北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2019年42号の感想

 台風被害大丈夫でした? 私は直接の被害はなかったのですが、間接的に振り回されっぱなしな1週間でした。


背表紙

 ジャンプキャラしりとり。ルフィ→石神千空→うずまきボルトトニートニー・チョッパー→アスタ→炭治郎→潮→大木大樹→湯ノ花幽奈→薙切えりな→ナミ→緑谷→ヤミ・スケヒロ→ロー→緒方→田所恵→宮崎千紗希→キルア=ゾルディック→久世草介→夜凪景→虎杖悠仁→ジンベエ→エマ→真冬→幸平創真→マルコ→孤爪→恵→明神阿良也→八百万百→百城千世子→胡蝶しのぶ→古橋→翔陽→ウソップ→冬空コガラシ→耳郎響香→竈門。
 そういやそんな名前だったねシリーズ。まぁ最近「こ」が多かったから仕方なかった……というか予想する余地はあったかと思います。とはいえ、私はかるら様だったのですが。「ら」って誰かいるかなーといろいろ考えてましたw
 てか、苗字ストップよりも影山が落ちたことの方が驚きですよ。作品的にもキャラ的にも影山のが重要度高いと思うんですけどね。まぁ、影山は次回「飛雄」チャンスなのでそれでもいいかな。完全に今回が遅延行為みたいになりますけど。
 遅延行為でいうと、濁点残しで次回「ドフラミンゴ」予想してる人がいたんですが、その次「こ」で続けるとするとこれまた遅延行為ですね。最初からねずこフルネームでよかったじゃん、という。それも一興。濁点問題はマジ分かりません。知りません。
 私の予想は「飛雄」。最初から影山飛雄にしとけよ!! というツッコミがしたい。本音としてはその次に朧を狙いたい。かるら様の仇を朧が取るって胸熱展開たのむ。そっからロロノアを挟んで呑子先生も期待。
 問題としては轟焦凍の存在。薙切えりな以来の遅延行為のためだけの存在。予想を外してコレやられると「そりゃ先週と同じ予想になりますよね……」以外に言うことがなくなるので相当しんどいです。なので飛雄ください。
 忘れてたけど、兄弟、同一苗字のキャラが2人出てくるのは初でしたね。2人ともフルネームではないのでアレですがw 兄弟キャラでいうと、今回のが唯一のまま終わるんじゃないかと思います。あり得るとしたら、エースとか?

表紙

 『ヒロアカ』でお月見。ちょうど三連休あたりがそこらへんでしたね。
 ちなみに月がオールマイトの形になってるんですが、これは『月世界旅行』。『月世界旅行』ネタといえば今年の映画『ドラえもん』のオープニングが素晴らしかったんですよねぇ。来年は『宝島』の布陣なのでそういうのも期待できません。川村元気許してねぇからな。原因たぶんそこじゃないけどw

読者プレゼント

 表紙に続いてこちらもお月見。ただし月からの狼男。同じネタながらアプローチが違うので素晴らしいと思います。もちろん偶然だけど。
 好きなダジャレは「物欲ムンムーン」ですね。ムーンで何かやりたかったのは分かるけど、やだ強引……///

巻頭カラー『僕のヒーローアカデミア

 毎回言ってる気がするけど、デクママ好き。可愛いし、しっかり年相応な可愛さなのが好き。若くて痩せてる頃も好きだけど、今も好き。
 ホークス。羽にマイクロデバイスがあるらしい。彼の意志とは関係なしに情報を吸い取る形なのね。常時発現型を縛る鎖としてこの上なくふさわしいと思います。風呂入りながらの独り言も筒抜けなんだからキツいよね。てか、あの羽どうやって風呂入るの。どうやって洗うの。めっちゃ大変やん……(そこはどうでもいい)。
 んで、エンデヴァーんとこでインターン。デクたちが。そこにホークスも絡んでくる感じになるのね。ヴィランアカデミアでの話、しばらく放置で後々重大イベントとして絡んでくるのかと思ったら割と地続きなので驚きました。さすがに登場キャラはホークスに移ってるけど。

ONE PIECE

 ゾロが新しい刀ゲット。必要以上に斬っちゃう困りもの。ゾロの成長でいうとMr.1戦が一番大きいと思うんですがあのときは、岩を斬りながらハッパは斬らないみたいなことが極意として語られていたと思います。ちょっとそれとも通じそうな話ですよね。斬る斬らないを剣士が選択できるようにする話。
 ルフィの方の修行でも “これじゃダメだ” “力みすぎだ” と言ってて少し似たものを感じます。もちろん剣とステゴロなので具体的な方法や理屈は違うんだろうけど、結果として目指すものが同じ、な気がする。

Dr.STONE

 ギンロー死亡。それも驚きましたけど、その殺し方がまったビックリでした。突き指しそう。特殊な訓練を受けたバトルキャラだよね。アレで戦闘ができるのは。
 んで、コハクの一計。瞬時にあそこまで考えられるんだから大したもんだと思います。そんなキャラだったっけ? チートじゃない? と心配になるくらいの活躍なんですが、それだけの強キャラが退場することになるのでまぁいいのかな。知らん。
 それよりも石化武器。あの高低差で、所詮は投擲であることを考えると、ドローンとか作らなくてもあのままコハクがキャッチできたんじゃね?? とは思います。ぶっちゃけあの高さを投げるのがあり得ないんだけど、投擲である以上高くなればなるほど速度は落ちるわけで、それならコハクがジャンプしたら取れそうな気がする。まぁ、取ったあとどうするのかとかは知りませんけど。スケールがでかくて画的にかっこいいのは分かるけど、あんだけ高さを強調されると気になる。

鬼滅の刃

 いつの間にか髪の毛も食べてたでござる。まぁ、そりゃそうですよね。あの流れで「食べる」なら髪だよなぁ。ぶっちゃけ刀より髪の毛の方が効果ありそうなイメージなんですが、銃を強化することを考えると刀も食べといた方が分かりやすかったのかなと思います。無機物への影響ということで刀の話がなくて、髪の毛食べただけだったら「えっ銃も強くなるんすかw」ってなりかねない。
 絶体絶命ということでイッチ回想。定番ですね。ただ、ここにきて双子が出てきたのは面白かったと思います。家族ネタ、兄弟ネタのバリエーションまだまだあるんだなぁ。
 アザ持ちなのに長生きしてる双子の弟と、鬼になって長生きしてる兄。自分の分身との対峙ってだけで熱いのに、そこに時間の流れが加わったのが見事ですね。2人の人生の分岐がより強調されてて面白いです。まだやりようがあったとはなぁ。もうそろそろ終わりだと思うけど毎回一定の満足度があったのもすごいし、ここにきての大ネタがまた一際面白いんだからすごい。

『ミタマセキュ霊ティ』

 料理ベタギャグって定番なだけに、どれも同じになりがちだと思うんですが、本作だと背後霊が全力で煽ってくるので笑った。超つらいw
 からのミタマが全力のリアクションでいじってくるので少しハゼレナが可哀想になってくる。プライバシー侵害されて勝手に騒がれとか、なかなかのダメージだと思う。ぶっちゃけ理不尽に可哀想だし、ミタマ最低だと思うんですが、それを補って余りある優しいオチがあるので良かったです。ひょっとしたら本作は『ゆらぎ荘』に続くイケメン大喜利作品なのかもしれない。コガラシくんと違って年上で、大人のかっこよさが強調されてるので『ゆらぎ荘』信者の私としてもニッコリです。競合したら全力でケチつけます(ウソダヨ)。
 イケメンギャグだと『白鳥』でもやってましたっけね。ただ、本作のミタマはポンコツギャグも挟みつつ、かっこよくて(?)強い変身もしてからの素の状態でイケメン大喜利してくるので破壊力が倍増だと思います。危険物をハゼレナに食べさせるわけにはいかない、という問題もクリアしつつ彼女を傷つけないようなロジックも用意してるのでマジ感心したし、あれはギャグを通り越してときめいちゃうでしょ。そして、どきどきそわそわなハゼレナがめちゃくちゃ可愛い。
 今週もバスケットボール出てきたので嬉しい。料理する前にちゃんと水洗いするのがいいよね。部屋中をバウンドしたから汚いと思います。キャベツの千切りかと思ったらチャーハンなのも笑いました。そこはリアルの料理とは別なのか。

センターカラー『チェンソーマン』

 英語が分からなくてサブタイが日本語訳になってるので優しい。英語が分からないというか字が小さい(&忘れた)ので「これ読むべきものなの?」となってました。ちゃんと意味を把握しないとあそこで大会に参加する心変わりが理解できないやつでした。ああいう非言語的な展開を当たり前にやってくるから本作は好きです。まぁ、文字も言語か。
 んで、タマキック大会。 “オレ達からアンタへの鎮魂歌だ” ってセリフとしてはめちゃくちゃかっこいいのに、やってることが死ぬほどかっこ悪い。『HUNTER×HUNTER』のウボォーへの鎮魂歌を連想しちゃうんですが、一緒にしたら団長に怒られそうだ。

『夜桜さんちの大作戦』

 主人公キャラ変わりすぎなので笑った。スーパーパワー持ちのやれやれ系中二病じゃないかw 悪い意味でも面食らったんですが、よく考えると六美への狂気にも近い愛、という以前描かれた一点を考えればそれほどおかしくない話なんですよね。大きく変わったのは表層だけで、元々ああいう人だったのでしょう。そもそも1話の段階からあんだけの覚悟見せてたわけで、普通の人じゃないよねw
 回想の場面で “…あの頃とちっとも変わらない” とありますので、そもそも「変わってるようで変わってない」が本話のテーマなんだと思います。あの回想でも髪型チェンジが肝になってるの良かったですね。
 人見知りの件を心配するクラスメイトがしっかり続行なのも嬉しい。人見知りなくなって良かったみたいなスタンスも感じられるのが良い。優しい。
 堅物先生。校則では禁止されてないけどマナーとしてダメデース。なかなかのクズロジック。然るべきところに訴えれば普通に解決しそうな気もする。それで前の学校クビになってるわけですし。なんだけど、 “ちぢれどころか大爆発してるじゃない!!” あたりで急に可愛いのでなんか笑った。まぁ、そもそもスーツ美人好きだからな(台無し)。
 んで、人が変わった主人公が無双してオチ。先生を懲らしめるのではなく「先生ありがとう!」にしたのも良かったですね。基本的にいろんなところが本作は優しい。まぁ、懲らしめたら仕返しされるだけなので、という合理的な判断とも言えそうですが。
 修行の成果として無双する話でしたが、とはいえ相手は素人(たぶんプロが派遣した)なのでまだまだ安心はできないというか、本話がたまたまそういう話だったというだけなんじゃないですかね。

約束のネバーランド

 「やったか?」からのやってない展開。完全にバトル漫画だw
 そっからさらに「食べてパワーアップ」と続くのも面白いですね。先週の感想で自爆は身を捧げることと同義なので、回想で自らを食べさせた鬼達と同じって話した気がするけど、今週はもっと具体的に同じことをする。
 さらにもっかい「やったか?」からの逆転で敗北。ちょっとこのツイスト繰り返しすぎててバトル漫画としての信頼を失いかねないレベルなんだけど、そもそも本作はバトル漫画ではないので安心。副産物としてのバトルなので、過度にデフォルメされたバトル漫画展開くらいがちょうどいいのかもしれない。ラストの真の強キャラ登場も熱いよなぁw 今まで何度も強キャラとして期待を煽られてきたキャラが、今週まで散々強キャラぶりを発揮してた女王と対峙。あ、あつい……

センターカラー『ゆらぎ荘の幽奈さん

 カラー扉。運動会なんだからこういうセクシーショット入ると思うじゃないですかー、な1枚なので笑った。本編と差がありすぎる。てか、これと同じ理屈のセクシーショットを今週の『ビーストチルドレン』が冒頭でやってるので意外でした。なんでやねーん。
 カラー裏。お月見ということでバニーだ!! という新商品。ただし販売は来年5月6月なのでお月見は偶然かな。出来すぎだけど。
 本編。霊装結界で勝てる、と妙案。ごもっともすぎるロジック。これ、要するに前話ラストの時点で読者が予想できて然るべきな話なんですよね。ギャグな雰囲気に思考のスイッチがずれてたけど、これは反省ですわ。決められたルールの時点ではめちゃくちゃでギャグっぽいけど、その上で連結していく話の展開は極めてロジカルで、読者に対してフェア。くそぅ……。「ゆーな」か「ゆうな」かを探してる場合じゃなかったw(今回は「ゆうな」ナシです)
 お祭り的なエピソードだと思うんですが、今までになかったキャラ同士の絡み、カップリングが魅力的でした。紫音ちゃんとミリアちゃんとかそうだし、霊装結界が苦手なマトラに対して全力でドヤる雲雀ちゃんとか相乗効果で魅力が増してたと思います。このキャラとこのキャラは仲良しとか、因縁があるとか割と決まりきってた感じもあるんですが、それを崩すことで新たな魅力が生まれる。狭霧と朝霞が真面目キャラ繋がりで絡むかと思ったら朝霞の方が真面目な顔でポンコツだったりして、個性が際立ちますよね。
 反転霊装結界。こんなギャグ回なのに強さのインフレが着実に進行してて笑える。呑子先生とかマジで手に負えない強さになってきたんじゃないかしら。今後のシリアス長編で活躍することが有力視されてますが、そこに向けての助走だったりして。
 そんな反転霊装結界の場面。右ページ、左ページの下段大コマが見開きとして繋がるような構成になってて面白いですね。実際は時制が繋がらないまったく別のコマなんですが、俯瞰で見たときに収まりが良い。
 互いに能力を潰し合い、次第に恥じらいにも慣れていくので、最終的にはまともな運動会になっていく。裏の裏は表みたいな話なので笑った。ここにきてようやく本来の目的が果たされるのかw
 最後の一波乱として動くのが応援団&チア組。紫音ちゃんが夜々をうまいこと操った(たぶん)のが良かったですね。紫音ちゃん、この状況において最も弱者だと思うんですが、ひょっとしたらMVPかもしれない。そのくらい活躍してる。
 からのこゆず。こゆずらしい荒唐無稽なエロではあるんですが、「この場にあるものすべてにコガラシが宿る」という基本ルールをうまく利用した展開ですよね。とりあえずコガラシくん無視するわけにもいかないし……程度の目的の設定かと思ってたんですが、このオチは見事だったなぁ。てか、この発想にいたるこゆずが天才的すぎるw
 んで、オチ。朝霞が真面目な顔して……のギャップではあるんですが、前半にあった「羞恥心によって負ける」を乗り越える話にもなってて見事ですよね。そこだけ切り取ったらマジで感動的な成長物語だw
 ということで、次回はレッツハワイですね。雪崩くんワンチャン!!

ハイキュー!!

 ディズニーランドに行く当日の朝に子供がワクワクしすぎて熱出しちゃって中止。めちゃくちゃ嫌がってて地獄絵図。そんな話であった。日向、単なるガス欠かと思ってたけど、それとは別の問題が出てしまったのがつらいっすね。休めばいい話ではなくなる。即退場。ここで「日向可哀想」な話ではなく、むしろ日向を説得する大人たちの苦悩も出てくるのが良い。ディズニーランドのたとえ出しましたけど、あの地獄は親(大人)も同じくらい大変ですよね。相手は話聞いてくれないし、原因は向こうにあるのに悪役にならなきゃいけないし。
 チャンタケのポエミー説得。感情論相手に冷静に対処していくのが素敵なんですが、立ち上がる日向を座らせて、そして自分は膝立ちになってというアクションも部分も良かったですね。まぁ、姿勢を低くして話しかけるとかマジで子供相手にしてる感が強いんですがw

ブラッククローバー

 新章スタートでいざ新天地ーとか思ってたらラブコメが始まったので笑った。今までシリアスで辛気臭かったとも言えるからここまで極端に振り切れられるともうそれだけで笑っちゃいますね。「ヤミ」に「なに」のルビ振ってるのとか意味分かんなくて最高w
 街中を爆走するのとか今時なかなか見ないようなギャグで好き。あれでしょ、爆走するのが男キャラだったら戦闘の女湯に突撃して「キャー!!」とかなるやつ。古典的だw
 昔だったらノエルがこういう分かりやすいツンデレとかラブコメを担当してたと思うんですが、ノエルは最近彼女自身も成長する頼れる仲間みたいなドラマの方が濃くて、そこは本作の美点だと思います。とはいえ、こういうコテコテのラブコメも捨てがたいのでもうちょっと脇のキャラにやってもらおう、みたいな感じなのかな。

ぼくたちは勉強ができない

 ぬわっ、センター試験きちゃった。そうか、1月になったらすぐでしたね。とはいえ、助走なく(ないこたないけど)始まったのでビビりました。
 そして、センター試験廃止のお知らせもなんか面白かった。意外と鮮度のあるネタだったのですね。昔の漫画とか読んでるとガラケーが普通に出てきて「時代だなぁ」とか思うんですが、本作のセンター試験も近い将来そうなるのでしょう。うわ、つら。
 唯我ダディ。意外とアッサリと話が終わってしまったでござる。いや、これで完全終了と判断していいかは分からないんですが。もうちょっと大ネタだと思ってたので意外。唯我自信の苦悩、成長ドラマにおける最後の砦みたいなノリかと思ってた。まぁ、来週以降また出てくるかもしれませんね。
 んで、いざ本番。いきなり当日飛んだのでビビりますが、その前の日めくりカレンダーの場面良かったですね。ああいうの好きです。それぞれの1コマで1話作れそうなくらい濃い。
 当日。唯我の苦難の話になるんですが、その導入が雑アニマルからのトラックなので軽く引いた。うそ、結構引いた。本作史上最もシリアスな展開になってもおかしくないと思うんですが、これでいいのか。前回のハムスターとやってること同じだぞ。あれはギャグ的な内容だから気にならないのであって……まぁギャグでも嫌いなんですが。

『アクタージュ act-age』

 デスアイランド組の喫茶店トーク。動ける人が優先的に選ばれただけだと思うんですが、まぁ「ずるい」ってなるのも仕方ないよなぁ。嫌な世界だ。からのギャグ言ったら核心突いちゃって空気最悪、は笑った。仲良いから真相にたどり着けたとも言えるんでしょうが、それ故の悲劇w
 からの共演者同士の友情(と言っちゃうのは安いかもしれませんが)に話がフォーカスしてエンド。デスアイランドみたいに同年代じゃないからあそこまでキャッキャウフフ感はないけど、それと同列の縁が生じるのは必然という話ですよね。因縁とかでもいいけど。

『ミニネタジャパン』

 京都。天橋立。股のぞきしてる3人の絵が妙に可愛くて好きです。
 からの逆さマスラオ。じっくりと眺めてると徐々に違う顔が浮かんでくるので楽しいです。アハ体験。

Jラブコメ祭り!

『覆面探偵マスク・ド・ホームズとキス泥棒』西尾維新 附田祐斗 佐伯俊

 それぞれ原作、構成、作画。『食戟』時代はネーム係と自嘲してた附田先生が新たな役職を得てるので笑った。実際の仕事内容は知りませんが、西尾が事件とトリック(解決方法)を考え、附田がネームを切り、佐伯が仕上げる、という感じでしょうか。かまいたちかよ。
 ぶっちゃけ濃い割にはキャラの魅力はそんなに感じなくて、田所ちゃん的な波動を出してる子は可愛かったんですが、まぁ田所ちゃんの代替感もあって。なんですが、『食戟』時代ではおよそ期待できなかったキスが大々的に出てきたのが一番大きいんじゃないですかね。割とビックリしますよね。エロではない……が性的な印象は受ける、という謎バランス。
 あと、オチも良かった。相手の意志を無視してキスするのは良くないよ。それは女性からでも同じだよ、というオチが好き。勢いで気になってなかったけど「言われてみればそりゃそうだ」と納得してしまった。気づかなかったのはちょっと反省ですわ。

『保健室の十文字さん』花田智也

 ギャグと違ってラブコメを短ページでやろうとすると『覆面探偵』みたいな飛び道具で勝負しない限りは本作みたいな感じになるんだろうなぁ、というイメージ通りの作品。良くもあるけど、悪くも山なしオチなしで可愛い子が出てきて可愛いねーという作品。申し訳程度に物語を入れようとするとツンデレとかすれ違い劇とかになるので、ぶっちゃけそれならやらない方がいいんじゃない? というくらい既視感になる。
 なんですが、そもそもそういう企画なんだし、女の子が可愛かったらいいんじゃない?? という話でもあります。そりゃそうだと思うし、実際そうなのでしょう。良く言えば本企画で最も王道な作品だったとも言えると思う。てか、実績のある大御所が飛び道具に頼ってるのがおかしいんだよw(そういう作家性なんだろうけどw)

『きーちゃんのお昼ごはん』那珂山みちる

 吸血鬼。コウモリな髪留めが可愛い。てか、吸血なので本作もキスみたいなもんなんですかね。「食事だから仕方ないんだからね」的な体裁を得てのエロ行為(エロでもないが)ってのはこのジャンルだと割とありがちな話ではあると思う。てか、元々吸血鬼ってセクシーおじさんの領分だと思うので、吸うのもセクシーだけど、吸われる側もちょっとセクシーですよね。首というより肩の方を行くのでやたらシャツがはだける感じとか、卑猥なことしてる感があって面白かったと思います。
 んで、血に対して自制する、というドラマをやったのも良かった。山があってオチがあるw 起承転結の分かりやすさ、美しさ、何ならちょっと4コマっぽいという意味では本作が抜群な気がします。

『だから、瞳はまじわらない』殿ヶ谷美由記

 代表作が紹介される系の作家。さすが代表作がある人は違いますなぁ!! という自信に溢れたゆったりとした語りなのが良かった。ゆったりしすぎてタイトル以上のドラマは一切ないんですが、その思い切りが良かったですね。短いページにあれこれ詰め込んでも安いレベルになってしまうので、たった一点のみを最高レベルで詰め込む。このアプローチが大成功だったと思います。単純に最高に面白かったのもあるけど、この手の「ショート○○」という企画での勝負の仕方に感動しました。ちょっと圧倒的な優勝だったかな。ヒロインの名前が最終ページになるまで明らかにならない感じも含め、横綱相撲感あるんだよなぁ。つおい。

『鬼崎さんはちょっと怖い』立藤ともひろ

 この手の企画、1本はギャルが入りがち。前回もあったと思う。一大ジャンルなんでしょうね。今ああいうギャルが実在するかは正直疑わしいんですが、ああいう分け隔てなく距離を詰めてくるギャルに憧れを抱くオタク心理はリアル、という話ですね。
 風紀委員とギャルのカルチャーギャップ的な話でもあって、ギャルが悪いこと教えてくれる、みたいなオチ。いや、それほど悪くはないんですがw 女性の方がイケメンゼリフを吐く、というのも最近のトレンドだと思うんですが、そのネタをやったのは本作のみだったのも強いですね。前号だと『むとうとさとう』とかあって、似た系統だと思うんですが。

『下腹部の若葉ちゃん』山本亮

 げえっ、人面瘡だ。『ブラックジャック』読んで以来トラウマなんですよ。超怖い。冗談抜きで鳥肌が立つ。まぁ、作者もそんなこたぁ重々承知だろうから「大丈夫まったく怖くないよ!!」とデフォルメぶっぱなんだと思います。けど、人面瘡という事実が怖いのでもうダメですw
 話としては人面瘡という名のオルターエゴが本音を吐露したら消失、しかし彼女の中で大きな踏ん切りがあって、みたいな話。まったく同じ構図の絵を最初と最後に持ってきつつ、変わったのは人面瘡の有無だけではない、というのが良かった。端的に言うと下着なんですが、異性を意識するようになったので、という心情の変化を分かりやすく描いてて良かったと思います。
 何はともあれ人面瘡マジで勘弁してほしいです。

『ふれないふたり』川口勇貴

 扉のコマの過度にデフォルメが効いたヒロインが超可愛い。なにあのフォルムw 肩なさすぎだし、説明もなく角はえてるし。ビジュアル的な意味では本作優勝かなぁ。「え~っ」のコマとかめちゃくちゃ可愛いです。顔も可愛いけど、文字が可愛いって話でもあるんですがw

 終わり。総合優勝は『だから、瞳はまじわらない』ですね。ちょっと圧倒的だったかなぁ。まぁ、勝負してる軸が他と違いすぎるので比較するだけナンセンスなのかもしれませんがw たった4ページだから情報は詰め込まず、2人の物語の前後はご想像にお任せします、と思い切ったのが英断だったと思います。どっかで連載してる長期連載の番外編ショートだと言われても納得してしまうような作品でしたよね。

『呪術廻戦』

 アンチソードを鎖に繋いでリーチを伸ばす。カッケー。鎖の端が四次元ポケットの中なのでリーチが無限にも感じられるのも良いですね。あと、単純にクチから鎖出してる絵面が可愛いw
 反物質からの対消滅キャノン。虚数もそうだけど、スーパーパワーの必殺技に数学的な「それっぽい」理屈が付いてるのが良いですよね。中二と言っちゃえばそれまでかもしれないけど、天才は天才なりの理屈があって努力によってそれを実現してる。凡人はその結果だけを見るから理解の外にいる天才にしか見えない、みたいなバランス。

J新世界漫画賞大募集中

 田畠先生の見開き講座。前から何度も書いてると思うけど、『ブラクロ』は見開きがホントかっこいいです。なので「やっぱ意識して描いてんじゃーん」と妙に腑に落ちましたw 当たり前っちゃ当たり前なんですけどね。

手塚賞赤塚賞投稿作品大募集

 赤塚賞審査員からのメッセージ。毎度のように大石先生がめちゃくちゃ面白い。「キャラの口グセや決め台詞という事ではなく、その作家からしか出てこない言葉がなにより大切だと思います」とか鋭すぎて最高だよなぁ。具体的に誰かを傷つけてるんじゃないか、とハラハラしてしまうんですが、それだけ具体的ってことですので、めちゃくちゃ役に立つのではないでしょうか。ちなみに、この話を実行できてる作品として真っ先に頭に思い浮かんだのは『鬼滅』でした。逆に、悪い意味でこれに当てはまる作品は今年中に1本は出てくると思うw それくらい具体的なありがちな話をしてる。

『髪緒ゆいは髪を結い』

 蟲が体の外にいるので、蟲が捕らえられても関係なく攻撃は続く。言われてみれば当たり前な展開なんですがめちゃくちゃ意外でした。パイプオルガンだから縛れない、の話もそうだったけど、意外とロジックが丁寧。
 美女に蹴り殺されたい、というのは一定数の人が抱く願望だと思いますが、今回はその路線としてかなり一級品だったと思います。かなりフェティッシュだったよね。ちなみに、美女に蹴り殺される映画といえばタランティーノの『デスプルーフ』ですので、今回グサッと来た人は是非オススメ。まぁ、蹴り以外の話が長いっちゃ長いのですがw
 ラスト、結った髪をほどく、というアクションが二度繰り返されるのがめっちゃ良かったです。文字通り呪縛をとく話なんですが、それが他人にやってもらうだけでなく、最後の一押しは自分で、というのが最高。ツインテール(であってる?)をああやって物語に落とし込むとは天晴れでしたね。さすが髪漫画。

『ふたりの太星』

 衝撃の真実的な話ではあるんですが、そこに本作らしい二重人格設定がうまいこと絡んでくるので面白かった。最近特に繰り返されてる「太(星)は知ってるけど星(太)は知らない」というネタが効果的に描かれてましたよね。単なるギャグかと思ったら同じ使い方でめちゃくちゃシリアスな話に振れるのも意外性があって素晴らしかったです。
 あと、扉と最後のコマにだけ出てくる蝶? 蛾? のモチーフもオシャレでしたね。アメリカから輸入した12万のやつとか、マスクがサナギのメタファーで……とか言葉にしてしまうのが野暮に思えてくる。外したマスクの目の部分に涙が落ちてマスクが泣いてるコマとかも良かったよねぇ。知らなかったけど、本作アホみたいにキザですね。こんなオシャレ演出してくるとはちょっと予想外でした。

『サムライ8 八丸伝』

 小悪党漫才みたいなのはちょっとクドいんだけど、そのクドさ以外のお説教とかだらだらした設定の説明みたいな話が一切ないので非常に良い。気楽に読めるというか。
 そっからのバトル展開が普通に面白いってのも最高でしたね。武器の変形もワクワクするし、師匠が船を自在に操って触手責めしたり、バリエーションに富んでる。個人的にはやっぱオモシロ武器のくだりが超好きですね。ちょっと『最後の西遊記』思い出した。刀(如意棒)関係なくなっちゃった!! みたいな何でもアリ感が楽しいです。ちょっとこの路線だと本作、今後が楽しみになってきた。八丸がこの路線をやるかは怪しいですが。
 八丸の金銭感覚ギャグは事態が深刻すぎるというか、単なるギャグで済ませるならいいけど、「アン姫のためだから」みたいな綺麗事っぽく処理したのが逆にイヤかな。プレゼントならなおさら身の丈にあったものあげないとクズでしょ。嫁の財布からくすねた金で誕生日プレゼント買うクズ夫、みたいなエピソードになっちゃう。
 からのトーナメント展開なので笑った。最近はジャンプでもなかなか見ないですよねぇ。最後にやったのいつかしら。『ブラクロ』とか? あれは途中で有耶無耶になって終わった気がしますが。

『ビーストチルドレン』

 「ちょっと来て」で3時間半弱。学生スポーツあるあるなのかは知りませんが、この「応援に行くのってそんな大変なの?」という感じはなんかリアルで良いですね。設備の事情もあるだろうから知ってる人と知らない人の間に断絶があるというか。このカルチャーギャップが面白い。
 前回ユキトが「誰も見てくれない」って苦悩をやってたのに、今週 “ユキトを” “見るな” なので笑った。やめたげてよお!
 そんな見ない作戦。ラグビーのポジションは左右対称だけど背骨があって、そこを崩す。相変わらず知ってそうで知らないラグビー講座みたいな話がすげぇ面白い。いや、これで分かった気になるのもおこがましいんですが、「背骨を崩す」と端的に言われるとなんか分かった気になっちゃうじゃないですかw その気持ちよさが味わえるだけでも大したもんだと思います(勝手な言い分)。
 からの5m走でぶち抜く、という「そりゃサクラ最強だわ」と納得の展開になるのも良い。良いし、陰に紛れてたサクラがよーいドンするあの見開き4コマが超かっこいいんだよなぁ。うわっ後ろになんかいる! キモッ!! という不気味さが最高だったと思います。得体の知れない怖さ。

『トーキョー忍スクワッド』

 扉。竜虎じゃなくて竜とワンコ。やだ、あのワンコめっちゃ可愛い……。好き。
 エムロイハーシップとはなんぞや。調べてみたらタイの栄養ドリンクらしいです。忘れた頃に多国籍感出してくるやん。てか、エムロイハーシップ響きもそうだけど、ちょっと飲んでみたいな。栄養ドリンク好きなんですよね。味が。
 んで、地下格闘技。多国籍感といかがわしさという意味で本作らしさを感じるんですが、ストレートにバトルで解決する話になるのでちょっと笑った。めっちゃ分かりやすい。
 最後にこれは真面目な苦情ですけど、 “勝ち進んだらアイツ等ともやる可能性があんのか…” のコマ、肝心のアイツ等がぼやけてるのはダメだと思うの。4ページ前に描かれてるから話が分からないとまではならないんですが、あそこで絵がぼやけてるのはダメでしょ。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 9/15日は嵐結成の日。なのでジャンプキャラを嵐に当てはめる。前に『王様のブランチ』のときにも感じたんですが、ジャンプ、イケメンキャラのレパートリーが微妙に乏しいよね。特にこういうアイドル的なイケメンだと。もちろん魅力的な男性キャラだらけで、その中でファンが勝手にイケメン視するのはあるんですが、アイドル的なイメージに当てはめるとどうもしっくりこないかな。
 てか、松潤は『ゆらぎ荘』のマロジュンだろ!! とか言いたかったんですが、『アクタージュ』のオーガミは結構良かった。身長は違うけどしっくりきました。顔は柳楽優弥のイメージだと思ってるんですが、たしかに松潤感もありますね。

 9/20金はラグビーワールドカップ開幕。なので楕円形10連発。意味の分からない企画が始まったので笑った。
 神戸のメロンパンとか、キンシウリとか豆知識的に面白い楕円が出てくるので意外に良かった。メロンパン食べてみたいな。東京で食べられるとこないかしら。
 ラグビーボール豆知識。楕円の由来は豚の膀胱。豚の膀胱!! マジかよw

次号予告

 『鬼滅』が表紙と巻頭。
 『勉強』がアニメ2期直前でセンターカラー。あれ、アニメ始まるのに表紙やらないのかしら。次次号? だったら2号連続カラーとか言いそうな気もするんですが。アニメ2期とはいえ、スパンが短すぎるのでダメなのかな。そもそも2期がダメなのか。

目次

カルディ水出しコーヒー美味しい。麦茶並みにガブガブ飲んだせいで寝れない
(『夜桜さんちの大作戦』)

 美味しかったもののオススメポイントかと思ったらオチがついてて、なかなか秀逸なコメントなのではないか(謎目線)。ひつじ先生、前作のときにどんなコメントしてたか忘れちゃいましたが、コメント的に実力者な可能性が。
 ……てか、鳩とか羊とか今期の新連載やたらと可愛いw

バニーフィギュア…デカイです。本物の網タイツはいててスゴイです。ありがたいです…
(『ゆらぎ荘の幽奈さん』)

 ですですですの安定感。てか、写真見返してみたらたしかにタイツの存在感すごかった。どうしても絵の延長みたいな感覚で見てしまっていたので見過ごしてました。

最近立って原稿描いてるんですが仁王立ちで踏ん張ってたら小指を負傷しました。
(『ハイキュー!!』)

 腰をいたわる意味で効果的みたいですね。漫画家だと最近増えてると効きます……からのオチで笑った。足の小指ってことだよね。想像できないw

プール行って浮いてただけなのにものすごい疲労感。日差しの力。今年の夏も終わり
(『髪緒ゆいは髪を結い』)

 想像するだけで死ぬわ。なんならプールにおいて最も危険な遊び方な気すらしてくる。

愛読者アンケート

 ラブコメ祭りについて。最も面白かった作品。『だから、瞳はまじわらない』。ページが短いの逆手に取った一点突破な内容が素晴らしかったと思います。行くぜヒップホッパー。
 次にやってほしい「○○祭り」。ジャンル縛りの少ページコンペみたいな企画はそれだけで面白いから何でもいいんだけど、学園祭りはいらないかな。基本的にジャンプの連載が学園祭りみたいなもんですので。
 大問2。夏の映画。君は『ONE PIECE』を観たか。観ました。
 観た理由。端的に「尾田っち監修だから」なんですが、なぜか選択肢にない。バカかと。それが一番集客力あると分かってるくせに。予告で大々的に主張してたくせに。
 『ONE PIECE』含め、この夏観た映画。選択肢にあるのだと、『ONE PIECE』『トイストーリー4』『ドラクエ ユアストーリー』『ペット2』『ライオンキング』『ワイスピ スーパーコンボ』ですね。この中だと『ワイスピ』が一番面白かったけど、本シリーズのが好きです。

総括

 終わり。火曜深夜だから通常運行……次はもうちょっと早くなると思いますw

 ベスト作品。ラブコメ祭りになりますかね。次点は『ミタマ』『ふたりの』『サムライ8』あたりかな。

 ベストコマ。『ビーストチルドレン』の陰にまぎれるサクラ。次点は『ミタマ』のそわそわするハゼレナかな。可愛いw

 最後に今週のベストキャラ決めて終わります。こいつだー。

  • モブ子 『覆面探偵マスク・ド・ホームズとキス泥棒』
    • やっぱ田所ちゃんポジションは最強だよね、と改めて思った。最後の “謎めいてるよ城山さーん!” とかマジ可愛いです。ツクサエのコンビが続くかは知りませんが、次回作があるとしたら、どうせまた田所ちゃん的なキャラいるんだろうなぁ。いてほしい。

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だんだらごはん(5) (KCx)

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