北区の帰宅部

映画の感想を書きます(嘘&希望)

『CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第1章』の感想

 久々に映画の感想だゾイ。と言っても009なのであんま映画って感じがしないのである。うむ、しゃーない。

  • あらすじ
    • ギルモア「今度の映画はアクションてんこ盛りじゃ」
    • 008「『RE』では出番なかったので楽しみです」
    • ギルモア「まだ水はないぞ」
    • 008「デビルマンまた来ないかな……」

 なんだかんだで定期的に新作が作られる『サイボーグ009』って凄いですね。ブログを始めて6年なんですけど、その間に『009 RE:CYBORG』『サイボーグ009完結編』『サイボーグ009VSデビルマン』、そして今回の『CALL OF JUSTICE』。あーあとアメコミ版なんてのもありましたね。意外と忙しい。チェックできてないだけで他にもコミックとかは結構出てますね。すごい。
 んで、今回の『CALL OF JUSTICE』なんですが、一応『RE』の続編という形になっております。ただ、キャラデザも声優も変わってます。どうやら続編であり新シリーズとかそんなボンヤリした感じらしい。
 『RE』は好きなんですよ。オリジナルストーリーやってるかと思ったら最終的に「地下帝国ヨミ編」の再現をやっちゃう感じ、観ててテンション上がります。「結局どこ落ちかい!!」というのは多くの009ファンが思った所ではないでしょうか。ちなみに、『vsデビルマン』でもどこ落ちっぽい場面があったと思うんですよね。まだ分からないけど『CALL OF JUSTICE』も第3章ではどこ落ちやるんじゃねぇの?とか少し疑ってます。

 そんな『RE』。面白かったんですけど、少々回りくどかったり、難解げだったり、最後に精神世界入ったりして「めんどくさい作品だった」という人がいるのも分かります。また説明セリフをただ喋るだけのシーンが長かったりするってのもありましたね。他にも、00ナンバーの9人が揃って戦うシーンがないとか、008はそもそも戦ってもいないとか、008が水に入ってないとか、008がスーツを着ることもない、という問題もあったと思います。あと個人的に思ったのはボス戦ですね。楽しいアクションシーンは充実してたと思いますけど、対人戦、ボス戦が少なくて物足りなかった印象です。
 そこで『CALL OF JUSTICE』。『RE』の神山監督が総監督を務めていて、明確に『RE』から続く作品です。「あー今回もあんな感じなのかな」とか思ってら、全然違ったw
 本作がまだ第1章ってのも大きいんでしょうけど、バトルだらけです。しかもボス戦。ちゃんと9人で戦う。無駄に思わせぶりな説明セリフも少なめ。マ、マジか……。同じ人が作ったとは思えないですよ。驚きました。
 正直バトルしかやってないので、映画の舞台が一切動かないという1つの映画としてはどうかと思う点もあるんですよ。まぁ、第1章だから、というバランスなのでしょう。物語も舞台も残り2本で動かせばいいや、というノリ。とにかく先制パンチとして、とにかくバトル。009らしいバトル。1人では勝てない相手に9人のチームワークで勝利する。「相手はどういう能力なんだ?」みたいな部分でしっかり003も活躍してたのがイイですね。
 また、009作品のバトルで大事なのは加速装置の使い方だと思います。本作で初めて加速装置が使われたのは敵の雹による攻撃を防ぐ時。加速中に無数の雹を処理する、という映像的な魅力は充分あったと思います。ただ、『RE』の初加速装置でやってた水しぶき描写とちょっと似てるのかな、とも気になりました。まぁ、意図的に『RE』と揃えたという可能性もあるんですが。
 本作で一番フレッシュな加速装置の使い方としては、009と002が衝撃波を起こして敵を包む、というヤツでしょうか。これはよかったです。空間を支配するような敵に対してさらに上から包み込むようなカウンター。加速して殴る蹴るのではなく、衝撃波を使う、というのも必殺技感があってカッコよかったんじゃないですかね。まぁ、あんな地上で衝撃波だしたら家が吹っ飛んじゃう気もするんですがw
 それとですね、001の扱いもいい感じだったかなと思います。バトルにおける001って意外と扱いが難しくて。強すぎるんですよねw また戦い方が他のキャラと違いすぎるので、ピンチになってから001が参戦して逆転ってなると「全部001でよくね?」ってなりかねません。本作で001が参戦したのは第2戦。重力だかを操る敵でしたね。ドームのようなものを張って触れられない、という相手に対してドームの中に009をテレポートで送り込む、というアイディア。001が009をどっかに飛ばすってのは今までのシリーズでも何度も描かれてきたネタなので、うまい落とし所だったんじゃないでしょうか。001が勝手に009を送って、009が軽くテンパりながらも対応する、ってのはお馴染みの光景という感じがあります。
 (追記:この記事書いた翌日に気づいたんですが、「コスモチャイルド編」で009を敵のバリアの中にテレポートで送り込むという作戦はありましたね。恥ずかしながら忘れてました……。)
 バトルはよかったんですよ。とても楽しかった。ただ、バトルしてない時の静かなシーンが少しキツかったのも事実。正直CGがしょぼいんですよ。チープ。キャラクターたちがただ会話してる時の動きがなかなか残念なんですよね。映画の最初に会話シーンが続くので、「あーこれは期待できないかな……」とかテンションが下がりました。まぁ、バトルが始まると「意外とイケるやん!」と盛り返したんですが。
 ただの会話シーンってただでさえ退屈になりやすいんですが、映像が貧弱で余計に、というのはあったと思います。まぁ、予算とか大人の事情はあるんでしょうけどね。

 CGの件と繋がるのかどうか分からないんですが、スーツがですね、これも好みではなくて。まぁ、これに関しては『RE』も嫌いだし、『vsデビルマン』も嫌いなので、「元のままでいいんだよ!」という結論で凝り固まってるだけとは思います。けど、やっぱ元のが一番カッコイイ、よねぇ。
 CGでのバトルシーンのためなのかもしれないんですが、本作のスーツは布ではなくメカメカしいんですよね。布がいい!!(子供のワガママか)
 本作独自のキャラデザに関しては、「まぁ別にいいかな」という感じ。というのも『RE』時に「なんじゃこりゃああ!!」と最大限驚いたので、もう驚くのにも慣れたというかw とはいえ、『vsデビルマン』が割と原作のまま、とうい平成版のアニメシリーズに近いのであっちがよかった気がしたのも事実です。
 ただですね、とりあえず002のキャラデザが『RE』から大人しくなったのでホントよかったです。『RE』のは飛行フォルムがね……機械の体全開すぎて抵抗あったんですよね。

 映画としての魅力というよりは、009ファンとしてよかった部分。これは映画冒頭になった「00ナンバーサイボーグとは」という説明パートだと思います。あの回想シーンですね。モノクロで、画面がざらついてて、00ナンバーとギルモア以外のキャラデザが完全に原作の再現になってるんですよね。もうこんなん最高に決まってますやん……と映画館でウットリしてましたw
 回想シーンとか写真で語られるのが、暗殺者編、ベトナム編、ミュートスサイボーグ編、地下帝国ヨミ編、というのも「やっぱコレだよな!」というチョイスでテンション上がりました。ヨミ編に関してはどこ落ち直前まで丁寧にやってて「もうリメイクでもいいよ……」なんて気にもなりましたw
 ただ、笑ったのは、歴代の有名エピソードと同じ並びで『RE』が紹介された件。いや、『RE』の続編であることは観る前から知ってたし、明示するのは大事だと思うんだけど、「あの傑作エピソードと同列のつもりかよw」みたいな気持ちが湧かなかったかというとウソになります。まぁ、しゃーないけどね。

 あとですね、ピンポイントで大好きだったシーン。強力な敵を前にして00ナンバーが作戦を立て、いざ実行しようという時にギルモア博士が「この作戦にはコレが必要じゃろ?」とスーツを用意する所。このギルモアのドヤ感もすごいカッコよくてテンション上がったんですよ。「このスーツ認めてねぇからな!」みたいな気持ちもこのカッコよさで少しごまかされました。
 ただ、本当に好きなのはその直後。そんなギルモア博士がドヤってる横で009が「うわぁ……着たくねぇ……」って心底嫌そうな顔してるんですよね。そう! これだよこれ! これが009というキャクターであり、『サイボーグ009』という作品なんですよ!!
 この戦闘の快楽みたいな部分に浸りすぎないバランス、「戦わないのが一番だよね」という感じがもの凄く「っぽい」。あの009のリアクションには痺れましたねぇ。今回の作り手は信用できるな、と確信した場面でもあります。
 また、009の後には003が「ちょっとマジで嫌なんだけど……」と露骨にグチってるのも最高でしたね。いいよなぁ。こういうのだよw


 ということで、『第1章』でした。まぁ、あと「ギルモア何歳だよ!」みたいな部分も思ったりもするんですが、そういう部分を独自設定で埋めようとすると「そんなのいらないから……」ってことになりかねないので、放置でよかった気もします。
 とにかく、『RE』の時と違って気楽に観れるエンタメ度マシマシの『サイボーグ009』完全新作ということで、大満足の1本でしたよ。もちろん3章あるから全部判断できるワケじゃないんですけど、「とりあえず大丈夫じゃないかな?」と思える程度には大好き。ファンサービスに寄った、気楽なエンタメという意味では『vsデビルマン』と似た感じなのかな、とは思います。

『CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第2章』の感想 - 北区の帰宅部

『CYBORG009 CALL OF JUSTICE 第3章』の感想 - 北区の帰宅部

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映画『009 RE:CYBORG』の感想 - 北区の帰宅部
『009 RE:CYBORG』豪華版 Blu-ray BOX買ったよ - 北区の帰宅部
 『RE』感想と、ブルーレイボックスの話。ボックスの特典には『RE』の前日譚がコミックになって収録されてるんですが、そこでのワンシーンが『COJ第1章』でもアニメ化されてましたね。国連会議で00ナンバーが攻められてギルモア、009、003が「なんで嫌われるんや……」と落ち込むシーン。

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『サイボーグ009VSデビルマン』の感想 - 北区の帰宅部
 『RE』『vsデビルマン』『COJ』の3作の中でどの003が好きかと聞かれたら迷わず『vsデビルマン』を選びますね。
 監督が平成版の人なんで、平成版に親しみのある人にもオススメ。『デビルマン』全然知らなくても楽しめますよー。ワタシとか完全にそうですし。