北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

映画『ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝』の感想

ちゃんと飛び出る3D

 これ観に行ったのがちょうど東京に大雪が降った日でして。TOHOのサービスデー(14日)だったから六本木まで行ってきたんですが、すごかったです。雪もスゴイんだけど、六本木ヒルズが生み出すビル風が強烈で、傘がさせないレベル。

 ‥‥って、いきなり映画関係ない話ですね。
 まぁ、特に事前情報とかナシで観たんですよ。1回映画館で観た予告がよかったので。
 そもそもあまり詳しくないんですよね。このジャンル。監督のツイ ハークも名前くらいはなんとか‥‥ってレベルですので。

 あらすじ
「龍門飛甲!(合い言葉)」
「しつけぇんだよ!!」

 ↑このギャグが大好きでした。劇場も沸いてましたし。力任せなギャグなんですが、「あぁ もう頭使わなくていいのね」って感じがして肩の力も抜けました。

 本作最大の白眉と言えば3Dですよ。とにもかくにも3Dが素晴らしかった。
 すべてのアクションシーンで3Dを意識した画作りになっていて、常に何かが飛び出してくる。ハッタリ重視とでもいうんですかね。中〜遠距離の武器や飛び道具が多用されて、手前-奥の距離感を常に意識させられました。戦闘以外にも、戦いの舞台となるところが船の上でロープが縦横無尽に渡っていて3D効果になっていると思ったら、そのロープを切ってさらに動く、とかとか。アクションの設計が3D映画用に凝られているのでひたすら眼福でした。3D映像に酔いしれました。
 逆に言うと、アクションのないトコでは少しだれたんですけどね。中盤ですね。クライマックスの戦闘への布石としていろんなキャラの立ち位置などを説明していくんですが、その中盤にもアクションを挟んでほしかったです。
 3Dはいいんだけど、CG過多になるアクションもあって、そこは萎えましたねぇ。終盤になると減った印象でしたが、慣れただけかも。

 まぁ、ワタクシはバカで、バカ映画を観るつもりで映画館に足を運んだので、意外と複雑な人物模様にちょっと引いちゃった、ってことですな。「あの妊婦が実は‥‥!」みたいな展開も正直げんなりしましたし。
 ていうか、あの妊婦好きだったんですよ。強者だらけの中の唯一守るべき対象ということで緊張感もありましたし。
 前半の女2人旅ってパートもすごくグッときまして。百合的とまではいかないけど、すごくいいコンビだと思ってたんですが。最終的に1人は裏切り、1人は愛に生きてましたからね。「あぁ‥‥友情とかないのね‥‥」って感じ。


 比率として悪口多めですけど、おもしろかったですよ。3Dアクションがとにかくスゴイ。それを感想に書こうとすると「うひょー」「すげー」とかで終わってしまうから短いだけです。
 3Dアクション映画としては世界最高水準なんじゃないでしょうか。
 70点。

ドラゴン・イン(字幕) [VHS]

ドラゴン・イン(字幕) [VHS]

  • 発売日: 1995/07/21
  • メディア: VHS
 鑑賞後、映画秘宝の本作監督へのインタビューを読んだら、本作が『ドラゴン イン』の続編であることを知りました。ま、まじかよ‥‥知らずに観てもうた‥‥。
 てか、DVD出てないのかしら。まいったね。