マンガって今となっては前から読んでる作品の続きしかチェックしてないんですよ。不健全だとは思いますよ。話題の作品とか読めばいいんだけどね。懐古趣味になってるのかもしれません。
久々に読むけど、昔のを読み返してはないんで、細かい知識はあやふやです。
一番好きだった事件は「テロリストの挽歌」ですかね。
トラウマとしては、「ジャスティス」かなぁ。腕から虫が湧いてくるの。あとは、「笑う死体」とか。おクスリ系が苦手なようですね。ヘタに「ダメ、ゼッタイ」とか言われるよりも効果ありますね。健全なマンガだ。
旧シリーズでケリがついてないのって、リンゴ、幾島、霊能力少年、くらい? 他あったっけ? まぁ、しばらくしたらそっちも出てくるんでしょう。楽しみです。
そんな『サイコメトラーEIJI』の続編が始まったんでね。『サイコメトラー』と改題して。1巻の発売に気づかなかったので、2巻まとめて感想書きます。
まず、タイトル、「EIJI」が抜けた。これはどういうことなんですかね。そのうち、サイコメトラーがホイホイと出てくる超能力マンガになるんですかね。
あと、単行本についてなんだけど、1巻にはCase.1「ピース」が入ってるんだけど、「ピース」のラスト1話は2巻収録なんだよね。超キリが悪いよ。ラスト1話なんてエピローグみたいなもんだから犯人もわかってるし、サスペンスのピークも超えてるし、2巻への引っ張りにもなってない。ラスト3話くらいを2巻にずらすか、「ピース」は全部1巻に入れるか、どっちかにしましょうよ。単行本は計画的にね。
んで、本編。Case.1「ピース」。
記念すべき1話。これって、旧シリーズの1話と似たような話なんだよね。学校で優等生っぽいコをサイコメトリーしたら、エロしてるところを見てしまう、って展開には軽い感動を覚えた。まぁ、エロ本の投稿コーナーの撮影だったのが、本作ではフェラーリしてるとこをまじまじを見てしまうんですが。まぁ、マガジンからヤンマガに移ったのはこんな理由ですかね。しっかり志摩さんに「しかし それはヤング誌ならではの…」とか言わせてるし。
エロ、グロ、下ネタの下品さがなんだか懐かしいです。なんとゆーか、どれもしょーもない感じ。
本作最大の魅力、犯人の基地外っぷり。Case.1から飛ばしてましたね。死体をバキバキに折って、色塗って、ジグソーパズルにするとか。あぁ、やだ。見てらんない。
しかも、被害者を全裸にして、生きたままカラースプレーとかマジでやだ。そこ描かなくていいのに。けど、見ちゃう。んで、最終的にナイフでずぶり。久々に読むとなかなかキますね。
その後、懐かしの顔が続々と出てきて、ファンサービス。今後、国光とか出るんですかね?
んで、恵美も出てくる。「血の繋がらない妹」という今では恥ずかしくて出来ない設定(当時もそうだけど)。チア部でがんばってて帰りが遅くなる・・・・・・・・ってそれ被害者フラグや!!!
まぁ、当然、襲われます。あのコ、精神病むことなく元気にいるの奇跡ですね。マジで。
前半に描いた、裸にカラースプレーというシーンがフリになってます。おかげさまで恵美の身に何が起こるか鮮明にわかってイヤんなるね。
この恵美が襲われるというのも、旧シリーズの最初のエピソード「メビウス」と同じでなかなかファン心をくすぐってくれる。エイジがバイクで倉庫に突っ込むのとかも同じでイイですね。
まぁ、肝心の犯人に関しての引っ張りは全然でしたね。特別隠す気もなかったと思います。「新シリーズ用の新キャラかな?」とか1話の段階では思ったけど。
ただ、犯人の魅力としては充分で。お馴染みの二重人格っぷりもサイコーでした。スイッチの切り替えが素晴らしすぎる。
その後、恵美殺そうとする時に言うセリフ、「マジェンタよこせ———っ!」はよかったですね。もう心を鷲掴みにされましたよ。ここしばらくは脳内流行語になりそうです。本作の基地外犯罪者の歴史に残る名言出ました、ありがとうございます。
そんな「マジェンタよこせ」の後に、自らの首チョンパ。あぁ、また見たくないものを見せられてしまった。楽しい。
まぁ、「志摩さん撃ってでも止めろよ!」とか思いましたけどね。
そんなこんなでCase.1おしまい。別人格ピースの生まれるキッカケが未熟なカウンセリングっていうのがおもしろかった。心理学ってのは志摩さんの武器でもあるんだけど、使い方によっては非常に危ういっていうのがよく伝わる。まぁ、となれば、リンゴさんの登場が楽しみなんですが。超大ネタなんで、しばらく先でしょう。
Case.1の後は短編が。不良が大暴れする話。みっちゃん。イイ話。本作でお馴染みすぎる型ですね。
最後のイイ話。旧シリーズファンなら誰でもわかるフリなワケで、善良な女のコの死亡フラグ&復讐の殺人鬼フラグがビンビンです。燃えるぜ。
そしてCase.2「処刑の塔」が開始。この塔とは前フリで描かれる銭湯の煙突のこと。ってことは、最後のターゲットは煙突の上に連れてかれ、ションベン垂れながら命乞いし、落とされる、ってことかしら。なにそれ超燃える。前フリ短編で描かれた煙突の上からの景色のコマとの対比になるのかな。楽しみ〜。
なんて、「はいはい死亡フラグ死亡フラグ」なんて半笑いで読んでたんだけど、読み進めるうちに青ざめる。例の女の子があまりに惨たらしい死に様を迎えるんですね。
飲み会の後、親、彼氏、エイジたちと共に帰路に就くが、親の忘れ物を取りに1人で道を引き返す(スーパー死亡フラグ)。
忘れ物が見つかったことをエイジたちに電話。
酒やらいろんなものでキメキメにキメたバカ×3が車でひく(キメキメだから気づかずにノンブレーキでひき逃げ)。
体バキバキに折れるも、生きてる。
バカの中の1人である医学生 「こりゃ、助からん。俺たち終わった・・・・・・待てよ、生きてるうちに電車に放り込めば、バレないんじゃね?」
鬼 畜 の 所 業 !!!!
みんな死ね。こいつら死んじまえ。半笑いで読んでて本当にごめんなさい。キッツイす。
えげつないのがさ、車にひかれて死にかけの彼女が生きてる様子を明確に描くんですよ。指一本動かせなくなった彼女がそれでも生きようと必死に呼吸してるんですよ。命乞いや助けを呼ぶ力も残ってないけど、生きてるんですよ。そんな彼女に対してあの外道共は・・・・・・・。
そんな彼女の恋人が第一発見者なんだよね。電車事故の現場に駆けつけ、「あそこに何かある・・・・・」っつって。「何か」ってセリフが超泣ける・・・・・もう「誰か」じゃないんだよね・・・。
またね、この発見するシーンが見事。エイジがサイコメトリーで不穏な気配に気づき、恋人が見つけ、エイジの制止を振り払って駆け寄る、っていう。ここでね、えげつない演出があって、恋人が駆け寄るシーンで、線路にある「電車に物をなげたりしないでください」っていう看板が映される。コマの端っこに。なにこの看板。えげつねぇことしはりますわぁ・・・・・・もう見てらんねぇよ・・・・・・マンガから目が離せねぇよ・・・・・。
恋人が遺体を抱きかかえるシーンがあるんだけど、ここで遺体は黒く塗り潰されてて見えないんですよね。どんだけグロいんだよコノヤロー!! しかも、その黒く塗り潰されたトコをよく見ると、人1人の遺体としては形が小さすぎる・・・・・・という遺体の状況を想像させる仕様になっていて。ああぁ、えげつねぇえげつねぇ。
他にも、悲しみの表現かと思われていた「雨」が事件現場の証拠を流してしまい、物的証拠が残っていない。このことによって、サイコメトリー、そして志摩さんのプロファイリングという法的証拠にならない武器にしか残っていないって状況に自然に持ち込むんですよね。うまいですよ。
そしてその後、高層マンションで例のバカの死体が発見され、エイジが現場をサイコメトリーすると、恋人の姿が・・・・となって2巻おしまい。チクショー! おもしれぇじゃねぇか! 続き読みてぇよぉ!!
まぁ、この事件も以前に旧シリーズで何度か見られた型ではあるんですよ。ワタクシが大好きな「テロリストの挽歌」もこの型ですしね。それでも、これだけノッてしまうのはやはりあの殺害シーンの惨たらしさであるワケで。変態殺人鬼だけが本作の魅力ではないってことですね。いやぁ、おもしろい。
「テロリストの挽歌」ではバカ共にレイプされた女の子が電車に飛び込んで自殺しちゃう。そして、その祖父である元五輪メダリスト(クレー射撃)が復讐の鬼となる。ビル越しの狙撃とか燃えたね。
「テロリストの挽歌」でも電車への飛び込みで遺体はバラバラになっちゃうんだけど、本作「処刑の塔」では自殺じゃない点がえげつない。えげつなさで「テロリストの挽歌」を超えてるとも言えます。犯人が志摩さんの知人から、エイジの知人となって点もアップデート感がありますね。ただ、惜しむらくは復讐の殺人鬼となる恋人が「テロリストの挽歌」に比べると凡人な点ですね。エイジ&志摩を出し抜けるとは思えない。まぁ、そこらへんは3巻に期待です。
いやぁ〜、楽しみですな〜。3巻は2月に発売だってね。待ち切れんっすわ。
じゃ、また2月に!(書くかわかんないけど)
追記:3巻出ました。
マンガ『サイコメトラー』(3巻)の感想 - 北区の帰宅部