北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2018年10号の感想


 アンケート募集編。
 質問文がやたら長くなってしまった。ちょっと屈辱的ですらある。これでも「言動や人格的な意味ではなく」みたいな文章を削除したんですよ。それでも長いよなぁ。括弧とかウザいよなぁ。けど、今回はそこが大事だからなぁ。むずい。
 まぁ、とにかくイケメン総選挙です。少年マンガにおける美形キャラについて考えたくなるスイッチが入りました。キッカケは先日の『ヒロアカ』読んでて「轟くんのイケメンイメージが定着しない」と思った件です。
 ユノ。主人公のライバルが美形。アスタが泥臭いので、その対極としての存在でしょうね。今のジャンプの中だと意外と珍しいパターンかも。
 イノスケがカタカナ表記なのは前に漢字間違えたトラウマです。ぶっちゃけ除外しようとも思ったんですが、次の候補が『火ノ丸』のハカセだったので、ちょっと脇に行き過ぎかなと思ってイノスケ。
 コガラシくんはトラップ。見た目に関して言えばそんなに美形設定はない。むしろ田舎臭さを感じる、とか言われる始末。美形だとイヤミに取られかねないから避けた、という計算を一番感じるキャラクターだと思います。イヤミ回避という意味では『勉強』と「貧乏」属性が一致してるのも面白いですね。貧乏キャラは便利なんでしょうね。他にもいる。
 ワタシが選ぶとしたら、ハカセかなぁw

 はい、ジャンプ10号いきます。もう2ケタか……

背表紙

 1975年。だ、ださいぞ。今までで一番古さを感じる。逆に言うと、懐古ポルノ的な意味では創刊時のデザインよりも10年弱経ったこの時期のデザインの方が強いかもしれない。マジで驚くほどに古い。
 75年の出来事。ジャンプと関わりがあるのだと、りぼんが20周年。もう20周年とかヤバイ。結構なパイセンやないか。
 75年生まれでいうと、尾田っち&しまぶーですね。ジャンプ的に巨人すぎる。
 それと、生まれとか発売じゃないけど、『ぼくのなつやすみ』の舞台が75年。つまり、日本人にとって最も理想的な田舎があった時代(と思われてる)、と言えるかもしれませんね。そりゃ背表紙がだせぇのも納得ですわ。

表紙

 『銀魂』14周年。本作が表紙を飾るのはこれが最後かもなぁ……と思うと感慨深いもんがあります。先週の節分みたいなトンデモなテーマもなく、シンプルに百万屋の3人+1匹。果たして本編で生存しているのはこのうちー???みたいな楽しみ方するのも一興かと思います。

実写映画『BLEACH』のおしらせ

 ルキア役の杉咲花のビジュアル公開。一応蔵出しになるのかな。ネットで先に見た人も多いでしょうけど。
 ぶっちゃけ女って個性があればルキアだと認識できるのでずるいとは思います。まぁ、そもそもルキアの髪型完コピしたら「ゴワゴワですやんw」ってなるので仕方ないってのもある。
 てか、佐藤監督『いぬやしき』も控えてるし、どんだけ多忙なん。どんだけマンガの実写化やるん。まぁ、マンガの実写化作品で複数成功させてるのでそういう依頼が集まるのもやむなしなんですけども。『いぬやしき』がどう転ぶが楽しみですねぇ。

読者プレゼント

 あれ、ダジャレが弱い。最近はダジャレに重きを置く傾向に戻ってきて喜んでたんですが、弱い。質より量でダジャレやってくれないと納得できませんよ。
 まぁ、プレゼントの紹介文でしっかり遊んでるのは少しプラスだと思います。ダジャレじゃないけど。あと、パッと見のページデザインがいつもと違う感じなのは良かったと思う。第一印象は良かった。良かったけど、第二以降がイカン。

銀魂

 巻頭カラー。アバンはなしで、14周年記念の「後始末プロジェクト」の告知で計2ページ。「僕は世界一後始末がキレイなゴリラです」というのは作者の言葉らしいが、まぁ分かる。よく「最終章長すぎんだよ」と言われてると思いますけど、丁寧にケツ拭いてるからだよね。今までが長いんだから後始末も長くなるよね。納得ですわ。むしろ長い割に放置したネタも多い『BLEACH』がヘンテコなんやで(あれはあれで好き)。
 んで、アニメも最終章、夏には実写映画の第2弾も公開。さすがに連載はどこよりも早く終わるのかな。『暗殺教室』ほど統制はとらないと思います。あれは松井先生がほとんどビョーキ。
 カラー見開き扉。「これからエピローグですよー!!」と言わんばかりのデザイン。とても良い。巻頭カラーもこれが最後なんだろうなぁ……とかこんなことばっかり考えてしまうw

 本編。で、でたー、最終回で初回ネタ奴。とマジで思いました。第1話ネタやるんで「おいおい巻頭カラーで最終回とかマジかよ」と本気でビビりました。思わず話数が「最終訓」になってないか確認してしまったレベル。ここまでの長期連載、レジェンドになると最終回の扱いの比較対照が多いから変な見方しちゃいますねw 巻頭カラーで終わるのはさすがにないだろうけど、センターカラーで終わるのはほぼ確実、『BLEACH』は2週連続のセンターカラーで終わったので……とかそういう。要するに来週はまだ終わらない。イヤな見方ですねぇ。エピローグを素直に楽しめよw
 第1話の再演をしつつ、回想という形であの日の続きを見せる。前からそうだけど、本作はこういう回想と現在と平行して語るのがうまいよね。安易に過去編オンリーで突っ走らない。
 ということで、あの日から2年立った新八がイメチェン。ぶっちゃけ○年後イメチェンってのは過去にやってるネタなのでそこらへんと被るのが少し残念かな。 “発情期ですか” はそりゃグッとくるものがあるんだけど、○年後ネタに関しては「またですか」と少しなるかぁ。
 とにかく謎を残しながら今話は完。初回ネタやっても終わりません。最終回に向けた「○年後」展開は多くの作品が通ってきた道ですが、こういう話の引っ張り方は面白いですね。一旦○年後に飛んでから、回想を挟みつつ「あれから何が」という形で引っ張る。まだまだ後始末は丁寧にやりそうなので楽しみです。ここらへん大御所らしく出し惜しみでいいです。
 こんなこと言って来週終わったらマジ笑うけどな。予告がウソをついて次号センターカラーという可能性もなくはないぞ。ないだろうけど。

ONE PIECE

 妨害に気づかないカタクリ。見聞色マスターとしてそれはいいのか。一応自分でも言及してたけど。
 んで、男カタクリ余計なことをする妹の前で意地を見せる。ぶっちゃけ「ただ刺すだけじゃ攻撃時の威力とは大違いなんですけどー??」みたいなことを考えてしまった。そんなネタ左門くんがやってた気がするw
 とにかく、カタクリvsフランペ。フランペに関しては登場時から「まぁこんな感じになるんだろうな」とは思ってたましたが、カタクリが家族よりもルフィに対して誠実な姿勢を見せる、というのが感動的ですね。絶対の秘密であるクチについても自分で晒す。ぶっちゃけフランペとその取り巻きは「どうせそんなだろうと思ってた」の域を1ミリも出ないんだけど、まぁ本作はこういうおとぎ話ですか?というレベルにデフォルメされた話やるのも好きですからね。まぁ、分かる。フランペたちが話を進めるための装置みたいな印象もあるんですが、まぁルフィとカタクリ以外興味ないのでこんくらいが逆にちょうどいいのかもしれない。ここで「フランペにも彼女なりの考えが……」みたいな掘り下げされても邪魔臭いしw
 カタクリがフランペが吐いたツバを避けずに受けたってのが印象的ですね。実力的にはどう考えても避けるのはイージーですよね。けど、受けた。そして、カタクリは「シャーロット」と書かれたジャケットを捨ててルフィと対峙する。外的要素は排して裸になったんですね。シンプルながらすげぇ感動的。そして、うるせぇ外野を一瞬で黙らせる覇王色同士の衝突というのも痺れた。覇王色ってザコにしか利かないからマンガ的に使い勝手の悪いネタだと思ってたんですが、ここまでドラマチックに使っちゃうとはね。さすがだわ。

約束のネバーランド

 ミネルヴァさんを殺したあの子が登場。特に隠したりせずに顔と名前出し。まぁ、顔も名前も単なる情報に過ぎませんからね。ミネルヴァさんの本名出したらその次はミネルヴァさんを殺した人の名前で引っ張る、というのも単調ですし。ここらへんの出し惜しみの緩急はうまいと思う。
 と思ったら今度は「七つの壁」という謎で引っ張る。しかも、エマは知って読者は知らない、というバランス。割と安直な引っ張り方……という気もします。まぁ、本作に対しては信頼があるので大丈夫だと思うけど。
 んで、最後のデータ「ラムダ7214計画」。ラムダか。『ドラクエ11』の聖地ラムダじゃないか。ラムダに初めて着いた時はなかなか感慨深いもんがありましたよね。いよいよ旅も終わる……と思ったらまだまだ続くので最高でしたw
 エマとルーカスが2人で話してる場面から猟場レジスタンスのみんなに打ち明ける場面に一気に飛ぶ所、良いなぁ。痺れたぜ。「同じ話するんだからまるっと省いていいよね」という思い切りの良さであり、「……ということだ」みたいな陳腐な繋ぎもしない。大胆にブツ切り的に繋ぐんだけど、ちゃんと切れ目が秀逸なので何の問題もなく読める。別にコレがあるから何だって話ではあるし、特に話が動いたワケでもないんだけど、こういう省略を当たり前のように出来ちゃうの、本作の地力の高さを感じるよなぁ。
 んで、ラスト。アダムという名の少年が「22194」。はいはいよく分かんないことを言ってますね……と思ったらアオリでご丁寧にノーマンの管理番号だと教えてくれたので笑った。やべぇ、アオリいい仕事しすぎだw もちろんガチ勢の方々には数字だけ出た段階で「ノーマンきたあああああ!!」って感じなんでしょうけど、クソ丁寧にアオリで拾ってくれる。本編とアオリ、素晴らしい相互関係だ。
 多分次回の冒頭にはエマが「ノーマンの番号?」って言及すると思うんですけど、今週に関してはそういう野暮なの一切ナシ。多分作者と担当の間で「アオリでノーマンの番号だって言ってくれる?(言っていい?)」みたいな話があったんじゃないですかね。そのおかげで、本編内では「バカでも分かる」ような説明セリフは排除。ちょっとマジ痺れたぜ。まぁ、ワタシは完全に「バカ」サイドの人間なんですけどw

鬼滅の刃

 『鬼滅』に対しては最近愛憎の反復横飛びがすごいんですけど、今週は愛のターン。超おもしろくて笑った。読めない……
 炭治郎のイケメン大喜利というか、優しさ大喜利に関してはあまり驚きもないんですが、その後ですよ。意外と長々と鬼兄弟の回想入った。サブタイの段階で「ええー長いのー?」とか若干引いてたんですが、開幕の梅ちゃんのくだりで一気に土下座。そこまでエグい話すんのかよ……と掴まれたというか。のほほんとギャグやってたと思ったら急につれぇ。
 確かに、今までは遊郭という存在をぼんやり描いてたりギャグっぽくしてたけど、本来遊楽とはそういうもの、とナメた態度にガツンと一撃食らわされる。いきなり梅毒とかハードすぎるよ……ナメてた……
 そんなダキちゃん(こっちの名前も結構好き)、いきなり目玉ブッ刺すので面食らいますけど、遊郭、美人、客ですからね。そういうことなんですよ。察せよバカ、というバランス。13でか……とドン引き。つれぇ。そりゃ目玉も刺すわ。
 んで、上の陸。先代? 師弟関係みたいなものまであるとかドラマチックすぎる。 “神も仏も” の流れから鬼が出てくるのはまぁそのままというか、ちょっと神とか仏とか取り立てのくだりはオチありきで唐突のようにも感じたけど、先代のインパクトで持ってかれた。先代は今どうなってますのん、って気になるじゃないですか。
  “鬼になったことに後悔はねぇ” と鬼いちゃん。この回想で一番突きつけられるのは、炭治郎が同じ境遇になった場合どうするか、という問いかけですよね。ギユーみたいな師匠(多分)も出てきたし、徹底的に炭治郎と合わせ鏡になってる。

ブラッククローバー

 金ピカ仮面は死んだワケでもないのが面白いですね。魔法帝の “君が応援している私が勝つよ” は屁理屈のように見えて結構ちゃんと筋通ってる。すごいややこしいことになってるけど、シンプルな言葉に集約されるので気持ちいいし。
 んで、開戦。惜しみなくやってくれるから良いですね。1ターン攻防してからの会話、んで2ターン目突入というリズムも面白い。リヒトくんの方が語りたがりなんだろうけど、時間vs光という一瞬の戦いなので溜めてドン、溜めてドンって流れがよくハマってると思う。ノンストップでやったらすぐ終わっちゃいそうだw

僕のヒーローアカデミア

 センターカラー。新刊記念と文化祭突入記念だそうです。
 カラー扉はお茶子。立ってると見えにくい足、特に足裏のギミックが面白い。なんだかよく分からんけどすげぇ機能ありそーってワクワク好きなんですよね。ぶっちゃけ実際に使われてる部分とかは意外とどうでもよかったりして。
 てか、お茶子、出番ありそうで、あまりない、かと思えば少しある、という不思議なバランスにいますよね。クラスメイトの中ではデクに続く重要キャラかと思えばそんなことはなかった。扉だけでも大々的に出れて良かったと思います。
 本編。文化祭。ヒーロー科以外にいい思いをしてもらうのが目的らしいです。意外とガッポくない。
 オッパブ、一旦コマの枠外にはみ出させてからの、黒板にフツーに書いてあるので笑った。特に隠す気はないw てか、一応候補として書いてあげるのは飯田くんの生真面目さならでは、なのかな。
 んで、寮で会議の延長戦。なるほど、寮生活だとこういうのが出来るのか。便利だな。学生寮経験ないのですごい新鮮。
 そんな延長戦。事前に出た情報をキレイにまとめ上げてく様がとても気持ちいい。会議の内容を振り返るだけでなく、その前の雑談の部分からヒントを見出すってのもお見事ですね。ぶっちゃけ演奏&ダンスって『ゆらぎ荘』やん……って思ったんですけど、話の流れがとてもキレイ。
 それで終わりかと思ったら、ラストでもっかい痺れた。飯田くんがyoutube観るくだりは少し違和感もあったけど、こんな使い方するとは。まぁ、これはワタシがそこまでyoutubeに慣れてないから余計に驚いてるってのもあるかもしれません。個人的には「そういやこんな次の動画への移行あったな!!」とめっちゃ新鮮だったんですが、youtubeヘビーユーザーだったら「まぁそりゃあるよね……」という感じだったかもw まぁ、次回への引きとして「次の動画」を使うのはオシャレだよなぁ。映画とかアニメとか動きのあるメディアにおける演出みたいな味わいがある。今週一番良かったかも……あぁけど今週は梅ちゃんのくだりも捨てがたいのか……むむむ……

『アクタージュ act-age』

 本作の話数カウントって「scene.○」なんですね。今週気づいた。おかげで「scene.3 ステージ2」とめっちゃややこしいことになってて笑った。悲劇。誰も悪くないのにw
 本編。突然しゃしゃり出てくる美人制作。まぁ、よく考えたら今のところまともな人間、子供たちしかいないので、進行役、語り部的なポジションとしては待望の人材かもしれない。美人を自称したり、 “ぴちぴちの現役JK” とか言ったりしてキャラクターが謎だ。ぴちぴちって死語ちゃうんか。
 んで、アンチメソッドの社長。なんだか安直な悪役になりそうで不安だ。
  ロリコン?” のくだりがサッパリ意味分からなくて細かいギャグセンスみたいなものが合わないな、と再確認したんですけど、直後の “自分のことロリータだと思ってんの!?” は良かった。先週よりは全然良い。マジ先週のギャグ何だったんだろうな。今週は大人しいけど。
 撮影現場。雑な説明で基本的なことを説明してるのとか、とても良い。よく考えたら本作は特殊職業モノなんだからこういう部分は大きな魅力ですね。
 んで、エキストラで撮影、が失敗。黒山の撮影じゃないし、語りは美人制作に移りつつあるので、失敗しようが関係がない、が2段階ある。まぁ、ひでぇ話ですけどねw ド畜生のイタズラ。こんなん日頃からしてたら業界から干されそうだ。逸材見つけたからもう干されてもいいや、的なノリなのかもしれないけど。嬉しそうなので何よりです。
 んで、現状のメソッド演技では太刀打ちできない困難に直面して以下次号。なるほど、これは面白くなってきた。こんなんが続くんなら本作毎週楽しみですわ。努力と工夫で困難に立ち向かうのとか分かりやすくて好きです。

ハイキュー!!

 先週ラストをもう一度。今度は日向視点で。ツッキーはムカつきながら日向のことを信頼(?)してたけど、日向は日向でツッキーのことを素直に尊敬してた。
 てか、レシーブしてからマイナステンポでスパイク打つとか化け物ですわ。化け物。もはや不気味とか気持ち悪いとかそういう印象に近づきつつある……って少しツッキーっぽいな。
 そして、そんな日向が罠。この手法ホントずるいよなぁ。日向をドラマチックに描いてることを読者に対する罠に出来んだもん。超便利システムだわ。しかも、代わりに打つ旭さんのために今話の冒頭に伊達高用意してるし、キレイすぎて、周到すぎてちょっと腹立ってくるw
 次。優クンに “一瞬でも思考を止めれば置いていかれる” と言わせてからの、ツッキー。ツッキーは思考は回るが体が思考についていかないのでストレス。別々の場所で別々のキャラクターが関係ない話をしているようで、内容がすべて繋がってる。コート外の場面に飛ぶことは多いけど、試合のリズムが止まるワケではない。
 んで、最後は旭さんの必殺技的なオチ。そして、伊達高から “全部むかつく” 。みんなむかついてて笑える。良い顔してるけど、肝心の旭さんも “少し同情する” ですからね。みんなストレスw

食戟のソーマ

 5周年記念でセンターカラー。表紙もらえなかったのは泣ける。ただ、そんなカラー扉でなぜかジャンプ50周年も含んだネタにしてるから笑える。謎のサービス精神だ。分かんないけど、表紙や巻頭カラーほど大々的な舞台だったらこういうことしてなかったと思う。
 一色先輩の実食、審査、リアクションと同時に寧々ちゃんとの思い出。一色先輩は “君はいつからそんなに捻くれたんだい?” って言ってますけど、メガネかけた時からだと思う。
 出来て当たり前の環境だからこそ「出来る」に向かってひたむきに努力する寧々ちゃんに心打たれた、ってのはなんだかよく分かる話。まぁ、寧々ちゃんからしたらイヤミにしか感じられないってのも分かるんですがw とにかくそんな「出来る」「出来ない」の話があるからこそ一色先輩は超攻撃的な和食にたどり着いた、って理屈もうまいですよね。こういう理屈立ての部分は本作安定して良いから好きです。

『BOZEBEATS』

 アイドルちゃん登場。主人公は犬で、アイドルは猫。どちらかと言えば犬の方が可愛いと思うけど、アイドルという文化、ファンとの距離感は猫の方が相性いいんだろうなってのは分かる。
 てか、アベノミスミコって名前、どこで切れるのか分からなくてマジ混乱してしまった。相性がスミミンだからスミコなんだと思ったけど、どうやらミスミコらしい。ミス巫女?
 んで、秘密基地。 “どうだ!! 男心くすぐりまくりだろ!” とか言ってますけど、マジその通りですよ。くすぐられた。今週の目次コメントでもそうだけど、ここらへんの感性というか、「こういうのやりたい!」というのが伝わってくるの、とても良い。『パシリム』とか『エヴァ』のあの感じで巨大ロボじゃなくて大仏が鎮座してるの最高でしょw
 師匠とアッサリ再会。アッサリしすぎててちょっと拍子抜けであった。もうちょっと感動的に会いたかった、とかそんなん。多忙でなかなか会えない、からの何かで活躍した時にご褒美的に再会、とかそういうの想像してた。
 んで、ミスミコとご対面。マドカタマキを女の子だと思ってたらいきなりチンコぽろん、は笑った。悔しいけど、チンコギャグ大好きやねん……。秘密基地とチンコがあれば大体幸せ。小学生かよ。
 んで、スミミンファンのゴリゴリ坊主&目隠れ先輩とケンカ。一蹴するワケですが、武器ナシだから仕方ないよね、というバランスになってるんですね。エンジンが並坊主の100倍なのでそりゃ勝てるやろ、というバランス。武器があったら技術と経験の差が生まれるのは前回の輪入道退治のくだりで明らかですね。
 ワンちゃんがネコちゃんに壁ドン。ただしグーパンなので笑った。そしてチンコ。壁ドン状態でチンコの件謝るとかロマンチックなのか謎すぎる。
 よくマンガだとさ、赤面して顔から蒸気がプシューって表現あるじゃないですか。ああいうの下らなくて好きなんですけど、本作は今回やらない。柱をグーパンしたので柱の破損部分からリアルに蒸気がプシュー。それがスミミコの赤面の隣で行われてるんですね。お、おもしろいことするじゃないか……

Dr.STONE

 石化の爆心地は南米なので、リスク回避の意味で着地は日本。もちろん逆算して南米ってしてるだけなんだけど、こういうワンロジック入ると良いよね。運命の地としての日本に収束していく感じ。まぁ、まだ無人島らしいので、今の村とは遠いのかしら。
 千空パパは千空復活を信じてやまないので、千空のために意識的に村を作った、命のバトンを繋いでいったってのスゴイ。復活を信じる部分に根拠がない。まぁ、父だからってのは分かるけど、助ける方向ではなく、いつか復活した時のための備えってのが親子共々ブッ飛んでると思う。
 助けるベクトルに行かないための無人島だったのかな。百物語とか伝承の部分で「日本のどこそこの方に行けー」みたいな指示もあったんじゃないかな。
 まぁ、ここでこの昔話が始まった時から気になることがまた気になってくるんだけど、年数の割には村小さくね? 人数少なくね? の件。全滅の危険性が常にあったのは分かるけど、生き抜いた割にはこじんまりしてる。3千年だっけ? そんだけあったら原型留めないレベルの変化があってもおかしくない気がする。まぁ、ひょっとしたら何世代か前に村が分裂して言い伝え原理主義が今の村ってことなのかもしれないけど。そろそろ終わりそうだからそこらへんの話出てくるといいなぁ。

レジェンド作家SPインタビュー

 第2期の第2回。今週は秋本御大。またかよ、ですね。3期にも収録予定だそうです。まぁ、そりゃそうだよなw
 ジャンプにおける『こち亀』は常に変わらない存在……じゃねーよバーカ、という導入がとても良い。『こち亀』終了時にいろんな人が僕の私の『こち亀』論を展開してましたけど、最新の『こち亀』読んでなかったくせに偉そうだな……と少しだけ意地悪なことを考えてました。ごめんなさい。
 んで、秋本御大の異常性についてもチラホラ出てくる。読切を喜ぶ件とか、原稿を落とさない件。当たり前だけど、本人にも異常という自覚あったんですねw 自覚あるどころか、作家を休ませないダシに自分が使われてたことを冗談混じりに否定してたり、どんだけ立派なんだよ。ぶっちゃけちょっと狂気入ってる方が伝説としては面白いと思うので、「いい人かよ!!」というガッカリ感はちょっとあるw いや、理想的なんですけど。
 んで、アキモトの次はイノウエ。トリヤマ、アキモト、イノウエって3連すごい。ジャンプ50年の歴史の中で最も偉大な作者5人選べってアンケート採ったらほとんどの人がこの3人を選びそうな気がする。

J新世界漫画賞大募集中

 今月は、ぽすか。テーマは光と闇の演出。なんだか言ってることが映画みたいだ。映画の場合は光と闇をどう撮影するかって部分も出てくるけど、マンガはある程度自由に調整できるので、だからこそ演出の道具としての強力って話。なのかな。

HUNTER×HUNTER

 新刊買いました。シマヌはシマヌだった……一体どういうことなの……。
 ついでにいうと、麦わら企画の答え合わせもピンとくる感じではなかったです。帽子が何のか分からないのと、レスリングのコマが見つからない。そして何より、耳の発信器は『約束』ネタじゃなかった。ショックだよ!!

 本編。開始2ページで “先程の俺の発砲をクラピカがどう評価してるか次第だな…” でちょっと笑った。新刊を詳しく読んでないのがバレるじゃないか。
 んで、隠れ念能力者。今まで強さとかオーラの量という切り口でしか描かれてこなかったと思うけど、未修得者を装うのがうまい→只者ではない、って発想は新鮮でした。リアルに設定を詰めてくとそうなるのは納得なんだけど、めんどくさい世界だなw まぁ、暗黒大陸に上陸しちゃったら、後はもう少しシンプルに強さが絶対条件みたいな感じになると思うので、こういう心理戦が出来るのは船内の王位継承戦ならでは、なのかな。
 バカでも分かるワクワク展開。ハンゾーが能力使う。まさかの「ハンゾースキル4」。少なくとも1-3があるし、もっと上もありそうですね。てか、自分の名前を能力の名前に付けるってどうなん。自己愛とか愛着の意味で能力が強くなる、とかあるのかしら。もしくは、「ハンゾー」という名前が代々引き継がれるものなのかもしれない。襲名制だとしたら、「ハンゾースキル」ってのも歴代のハンゾーが使ってた忍術を念で再現してるのかもしれない。
 そんなハンゾースキル4。ゆーたいりだつー♪(たっち)……って遊ぼうとしたらホントに出てきた。
 クラピカ師匠と通称「お気楽」。 “拡張しときます?” はやっぱアヌス的な意味なのかな。女じゃなかったのか。工事前なのか。この世界ならオーラをローション状に変化させる、みたいな能力者がいても不思議じゃないぜ。ほぼビスケ。
 てか、今期、情報の詰め込みがちょっと度を超してない? 王位継承戦って毎回こんなだったっけ? セリフ多すぎて誰のセリフか分からなくなる、という事態が各地で発生してるレベル。前期、今期と冨樫絶好調な印象ありましたけど、絶好調すぎていつもより濃くなってるのかしら。もしくは、どうせ休載ありきで進めるんだから満足のいくレベルまで詰めてから掲載することに決めたのか。今度新刊読み返しますけど、ここまでだったかなぁ。
 まぁ、単に今話が異常なだけ、という可能性もあるのかな。ラスト、次話への引きはしっかりバカでも分かるワクワク展開ですし。第1王子の私設兵vs第2王子(王女)とかパワーバランス的にもオラわくわくすっぞ。ちょうど本話の内容的に、能力者と非能力者の差が以前ほど意味をなさなくなってきてる感じもありますし、念獣の存在もありますし。

ぼくたちは勉強ができない

 冒頭の柱アオリ「渚の女教師(ビキニ派)」。とある一件のせいで渚という文字を見るとドキドキする体質に変えられてしまったんですよね。ビキニより渚の方に反応してしまう。呪い。
 本編。同僚に “というか水着姿を拝みたかったのに…!” とか言われるの結構地獄ですね。フツーにキツいわ。ここ10年くらい海と縁のない人生を送ってきたけど、幸せだったのかもしれない。
 動物ギャグ。嫌いなら無視すればいいじゃんって話なんですが、そういうレベルを越えて嫌いなので記録として書いときます。作品全体のおおまかな話の流れよりも、絵的な魅力よりも、こういうギャグによって「マブダチにはなれない……」という断絶感が生じがち、というのはオレあるあるなのかもしれない。前も書いたけど『dr.stone』もちょっとその気あるんだよな。この動物ギャグほど積極的な拒絶ではないけど、なんかノリが合わない……的な距離感。
 てか、そもそもカニのせいで水着が取れるってのが無理ある。お色気できりゃいいんだよガハハ、的なノリなんだろうけど、その雑なノリを動物ギャグでごまかせてると思ってるのかと思うとやっぱり断絶を感じる。しかも、カニに続いてナマコ……
 メガネが割れる。視力の弱体化によって寄らないと見れない、みたいな展開は面白かったけど、うっすらと見えないと逆にエロいってのはよく分からんぞ。ビキニの状態をメガネなしのぼやけた映像だと全裸に見えてエロいってのは分かるけど、脱げた状態でメガネなしってよく分からん。磨り硝子的なことなんだろうけど、一旦メガネありで見てからやるのは順序おかしいと思う。
 海の家でスクール水着が売ってる不可思議。これは個人的な嗜好も大きいけど、スクール水着の魅力はよく分からん。そんなに無理してまでブチ込まなくても……と思ってしまう。てか、今週いろいろ、てかすべてにおいて無理しすぎやで。
 先生、フィギュアのせいで大人数のノリが苦手って言ってるけど、そういう問題じゃないぞ。ビール片手に同僚の水着姿を探しに散策するようなヤツらがどうかしてる。フィギュアのせいにされるともはやフィギュアが可哀想なレベル。
 そういう細かいエロ価値観の部分においてワタシはやっぱり『ゆらぎ』派……と思ったけど、ウソ。『ゆらぎ』もザキミヤちゃんを衆人環視キャラにした件は未だに飲み込めてないんだった。お色気マンガの限界を感じる。

斉木楠雄のΨ難

 本編前に元ネタ特集、が、ちょっと今週のは割とどうでもいいの多かったかな。単純にネットミームを安易に取り入れるのに抵抗あるってのもあるけど、細かすぎる部分を拾ってパロだオマージュだと言われてもちょっと……ってなる。てか、先週も言ったけど、マイケルスコフィールドはマジで意味わからないだけだと思うの。ただ人名引っ張ってきただけだしな。こういうのを「オマージュ」って言うから世の中ややこしくなるんやで。
 本編。前から気になってたことの再確認だけど、燃堂が照橋さんにおっふするの、違和感ある。性欲はあるから照橋パワーは有効とかそういうことなのかもしれないけど、だとしたら照橋家でウンコとか、ベッドでくつろぎすぎのギャグとか、噛み合わない気がするんだよな。燃堂、照橋ってある意味で本作最強キャラ同士の激突だけど、そこらへんが微妙によく分からないことになってる。
 んで、例の火山に向かって運命が動き出す。怖い地獄ー♪(それは恐山)
 じゃなくてオワリ山。観光名所が何でも揃ってるギャグは分かるけど、強引さを笑うギャグなんだろうけど、ちょっとイマイチ。強引さを笑う心の余裕が今ない。てか、シリアスな話の導入だからってのもあるのかしら。
 てか、メンツが意外。ついこないだ「重要な話の時は照橋さん出る余地ない」とか言っちゃったじゃないかw バリバリ出てくる。マジかよ。照橋さんだったら死にそうになっても「神様助けて!!」って願えば助かりそうな気がする。大丈夫なんか。てっきりトリツカ、占い、くーくんあたりと画策すると思ってたんだが。まぁ、燃堂は戦力になる可能性を秘めてるかw
 “斉木が無理なら旅行は中止かな~…” に斉木が揺さぶられて渋々同行。深刻な話だから旅行中止でいいじゃん、と思ってしまうのはマジレスクソ野郎なのだろうか。てか、それで引き下がるならなんで9、10を×にした意味がないというか。まぁ、斉木は最終的に優しいとかそういう話なのは分かりますよ。そこらへんがイマイチ本作に乗れてない根っこの部分なんだと思う。強引に自分を納得させるなら、同行した方が守りやすい、みたいな合理的、打算的な考えもあるのかな。それはちょっと分かる。実際そうなのかは別として。

火ノ丸相撲

 裸エプロンとかいうご褒美。あざとすぎんだろ。ただ、よく考えたら裸で唐揚げだからこそエプロンがマジで必要なんですよね。ある意味、裸エプロンこそがエプロンの機能を最大限引き出す使い道。
 加納a.k.a.大包平関。レイナ様の目を通すことで「あんなに怖い横綱に対してなんでそんな態度とれるの……」という驚きが強調されますね。そこに由美夫人から “私よりいい奥さんなのよ” とまで言われてしまう。もう土俵外では最強なのではないかw
 そんな加納くん。二番手という立場に逃げてた高校時代の苦い思い出。トップだと思ってた天王寺くんは負け、自分も素人に負け、その素人は海外に勝ち逃げ、確かにつらいなw 今まで出てきた情報しかないんだけど、まとめられると納得してしまう。そんでそれを「心」というテーマで語るからうまいよなぁ。心の問題はそれぞれみんな抱えてるけど、それこそ先日の数珠丸もそうだったけど、加納くんの場合もしっかり個性あるよなぁ。

青春兵器ナンバーワン

 今週も掲載位置悪くない。『ゆらぎ』『ロボ』より高いやん。終わらなくてもええんやで。
 本編。一瞬「まだ出てない1ケタって何番だっけ?」と悩んでしまった。4だ。
 てか、エージのマッポと友達の板挟みの件がNo.4によっていい感じにうやむやにされた感はあるよな。まぁ、そりゃ答えのない問いというか、キレイに進めば進むほどつらい結末が待ってる話だけど、それを都合よく共通の敵が現れて「とりあえずアイツ倒そうぜ」になるのはちょっと残念というか。まぁ、そこまでマジを突き詰められても困る、ってのもよく分かる。
 『斉木』も少なからず当てはまるけど、こういうの見るとシリアスはシリアスと割り切ってそっちのジャンルでもクオリティーを高めた『銀魂』は偉いな、と思いますね。もちろん長さとか、蓄積が違うから一緒くたにするのはひどい話なんですが。
 味噌としては、クラスメイトに気づかれる、という点でしょうか。マジめなバトルをやった挙げ句無茶苦茶なロジックでやっぱりクラスメイトが気づかない、というオチになったら最高だけどw

ゆらぎ荘の幽奈さん

 珍しく3ページ目に扉。そんな扉、みんなで楽しく食べる食事風景。ここで重要なのは左にある扉の逆、右ページになにが描かれてるか、ですよ。右ページでは朧の孤独な食事。見開きで見てこそのこのページ構成には痺れた。やっぱマンガって面白い……。
 そして、やっぱマンガは見開きで読まないとダメだな、と痛感しました。いつか電子書籍に引っ越ししたい気持ちはあるんですけど、見開きで読める環境じゃないとマンガはダメだわ。ただ、見開き表示で難なくマンガが読めるとなると結構なサイズが必要なんですよね。分かんないけど、拡大とかせずに読めるとなると、10インチくらいあると横長見開きでも余裕? ノーパソが現実的っぽいけど、ノーパソはノーパソで長時間読むと姿勢に自由が利かなくてつらいというか。ジャンププラスの気になる作品、1週間分まとめて読むんですけど、その時も今のノーパソだと少しキツいんですよね。ちょっと小さいし。ただ、10インチのタブレットとなるとそれはそれで不便な気もする……うへぇ地獄。めんどいな。けど、紙もブツとして残るのがめんどくせぇんだよな。
 マンガとか見開きに限らないけど、演出って無意識的に受け取って知らず知らずのうちに影響を受けてるもんだと思うので(「なんかわからんが面白い」とか)、1ページ表示で読むと何かいろいろ取りこぼしそうで怖い、もったいない、という貧乏性です。

 本編に戻ります。関係ない話がひどい。
 目を突かれようと効果ナシなコガラシくん。スーパーマンですか? 映画でお馴染みのアレ。
 ただ、そんな目突きの件に関しても「結界だから目とか関係あらへん」と理屈が通るのが面白いですね。本作は不思議なくらい設定が練られてる。そこは雑なノリでいいじゃん、とファンながら思うんだけど、そこを丁寧にすくう。不思議な作品だ……
 男同士のバトルをやるのはミウラ老師の限界があるんでしょうか、ユナヒバヤヤが罠にハマる。前回も罠にハマって脱げたけど、霊装結界でもっかい服を着てから、もっかい罠にハマる。地味に夜々&猫神様の衣装が初披露である。そして、幽奈さんは別にフツーの服着ればいいんじゃない?? まぁ、1人だけフツーの服着てると気まずいとかそんなだろうかw
 再びコガラシvs黒龍神。コガラシ結界が強力すぎて破れないなら、体内から攻めればよかろう、という黒龍神の奥義。水蒸気で体内に入って、内側から攻める。本作のバトル展開は前にもあって、その時も妙に凝ってて、ロジカルで驚きましたけど、今回もマジすごい。コガラシくんという霊力お化けに対して水を操る黒龍神がどうやって攻撃するか、という理屈が丁寧すぎる。バトル展開がしっかりしすぎて逆に驚いてしまう。不思議な作品だ……
 んで、攻められる朧。即座に朧が “それに従えば冬空を… 皆を解放していただけますか?” と切り替えるのが泣けるというか。そもそも大仰に感情を表に出すキャラクターではないので、淡々と結論を出していく感じが他のキャラにはないシビアさを感じさせる。
 からの黒龍神。 “余の大奥を築くのだ…!!” のコマはギャグっぽい雰囲気あって、ちょっと和む印象すら湧くけど、越えちゃいけない一線越えた感ありますね。もうちょっとマジモードを保ってたら説得が成立しててもおかしくなかったものを。
 んで、朧の懇願。朧を後ろ向きに映しながら語られる、セリフと絵の落差が味噌ですね。セリフとして彼女が言ってることは非常に冷静でロジカル、かなり丁寧に筋が通ってるように見える。そんな背景で思い出されるゆらぎ荘での思い出がどれも言ってるセリフとはギャップがありすぎるしょうもない光景なんですよね。そんなしょうもない思い出こそが朧を変える要因になり得た、という話。そっからページをめくると朧のデザイン上最大の特徴である眼帯から垂れる一筋の涙ですよ。やばい、盛り上がりが過ぎるぞ。マンガとしての実力がすごい。涙という感動を誘うには陳腐なモチーフですけど、そもそも龍雅家は水の神様ですからね。水の神様の一族である朧の本当の感情が涙に象徴される、ってどんだけうまいんだよ。
 んで、そんな朧の涙でコガラシくんが立ち上がる。 “どうしても出られないってんならこんな場所… 俺がぶっ壊す!!” ってもう言ってる内容が『ONE PIECE』のアーロンパークだw もう史上最大にキャーコガラシサンカッコイイダイテーな場面なのではないだろうか。まさか朧の回とはな。やっぱ結局のところ少年マンガはバトルやってナンボ、ということか。まぁ、それはそれでちょっと悲しくもなる結論ですけど。バトル漫画の方が偉いみたいでちょっとシャクではある。ただ、現にバトル回ゲキアツだから困ったw

『ROBOT×LASERBEAM』

 答え合わせ。1ページ目でトモヤが言ってる “風の影響はロボの言う弾道高度だとおよそ1.5m!” っていうのが答えに直結するヒントだったんですね。つまり、ピンではなく、直径3mの何かを狙う。これはやられたなぁ。荒唐無稽なアイディアでありつつ、具体的な数字のヒントがしっかりしてるw
 ついでにいうと、このシリーズはサブタイが「ダイゾンオープン」で統一されてるんですよ。こんなトコに答えあったw
 ということで優勝。 “ロボは残る2発のEXレーザーを駆使し2バーディー” とかナレーションってしれっと言ってるのが驚きでした。必殺技2回も使ってる。まぁ、最難関ホールで勝敗が決まったんだからそれ以降は一気に割愛するのは正しいと思いますけどね。そのためにドリアン失敗したんだろうし。

『フルドライブ』

 すごい緊迫感ある場面なのに真凛様とかとなりのななさんで遊んでて笑った。余計な一言添えるなw
 んで、試合開始。開幕の南條サーブは直角に曲がり完敗。この場面で面白いのが、 “直角に曲がった…!!” というコマの後、弾がまったく取れなかったとか、「1-0」みたいなスコア出したり一切せずにそのまま南條くんが次のサーブモーションに入ってるコマに移行するんですよね。すごいリズム感。省略が思い切りよすぎる。
 んで、弾のサイヤ人メンタルに南條くん動揺。元々クチ悪いけど、ストレス溜まっていくとさらに悪化していくので笑う。 “死ね!”“ナメんな!!” はモノローグなのに、 “キメエ!!” はついに声に出してしまうんですね。つまり、そこが一番の本音。卓球を楽しんでてキメエ。
 そんなキモい話に移行する間に今度は具体的な卓球の内容が省略。気がつけば顔の話になってます。球とか台よりも映してるのは2人の顔。顔のアップになりすぎてもうラケットすら映ってないコマも多い。
 サイヤ人メンタルって言ったけど、引きこもりの卓球人生を送ってきたから人と競う価値観がない、って理屈を付けたのも面白いですね。まぁ、おじいちゃんに育てられたって部分は悟空と通じるので『ドラゴンボール』引き合いに出すのもそんなに悪くないのかもしれませんが。
 んで、南條くんと卓球との話。卓球を好きになった話が出てきましたけど、それが先々週の “才能があったから” と一切ブレてないのが面白い。あの時は「すげぇ嫌な奴(けど正論)」という印象だったけど、今は同じ言葉が違って聞こえてくる。

『ゴーレムハーツ』

 孫とノアの合作。パラディンの次は勇者。『ドラクエ』やん。確かに火力上がってる感ある。パラディンはヘヴィーチャージして相撲しててください(それは『10』)。
 30秒制限があるのに変身させてから説明するのとか、勢い重視で結構好きです。まぁ、そもそも一般のゴーレムに対しては説明とかする必要ないから孫が順番間違えるのも無理ない気もするんですが。
 んで、そんな説明のくだりが勝敗の話にちょっと絡んでくるから面白い。ノアに同化が効かなかったのは彼に意思があったから。意思、心ということでタイトルに関わってくるんですね。んで、先程のめんどくさい説明という行程はノアの意思を尊重してるからこそ成り立つ行程ですよね。孫のノアに対する態度は大正解だった。
 ラスト。殺す殺さないの話も良かったですね。孫はあんなに嫌ってたはずのジーチャンと同じ「殺す」側に立ってしまっていた、という未熟さ。人を殺さないためにゴーレムを殺す、という発想はまだ甘かった。
 てか、「殺す」がテーマになってるとかやっぱ謎にハードだw

『トマトイプーのリコピン

 漫画家とファンのあり方。扱うテーマの守備範囲は狭いけどやっぱ『こち亀』感あるよな。まさか『リコピン』が『こち亀』になるとは思わなかったんだぜ……
 んで、カロちゃんの作者ディス。こうやって作家性は死ぬんだな……という悪夢的でした。カロちゃんだから「無茶言ってる」という印象も少なからず湧くので良かった。これが完全に正しい側のキャラ、めめちゃんとかだったら結構キツい。「好感度」「暴力」「読後感」。ファンのわがままが作家を殺す……
 作家の漫画愛。「えるが死んだ」は笑ったわ。さっきのカロちゃんとほぼ同じ話なんだけど、微笑ましさがスゴイ。微笑ましいけど、やっぱ言い分がかなり図々しいw
 てか、カロちゃんはあの作者のどこに惹かれたんだろうか。方向転換が過ぎるので気になる。まぁ、極端な例としてデフォルメしてるのは分かるけど。
 ラスト。絶対カロちゃんの意見を取り入れた新作がクソつまんない凡作になって……というオチかと思ったら違った。まぁ、よく考えたらそんな話は行列の回でやったか。
 ということで、真のオチは某ヴィレッジ。シャマランではない。前半にチラッと出た電子コミックの話が伏線。相変わらず伏線を仕込むの好きだな……。今回はドヤ感もなくてめちゃくちゃキレイでした。
 そんなヴィレッジ。ゴリラにやらせないあたり大石先生の「ギャグにも出来ねぇ」という本気度が出てますね。

次号予告

 『勉強』が1周年で巻頭カラー。人気キャラ投票もやるそうです。そういや、まだやってないんでしたっけね。本作は『ゆらぎ荘』以上に戦争感ありますね。『ニセコイ』が某県のあの人ネタで突っ走ったのはそういう不穏さをごまかす効果もあったのかもしれん、と今更ながら。
 個人的な関心はやっぱ作者かなぁ。単行本とかでは知らんが、目次コメントでは相当キャラ濃いでしょあの人。まぁ、『青春』ほどネタ票が盛り上がるとも思えないので、大したことない結果に終わるかもしれないんですが。……作者はネタ票なのかどうか難しいな。
 あと、『ゆらぎ荘』はセンターカラー。『勉強』と仲良いな、とか思ってたら。
 今週のジャンプで一番驚いたのが、そんな『勉強』『ゆらぎ』関連の企画なんですが、バレンタイン特別企画。なんと、岡田結実のコスプレグラビアがあるぞ。両親が離婚したことがなぜか有名という不思議なタレント。ジャンプがグラビア!! 超ビックリした。コスプレな点に「一応マンガ主体の企画だから……」という意地を感じますね。
 記憶が正しければ、前にグラビアっぽいものが載ったのは去年の『ジャンポリス』とのコラボ企画かな。生駒が一日編集長やってた様子がカラーで載ってました。その前になると、『ONE PIECE』の何周年かの企画でハシカンさんがチョッパーのコスプレしてた気がする。ただ、インタビューのついでにちょこっとというノリだったような。今回みたいに完全なコスプレ要員、グラビア要員とはちょっと違う気がする。まぁ、実物見ないと分かりませんが。
 ちょっと失礼なこと言いますけど、ハシカンに比べると岡田結実って手軽感ありません? ジャンプにグラビアやらせるという大役としてハシカンは時代の寵児っぽかったから納得だけど(50年と1,000年の差)、岡田結実ってちょっと意外。ひょっとしたら評判悪くなかったら今後も定期的にやるつもりだったりするのかしら。だとしたら、少し納得できる、かも。
 ……てか、「岡田結実」の読み方「オカダユイ」なんですね。今までユミだと思ってたわ。テレビで観ててもユミって聞こえてる気がしてた。何という思い込み。まさかジャンプを通じてケースケオカダの娘の名前の読み方を学ぶとはな。世の中何がどうなるかマジで分からんw

目次

 読者コメント。ガチキッズのコメントが最高すぎる。「一りん車」とか素晴らしすぎるでしょ。まだ「輪」習ってない……。
 そんなことを考えると、やっぱ今週の『鬼滅』が改めて衝撃的ですよ。まぁ、意味分かんないから全然おkだろうけど。そもそもガチキッズがどのようにジャンプ読んでるのか、まったくイメージできないな……。

銀魂乱舞、技がカッコよくて、もう少し早く出してくれてたら確実にパクってました
(『銀魂』)

 よくキャラクターのフィギュアが発売されると作者がそのキャラを描く時に参考にする、みたいな話聞きますけど、それのアクション版。必殺技がないから余計にそうなんでしょうね。

初雪!雪だるま作りました。友だちいないので勿論一人ぼっちです。大寒波!
(『鬼滅の刃』)

久々の大雪にはしゃぐスタッフに混ざって一生懸命雪を投げる娘。天才かな!!
(『ぼくたちは勉強ができない』)

ふと窓の外を見たらすごい大雪で驚きました。ベランダで雪だるま作れそう
(『ゆらぎ荘の幽奈さん』)

 雪と萌えは相性が良すぎる、と思い知りました。揃いも揃って雪ネタなので笑った。それでいて内容が全然被ってないのもスゴイですね。吾峠先生は相変わらずの謎テンションだし、筒井先生は伝家の宝刀娘ネタ、そしてミウラ老師は部屋の中から雪を見る、という視点の動きを感じさせる内容なので面白い。てか、ミウラ老師は雪に触れてすらない。目次コメント奥が深いな……

雪がたくさん降ってもアシスタントさん達はめげずに通ってくれます。感謝です。
(『ゴーレムハーツ』)

 そんな中、大須賀先生は過剰に腰が低いというか、暗いw みんなキャラ立ちすぎだろ、今の目次黄金期かよ。

5話くらいいっぺんに載せられたらなと思うんですけど、ちょっと無理そうですね
(『ハイキュー!!』)

 そら無理やろ。これは、一気に話進めたい、みたいなことなのかな。毎週クリフハンガー的に引っ張るのも限界、もしくは申し訳ない、みたいな。

九龍城みたいな生活感ある秘密基地大好きです!39文字では伝え切れない!
(『BOZEBEATS』)

 わかる、わかるぞ。めっちゃワクワクする。てか、この作品の作者がこういうこと言ってるの、すげぇ納得できるわ。こういう趣味の人が描く作品だと思う。

手紙や年賀状ありがとうございます。お返事しますね。激可愛い真凛を添えて。
(『フルドライブ』)

 こないだの真凛様回の時もそうだったけど、この人の真凛様との距離感がよく分からないw

愛読者アンケート

 ジャンプ展について。今気づいたけど、今週は新連載も読切も再開もないのか。『BORUTO』もないし、至って波風のない号。
 もう1つは『ジャンポリス』について。こうしてくれたらもっと観る、の選択肢に「アイドルがもっと登場する」があって少し笑ってしまいました。生駒アイドルやめるぞ。

総括

 文字数、普通。時間、普通。今週はスタートがかなり遅れたので駆け足にするつもりだったんですが、やっぱ書いてるうちにアレもコレも……となってしまいますね。マジ深刻。

 今週のベスト作品。『鬼滅』かな。
 作品という括りではなく面白かったのは『約束』のアオリと、岡田結実

 今週のベストシーン。これは『ゆらぎ』。2、3ページ目ですね。扉の使い方もそうだし、マンガのページ構成にこんな方法があったとは……と驚きました。

 最後に今週のベストキャラ。次点はナシです。

  • カタクリ 『ONE PIECE
    • ぶっちゃけ「こんなことになるんだろうな」という範囲の話ではあるんですが、それでも「かっこいい……」とウットリしてしまう魅力がありましたね。
    • カタクリもそうだけど、ルフィも良いんですよね。2人だけの世界、というのがグッときました。


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