北区の帰宅部

映画の感想を書きます(嘘&希望)

『サイボーグ009完結編』の感想まとめと単行本最終巻

 『サイボーグ009完結編』の記事書くの久しぶりでどんな感じで書いたらいいのか忘れてしまった‥‥。迷走気味に書いていきます。

 とりあえず、説明的なことを初めに。
 『サイボーグ009』という作品がありまして。未完のまま作者の石ノ森章太郎が死去してしまいました。その構想ノートを元に遺族やらプロダクションが完結編を作りました。まず小説が出て、その後マンガ版がクラブサンデーでweb連載されました。正式タイトルは『サイボーグ009完結編 conclusion GOD'S WAR』。ワタクシはこの連載を毎話感想書いてたので、そのまとめ。ブログのタグがあまり機能してない(オレが整理してない)ので、リンクをまとめます、という記事。その連載の単行本の最終巻が出たのでそのタイミングで、ということで。

 いきなり脱線。今週の水曜(14.4.16)に発売された週刊少年サンデーにて『サイボーグ009完結編』最終巻の発売を記念した特集ページがあるんですよ。連載陣によるコラボイラスト。各作品のキャラが00ナンバーのコスチュームを身に纏った、というもの。結構豪華なので一見の価値アリですよ。
 ‥‥って言っても週刊誌だから1週間経っちゃったらどうしようもないって話なんですよねぇ。このブログ上げたのが日曜なので、既にコンビニとかにサンデーが残っているのかが怪しいレベル‥‥。どっか公式で見れるトコあるんすかね? マンガ喫茶にでも行くと数週間分のバックナンバーならあるか。
 中身。青山剛昌の『名探偵コナン』だけ知ってます。歯がキラリと光ったコナンがきもい‥‥と思ったけど、ひょっとして加速装置のついてる奥歯を表してるのか?
 おもしろいのは、藤田和日郎ですかね。唯一白コスがいます。初期テレビシリーズのファンということなんでしょう。
 同じ赤コスでも、細かい部分がそれぞれ違って見応えあります。田口ケンジのは『009 RE:CYBORG』風かな? 赤いカチューシャが003感あってサイコーです。読んだことないんですけど、調べてみたらどうやら作品内でのカチューシャは紫っぽい色です。つまり、009用にカチューシャの色を赤くしたってことですかね。グッジョブ!! 他にもスーパーガン持たせてる人とかもいて、ファンとして嬉しくなります。

 謎な本。単行本とは別にコンビニ本?ムック?のようなものが出てるようです。まだ本シリーズの出版が終わる前に別の形式で出る(最終巻の前に発売)ってどういうことなんだ‥‥ワケわからん。
 けど、表紙は描き下ろしっぽいし、インタビューも載ってるっぽいし、買った方がいいのかなぁ‥‥。けど、近くのコンビニにはどこにも売ってないので困ってます。

 前置きが長い。
 まぁ、ということで、感想のまとめです。1話から順に行きます。リンク貼りつつ、思い出話もします(あったら)。単行本でいう最終5巻のトコで5巻の特典の話でも。
 なので、リンク先の感想はどれも連載時の感想ということになります。単行本で修正されてるのかは知りませんが、そういうのは知りません。
 それぞれ話数とタイトルの部分がリンクになってます。

サイボーグ009完結編conclusion GOD’S WAR 1 (少年サンデーコミックススペシャル)

サイボーグ009完結編conclusion GOD’S WAR 1 (少年サンデーコミックススペシャル)

  • 第1話「プロローグ サイボーグ001〜天使の羽音〜」
    • クラブサンデーに行くと1話だけ無料で読めます。
    • 冒頭にあるカラーページの演出は特筆すべきだと思うんですよ。ワタクシはweb連載のマンガを読むのは本作が初めてだったんですが、一番驚いたのが、カラーページの神出鬼没さ。好きなトコで好きなだけカラーページを使えるんですよね。読者として一番違いを感じるのがそこだと思います。描き手としてはページ数が増減しても大丈夫というのが重要だったりするんでしょうけど。まぁ、1話の終盤にある黒塗り一色のページとか結構すごいページの使い方だと思いますけど。
    • 内容としては、001編よりも石ノ森章太郎パートがメイン。小説版ではブリッジとして差し込まれてる部分なんですよね。単行本ではなく、連載という形式なのでこういう、最初に見せる形になったんでしょう。まぁ、009編のラストに続きがありますけどね。
    • そんな石ノ森章太郎パート。ギルモアが戦いのヒントを得るために完結編の内容を聞きに来るんですが、このギルモアの姿が本作『サイボーグ009完結編』の制作スタッフの姿に重なって見えるんですよね。もしくは、完結編を熱望してたファン。こういうメタ的な構造はかなりグッときます。
  • 第2話「サイボーグ002〜摩天楼の底〜(前編)」
    • この002編は唯一石ノ森章太郎が(小説として)完成させていた章です。なので、他の章とは一線を画しているのかも、という読み方が出来なくもない。
    • 探偵をやってる002ってはかなり魅力的で、神とかブラックゴーストとかの関わってこない日常的な探偵業を描いた話も読んでみたくなりますね。
  • 第4話「サイボーグ003〜ありえざるもの〜(前編)」
    • 003編突入。あらすじ書いてたんだけど、段々雑になってきてますねw なんであんなこと書いたんだろうか。
    • ちなみに、劇中に出てきた像、サモトラケのニケは現在修復中なので見れませんよ。
    • どうでもいいけど、フランソワーズかわいいです。この時で既に悲劇的ですけど、次に出てくる時はもっと大変な目に遭いますからねw
  • 第5話「サイボーグ003〜ありえざるもの〜(後編)」
    • ということで早くもあらすじ書くの諦めました。わずか4話の頑張り‥‥。
    • クライマックスにアランが2人出てきますけど、これは最終話読んだ後だといろいろおもしろい展開なんじゃないですかね。まぁ、002編と違ってある程度オチが固まった状態で書かれた‥‥のか?(よく知らん)

  • 第6話「サイボーグ004〜妖精街道〜(前編)」
    • この頃は追記が多くて笑える泣ける。どんだけミスってんだ。アホか。
    • ヒルダの死を回想するトコで、少しだけライオンの姿(多分)が見えてるんですね。今気づきましたよ。小説版では時代が変更されてるため、ベルリンの壁ではないんですけどね。
  • 第7話「サイボーグ004〜妖精街道〜(後編)」
    • この頃の感想は冒頭に関係ない話題が多いですね。当時としては『009』関連の話題が多かったということなんでしょうけど、今振り返るには邪魔で仕方ないです。
    • 完結編のマンガ版である本作の全体を通じる特徴として残虐描写があると思うんですけど、クロウの虐殺シーンはその走りですね。

  • 第8話「サイボーグ005〜ガイアの都〜(前編)」
    • 小説版の完結編は当初ハードカバーで1巻だけが出てたんですよ。その後、執筆が進まなかったのか知らんけど、数年の間沈黙が続き、2012年に文庫版として1〜3巻が一気に出たのです。つまり、ファンとしては、2巻以降の内容を待望していたワケで、その2巻というのがこの005編からなんですね。なので、個人的には完結編が再開した!という感傷に浸ってしまいがちなエピソードでもあります。今読んでも、004編と005編の間に1つの大きなブランクがあるように感じてしまうんですよ。‥‥って同じことの繰り返しか。
  • 第9話「サイボーグ005〜ガイアの都〜(後編)」
    • この頃はまだ小説版との比較とかやってたんですねぇw 感想が捗るというメリットはあるんですが、比較をするには小説版の該当個所を読み返さないといけなくて、その作業が結構めんどくさくてこの後減少していくんですよ。小説とマンガの違いだと思います。該当シーンを探す手間。
  • 第10話「サイボーグ006〜天空の食〜(前編)」
    • 単行本で読んでると気づきにくいことなので、ここでも書いておきますけど、この10話から作者が早瀬マサトからシュガー佐藤にバトンタッチされてます。ぶっちゃけ、今でもよくわかってないんですが、とりあえず、10話以降は全部シュガー佐藤作、と考えて間違いないと思います。単行本の表紙とかは早瀬マサトがやってるような気もするんですけど。まぁ、話は変わらないと思うんですけどね。マンガ化する際の小さなアレンジとかは作家が変わると影響あるかもしれませんね。
  • 第11話「サイボーグ006〜天空の食〜(後編)」
    • この006後編は個人的にかなりのお気に入りです。終盤の006がやけに熱血してて読んでて非常にアガります。00ナンバー各短編の中では一番好きかもしれない、という1話。

  • 第13話「サイボーグ007〜幽霊劇場〜(後編)」
    • 劇中で「闇の子」というのが明確に出てきましたね。やはりここらへんの内容は、ラストが固まってから書かれたってことではないでしょうか。まぁ、この段階で「闇の子」って言われても単なる悪役のことだと思いますわなw
    • んで、劇場主が変身した姿が最終話のアレを思い出させますね。十面鬼(違)。
  • 第15話「サイボーグ008〜深海ピラミッド〜(後編)」
    • 今思えば、15話でちょうど半分なんですね。全30話ですから。
    • 各メンバー短編の中では終盤ということもあってか、最終話に明かされる情報があからさまに盛り込まれてるのは、各キャラの短編も終わりに近づいていることの現れですかね。009編は少し特殊ですので、008が事実上のラスト、とも取れるかもしれませんし。
  • 第16話「サイボーグ009〜女神の陰謀〜(前編)」
    • 当時の感想では「女神の陰謀」の読み方につてゴタゴタ言ってますが、クラブサンデー掲載時の話ですので無視してください。単行本ではしっかり「めがみのはかりごと」というルビが振ってありますので無問題。
    • まぁ、ここの見所はなんといってもカラーページですよ。「サイボーグ009 神々との闘い」とかで画像検索すると同じものが出てくると思いますよ。これはオフィシャルでないと出来ない手法なので、かなりおもしろかったです。
  • 第18話「サイボーグ009〜女神の陰謀〜(後編)」
    • 翡巫女との決着が描かれるんですが、それよりもエピローグが見所ですよね。小説もマンガも含めた本作で一番好きなパート、一番白眉だと思う部分はこの石ノ森章太郎が登場人物として出てくる点なんですよ。未完の完結編に対するアプローチとしてメタ的に触れていて新鮮でおもしろく、それでいて感動してしまいます。

  • 第19話「最終章〜戦士たちの招集〜」
    • 004の「善でも悪でもどっちでもいい。敵なら闘うしかねえじゃねえか!」というセリフが最終話を知った状態だと味わい深いですね。光でも闇でも、という風な意味が隠れてるように感じてしまいます。
    • 当時の感想で、扉の赤コスに悩んでいましたが、覚醒前なのでまだ赤コスってことですね。覚醒すると同時に青コス、という感じですので。マンガ単行本2巻3巻が赤コスだったのも同じ理屈です。1巻はまぁ、完結編が始まるよー!という意思表示としての青コスなんでしょう。
    • てか、単行本4巻の帯に「強化された新ユニフォームを身に纏った人類最後の希望・ゼロゼロナンバーサイボーグ!」って書いてあったんですね。今気づきました。
  • 第20話「最終章〜超巨大東京大震災〜」
    • 20話は言葉が少なく絵で話が進むのでマンガ的な要素がより大きいエピソードだったのかな、と今更ながら思いました。
    • どうでもいいけど、003、006、007の三人組が魅力的だなぁ。非力トリオという感じで見ててすげぇ楽しいです。007が奮闘するのも結構熱いです。
  • 第22話「最終章〜サイボーグ戦士の敗北〜」
    • 機会の身体に落ち込む009を励ます、004、002、005ってのがすげぇ魅力的です。ギルモア博士の「良かれと思って」が暴走して00ナンバーが落ち込む、ってのは定番の展開ですからね。
    • んで、覚醒の儀式。やっぱりカラーページによる演出はアガりますね。web連載はコレがあるから侮れないですよ。
    • 全話の中でもかなり好きなエピソードですね。22話。
  • 第23話「最終章〜新宿牙城〜」
    • 覚醒した能力のお披露目。自分の新能力に少し疑問を抱く007がかわいくて仕方ないです。この後、ちゃんとその能力で見せ場があるってのがイイですね。
  • 第24話「最終章〜牙城の壊滅〜」
    • やっぱ本話の見所は009がモアイ翡巫女に一矢報いるトコですね。「誰だって一つや二つ、脛に傷を持っている…」「だからこそ それが人間なんだ」のくだりは最終話にも繋がります。

 ここで少し単行本5巻の話にを少し。
 最終巻なので特典多めです。振り返ってみると、2巻3巻の内容が泣けますね。なんにもない。
 特典その1。両面ピンナップ。表は通常の00ナンバーイラスト。早瀬マサトなのかしら。表紙もそうか? んで、裏が目玉。「永井豪氏を始めとする石ノ森の弟子たちが『009』を執筆!!」というもの。大物を引っ張ってくる、というのはわかりやすい豪華さでイイですね。「009興味ないけど永井豪が描いたならば買うか‥‥」というファンが多いことを祈ります。内訳は永井豪(009と003)、早瀬マサト(ギルモアと001)、シュガー佐藤(005と006)、桜多吾作(002と006)、石川森彦(004と008)。永井豪がおいしいトコ持ってったって感じですね。ちなみに、全員赤コス。覚醒前。
 特典その2。松本零士の特別メッセージとカラーイラスト。石ノ森章太郎との思い出話だけになるかと思ったんですが、最後に『完結編』について言及したのが個人的にはよかったです。ちなみに、こちらのイラストは青コス。けど、覚醒はしてないです。さすがにしねぇだろ。してたら驚くわw
 特典3。特別記事「石ノ森萬画館の復活劇」。ワタクシはまだ行ったことないんですけど、『009』ファンとしては一度は行ってみたいですよねぇ。本来関係ないはずなのに、東日本大震災に関連する意味合いが強くなってしまったのは不思議なものです。完結編に震災が持ち込まれたのはそういう所以でしょうね。
 特典4。『サイボーグ009』年表。おおっ、これは便利。リアルタイム世代でない身としては、各編の公開順というものが全然把握できてないんですよね。それに、『仮面ライダーアギト』の原案が「神々との闘い編」ってのは初めて知りました。なにそれ、超観たいんですけど。「ただの‥‥人間だ!」ってのしか知りませんでしたよ(ライムスターの曲でサンプリングされてるから)。
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 すべてを振り返る年表が作られたということは、やはり完結編のマンガ単行本が発売されたことで、一区切りという意味合いが強いんですかね。少し寂しくなります。
 まぁ、まだ感想のまとめ終わってませんけどw

  • 第25話「最終章〜神の罠〜」
    • 精神的に堕落した00ナンバーたちの姿、というのは「神々との闘い編」ですね。‥‥って、同じこと書いてたわ。
  • 第26話「最終章〜覚醒〜」
    • 当時の感想を読むと、扉絵に19話の扉絵と同じものが使われてたみたいなこと書いてありますね。単行本にはそんな扉絵ありません。どういうこっちゃ。正直クラブサンデー掲載時の内容とかあまり覚えてませんよ‥‥。
  • 第27話「最終章〜神々の製造所〜」
    • 感想が被りますけど、無数の神が同時に進軍という絵がアガります。悔しいのは、自分に神話関連の知識がなくてその内容が全然わからないことですが。
  • 第28話「最終章〜神々の集結〜」
    • 最後の決戦が始まる、という盛り上げ方はかなり好きです。絵的な豪華さもあって結構ワクワクするというか、「この戦いで最後だな」というのが伝わってくるようです。
  • 第29話「最終章〜神の神〜」
    • 008と004の自爆。どちらも感動的でよかったと思います。特に008のヤツなんか完全に「地下帝国ヨミ編」の「どこ落ち」への目配せですし。
  • 第30話「最終章〜2つの宇宙〜」
    • 満を持しての最終話。『サイボーグ009完結編』はこのエピソードのために作られたといっても過言ではありません。今まですべての種明かしです。
    • まぁ、大事な話なんですけど、大体当時の感想で言いたいことは書いちゃってるんですよね。だから今更付け足すとなると‥‥あっ、あった。キスシーンがなかなか白眉です。009と003のキスシーン。例の如く最初に誘うのは003なんですよ。この時両手で009の顔を掴むのですが、描写的に強調されてるのは機械の右手。そして、009がそれに応えるんですが、その時009は生身の右手で003のアゴを持ち上げるんですよ。そして、キスして抱き合って‥‥という流れなんだけど、009が003の気持ちに応じようとし始めたトコから、003の機械の右手は見えないように、そして009の生身の右手がメインに見えるような構図になってるんですね。これが本当に見事で。キスして抱き合ってる瞬間だけ2人はサイボーグではなく生身の人間に戻っているような感覚に陥るんですよ。これはマンガ的な表現としてスゴイことやってると思います。
    • あとは、当時の感想と重なりますけど、カラーページの使い方が見事ですよね。あれだけで光の宇宙と闇の宇宙の違いを明確に表現してますから。それまでは001の言葉による説明が行われていたのに対して、ラストのラストだけは絵によって語られているのです。カラーページの中で主要キャラたちが一度シルエットで描かれるんですけど、あれは彼らの中に闇の子の闇の精神体が残されてるってことだと思うんですよね。断言ではないけど、そう思わせるような余地を作ってるんだと思います。闇の子もひっくるめて光の宇宙に戻すことになった、というのがあのカラーページならではの表現でされていて、初めて読んだ時はとにかく新鮮でおもしろかったです。普段読むマンガにカラーページってあまり使われませんからね。カラーを使うことで物語をよりわかりやすく、むしろカラーでしか出来ない表現で伝える、というのが衝撃的でした。そういう意味でもweb連載という形式の底知れなさを思い知りましたよ。おもしれぇな、web連載。
    • ‥‥と、なぜか最後の最後にweb連載に対するホメで終わってしまいました。いや、それだけカラー演出が光ってたということですw

 ということで、終わり。うむ、おそらくオフィシャルに本シリーズが描かれることはもうないと思うので、そういう意味では大変寂しいですね。もちろん、オフィシャル公認の別作家による『サイボーグ009』というのが作られる可能性はいくらでもあるんですけど。
 まぁ、当ブログ的にも1話から追っかけてた連載なので、いろいろと感慨深いものはありますよ。
 てか、各話の感想を見やすくするために今回まとめ記事を作ったんですけど、結果的にこの記事自体すげぇ長くなっちゃいましたね。逆に見にくくなった気がしないでも‥‥。こんなはずでは。