たかった気持ちはある。本作はいつもそう。未だにミナカタさんの活躍もうちょっと見たい気持ちがある。

グランツーリスモ

グランツーリスモ

  • デヴィッド・ハーバー
Amazon