北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2021年03・04号の感想

週刊少年ジャンプ(3・4) 2021年 1/15・16合併号[雑誌]

 『約束』の映画観てきたよ。普通に面白かったのでオススメです。オリジナルエピソードが必見!!みたいな感じではないけど、だからこそ実写ならではのオモシロが目立ってたと思う。

背表紙

 ジャンプ名台詞 in ○○。今週はスペイン語で、『ブラクロ』アスタ。まったく読めないのですが、2文あって、最後が「MAGIA」。魔法でしょう。エクスクラメーションマークが逆さになった奴3つで文章を挟んでるのがすごい面白い。カッコかよ。
 魔法帝がどうのみたいなセリフかと予想したんですが、翻訳かけたら違った。「諦めないこと、それが俺の魔法だ」的な奴。原文覚えてない。今回は固有名詞がないので機械翻訳が完璧な仕事をしてくれました。アルファベットはまだ楽なんだけど、今後なぁ……いちいち文字入力するのが手間な回が来ると思うと気が重いw 私の記憶力では予想で正解することは不可能、と今回分かってしまった。
 古株順で行けば次回は『勉強』、ただ『勉強』終わってしまったので、その次は『dr.stone』。もうコイツ出てくるのかよ……と今自分で書いてて驚きましたw

表紙

 『ONE PIECE』。1,000話到達記念で2号連続で繋がる仕様。中央に巨大なルフィがいて、その周りに連載陣がそれぞれの主人公と作家の好きな『ONE PIECE』キャラを描き下ろし。毎回思うけど、この手の企画、尾田っちがハブられてるみたいよね。寂しくならないのかしら。
 『勉強』今週で終わっちゃうんだけど……と思ってたけど、連載陣は2号それぞれに描くのではなく、繋がった1枚のイラストの中に自キャラと『ONE PIECE』キャラの計2描くので、筒井先生もセーフ。滑り込みセーフ。コロナがなくて、『ONE PIECE』の休載が増えておらず、1,000話が年末にならなかったら藤本先生もこの企画に参加してたのか? とか妄想してしまう。
 それぞれについて。今号と次号の配置については法則はないと思う。
 堀越、デクとクリーク。古株順に融通を利かせてもらえると予想するとここが一番自由なんですが、クリーク。渋すぎるだろw ただ、人相の悪いクリークとデクのコンビはすげぇ良かったと思います。一番面白かった。
 Boichi、千空とエース。エースは見たことあるというか、完全に公式、「中の人」なので別キャラにしてほしかったかも。ワガママだけど。エースが好きすぎるからあの仕事やったんだろうし、だと考えると今回エースを選ぶのも当然ですね。
 筒井、唯我とハンコック。筒井&矢吹は美女キャラを選ばなければならない、みたいな忖度が発生したと思うw ただ、今回重要なのはハンコックではなく唯我。この手の企画で唯我が選抜されたのってひょっとした初なのでは? 最終回にして快挙だと思います。『ゆらぎ荘』は幽奈さん一本槍でしたよね。そう考えると唯我のすごさがよく分かる。
 権平、太陽とチョニキ。やっぱケモ、もふもふ系を選んだか。チョニキは人気キャラだと思うけど、描けてよかったですね。チョニキははっきりと知性と人格のある動物キャラなので今回のイラスト、意外と珍しいタイプだと思います。
 中村、サガとモリア。モリアかよとか思ったけど、こうした並びで見るとモリアはデザイン的なクセが強くてなかなか良い。フォルムが高次くんに似てるから、という説もあるか?
 甲本、マッシュとベラミー。ベラミー!! これまた意外なんだけど、甲本ベラミーが驚きの親和性。『ONE PIECE』キャラでいえば今回のベストかもしれない。めちゃくちゃ意外な伏兵でした。
 田村、サメとたしぎ。『灼熱』は違うけど、田村先生もラブコメが主戦場みたいなもんだから女性キャラを選んだのも分かる。田村作品で思う存分ラブコメを炸裂させるたしぎ、見てみたい……。
 仲間、長男としのぶ。『ONE PIECE』と因果が深い仲間先生。超拡大解釈で磯兵衛を描くことも可能だったかもしれない(無理だろ)。てか、何気に今回の選出の中だと唯一の「2年後」キャラですね。魅力的なキャラが多いのは分かるけど「昔は良かったなぁ」になるのも問題があると思うんで、ここにしのぶちゃんが登場した意味は大きいと思う。
 しまぶー、とんかちとガイモン。ガイモン選出は納得感あるわw てか、しまぶーは特別にもうちょっと大きい扱いにしてあげてほしかった。『トリコ』時代に『ONE PIECE』とのコラボしてるし、別にええやんけ、とか。
 終わり。個人的には甲本ベラミーの衝撃が強かったです。あと、筒井先生は他キャラの再現度が高いんだけど同時にしっかり筒井っぽくなってるのがすごいと思う。
 次号で楽しみなのはやっぱ矢吹先生になるんですかね。無難にナミなのかどうか。予想ですが、宮崎先生はフランキーだと思う。もうちょっとギャグ路線で選ぶ気もするんですが、機械繋がりかなぁ、と。

ONE PIECE』巨大ポスター

 ジャンプ史上最大と謳われてたけど、本当にでかいので笑った。人はデカいと笑うらしい。ジャンプより一回り小さいサイズの16倍の大きさ。そして、それが次号と繋がって完成する。さらに倍ドン、32倍。いくらなんでもデカすぎる……。尾田っちこのサイズで描いたの? 拡大したの? とか気になってくる。広げるのがめちゃくちゃ大変なので日常的にやってほしいとは1ミリも思いませんが、まぁ1,000話のお祭りとしては楽しいですね。ただ、おかげでジャンプ読みにくいですw
 

読者プレゼント

 クリスマス。人物写真ありなんですが、ぶっちゃけダジャレが弱すぎるのでクソ回だと思います。強引さを楽しむ意味でもそういうダジャレないし、単純に手数も少ない。困りましたね……(そういうページじゃねぇよ)。
 とりあえず、重要なのは今号は切手不要で送れるという点。

巻頭カラー『ONE PIECE

 カラーはポスターですね。まぁ、通常の見開きの何倍の面積なんだって話ですがw
 本編。エースとヤマト。悪魔の子繋がりで意気投合。エースの出自すっかり忘れてました。んで、エースからルフィの紹介。数年後に出航するんだけど、ローとかキッドは既に名をあげてる。同じ世代と括られてるので勘違いしてましたが、まぁよく考えたらルフィのスピード出世は異常だから当たり前か。
 んで、白ひげ繋がりでマルコも絡んでくるのとか良かったですね。飛んでる不死鳥が涙を流す絵面はちょっと笑いましたけど。というか映画『鬼滅』の泣くカラスを思い出して笑った。なんであんなことしたんだろうなw
 カイドウとマムの対談でエンド。超大物同士ということで当然話題のスケールも大きくなって、ワンピース。そのまま1,000話到達ドン、という流れでございました。100話のときはグランドライン突入ということで、明らかに節目を意識した内容だったので、それに比べるとやや大人しいのかな、とは思います。まぁ次号の巻頭カラーで突然すごいことが起きる可能性も残ってるんですがw

Dr.STONE

 『鉄腕ダッシュ』で糸電話が成功する限界の距離みたいな実験してたけど、それを考えると今回の絵面、糸電話成功するとは思えないんですよ。まぁ、人間がワンジャンプで到達した距離と考えるとまた認識が変わってくるんですがw
 川渡りパズル。初めて聞いた。めっちゃ面白そうなので漫画そっちのけで考えてしまったw 面白すぎて漫画が二の次になるパターン。ニワトリを常に孤立させないといけないのが味噌なので、初手はニワトリ確定。そんで単身で戻ってキツネコーンのどちらかを運搬。そしてニワトリを持って戻って、ニワトリをおいてもう片方を運搬。そして単身で戻ってニワトリを運搬。クリアですわ。まぁ、イージーでしたね(思考時間は書かないクズ)。
 んで、大コマでわざわざ相関図まで用意したんですが、結局のところ何もなかったの? ちょっと意味が分からなすぎて混乱。なに、来週以降「実は裏切ってました」的な展開があるの? じゃないと謎すぎじゃない? 煽っておいて「と思ったけどやっぱちげぇわ」は反則というか、単純につまらない。パズルの方が面白かった……。

『呪術廻戦』

 ちょっと時間が戻る。夏油(仮)との対峙がそれほど運命の変わり目ということなんでしょう。そう考えると先週番外編が入ったのは適切なタイミングだったかもしれませんね。まぁ、単行本だと関係ないんだろうけど。
 クアラルンプール。海外舞台は初かな? 乙骨が海外行ってるみたいな話はあったけど、実際に出てくるのは。この手のバトル漫画あるあるなんですが、「海外って概念存在するの?」という感想を抱きがち。事態のヤバさがインフレすればするほど「日本だけの問題じゃなくない?」となる。『ヒロアカ』もかなり怪しいラインに突入してると思ってて、一応映画とか『ヴィジランテ』だと海外ネタあるんだけど、そろそろ海外にも影響が出そうなレベルだと思います。そんで、『呪術』が明確に「海外にも影響出ます」と宣言。すげぇ面白くなってきましたけど、同時に「大丈夫?」とも少し心配になるw まぁ、イメージ的に呪術だったら海外でも普通にありそうか。『BLEACH』だと「海外の死者もこの和テイストの世界に飛ばされるの?」とか考えたことあるんですが(『BTW』以前)、呪術は親和性ありそう。
 んで、虎杖と夏油(仮)。旧ラスボスと新主人公でアガりますな。しっかり乙骨の名前も出してくるし。海外編もしくは海外ネタになったらいよいよ乙骨登場なのかなぁ。そういう意味でも楽しみ。

僕のヒーローアカデミア

 デク、四代目の「危機感知」発動。スパイダーセンスやないかい。黒縄でウェブの再現できそうだし、完全にスパイダーマンなれる。まぁそこまでオリジナリティのある能力とは思わないので、個別に同じのが出てくるのは全然いいんだけど、主人公の大ネタでここまで完コピのが出てくるとは思わなかったです。パクリがどうこうはどうでもいいんですが、今後「スパイダーマンだったらこうするのに」的な読み方が発生してしまいそうで心配ですw
 とりあえず今だったらプラスのデッドプールにネタにしてもらう、という手はありそうw
 んで、AFO復活。脳無をうまく扱えるし、単純に大物復活でヤバさは間違いなく感じるんですが、正直物語的にはガッカリ的な側面も少しあるかな。弔がAFOを完全に越えることで新世代のカリスマとして継承を完遂する、という話だと思ってたので。それが失敗して普通に前の世代の人戻ってきちゃったのは少し残念。まぁ、デクが継承するのと対比させてヴィラン側は継承失敗ということにしたいのかもしれないけど。若干アレね、『スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け』で「ここまでやっといて結局パルパティーンなんかい」とガッカリしたのと似てる。

ブラッククローバー

 ユノ&ランギルス。ランギルスの攻撃特化型空間魔法好きなんですよねぇ。かっこいいじゃないですか。強そうが過ぎるというか。未だに「なんで勝てたんだっけ?」とか少し思ってしまいます。闇堕ちしかけてダークサイドパワーを得たランギルスが味方となってユノと共闘、とか頼もしさがハンパない。あと、ユノが無口なのでよく喋るランギルスが映える。 
 んで、ユノ本気。以前からある技のレベルアップ版だけど、アスタが修行してるユナイトと大体同じことやってる、と今だと感じてしまいますね。人格のある相棒と同化する。
 まぁ、空間内でも魔法が使える件はちょっとよく分からなかったです。領域展開に領域展開ぶつける的なロジックの方が飲み込みやすかったな。とはいえ、さすがにこれで決着とは思わないので別にいいか。ゼノもまだまだギア上げる余地あるだろうし。

センターカラー『ぼくたちは勉強ができない

 最終回でござんす。カラー3ページで5人のヒロイン集結。あれ、うるかとは結婚まで行ったんだっけ? とか思ってしまった。結婚するということで全員集合みたいな感じだったんだっけか。昔すぎて記憶がw まぁ、そう考えると、結婚オチに始まって結婚オチに終わる構成だったのですね。先週気づくべきだったけど、気づけるはずがない……!
 本編。これは本作に限らず前から思ってることなんだけど、「Route:6/5」の表記に「ピッ」と効果音を付けるのがダサい。『トリコ』のフルコース決定のくだりにも感じた。アニメ的な映像を想像してるんだろうけど漫画なんだからさぁ……と毎回思ってる。
 んで、最終回。文化祭の翌週、懐かしい受験勉強の様子。勉強のない話がしばらく続いたので、この日常感が微笑ましいというか、勉強で大変なのは分かるけど今になって思うと愛おしい日々だったなと思いますね。これは漫画に対する感想であると同時に大抵の人にとっての学生時代に対する懐古と合致すると思います。この感覚を漫画で味わえるのは結構すごいと思う。まぁ、もちろんそんな楽しい思い出なんてない、という人がいるのも分かります。私もこういう大学受験してないし。
 花火。主要キャラが全員集合で、ドタドタ走ってきて、潰れるように密集する。この絵の最終回感はちょっと好きです。どうせだったら女性キャラに限らず「全員」の範囲を広げてほしかったレベル。
 んで、5人の脳内に知らない映像が流れ込んでくる。あり得た未来の可能性をフラッシュバックする、記憶として継承して高三に戻る、というのは完全に『ゆらぎ荘』と同じオチでしたね。マルチエンディングを1本の物語の中に組み込むSF的豪腕が『ゆらぎ荘』の魅力だと思ってて、それは本作と対照的で面白いとか思ってたんですが、まさかこっちも同じことするとはw この最終回はマルチルート分岐する前から構想してたと思うので、さすがに『ゆらぎ荘』の影響を受けたのではないでしょうね。偶然というのがすごい。
 『ゆらぎ荘』と同じことやってるので「仲間じゃん」という気持ちと、「同じだと『ゆらぎ荘』が上位互換と言わざるを得ない」という気持ちが同居する。とりあえず同じなので、当然結論としてはかなり好きだし、「できない」の物語を「未来の可能性は無限に広がっている」として結んだのも素晴らしいと思います。ラブコメで誰とくっつくか、という狭い話ではなく、すべての青春に当てはまる物語になったと思う。大人になる一歩手前で、ここから無数に広がる選択肢の中から道を選んで進んでいく。選択肢が閉じる寸前だからこそ青春は輝かしい、という意味ですごいキレイな最終回だったと思います。
 思うんだけど、これは5本のマルチルートの感想でもう既に書いたことだから仕方ないんですが、やっぱマルチルート分岐をしたあとに花火以前の回想によって物語を展開させたのは失敗だったと思うんですよ。うるかにおける中学の思い出もそうだし、リズのクリスマスもそうだし、先生における唯我の初恋もそう(他2人にもあった気がするけど思い出せない)。未来は開けてる、この先何を選ぶかによって自分は何にでもなれる、どんな未来も実現可能という話をするんだから、その未来が決定する要因を過去(花火より過去)に設定するのはダメでしょ。台無しとすら思います。マルチルートを総括する最終回のテーマ、コンセプトとしてはめちゃくちゃ好きなんだけど、その中の細かいところでちょっと致命的なことをしちゃってる気がする。嫌いとはなれないんだけど、だからこそもったいないという印象が強い。花火以降に彼ら、彼女らが何を選択し、どんな行動に出るかによって未来は決定する、としないとダメだよなぁ。
 マルチルート、歴史イフ展開としては古橋編が一番面白かったと私は思うんですが、あれもよく考えると試験の日に怪我をするのが唯我じゃなかったら、という分岐の仕方なので今回のテーマとは微妙に食い違いが生じてる気がします。意思と選択によって歴史が分岐しないとなぁ。ぐぬぬ
 古橋編が一番面白かったって言ったけど、連載で読んでた当時、一番面白かったのはうるかかもしれない。マルチ展開を知らない当時、「これは1人を選んで終わるのか??」という楽しみ方ができたので。まぁマルチ分岐発表の際は「ガッカリだよ……」とかなった気がするんですがw ただ、発表当時のガッカリに比べれば今回の最終回かなり良かったです。成功したとは言わないけど、「面白い試みだったんじゃないですか」くらいにはなった。
 終わり。「うるか大勝利」「うるかが正史で他はイフに過ぎない」みたいなこと考えてるファンもいたと思うんですが、そういう人にとってこの最終回はどうだったんだろうか……と怖いもの見たさ。まぁ、今回の6/5もあくまでも分岐の中の1つなので、これが唯一の正解というわけでもない、という解釈も可能かな。私は、未来は無数に開けている、その「できない」状態こそが最も尊く美しい、というテーマが好きなのでこの6/5が正解だと思いたいけど。

『破壊神マグちゃん』

 流々ちゃんの闇堕ち。前回ふざけてそんなノリの感想書きましたけど、割とマジで闇堕ちを真正面から描いてきた印象。世界が真っ白に染まる中、彼女の心だけは黒くなっていく……というのがうまいですよね。黒いコートがそのまま邪教の法衣になり、流々ちゃんは自分の欲を満たすために邪神の巫女になる、みたいな絵面だったと思います。私はこの手の社会に対する優等生でいることを捨て、自分のワガママを通すようになる、という解放の物語が大好きなので今回の話、グサグサと刺さりました。『ゆらぎ荘』で成仏を拒否するようになったのと似た印象。そういうのに弱いのよ。
 『ゆらぎ荘』の場合は恋愛的な物語と共に描かれるけど、本作は流々マグの友情、立場の違う2人の友情ってのが良い。 “あたしのワガママで使っていいモノじゃ…” と言う流々ちゃんに対して、 “貴様はもっと望んでいい” とあくまでも破壊神としてのスタンスを崩すことなくマグちゃんが救済の手を伸ばすのがマジ感動的。仲良しエピソードとして感動的なんだけど、マグちゃんのセリフだけ抽出すると、その言い分はいかにも破壊神的で、マグちゃんの考えは1ミリもブレてない。
 そんなワガママを言う話なんだけど、それを “クリスマスとやらは其れが許される日なのだろう” とクリスマスならではの着地をしたのも見事だし、その後イズマくんに “邪神を… 信じろだと…!?” とそのものズバリをセリフを言わせたのもうまい。先週、マグちゃんがキリストの眷属であるサンタに嫉妬してたけど、それと同じ話なんですよね。
 クリスマスケーキがあんな使われ方するとは……という伏線も見事だったんだけど、冒頭の場面でナプタくんが暖を取るのに使っていたカセットコンロが最後の場面で再び活躍するのも笑いました。いつものことだけど、細かすぎるw

『BUILD KING』

 増ページ。竜骨の道とかいうファンタジー設定が最高。「いや骨だけなら普通に倒れません?」と思うけど、ワクワクしてしまった時点で負けだわw そして、本話の終盤で開かされる「1本の牙」がそのまま城になってるという話だと思うんですが、序盤の扉のコマでちょうど城の遠景が描かれてて、「たしかに顔と牙だわ」としっくりくる仕掛けになってますね。ページを戻せばすぐに確認できる、というのは漫画らしい仕掛けだと思います。映像だと牙の説明のくだりで城の遠景を映すしかないんだけど、そうするとさすがにバレバレすぎる。
 城の中、すべてが逆さになってるだけで絵として面白くなるからずるい。ぶっちゃけ読みにくいんだけど、その不便な感覚こそがとんかちたちの視点ですよね。あと、何気に逆さ地獄は最初だけで、次第にアップとか同じ向きのキャラが増えることで普通に読みやすくなるので過剰にストレスを与えることもない。とんかちたちが徐々に慣れてくることの追体験になってるんじゃないかな。

センターカラー『炎眼のサイクロプス』石川理武 宇佐崎しろ

 原作と作画。2020年のラストを宇佐崎カムバックで締める、という時点でちょっと感動的。酒とか入ってたらたぶん泣いてるw
 スーツ男性で、裁判で、ミステリー、さらには美術界。ものすごく大人っぽい雰囲気があるんですが、読み進めるほどに子供っぽいというか、少年漫画的なギミックが追加されるので正直クラクラきます。ここらへんのヘンテコバランスは本作独自の魅力だと思います。「ちょ 超能力なの……?」と初読時はマジで驚きましたw 裁判中に「サイクロプス」と呼び続けるのとかおかしいんだけど、そのハッタリ感が楽しいですね。大人っぽくしすぎなかったのは偉いと思います。宇佐崎先生ジャンプに愛想尽かさなくてよかった、みたいな印象もあるのかな。
 事件と謎解き、犯人探し。なんだけど、これ疑いようもなく『ブラックジャック』だよね。明け透けすぎてビビったレベル。誰もが希望なしと見捨てた依頼者、あり得ないほど高額の報酬をふっかける天才、その天才は実は無免許、そして報酬の使い道。『ブラックジャック』すぎてマジアッチョンブリケ。義眼設定はブラックジャックの2色の髪の色ってことなんじゃないかしら。ここまでやるんだったら「その言葉が聞きたかった!」的な決めシーンも見たかったなw
 突然の超能力。しかも超能力によっていきなり犯人を特定。急展開すぎて面食らうんですが、精度マックスの嘘発見器というだけなので、トリックは自力で推理しなくてはいけない。フーダニットは捨ててハウダニットの一点に絞る。ミステリーだと話が複雑で何なら気軽には読めない、読みづらさが生じてしまうんですが(そこが魅力だからね)、トリックの解明だけに絞ったおかげでかなりライトに楽しめるようになったと思います。いちいち決めポーズを取るサイクロプスというキャラ的な魅力、絵的な魅力でも引っ張る。中二すぎて引くか、中二心をくすぐられてワクワクするかの2択だと思います。
 意外な展開という意味で一番面白かったのは、 “驚いた” “貴様まだウソを重ねるのか!” のくだり。トリックを解明したら普通は終わり……だと思うじゃん? というツイスト。それがウソを見破る特殊能力と、裁判という状況(犯人は減刑を狙ってウソをついた)に合致した本作ならではの見せ場だったと思います。
 んで、完全勝利。犯人がすべてを諦めて本性を露わにする……場面でメガネが外れるのが良かったです。まぁ、厳密に言えば、メガネが外れる、メガネを外す描写が欲しかったのですが、そこまで要求するのは個人的な好みに偏りすぎてるのかもしれません。
 超能力でお仕置きすぐ場面は正直「うっそーん」と笑ったんですが、宇佐崎先生の新作で今までとは全然違うものが見れた、という意味においてこれはむしろ正解だった気がします。『アクタージュ』と似た雰囲気の作品だったらむしろ「まぁこんなもんだよね」としかならないし。
 なんでも『アクタージュ』に絡めた感想にするのは不誠実だからやめようと先週の予告の段階では思ってたんですが、実際に読んだらどうしても連想してしまう部分もあった。石川先生がどこまで意図的なのかは確信がないんですが、ヒロインの芸術的な「可能性」を救うためにヒーローが活躍する、という物語はどうしても宇佐崎先生救済の図式に当てはめて読んでしまいます。 “あの2千万は報酬の額じゃない あなたの「可能性」の値段です” とあったけど、『アクタージュ』の印税を累計するとちょうど2千万、とかだったら最高だなぁ、とか妄想してしまいました。
 終わり。まさかこんなに中二的なかっこよさに溢れた作品になるとは……という驚きに満ちていました。楽しかったです。

センターカラー『こち亀

 コンビニ発売のリミックス本に今回の読切の続きみたいな短編が載るそうです。終了後もいろいろ描いてくれるからそのうち201巻出るんじゃないかしらw
 本編。前回あったコロナネタは置いといて……という1ページ目。からのやっぱりコロナでしたという展開。両さんの非マスクには一応劇中でツッコミが入ったのでおk、ということなのでしょう。 “トランプみたいにマスクしない主義か!” は笑った。
 派出所の面々、コロナ禍の過ごし方。部長がリモート繋ぎっぱなしは笑ったんだけど、両さんルーマニアか…” が理解できなくて悔しい。
 んで、両さん。ぶっちゃけトランプのツッコミでは帳消しにできない気もするというか、あれを善行とするのは少し危ういレベルだと思うんですが、ラスト1ページの展開はとても良かった。ジャンプで唯一コロナと向き合ってる漫画として、そして派出所の業務に落とし込んだのが見事だったと思います。まぁ、秋本御大的にはコロナから日本を元気にするのに今は旅行だ、という考えでこのオチにしたんだと思いますが、現実ではそうも言ってられないレベルにまで悪化してしまったので東京への旅行はあまり推奨できない……となってしまったのが残念ではある。国レベルで推奨してたんだからセーフだと思うのが当然だし、それに基づいて漫画を描いたことに落ち度はないんですが、現実が予想を超える地獄でしたね。
 終わり。ぶっちゃけ前回の読切のときはヤケクソ感があったような気がして「もう読切描くのめんどくさいのかな」とか思ってたんですが、今回普通に、それでいて『こち亀』ならではのコロナとの向き合い方を描いていて良かったです。

『SAKAMOTO DAYS』

 最高硬度を誇るチャクラムをフライパンで割るのはさすがに無理があると思う。やるにしても漫画ならではの理屈を用意してくれないと納得できないというか。まぁ、本作はアクションが超能力路線ではなく、それも絵のみで進行するのが美点だと思うので、そこらへんは難しいんですが。
 アクションは面白いんだけど、ぶっちゃけ先週の時点で「どうせ楽勝なんでしょう?」としか思ってなかったので、実際に何の苦もなく楽勝だった様を見せられると「前後編にしなくても良かったんじゃあ……」とか思ってしまう。初の続き物だったのに、普通だ。
 中華娘が店員になるのは予想外でした。たしかにレジ横の中華まんは定番だわ。そこから逆算した中華娘だったとはw

『僕とロボコ』

 今週は『お約束』が載るので『ロボコ』の方は平常運転かと思ったら、こちらも完全に実写映画公開記念。ママをあっちのママだと誤解するのは普通に面白いんですが、その誤解ネタの中に包丁が含まれないのが最高。一番怖いの包丁だろうよw
 もはや『約束』じゃなくて『お約束』ネタだと思うんですが、ギルダの「あの顔」ネタも入ってて笑った。メガネといえばあの顔。ちなみに、実写映画の方でもギルダ、あの顔します。「ギルダ怪しくない?」みたいな話はほとんど省略されてるんですが、それでもサービス的に画面の奥であの顔やってるので笑いました。またそれをやってる子供が可愛くて微笑ましい。
 終盤のページめくったら……のホラー演出。もちろんパロディで笑えるんですが、普通に怖くもありました。『仄見える』と真っ向勝負できるレベルで怖いw

『お約束のネバーランド

 実写映画公開記念の特別番外編。『ロボコ』が好調なので来月からアニメが放送開始になっても『お約束』の続編は期待できないんやで……と喜ぶべきなのか悲しむべきなのか分からなくなってる読者に朗報。
 実写映画観てきたぞ、という話ではなく、撮影現場にお邪魔してきたのでそのルポ漫画。自分を『お約束のネバーランド』キャラだと思い込んだ宮崎周平が撮影現場に取材してきた、という話(一時期よく見た表現)。
 『お約束』ギャグは当然面白いんだけど、今回一番面白かったのは実写版コニーネタだったかもしれない。ヴィダ刺さって元気に走るコニーちゃんとか、コニーちゃん人形のくだりとか普通に現実がギャグ漫画に勝るレベルで笑えました。

センターカラー『マッシュル-MASHLE-』

 モノクロでアバン1ページある。珍しい構成でしたね。まだメディアミックスとかしてないのでお知らせがない今の本作だからこその構成かもしれない。
 オルカの強キャラたち。音楽属性の人の2本線がト音記号と音符になってるのが面白かったです。正直あの2本線大喜利ってもうネタ切れだと思ってたので、ここで一発オモシロ系のが来て嬉しかった。その下に双子っぽい2人がいるのも面白かったですね。音符の向きが違う。
 んで、マッシュの帰省。無事でいることよりも友達を連れてきたことの方が嬉しい、というのはギャグっぽく描いてたけど普通に感動的だったと思う。
 音符3人組が襲ってきて平穏な実家が壊されるのかと思ったら、兄貴ドーン。巨大な剣が見えた時点で「これは……!」とワクワクできるのが良いですね。こういう正統派な演出がしっかりあるのが本作の良いところ。ギャグのが好きだけど。

『夜桜さんちの大作戦』

 太陽の開花。完全な超能力持ちになりました。ついにその一線を越えたか。完全に能力バトル漫画じゃないかw 『ヒロアカ』でいう個性、『呪術』でいう術式。それはいいんだけど、今までに出てきた太陽より格上のキャラの中にソメイニン持ってない人もいると思うんだけど、そこはどうするつもりなんだろうか。大丈夫なのか。
 とりあえず、硬化。超能力だけど、それほど超能力ではなく、『HUNTER×HUNTER』でいう強化系だったのは手堅い、もしくは弱腰な落とし所だったと思いますw まぁ、今までのバトルと根底から別物になっても困るからね、このくらいで良かったと思います。太陽の人間性が反映された、と理屈が加わるし。
 嫁の「ドッキリ大成功」はすげぇ可愛くて最高だったんだけど、本話のオチでまたもう1回「ドッキリ大成功」にしたのは正直ちょっと悪手だと思う。意外な展開という喜びと同時に「またか……」という印象も生じてしまう。1話で同じツイスト2回はさすがにやりすぎなのでは。

『アンデッドアンラック』

 『夜桜さんち』の直後に始まったと思ったらこっちはチューしてるので笑った。ジャンプのバトル漫画どいつもイチャイチャしてやがんなw 『あやかし』もバトル漫画の側面あるし、マジで無視できない勢力だと思う。こうなってくると田村先生にもラブコメバトルやってほしい気持ちも出てくるわ。『灼熱』には大満足してるんですが。
 んで、新生アンディの不運攻撃。ぶっちゃけやってることは生首飛ばしてるときと変わらないんですが、さすがに生首スローイングは絵的にかっこよくない、みたいなことだったのかなw もちろん、胴体から再生することでヴィクトルの隙を突くみたいな話もあったんですが。
 てか、アンディが認識を変えるだけで再生の始点が変わるってのはちょっと無理あるんじゃない? 魂の場所みたいな話も「それは本人の認識とは関係ないんじゃないかな」という気がしてくる。風子とのロマンスが進展することでバトル的な強さにフィードバックされる、という本作らしい展開については面白いと思うし、魂の話自体も面白くはあるんだけど、魂云々は胡散臭いというか、不確定な話すぎるのでちょっと気になる。理詰めが魅力だと思うので。
 いや、それよりも気になったのは指弾のリモート操作ですよ。どういう理屈で「再生能力→リモート操作」になるのかが分からない。なんか見落としてる? いくら何でもこんだけ新しい技を理屈抜きに成立させるとも思えないんですが。
 んで、決着。ぶっちゃけ「いくら風子の不運ぶつけてもヴィクトル死なないから意味ないよなぁ」と思ってたので、トドメとしてモンスターボール(違う)が出てきたのには膝を打ちました。ちゃんと初めて出会ったあの日ならではのネタで、飛行機からの連鎖になってるんですね。まぁ、そこまでアンディたちが計算してたとは考えられないんだけど、たまたまあそこにあのボールが転がってくることが不運の一種と考えればまぁ納得できる。

『あやかしトライアングル』

 せっかくだから今週はバトル回やってほしかったなw(ワガママ)
 本編。男祭里(シロガネ)登場。結構頻繁に出てくるので意外。てか、シロガネのこの術による男祭里は便利展開として今後も頻出しそうな予感。
 UFO召還。一昔前ならまだ分かるんですが、2020年にこれを真面目にやってる友達がいたらちょっと引いちゃう気がするw ただ、 “ルーにはわかってるっす” のくだりは、確率は低いが実現性はある、と理詰めで考えてるので面白かったです。オカルトだけど、ちょっとSF的思考も強め。
  “おお! なんか6つ子っぽい!!” は不覚にも爆笑してしまった。油断してた……。
 そうはちぼんがUFOに見えるってのは登場シーンから明らかだったのでそれほどうまいオチだとは思わないんですが、ルーのシロマツに対する奇妙なロマンスは普通に面白かった。てか、すべてが解決して祭里が男に戻ったときが一番めんどくさそうですねw

『高校生家族』

 運び屋妹がいきなり登場するので笑った。あの手の顔で笑わせるのって消費期限がかなり短いというか出オチになっちゃうと思うんですが、忘れた頃にもっかい出オチとして使うのはうまいw
 からの順調に友達を増やしていく家族たち。家に家族の友達が侵食してくるのは笑った。その友達の1人は同級生なのがずるいわ。シンプルなのにややこしいw
 そして、そんな恋心が妹にバレて事態がこじれ出す、というところでエンド。ギャグ少なめの引きは逆に意外でした。てか、小学生(高校生)にバレるとか秘密にしてくれるか怪しくて怖い……。いや、それ以前に好きな人を前にしてもじもじしてるところを小学生(高校生)に見られてそのまま恋心まで見抜かれるとか、普通にバレるよりも恥ずかしい体験な気がしてきた。絶対にイヤだわw

『灼熱のニライカナイ

 小ボケは挟むけど、基本的には説明が多い回。なんだけど、イルカに引っ張らせてウェイクボードという絵面が面白すぎてずるいわ。そして、そのウェイクボードこそが本話の肝であり、捜査が大きく進展する要因であった、と次の展開に繋がるからすごい。ギャグかと思ったら話がちゃんと進行してた、という田村作品特有のリズム、未だに慣れないというか、未だに新鮮に楽しめてしまう。
 どうでもいいけど、ガタイのいい長身スーツ女性めっちゃ良いな……と何かが目覚めそうになりました。いや、個別にはどれも元々好きな属性ではあったけど、組み合わせというか、何かマジックが起きてた。

『森林王者モリキング』

 ちょくちょく小ボケは挟むけど、大筋はマジメで、小ボケもマジメな結論に集約していく連結が正直いまいちだったと思う。こうして感想書き並べると『灼熱』と同じだし、動物ネタも同じなんだけど、バランスとしては『灼熱』の方が全然良かったと思います(シリアス度が違うので比較が成立しないんだけど)。
 シリアスバトル展開かと思ったらバトル漫画パロでした、と落とすと本作めちゃくちゃ面白いんだけど、最後の最後がシリアスだとどうしてもパンチが弱いというか、今一つだと思う。マジメ展開として読むにしても、モリキング逆転のロジックが皆無で何となく感動的な雰囲気になっただけで謎のパワーアップなので、そこはどうしても好きになれないですね。

『仄見える少年』

 柄シャツとライターだけで「あの人だ!!」となる1ページ目がとても良い。ぶっちゃけそこまで頼もしい印象もないんですが(失礼)、この登場シーンはマジめちゃくちゃかっこいいのでより好きになってしまった感ある。
 カウンセリング時の録音を他人に聞かせるとかいうクソカウンセラーの鑑。人の恋心を踏みにじりやがって、と相まってクソ野郎感として効果的だったと思います。ただ、良かっただけに、 “なんて” “くだらないんだって……” のコマでレコーダーを自ら握り潰してるのには「何がしたかったんだよ!」とツッコミの念が湧いて仕方ない。いや、小町ちゃんの恋心を弄ぶ象徴としてあのレコーダーを潰すアクションを描いたのだと何となくは分かるんですが、演出としては分かるんですが、劇中の行動として支離滅裂すぎると思う。自分のレコーダーを壊す行為は別に悪行とかじゃないですからね。「もったいなくない?」と心配になるだけ。
 からの哀別さん頑張るオチ。女の敵は許せねぇ、となるのは熱いし、ちゃんと修行してバトルキャラになったのでその成果を改めて見れるという意味でもワクワクする。

『ぼくらの血盟』

 女だ! 女性キャラがいっぱい出てきた。それもめちゃくちゃ悪い存在なので笑った。本作の読切のときにもそうだったけど、女性キャラが悪くなりがちよね。「ショタがこの世で最も清い存在」の対極という扱いなのかなw 連載版になってからは普通に良い子の女性も出てきたので気のせいかと思ってたんですが、ここに来ての新勢力が全員女で、ショタ回想で「彼にも善の心が……」みたいな話をやった直後なのでちょっと笑ってしまいました。全然変わってねぇじゃねぇか、みたいな。
 あと、本作の感想とはあまり関係のない話なんですが、やっぱ『鬼滅』は政府公認の組織にするべきだったと思うんですよ。あの設定、申し訳程度にしか機能してなかったと思うし、「非公認にしては好き勝手にやりすぎじゃない?」とノイズの方が大きかったと思う。まぁ、本作の方は政府公認組織と敵対することで、逃げ場がない、誰にも頼れない、という恐ろしさに繋がってましたね。無理矢理本作の感想に戻しました。

『AGRAVITY BOYS』

 グリスロウ、ギャグとはいえマジモンの魔法を会得しちゃったら本作のバランス大変じゃない? 大丈夫? とか先週思ってたんですが、今週マジでその魔法の話を掘り下げてくるので笑った。本作のこういうとこ好きだよ。ギャグでなかったことにすると思ったらことがちゃんと本筋の物語にフィードバックされる。今までにもそういうのあったけど、おちんちん魔法はさすがに驚いたわw
 からの突拍子もなく登場した侵略者。新章になったら外の世界からのめっちゃ強い奴がやってくる展開、バトル漫画あるあるだよなぁw 『ドラゴンボール』のベジータだし、『HUNTER×HUNTER』の蟻。
 そして高次くんの解説。おちんちん魔法がまさか「第三の手」の正体だったとは……。伏線回収すごすぎるだろw

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 ネタハガキ東西戦。12/25がクリスマスということで、お題は「クリスマスツリーの謎オーナメント」。今回は最優秀賞の扱いがやけに小さい。そして、今回は全ネタにコメントがつく。イラストで掲載面積大きめなこともあって、コメントが結構な分量というか、結構な情報量になってたと思います。ネタとコメントがセットみたいな印象。
 
 東。たてぶえサックスさんの「懐かしいあのつながりまゆげ」。まさかの『こち亀』掲載号での『こち亀』ネタ。これは奇跡だろ。さすがに予測不可能だろ。本来は懐かしのアレ、みたいなネタだと思うんですが、別の意味が生じてしまったw
 Oさんの「くるぶしソックス」。サンタのプレゼント関連のネタが意外と少ないというか、全体を通じても唯一。着眼点もいいし、単純にネタも最高でした。モノ入れにくいw
 東の最優秀賞、太郎右門さんの「コンビーフあけるヤツ」。最優秀も納得のネタだったと思います。あるあるネタみたいな細かいところをつつく笑いもあるし、形状がちょっとオーナメントに向いてる感じもあるのが絶妙。
 西。セッドあとむさんの「自転車のチリンチリン」。光り物ということでオーナメント向き……と笑ったんですが、コメントを見て「ベル違い」ということに気づきました。そうか、本来のネタの意図としてはそっちか。お恥ずかしい。
 ゲームセンターAさんの「アニサキス」。コロナですっかり忘れてたけど、めっちゃ話題になってた奴だ!! と懐かしい気持ちになりつつ爆笑しました。個人的には全体の最優秀賞かも。いや、よく考えるとオーナメントというお題からは外れてるんだけど、アニサキスがクリスマスと何か近いからアリだと思う(強引?)。
 照りさんの「監視カメラ」。これは完全に絵ヂカラで笑わされた。あと、誌面上だとちょうど上下にぶら下げる系のネタが配置されてるので、本作に対して「どうやって取り付けるんだよ!」的な気持ちが湧いて余計に面白かったです。
 生殺与奪さんの「獄門彊」。やっぱジャンプネタは大事だよね、と思うのもあるんですが、パッと見違和感なのによく見るとめっちゃ不気味なので普通に面白いです。

次号予告

 2021年、最初のジャンプは1/4の発売です。意外と早いね。
 また『約束』番外編あるのかよぉぉぉ!!! と思ったけど、よく読んだら読切版の掲載でした。どうやら描き下ろしではなく、連載に向けたプロトタイプ的な奴だと思う。ここらへん詳しくないけど。
 それと、新年特別企画として『食戟のサンジ』復活。そんなのより新作頑張れよとか思わんでもないんですが、正直かなり嬉しい。自分でも意外なくらい喜んでしまってる。まぁ、『ソーマ』が完結後だからなんでしょうね。本家がいなくなった状態で読むわけですから、前回と明らかに違う。
 あと、新年合併号ならではの連載陣ショートギャグ祭りとか、新人作家のギャグ祭りみたいな特別企画はなさそうですね。書いてない。こっちはマジでショック。一番楽しみと言っても過言ではないのに。

目次

 ジャンプSBS。『ヒロアカ』は当初「ヒーローアカデミア」というタイトルだったらしい。今で疑問に思ったことなかったけど、『僕のヒーローアカデミア』ってちょっと意味分かんない文章ですね。「僕の」って何だよという話ですので。

 あと、今号の目次ページ。先週までの2週とデザインが違う。カラーもしくは特別作品が右端に大きく配置されてる。2021年度に入ってデザインが変わるのは当然なんですが、そのあとでもまた細かく変更が入るのは意外でした。こんなこともあるのか。

主人公がキリッとしているので私もキリッとして描きました。楽しかったです! <しろ>
(『炎眼のサイクロプス』)

 作画の参考として鏡の前で例の中二ポーズ取っていてほしい。

貴方のようにきちんと仕事が出来る人間になりたい。筒井先生お疲れ様でした!!!
(『ブラッククローバー』)

 惜しい、正確には「できる」です(クソリプ)。

自分の絵を時間置いて見たら羞恥で泣きたくなる。多分一生そうだと思う。
(『ぼくらの血盟』)

 絵描かないけど、この気持ちはなんか分かる。仕事でも友人とのコミュニケーションとかでもそうだけど、「なんであんなことしたの?」と突然つらくなる奴。

去年買った加湿器の湿度計は常に僕の部屋を湿度97%と判定してきます。
(『AGRAVITY BOYS』)

 ぼぼ水。ほぼクラゲ。

愛読者アンケート

 超巨大ポスターの関係で『勉強』センターカラーの直前にくっついてます。
 読切についてと、今号の特別企画の中で購入のきっかけになったもの。こういう質問よくあるけど、何も考えずに毎号買ってるから購入のきっかけとか聞かれてもどれもNOにしかならないんですよね。別に嫌いな企画なわけじゃないけど。
 最後に、応援してる作品で行ってほしい企画。興味深い質問なんですが、選択肢を見ても別にどれかをやってほしいと積極的には思わない。LINEスタンプ発売とか「わー可愛い」とか思うけど、スタンプ使わないから買わないし。作品公式ツイッター開設も「これでしばらく打ち切りはなさそう」とか指針にすることはあっても特に興味ないし、フォローもしないと思う。そもそもフォローする習慣がないのでどんなことツイートされてるのか知らない。なんか宣伝めいた内容だったらうざったいだけなのでいらないかな。
 逆に、書店特典。これに関しては明確にやめてほしい。性格上「その書店で買わないと損をする」としか思えないし、「はぁ? 電子派なんですけどぉ??」ってなるのでこの文化根っこからなくなってほしい。コンビニとか本屋寄ったときに「おっ 新刊出てんじゃん」と買うのが正解であってほしいよ。書店特典ほんとやめてほしい。めんどくさいだけなのよ……。私は東京だからいいけど、そもそも特典やってる書店が近くにない人もいるだるし、なくなった方が世のためなんじゃないかな。

総括

 終わった。なんかめちゃくちゃ長かったわ。まぁ、特別企画多かったからね。
 とにかく、今年も1年終わりました。たぶん年内に読切ベスト的な記事くらいは書くと思います。いや、正月かもしれない。まぁ、暇があったら読んでください。

 今週のベスト作品。うーん、『マグちゃん』。いろいろあったけど『マグちゃん』。
 『勉強』最終回も良かったし、『サイクロプス』も面白かったし、『こち亀』も感動した。そこらへん次点で。

 今週のベストコマ。『ロボコ』最後より2ページ、ロボコに迫るママ。普通に超怖かったですw その前のページめくりがガチゴリラでこちらはアップで怖がらせるんだけど、ママは引きのショットでその対比も見事だったと思います。もちろんパロディなんだけど、本家だとあんなに連続はしないのでやっぱ『ロボコ』が怖い。

 最後に今週のベストキャラ決めて終わります。こちらー。

  • 唯我成幸 『ぼくたちは勉強ができない
    • 最終回にして合併号表紙に唯我が初降臨(たぶん)、という予期せぬドラマに感動してしまいました。
    • はい、じゃあ良いお年をー。

gohomeclub.hatenablog.com