北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『ケツの穴…こだわらへん』買ったよ

『ベスト ザ・ケツの穴』買ったよ - 北区の帰宅部

ケツメイシのアルバム『KETSUNOPOLIS 9』買ったよ - 北区の帰宅部

 気がつけば発売から2週間以上たってしまいました。発売を心待ちにしてて発売されるまでは長く感じたんですが、いざ発売されると早いなぁw

 ということでケツメイシのライブDVD、Blu-ray。今回のタイトルは『こだわらへん』でした。前回が『らへん』だったのでその流れですね。とりあえず「へん」だけは縛って他は自由になりました、的な。まぁ、一応ひらがな縛りでもあるかもしれないけど、あんま気にしてない気もします。
 『ベスト ザ・ケツの穴』で亮二が言ってた「絶対負けへん」ではなかったですね。関西弁というのは合ってたんですがw ただ、関西弁の「○○へん」だったら今後いくらでも作れそうなので、関西弁としての「へん」は今回で終わりのような気もします。まぁ、そこはどうでもいいか。別に関西弁続いてもいいし。

 そうそう、関係ないんですけど、今回はツタヤ購入特典みたいなのはなかったっぽいですね。ツタヤに限らず。『ベスト』の時のライブ音源がすげぇよかったので「ひょっとして今回も……?」とか期待しちゃいましたよ。まぁ、ああいうことされると予約が出来なくなるという難点もあるんですが。

 本体に封入されてた「来年はメジャーデビュー15周年ですよ」という予告。一体なにやるんでしょうね。節目でやることっていうとベストアルバムとか安易に考えちゃいますけど、もう出ましたからね。ベスト以降まだアルバム2枚しか出してませんし。ないのかなと。まぁ、やるとしてもリミックスとかセルフカバーとかそういう特殊な形でのベストでしょう。
 とはいえ、単純に考えたら次に通常のアルバムは『KETSUNOPOLIS 10』になるんですよね。2ケタ突入ということで節目感あります。一番ありそうなのはやっぱコレかな。
 ただ、ベストアルバム出してツアーやってほしい、という気持ちはあるんですよね。『ケツの嵐』の時はやらなかったからなぁ。
 本作の特典でなにかお祭りをやりたい、みたいな話はありましたので、音源以外でなにか計画が進んでいるのかもしれませんね。どんな形であろうと楽しみです。よほどの大事故じゃない限り喜んじゃうと思いますのでw
 とりあえず、間違いないのは2016年の予告をしているので、今年の活動はもうない、という点ですね。まぁ、年末あたりに発表とかはあるかもしれませんが。

 んで、ライブDVD(買ったのはBlu-rayだけど便宜上)の内容についてなんですけど、今回はライブに行けなかったですよ。前は行ったんですけどね。久々に行けませんでした。なんかいろいろ不都合が重なったんです。行く意志はあったんですよ。飽きたワケじゃないです……ってどうでもいいなこの話。
 とにかく、ライブ行ってないんで、新鮮な気持ちでライブDVDを観ましたよ、という前置き。

 感想書きますけど、ちょっとあり得ないくらい長いですからね。ライブの感想じゃなくてDVDの感想だから細かい点がいくらでも言及できてしまって話がいくらでも長くなってしまうのですよ。そして例によってワタクシは文章の取捨選択が出来ないのでただただ長い駄文が仕上がってしまう……といういつもの流れ。

ライブ本編

 アドベンチアーズツアーですね。シモネティーナツアーかも。
 再生するとまず目に付くのが海賊船のセット。でかい。ここまでセットに凝ったのも珍しいですし、そもそもツアーにここまで明確なコンセプトが設定されたのも珍しい、てか初だと思います。「なにか新しいことが始まろうとしている……」という感じがビンビンですね。
 ただのセットかと思ったらマストにプロジェクターで上映してスクリーンにしてるのがカッコよかったです。単純にドクロが動いて驚きましたw
 あと、客。今回はビールジョッキ型のライトが物販のメインなんですが、前回のキノコ持ってる人も多いですね。古参アピールか。まぁ、前回じゃ大した自慢にならないけど。まぁ、今後光り物のグッズが続くようですと、初の光り物グッズであるキノコは希少価値でるかもしれませんね。取っとこう。

 1曲目。まさかの“EMERGENCY”。いや、『9』の中でもトップクラスに好きな曲なんですけどね。ライブじゃ絶対にやらないと思ってたんですよ。「麻薬だと思った? 残念ウナギちゃんでしたー!」という仕掛けの曲なので、ライブだと扱いにくいのかな、と。
 ライブだとメンバーは表に出てこないんですよね。また新しいことをしよってからに。焦らしですか。もしくは『ベストザケツの穴』の特典で亮二だったかが電飾ダンサーに対して「俺らよりカッコイイ」と冗談めかして嫉妬してましたけど、そこからの発展なのかもしれませんね。「だったら最初はダンサーだけでいいじゃん」的な。
 ウナギだから関係ないじゃん、と思いがちなんですが、ライブで観てみると意外とそんなこともなくて。冒頭の歌詞「それはそれはかなりヤバイ誘惑に我慢できない 禁断の甘い罠にハマるのかい」って部分。これはウナギの魅力を麻薬に例えてるんですけど、これをライブの1曲目に歌われるとライブの麻薬的魅力について歌っているようにも感じられるんですね。ウナギがライブのメタファーとして機能しているんじゃないか、と深読みしたくなってしまう。他にも麻薬的な魅力を歌う歌詞は連発し、そのどれもがライブの魅力について歌っているようにも聞こえるんですよ。これはマジで凄い選曲ですよ。選曲によって曲に新たな意味が生じてしまっている。

 んで、メンバーが登場しての“カリフォルニー”“逆転の発魂”。前者はアルバムの1曲目ですし、こっからライブも本番、という感じでしょうか。
 “カリフォルニー”のサビ時のクラップはいいですね。ライブ向きでとてもいい。ウナギより参加しやすいですよねw あとは、ラストに亮二がダンサーをはべらしながら歌ってるのがカッコよかったっす。ああいうのハマるなぁw
 “逆転”は、亮二がサビ歌ってる時に亮さんと大蔵が「アーアーアーアー♪」ってコーラスやってるのが最高ですね。客が参加するのは確実にこっちですよね。フリ付きでとにかく最高ですわ。

 暗転して亮さんMC。「気をつけ礼着席」で始まる礼のパターン。どうやら夢のディナーショーに向けての準備らしいです。このディナーショーさ、最初は冗談だと思ってたんですけど、結構な期間言い続けてますよね。「あれっこれマジなのか?」ってなってきましたよ。いや、ディナーショーも楽しみですけどね。ライムスターとかディナーショーやったらしいですし、全然楽しそう。
 あとは、クソ席a.k.a.音席についてイジってたのが印象的です。なかなか振れにくい話題だと思うのにズケズケと行っちゃうんですね。音席の人は逆に嬉しかったでしょうけど。「代わってくれ」言ってたけどw
 メンバー紹介で印象的だったのは河野のマイケル飲み、からの亮二のマイケル飲み(酸素)ですかね。河野だけで充分おもしろいのに被せるなよw

 MC終わって“Made in Japan”“#MUSIC”“リアリティー”。
 “逆転”と“Made in Japan”は絶対に繋げてくると思ったのでMC挟んだのは意外でした。
 “#MUSIC”時に明らかになったステージの新機能。ステージ前方を横断する部分がスライドするんですね。わかりやすく言うと『爆笑レッドカーペット』のアレ。それを利用したダンスとかコントとかあって面白かったです。いろいろと新しい設備あるんすね。大変っすわ。
 “リアリティー”はイントロがやや長めなためか、大蔵の前口上が絶好調でした。ぶっちゃけ何言ってるかわかんないこと多いですけど、盛り上がりますよね。ライブといったら大蔵のアレ、という感覚ありますわ。

 再び亮さんMC。テーマは「愛だ」。ただ、最初に出てくる実例がスカトロ一歩手前である。結構ギリギリだろそれw
 そっからの流れで“Just for…”“FUTARIDAY”。ラブソングのブロックってことですね。しかし、その導入が嫁のケツのトイレットペーパーを食べる話ww
 ライブにおけるラブソングって意外と採用率低いと思うんですよ。名曲人気曲でも不採用だったりすること多いと思います。多分ライブと相性が悪いんでしょうね。ケツメイシのライブはラブソングを聞かせるような雰囲気がメインではないですし。それでもラブソングをやるためのMCだったんだと思います。他の曲と繋げにくいからそれ用の導入を用意した、みたいな。
 “Just for…”は、サビ時に亮さんと大蔵が「ハァ〜♪」と楽しそうにコーラスしてるのがよかったです。“逆転”と同じ感想ですけど、それぞれ雰囲気が違うんですよねw 船の上でラブソングということで、『タイタニック』ごっこまでする始末。とにかく楽しそう、というのが感じられて最高ですw
 “FUTARIDAY”は“カリフォルニー”と南国繋ぎすると思ってたんでこのセットリストは意外でした。元々好きな曲ではあるんですけど、ライブ映像観たらよりいっそう好きになっちゃいましたね。株価の上がり具合でいったら今回のライブで一番かも。てか、アゲる曲以外ではベストアクトだったんじゃない?というレベルで好きです。

 暗転してまたMCかと思ったら謎のアニメ。「なんだこれ……」と思ってたらピンとくる。“少年と花火”か!!!
 アルバムの感想の時に書いたと思うんですけど、『9』で特に好きな曲が“少年と花火”と“EMERGENCY”なんですよ。なんだけど、「どっちもライブでやりづらい曲だよなぁ」と思ってまして。ライブで観るのは半ば諦めてました。なので感動ですよ。そうか、“少年と花火”やってくれるのか。嬉しすぎる。
 んで、そのアニメなんですけど、特典に入ってるMVっぽいですね。ライブ用にアニメ作ったのか、MV用にアニメ作ったのか、分からなくなりますw
 “少年と花火”。ラブソングからの本曲ということで、しっとり系というかチル系というのが続く感じですかね。ただ、間にアニメを挟むので“少年と花火”に向けての雰囲気作りはバッチリ、という周到さ。物語性の強い曲で、雰囲気が固まってるのでライブでやりづらいと思ったんですが、アニメで対策したワケですね。
 んで、パフォーマンスなんですが、3人棒立ちで歌い上げる、客の参加はナシ、という超目玉曲扱いでビビりました。いや、“少年と花火”大好きですけど、ここまで仰々しい扱いになるとは思ってもいませんでしたよw だってパフォーマンスがほとんど“バラード”みたいなやり方じゃないですか。そんなスゴイ曲だったのか……と思い知りました。

 そしてコント。従来のコントであり、前回の名曲劇場の要素も取り入れており、出来上がったのがミュージカル。こう来たか。
 “少年と花火”は雰囲気が出来上がりすぎてるので、前後にフツーの曲はやれない、という感じなんじゃないですかね。なので、終わったらまったく別のことを始める、という。
 コント要素で新しいのはやっぱアンタッチャブル柴田の参戦でしょう。コントの脚本とディレクションに参加するようになってすっかり定着しましたけど、まさか舞台に立つとはw まさか大蔵から「オイッス」を引き継ぐとはw てか、大蔵的には仕切り役、ツッコミ役からの解放ってのは大きな節目ですよね。「大蔵のボケも見たいよ!」と思っていたファンにとっては朗報だったことでしょう。
 柴田の参戦は一応『ベストザケツの穴』が布石になってたのかな、と思います。表舞台でガッツリ登場したのはあの時が初だと思いますし。宮城のライブとかではありましたけど。
 柴田は活動休止の余波で暇だったんでしょうね。全ツアーに参加という大盤振る舞いでした。ちゃんとゴシップネタで一通りいじられてたのもイイですね。ご挨拶的なノリw
 んで、ミュージカルとしては、コントの間に曲を歌う感じ。名曲劇場は物語とは別の次元で挿入歌的に歌ってましたが、今回はガッツリ登場人物として歌う形。正しい形で進化してる感じがあってすごくイイです。良い所は残しつつ改良していく感じね。
 “ケツメンサンバ”は宴的なノリなんでしょうね。名曲劇場はその名の通り名曲縛りになっちゃいますけど、今回の登場人物が歌うということもあってシチュエーション優先って感じでしょうか。いや、“ケツメンサンバ”も名曲ですよ。
 敵船が来て超能力バトルになってからの“リディムドライバー”。ここでは亮さんが抜群にスゴかった印象です。しっかり殺陣をやりながら歌ってるんですよね。決められたフリをガンガン動き回っているのに歌声には一切影響がない、とかマジスゴイ。ぶっちゃけ大蔵は歌い出しの所で少し声がうわずってたよねw
 んで、女だけの島アドベンチアーズに漂着。女だらけということで“GOKON Queen”。島で合コンはないだろうwと思いますけど、男に貪欲な部分はピッタリなのかな。前回のツアーの時のこの曲のダンサーパフォーマンスのイメージとも合うので違和感はあんまないっすね。
 てか、ここで亮二の「ついポッチャリ」出ましたね。いつ始めたのか覚えてないくらい定番のギャグですので、コントといったらこれを聞かないと、みたいな領域にまできてますw
 歓迎されながらの“空”。ちょっと意外な選曲でした。予想外。間にコントを挟みながらの歌、というのはミュージカルならではの試みですげぇおもしろかったです。
 亮さんとシモネティーナ姫の恋愛に発展するのか?という雰囲気で“そばにいて”のイントロがかかるという引っかけ。期待させんなよw
 引っかけというと、悪役が出てきて勇ましく“アドベンチアーズ”のイントロがかかったんでっすが、ここも歌には行かず。
 悪役に亮さんが刺されて死にかけ。亮さんが死にかけの状態で“夢の中”きたぁああああああ!!!(※“夢の中”大好きです)
 曲の大ファンってのを抜きにしても“夢の中”は今回のミュージカルでの目玉でしょう。一番ミュージカルにハマってた曲、シーンだと思います。死にかけの亮さんが歌い出しに復活して元気に歌い始めるというギャグがあるんですけど、ミュージカルの状況、そして“夢の中”の歌詞をよく考えると、この曲は死にかけてる亮さんが走馬燈的に見ている白昼夢だと分かるんですね。ギャグなんだけど、物語はしっかり継続してて、超うまい。曲の使い方が正しすぎて最高だろ。この選曲が観れただけで今回のミュージカルは勝ちですわ。完全に勝ち。前回の名曲劇場も余裕で乗り越えちゃいましたよ。やべぇ、まじやべぇ。
 んで、曲終わりにシモネティーナの涙で亮さん復活。「シモネティーナの聖水」の正体ですね。ちょっと意外でした。というのも、「下ネタの聖水」っていうからオシッコのことだと思ってたんですよw 聖水っていったらそっちだろう、的なノリで。けど、“夢の中”効果で感動しちゃったなぁ。あれはずるいわ。
 んで、生き返ってから、敵が「やっちまえー!」で、“闘え!サラリーマン”。闘えということですね。ここでもやっぱり亮さんの殺陣がスゴイです。
 そして、大団円を迎えての“アドベンチアーズ”。元々ドラムが強めに効いててアガる曲なんですけど、劇の締めということでより盛り上がりますね。ドラムはリアルっぽいんですけど、生音ってことでいいんだろうか。自信ない。トランペットは偽物でしたよね。

 コントが終わったら“それぞれのライフ”“親父のメール”“月と太陽”“嵐が去るまで”。しっとり聞かせる系の名曲ブロックという感じでしょうか。“月と太陽”は違うかw
 終盤の名曲ということで、“それぞれのライフ”はちょっと“ライフイズビューティフル”を連想しました。けど、タオルタイムがなかったので的外れかな。サビ時の亮二コーラスが最高でしたよ。ライブってこういう生コーラスが魅力的だったりしますよね。亮二がコーラスって贅沢感もあって感動的でした。
 “親父のメール”も物語性というか曲の雰囲気が固まりすぎてる曲なんでライブだと扱いにくそうだったんですが、しっとり系の流れで処理したという感じですかね。コントの後に聞くと温度差にやられます。
 “月と太陽”は前回のツアーでやったんで今回やるか疑ってたんですけど、やりました。まぁ、アルバム入ってるからね。
 “嵐が去るまで”。絶対に本編のラスト曲だと思ってたのでマジ意外です。まさかラスト以外に持ってくるとはなぁ。この曲のダンサーとしてシモネティーナが登場してソロダンスするんですけど、「嵐って航海的な意味なのか!!」ってなっちゃいますねw ソロダンスはめっちゃキレイで素晴らしかったです。特典で大蔵だったかが言ってましたけど、ここはダンサー目立ちますね。
 シモネティーナネタを続けますと、亮さんの歌詞に「女神がこちら向いてないだけ」ってあるんですけど、女神ってシモネティーナのこと?ってなっちゃいますw いやぁ、こじつけって怖いw
 真面目な感想としては、やっぱラストの合唱が感動的です。そして亮二の歌い上げね。CDで聞いてる時から「気持ちよさそうに歌い上げるなぁ」と思ってましたけど、ライブアクトで観るとやっぱヤバイです。

 大蔵のMC。ここでライトを使ったウェーブをやるんですね。たしかにアレは曲中では無理だわ。ライトがスイッチ式なので出来る遊びということで、すげぇキレイでしたよ。あれは現場にいたら感動でしょうね。ツアーにライトを導入して2回目なので思いついた遊びという感じでしょうか。
 そっから最終ブロック。“Good morning”“LOVE LOVE Summer”“RHYTHM OF THE SUN”。最後にアゲて終わるとは思いませんでした。
 “Good morning”。これも意外な選曲。またやるとは思ってませんでした。客が参加する部分があるのでライブ向きってのはわかるんですけどね。
 “LOVE LOVE Summer”。ラブサマはすっかり名曲の風格が漂ってきた感があるんじゃないでしょうか。特にライブでのラブサマの盛り上がりはヤバイでしょう。サビでの客の合唱とかOMGの部分とか、とにかくライブでハマる仕掛けの多い曲だと思います。ライブでとにかく輝く曲。
 夏繋がりで“RHYTHM OF THE SUN”。本編の締め。ラブサマもそうだけど、ライブの最後にブチアゲるんですね。今までのセトリ的には意外な構成です。本編の最後は“嵐が去るまで”みたいな曲で感動させてアンコールでブチアゲ、って感じだったじゃないですか。とにかくアゲる曲でヤバイです。ライブだとさらにヤバイ。「ちょっと“カーニバル”の立場も危ういんじゃないか?」とか疑いたくなってしまうレベル。

 んで、アンコールはDISC-2。Blu-rayは容量多いんだから全部1枚に入れてくれよって思うんですけど、DVDと別の収録内容にするのはそれはそれで大変なんでしょうね。Blu-ray一本化するワケにもいかないし。

 アンコールは“さくら”から。
 ツアーには毎回「“さくら”をどこでやるか」問題ってのがあると思うんですよ。やらないワケにはいかないけど、やり尽くしちゃってるし、季節の曲だしで使いどころが意外と難しいというか。人気曲すぎてアルバムの雰囲気からは離れちゃいますしね。
 ということで、今回はアンコールでした。前回は名曲劇場のエンディング曲みたいな感じだったので、もう最後までやり尽くした感があるような気もします。ひょっとしたら次回のツアーではやらなかったり? 亮二とか歌い飽きたって言ってたりもしますしw
 モニターにメンバーの懐かし写真が。これは“スタジオKTM”方式ですね。懐かし写真はどれも見応えあるんですが、やっぱり亮二が変貌しすぎてて笑う。「メンバー入れ替えた?」ってなりますわw
 ヒュルリーラは短めで次の曲へ。アンコールは懐かしメドレーだそうです。メドレーだけど、ほとんどフルで歌うのが嬉しいですね。
 そして“涙”。“さくら”に“涙”が懐かし曲扱いなことに動揺を禁じ得ないですw いや、まぁよく考えたらそうなんですけどね。“涙”だって今回歌った曲の中では一番古い曲ですし。
 メドレーの最後は“仲間”。この並びに入っちゃうとは“仲間”も出世しましたねぇw いやたしかに疑いようのない名曲ですよ。活動休止明け一発目のシングルということもあり、より印象に残ってますし。
 “仲間”のなかの「後ろを見てごらーん」の部分で後ろを向くと河野がマイケル飲みw 笑わせるんじゃないよww
 んで、“仲間』は最初から最後までフルでやって終わり。タオルタイムもここで。タオルやらライトやら大変ですね。拍手もありますし。

 んで、最後の最後はやっぱり“カーニバル”。“ボラーレ”はないよ。
 “カーニバル”といったらプルアップじゃないですか。今回も当然のように大蔵の「プーロー!!!」を待ってたんですけど、今回はナシ。まじか、ちょっとプーロー待ちしちゃったよw
 まぁ、前回の“カーニバル”はプーロー繰り返しまくってましたので、やり尽くしちゃった感じなんですかね。……と思ったら沖縄ではプーローありました。マジかよ。これも沖縄限定かよ。羨ましすぎるわw

 ということで、ライブ終わり。アルバムからは“中年あるある”以外全部採用という予想外のセットリストでした。まぁ、ファンは嬉しいヤツですよね。どの曲が好きでもやってくれますから。アルバム以外で外れた曲だとソロ曲ですね。最近のシングルで定番になりそうなソロ曲はなし。ただ、これも沖縄ですよ。沖縄羨ましいなチクショウw あとは“ストーリー”あたりは期待してた人も多そうですね。タイアップもした曲なんで当然やるだろうと思ってた人もいるんじゃないでしょうか。ラブソングブロックに入れてもよさそうですけど、“ストーリー”は他に比べるとしっとりしすぎてたのかな、と思います。ライブでやるんだったら“バラード”的にやるしかないんですが、今回その枠は“少年と花火”に取られちゃいましたし。

 ライブ全体の感想としては、とにもかくにも“夢の中”が神懸かってました。間違えなく今回のベストアクト。アクトってかミュージカルという形に最もハマってた文句ないパフォーマンスでした。
 次点としては“RHYTHM OF THE SUN”“FUTARIDAY”あたりですかね。それと“EMERGENCY”がアイディア賞。
 あっ、てか『ベストザケツの穴』の人気投票で1位に輝いた“脳内開放”をやらなかったことになるんですよね。すげぇ意外。思い切った決断だと思います。まぁ、“脳内開放”は『KETSUNOPOLIS 8』を象徴するEDM調の曲で独自性が強すぎるため、他の曲との食い合わせが悪かったのかも。
 では、オフショット秘蔵映像についても少しずつ触れます。箇条書き的に。

オフショット秘蔵映像
  • ダンス練習
    • 大蔵が苦戦してた直後にダンサー相手に筋トレ自慢してて笑いました。筋トレのことで尊敬されててもっかい笑う。
  • ダンサーも演技
    • ミュージカルの人ってミュージカルできる人呼んだのかと思ったらただのダンサーだったんですね。こりゃ大変ですわ。
  • アンタッチャブル柴田
    • ここはアンタッチャブルファンとしては相当な見所でした。柴田と亮二の馴れ初めとか聞けて超嬉しいです。
    • アンタッチャブルのラジオもファンですので、亮二が「その後ラジオに呼んでいただいたりとか」って言ってるの聞いて「シカマンだー!!!」と大興奮でしたよ。ラジオで柴田が亮二との話をしてたら、ザキヤマが「ツッコミ指導とかで参加しちゃったら?」みたいなことを当時言ってたんですよね。冗談っぽく。無茶振り的な感じでしょうか。そしたら柴田も結構ノリノリで。それがいつの間にかコントの脚本を書くようになり、マジでツッコミ指導するようになり、そして今ではコントの表舞台に参加ですよw 事実は無茶振りより奇なり。
  • ダンサーとの飲み会
    • プロは酔いながらのテキトーな踊りでもキレッキレで見てて笑える。素人からすると「ガチなヤツじゃん!!」って思えちゃうんですよねw
    • “トモダチ”のカラオケで号泣してた人いましたね。わかるわぁ。オレだったら“手紙〜未来”かなぁ。
  • “EMERGENCY”を裏で歌う3人
    • しっかり生歌でしたよ、という証明ですかね。
    • 亮二だけ座りながら歌ってて笑った。徹底的に省エネだなw

 オフショット秘蔵映像おわり。これ以外で気になったのは亮二が過去の不仲を匂わせるような発言してたことですかね。不仲説の噂は何度も聞いたことありましたけど、「やっぱりか……!」って鼻息あらくなりましたw まぁ、今では関係なさそうですけどね。

 沖縄LIVE映像。まさかの1時間越えの収録でビビりました。充実しすぎだろ……。『らへん』では沖縄未収録とかいう暴挙に出ましたけど、『ベストザケツの穴』に入ってたことを考えると、『らへん』での未収録が相当評判悪かったのかなw まぁ、そりゃそうだろうって話ですけどね。あれは『らへん』が悪いわ。
 充実してるとどう書けばいいのか、分からないんですけど、テキトーに書きます。

沖縄LIVE映像

 冒頭、バーベキューしてて笑った。リハーサル段階かと思ったら客いるんかいw
 からの沖縄の1曲目は“カリフォルニー”。やっぱ野外でウナギ的な演出は無理か。ですよねー。
 その後の亮さんMCでは台風での沖縄初日中止の件。そしてやっぱり音席いじり。埼玉と違って沖縄の音席には中止なのに来ちゃった人もいるので、優しさに感動しちゃいますね。

 沖縄の目玉? KTMのど自慢。コントもオリジナルとかさすがだな。まぁ、海賊船は出来ないか。けど、司会は柴田とシモネティーナ。キャストは海賊コントと同じなのねw シモネティーナ、ダンサーなのに大変ですね。思わぬ大役w
 んで、3人がそれぞれソロ曲を披露。“Surf Beat”“八月の雨”“スーパーマンになりたい”。亮さんだけ『RHHYTHM OF THE SUN』のカップリングじゃないんですね。まぁ、“事件は現場で起きている”はさすがに無理かw 大好きな曲なんで残念ですけど、無理なのはわかる。
 ソロ曲が聞けるレアリティーと、のど自慢というコントを交えた構成は見事としか言えないんですけど、のど自慢というシチュエーションのためかライブアクトっぽさはあまりないんですよね。ただ歌うだけ。「歌うだけで充分だろ」とも思うんですけど、やっぱケツメイシのライブはただ歌うだけじゃ物足りないですよね。特に1曲目が大蔵だったので、大蔵が歌に専念してて「歌ってないで客煽ってくれよ」とか失礼なこと思ってしまったりw 大蔵の偉大さに気づかされました。
 コント的な部分では、一部柴田がブチギレツッコミになりかけてて笑いました。あれこそが柴田の本領ですよね。さすがに客演の身だと全開には出来ないんでしょうけど。あとは、オテンキのGOちゃんがおいしい役やってたのもお得感ありました。前はコント協力のクレジットに柴田と一緒に載ってましたよね。いつの間にかなくなったけど、同行はしてるようで嬉しかったです。
 んで、審査委員長の河野が3人をデビューさせることになって、ライブに戻る。エイサーバージョンの“ビールボーイ”とか最高でしょ……。沖縄うらやま……。音源化しないのが惜しすぎる完成度でしたよ。「イーヤーサーサー」「アーイーヤー」のコール&レスポンスがやべぇ。まじやべぇ。

 コントが終わって“月と太陽”。月と太陽の中間ということなんですかね、夕日がとてつもなくキレイです。台風一過だから天気もいいんでしょうね。
 そして、“ラブサマ”やって“RHYTHM OF THE SUN”。間違いない2曲ですね。“ラブサマ”はマジでケツメイシの夏曲の代表曲の風格すらありますよ。フリも定着してるし。
 “RHYTHM OF THE SUN”は野外ってシチュエーションがバッチリでした。曲の雰囲気に合いすぎててもうヤバイ。太陽はないけど、カンペキすぎる……。

 アンコールからのエイサー隊オンリー。
 アンコール後はすべてエイサー込みのバージョン。なんか超贅沢ですね。バンドって呼んでいいのか分かりませんけど、やっぱ生バンドが入ると雰囲気代わってイイですよね。迫力あります。
 まずは“伝えたいこと”。エイサーバージョンもハマってるけど、夜の野外というのが雰囲気ありすぎててヤバイです。もう語彙がなくなっちゃうくらいヤバイ。あんなん現場いたら泣いちゃうわw
 そして“少年と花火”。沖縄だとココでやるのか!!! ホント今回のツアーで中心になってる曲ですね。おいしすぎる。“伝えたいこと”もそうだけど、雰囲気がカンペキなんですよ。モニターでのアニメ演出が野外だとやりづらいと思うんですけど、アンコール“伝えたいこと”からの流れは文句なしですね。本公演でやらなかったのが残念なレベル。ただ、間奏時にリアル花火があがるサプライズは野外ならではですうね。やっぱ沖縄ずるい……。最高すぎるだろこんなんw
 そして“君色”。感想がずっと同じですけど、エイサー最高だな。こういうツアーの集大成的な状況でラップなしの大合唱曲ってのはハマりますね。客もスタッフも全員参加ってのは感動です。“君色”には「乾杯」って歌詞があるので、ビールジョッキライトとの相性がバッチリなんですね。思わぬシンクロに驚きましたw
 そして、正真正銘のラスト“カーニバル”。“ビールボーイ”はコント終わりでやりましたからね。んで、“カーニバル”名物、大蔵のプーロー、沖縄ではありました。あるんだけど、大蔵熱狂しすぎてるのか客への煽りが少し怖いレベルw プーローが体育教師の説教タイムみたいになってて笑いました。

 んで、沖縄篇おわり。“カーニバル”の曲が終わったらすぐに映像が終わっちゃったんですが、最後の最後まで見たかったですよ。まぁ、1時間以上も収録されてるのにケチつけるのもアレかw
 じゃあ、最後に“少年と花火”MVについて。

少年と花火MV

 ライブで使われたアニメ映像のフルバージョンという感じですかね。
 ぶっちゃけ「オフショットと沖縄に比べたらオマケみたいなもんでしょ(鼻ホジ)」みたいな感じだったんですよ。なんだけど、蓋を開けてみたら見入ってしまいました。パッと見は「わーキレー」って印象で終わるんだけど、「僕」は誰なんだろう、とか考え出すとなかなかの迷宮に入れます。
 そもそもね、曲だけ聞いてた時のワタクシの印象としては、「僕」と「君」の2人の物語だと思ってたんですよ。ひょんなことから都会から田舎にやってきた少年と地元の少年の話。男同士だと思ってました。そしたらさ、MVに出てくるのは3人じゃないですか。「ちょっw誰なのww」ってなりますよ。しかも女の子いるし。どういうことだってばよ。
 さらにこの3人の描写が微妙というか、複雑なんですよ。初めて3人が揃うシーン、1人だけ遅刻してくるんですよね。ボンヤリと「この遅れてきたのが『僕』なんだろうな」って思うじゃないですか。そしたら、どうやら違う。この遅れてきた帽子の少年、釣りうまいし。しかも、花火のシーンで「火の粉かかると頭押さえたら隣で君笑いこらえた」ってあるんですけど、頭押さえるのは帽子かぶってない少年です。しかも、このシーンで気になるのは隣で笑いをこらえた「君」ですよ。MVで笑いこらえてるの、女の子に見えるんですよね。えっ、ここに来てまさかの「君」女の子説なの!? もうワケがわからないよ……。てか、曲だけ聞いてた時の印象が的外れすぎて情けなくて泣けてくるw

 登場人物が3人になると何が困るかっていうと、ラストの亮二パート「君はキレイな星になって空の上から見ているのかな」ですよ。曲だけ聞いてた頃、これは「君」の死を示唆するものだと思ってたんですが、3人いたら「君」が死んでも残りは2人ですよね。そうすると「君と一緒に見た花火を僕は今一人で見てる」という部分と食い合わないんですよ。どういうこっちゃ。「星になって」って死じゃないの? 2人死んだの?(錯乱)
 とりあえず、「僕」はnot帽子で間違いないと思うんですよ。問題は帽子少年と女の子。どちらが「君」なのか。帽子少年は河原で釣りをした時に女の子から花のバッジをもらい、そのことがキッカケで恋心を抱くようになった……で合ってるよね?(疑心暗鬼)
 3人が並んで歩くシーンが多用されてるんですが、それぞれのシーンにおける3人の位置関係というのがドラマを雄弁に語っていて、そのせいで何度も見たくなる仕上がりになってるんだと思います。花のバッジの直後、帽子少年が2人に遅れて歩いてるんですけど、あれは多分女の子のことを異性として意識し始めたことによる照れだと思うんですよね。もう自信なんてないですけどw
 フツーに考えたらさ、恋をするのって主人公「僕」だと思うじゃないですか。主人公じゃない少年が女の子に恋をするって「僕」置いてきぼりじゃないですか。だから思考の迷宮に入っちゃうんですよね。そして「君」がどっちか自信が持てないから考えもまとまらないという始末w
 花火のシーンでの「僕だけは寂しかったんだ」という歌詞、帽子少年の恋心を描かれた上だと、「なんかオレだけ除け者なんですけど……」って意味のようにも思えてきてしまうんですよw そんなしょーもない話じゃないのは分かっているのに。

 女の子の存在や「君」の謎に加え、どうも処理できないのが風船のシーン。3人が並んで歩くシーンと同じくらい多用されてますよね。大事なシーンなのは間違いないし、象徴的に物語っているのは確実なんですが……やべ、わかんねw
 青い風船が2つ、赤が1つなので、青が男の子、赤が女の子ってのは分かるんですよ。ただ、各風船シーンにおける風船の意味、位置関係が物語るものというのがサッパリわかりませんw もう限界w
 一番大事なのはやはりラストだと思うんですよね。それまで同じショットに収まってた3つの風船が分断される。まず青い風船が1つ飛んで、次のシーンで遅れて青と赤が飛ぶ。これはやっぱ「君はキレイな星になって」とも繋がって青い風船の死を意味してると思うんですよ。だとすると死んだのは青、つまり少年。なので「君」は帽子の少年。なんだけど、だとすると「僕は今一人で見てる」の部分が分からない。別に女の子と一緒に見ればいいじゃない、ってなりますよね。まぁ、「君」が女の子に恋をしていたことを考えると、「君」の恋、そして「君」の死によって3人の関係性は大きく変わり、残された「僕」と女の子は気まずくなり、やがて会わなくなってしまった……ってこと、かぁ?
 うーん、どうもなぁ、勝手な妄想による部分が多い気がしてスッキリしないのですよ。てか、先に飛んだ青い風船は都会に戻った「僕」のことを示唆してる可能性もあって、死のこととは断言できないんですよね。むしろコッチのが自然な考えだろ、って話ですから。

 なので、結論。わかりませんw
 もうアレだ、「僕」はずっと1人で誰とも会ってないんですよ。全部イマジナリーフレンドってことでいいじゃない。出会いも別れもなかったんや!!(ブン投げ放棄)

 ということで、終わりです。“少年と花火”については「ハッキリと正解を描写しないことで見た人それぞれ違った物語が生まれますよね」的なことでいいです。完全に逃げ解釈ですけどw
 まぁ、『こだわらへん』全体に関していえば、大ボリュームで素晴らしい出来だったんじゃないですかね。ライブ本編の出来も文句ないと思います。前回の大実験企画ケツメイシ名曲劇場をコントと融合しアップグレートしたミュージカルは正統進化だと思います。このままミュージカルを続けてくれても楽しみだし、こっからさらに進化、変化を遂げてくれるのも楽しみ、そんな仕上がりでした。そして、特典。オフショットはツアーの裏側、飲み会の様子だけでなく、メンバーのコメントもふんだんに盛り込まれていて大満足でした。そして沖縄は『らへん』でカットされた反省なのか大奮発の特盛りっぷりでホント感謝の念しかないです。なので、どれも最高でした。『ケツの穴』の次回が楽しみだし、その前に2016年の活動が本当に楽しみです。

ケツの穴...らへん (DVD2枚組)

ケツの穴...らへん (DVD2枚組)

ケツメイシのライブに行ってきたよ - 北区の帰宅部
 『らへん』収録のライブ感想なんですけど、ツアー中だったので曲名は伏せてあります。まぁ、よく見りゃわかる感じなんですが、ソフト時に感想書くとネタバレとか気にしなくていいから助かりますね。とはいえ、ライブの興奮を味わったらとっとと吐き出したくなってしまうのですよ。
 どうでもいい話ですけど、『らへん』が収録された埼玉公演にワタクシ参加してました。のて、客の歓声の中にワタクシの声が入っていると理論上は言える……!(だから何だ)