北区の帰宅部

映画の感想を書きます(嘘&希望)

『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』の感想

 某ホームズドラマを観てないベネディクト カンバーバッチ弱者なんですけど、オスカー関連の話題でよく名前を聞き、おもしろそうなので観ました。劇場公開時に、ですよ。今更ですがw

  • あらすじ
    • エニグマとかワケわからん」
    • 「お前の言ってることのがワケわからん」

 とにかくベネカン。某ホームズを観てないんですけど、変人系の天才というキャラクターで人気出たってのはボンヤリ知ってます。本作へのキャスティングもおそらくその感じを狙ったんでしょうね。天才が凡人と理解し合えない系の作品ってのは多いですけど、本作もその1つ。
 天才が凡才とやってけない系ですと、最近だと『ソーシャルネットワーク』とか思い出すんですけど、あれにない本作の魅力というのはチームモノという点ですかね。コミュ障の天才が少数精鋭のチームを結成し、世界最大の謎エニグマに挑む、という努力友情勝利みたいな話が熱いです。予告とかの前情報で抱いてたイメージと違ったんですが、本作って時制が飛びまくったりして、少し油断するとワケわかんなくなっちゃうと思うんですよ。なんですけど、このチームモノの部分は単純に燃えましたねぇ。バラバラだったチームが徐々に理解し合っていって、成長し、巨悪を倒す。サイコーじゃないですか。……まぁ、「エニグマ解読したで!!」からの胸糞展開はあるんですけどw あれなぁ、言わんとすることは分かるけど、つらいよなぁ。悲しいよなぁ。
 チームモノの部分で燃える話とも通じるんですが、本作最大の敵はエニグマではなく無理解なんですよ。だから理解し合えた時はとにかくアガる。理解し合えればエニグマにだって勝てる。だけど、チームの外には無理解がウジャウジャいまして、そっちが地獄。同性愛者だから迫害されるってのも当然無理解によるものなんですけど、同性愛じゃない部分でも充分生きづらいんですよね。人に理解されなさすぎて。んで、生きづらすぎて主人公は最終的にかつての想い人の幻影であるコンピューターだけにすがるようになって……ってラストが悲しすぎるわ!! 泣かす気かチクショウ!!!

 エニグマを解読する話なのでやっぱエニグマを解読するシーンが一番気持ちいいんですよ。カタルシスあります。ただ、それを描く上で問題なのが「エニグマってなに?」「なにが難しいのかが分からん」あたりの疑問だと思います。まぁ、素人じゃ分かりませんよね。さらにエニグマを解読するためにコンピューターを作るんですが、コンピューターもよく分かりません。もうチンプンカンプン……かと思ったら違った。むしろエニグマを解読するシーンが一番分かるんですよ。解答に繋がる天才の閃き、その瞬間をハッキリと描いてるんですよね。しかもそれが分かりやすい。よく分かってないのに分かっちゃう、分かった気になれたんだからスゴイと思います。
 ついでにいうと、その天才の閃きのキッカケになったのが口説き文句、ナンパ術、愛の言葉というのがイイですね。愛は地球を救う!!とか言ってしまうと陳腐ですが、現に愛が地球を救った瞬間を目の当たりにすると感動してしまいます。……まぁ、エニグマを解読しても世界を救った感はあまりないんですけどね(ナーバス)。

 あとはキーラ ナイトレイがよかったです。単純に本作はすげぇ可愛く見えたってのもあるんですが、キャラクターがすんごい魅力的です。主人公との絡みがサイコーです。
 ゲイが差別される話でもあるんだけど、女性蔑視も全然あるんですよね。当然のようにあるから怖い。そしてマイノリティー同士の2人が惹かれ合い結婚……と言うと陳腐だけど、あのプロポーズシーンは爆笑でしたね。マジ声もれる級でした。互いに理解し合って、尊敬し合っていつつ愛のない結婚をする、ってのがすごい新鮮でした。それでいて多幸感はしっかりあるんですよね。やっと居場所が出来た的な。


 ということで終わり。今年ももう残り半月を切った所なんですが、まだ上旬の映画の感想書いてていいのだろうか……。未だにオスカー関連作って。