科学的な根拠=神だから
3D字幕で観ました。天災が3Dで観れたのはかなりよかったです。雹が街を蹂躙する様は3D的にバッチリだったと思います。他は合戦の部分とかもよかったですかね。全体的には意外と大人しく感じたんですけど、要所要所では好きなのもありました。
『十戒』のリメイクってことでいいんだと思います。「ゴールデングローブでやってるセシルBデミル賞ってなに?」って思ったこともありますけど、その人の作品ですね。
『十戒』は子供の頃に背伸びして観たんですけど、注意散漫なワタクシには少し荷が重かったです。今観たら少しはマシだと思いますけど。
なので、『エクソダス』も初見みたいなもんです。「紅海が割れて十戒もらうアレだろ?」みたいな薄っぺらい知識しかありませんでした。十の災いも知らなかったレベル。
- あらすじ
- 神「おら! 全員死ね!」
- モーゼ「やめたげてよお!」
やっぱ見せ場は紅海が割れるトコだと思うんですよ。クライマックスですよね。それを楽しみにしてたんですが、割れない‥‥だと?
これはちょっとショックでした。割れてほしかったなぁ。リアリティーを重視するのかと重いきや「暗黒オーラで長男殺し」とかありますからね。あれがアリなら海割ってもいいと思うんですけどね。
紅海が割れるという奇跡が津波でしたからね。ただの災害ですよね。十一つ目の大災害ですよね。まぁ、海に剣捨てたらひょっこり戻ってくるシーンとか、かなり燃えたので全部が全部嫌い、という程ではないんですけど。
紅海はダメでも本作には十の災いがあります。こちらがスゴかった。これが観れただけでワタクシはもう満足です。神による奇跡と呼ぶにはあまりに暴力的なのがサイコーですよね。モーゼがそれに全面的に肯定するのではなく、ドン引きする姿も描かれてるのが印象的でした。良しとするバランスではないんですよね。
あと、おもしろかったのは、十の災いに対して科学的な考証をしてた学者が首吊らされてたトコですかね。「科学的に考えてみたけどやっぱ無駄だったわ」というのは本作自体のスタンスにも通じる気がします。
まぁ、それなら紅海割ってほしかったですけどね(しつこい)。
ドラマ的な面でおもしろかったのはラムセスでしょうか。一応悪役という感じなんですけど、小物なところが非常に人間臭いんですよね。モーゼのことは認めつつも常にメッチャ対抗心抱いてて、それなのにまったく勝てる気配がない。
冒頭の合戦の時の、「あーもう助けてなくていいって言ったのにー!!」「こうなったら俺も助けちゃうんだからねっ!」「あっ‥‥お呼びでない‥‥」ってとこがサイコーでしたよ。このシーンだけでラムセスのすべてがわかる、というか。
これは少しメタい部分なので、邪推なのかもしれませんが、本作のエンドクレジットが始まると、「トニー スコットに捧ぐ」って出るじゃないですか。それを踏まえると、兄弟の物語である本作にまた別の味わいが出てくるような気もしますね。
ということで、終わり。歴史(というか神話)大作なんだけど、実際は超ディザスター映画でした、というオチ。身勝手な偏見ですけど、最も映画らしい映画ってこういう作品な気がしました。
70点。
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巨大津波の前にはあり得ない程の引き潮があるんやで、というと個人的に思い出すのが『ONE PIECE』のウォーターセブン編だったり。
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