北区の帰宅部

映画の感想を書きます(嘘&希望)

映画『ハングオーバー!!史上最悪の二日酔い、国境を越える』の感想


「チンコ」で無条件に笑える人は必見


 長いタイトルである。ちなみに前作は『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』。長いですね。シリーズ3作目が思いやられます。
 さらにちなみに、前作は当ブログで初めて扱った映画だったりします。歴史がないんで、特別感慨深くはないです。

 ネタバレが多いのでお気をつけ下さい。

 本作は六本木のTOHOシネマズ限定で18禁の無修正版が上映されています。
 個人的にはね、『1』がそこまでの大ヒットではなかったんで、「『2』観るのどうしようかなぁ」って感じでした。しかし、18禁というならば観ますよ。えぇ、超観たいですよ。しかも、やるのがTOHOシネマズ六本木ご自慢の7番スクリーン。巨大なスクリーンにチンコがぁぁぁ―――っ!
 ちなみに無修正といっても、モザイクが消えても見えるのはチンコのみです。想像以上にチンコがたくさん観れてよかったです。

 大ヒットした作品の続編というのは難しいものでして、前作と同じことをやっても新鮮味がない、前作と違うことをやっても期待はずれ。
 本作は、前作とまったく同じことをやる。その代わり、いろんなところをパワーアップさせる。前作で一番おもしろかったシーンとして、車のトランクから全裸のケン チョンが飛び出してくるシーンが挙げられると思います。続編ではその部分を徹底的にパワーアップ。(いろんな意味で)小さいアジア人の出番を増やす、そしてチンコも増やす。



   あらすじ
独身最後の夜を男友達と一緒に酒を飲んでハメを外すバチェラーパーティー
前作はラスベガスで記憶をなくした一行のうち、ステュが結婚
結婚式が行われるタイのバンコクでバチェラーパーティー
ビール1杯だけのはずがなぜか記憶がない
「またやっちまった・・・・・・」
見覚えのない部屋には、切られた指、サル、そして謎のシイタケ・・・・・・



 前作の時は、前評判がありえないレベルに達していて、ハードルが高すぎたんですね。その評判ってんも「脚本がスゴイ」とかで、挙げ句ゴールデングローブ賞受賞という箔までついちゃって。それがいまいち前作に乗り切れなかった原因だと思う。
 それに引き替え本作といったら・・・・・・。酷いですよ。いきなりチンコですよ。タイの坊さんをバカにして、動物虐待して、チンコがまた出てきて。『1』を知っているからある程度の予想はしていたが、ブッ飛んだ下劣さ。す、素晴らしすぎる・・・・・・・。

 そんなワケで個人的には『1』よりも断然好き。まぁ、前作は映画館で観てないから一概に比較はできないんだけど。
 本作は、前作の存在を踏まえた上で、前作とまったく同じことをやっている。「もうバチェラーパーティーはごめんだよ」とか言う消極的なキャラまでいる。
 その後、「じゃあ、1杯だけ・・・・」と言ってビールを持って乾杯。カメラが上空に消えていくと、観てて「待ってましたっ!!」という高揚感に包まれる。そして「またやっちまった・・・・」というセリフで爆笑。

 二日酔い後の部屋。カオスすぎる展開が起きるのだが、前作のションベンしに行ったらトラ!、という展開に比べると、部屋のアイテムが地味にも思えるのだが、そこで観客のテンションをガンガンに上げるのが謎のシイタケ。
 ここで、いきなりケン チョンが出てくる。当然全裸。チンコをマツタケに例えるのは聞いたことあるけど、シイタケとはね・・・。しかも、シイタケって英語でも「shiitake」だから英語の語感で言うと言葉の音すらも笑える。
 前作のクライマックスともいえるシーンがいきなり再現され、テンションは最高潮に。

 二日酔いで記憶をなくすと、前作だと花婿が消えてしまう。本作だと、花嫁の弟。マジメくんが初めて酒を飲み、ハメを外す。
 そんなマジメくんの切られた指が置いてあるんですね。しかも、その後、ケン チョンがコカインのやりすぎで死ぬ。
 「またやっちまった・・・・」と言いつつも前作の経験があるのでどこか落ち着いた感じだった一同もパニックに陥る。異国の地というのもプラスに作用してます。そして、消えた義弟を探すことになるんだけど、パニックになった一同が真っ先に向かうのが、屋上。前作のオチの場所ですね。ここで、観客に対して「前作と同じことやってますけど、前作を越えていきますよ」という意思表示のようにも思える。

 この切断された指について。指輪をしてるから義弟の指だと認識するんだけど、そこで「違う人の指でしたー」という逃げにならないのがスゴイ。指切断というどんな笑いも冷めるような事態すら、ラストには爆笑できるという魔法の展開が待っています。
 観客は酒も飲んでなければ、ドラッグもキメてないんだけど、指切断という痛い展開に対して爆笑が生じる。映画を観るだけでナチュラルハイの状態になってしまったんですね。

 ちなみに、消えた義弟の行方にまつわるミステリーの部分だけど、ここは見事でしたよ。劇中、氷が溶けるシーンが何度も印象的に挿入されるんだけど、うだる暑さを表現するためじゃなくて、謎解きのフリになってるんですよね。その上、ギャグだとしか思ってなかったアランのスピーチすらもフリになってましたからね。滅茶苦茶うまいと思います。

 観客の予想を遙かに越える酷い展開が続くんですが、落ち着いて考えると本当に酷い。映画観てる時はハイになってるからゲラゲラ笑ってたけど、平常時だったら一瞬でドン引きのレベル。
 今の御時世であそこまで危うい動物描写をするのもスゴイ。サルが口から出したケムリを鼻で吸って、おいしそうな顔してるんだけど、動物愛護協会が黙ってないよ!!(・・・・実際訴えられてます)
 前作同様酔った勢いで娼婦となにやらやらかすんですが。その娼婦ってのがスゴイ。タイということでオカマなんですが、下半身の工事を済ませてない方々なんですよね。主人公たちが唖然としてる中、平然と下半身が丸出しに。すると、背景に通るオカマちゃんたちがみんな下半身ポロリしてることに気づく。画面のあらゆるところにチンコ。圧巻の映像でした。
 しかも、花婿の処女が奪われてしまったことが発覚する。花婿は発狂。世の中には知らない方幸せってこともあるんですね。

 そんな動物&チンコのシーンとして、とあるバスのシーンがある。タイの坊さんの股間にペットボトルを入れてサルになめさせる、というシーン。酷いシーンだとは思うんですが、これが映画観てる最中だとなんだかほっこりするんですね。不思議なことに。それまでは生きた心地がしないパニックに襲われていた主人公たちも心を和ませて笑う。そして、バスに乗り合わせたタイの人たちも幸せそうに笑う。異常にハイテンションなギャグを連発してる本作の中でめずらしく和やかなシーンなんですね。平和な気持ちになりました。


 18禁バージョンで観て本当によかったと思ってます。スゴイものを観ました。
 コメディー映画を映画館で観るというのは素晴らしい体験ですね。劇場全体がゲラゲラと笑いに包まれながら自分も一緒に爆笑する。個人的には、「俺の中にはデーモンがいるんだ」と言ったステュに対して「○ー○ンもいるけどな」と言ったアランが好きすぎて仕方なかったです。
 90点。


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