北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

テレビドラマ『荒川 アンダー ザ ブリッジ』(6話)の感想

 5話観て気づいたこと、村長が全然出ない。小栗旬が忙しいかなんなのか知らないけどさ、出れないなら、やるなよ。別に村長なんて誰だっていいんだからさ。実写化キャストに今更文句言ってもしゃーないんで、基本的には好意的に見ようと努力してるけど、小栗旬だけはどーもダメだ・・・・。
 まぁ、村長は、本編にはほとんど出ない、視聴者と同じ目線を持つメタ的な存在、という設定にしたいのかもしれないけどさ。安易なメタ視点ってあんま好きじゃないです。
 原作やアニメと違って、ステラは便利に多用されてる印象ですね。毎話毎話ちょくちょく絡んできてますね。徳永えりは使いやすいんでしょうか。
 ・・・・まっ、徳永えりが見れるだけで幸せ、なワタクシと利害が一致してるのでオールオッケー。

 6話です。

 先週の予告にもあった血塗れのビリーがいきなり出てくる。
 リクが「兄弟ーーっ!!」とシャウトすると、ステラがひょっこり出てきて、「極道ごっこじゃ」 と。
 わーい、またステラが出てきたー。もうね、「そういうのを予告に使うのはずるいんじゃないかな?」とかも思ったけど、徳永えりがかわいいので、なんだっていいです。もう、この番組全部ステラの「極道ごっこ」でも構わないです。

 Aパート。「彼女が髪を洗った理由と彼が涙した理由」。
 原作やアニメで有名なフロのエピソードですね。ワタクシも大好きです。

 リクがフロに入り、ニノが頭を洗ってあげる。借りを作ることに拒絶反応を見せるリクに対して、ニノが、「これは借りじゃない。私が洗いたいから洗ってるんだ」 と。
 ちょっと違和感。ニノは、リクの「借り」の家訓、呪いについて理解してるのかな? 無意識的にリクの心に響く言葉を言っちゃうようなイメージだったけど。このセリフだと、普通に気を使ってくれた、ような気が。ニノ、真人間じゃん。

 原作やアニメとの比較ばかりで申し訳ないけど、原作のココ、大好きなんですよ。借りを作ることに拒絶しようとするリクに、「私が洗いたくて洗ってるんだ、洗わせてくれてありがとな」 と言うニノがすげぇ好きなんですよ。リクのことを理解してるのか天然なのかわからないギリギリのところが好きなんですよ。最後の「ありがとな」というのが大好きなんですよ。
 なのでちょっと残念ですね。

 それと、これは実写作品の全体的な特徴なんだけど。とにかく金星人ネタが多い。今回も、ニノが「いいな、泣くことができて・・・」とか、リクの「ホント、徹底したキャラ作りだな〜」とか言ってて、ニノが金星人という意識させるセリフを絶え間なく入れてくる。やはり実写のクライマックスは金星云々なんでしょうね。原作やアニメだとあんま好きじゃないエピソードなので、オリジナル展開を期待してます。

 またも、原作、アニメとの違いについて。この話の最後で、村長が笹舟を荒川に流す。
 「回り道しても、海まで行けよ」というセリフは村長が言います。
 えっ、村長が笹舟? チョットナニイッテルカワカラナイ・・・・・って感じです。これで、この後の初デートのくだりが大分ずれてきます。

 そして、Bパート。「デートってなんだ?」

 ニノをデートに連れていくため、デートの意味を紙芝居で説明するリク。
 紙芝居が始まる段階で、リクが七三になってキメてるあたりがイイ感じ。

 気になってのは、紙芝居の中の絵で、ニノが金髪だった件。
 いやさ、原作やアニメでパツキンなのを意識してのことなんだろうけど・・・・。そこは桐谷美玲と同じ茶髪でよかったんじゃないかなぁ。原作、アニメファンに媚びてるみたいで、あまり好きくないですなー。
 また、紙芝居ではジャージ姿だったのに、紙芝居が終わると、「では、早速コレに着替えて下さい」 とドレスを差し出すのも違和感だよね。違和感というか、劇中のリクが頭悪いみたいな印象になっちゃうよ。

 その後、荒川から離れられないことを理由にリクのデートプランを断るニノが寂しそうに「やっぱりSFすぎるよな・・・・それでも私は金星人なんだ」 「ごめんなリク、金星人でごめんな」 と金星人アピールがやんごとない。金星金星うるせぇよ!!
 それと、「やっぱりSFすぎるよな・・・」ってセリフはニノさんに真人間っぽさが感じられてちょっとヘンな感じ。これじゃ、電波さんっぽくないよ。

 Cパート。「異星間交流」。
 初デートの話です。「初デートの距離感」が炸裂するのかワクテカです。

 デート中にジャンケン連敗して、怒るニノ。あの怒りモードのニノって実写版だと連発してるネタだけど、あんまりおもしろくない気がするのはワタクシだけでしょうか。そーゆーのやらなくても、定期的に電波発言すれば、ニノがヘンな人ってのはわかると思うんだけどね。
 まぁ、こーゆーさじ加減は個人の好きずきですな。

 そして、村長が放ったことになった笹舟が絡んでくる。
 障害物に引っかかった笹舟を見たニノが悲しそうに「私と一緒だ、居場所がないんだ」 と。そしてリクが、「ボクも一緒ですよ」と、川に入り笹舟を救出。
 そこでニノが、「リクはあいつの命の恩人だな」 と。
 ・・・・・うわっ、これ超イイ。感動した。琴線触りまくった。ドラマオリジナル展開、オリジナルセリフでこんなに素晴らしいの放ってくるとは・・・・・ナメてたよ、実写版。超イイじゃん、これ。実写版最大のヒットだわ。
 笹舟を流すのが村長に代わることによって、第三者目線になったニノだからこそ吐けるこのセリフ。あの改変はこのセリフのためだったのか・・・・・。感服いたしました。

 本編としては、その後タイムリミットを意識させるような、「七夕には帰る。七夕の日が沈む前にはな」 というセリフがあったりして、終了。
 「七夕の日が沈む前」 ということは、金星移住のくだりは夜じゃないんですね。原作、アニメとは違う感じになりそうで期待が高まります。

 ・・・・あれっ、そういえば「初デートの距離感」ってないんだね。
 あぁ・・・・・そうっすか・・・・・残念です・・・・。

 まぁ、あとは予告ですね。
 来週はクリーニングのエピソードが描かれるそうですよ。
 それと、P子が村長にデートに誘ってました。ラストサムライが寂しそうに応援してましたよ。このエピソードね、原作で大好きなんですよ。ギャグしながらイイ話というバランス感覚が素晴らしかったエピソードです。まぁ、実写版だとギャグのノリやバランスが全然違うので、同じになるとは思ってません。ただ、実写版のP子は個人的に名キャラだと思ってるんで、大いに期待してます。安倍なつみかわいい、とか抜きにして、P子はイイキャラしてますよ。実写版オリジナルのキャラ作りとしてはベストだと思ってます。まぁ、そこらへんの真価を問うという意味でも、来週が楽しみですね。