北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

コミックメガストアα 2019年5月号の感想

 平成最後の号だけど、感想書くのは令和初です。サーセンサーセン
gohomeclub.hatenablog.com

コミックメガストアα 2019年3月号

コミックメガストアα 2019年3月号

ヲタドル撮影会』釜ボコ

 フルカラー4ページ。撮影会ですが、スタートの時点で男が裸なので最初からそういう目的だったのでしょうね。だとするとヒロインのコスプレはそういう目的でしかなく……とか考えると非常にエロい。
 1ページ目で見れる左おっぱいのホクロ、ああいうの良いよね。即物的に言っちゃえばただの点なんですが、一瞬でもあそこで目が止まってしまうというか。
 2ページ目の下段、カメラの画面がそのままマンガのコマ割りとして機能してるのが面白い。ほとんどコマを割らない作品なんですが、ハメ撮りというシチュエーションを最大限生かしたコマ割りになっててスゴイ。ああいう遊びというか、演出好きなんですよねぇ。

『亜矢子の悩ましい事情と情事』おじょ

 前編。義父に脅される話。夫とのセックスを覗いてる義父というオープニング気持ち悪すぎて最高なんですが、その直後、平和な日常パートで娘が出てくるのも驚きました。娘がめちゃくちゃ可愛いんですが、それだけに失うものの大きさを感じる。てか、孫がいんのにエロ狂いってあのジジイ……みたいな印象もありますねw
 ヒロインの品のいい人妻感もすごい魅力的だったんですが、彼女が結構強いんですよね。人としてもそうだし、エロ的にも。冒頭の覗かれてるときも気持ち悪いだけでなく、その先の感情も湧いてるのが強い。その後の脅されるパートでもかなり気丈に振る舞ってたのが印象的。脅される前からエロい目で見られてるのは分かってた。そしてこちらも敵意を抱いてた。この関係性が特徴的ですよね。イヤな予感は以前からしていた。ついにその日が来てしまった、という話。気が強いだけに最後に決壊するインパクトが増します。気持ちよくなっちゃって負けを認識したあとも必死で我慢する描写とか丁寧で素晴らしかったですね。声をこらえるために自らの手を噛むんですが、左手なので結婚指輪が見れるのとか痺れました。うまいことするよなぁ。

『コンカツ』あかゐろ

 婚活パーティーに参加したらセックスありきのパーティーだった話。1ページ目で主人公に “あ これ思ってたのと違うやつだ” と言わせてるのが最高だったと思います。あそこで本作の色が決定づけられたというか。あそこで「やったぜ」となると作品の雰囲気がガラッと変わってしまう。ツッコミ及びリアクションの立場を取ってるのが本作の魅力でしょう。最後に「もうこりごり……」みたいなオチが付くのもそう。ギャグ的な味わいが楽しいです。
 komifloのコメント欄が「15番が良いな」「6番の子が一番いいな」と品評会みたいになってて爆笑したんですが、これ、本作を楽しむ上でめちゃくちゃ正しい姿勢な気がします。本作の設定がそもそも品評会ですもんね。この「僕は○番ちゃん!」という姿勢が圧倒的に正しいw ちなみには私は9番の方で……。最初に声をかけてくれて最後まで付き合ってくれたということで。そういうのに弱いのです。

『マグロ女のしたたかな誘惑』ムサシマル

 再掲らしいです。目次コメントはそういうことか。4年半前の作品らしいですが、今でも全然通用するってスゴイのではないか。4年半って流行廃りがそれなりに生じてるでしょうし。
 マグロ脱却のために、という体裁が2人の背中を押してる感じが良いですよね。「彼女のためだから」という言い訳がエロに没頭させる助走になってるというか。そんな体裁が徐々に崩れていく、という変遷も素晴らしいです。てか、タイトルがネタバレみたいな話なんですが、逆に言うと、タイトル以外では彼女の「したたか」さについてはそれほど言及されないんですよね。このタイトルと本編のバランスが良かったです。タイトルが語りすぎのようだけど、その分本編では語ってない。2つが揃って、ちょうどいい。
 脱ぎきらないのも大変好みですし、イチャイチャしてるのにギャグっぽい雰囲気もあるのもすごい良かった。このこの感じ好きなんですよね。照れ隠し感があるというか。

エスケープ!』朝木貴行

 一応ファンタジー世界ではあるっぽいんですが、ほぼ軍人ですね。コスチュームがあるのでエロマンガとしては大違いなんですが。男女がそれぞれ顔に傷を負ってるのが歴史を感じさせて良い感じです。よそから見たら可哀想なものかもしれないけど、2人の中では共に生き抜いてきた証拠である、みたいな。
 朝木先生、前作でもそうだったので、作家性だと思うんですが、最後、作品の終わらせ方が特徴的ですよね。余韻を深く残すように、セリフを排したエンディングにする。読んでて「この感じってこないだも!」と思っちゃいましたよ。強烈な作家の印だと思います。

『堕妻ノ情乱』すぎぢー

 第2話。やっぱ主人公の息子に毒牙が近づいてきてる感ありますねぇ。イヤな予感はしてたけど、やっぱ不可避なんですかねぇ。純朴で良い子そうなのにw
 メインのエロとしては、団地の改修工事によって焦らされ、そこに思わぬ誘いが来る。セックスサロンから少しずつ逸脱していくのですね。これは意外だけど、腑に落ちるものもあります。「堕妻」の物語として適切というか。セックスサロンという組織に堕とされるだけでなく、自分の意志で新たな境地へと堕ちていく話ですね。セックスサロンの時点である程度堕ちてはいるんだけど、あそこは一定の管理がされてる場なので、堕ちるといってもまだマシだったんですよ。その管理の外にまで堕ちてしまう。そしてそれが組織にバレて……という次回への引きが不気味すぎますw イヤな予感要素としてはやっぱ息子の存在が気になりますよねぇ。やっぱ、そういうことなのかしら。

『図書室でハラハラドキドキ』みしべハマタ

 図書室で寝てる子と。大学の第二図書室ってのが良いですね。穴場としてこういう非日常が潜んでいるかもしれない、と期待してしまう。
 無防備に寝てるのでおっとり系とかを想像してると実は全然違う。結構感じ悪くて、実はビッチ的でもあったというのが魅力的でした。寝てるときと起きてるときで印象がガラッと変わる二面性。スイッチの切り替えとしてすごく良かったです。まぁ、よく考えたら、セックスまでの障壁が低いので無防備になれる、と考えると一貫性も感じるんですけどね。
 とはいえ、寝起きでかなり辛辣なことを言ってくるのにはグッときました。 “寝てる女子に精液ぶっかける人間を信じられると思う?” は正論すぎて笑ったわ。それと同じノリなんですが、 “無断で顔射はするのにキスは聞くんだね…” ではちょっと彼女の甘い一面が覗き見える感じがして最高でした。辛辣で意地悪なのは同じだけど、少し心を開いてくれた感があるのとか、すげぇ良かったです。彼女のキャラクターが良いよなぁ。

『メガネnoメガミ メガネと海とあまじょっぱい』桂よしひろ

 アニメ化だそうです。すごい。そして、アニメ化記念にしては結構がっつりとした1本なので贅沢ですね。
 メガネと海と。度にもよるけど、メガネユーザーは度入りゴーグルになるし、度がきつい場合は水に入らない状態でもゴーグルかけてたい。分かる……。高校時代度入りのゴーグル使ってましたw 何も見えないから陸上でもゴーグルかけたいんですが、そうするとすげぇ気合い入ってる人みたいで恥ずかしいんですよね。そのくせ泳ぎはめっちゃ苦手で。懐かしいなぁw
 本格的なエロパートは砂浜で。なのでしっかりメガネですね。安心ですw 海感がないようにも思えるんですが、ソフトクリームを塗りたくって……みたいなプレイは屋外ならではの魅力なんじゃないですかね。どうせシャワー浴びるし、服や床が汚れても問題ないし、というシチュエーション。あそこまで盛大に汚せるのは貴重なんじゃないでしょうか。屋外ならではの良さとして、意外でありながら納得もあるプレイなのですごい良かったです。強い日差しとソフトクリームの冷たさと、みたいな温度も想像させるのが良いです。エロ情緒がありますw

『オナニーアシスタントにきてほしい姉。』聖☆司

 オナアシシリーズ。当然今までと同一世界観なんですが、今回はまさかの女性漫画家。めっちゃ意外。そんな方法もあったのか、と驚くばかりです。「男だったらオナアシが来るのになー」と悶々としてる。オナアシというシステムを利用しない話なので、単独のおねショタ作品になってもおかしくないんですが、この悶々としてる理由として組み込むのが見事でしたね。
 おねショタというかショタとしてかなりハードコア。ショタ好きなお姉さんが襲いかかっちゃう話ではないんですよね。まず、ショタの誘惑から始まる。ショタの誘惑! すげぇの来たな。一応1ページ目にヒロインの乳首は出てきましたが、最初に描かれるエロはヒロインではなくショタと言っても間違いではない気がします。あのTシャツたくしあげるショットすごかったですね。ここまでショタを愛でる方向に振り切ってるのスゴイ。ショタ狂いのヒロイン可愛い、みたいな要素がメインに置かれることがほとんどだと思うんですが、本作はショタが可愛い、エロいんだよ、というストロングスタイル。すげぇわ。
 ショタの誘惑で始まるけど、ヒロインの理性を決壊させてからはしっかりショタ狂いなヒロインの暴走も楽しめるので二度おいしい。当然攻められるショタが描かれることになるので、そっちの意味でも二度おいしいですね。これマジですごかったなぁ。オナアシで女性漫画家ってのも驚いたけど、その先がまた凄かった。

『淫雨に濡れて』DYTM

 中編2。中編なのに2?? そう来たか。1話目のときはkomifloのコメ欄で作者降臨で3話構成って言ってたんですけどね。延びたってことですね。描き足りねぇ!!ということなら大歓迎です。本話ラストの盛り上がりもヤバかったですし。
 初めて「雨の日」のその後が舞台になるんですが、要するにヒロインの心は未だにあの雨に濡れてるということですよね。あの日の主犯格とデートまがいのことを続けてて、その違和感を彼女自身が自覚してるのが印象的でした。間違ってるとは分かってるのにやめられない。
 劇中に出てくる映画が「ゾンビを止めるな」で笑ったんですが、ただ流行をパロディーしましたってだけじゃないんですよね。映画館の中でオッサンたちがゾンビのように襲ってくる話になって、映画の中と映画館の中が渾然一体となる。あの場面すごい良かったですね。「ゾンビを止めるな」って名前で笑っちゃうんですが、意外としっかりした意味があるので驚きます。
 そして、ラスト。やたら「優しい夫」というのが強調されると思ったら、そう来たかー。まぁ、偶然出会ったにしては夫に固執してる節はあったのですが。ここまで直接的な関わりがあったとは。作品の雰囲気もかなり変わってきましたよね。偶然、衝動的なものだと思ってたら、計画的で、彼らの中では理論がしっかりある行動なのかもしれない、という。こんな謎で引っ張る形になるとは思ってませんでしたので、予想外のワクワクがあります。こうなったら後編も2話構成でもかまわないですw

『部活よりも好きなこと♥』雪咲みあれ

 競輪部。題材も特殊だし、格好がすごい面白い。あの競輪独特のピターッとした衣装。2人とも最後まで脱ぎきらないのでとにかく衣装が印象的でした。男の方もかなりコスプレ感あって面白かったですね。ああいう男のコスプレが好きな人も多いのでは、とか想像してしまう。当然ヒロインの方の衣装も素敵で。最初に脱ぎゼロの状態で「ケツえっろぉぉおお」と見せたのが良かったですね。脱いじゃうとどうしてもおっぱいとかそういうお馴染みのエロに目が行ってしまうと思うので。この衣装ならでは、そして競輪ならではのポーズを最初にドカンを見せてくれる。
 エロパート入ってからも脱ぎは最小限なですが、それは野外でやってるから、という理屈が付いてるのも良かったですね。部室とか更衣室で同じプレイをしてもエロマンガとしてはそこまで違和感なかったと思うんですが、野外なことで「だから脱ぎきらない」と納得度が増す。さらには、ヒロインの性的な好奇心の暴走が「見られる」で最初から最後まで一貫してるんですよね。我慢できなくなったのは主人公に見られてたからだし、最終的にレベルアップした先もそう。衣装を前面に出すのが第一だったと思いますが、それに付随するアレやコレやの組立が見事だったと思います。
 直接は関係ないけど、競輪選手って足腰鍛えてるから精力もすごそうだし、セックス時の激しさもヤバイんじゃないかしら。あそこまで足腰に特化した競技も珍しいと思うので、ひょっとしたらスポーツ界でも随一の強者たちなのでは……とかマジで頑張ってる人に怒られそうな話ですがw

『わたしは女の子?』だにまる

 あっ、好き……。元々こういう性差の悩みみたいな話が好みってのもあるんですが、王子様としてかっこよくもあり、同時に可愛くもあるバランスが最高でした。ちゃんとどちらにも見えるというか。
 そこまで大々的にフォーカスされたわけじゃないんですが、彼は彼はお菓子作りを趣味にしてて女の子っぽい側面があるんですよね。そんなお菓子作りを続けてきたのは彼女に喜んでもらうため、というのも最高。好きな女に振り向いてもらうため、と考えるとこの上なく男らしい動機ですよね。男らしさ、女らしさがグチャグチャに入り乱れて、どれもナンセンスだよね、となる感じがすごい良かったです。大事なのは2人が互いのことを好きという事実ですからね。
 女の子らしくなくて悩んでるヒロインに対して “かっこいい美咲も可愛い美咲も全部好きだ…” ってなるのが最高。イケメンかよ。「俺が女にしてやるよ」みたいな感じで彼女のかっこいい一面を否定するわけではないんですよね。この全肯定感は幼馴染としての付き合いの長さを感じられて良かったです。どっちも長い期間見てきた彼が言うと説得力ある。

『おっぱいスタディー!』みずやん

 幼馴染のお姉さんのおっぱいがすごい。彼氏がいた過去も良かったですね。年齢だけでなく、明らかに上下関係が生まれてる。ヒロインがかなり緩い感じでエロパートに入っていくんですが、嬉しい展開であると同時に少し「慣れてるんだ……」みたいな印象も湧くので味わい深い。一方的に翻弄され続けるんですが、向こうがすごい軽い気持ちでやってるっぽいのが良いんですよね。主人公の方は必死なのでそのギャップが。
 おっぱいに埋もれてずれたメガネをかけ直す場面、最高!! メガネの使い方であんなのがあったとは……。彼を強引に正気に戻す表現としてすごい良かったです。正気に戻す行為であり、視覚の暴力みたいな話でもあって。
 中出し告白というすごいワードが飛び出て笑ったんですが、その告白もヒロインの方から誘導した感があるんですよね。 “付き合っちゃおうかなぁ” がトリガーになってますので。頑張って告白と勉強をした話ですけど、結局は彼女の誘導&指導の賜物というわけで。2人の勉強としての関係性、男女としての関係性が重なってる。

『80s』左カゲトラ

 最終話。スリッパ脱ぐの早すぎ問題で爆笑してしまった。『ドラゴンボール』の「指が1本ふえちゃった」じゃないけど、ああいう枠外の作者コメント好きなんですよねぇ。
 緊張状態から “なんか面白いものみつかった?” で話が動き始める。初回のエロ本見つけた話を踏まえてると思うんですが、あのときは偶然見つけたエロ本で2人の性的好奇心が加速するんですが、今回は何も見つけないんですよね。つまり、外部的な要因に頼らず、自らの意志で一歩踏み出す。あのときと同じことをやりつつ、違う結論を出して2人の変化、成長を描く。最高やんけ。彼女がチンコいじりだしてエロい感じになるかと思ったら “キス…” “していい?” と話をマジメに戻すんですよね。今日はエロが第一目的ではない。最高やんけ。
 今まで結構なことやってきたじゃないですか。相当な経験積んでると思うんですが、最終話の今回が一番初々しいんですよ。ここが良かったですねぇ。初めて2人が気持ちを真正面からぶつけてるからこその照れであり、初々しさ。最終話にしてコレはずるいわ……良すぎる……(砂と化す)

『Lust Trap -ハメられた女教師-』DIN

 スーツにメガネ、良い……好き……。大人っぽさ、年上感がしっかりあるのが良かったです。ゴム着けるよう説得するくだりも “篠原くんだって困るでしょ?” と先生っぽい言い草ですし。電話での勝負を受け入れる際も一旦キリッとした表情を見せる。大人としての維持がまだ残ってるのが感じられる。 “約束を守るとも思えないけど” と相手のことを盲信せずに冷静さが残ってる感じも良いですよね。彼女のキャラクターが立ってる。んで、事前に渋々ゴムを着けるくだりがあったのがこの電話の場面への布石になってたのも展開として見事だったと思います。スマホに気を取られた隙に、なんだろうなぁ。挿入時はしっかりゴムしてるか確認しないといけませんわ。啓蒙として有意義だったかもしれないw
 ラスト。ヒロインの方から電話を切り、スマホを捨てる。電話の折り返しがあって着信が鳴り続けるんですが、当然出ることはできない。これが象徴的な場面で素晴らしかったですね。弟との繋がりを切ってしまった、というのをズバリ描いてる。そして、バイブが鳴ってる描写ってのはおそらくですが、本作の冒頭の場面とも対になってると思うんですよ。冒頭の場面では弟との会話を邪魔するバイブでしたが、最後の方では弟の声が届かないという意味でのバイブ。マンガとしてすごいオシャレな場面だったと思います。その後、メガネが外れて理性決壊というのも良かったですね。間接的な表現がさえ渡ってました。そのメガネに精液がかかる、というのも象徴的ですし。

『ふたりのヒミツ ~義母のヒメゴト~』室永叉焼

 前編。義父に襲われる作品がありましたが、本作は義母に欲情する話。全方位バッチリかよw
 親の再婚、義母に慣れることが出来なくて……というのは説得力ありますし、たしかに義母にエロを感じてしまって覗きとか盗撮をしてしまう少年はマジでいるかも、とめちゃくちゃリアルでした。いや、マジで子供の年齢とかによってはあり得ちゃうでしょ。突然家に知らない女性が入り込むわけですから。
 そんな義母という他人の得体の知れなさ、が本作のキーになってくる。知ろうとすればするほど義母の本当の姿に驚かされて。ちょっと主人公のリアクションがギャグっぽくなるのが面白かったです。いや、ああなっちゃうのも仕方ないんですがw
 感じの悪い先生、近所のジイサン、そして配達のあんちゃん。3人の男がそれぞれキャラ立ってたというか、プレイの内容にキャラクターが反映されてるのが良かったです。特にジイサンからの肉体労働者というギャップは効いてたと思います。動きがない人から、めっちゃ動ける人へ。駅弁はさすがの体力だわw

『はじめてのシよ♡』藤阪リリック

 おねショタではあるんだけど、ヒロインも十分幼いのが特徴ですね。おねショタ作品とか、年上ヒロインの作品は本号に結構ありましたが、このヒロイン像、関係性はなかったなぁ。おねショタ奥が深い……
 年上のお姉さんではあるんだけど、ぶっちゃけ全然ロリでして、からかい方とか好奇心に突き動かされてる感じとかが幼いんですよね。大人のお姉さんでは全然ない。それでも彼女の方が年上で、手も足も出なくて、という関係性がすごく良い。
 後半、彼女も方もかなり必死になってくるし、意地悪の度合いが減っていくグラデーションも良かったですね。ツンデレという言葉は適切でないと思いますが、好きなのをそこまで隠さない感じとかキャラの魅力だったと思います。最後の最後、射精の瞬間、しっかり2人が抱き合う形になったのは感動的ですらあったと思います。あそこでようやく双方向の関係になったというか。

『孤庭』clone人間

 前編。箱庭ではなく、というタイトルが良いですね。
 死角となるルーフバルコニーで塾の子供たちを囲う。うっわ、闇ふかっw ここまでのことを外でやってしまうことに驚きます。ある程度日常化してるのもすげぇなぁ。『はじめてのシよ』の直後でおねショタに幅ありすぎでしょ。陰と陽の振り幅どうなってんのw
 ヒロインが子供たちを支配してるんですが、言い出すのは子供たちの方というのが不気味。あの明らかに勉強やプールでの遊び以外のことを期待してる子供たちが不気味であり、それを完全にコントロールしてるヒロインがさらに不気味。支配的な関係なのは疑いがないと思いますが、どちらの方向にも陵辱的なニュアンスは全然ないってのも面白いですね。かなりの暴走を見せるんですが、それでも完全にバランスが取れてる感。
 完全な死角ではなく、見られていた、というラストも怖すぎてビビったw いや1ページ目から予告はされてたんですが、最後の場面の徐々にカメラが引いていって、そして別の場所にズームしていくのとかもう完璧でしょ。映像としてありありと伝わってくるというか、長回しの名場面だわw

『たえちゃんとじみこさん』玄鉄絢

 誘いのメールをもらってウキウキで出向いたら違う人。こえぇw 『孤庭』もそうだけど、ピンポイントでホラーっぽい演出入るのずるいわ。最高すぎる。その予兆としての靴の向きも良かったですね。お化けの気配とかそういうのと似た類の味わいだと思います。可愛らしい絵面にはなってるけど、子供の友人に手を出すわけで罪深い感じもあるのが独特ですね。『孤庭』からの繋がりとしてもちょっと面白いというか。

コアマガあほすたさんあほすたさん

 母親の呪い。ギャグ全開で語ってるけど、すごい良い話……と書くと誤解があるか。すごい重いし、可哀想だけど、その呪いの存在に気づけたのは解放に繋がる第一歩なので感動的。いやマジですげぇ良い話。なぜか母親をフォローすると、マイナスポイントを隠すことが娘のためになると思い込んでた。過敏になってたんですかねぇ。呪いをかけてやるつもりはなかったでしょうし。偶発的に呪いが発生してしまう、というのが恐ろしい。
 一般的な女性のオナニーの話。「全然一般的じゃねぇよ!」というオチなんですが、これはこれで真理のような気もします。オナニーなんて人それぞれですよね。一般的なものなんてないのかもしれない。ヤリスギ注意とか、人に強要したらダメとかはありますが、基本的には1人で好きにやればいいものだと思います。知り合いと見せ比べながら「普通のオナニー」を見つけるものでもないですし。

「読者ページ」

 三峰御大のすごろくは笑った。ツイッターそんなにハマってたのかw
 投稿イラストもっと大きなサイズで見たい、とのコメントありましたが分かるわぁ。文字書き込み系とか読めなかったりすると悔しくなります。まぁ、あの情報圧縮感もそれはそれで好きだったりするんですが。


 まとめとして3本好きな作品を選びますと、『わたしは女の子?』『80s』『はじめてのシよ』の3つ。ちょっと純愛系に偏りすぎたかもしれません。が、良かったから仕方ないんだよなぁ。
kitaku2kitaku.hatenablog.com