ビルボちゃんは癒し
初日に観ました。3Dで、字幕で、IMAXで、HFRです。ややこしいなぁw
HFRに関しては、3作目ということもあるのか、意外と何も感じなかったです。今までは「気持ち悪いくらいヌルヌルしてるww」って良い意味含めて違和感あったんですけど、それがなかった。慣れって怖いね。
けど、見比べたらHFR派だと思う。新しいもの好きってのが大きいですがー。
3Dの件。『竜に奪われた王国』の時みたいな「切った生首が画面に向かってドーン!」みたいなことはなかったと思います。ただ、合戦シーンでの3D映像を考慮した人やモノの配置、戦い方、というのは圧巻でした。3Dで観れば魅力が何倍にもなる作品だったのは間違いないと思いますよ。
話。ワタクシは原作を読んだことないので、スマウグがいつ死ぬか知らなかったんですよ。ですので、映画の冒頭も冒頭、タイトルが出るよりも先に死んだのには心底たまげました。早かったなーw
本作の原題を訳すと「五軍の戦い」じゃないですか。原作知らないから「五軍って何なんだろうなー ドワーフエルフ人間オークにスマウグかなー」なんてマジで思ってたんですよ。そしたら違った‥‥。スマウグが死んでから『the Battle of the Five Army』ってタイトルが出ますからね。スマウグ以外に5勢力もあるのかよww
過去2作の『ホビット』は『ロードオブザリング』と違って辛気くささがなかったと思うんですよ。指輪の魔力もそんなにないから気楽に指輪使えるし、戦闘も合戦という程スケールの大きいものではなかったと思います。
それがシリーズ最終作にして『ロードオブザリング』っぽさが強くなってましたね。やはり1つのシリーズが終わり、別のシリーズに繋げる作品、という立ち位置だったからでしょうか。指輪の魔力はそれほど描かれなかったけど、代わりにトーリンが宝に目が眩んでしまいます。そして、巨大勢力が次々とエレボールに集結して一大合戦に。2作品合戦アクションを観てこなかったからか、映像技術の進歩のせいか、ピーター ジャクソンの手腕の進歩があったのか、ものすごく新鮮であり得ないほど楽しかったです。ちゃんと種族ごと、キャラごとに個性の強い戦い方をしてるのがサイコーですね。もちろん、前作までに描かれたキャラたちも大活躍するのでファン心理としても、お腹いっぱい。
雰囲気が『ホビット』シリーズから『ロードオブザリング』に変わった中で、唯一ビルボちゃんだけは割と『ホビット』シリーズのノリのままなんですよね。まだサウロンも本調子じゃないので、指輪使ってもそんなに困ったことにはなりませんし。周囲の皆が血の気荒くなってるんだけど、ビルボちゃんと話す時だけは今までの和やかな顔になってたのが印象的です。なにせ欲に溺れたトーリンですら、ビルボちゃんにだけはメロメロでしたからね。あのドングリシーンは見てるこっちもメロメロでしたよ。本当はアーケン石隠してるビルボちゃん超かわいい。
『ロードオブザリング』から続く六部作の最終作としての見所もありまして。それがガンダルフ救出シーン。今までのシリーズで、「大物ってのはわかるけど実際のトコ強いかいコイツらは?」って思ってたキャラがいたんですよ。アラドリエル様、エルロンド卿、そして白のサルマン。全員メッチャ強かった!! ごめんなさーい!
若干映画から離れるんですけど、サルマンが大暴れし出した時には「おおっ クリスファーリーがっ!!」って驚きがありましたよね。直立不動で強力な魔法ブッ放すだけかと思ってたら、メッチャ動く! つおい‥‥
一方、協力な魔法ブッパだったのがアラドリエル様。こちらはケイト ブランシェットの顔芸でした。顔が超怖くて「闇の魔法じゃねぇの?」とか一瞬頭をよぎったレベル。サウロンが「バイバイキーン」状態で吹っ飛んでったのも納得ですわ。
そして、予告にも使われてた、サルマンの「サウロンはわしに任せろ」。死亡フラグやめてー!! ただ、直前にあんだけ動いてたのを見せられると、「サルマンだったら勝てるかも‥‥」とか少し思ってしまいます。いや、結果は知ってるんですけどね‥‥。
『スターウォーズEP2』観たくなってきた。
ということで、終わり。癒し系としてのビルボちゃん、というのは過去2作でも同じなんだけど、本作は周囲がドンドン暗くなってくるのでビルボちゃんの癒し力に拍車がかかってた印象です。
当然のように『ロードオブザリング』が観たくなったんですけど、冒頭にビルボとガンダルフの再会だけで泣いちゃいそうです。
90点。
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個人的に、ドゥークー伯爵のライトセーバーが宇宙で一番カッコイイと思う。