- 背表紙
- 表紙
- 付録
- 読者プレゼント
- 巻頭カラー『ONE PIECE』1188話
- 『SAKAMOTO DAYS』267話
- 『あかね噺』214話
- 『さむわんへるつ』41話
- 『僕とロボコ』289話
- センターカラー『アオのハコ』250話
- 『魔男のイチ』90話
- 『アニマルシグナル』6話
- 『しのびごと』89話
- 『カノンマスター』4話
- 『ウィッチウォッチ』254話
- 『HAL FORMULA』5話
- 『ロクのおかしな家』14話
- センターカラー『アイボーイ』谷内太陽
- 『HUNTER×HUNTER』413話
- 『悪祓士のキヨシくん』100話
- 『UNDER DOCTOR』24話
- 『鵺の陰陽師』153話
- センターカラー『夏と蛍籠』13話
- 『2年B組勇者デストロイヤーず』12話
- 『回撃のキナト』23話
- 巻末解放区!WEEKLY週ちゃん
- 次号予告
- 目次
- 愛読者アンケート
- 総括
ワールドカップがFIFAランク通りで面白いのと同時に、少しだけ「大会やらなくてもいいんじゃ……?」という気持ちにもなりました。一方『ヒトナー』は期待通り面白いのと、予想外に面白いのが同居してます。
背表紙
今週のラッキーアイテム。『鵺』より、勉強ノート。変な呼び方で少し気持ち悪い。
表紙
『ONE PIECE』が29周年。29なので肉がテーマだが、肉の赤い部分がおいしそう。
付録
よく知らないけど『ONE PIECE』のカードゲームのカード。表紙イラストのやつ。まぁ、興味ないのでどうでもいいんだけど、これが原因で全国のコンビニや本屋からジャンプが消えてるらしい。私もいつもの店では売り切れだった。その後別件で寄ったスーパーに雑誌コーナーがあり、そこに大量に残ってたので比較的スムーズに買えた。ので、世間一般的にどこまで買いにくい状況なのかピンときてないんだけど、まぁ普通に迷惑なので二度とやらないでほしい。具体的には来年の30周年。普通にゴミだし、資源の無駄だし。
ちなみに、電子版だとどうなってるかというと、紙版の付録が4枚と、それのキラキラ豪華版が4枚ついたものがセットで応募者全員サービスらしい。定期購読者限定で、1,210円。「4枚も必要なものなの!?」とカルチャーショックなのはさておき、それなら紙版の読者も参加させてあげてほしいし、元から全部これで良くない? 希望者は絶対手に入る方法があるから転売ニーズは減るという対策なんだと思うけど、私はそもそもカードいらないので、元から全部全サが一番嬉しい。丸く収まるというか、喜ぶ人は最低限確保できて、悲しむ人(迷惑に思う人)は理論上ゼロにできる気がする。あと、私は卑屈だから「どうせ社会現象になって29周年を盛り上げられた」とか思ってんじゃないかと疑ってしまう。ので、来年は大人しくしていてほしい。いや、別の方法ならいいんだけど。
まぁ、そんなことより一番驚いたのは『ONE PIECE』のカードゲームがそんなに人気あるという事実。そうだったのか。すごい。
読者プレゼント
夏祭りの縁日。「あた縁日」も苦しくて好きなんですが、『ぽこポケ』に対する「暇を潰すのに かっき 的で ごおり 的なエンタメアイテム」というのも好き。ここは普通にうまいのではないか。
巻頭カラー『ONE PIECE』1188話
普段は単行本派だけど、カード欲しくて今号だけ買った、みたいな人がチラッと本編見たらイム様が変身してて戦っててビックリ、みたいな現象が起きてる可能性はあるのだろうか。まぁ、いないか。
本編。イム様とのバトルがなかなか楽しいのだが、個人的にはサンジの話にかなり興味を引かれてるので「やっぱやらないよな……」という気持ちもある。どうすんだろ。どう考えてもイム様とのバトルが印象として強すぎるので、幹部戦とかチンタラやってらんない気がする。いちいち時間を戻すのも語り口としてスマートじゃないし。
ルフィ、苦戦。それはいいのだが、ギア5のふざけたノリと、シリアスなバトルの苦戦というのに相性の悪さも感じる。ふざけたノリで逃げ回るルフィとか普通に楽しくもあるんだけど、本話の最後で決定的な劣勢(負け?)に追い込まれるので、そこはちょっとチグハグだったと思う。ただ、最終ページの見開き構成とか普通にかっこよくて、『ONE PIECE』がマジなバトルしてることには喜びを感じる。読み心地が絶品というか。
『SAKAMOTO DAYS』267話
有月を殺そうとする南雲……を止める坂本。前回の楽も敵味方がグチャグチャになってて面白かったんですが、南雲も同様なのか。意外と全然群れずに、4人がそれぞれの目的を目指してるのでややこしい。
ということで、坂本の不殺。ここまでメインテーマとして持ってくるのはちょっと意外だったし、「殺すな」の説得をする相手が南雲だったのも意外。面白いですね。まぁよく考えたら、悪を殺して事態の解決を目指すのも良くない、という点にこそ不殺の重要性はあると思うので、この人物配置は的確だと思う。意外なほどに話として面白い。
そんな坂本の不殺の発想が有月は大嫌いで、坂本を殺そうとする有月が南雲は大嫌いなので……と再び憎しみが増していって、殺意の連鎖。坂本の説得が中断されて、負の連鎖が始まってしまう感じが面白いのですが、こういうオモシロになると、楽の存在が余計な気がしてくる。彼だけ巨大感情とか主張がないので。まぁ、ないからこそ事態をややこしくして面白い、とも言えるか。
『あかね噺』214話
死神終わり。あかねのときにも感じたけど、暗転したら緞帳が降りて終わるわけじゃないので客のリアクションをダイレクトに受けるのが良いですね。特に今回は倒れ込んで客の様子が見えない状態から「ウケました?」とおっかなびっくり頭を上げる感じが面白かった。演者のリアルな心境だと思う。爆笑の中終わる内容じゃないし。特に今回のは自分語りなので出来の良し悪しだけとは違う心配がありますね。
審査。無理ゲーすぎると思ってたらちゃんと劇中でもそういう嫌な空気になってるので良かった。司会が空気を読んで勝敗をキャンセルしようとすると、ジジイ。一生が無理を通す形なんですが、客に対しては外面良くしてる感じが一生らしくて嫌いですw(ホメてる)
『さむわんへるつ』41話
赤羽視点でデートを見守る。彼女視点のミメイ、というぼんやりした顔が面白かったんですが、逆に言うとうなポテは至って普段通りのうなポテなのですごい。変に美化せず現実通りに見て魅了されてるわけで、迫力を感じる。
独りでストーキングするんだけど、賑やかしとして脳内会議がフル稼働してて面白い。ミメイくんに対する評価が憎々しいだけではなく、 “ああいうのは大学でモテる 間違いない” と厄介だと認めた上でキレてるのが面白い。意外と冷静というか、厄介な奴に捕まってしまったという怒りか。そもそも、彼氏認定は元々してるのに、彼氏だと確信するとショックを受けるし、キレるし、彼氏だと認めたがらないし、と様々な感情(人格)が同時に存在してる。ギャグっぽくて楽しいけど、この感じは結構リアルですよね。デートとして良好な感じに好ましく思う感情も存在するが、それはさておきキレもする。
んで、デートの真相は……というオチ。はっきりとは覚えてないけど、この最後に「監視していた2人が自分のために動いてくれていた」というオチ、以前にもなかったっけ? 別の作品と記憶が混ざってたらごめん。
『僕とロボコ』289話
デジカメで遊ぼうとしたら、心霊写真。定期的にあるガチホラー回だ!! と思ったら今回はかなりギャグ寄りのチューニング。少し残念ではあるけど、ホラーの度合いを調整することで一気にギャグに転じてしまう感じはすごく面白かった。ホラー好きのギャグ作家らしい内容になってて興味深いし、宮崎先生の成長を感じる……と言えるかもしれない。
心霊写真。ちょっと消えたり、ちょっと現れると怖いけど、その量が多すぎると一気に怖くない。すごく面白いですね。ホラーの教科書とかに載っててもおかしくない話だと思う。手だけ出てるのではなく、手以外全部消えてると「なんか違うな……」となってしまう。直感的に納得できるけど、理屈としては結構不思議w ただ、無数のピースの写真は普通に怖いと思う。
最後にガチ心霊が出てくるわけですが、それもギャグとして回収してる感じがあって、ホラー回をそつなくギャグにした感じがある。バランスとして良いのは間違いないですが、以前のホラー趣味全開なイビツさもちょっと懐かしくなってしまう。ワガママですね。
そんなガチ心霊のレイくん、消え方が “またアソボ…” とフランクなのがちょっと面白かった。成仏したと取れなくもないですが、普通にちょくちょく顔出してきそうな感じもあって面白い。ただ、強いて言うなら、レイくんは序盤にも出しておくべきだったと思う。まぁ、目立ちすぎなので隠すのが難しいのか。
センターカラー『アオのハコ』250話
最終回。カラーは3ページ。『ひまてん』最終回とカラーが1ページしか違わないのが意外ですね。ただし、「最終話まるごとデジタル原稿プリントmini」が応募者全員サービス。あれ、いつもってミニだったっけ? それはさておき、やはり人気作終了時の複製原稿企画はまだ生きてたのですね。『アンデッド』『夜桜さんち』『逃げ上手』あたりはその基準に満たなかった(例外的だが『モジュロ』も)、という嫌な現実が浮かび上がってくるので、○年以上とかアニメ化した作品はとか、もうちょっと軽めの基準でみんなやってほしい。
本編。卒業式。正直、最終回で各キャラの進路を羅列するタイプはあまり好きではないんだけど、本作はそれほど多くないこともあって許容範囲。
下の付き合いはないが、バド部の先輩たちはやってくる。ちょっと未知の文化すぎて面食らってしまったんだけど、よくあることなの? 卒業式(後)に絡んでくるの、嫌われる先輩ムーブな気がして不安になってしまった……と思ったら西田パイセンの方が交際発覚。なるほど、彼女という関係があったら来ても不思議ではないかも。いや、卒業式くらい同い年の友人と過ごさせてあげてほしい気持ちもあるが、とりあえず針生パイセンはそれのオマケと考えれば納得はできる。
彼女の卒業を祝うため、というのがある種の布石で、「となるとあの人が彼氏の卒業を祝うために~?」と期待を煽るような構成になってるのは良かった。あと、キスがもはや特別なものではなく、軽い挨拶ギャグみたいなノリで行ってるのも「さすがセックスを経験した2人は違う……」と感慨深いものがあった。感情のピークにキスを持ってきたらちょっとダサかったと思う。恋愛そのものより体育館の思い出の方が重要なのが本作の美点だと思うので。
んで、終わり。まぁ、卒業式やって体育館で終わると考えたらまぁこんなもんというか、それほど特別なこと、意外なことはなかった印象だが、最終回に意外性を求めるのも間違ってると思うので問題ないんだと思う。本作のリアリティラインだとできることも限られるし。どうせなら大学進学後も続けてほしかったし、大喜が彼女断ちする期間のエピソードとか楽しみだったんですが、体育館で終わらせたいってんなら仕方ないですね。
『魔男のイチ』90話
デスカラスのマジックサークル。マジサーの姫って感じで面白かった。それでいて圧倒的なスケール感でデスカラスの格も感じさせられるし、面白い設定ですね。改めて。
反人類魔法は海の底で永久に収監。今後何やかんや理屈をつけて協力を仰ぐ展開の可能性という意味でも面白い。そこで何かを目論む背反……というのも脱獄モノみたいなワクワク感がありますね。マジックサークルの設定における脱獄が何を意味するのか、具体的には何も想像できないんですが。
『アニマルシグナル』6話
勉強。数学の指数関数の問題が出るコマの下に「監修:篠原かをり」と出るので問題制作の監修してるのかと思った……はさすがに嘘ですが、そのように見えてしまうので面白い。普通に作者の横に少し小さく載せればよかったのに。
ツバサは動物以外の勉強はてんでダメなので、強引に動物知識を交えて暗記しようとする。要は丸暗記の語呂合わせで遊んでるだけであって、本質的な理解は一歩も進んでないので良くないと思う(真面目)。まぁ、別にテスト用に丸暗記すること自体は別にいいんだけど、それだったら冒頭の場面に数学を出したのは話がブレるというか、暗記系の描写だけに絞った方が分かりやすかったような。
動物イメージがより複雑に、暴走していくような展開で、ぶっちゃけこの動物イメージ自体はそれほど面白くなかった。たぶんギャグの基本的方針が合わない。ただ、ココネが能力を使ってツバサの脳内に広がるカオスな動物イメージを覗き込んでしまって……というのは普通に良かった。本作らしいマジックが生まれてる。
あと、羊のカイちゃんが可愛い。
『しのびごと』89話
師匠、思ってたより遙かにアウトな人だった。もうちょっと愉快な師弟関係かと思ったら、普通にトラウマかつ教育という名の呪いをかけられてる状態。まぁその極端さが楽しいというのもあるが、やべぇ人だったのは間違いない。
そんな呪いを9号隊での経験を得たヨダカが乗り越える、という話は普通に感動的。そしてそのことを師匠が内心喜んでる、というのもなかなか面白い。軍隊式の教育として個人としての思考を捨てさせてきたが、自分に逆らうようになる、つまり自分で考えるようになることが自立であって、独り立ち。弟子は師匠を殺して一人前、みたいなハードな思想の持ち主だと思えば理にかなってる部分もあるか。
からの師匠が怒濤の勢いでギャグ堕ちしていくのですごい。結構ハードな印象からの落差よ。
ミスコンで順調に頑張るヒバリ。今週あったヨダカの “ヒバリさんは可愛いですよ…!” を今週のうちに2回もフラッシュバックするのは普通に考えれば悪手というか、漫画としてスマートではないと思うんだけど、ヒバリの「どんだけ喜んでんだよ」というギャグだと思えばそのイビツさが魅力にもなりますね。
『カノンマスター』4話
大都市に来て、部隊に入って、気に入られたり、気に入られなかったり。少年漫画として王道な進行をしてると思うんですが、砂漠の中の大都市の背景、文化、美術的な部分が普通に面白い。武闘派メイドさんの格好も目新しかったし、その後出てくる強キャラっぽい人たちもいちいち目新しい文化圏を感じさせてくれる。カッコつけながら凄んでくるのにネコ耳装着して可愛いのとか超良かった。
そんなネコ耳とウルを巡って対立。自己評価ひくひく師匠だけど、ウルをバカにされたら黙ってられない、というのも良かったし、いつもは振り回す側のウルが受けに回って喜んでるのも微笑ましい。
てか、ウルのキャラというか真相が物語の中心になるのは間違いないけど、同時に師匠の自己評価低すぎ問題が当面のメインテーマになってるのが面白いですね。『蛍籠』も不当に自己評価が低すぎる人の話でちょっと時流も感じるかな。そこに本作は師匠でオジサンという立場が関わってくるのでより新鮮。ここまで親でありオジサン視点の悲哀がメインに据えられた作品はかなり珍しいと言えるんじゃないかしら。親でオジサン主人公だと『SAKAMOTO』もあるけど、あれは自信たっぷりで不遜なキャラクターだからね。
『ウィッチウォッチ』254話
ニコと思ったら爆破娘が出てきて、バトルかと思ったら教授の元へ転送して良い話。お札とスランプを使ったトリックは面白かったけど、スランプ自体に爆破は効かなくても、範囲攻撃の爆破だとお札が燃えちゃわないか少し心配になった。まぁ、無敵ガード的なことができるのだろう。知らんけど。
ということで、親の死に目に間に合った爆破娘。モイちゃんでは絶対にできない父親の話になってて面白かった面もあるが、それ以上に「愛する娘に泣き叫ばれながら自分は静かに愛を伝えて死にてぇ~!」という篠原先生の魂の叫びのように思えてしまった。もちろん偏見かつ妄想です。父親ポルノ的な味わいで、『カノンマスター』のオジサン主人公と同じくジャンプではかなり珍しいタイプの話になってて面白かった。娘側の感情はどうでもいいというか、かなり薄っぺらくて、父親サイドのエモが前面に出てる。ように見える。
何はともあれ普通に感動的ではあったんですが、最後の最後、死んだあとの母親と手を取り合って天国に旅立ちました~的なイメージがダサすぎるのでちょっと笑った。あと、教授は普通に地獄に堕ちると思うので、何か急に甘すぎる。「俺は地獄に堕ちるけど娘のために世界を少しでも良くしてあげたい」的な控えめな姿勢が欲しかったのに、めちゃくちゃ幸せになってる(なろうとしてる)。
あと、本作は以前に、ペットが死んだら虹の橋を~云々のエピソードで「死んだら虹の橋を渡る」というガセを大真面目に描いてて噴飯したのを思い出した。飼い主置き去りで薄情すぎる。正しくは橋の手前で飼い主を待っててくれて一緒に橋を渡って天国に行く。そんな誤解をしてたのに、今回めちゃくちゃ虹の橋的な感じのイメージを正しい形で描いてるので笑ってしまった。なんで本来のペットは間違えるのに人間は合ってんだよ。あと2人はたぶん地獄に堕ちると思う。まぁ、君と一緒なら地獄もマシだ、的な話ならそれでいいけど。リナサワヤマだ。
ラスト。植物冬眠中のモイちゃんの意識が樒と繋がり、樒の過去が流れ込んでくる。一瞬「モイちゃんが女体化して樒とのイチャイチャを追体験するの!?」と思った。面白そう。
『HAL FORMULA』5話
コツを掴んだのでレース本番! かと思ったらコツを掴んだのではなく、糸口を掴んだに過ぎないので地道な練習。意外だがオモシロ修行とか出てきて大変好み。
ハンドルを握らずに運転するため、カートで練習。シミュレーターの存在も面白かったのに、その先としてまた別の練習法があるので嬉しい。まぁ、本番の危険度がどうかしてる世界なので、安全な練習法はいろいろ模索されてきたんだろうな。
おっちゃんが “朝ごはんでも食べようか” と言ってくれるの優しくて好きなんだけど、話の流れを考えたら「このポテチで充分です」的なこと言いたくなるよな。量としては話にならないんだけど、何かうまいこと言ってやりたい欲が生まれる。
『ロクのおかしな家』14話
クイズ大会。賞品の米が欲しいので参加。ニホンスゴイ的な話とは別に考えても、昔の人が今の食べ物のうまさに驚くのは普通にありそう。品種改良とか進んでるわけですし。多文化のおいしいとこ取りもしてるし。
オカルトクイズで、ライバルはオカルト系youtuberのみなさん。この手のyoutuberってホラー映画で便利に使われる小悪党みたいなイメージが強かったけど、やってることがクイズなので、単なるオカルト大好きボーイズみたいな役割になってて良いですね。嫌な奴に見えて実は良い奴……ってか読み返したら普通に「嫌な奴」という前段すら怪しい。特別嫌な言動がそもそもなかった。先入観、偏見。申し訳ない。
センターカラー『アイボーイ』谷内太陽
読切。ペンネームの読みはヤチタイヨウ。『ハイキュー』の二次創作みたいな名前だ。目次コメントによると『UNDER DOCTOR』を手伝ってるらしい。いつもお世話になっています……。
本編。宇宙大魔王の体がバラバラになり、その家臣の元には左目だけが残る。左目を再び大魔王にしようとパワードスーツを用意したりするが、左目本人は期待に応えられずに逃げた、という特殊貴種流離譚。そんで、逃げた先の地球で少年と出会ってずっとダラダラ、プラプラして今に至る。要は大学卒業後(高卒かも)のニートのモラトリアム。鉄板の面白さを感じるものの、ジャンプではめちゃくちゃ珍しい題材なので良かった。良かったと同時に「そんなんやっていいんだ?」という驚き。絶妙にジャンプでは見慣れない年齢層の話をずっとやってるので面白かった。ウケるかどうかは知らんけど、私としては目新しいので好き。まったく新ジャンルというわけではなく、お馴染み感あるジャンルだけどジャンプでは目新しい。
んで、宇宙警察の爆イケお姉さんと激キモシッポのロボットと出会い、左目の寄生先の少年がスカウトされる。左目の処遇で揉めるのかと思ったらそっちか。ここからのくだりが本作抜群に面白い。ジャンプの読切でよくあるふわっとした正義の組織にスカウトされて、修行して強くなって超能力使えるようになって……というのをモラトリアムのまま置いてかれた人間(ではないが)の視点で描く。ダイジェストっぽく一気に進んで「ジャンプでよく見るやつ~!」という感じの内容なんだけど、それが成長譚としてではなく置いてかれる焦燥感として描いてるのが白眉。そうですね、傑作だと思います。「17万円」のギャグも笑ったんだけど、あれも「バカで良い奴なのは変わりないのに……」という別の味わいが生じてるのが素晴らしいですね。
んで、久しぶりのモラトリアムデートと思ったら仕事が発生してしまって仕事モード。「立派になって……」という感慨もあるけど、それだけじゃない。
突然現れた敵は強力で勝てるはずもない。「左目が大魔王としての隠された資質を開花して勝つんでしょう?」とか思ったら、そこに捻りというか、しっかりとしたロジックがあるのでこれまたお見事。左目が戦うのではなく、彼が次期魔王と期待されて用意されたものを認めて使うようになる。まぁ、ちょっとパワードスーツ的なものの扱いというか設定がよく分からないところはあったし、即召喚できる件は布石が欲しかった気もするけど、彼自身の才能じゃなかっただけで個人的には大満足でした。
ということで何かうまいことまとめてくれて……って璃子さん素敵すぎるだろ。家臣たちの件、ギャグとして楽しいのは分かるけど死ぬほど厄介な話だと思うので、ちょっと簡単にクリアしちゃった気はする。とはいえ、そういう難しいことをグルグル考えるのをやめて “まぁ……コイツとなら……” で決断してしまうラストはやはり美しかったと思います。良い話でした。やっぱ対象年齢高めだとは思うけど。
『HUNTER×HUNTER』413話
平然と時間戻すのやめてほしい。まぁ今に始まったことではないけど、普通に語り口としてスマートではないと思うので。本作に限らないけどね、『ヒロアカ』最終決戦とかもやめてほしかった。
9王子は死を偽装した、もしくは本当に死んだが、継承戦の運営側には魂の有無を確認する方法があるらしい。ちょっと便利すぎてずるい気はするけど、運営側が仕掛けた大規模な念由来の大会と考えるとまぁ不思議ではないのか。
んで、1王子と家臣。1王子が毒殺で死にそうになるが、それも死の偽装。蟻編が終わってからの本作は念バトルのインフレにかなり強引にブレーキをかけた印象があり、かなり好感を抱いてたんだけど、ここに来て死を超越する人がバーゲンセール状態になってきましたね。これはこれでインフレなのかもしれない。ヒソカは能力の内容がシンプルなのと、死後強まる念の設定で割と飲み込みやすかったけど(心臓マッサージだけで生き返るのは怪しいと思うけど)、最近のは割と簡単に「生き返るから生き返る」に近いことになってきてる気がする。厳密には「生き返る」ではない理屈があるのかは分かりませんが。
何はともあれ、1王子は家臣に念能力を分析する能力者がいるので爆アド。能力者ありきの能力ってあまり好きではないんだけど、まぁこれは今更か。
んで、1王子は4王子を狙うらしい。面白くなってきたが、4王子はすべてが終わる前にクラピカとのエピソードをやってくれないと困るので、メタ的に「まぁまだ死なないんですけど」という気持ちと、「本当にやってくれる?」という気持ちがある。作者がクラピカのストーリーにどこまで興味あるのか心配になる瞬間もあるので。
『悪祓士のキヨシくん』100話
100話おめでとう。『HUNTER×HUNTER』からの落差がすごくて好き。見守るおっちゃんというメタ構図も面白いというか、ほとんど読者とイコールみたいな立場だ。
本編。森が開いてバァちゃん登場。演出が今週のイム様と似てるので笑う。さすが『ONE PIECE』遺伝子を最も色濃く引き継いだ作品。必然的な偶然と言えよう。
そんなバァちゃん。激怖からのツンデレ溺愛。そして孫は気づいてない。キヨシの理想的孫ムーブというオモシロが副次的に発生してるのが良かった。ちゃんと掛け合わせとして面白く、全部気づいて微笑ましく見守ってる周囲の人たち、というのも最高。
ジャックジョー。服着たまま風呂入るんですね。不潔そうでイヤだなw
『UNDER DOCTOR』24話
「ハイジとシュリ、ドキドキの雪山」というサブタイトルが妙にえっちじゃない!? と思ったんですが、読み進めたらほんとにちょっとえっちだった。ハイジのセルフオペはまぁ『ブラックジャック』でお馴染みの光景なので微笑ましく思うだけだったんですが、そこからシュリの初めてのオペ……えっちじゃない!?(そうか?) 相手の穴に初めての挿入をして、それを成長の儀式とするんだよ。皆まで言わんでいい。えっちだ。
前段。雪山での仕事中に襲撃される。のを襲撃する殺し屋視点で語る。ザコなのに妙にキャラが立ちまくった殺し屋兄弟が普通に面白いので見事ですね。本作、大した話をしてなくても普通に面白いので強い。
と思ったらシュリの成長、という本作の中でかなり味の濃いドラマに移ってエンド。久しぶりにシュリが気持ちよくアクションしたと思ったら、医者としての通過儀礼に飛躍するギャップ。ハイジの被弾を知った際のシュリの絶望顔とか絶品でしたね。焦るシュリに多くを語らせずに描き切ってて相変わらず漫画としての読み応えが異様に高い。
『鵺の陰陽師』153話
バトルが大きくステージチェンジというか、街全体(本作においては世界全体とほぼイコール)へと一気に広がる。ということで、舞台がいつもの学校に移って、リボーンした学郎の出発を描く。膳野くんを交えて初回との対比を持ってくる演出とか決まってたと思います。ものすごくキレイなので、周年の回に巻頭で見たかったような内容ですね。
そんなスーパー膳野くんタイム。あくまでも凡人のまま大活躍をしてるので最高だった。そんな膳野くんにハッパをかけられたおっさんも奮起する、という勇気の伝播が美しい。そして、直接の因果関係はないけど、その勇気の伝播が最終的に行き着いた先として学郎が登場。かっけ~。本作はベタも普通にうまいから良いですね。かっこいいところは正攻法にかっこいいのよ。
センターカラー『夏と蛍籠』13話
すごい後ろ(後ろから3番目)にカラーあって結構珍しいと思う。まぁ、これも『ONE PIECE』カードのせいだな(なんでだよ)。
本編。中学時代から大きく成長した主人公たちを、成長できなかった者たちの視点で描く。『ハイキュー』やな。敗者視点の物語は正直『ハイキュー』が強すぎるので、同じことやるとさすがに分が悪すぎるし、実際『ハイキュー』には及ばない印象も強いんですが、中学時代からの因縁というテーマを描くにおいては適切だと思うし、かなり効果的だったとも思います。成長した主人公チームが連携を気持ちよく成功させる……のを翻弄される側の視点から描く。「嘘」を武器に戦う主人公なので、騙される側の描写はこの上なくハマりますよね。「道」「踏みしめる」というキーワードから大ジャンプをしたら、そのジャンプを逆に利用されて股抜きパス。うざすぎて笑ってしまうレベルなんですが、体ではなくボールが道を踏みしめるプレーになってた、と考えるとかなり意味深くて面白い内容だったと思う。まぁ、うざいはうざいw
『2年B組勇者デストロイヤーず』12話
予想外にストレートな学園モノしてて面白い。こういう作品だったのか……と12話にして実感する。正確には前回から実感してる。
酒カス勇者の酒の呼称が「腐った汁」なのは面白かった。発酵の原理を覚えたての人という感じで妙なリアリティを感じる。あと、めちゃファンタジーな人が日本の米に激ハマリする、というのは奇しくも今週の『ロクのおかしな家』と似た話ですね。
孤立した魔王城(=学校)の食や水道といったインフラ面の理屈を丁寧に重ねていくくだりも面白かった。魔王が強くなることで根のスキルが解放されて、魔王城がどんどん充実していく。体力面のレベルアップでいいのか少し疑問もあるけど、トイレという目的があるのも良い。野グソという手があるので当面の間は最悪なくてもいいインフラだが、当然あれば嬉しく、それでいてトイレのクオリティにはかなり細かく段階がある。ぼっとん便所から最新の高級シャワートイレまで。インフラの拡充レベルがトイレだけである程度示せるのはめちゃくちゃ良い設定だと思う。最終的には便座を魔王の玉座にしてもいい。教室の椅子も全部便座でもいい。
『回撃のキナト』23話
キナトが大真面目に膝枕の効能を語るの良いですね。「そこじゃねぇだろ」という的外れ感もあるんだけど、プロフェッショナルとしての知識の豊富さ、興味の広さが感じられる。
エピローグ。結婚の件は族長が正気に戻っただけで解決してしまうので少し肩透かしだったけど、まぁそこまで本気で掘り下げられても面白くならなかったのかもしれん。誤解が始まる瞬間の爆発力がオモシロのピークだと考えるならば。
即結婚はキャンセルだが、あくまで延期であって結婚自体は諦めてない、というお別れのチューも定番で良かった。不意打ちを感じさせる見開き演出も良いぞ。ただ、今後長期連載となったら結構扱いに困りそうな話ではありますね。個人的にマジョ編めちゃくちゃ面白かったので全然いいんだけど。
んで、帰宅。やかましすぎるので笑ったが、そういや本作の基本的なノリ、こういうのだったなw マジョ編は比較的キャラが絞られてるのでじっくり腰を据えて進行できる、というメリットがあったのかもしれん。
巻末解放区!WEEKLY週ちゃん
7/14はゼリーの日ということで、意外と頻出してるゼリーシーン特集。「そんなないだろ」と思ったら普通にいっぱいあるので驚いた。
『ロク』『高校生家族』では、料理がうますぎるキャラの料理スキルを披露するものとしてゼリーが出てるので興味深い。「そんなものも作るの!?」という意外性があって、それでいて料理のうまさも実感できる良いチョイスだと思う。栄養補給としての食事としては必要のないもの、なのに作っちゃうところに強者の余裕を感じる。
家庭的とは真逆の千疋屋の高級ゼリー(『アオのハコ』)も良かったし、『斉木』のコーヒーゼリー好きも懐かしかったけど、『モリキング』で昆虫ゼリーを持ってくるので笑う。たしかに、ゼリーを語る上で無視できない巨大な需要だ……。普通に考えたら「ちゅ~る」の方が身近だと思うんですが、なぜかジャンプでは昆虫ゼリーw
次号予告
『ロボコ』が6周年で表紙と巻頭。おめでとう。コロコロの曽山先生との対談があるそうなのでめちゃくちゃ楽しみです。ギリ世代ではないんだけど、それでも名前も作品名も知ってるくらいなので。
林先生の読切後編とは別に、もう一本読切。『ゲゲゲの謎』感ある手塚賞準入選だった人の新作。離島の警官らしい。島好きだね!?
目次
「ジャンプ作家の大好物」。馬上先生の音楽の大好物。Ginger Rootだそうで。さっぱり分からん。また日本のロックバンドかな……と思って調べたら全然違うので笑った。分からなすぎるし、予想がつかないw 経歴がやたら情報量多くてややこしすぎる。本コーナーの知らない人の中では最も興味を引かれた。
目次コメントについては、『アオのハコ』お疲れコメントが当然多い。多いが全員ではない、というのがポイントだと思う。ちゃんと思い入れや関係性のある人が言ってる感。これがもうちょっと大きな作品の完結だと付き合いで言わなきゃ的な空気が漂うので(偏見です)、このくらいのお祝いがベストだと思う。
毎週知らない青春を追体験させてもらいました。三浦先生連載お疲れ様でした!
(『HAL FORMULA』)
お疲れコメントの中でも秀逸だと思ったのが寺坂先生。「知らない青春を追体験」って『アオのハコ』を示す言葉としてとても的確だと思う。たしかに身近に感じたり、共感するタイプの青春ではなかった、けど良い、というのが端的に伝わってくる。
愛読者アンケート
読切についてと、付録のカードについて。今回のはかなり勝負の企画だと思うので、アンケートも本気だと思うんですが(カードの用途に「売る」があるのが本気だ)、付録に興味ある人、特に付録目当てで紙ジャンプ買う人がアンケートハガキ送るとは思えないんですよね……。まぁ、ゼロではないからそこの意見が貴重になるんだろうけど。送料無料だからカード企画良かった人はアンケート送るといいかもよ。個人的には余白に「転売ウケするような企画二度とすんな」とか書いて送りたい気持ちがある。
総括
金曜更新となりました。今週は比較的余裕のあるブログ進行のはずだったんですが、ワールドカップを準決勝からはちゃんと観たいよなぁ……とか考え出したら生活リズムが崩壊して少し大変でした。時差がありがたい面もあるんだけど、絶妙に調整しづらい面もある。
ベスト作品。これは読切『アイボーイ』。めちゃくちゃ良かったです。年間単位で振り返ってもトップクラスに面白かったと言える。
次点。『アオのハコ』と、『HAL FORMULA』『UNDER DOCTOR』。修行が好きなのと、シュリのストーリーが好きです。
ベストコマ。『アイボーイ』より、知らん隊員と仲良くしてる小さいコマ。ダイジェスト進行の中の一つなんですが、読者的にはベタな感じが語り手にとって「知らない世界」として描かれてるのがものすごく良かった。
ベストキャラ。『ロクのおかしな家』より、呪言☆ボーイズ。何か普通に良い奴なので面白かった。オカ研より仲良くなれそう。てか、オカ研のみんなに自慢できる交流かもしれませんね。
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