リブート作の主役でスパイ:クリス パイン
ジャック ライアンシリーズのリブート作。クリス パイン重宝されてますね。
シリーズ作に関しては、全然観てません。なんか核爆弾がドーンってヤツは観た記憶があるんですけど、細かくは全然覚えてないですね。
- あらすじ
- 「独り映画のフリしてスパイ活動しちゃうもんねー」
- 「男独りで映画行くワケないじゃない! 浮気よー!!」
- 「いや‥‥独り映画なんだけど‥‥(ウソだけど)」
ジェームズ ボンドとも、イーサン ハントとも違う地に足着いたスパイ、というのが本シリーズの魅力なんですかね。スーパーマンすぎない活躍っぷちが結構楽しかったです。人殺したら震えちゃうし、そもそもあんまり殺さない。それだけど、世界規模の危機を救っちゃうぜ、というのは新鮮でした。
まぁ、リブートの新人時代を描いた作品だからこういう味わいだったのかもしれませんけどw
んで、主人公の代わりに人殺すのがケヴィン コスナー。『マン オブ スティール』以来に観ましたけど、相変わらず渋かったですね。本作でも主人公の疑似的な父親とも取れる役だったのでちょっと似てるかも。
公園で犬の散歩してるケヴィン コスナー、という所帯染みた絵面はかなりグッと来ました。
他には、主人公の潜入任務をサポートする際、ライフルで主人公を殺そうとする敵を次々とスナイプしていくシーンが好きでした。同じスパイと言えどもこんなに戦闘力に違いがあるのか、という感じがおもしろかったです。
ちなみに、このシーンの中の照準器越しに主人公を映すショット、予告でも使われてるんですよね。予告の最後がこのショットで、「主人公が撃たれちゃう!」ってサスペンスのシーンだと思ってたんですが、実際は真逆でしたね。「見守ってるぜ!」的な意味でしたから。予告ってずるいなー。
先程のスーパーマンすぎないスパイモノって話に戻るんですけど、本作の悪役の目的は経済テロなんですよね。アメリカの経済をメチャクチャにしてやるぜ、という。これはおもしろくて好きなんですけど、悪役が実際に行うのが、結局爆破テロなんですよ。爆破テロをキッカケに経済的破綻を狙う、という感じで。
これがどうなんだろうなー、と複雑な気持ちになりまして。「爆破というわかりやすいサスペンスがあって親切だよね」という好意的な印象も抱く一方で、「結局は十把一絡げなスパイモノじゃん」という気持ちもありまして。
どうでもいいけど、ラストの爆発が結構小さかったですよね。もうちょっと派手な爆発が来ると身構えちゃってましたw
本作の悪役(陣営)で一番気になったのが、ロシア。特別な説明もなくロシアなんですよ。「ロシアがアメリカのことを殺そうとしてるのは当たり前でしょ!」と言わんばかりの勢いで。観てて「あれっ この映画冷戦中だっけ?」という気持ちになってしまいました。実際は911後ですよね。
本作とは実質まったく関係ない話になってしまうんですが、ワタクシが本作を観たのはちょうどソチオリンピック開催中だったんですよ。なので、漠然とした好印象をロシアに対して抱いてるタイミングだったので、本作でのロシア描写にちょっと面食らってしまった、というのはあります。
さらに関係ない話になりますと、本作のメイン悪役のケネス ブラナーはロンドン五輪開会式でシェイクスピア朗読してた人ですよね。まったく関係のないのは承知ですが、なんか因果めいたものを勝手に感じておもしろがってました。ケネス ブラナーの悪役はカッコよかったと思いますよ。しょうもないスケベなのは少し笑えましたし。
ということで、結果的に十把一絡げはハリウッド映画だったのかなぁ、と。まぁ、悪口のように書いてますけど、こういう映画は個人的な好みのジャンルですからね。こういう作品のお手軽な派手さというのがかなり好きなんですよ。年末に1年を振り返った時に特筆してホメることはないんですが、こういう作品を観に行く優先順位はかなり高いです。
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ワタクシの中で「期待の新人=クリス パイン」というイメージがこびり付いてるのはこのせい。