北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『生徒会役員共』527話の感想


 涼しいなぁ寒いなぁと思ってたらもう7月なのですね。もしかして冷夏?(歓喜

#527

 ※マガジンと単行本掲載の話数では1つズレが生じています。当ブログではマガジンに掲載されてる話数に準拠しますが、本来正しいのは単行本の話数です。上記の話数に+1したのが単行本版の話数になります(この段落テンプレ)。

 扉は橋高さんと出島さん。まさかの橋高さんメイン! しっかりポーズまで決めてるのが新鮮です。後ろの方でピースしてる出島さんも良い。橋高さんと一緒のときの出島さんは他とは別の魅力ありますよね。

 七条家の使用人の1日。扉は橋高さんメインだけど、話としてはやはり出島さん。
 まずは出島さんの朝。「メイドの朝は早い」という密着取材感のあるサブタイ、そして出島さんのナレーションと凝ってる。
 やることが多くて忙しい、と思いきやいきなりのほほんとしたオチが付くのが良い。時間の無駄遣いというか役得というか。プロフェッショナル感を見せると思いきや、となるのが出島さんらしいですね。

 橋高さんが出島さんに掃除の仕方をレクチャー。はたき棒は指揮棒のように。指揮棒という例えが橋高さんにピッタリすぎるのが良い。ちょっと出来すぎじゃない? 似合いすぎじゃない?と言いたくなるレベル。
 それを受けて出島さんが雑巾絞り。ただの雑巾絞りなんですが、ボケのせいで見ようによってはエロいのかも‥‥というニュアンスが生まれてしまうw
 橋高さんの「参考になりませんぞ」というツッコミも良いですよね。橋高さんは言葉遣いで唯一無二のツッコミになるから強い。ツッコミとボケの関係が社会的に完全な上下関係にあり、何かしらの処罰を与えることも可能な関係性にあるのも珍しいと思います。それなのにツッコむだけで済まされる、という優しい世界。

 再びセリフ皆無のネタ。今度は出島さんのモノローグ。なので口調が違う。
 干したてのタオルは顔をうずめたくなるよね‥‥というあるあるな話ですが、言ってるのが出島さんなので当然‥‥と続いていくのが楽しい。良心の呵責が働くのも良いし、それを止めるのが橋高さんではなく、猫なのも意外。具体的に注意の意志があるのか不明なため、より出島さんが自身の意志で最後の一線を守ったという味わいも多少なりとも生まれるというか。まぁ、もっと酷いことやってるのでは、という気もしますw

 アリア登場。出島さんがトイレ前でバッタリ。当然アリアに先を譲るんですが、出島さんがある提案をして‥‥でオチ。このネタはとにかく最後の執事ヘッドによる「エゴですぞ」のツッコミが最高。端的でありながら、橋高さんならではの語尾、そしてボケを踏まえたうまいこと言ってくる感じもある。ホント最高。
 このあとは生徒会のみんなが客としてやってくるのでツッコミはタカくん(スズ説ある?)に代わるんですが、続けて読むと違いが明らかなんですよね。単純に文字として「!」が入る入らないの違いも意識してると思います。

 生徒会の3人が参加。この都合で休日設定だったと思うんですが、学校のある日の出島さんの1日も見てみたかったですね。空き時間とか生じるならそこも気になりますし。
 紅茶を高度から注ぐ。かっこいいけどそんなことしたら‥‥と誰でも考えてしまうことがオチに使われるので良かった。「ですよねー!」とスッキリする。
 そこへのツッコミが勢いあるんですよね。橋高さんとの違いを感じる。勢いもそうだけど、言い回しも若いと思う。

 ラストページ。芸達者な出島さんがホメられる。出島さんの職歴といえば開発関係の仕事が有名だと思いますが、今回の羅列の中にOLがあるので驚きました。そういう普通のやつも経験あるのか。てか、よく考えたらメイド以外だとコスプレできるのってOLだけですね。これは妄想が捗る‥‥(サブタイ)
 せっかくホメたのに出島さんが台無しにしてオチ。「いちぬけたー!!」というツッコミが良いなぁ。気の利いた言い回しがうまい。

 1日の終わり。ベッドに入り眠りにつくも‥‥でオチ。4コマ目以外文字が少なく静かなネタなんですが、オチで一気に畳み掛けてくる。その内容が直前のネタを踏まえてあるのも続きものとしてふさわしいし、出島回の締めとしてもピッタリだと思います。


 終わり。全ネタ出島さんという文句なしの出島さん回。ツッコミの有無や、誰がツッコむかもそうですが、ボケのバリエーションが豊富ですよね。
 個人的なお気に入りとしては橋高さんの「エゴですぞ」ですね。良いツッコミをしてくれる‥‥
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