北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

『サイボーグ009完結編』(18話)の感想

『サイボーグ009完結編』(17話)の感想 - 北区の帰宅部

 昨日は『サイボーグ009』が連載開始された記念日だそうです。それにあわせたのか、クラブサンデーでの連載の更新日、そしてアメコミ版『サイボーグ009』の発売日です。
 アメコミ版は書いました、読みました。感想は今度書くのでアレですが、とりあえず008が泳いでたので一安心です。

 それと、先日NHKにて手塚治虫石ノ森章太郎の特集番組がいくつか放送されましたね。まだすべては観てないんですが、最初のテレビアニメの1話&最終回ってヤツは観ました。モノクロのヤツ。
 おもしろかったのは最終回、「平和の戦士は死なず」。初めて観たんですが、おもしろかったです。オリジナルストーリーなのですが、戦争を扱った物語は『サイボーグ009』であることを意識させます。冷戦をなぞった設定だと思うんですが、話は途中から一気に「地下帝国ヨミ編」に突入します。宇宙空間に人間の悪意につけ込んだ観念的な敵が現れるんですね。そして、定番の「私を倒しても‥‥」というアレ。それに対して009は当然、「僕が死んでも‥‥」。
 最終的に、人類の滅ぼす核ミサイルが発射され、009はそれにへばりつく。そして、「初めてあなたに祈ります」をやって、宇宙空間で爆発。敵を爆発で倒し、009は落下。当然002が拾いにやってきます。「どこに落ちたい?」のヤツ。まぁ、湖に落ちたから2人とも無事、という結末には「あちゃー‥‥」とは思いましたが、原作も何事もなかったように続いちゃいましたからね。しゃーない。
 ここで気になったのは、宇宙空間でミサイルにへばりついた009、という図です。これは『RE:CYBORG』ですね。あの映画はこんなトコにも目配せしていたとは‥‥。

 ということで、アメコミ版の感想はまた今度。
 クラブサンデーで連載中の「conclusion GOD'S WAR」の18話、009編の後編の感想です。

 サブタイの「女神の陰謀」の読み方は「めがみのいんぼう」でファイナルアンサーっぽいですね。「はかりごとではないか」という旨をアンケートに書いたりもしたんですが、何も変化はありませんでした。多分このままでしょう。
 単行本発売の際に修正が入る可能性も万が一程度にはあるかもしれませんね。ただ、臨機応変に加筆修正をしないのであれば、デジタル連載の意味がないので、おそらくこのままだと思います。

 前回のラストで消滅したはずの009が全裸で復活。神々しく光っていることもあり、股間は光で隠してます。
 まぁ、いろいろあって翡巫女&翡翠がモアイの中へ消滅。モアイには神が宿る、もしくは神そのもの、みたいな話と通じるワケですね。

 そんでもって、エピローグ。石ノ森章太郎きたー!!
 ちなみに、シュガー佐藤版の石ノ森章太郎は今回が初出ですね。

 劇中に出てきた手紙というのは本物が存在するのでしょうか。事情に詳しくないので判断できないのですが、あの出方は何か特別なものを感じます。

 ギルモア博士も病室にバッカゲン。ボロボロになったギルモア博士もかわいいです。
 これは1話の時にも書いたと思うのですが、石ノ森章太郎に「完結編の内容を教えてくれ」と懇願するギルモア博士の姿は、本作の作り手の投影だと思うのですよ。もちろん、それすらも石ノ森章太郎(リアル)の創作なのかもしれませんが。
 そして、「私が描き切ることで人類を救う」とまで話が飛躍します。こんなセリフ、作品の主人公じゃないとなかなか言えないですよ。

 1話にも出てきたあのキャンパスノート。完結編の構想が書かれたものですね。全集のオマケにそのコピーが付いていたと思います。たまたま図書館にあったので読んだことがあるんですよ(名を通した程度ですが)。つまり、あのラストページに出てきた石ノ森章太郎の構想ノートの内容は本物、ということでしょうね。もちろん、細かい内容まで覚えているのではないので、断言はできませんが009前編にあったモアイ像と009のイラストの流用から考えるに、こういうメタ的な演出は好んで取り入れると思います。先程の手紙が実在すると思ったのも同じ理屈です。

 まぁ、ということで、009編も終わり。いよいよ次回から最終章に突入ですねー。次回は8.2ということで、割と早い印象。ありがたい話です。
 んじゃ、そのうちアメコミ版の感想も書くと思います。

『サイボーグ009完結編』(19話)の感想 - 北区の帰宅部

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