北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

テレビドラマ『荒川アンダー ザ ブリッジ』(10話)の感想

 先日の3連休で、和歌山に旅行行ってたんですよ。24日の新聞のラテ欄を見たら驚きまして。「荒川UB(終)」って書いてあった。地域によって放送時間が違うのはなんとなく知ってたけど、東京の放送が一番早いもんだと自惚れてました。
 「せっかくだから旅行先で最終回観てやるか!」とかも思ったんだけど、眠かったんで、諦めました。いつも通り、東京にて。火曜深夜の放送です。

 ちなみに、和歌山での最終回は放送時間が1時間でした。どうやら9話と最終話を連続して放送していたようです。地域によってこんなにも放送形態が違うのか、と驚いた次第であります。

 では、10話a.k.a.最終回でっすよー。

 ニノで始まります。
 イントロ、「リクとであった」 と、クソ汚い字で書かれた手紙風のモノ。
 手紙だか日記だかを通じて、シリーズを振り返る。最終回らしいです。

 Aパート。「Daydream(七月の風)」。
 小栗旬が登場することなく始まりました。いつもの形式を崩す、というのが実に最終回らしいです。

 ニノの手紙(日記?)で、物語を振り返る。読み書き出来なかったのをリクに教わった、というのが活きてますね。
 がしかし、リクとニノのエピソードが意外と多くないよ!! 10週もやってるのに(笑)
 この振り返り方は、シリーズをニノ視点で振り返る、というものなので、作品全体を振り返られてるか、という点では疑問ですね。意外とこの作品ニノの出番多くないよ。

 手紙(日記?)が書かれたノートが風に吹かれて、パラパラとめくられると、劇中では語られてないページが一瞬見えるんですが、ぼやけちゃってよくわからない。一時停止したけど、なにやら絵や文字が書いてある、ってことくらいしか認識できず、サッパリでした。
 なんだったんでしょうかね。ていうか、先週の「花が逆さまに咲いてるみたいだ」のヤツも未だにわからんし・・・・・。

 小栗旬登場。↑が「前回までのAUTB」だったそうです。新聞のラテ欄では「荒川UB」って略されてますけどね。

 Bパート。「Maybe True(眠れない夜は)」

 ブルーなステラ登場。
 シスター「七夕が近づくといつもああしている。ステラたちは縁日に行ったことがないんだ」
 ニノ「縁日ってなんだ? 楽しいのか?」
 リク「僕も行ったことないんでわからないです」

 ということで、縁日エピソードへのブリッジ。原作やアニメと違ってアマゾネスのいない縁日。ていうか、最終回もステラが導入に使われてますね。便利な女、ってレベル。
 なにげに、先週のステラの失恋に関しては完全スルー。フツーにシスターと戯れてます。女心はわからん!

 縁日をやるかどうか村長に確認に行くリク。
 リクと村長のサシの会話。やっぱ小栗旬がいるシーンは登場人物が少ない。
 この「村長に相談しに行く」 という行為自体が荒川住民としての発想なんだけどね。今回は、村長とリクのくだりが多いです。

 Cパート。「Festival(縁を結ぶ日)」。
 縁日・・・・・ですか・・・・・・・。金星移住・・・・・・荒川開発計画・・・・・・スルーですか。
 こ、これは・・・・・・・伏線投げっぱなしジャーマンの予感!!!

 「ようこそ、荒川縁日へ」 と、荒川の大人たちが子供(ステラ、鉄人兄弟)&ニノをもてなす。
 浴衣です。眼福。その上、うれし泣きするステラかわいすぎて鼻血出ました。この徳永えりはシリーズ屈指の殺傷力。ここだけエンドレスリピートしてれば30分×10週も幸せに過ごせます。

 はしゃぎすぎて、大人パワーを発揮するニノを押さえるステラ。しゃべり方がステラじゃなくなっております。これは、ステラがあまりに楽しすぎて、他人を威嚇する広島弁を忘れちゃった、という意味ですかね。かなりの違和感であり、新鮮でした。新しい徳永えりが見れればワタクシは幸せです。(←しつこい。けど、このテンションは続きます)

 ラストサムライとシロさん、星とP子、組み合わせがめずらしい。特別な化学反応は生まれてませんが。
 特に前者、ラストサムライとシロさんが2人いてもなんにも起きねぇな。2人とも(実写だと)見た目が超地味だし、周りを振り回すようなタイプでもないし。そもそも実写版におけるシロさんの存在意義については常々疑問を持ってますから。

 金魚すくいのポイでスーパーボールすくい。
 鉄人「リクのも取ってあげるね」
 ここで、リクが脳内トリップ。
 リクの心象風景、と思ったけど実は回想。
 リク「そうだった。仕事の合間に少しだけだったけれど、あの父さんが連れていってくれたんだ」

 って、縁日行ったことあるかい! 父さんとの超貴重な思い出忘れんなよ。
 縁日で迷子になり、リク父が必死になって探してくれた、という思い出。縁日に笹と短冊が飾ってあるから、七夕祭りかなんかですかね。
 この時に例のスーパーボールを入手したっぽいですね。んで、スーパーボール取るのに必死になってたら迷子になっちゃった、って感じですかね。
 それを、自分のためにスーパーボールを取ってくれる鉄人を見て思い出す。まぁ、いいんだけど、それならば、鉄人からもらったスーパーボールが出てこないとおかしいんじゃね? リク父のためのスーパーボールを捨てて、鉄人からもらったスーパーボールを握り締める、みたいなシーンが作れそうだけど。

 「俺が今、思い出したように、あの子たちもいつか、今日の出来事を思い出すんだろうか。同じように、俺もまたいつか、今日のこの出来事を思い出すんだろうか」
 いつの間にか、鉄人兄弟が超重要キャラになっちゃったよ。急すぎる。リクが鉄人を自分と重ね合わせちゃってる。たしかに、リクが荒川で教師として授業したのは鉄人だけども、その授業シーンってほとんど前半でしかやってないからね。そんなに印象強くないよ。今週の冒頭でニノの字が汚い、ってのもそうだけど、最後の最後にリクが教師面するような演出されても全然燃えません。

 最後に、リクが村長と和太鼓を両側から叩いて、心の対話を果たす、って感じですが・・・・・・・・・最後に見たいのはそこじゃねぇよっ!!!!!
 ニノ出せやああぁぁぁぁぁーーっっ!!!!!

 Last episode、「Kappa's Epilogue(ある意味 前口上)」
 村長がまとめのコメントをして、最終的に映画の予告に繋げるだけです。

 「2年3組のあの子には贖罪したことばかりだよ。だけどもう、お別れの時間なんだ」

 映画予告で終わる、というテレビ番組としてタチが悪すぎるエンディング。なんかヘンなこと言ってるけど、要は予告の前フリですよ。2年3組がどーたら、贖罪がどーたら、なんて考察する気も削がれました。

 予告。
・野球やってます。まさかアマゾネス登場ですか??(キャストにいないんで出ないと思います)
小栗旬が顔出してたから、謎の男も初登場ですかね。
・てか、荒川以外のシーンが多い。
・シリーズ未見の方用の説明的なシーンがあったからこの予告をそのまま映画館でかけるんでしょう。せっかくだからテレビを観た人用の予告が観たかったです。サービスわりぃなぁオイ。

 放送終了。
 要するに、「映画も観てねぇ〜!」ということです。
 わかやすく翻訳すると、「1800円ちょ〜だい!」ということです。泣けてきた・・・・・。

 ていうか、やっぱり伏線投げっぱなしジャーマン!!!!!!
 1%でも期待したワタクシがバカでしたよ・・・・・・えぇえぇ、映画がある時点で、映画用の登場キャラに国土交通大臣がいるから、荒川開発計画は映画でやるってわかってたんだけどさ・・・・・・・でも・・・・・でもさ・・・・・・一応テレビの最終回なんだから少しは最終回らしいことがあると期待しちゃうじゃんかよ・・・・・・せめて最後はリクとニノの2人で締めると思うじゃんかよ・・・・・・・・気持ち悪い小栗旬なんか見たくないよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 はあぁぁぁ・・・・・・・・・・。疲れた。10週も深夜にテレビ観ながら感想をシコシコ書くの疲れた。あまりに報われない。まぁ、徳永えりはかわいかったですよ。最終回の浴衣姿でうれし泣きはシリーズ屈指の殺傷能力を秘めたかわいらしさでした。もう、そこに逃げるしかない。困ったら「徳永えりかわいい」に逃げるしかない。

 疲労困憊です。あぁ、シリーズのファンの人は申し訳ないですね。ワタクシ、この作品嫌いです。
 『荒川アンダーザブリッジ』の実写化という無理ゲー企画の是非は置いといて、実写化の工夫とかが見られて、原作やアニメにはないドラマ独自の魅力が生まれてる側面も少なからずあったとは思います。そういうトコに引かれて楽しく観てた時もありました。
 けど、この最終回はねぇよ。映画ありきでテレビドラマを作ってたのかも知れないけどさ、いくらなんでもねぇ・・・・。

 ・・・・映画どうしようかな。最近は地雷映画を「当たり屋だぁーいっ」って半笑いで観に行くことも少なかったんですが、本作に関しては当たり屋感覚を用いずには映画館に足を運べないよ。最後の最後にシリーズが嫌いになっちゃったんで。
 うーん、マゾヒスティックな気持ちで行くしかないかなぁ。ただ、問題は、映画の公開は4ヶ月後ってことですよね。今は、「ひっでぇ〜最終回だったなぁ〜ww」って半笑いのテンションのまま映画館行けますけど。4ヶ月後にはほとんど、気持ちが薄れてしまってる気がする。
 ていうか、無理ゲー企画だった本作は終わってみると、結局ただの出オチ企画だったのではないか、企画が発表された時が関心のピークだったのではないか、という気がします。

 最終回はアレだったけど、アレの極みだったけど、まぁ、徳永えりはかわいかったよね(←結局コレに逃げます)。