北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

マンガ『生徒会役員共』8巻の感想

生徒会役員共(8) (講談社コミックス)

生徒会役員共(8) (講談社コミックス)

 待望の8巻が出ました。7巻は7月でしたので、約半年ぶりですねー。
 マガスペが既に発売されてるので、『プチたん』の感想のついでに書こうかとも思ったんですが、長くなってしまうので、独立させます。

マンガ『プチプチたんたんプチたんたん』6話と『生徒会役員共』7巻の感想 - 北区の帰宅部

 ↑7巻の感想は『プチたん』のついでだったんですねー。無精した、ということです。

 ちなみに、遠路遙々とらのあなまで行って買ってきましたよ。会長の女の子ジャンプ(そんな名前はない)がかわいいです。
 実際はそんなに遠くないです。縁がないだけで。

表紙

 古谷さん。意外というかなんというか。6巻表紙を魚見さんが飾った時のような抜擢ですね。
 ワタクシは「8巻表紙は出島サヤカだろう」とか前々から予想してたので恥ずかしい限りです。いいわけですけど、古谷さん登場前の予想です。

 ナンバリングポーズは漢数字で「八」。次巻、9巻は算用数字復活が予想されます(してます)。6巻ウオミーのパターンで行くのが無難だけど、同じようなポーズは敢えて避けるとも考えられるか?
 まぁ、そんな「八」ポーズの古谷さん。カラーということで、青いピアスが印象的です。よく考えたらピアスというのは本作的にかなりレアなアイテムだったりしますね。
 本編に登場する古谷さんは髪留めを使用してますが、表紙では未使用。本編はたまたまかしら。1つはコスプレしてるし(表紙もコスプレですが)。
 表紙4コマによると桜才の制服は借りたそうで。OGだから自前でもおかしくないのにな。ていうか、誰に借りたんだ。

限定版表紙

 津田コトミ。4コマの内容は、本編2話目と呼応してるような気がします。

折り返し。

 作者コメントのイラスト部。またも『ドラゴンボール』ネタ。この○○拳って7巻の本編でも言及されるんですよね。津田コトミが憧れてるという。それを実現してしまうのはさすがであります。

 作者コメント。声優の話。おそらくですが、アニメ『生徒会役員共』の声優陣のことでしょうね。
 超関係ないけど、『生徒会役員共』と『けいおん!』で一部声優が被っていることから、『けいおん!』のまったり世界観に『生徒会役員共』の下ネタをブッ込むというMADが昔ニコニコ動画で流行ってましたね。いくつか観たことあります。

 末部の折り返し。まさかのトリプルブッキング!!
 まさかのカラーである。大変意外な人選なのですが、今回の描き下ろし1ページの主役はトリプルブッキングだったんですね。とはいえ、驚き。そして歓喜

キャラ紹介ページ

 増えた!
 1ページ増えてる。けど、紹介されるキャラは増えてません。

本編

 まぁ、本編の感想は連載時の書いてるんで、なにを書いたらいいのやら、という感じ。
 ビッグイベントとしては、冒頭の天草シノ&ウオミーの津田家宿泊と、ラストの古谷さん初登場、ですかねー。前者は連載時には3話同時掲載ということで衝撃度が一層高かったんですよ。

 連載時の感想と丸被りするんですが、「賢者の頂」というサブタイは天才の所業だと思います。このサブタイで4コマの満足度がガツンと増えてると思います。
 サブタイでいいますと、無人島での「溜め込んでた想い」はネタも含め秀逸ですね。ラブコメ的にニヤニヤするのかと思いきや下ネタっていう。サブタイにミスリードの役割を担わせるという変化球。

 扉絵的に衝撃だったのは、出島さんの「ネタバレすると私は出ません」ですね。本作ではめずらしいメタ的な発言だけど、扉絵なら違和感ないです。

31話収録の件

 #211まで収録されてるんですが、なんでですかね? 基本的に30話収録なんですが。
 ネガティブな身としては、「作品終了フラグなのか‥‥?」とか考えてしまったんですが、どうでしょうか。最終回までのページ数(話数)合わせ、とか云々。深く考えると落ち込むのでやめます。

 ポジティブな考えとしては、古谷さんの出番を増やすため。表紙担当の古谷さんですが、#210までの収録ですと、2話しか出演してないんですが、#211まで収録させると3話出演となり、さらに8巻最終話に出演することで印象もより強まる、という。
 ただ、#212にも古谷さんは出てくるので、「じゃあ#212まで入れちゃえば?」という気もしないではない。8巻の最終話の最後のネタが「待て次回」的なフリなので、単行本派の人にとっては相当な放置プレイになりますね。9巻は10月ですもの。

描き下ろし

 まさかのトリプルブッキング。まさかなんですが、8巻の終盤に古谷さんの通う大学(大学名は9巻ネタバレ)の大学祭のその後、ということなので自然ですね。児童会役員共とか英稜高校文化祭のその後が過去に描き下ろしの舞台にされたこともありますし。つまり、今回の描き下ろしの内容は予想する余地があったってことなんですよ。てか、ファンの中には予想を的中させた人もいたんじゃないかしら。‥‥と思うと少し悔しい思いです。#240の近くで遠征ネタがあったら、描き下ろしでその後が描かれる可能性がなきにしもあらず、ということですね。まぁ、2巻続けてはないかなぁ‥‥。

 そんな描き下ろし。トリプルブッキングである。トリッキングという略称が8巻で発表されました。
 過去作のキャラを登場させる、という仕掛けにおいてアイドルというのは非常に使い勝手のいい存在なんでしょうね。『プチたん』進出も期待してしまいます。
 『アイドルのあかほん』時との最大の違いは如月カルナのメガネでしょうね。アイドルモードの時はメガネを捨ててキャラ豹変、という性格なので他作出演時は常に非メガネです。『あかほん』の時はほとんどメガネしてるんで、少し寂しく思ったりも。

 そんなトリプルブッキングとの対バン。オチを担当するのは萩村スズ。若田部アヤナと絡んだ際にも同じ見た目ネタをやっていたことも考えると、萩村スズは氏家ト全作品の中でも異色の存在、『生徒会役員共』を過去作と比べた際に大きな個性となる存在、ということですかね。
 一方、シノ。サインのもらい方からいって、シノはトリプルブッキングのファンということなんでしょうか。そういや、スカウトされたこともあるんでしたね。スカウトの人(多分井戸田)と会って、「あー!あの時の!」みたいなエピソードを妄想補完しておきます。
 一方、古谷さん。スズの年齢を聞いて驚いているんですが、連載を追っかけてる身としては驚きでして。あの古谷さんのリアクションは9巻冒頭に収録されるはずのネタに繋がるんですよね。連載追っかけてる組としては、既存のネタの補強。単行本組の人にとっては伏線になってるんですよ(ってここで説明すると台無しですが)。描き下ろしで本編の行間を埋めるというのは非常にうまい手法だな、と思った次第です。

DVD付き 生徒会役員共(8)限定版  ([特装版コミック])

DVD付き 生徒会役員共(8)限定版 ([特装版コミック])

OVA「#18」

 OVAOAD?よくわかんないけど、大差はないということでひとつ。
 DVDのパッケージはタカトシ。テレビシリーズのDVDは単行本の表紙と人選&順番が違うんでしたっけね。となると、次回は誰だ(よく知らない)。しかし、このタカトシのポーズ、「先にシャワー浴びてこいよ」にしか見えないですな。
 個人的な好みが大きいんですが、前回17話が超傑作だったじゃないですか。シリーズの閉幕としてこれ以上ない出来だったと思うんですよ。なので、「あんなにキレイに締めたのに続けちゃうのー?」って気持ちもなきにしもあらずです。‥‥まぁ、出りゃ観るんですが。
 
 本編。開幕は新コーナー「スルメとタカトシ」。アバンタイトルにおけるコトミの「騎乗位」がなくなったのが少しさみしかったりもします。結構好きでした。
 ともかく「スルメとタカトシ」。勘違いネタを重ねてく感じなんですが、ライティングとかのせいもあってホラー的な雰囲気があるんですよね。これはおそらく今回18話の目玉ネタである桜才七不思議と合わせた企画なんでしょうね。
 ‥‥と思ったら「#19に続く」だってさ。えっ、マジかよ。まぁ、OVA企画が複数本まとめて決まっている状態ならではのネタということでしょうか。

 前回の17話がそれまでのアニメシリーズの集大成だとするならば、今回の18話は第二章。いや、OVAが第二章だから第三章か。ともかく新しい段階に入ったな、という印象です。
 その証拠か、OPのコトミの制服が中学のものから桜才のものに変化しましたな。少しわかりにくいけど。
 わかりやすいのでいうと、時さん&ウオミーもOPに参加しました。OPを改変するというあたりにも「今後を見据えてる」感があります。まぁ、この2人を入れるタイミングは遅いくらいなんですがー。

 春だ、春だね、春ですね。花見。
 ハンコの「花より○んこ」がとても好きです。ま!!
 酒の匂いだけで酔ってしまうシノの「酔ってしまった」というセリフが少し棒読みっぽく感じられたんですが、そのせいで「酔っぱらったという演技でタカトシを誘ってるのか?」という解釈に傾けようとしているのかな。

 夏だ、夏だね、夏ですね。っていきなり夏である。もう時間軸とか考えたら負けだ。完全に話の導入を同じにしていることから、そのことをメタ的にしてやがる。まぁ、OVAだからいっか、っていう。じゃないとウオミー登場させるとか無理ゲーだし。

 夏は七不思議合宿。新聞部主導で生徒会がお邪魔、っていうのは8巻の原作にある河童探しのエピソードとも重なりますね。偶然だけど。

 柔道場で1人で待機していた三葉ムツミが大変な謎。柔道部の連れもいないのに柔道着だったし。
 ‥‥ってのはどうでもよくなってしまうくらいに素晴らしかったな。わざわざ舞台を移動してまでムツミを登場させてくれたのは素直にうれしいですよ。ファンサービスのためなら整合性なんていりません。
 今回のOVAで一番衝撃的だったんじゃないですかねぇ、このムツミ登場らへんが。畑ランコとムツミのほっぺすりすりとか、なんだあれ。素晴らしすぎるじゃないの。ていうか、全体的に畑ムツのコンビの相性がすげぇよかった。違和感もなかったし、この組み合わせには驚きました。視野が広がった思い。

 七不思議が終わりますと、秋だ、秋だね、秋ですね。
 関係ないけど、「食欲の秋」が云々ってネタを見ると『妹は思春期』を思い出します。
 トッキーも少々登場。パンイチシャワーのアニメ化が楽しみですね(いつの話だ)。

 アニメ映えするネタだと思ったのは、オムライスにマヨネーズぶっかけるネタ。「特に食欲減退することもなく!」ってやつ。アニメ映えっていうかカラー映えしますね。
 似てるネタが現在大ヒット中の映画『テッド』でも観れますよー。あんま似てないかも。あの手のネタは実写だとドン引きです(ホメてるよ)。

 本編終了。エンド曲。「あれっ ウオミーは!?」と思ったらエピローグにて登場でしたー。オープニングに出てくるんだから出さないワケにはいかないですよねー。轟ネネはアレだけど‥‥。
 まぁ、エピローグでしか出せないのは原作の順番を無視してウオミーを出しちゃったことの弊害でして。まぁ、今回の18話は春〜秋だったので、もうそろそろ時間軸とか無視して本編に進出してくるのか?なんて思ったりもします。
 ちなみに、重要キャラを原作の順番無視してアニメに出しちゃう、という話。古谷さんにも当てはまるんですかねぇ。まぁ、いくらなんでも時期尚早なんですけど。
 ウオミー登場シーンで気になったのが、タカシノウオの3人の掛け合いの中に生じるヘンな間ですね(特にタカウオの間)。ものすごく意味深というか、不穏というか。おそらくタカトシくん争奪ラブレース波乱の予感、というのを表現する意図なんでしょうねぇ。出番が短いなりにただ事じゃない感じがよく出てたと思います。
 
 まぁ、いろいろありましたが、今回のOVAベストシーンは畑ムツということになりますね(断言)。今回はアニメオリジナルで「それやる必要ある?」って思うのもあったけど、畑ムツで忘れました。
 ムツミといえば、原作8巻での3つの穴のネタはハラハラしますね。「おいおいそれはヤバイだろう‥‥」と不安になります。それだけにオチがよかったです。

 ということで。てか、『プチたん』も出てるからそっちも書かなきゃ。