北区の帰宅部

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マンガ『サイコメトラー』(12巻)の感想

サイコメトラー(12) (ヤンマガKCスペシャル)

サイコメトラー(12) (ヤンマガKCスペシャル)

マンガ『サイコメトラー』(11巻)の感想 - 北区の帰宅部

 はい、発売から1週間です。もはや安定です。どうもねぇ、単行本の感想は遅れがちですねぇ。

 感想に行く前に、本作の前シリーズである『サイコメトラーEIJI』が舞台化されるそうです。帯で知りました。「時計仕掛けのリンゴ」だそうで。まぁ、シリーズの中でも人気の高い事件なんじゃないですかね。沢木の事件ってことは、続編も想定したりするのかしら。いや、舞台については全然知らないので、大したことも言えないですが。
 てか、サイコメトリー中の映像ってどうやって表現するんでしょうね。

 ということで、12巻。内容は至ってシンプル11巻から始まった「ラスト ドラゴン」が入ってるだけ。しかも、驚くことに12間ではまだ完結しない、というね。「ラスト ドラゴン」が如何に力の入れられたエピソードというのがわかりますね。本作が始まって以来一番デカイ事件ということなんでしょう。
 んじゃ、順に追って感想。

 トオルは死んでませんでした。んで、ヒカルの不審な行動について志摩さんがマインドコントロールだと推測。例として地下鉄サリン事件を挙げられてましたね。そして、9Jのチームは「カルト宗教みてえな集団」と。日本の犯罪、テロ史上に残る事件を重ね合わせることで今回の事件、そして9Jという人間の恐ろしさを示しているワケで。「ぶっちゃけ沢木とか幾島 カンナビス先生の方が怖いよなぁ‥‥」って考えはそろそろ捨てた方がいいかもしれませんね。オウム級ってことですから。危険度、もしくは潜在的なヤバさは考え得る限りで最大レベル、ということなんでしょう。

 んで、9Jが幾島&カンナビス先生とご対面。いよいよ、手に負えない状況に、という感じですね。大量の銃もヤバイとは思うんですが、インストラクターとしてカンナビス先生がやってきたのが怖すぎますw
 銃買う金でカンナビス先生に直接依頼した方がエイジたち的には危険だと思うんですけど、9Jの狙いからは少し逸れるってことですね。あくまでも9Jの組織のレベルアップが大事なワケで。要するにマッキーw
 あとは、アレですね。9Jがカンナビス先生のことを「彼」と呼んだのが味噌か。9Jの超能力とは関係ないでしょうから、頭が切れる、洞察力も鋭い、ということなんでしょう。

 エイジたちは危険なのでひっそりと帰宅。寝間着恵美ちゃんあざといよ。恵美ちゃんに「お前を巻きこむような事にはさせねーから」と言ってますが、完全にダチョウ倶楽部の「押すな押すな」状態。当然巻き込まれます。恵美ちゃんは巻き込まれてナンボのヒロインです。
 ということで、9Jによる攻撃開始。まずは情報戦。トオル死亡の知らせを回し、それを現実のものにしようとします。てか、また2ちゃん出てきましたね。好きっすね。作者の好みかしら。それより、>>1000を狙い撃ちする9Jすげぇなw
 お次に武力行使。銃で武装した手下たちが自宅に襲ってきます。いやぁ、盛り上がってきましたねぇ。ここまで危険になるとは思ってませんでしたよ。何か事件が起きて、それに向かっていく志摩&エイジ(たまにトオル)、というのがいつもの構図ですが、今回は逆に敵(犯人)が直接こちらに攻撃を仕掛けてきます。それもヤンキー同士の抗争ってレベルじゃない、ってのが怖いですね。いつもは警官である志摩さんが銃を持ってるという圧倒的アドバンテージがあるんですが、今回の敵が所持してる数はこちらの比じゃないですからね。残弾4発で10人相手とか一見無理ゲーですよね。さらに恐ろしいのは、相手が「もうねえだろ? ニューナンブは5発だもんな」とこちらの残弾を計算して動いていたことですよ。武装集団としてのレベルが高いことを窺わせます。もう既にただの不良集団って域を越えてますね。
 そんな絶望的な状況を覆すのがまさかのクニミツ。おおっ、これは予想外!! こんな大ネタ使っちゃうのか。出し惜しみしないですねぇ。クニミツ出しちゃったら、もうコレ以上のゲストキャラは考えられないんじゃね?ってレベル。なんてったって別作品の主人公ですからね。まぁ、元を辿れば本シリーズのサブキャラだったワケですが。これは驚いたなぁ。ちょっとした『アベンジャーズ』状態ですよ。
 クニミツとはどういう人物か、という説明描写が一切ないのがおもしろいです。「ファンなら知ってるだろ」という大前提の下で作られてるんですね。あんな本作に初めて出てきたキャラが登場シーンで見開きって本来ならおかしいですよねw
 ついでに出てきた龍兵。龍兵の頼りになるレベルも相当なんですけど、クニミツのインパクトに比べてたら見劣りしちゃいますねぇ。しかし、2人の「キャラかぶってね?」ってのは笑ってしまいました。まぁ、新たなクニミツ枠として登場させた感じがありますたからね、龍兵は。超能力持ってるクニミツ、みたいな。

 とりあえず、一段落。再び9Jの準備描写、すなわち幾島&カンナビス先生の出番。
 幾島はやっぱりトオルのこと心配してんですね。幾島の中では「トオル>エイジ」ってことなのかな。サイコメトラーの縁より過去の付き合いってワケでしょう。
 そして、カンナビス先生の地獄特訓。カンナビス先生の口から「マッキー」の名前がww まぁ、そんなマッキーでもカンナビス先生の指導の元、殺人を経験してレベルアップしてしまった、というね。マッキーはいつまでもマヌケのままでいてほしかった気もw
 あと、カンナビス先生の手による殺しが銃殺だけだったのが少し残念でした。ワイヤー使うトコも見たかったです。

 カンナビス先生の活躍の次に出てきたのはヒカル。あっ、ヒカルもカンナビス先生も性別の壁を越えていくキャラということで共通してますね。女装男と男装女。
 物語の中で最高レベルの戦闘力を誇るカンナビス先生と、最低レベルのヒカルに共通点があるっつーのはなかなかおもしろいですね。別に物語的な意味があるとは思いませんが。

 そして、新展開。9Jの組織による悪徳政治家殺しがスタートです。ホテルにいる政治家を殺すシーンは「殺人新聞」を思い出してしまいます。意図的なのか偶然なのかはわかりませんが、意図的な一致だとするならば、今までの事件を彷彿とさせるシーンを入れることでシリーズの集大成感を出そうとしてる、とか?

 久々に登場の阿部さん。驚異のガンマニアっぷりですね。鑑識は天職ですわ。いや、銃社会でない日本だと少し物足りないのかもw

 警察の捜査はリーグを疑う方向に固まってしまう、というのが怖いですね。全部9Jの仕業ということで、なかなかの策士です。外からジワジワと追い込まれてる感があります。
 リーグの中に反トオル派がいる、その理屈は「父親が政治家だから」。これはうまいですね。どうしようもない事実言われたらどうしようもありませんからね。
 そして、政治家殺しの事件。さらにはクニミツの登場‥‥というのが実はトオルパパ登場への布石だったワケですね。クニミツに続いて牧原代議士まで出てくるとはなー。豪華すぎますよ。いや、よく考えてみればクニミツからの牧原代議士という流れは自然なんですけどね。しかも、牧原代議士の戦闘シーンまであるからなぁ。それでもしっかり顔は隠す。いつになったら見れるんだよ、あの顔。いや、ここまで来たらずっと隠しててほしいですけどねw いやぁ、ファンサービスがすごいなぁ、「ラスト ドラゴン」は。
 殺された政治家は牧原代議士の元秘書だそうで。クニミツと一緒ですね。同じ環境にいても人によってこうも変わるか、という感じで味わい深いです。
 てなワケで、牧原代議士を殺しにきたマッキー。ギャグかよw そういや、牧原代議士の息子(トオルの腹違いの兄)は昔、カンナビス先生に嘘の依頼をして怒りを買った、なんてことがありましたっけね。そして、今回カンナビス先生の教え子が牧原代議士本人を殺しにくる、とは因縁深いですねぇ。感慨深いんだけど、その中心人物がマッキーだから気が抜けますw
 そして、マッキーに撃たれる牧原代議士。不憫。そこに駆けつけたエイジが決めゼリフ「聞こえるぜ‥‥ テメエの心の悲鳴がよ?」。おおっ、久々ですねぇ、このセリフ。「聞かせろよ」じゃないあたり、大人になりました。さらにそこから、サイコメトリーによる銃弾避け。これは前作のラストエピソードで幾島がやったのをエイジが真似したヤツじゃないですか! これは燃える。どうしたんですかね。前作ファンをくすぐるネタが続々と出てきましたよ。うれしすぎます。

 四天王の裏切り者の中にジュンペーがいたー! ショックだー! ‥‥と思ったら違ったー!!
 ですよねぇw さすがにジュンペーは裏切らないでしょー。操られて、ってのはあるかもしれないけど。
 ということで、裏切り者は消去法でジェイソン。あっ、吃音ってのはミスリードだったのねw 前巻の感想で思いっきり的外れなこと書いちゃいましたよ‥‥恥ずかしいww
 まぁ、自分で自分をフォローするならば、9Jの催眠がジェイソンの吃音をなくしてしまう程強力だった、ということでこれは想定外で仕方ないですよね。そういうことにさせてくださいw
 これで吃音がジェイソンの演技とかだったらワタクシは泣き寝入りです。勘弁してください。‥‥さすがに吃音の演技をすることに物語上の理由は一切ないのであり得ないでしょうけど。読者を騙すためだけに吃音ネタを出すってのはさすがにフェアじゃないです。


 まぁ、いろいろありまして、トオルが9Jのトコにかち込みに行ってエンド。予告によると次巻で「ラスト ドラゴン」完結だそうです。とりあえず、牧原代議士の安否が気になりますね。死ぬとは思えませんけど。クニミツがお見舞いに来たりしたらサイコーなんだけどなぁ。
 そんな13巻は5月発売だそうです。これは楽しみです。12巻の時よりも断然楽しみです。それだけ今回の内容は濃かったですからね。過去キャラ関連のネタが盛り沢山すぎました。

マンガ『サイコメトラー』(13巻)の感想 - 北区の帰宅部

クニミツの政(まつり) (1) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (2965巻))

クニミツの政(まつり) (1) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (2965巻))

 『サイコメトラーEIJI』のキャラを主人公に置いたスピンオフ作品‥‥と言っていいのだろうか。漫画のジャンルが違いすぎるんですよね。まさかの政治漫画、選挙漫画ですから。

サイコメトラーEIJI(12)<完> (講談社漫画文庫)

サイコメトラーEIJI(12)<完> (講談社漫画文庫)

 前作の文庫版最終巻にはオマケとしてエイジ、トオル、クニミツが久々に会うエピソードが載ってるんですよね。『クニミツの政』完結後の時系列だったと思う。そこで、志摩さんや葛西の近況が語られていたりして、結果的に本作への布石になってるんですね。
 3人が会って何するかは内緒。ファンサービス的な小ネタですがおもしろいですよ。