北区の帰宅部

映画の感想を書きます(嘘&希望)

映画『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』の感想


またも3DのCGアニメ


 説明不要のスピルバーグ映画。それも製作総指揮でなく監督作。なんとCGアニメ、しかも3D。まぁ、モーションキャプチャーですが。『ランゴ』と同じ。実写畑の人によるモーションキャプチャーアニメ映画。

 この作品は、ヨーロッパ→日本→アメリカ の順で公開されているのでアメリカ人はまだ観れてないでやんの。ザマーミロ。普段公開が遅れて海外から「絶賛の嵐!」みたいな評判を聞く度に唇を噛みしめていたんですが、たまにはアメリカ人も味わうがいい。
 まぁ、年末なので賞レースが始まってたのですが、賞レースで活躍する作品の多くが日本で公開日すら決まってないという現状は変わらない。とりあえず『ヒューゴ』が観たいよ・・・・・・飛び出すクロエ モレッツ・・・・・・・。

 世界的に有名な原作『タンタン』。学校の図書館に置いてあるマンガとして有名ですかね。読んだことなくても、その絵を見たことある人がほとんどだと思います。ワタクシも絵を見たことはあるのですが、物語は全然わかりません。タンタンの職業自体知りませんでした。
 そんな『タンタン』。映画の予告を観てビックリ。ネイティブの発音では「Tintin」を「ティンティン」と発音してるじゃないですか。ひ、卑猥! 風紀が乱れるわっ!!
 原作に恋愛要素があるのかは知らないですが、今後タンタンと恋に落ちるヒロインが出てきたら、「ティンティン、愛してるわ」 なんてセリフが出てくるかもしれないです。余計なビッチ疑惑が生じてしまいます。
 ・・・・こんな邪推を避けた「タンタン」は名訳ですね。

 ということで、吹替で観たかったんですよ。タレント声優もないので。がしかし! IMAXだと吹替がやってない!! ファック!! この手の映像大作は出来る限りIMAXで観たいんですよね。3Dは特に。なので泣く泣くIMAX3D字幕版にて鑑賞。やっぱりIMAX3Dはとんでもねぇっす。IMAXの導入映像の飛び出しっぷりがマジやべぇっす。
 公開日は12月1日。公開初日が映画サービスデイなので千円均一で観れるはずなんですが、IMAX3Dなので2200円・・・・・・・ばっ 倍以上・・・・・・・。

 そんな『ティンティンの冒険』をIMAX3Dの字幕で観るとどうなるか。
 ・・・・・・・・・・ティンティンがめっちゃ飛び出す!!!!!(『ピラニア3D』ではありません)

 ・・・・言いたかっただけでーす。

 あらすじ
探偵みたいな新聞記者タンタン
とある帆船の模型を買ったことをキッカケに何者かに襲われる
ユニコーン号の秘密をめぐる戦いの始まり始まり〜

 IMAXで初見を迎える際の問題点というのがありまして。とにかくすごすぎるんだけど、作品がスゴイのかIMAXがスゴイのか判断がつかなくなります。

 まず、驚くのがオープニングクレジット時のアニメ。このアニメは各キャラがシルエットで描かれた平面の絵が立体に配置されたもの。これがね、超立体!
 このオープニングアニメを通じて、原作を知らない人にとっても 「あのキャラがが3Dアニメになる!」 という興奮を味わえるようになります。
 本編が始まると、驚くのが映像。これがね、超立体!!(二回目) 市場のシーンではガラス製品や鏡が並び、ガラス越し、鏡越しの映像が多用される。3Dというのを嫌でも意識させられる。市場を抜けても窓ガラスに反射するこちら側と向こう側の映像の立体感がハンパないっす。驚くのが、廃屋を懐中電灯1つで忍び込むシーン。懐中電灯の明かりにホコリが映るんですが、これがね、超立体!!!(三回目)
 3D作品であることを意識しまくった映像の応酬にトリップしてしまいました。3D表現は『アバター』以降バカの1つ覚えみたく奥行き奥行きと言われてきましたが、本作はもっとシンプル。見せたい場面の手前にモノを置くだけ。別に手前のモノに意味なんてないんですよ。ガラス越しのショットとかも特別意味ないですよ。けど、いいじゃないですか。3D映画なんだし、思いっ切り3Dを意識させてくれる映像を見せてくれるのは嬉しいです。もう3D映像だけでお腹いっぱい。

 本作でのアクションってステージ分けされてるんですが、おかげで各アクションシーンでの箱庭感がすごかったです。まぁ、CGアニメだから勝手に箱庭ゲームを連想してるだけかもしれないですけど。
 アニメの箱庭ということで、目に映るものすべてに意味があるんですよ。わかりやすいのが、町中で繰り広げられる羊皮紙3枚を巡る争奪戦。町中というステージの中であり得ない躍動感の争奪戦が行われるんだけど、チェイス中に見える町並みすべてがアクションの道具に使われる。ダムが見えたらぶっ壊し、川があったら水面ギリギリで「紙が流れちゃう!」というサスペンスを生み、橋があればくぐり、ホテルは戦車で丸ごと動かす。敵陣営には鷲(鷹?)がいて、こいつが三次元を自由に飛び回るから魅力がましまし。箱庭を自由に配置できて、自由に動かせ、それを自由なカメラワークで映せる、という(CG)アニメならではの手法をスピルバーグがデビュー作でやってるのがすげぇっす。実写では出来ないことにガンガン挑戦してました。雰囲気や物語が『インディー ジョーンズ』と似てるんですが、『インディー ジョーンズ』ではおよそ不可能でしょうね。マジでこの羊皮紙争奪戦はやんごとないです。3Dアクションとして、アニメのアクションとして新たな領域に突っ込んでると思いますよ。


 まぁ、感想を文字に起こすのが大変骨の折れる作品ではあるんですよ。「た、楽しい・・・・・!!!」 しか劇中思ってませんでしたからね。ただ意外と、脚本を重視する人にとってはクソみたいな映画かもしれませんね。タンタンとスノーウィーについての説明が全然ないですし。オープニングクレジットで描いただけかな。あとは、冒頭のシーンで、「彼が誰だって? 知らない奴はおらんよ。タンタンさ」 って市場のオッサンが言ってたから、そういうことなんでしょう。タンタンは1人でベラベラ独り言しゃべり過ぎなんですが、これは犬のスノーウィーに話しかけてるということで。あと、タンタンは記者なので思考を文字化する癖があるんですかね。
 最後に、フォローしようがない批判ポイント。タンタンのキャラデザが気持ち悪い。せっかくアニメだっつってんのになぜデフォルメを減らすのかね。3Dに向かないと思ったんですかね。ハドックはよかったのになぁ。
 まぁ、そんなのは気にならないんですよ。ひたすら楽しかったです。今年一番楽しい映画だと思います。今月観る映画を1本減らしてでもIMAXで観るのがオススメですよ。
 90点。