北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『LUCY ルーシー』の感想

ゲロ100%

 リュック(LUC)ベッソン監督によるヒロインアクション映画。ルーカスが映画の主人公に「ルーク」って名付けるみたいな感じですな。

  • あらすじ
    • スカヨハのドヤ顔
    • フリーマンの訳知り顔
    • ミンシクの血塗れ顔

 どこまで作家性を出したくて本作を撮ったのかよくわからなくなりますけど、とりあえずスカヨハ主演のアクション映画を撮ってくれただけで感謝です。自身のキャリア的にも今が一番でしょうし、アクションのイメージも付いてきたところで、満を持して‥‥という感じがあります。
 実際に観てみて意外で「おっ 得したな‥‥」と思ったのは覚醒前の弱々しいスカヨハだったりします。チェ ミンシクの魅力もあるんですが、ミンシクに怯えまくるスカヨハの姿はなかなか良かったです。最近のイメージとはちょっと離れたものですよね。ただのおっぱい女優ではないんやで、という怯え演技が圧巻でした。

 スカヨハ主演でアクション映画を撮った、というのも偉いんですが、もう1つ本作が偉いのがチェ ミンシクのフックアップでしょう。タランティーノによるクリストフ ヴァルツ発掘と並べるにはミンシクは既に有名人だったと思いますけど、ハリウッドへの本格的な殴り込みを成功させただけでもリュック ベッソンは偉いですよ。プロモーションの様子からして、ベッソンはミンシク大好きっ子みたいですね。かわいいヤツめ。
 そんなチェ ミンシク。韓国語しか話さないんですよね。これもベッソン偉いわぁ。再びクリストフ ヴァルツを引き合いに出しますけど、『イングロリアス バスターズ』のヴァルツは多彩な言語能力を武器にする怪物だったのと対照的に、『LUCY』のミンシクは言葉に頼らない怪物性を遺憾なく発揮してたと思います。もう物語とか、説明とかを超越した顔面力というか。映画に初登場したその瞬間の画だけで魅了されちゃいますもんね。
 TVブロスのインタビューだったかな、どこかでベッソンの第一希望はビートたけしだったらしいですよ。リップサービスの可能性もあるかも。まぁ、実現するとは到底思えませんけど、それもちょっと観たいですよね。英語を話さない役になりますので、完全に「ファッキンジャップくらいわかるよバカヤロウ」展開不可避w

 ベッソン印ということなのかわかりませんけど、カーアクションが凄かったです。ぶっちゃけスカヨハのおっぱい目当てだったので、「シートベルトしないかなぁ‥‥」とか思ってたんですけど、見所はそっちじゃなかった!!(当たり前です)
 物語の性質上、「たまたま避けてる」ようにしか見えないんですよね。ただ、そこにスカヨハのドヤ顔が差し込まれることで、「これを予期した運転をしているのか‥‥」って思えるんですよ。単純に超楽しいカーアクションであるのに、そういうスカヨハのドヤ顔が意味をなしてくる、というのも素晴らしかったです。

 本作を語る上で不可避なのが、随所に差し込まれるアニマルプラネット展開でしょう。うーん、あれはどうなのか‥‥。正直ダサく感じましたよ。
 モノリスみたいなのが出てきましたけど、『インターステラー』のTARSちゃんの方がかわいいしなぁ‥‥(超関係ない)


 ということで、終わり。スカヨハとミンシクが眼福なので、嫌いにはなれないですね。ちょっとトンデモ映画っぽい側面もあるんですがー。
 70点。

『her 世界でひとつの彼女』の感想 - 北区の帰宅部
 電脳化するスカヨハということで、対になってるとしか思えない。タイトルも大文字と小文字になってて対照的ですな。

 タラ「ヴァルツは俺の嫁(ミューズ)」